率直に話し合うなら誤解など
12月26日(月)
朝、蘭州空港を出発し、昼過ぎ北京空港に到着。今回の主目的は、甘粛省での“敦煌賞”表彰式典出席であったから、このまま日本に帰国しても良かったのであるが、歴史認識問題で日本と中国の外交関係がギクシャクしている時でもあり、中国における対日政策のシンクタンクである中国現代国際関係研究所と中国社会科学院日本研究所を訪問して、率直な意見交換をしておこうと1日余分に日程を北京で入れたものであった。
現代国際関係研究所の皆さんとは、夕刻からの議論であった。アジア担当の院長助理の李志業先生、日本研究所所長の胡継草先生、そしてかねてから親しくしている徐国雄先生の3名と、今の外交の混乱の原因について、腹蔵のない話し合いをしようと最初に約束して、論じ合った。
私から中国側に指摘した要点は、次の様な点である。
①中国政府は、日中戦争時の中国国民に対する被害と文化革命時の被害について、その批判のレベルが余りにも大きく異なる。ダブル・スタンダードで、対応していると言わざるを得ない。
②中国国内の報道が余りにも偏向していて、中国を善、日本を悪としているようだが、それは国際社会の認識とかけ離れている。日中交渉の場面でも、中国政府は日本のマスコミを動かし、日本政府批判を展開し、日本国内世論を分断する主要を使っているのに、日本側にはそれが出来ない。交渉の前提条件にフェアでないところがあると考える。
③戦争は、避けねばならないものであり、そのために最大限の努力を行わねばならないが、残念ながらどう仕様もなく引き込まれてしまうということもある。その時に特定の誰かの責任であると言わないのが日本のの流儀である、。ましてや使者に鞭打つという文化ではない。
こんな話が数時間の議論で結論が出るはずがないが、とても良い議論であった。中国社会科学院は翌27日訪問して、意見交換をした。
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