10月31日(金) 全員が 賛成をする 提案は 時代遅れの アンモナイトじゃ
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終日、執筆。依頼されてのイラ短作成。来客応対等。
夕刻から、丁度、日本に帰国中の土井隆雄宇宙飛行士と夕食会。色々な話をする。土井君が私の次期総選挙不出馬を案じて、わざわざこの場を設けてくれたものであった。
土井君は、地球の重力を離れて宇宙に行き、宇宙服を着ての船外活動や日本の宇宙実験モジュール「きぼう」の建設作業に携わってきた。ならば、私は……と考えると、これから、永田町の既成政治という重力圏を離れて、より自由な在野という宇宙、特に頭と心の宇宙での活動をしてゆくことになるのだという気がしてきたのである。
正に似たもの同志。昔から気が合っていたのは、こんな自由な気風を好む点だったのかも知れないと思う。
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OAK・TREE11月号の出稿の日。
夕刻からの本会議の後、政治評論家の有馬晴海さん主催の勉強会。実は、私が衆議院議員初当選の頃、有馬さんが勉強会を立ち上げるとのことで、第1回目の勉強会で講師を務めたことがあった。今回がそこから数えて111回目の記念すべき会だから、改めて講師をして欲しいとの依頼をお受けしたものであった。
テーマは、“在野の夜明け”。東京12チャンネルの番組“ガイヤの夜明け”を連想したものであるが、この時代、永田町以上に在野の政治家が強く求められていることを主張した。若いマスコミ記者の多い会合であった。この場は基本的にキャッチボール形式の会にしたいとの話であり、興味深いやり取りがなされたと思う。今、時代は動いていると痛感。
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新居の購入契約を交わした後、急ぎ高松空港へ。当初は松山空港からのフライトを予定していたが、「全国育樹祭」に関して皇太子殿下御来県の影響もあり、空港到着が遅れる懸念があったため、急遽、高松空港に切り替えたものである。
羽田に着いて、急ぎ駆け付けたのが、国民政治研究会が開いている「政策研究会議」。“なぜ今、在野の政治家なのか”をテーマに、1時間半の講演であった。私がこれから在野で政治を行うことの必要性と展望を論じ、意見交換を行った。
人は話しながら、その考えを明瞭にしてゆくという。こんな形で様々な人に語りかける中で、実は私自身の思いが確信に変わってゆく。こんな体験でもあった。
夜は地方再生リーダー塾生との交流会。この場も、同じ意味を持つ会であったと思う。
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次期総選挙不出馬を表明して1ヶ月。選挙に出ないとなると、こんなに土・日が静かなものになるのかというのが実感。第一、行事の案内が激減。更に私自身も、形式的に顔出しをしていただけの行事は、出掛けていって却って相手に無用の気遣いをさせてもいけないので、遠慮して欠席。そうなると、土・日は、ほとんど自分で自由に使える時間となる。それがとても有難い。
もう今の時代は、表面的なことだけで東奔西走しても、それで問題解決が得られるわけではない。ずっと深く大きな嵐の中にいるのである。だから、じっくりと考え、それを取りまとめる時間があることが何よりも大事なことであり、私自身にとっても仕事の充実に必要なことであると思う。
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昼から、同意人事を巡る本会議。それからJRで地元へ。
この日の報道で考えさせられたのは、先日、ひき逃げ事件を起こした中学生のことであった。この中学生がどこで自動車の運転を覚えたのかという疑問に対し、テレビ・ゲームで運転の疑似体験を重ねる中で、運転に自信を得て、父親の自動車を借用して運転したと答えたということであった。
テレビ・ゲームに一定の教育効果があることは、この一例でも明らかだ。が、その反面で、事故を起こした時の対応や運転者の心得などについては、テレビ・ゲームは教えてはくれない。バーチャル社会体験の危うさを思い知らされる事件でもあった。
イノベーションが、人間の一面だけに光を当てることに終始してはいないか、考えるべきことがあると感じた次第。
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午前10時半から、第4回イスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議開催に伴うシンポジウム。イスラエル・パレスチナ双方から、和平実現に向けての取り組みについて、お話をお聞きする。60年余にわたっての争いの歴史の中で、お互いへの不信感が相当に根深いようだ。このままでは、歩み寄る足場が生まれないと感じ、私から発言を求め、こんなことを述べた。
“この会議が日本で開催される意義を考えて頂きたい。日本は、第2次世界大戦では、一般市民を含んだ多くの国民が戦争の犠牲となった。しかし、その後、戦争相手であった米国とも協調し、60年余の平和を実現してきた。このことに学んで欲しい”と。
夜は、イギリス議会の科学技術分野の議員が訪日中であり、その交流会にも参加。
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科学技術に関係する話題の多かった一日。
午後1時半から、理化学研究所基幹研究所発足記念シンポジウム。これまで日本の基礎科学の進歩発展に大きく貢献し、更に最近はベンチャー企業のインキュベーターとしての役割も強化している理研が、研究所内を再編して、これまで以上に戦略的展開ができるようにしてゆこうとしているのである。
その後、小池国際特許事務所訪問。私の在野の政治家を目指す決意を、小池晃所長をはじめ皆さんに語りかける。先端で仕事をしている者同志の共感があった。
更にこの日は、インドが初の月探査衛星の打ち上げに成功したという報も入ってきた。
時代を切り拓く仕事は、大変だが、そこには心躍らせる力、共感力があると思った。
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午後1時から衆議院本会議が開かれ、新テロ特措法が衆議院通過。何ともあっけない結果であった。前回の改訂時は、民主党と中心に野党が延々と審議を引き延ばした。それが福田内閣退陣の一因ともなったと思われる法案を、今度は、早期解散実現のため、審議の妨害をしないのだと言う。国家安全保障上の問題よりも政局が優先、というこの姿勢には、疑問を持たざるを得ない。
それにしても、問題は、メディアクラシーと言われる政治報道と大衆民主主義にもありそうだ。国家として小さな問題でも、メディアが大きく取り上げれば、政治上の大問題となり、逆に、国家にとって大きな問題でも、国民の関心を呼ばなければ、小さな問題となってしまう。こんなことを繰り返していて、この国は大丈夫なのだろうかと思う。
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この日、地方経済報告が出されるが、日本国内全地域で悪化という結果。いよいよ、経済不況に入ってゆく兆しが公式に認知されたということである。
私は、この谷はかなり深くなると思う。長く、アメリカが世界経済のけん引車となってきたが、実はそれがとんでもないバブル経済であったことが顕わとなった。しかも、その元凶であるサブ・プライム・ローン負債は、証券化によって世界中にバラまかれてしまった。従って、世界中が大混乱である。その問題が、虚構の世界、金融の伏魔殿の中に止まっている間は、経済は恩恵を受けてきたが、それが今は、実体経済の中に鬼となって現れ、襲いかかっている。世界一体となっての危機である。それをいかにチャンスに変えるかが大きなテーマである。
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石川県で講演。朝、羽田から小松空港へ。そして、まず金沢市内で昼食会。この場には、主に倫理問題を重視する若手経営者が集まり、自由奔放に政治を論じ合った。私からは、特に武士道協会のことを御紹介して、金沢での展開の可能性を探った。
その後、加賀市に移動。その途中、片山津温泉郷を視察し、衰退する温泉地の問題について、お話を聞かせて頂く。
それから、自民党加賀支部での講演。テーマは“地方再生への取り組み”についてであった。夢出せ!知恵出せ!元気出せ!の考え方を基にして、いかに地方再生を成し遂げるか、それを行うのに自由民主党がどう変わってゆかねばならないかについて、お話しした次第である。
地方を訪れると、その疲弊ぶりに驚く。日本政治にも、イノベーションが必要だ。
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終日、デスクワーク。夕刻になり、有楽町のスバル座に。かねてから気になっていた映画「宮廷画家ゴヤは見た」を見に行く。
この映画は、スペインの宮廷画家ゴヤの目を通して、18世紀後半から19世紀にかけてのスペインを描き出している映画であった。そして、写実的な絵を描けば天才と言われたゴヤが、死体を食べたり、嘆き悲しむ庶民のデフォルメされた絵を何故に描くに至るか、ということを描き出した映画でもあった。
権力における異様な人間ドラマ、その中で犠牲となる人たち、社会の激動が生み出す様々な人々の苦しみ…社会を考える上でとても考えさせられる映画であった。そして、ゴヤの葛藤との戦い…あぁこれがイノベーターの姿なのだと思った次第。
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東京証券取引所の日経平均株価が1日で1089円も下落。これは、史上第2位の下落率となるのだそうだ。FRBも、景気判断を大幅下方修正と報じられる。
日常生活には、そんなに何かが変わったという印象はないが、この社会は、確実にその底流において、大きな変化を生み出しつつあると思う。それも、まずは量の変化として諸現象が起こってきているが、恐らく、人類史上まれに見る質における大変化がこれから起こってくる予兆なのだろう。
これまでの歴史を振り返ると、大変化は必ずしも劇的に起こるものではない。最初は無視されるくらいの変化、というより、既成秩序の人たちからあえて無視される程度の変化から発して、徐々に動くものだ。それが、ある時点で突然、カタストロフィックな変化となる。現状は要注意だ。
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午後2時より、六本木ヒルズの中にある広場(アリーナ)で、“バーレーン・5000年の歴史の旅”と題した展示の開幕式。
バーレーンは、ペルシア湾に浮かぶ幾つかの島からなる首長国である。産油国であり、国際的な金融センターや米軍の拠点もある。面積は694㎢ だから、淡路島よりも少し大きいくらいの国土に、約60万人の人が住んでいる。そして、石油がいずれ枯渇した後の国づくりに力を注いでいて、その関係で、私のところにハッサン在日大使が相談に来られたこともあった。
石油が掘れなくなるというのは、国家存立上の大きな危機である。それをどう乗り越えるか、そこに夢と知恵と元気が必要だ。観光への取り組みも、その1つなのだと思った。
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永田町全体が解散総選挙が近々行われるのではないかと浮き足だっていて、会合もほとんど開催されない状況である(この日、私が参加したのは、金融調査会だけ)。そこで、専らデスク・ワークに取り組んだ。主にOAK・TREE誌11月号の原稿執筆と書類整理、それからコンピューターを使っての文章入力の実験。
この音声入力ソフトは、最初は中々うまく動かず、随分試行錯誤を繰り返してきた。そして、ようやく自由に使いこなせる段階に至ったものである。そうなると、文章入力にキーボードを叩く必要がないわけだから、とても樂である。下書きもせず、思うことをどんどん喋るだけで入力してゆける。これも、私にとって、仕事の上のイノベーションということだ。
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夕刻より、岡山市で、岡山人間論ゼミメンバーとの会合。やはり、今回の不出馬表明に関して、話を聞きたいとの声があって、急遽開催することにしたものである。
急な呼びかけにもかかわらず、10名余のメンバーが駆けつけてくれた。そして私から、この決断に至った思いをお話しさせて頂くと、多くの賛同の声が出され、激励の言葉を頂いた。考えてみると、このグループとは、利害関係は全くない。心の響き合いだけで歩んできた会である。それだけに、ストレートに思いが伝わってゆくのだという気がした。
社会のイノベーションに必要なのは、この心の響き合いである。それには、共通の人間像を胸に抱き合うことも大切なこと。人間を結びつけ合う取り組みの重要さを思った。
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地元のアカデミック・デー。午後一番の四国人間論ゼミのテーマは「王陽明の人生と思想」。王陽明が知行合一、心即理、事上磨練等を基本信条に自ら厳しく人生を生き抜いた姿が、今の私の心情に合致して、よく心に響く。その後、星川奨学生懇談会。愛媛の教育者、そして、学生たちと率直な意見交換。
それから、新居浜に戻り、リーガロイヤルホテルで、地元OAK・TREEフォレスト。今回は、不出馬宣言後、地元での初の会合であり、特に支持者たちが多く駆けつけて下さる。そこで、今回の決断の理由と今後の展望について、思いを込めて語りかける。このような場に駆けつけて下さる方々は有難いもので、首をかしげる様子の方もおられたが、多くは、私の話に理解を示して下さる。これから先、私の人生の本舞台であるとの話に、頷いて下さる方も多かった。
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次期総選挙への不出馬を表明したことの報告と挨拶に、地元を回る。主に、自民党支部関係者と、後援会長のところである。
こんな形で訪ね歩くと、一日回っても、せいぜい30軒程度。中々自分の意は尽くせないが、普段は東京で仕事をする身、これも致し方ないことと、割り切って、次々に回ってゆく。
その途中で、やまと生命が破綻との報が携帯電話のメールに届く。いよいよこんな事態がうまれてきたかと思う。金融界の混乱は、次は経済の低迷に結びつき、更にそこから、個々の企業業績にも影響を及ぼすことになるだろう。今日回っているこの地域も、一年の後には、とても深刻な事態が生まれているかもしれないと身構える。
それだからこそ、私は、在野で力を尽くし、問題を直視しなくてはならないのだと、心を奮い立たせる。
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麻生内閣による追加経済対策の中に、大幅な高速道路料金引き下げが入る予定と、金子国土交通大臣が発表。その取り組みは、私自身も、かねてから強く主張してきたことであり、良い判断であると思う。
それは、この料金引き下げは、特定分野の一部の人だけを利するのではなくて、その恩恵が国民に広く及ぶものだからである。そして、高速道路を通れば、その通行を通して様々な分野に波及効果が生まれるからである。こういうことが大事だと思う。
そんなことを思っていると、また日本人研究者がノーベル化学賞受賞との報が入る。何でも、光るクラゲの研究から、特別のタンパク質を分離することに成功し、それが様々な医療分野で応用されているのだと言う。色々な分野に応用される基礎的研究というのが大事だと思った。
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午後、地元事務所で、地元のあいテレビの取材。
今回の不出馬表明に関して、ニュース番組中で特集をしたいとの趣旨であった。この取材は、2時間余りにも及んだ。今回の決断の背景、これまでの政治活動の評価、今後の展望、私の政治思想、そして最後は自作の歌まで…。しかし、放映されるのは、その中のほんの一部、しかも、取材側の判断で自由に切り刻まれ、容赦なく場面が選択されてゆく。それは恐らく、私の思いからすれば、その小さな断片を表現するものに過ぎないし、場合によれば、全然別物になってしまう懸念もある。それでも私は、手術台の上の患者なのだから、仕方がないのだろう。せめて私にも、名医を選ぶ自由くらいは欲しいものだと思う。
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地元新居浜で、“ふれあい四国路2008 in 新居浜”という、美しい道づくり運動の大会が開催され、そこに参加。これには、掃除運動一筋の鍵山秀三郎先生が遠路をお越し下さり、講演をして下さった。
鍵山先生のことは、もう改めて御紹介する必要もないと思うが、掃除一筋40年余、その取り組みが、今や日本のみならず世界中に広がってきている。その運動を支えてこられたものは何だろうと考えている内、結論は、この日の講演タイトルである“ひとつ拾えばひとつだけきれいになる”を尊ぶ心だと思った。人目には、泥まみれになりながら掃除をする姿は、苦行に見えるが、本人は、逆に、そこに幸福を感じつつ取り組んでこられたのだと思う。
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朝7時半から、第1回“国会掃除に学ぶ会”。国会内のトイレに国会議員が約10名集まり、サポート役の“日本を美しくする会”メンバーと共に清掃活動。鍵山秀三郎先生の掃除運動が、40年余を経てついに国会内にまで広がってきたかと思うと、頭の下がる思い。
午後は、衆議院本会議。その後、二松学舎大学での講義、テレビ朝日の取材、イスラエルに赴任される竹内大使を囲む懇談会、日本学術会議第21期議員との懇親会等。
テレビでは、今日から松下電器産業の名が消えたとの報道。また、野球の清原選手の引退等。
毎日、この国では様々な新しいことが一方に生まれている。そして、もう一方には消えてゆくものがある。この変化こそが、イノベーションのキーワード。
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