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6月30日(水) 長き旅 PK破れ 幕降りる 熱したマグマの 行方やいずこ?

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 昨晩は、福山市内の講演会の後、主催者委員会との夕食懇談会。しかし、途中からみんな気もそぞろに。実は、ワールドカップサッカーの決勝トーナメント第一戦である対パラグアイ戦が、午後11時からのキックオフだったのである。そこで、11時を少し回ったところで、懇親会はお開きに。
 私も、ホテルに戻って、テレビをつけて観戦。途中少しうとうとと寝てしまったが、翌日午前1時過ぎの最後の場面はしっかりと見た。結局、試合そのものは、両チームが延長戦を終えても無得点。そこで、PK戦となったのであった。その結果、一本外した日本が敗れ、ここまで長い道のりであった戦いに幕を下ろすことになったのであった。
 それにしても、PK戦で勝負が決まるというのは、何ともあっけなくて、燃え上がった感情のはけ口に困るところがある。日本中で沸き立ったこの熱きマグマの行方は、いったいいずこに向かっていくのであろうか。

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6月29日(火) 経営に 今求められるは ロマンと覚悟 思い尽くして キャッチボールする

 夜、広島県福山市で講演会。この3月末に開催した「本物に学ぶ経営」講演会が好評であったので、今回は、その続編。そこで今回は、一方的な講演ではなくて、聴衆とキャッチボールをする形での双方向の講演会にしたいということであった。そのため、人数を制限して、約150名の会合であった。そこで私がテーマに掲げたのが、「経営者のロマンと覚悟」。

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 ロマンとは、理想であり、夢である。経営者として、人生を貫いて胸に抱き続ける強い思いをいかに持てばいいかと語りかけた。そしてその一方で、毎日毎日の仕事において、為すべきことを倦まず弛まず、困難に遭遇してもへこたれずにやり続ける覚悟が必要である。これら2つが、経営における両輪であると私は思う。
 今回は、本田宗一郎氏と土光敏夫氏をその象徴的な人物として取り上げて論じたが、この二人に限らず、優れた経営者は、必ずこの両面をしっかりと自分の手で掴んで絶対に離しはしない。ここが勘所である。

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6月28日(月) 日本は 例外だよと サミットで 認められたが 喜んでいいの?

 カナダのトロントで開かれていた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が閉会。その最後に、首脳宣言をまとめ、発表した。

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 その中で注目すべきは、このしばらくの国際経済悪化の中で、各国が財政支出を増大させて、その経済を支えたため、財政赤字が異常なレベルまで増大したことに対して、それを2013年までに半減させるという項目が織り込まれたのであるが、日本はその例外とされたことである。その理由は、経済規模に対する債務残高は飛び抜けて高いが、そのほとんどが国内の貯蓄によって支えられているからというものであった。つまり、日本の場合は、国際的な舞台で暗躍する投資家たちの標的に、当面はなる可能性が低いからということである。
 しかし、いくら国内のお金で埋め合わせていても、日本の財政状況が危機的状況にあることは否定できない。今回縛りから外れたことが、将来の日本にとって、吉となるか凶となるかよく分からない。

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6月27日(日) 現代の 教育界の 形式主義にゃ 疑問符だろうよ シュタイナー氏は

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 四国人間論ゼミの日。この日のテーマは、「ルドルフ・シュタイナーの教育思想」。
 シュタイナーというのは、ドイツの教育思想家である。彼の唱えた教育思想と教育手法に基づいて、今、全世界に「シュタイナー学校」と称される独自の教育カリキュラムを持つ学校が、約1000校も作られているという。
 その教育論は、神秘主義と言われたりするもので、理解は容易ではないが、感覚的につかめば、首肯することが多い。それだけに、現代教育界に対して、様々な警鐘を打ち鳴らしているところがある。ある本に、その訳者が添えた後書きの中にこんな言葉があった。「荒廃したのは教育じゃない。教育にたずさわる者が教育を荒廃させてしまったんだ。すさんだ社会に麻痺した大人が、我知らず口にするすさんだひとことひとことに、傷ついているのはむしろ鋭敏な感性を持つ子供たちの方だったんだ」と。考えさせられることの多いゼミであった。

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6月26日(土) マイケルが 死して1年 肉体は 既に滅びぬ されど音楽は 生き続ける

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 ポップス界を代表するスーパースターであったマイケルジャクソンが死去して、今日がちょうど一年目。この一年間に、マイケルのCDやDVDがずいぶん売れて、その存在の巨大さが改めて認識されたという。そして、この日は、全世界各地でファンたちによるマイケルを偲ぶ追悼の場が設けられて、参加者が一緒に歌ったり踊ったりしたそうだ。
 マイケルの肉体は滅んで既に一年を経たわけであるが、彼の音楽やダンスはこの間もずっと生き続けていたということである。特に映像も音も、デジタル技術の進歩によって、何ら劣化することなくそのままに残される時代だということは、直接の肉体的な何らかのふれあいを求めない限り、本人が生きていようが死んでいようが、映像的には何も変わらないということである。そうなると、命とはいったい何なのかと考えさせられた日であった。

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6月25日(金) 映像が 生み出す善意の 感動が 日本社会に 広く満ちけり

 日本時間でこの日の早朝、デンマーク相手に、予選突破を賭けて戦ったサッカーの試合で、日本は勝利。トーナメントへの進出を決めた。テレビの視聴率は、この時間帯にもかかわらず、4割にも達したらしい。日本チームの奮闘に、心からの敬意を捧げたい。

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 ところで、マスコミの報道ぶりを見ていて、このサッカーの報道に関して、善意一色になってしまっているのが、少し気味が悪い気がした。いつものマスコミとは違うという違和感である。日本選手の活躍ぶりを紹介するインパクトのある映像だけを流し、さらにその空隙部分を評論家や街頭インタビューでの好意的なコメントだけが埋めていくのであるから、悪意の入り込む余地は全くない。しかし、勝てば官軍、負ければ賊軍と言うに等しい、1か0のあまりに単純すぎる報道姿勢でいいのだろうか。まあ、所詮スポーツの世界のことと言えば、それだけのことではあるが…。

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6月24日(木) 春過ぎて 夏来たるらし シラケ鳥 日本の空を 悠然と飛ぶ

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 参議院議員選挙の告示日。今日から7月11日の投票日まで、全国各地で選挙戦が繰り広げられる。
 それにしても、全然盛り上がりを感じない。身近なところでの話題にもならない。テレビでは、少しは報道しないと不謹慎だと批判されるのを恐れてか、一応時間を取っての特集番組を放送しているが、全く熱気を感じない。ワールドカップサッカーや相撲界の野球賭博問題の方が、国民にとっての大問題であるかのような雰囲気である。
 日本列島の遙か上空には、国政選挙に対するシラケ鳥が、悠然と飛んでいる。候補者がいくら弁舌巧みに熱弁をふるってみても、それは所詮、国民の国民による国民のための運動ではありえないのだと、冷め切った風の中を選挙と距離を置いて飛んでいる。この雰囲気が怖い。国民が、日本政治全体を見限ってしまう日が、遠からずやってくるのではないかと心配である。

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6月23日(水) 北斎の 富士越の龍 ひたすらに 天に向かえり 我が名は天行

 引き続き、この日の午前中も、キャラバンの続行。今日は、美観の町作りで知られている「小布施町」へでかけた。
 まず、中島千波館。中島画伯の桜の木に感銘を受ける。続いて、北斎館。葛飾北斎の様々な作品を鑑賞。ここで特に心動かされたのは、映像で紹介されていた北斎の生き様であった。
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 北斎は、70歳になった頃、それまでの作品は評価するに足りないと、浮世絵などから一切手を引いて、自らが描きたい画題の肉筆画の世界に没入する。90歳で死を前にしたとき、「天があと10年の命、かなわないなら5年の命を自分に与えてくれるならば、必ずや本物の画工になれただろうに」と語ったというのである。その死の3ヶ月前に描かれた絵が、「富士越の龍図」であり、日本一の富士の高嶺のさらに高いところを天に向かって飛翔する龍を描いたものである。これは、自らの人生を重ね合わせた作品と言われている。(私は、この絵から、私の号を「天行・てんぎょう」と決めた次第)

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6月22日(火) 松代じゃ 真白ならぬ 真暗の 防空壕を 1人で歩めり

 せっかく長野県に来た機会に、この日は終日、地域のキャラバン。長野市の善光寺にお参りをした後、川中島合戦場や長野市博物館の見学。そこから松代に移り、象山神社など、佐久間象山ゆかりの施設を回ったり、松代城、池田満寿夫美術館、大島博光記念館などの観光地を回った。そこからさらに、上田市へ。戦没画学生慰霊美術館「無言館」は、この日残念ながら休館日であったが、その周辺地域を回り、さらに、小諸市まで足を伸ばして、旧小諸城址公園・懐古園を散策した。
 この日のキャラバンで特に印象深かったのが、松代象山地下壕。第二次世界大戦の末期に、政府中枢や軍の司令部を移転させるという計画の下に掘られた総延長約6キロメートルに及ぶ地下壕である。そこを、他の見学者は誰もいなかったので、たった一人で歩いた。前に人無く、後ろに人なし。これは、今の私の人生そのもののような気がした次第である。

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6月21日(月) 学生の 人間力を つけんとす 講義に集うは 予想の3倍

 長野駅に、正午前に到着。迎えに来ていただいた方と昼食後に、信州大学に。まず、教育学部の平野学部長を初めとする方々との教育懇談。それから、別のキャンパスに移動して、「人間力養成講座」。そこでは、開会前に山沢学長とも短時間の懇談。さらに、その後で、「イノベーション創発人材育成システム」に参加している研究者たちとの少人数の懇談会。そして、最後は、信州大学幹部皆さんとの夕食懇談会。…と、一日、盛りだくさんの活動であった。

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 ここで特筆しておきたいと思うのは、「人間力養成講座」。今回が第一回目。大学生に人間力をつけさせたいとの願いを込めた新たな取り組みの皮切りに私をお呼びくださったのである。約1時間半の講演会であった。驚いたのは、参加者の数。当初、大学関係者から告げられていたのは、100人内。しかし、ふたを開いてみると、260名を超える学生たちが集まったのである。しかも、単位に関係がないのに、席を立つ人もほとんどいなかった。これはいったい…???

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6月20日(日) 月末に 10日残して 出稿し 長野に向かえり あぁ軽き心よ

 OAK・TREEE誌7月号の修正と編集の最終段階。当初は、昼までに全作業を終えて出稿するつもりであったが、これまで使ってきたコンピューターがウィルスにやられてしまい使えないため、別のコンピューターでこの作業をしていると、これまでと設定が違っていたり、必要なソフトが入っていなかったりという問題があって、思った以上に時間を要してしまった。結局、完成したのが、夕刻の5時。それから列車で、翌日の信州大学での講義のために、長野に向かったのであった。とはいえ、もうこの時刻では、長野まで行けず、この日は、名古屋止まり。

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 それでも、月末まで10日間を残しての出稿である。7月号は、7月の上旬に読者の皆さんのお手元に届けられるであろう。そんなことを思うと、長野での新たな活動への希望も含めて、心は軽く、つい鼻歌が出てくるような気分であった。
 名古屋では、せっかくの機会と、旧知の森治男先生と夕食懇談。楽しいひとときであった。

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6月19日(土) 半世紀 平和の海を 守りたる 日米安保は 眠れるパンダ

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 1960年の6月19日、岸信介内閣の下で、新日米安全保障条約は、参議院での採決を行うことなく、自然承認された。それ以来、今日でちょうど50年ということになる。あの当時は、全学連による反対運動が盛んに展開されていた頃で、樺美智子さんがその混乱の中で死亡するという事故もあった。その混乱の責任を取る形で、岸首相は、この4日後の23日に退陣を表明。1ヶ月後の7月19日には、新しい総理大臣に池田勇人氏を選出し、日本政治は新たな局面に動き始めたのであった。
 それから半世紀、日本の国というのみならず、この太平洋エリアでは、ベトナム戦争を除けば、戦争と呼ぶべき争いはなかった。それが日米安保のせいかどうかは、後世の評価を待たねばならないものではあるが、一定の大きな役割を果たしたことは否定できないだろう。軍事組織や軍事同盟は、眠ったパンダがよい。そんな思いをイラ短にしてみた。

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6月18日(金) 相撲界 野球賭博の 大汚染 ハエナワ漁法の 綱大丈夫か?

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 相撲界を揺り動かしている、野球賭博問題。今日も、何人かの親方が関係していたと報じられ、テレビカメラの前で、頭を下げる親方がいた。この問題がもっと大きく拡大していけば、果たしてこの夏場所は開けるのであろうか。さらに、少し先の相撲界はどんな姿になっているのだろうか。なかなか大変な事態であると思う。
 そんなことを考えていて、頭の中に浮かんできたイメージは、ハエナワ漁の姿であった。海中に、数多くの釣り針を仕込んだ綱を流していて、しばらくしてその綱を巻き上げていくと、次々に魚が釣り上げられていく…あのイメージなのである。それにしても、相撲力士の体重はむちゃくちゃに重いから、ハエナワを巻き上げるだけでも、大変。その綱も、重さに耐えかねて、途中で切れてしまうということになってしまうかも…などと、いろいろなことを想像したのであった。

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6月17日(木) 各党が 参院選向け マニフェスト 旗多けれど 違いが分からず

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 昨日、通常国会が閉会し、いよいよここからは本格的に参議院選挙に突入。そこで、今日、各党が、選挙公約・マニフェストを発表した。実は、私もまだ、その内容をきちんと検討していないので、正確なことはお話しできないが、全体的な印象としては、各党の違いが必ずしも明確になっていないようである。
 特に、民主党のマニフェスト発表の場で、菅総理が、消費税率問題で、「税率は、自民党が提案している10パーセントを一つの参考にしたい」と発言したことによって、与野党の間の境界線が見えにくくなってしまった印象である。加えて、普天間基地問題を初めとして、様々な問題において、民主党は現実路線に舵を切っていて、そうなると、これまでの自民党が中心だった時代と何が違うのかを説明するのも難しくなってしまうだろう。
 ならば、国民は、いったい何を判断材料にして、投票行動を決めることになるのだろう、と素朴な疑問が胸にわき起こってきたのである。

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6月16日(水) 国会の 閉会よりも サッカーが そんなに大事か! ふとそう思う

 通常国会の閉会日。直前に新たに菅内閣が発足したところであり、まだ予算委員会も開かれていないので、野党は共同で会期の延長を要請し、それに応じない菅内閣に対する内閣不信任案も提出したが、結局は、数の力で押し切られてしまった格好である。これで、夏の参議院選挙に突入することとなり、その投票日も、7月11日に決定をした。この日は、奇しくも、ワールドカップ決勝戦の日と重なることになった。

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 それにしても、国民の関心も、マスコミの報道ぶりも、国会よりは、ワールドカップに力点が置かれているようである。これで本当にいいのかな?と首をかしげてしまう。長期的に国家や国民生活に大きな影響を及ぼすのは、間違いなく政治の方である。その政治がこんなに軽く扱われるということでいいのだろうか?そこまで日本政治は、国民から見限られているのだろうか。

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6月15日(火) 数日来 ウィルスに苦しむ パソコンよ あやしてみても 笑顔にならぬ

 このしばらく、このイラ短日記の更新ができなかったのは、実は、私の愛用しているパソコンが、新しく登場してきた強力なコンピューターウィルスの感染を受けて、動かなくなってしまったせいである。「Twitter」というタイトルで次々に送り込んできたメイルを、不覚にも開いてしまったのである。このウィルスは、かなり悪質なものらしく、ネット接続は断ち切られ、OSレベルのソフトにまで、様々ないたずらをしているようだとのことである。私も、いろいろ手を尽くしてみたが、もうどうしようもなく、結局は、別のコンピューターで、この作業を始めたというわけである。その移行の作業などで、もう10時間くらいを無駄に費やしてしまった気がする。

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 悪意で人をだまそうとする人にかかってしまったら、善意の人間というのは、弱いものだ。人の世の不条理を考えた次第であった。

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6月14日(月) 日本が 勝利納めし 初戦かな ふと胸よぎるは かの真珠湾

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 南アフリカで開催中のワールドカップ・サッカー大会。その日本の初戦の相手は、カメルーン。日本時間で深夜になってから、試合が始まり、終了は、翌日の午前1時頃。日本国民の関心は異常に高く、瞬間的には、テレビの視聴率が、約50パーセントにもなったという。
 結果は、本田のゴールによって得た1点が決勝点となり、日本の勝利に。その後は、テレビ報道を見ていると、日本各地でその勝利を祝う声が上がっていたようだ。
 これも所詮はスポーツのこと。いちいち問題視することでもないが、さて、サッカーでの勝利が、こんなに大騒ぎすることなのかいな、という気もしないではない。
 初戦で1勝したからと言って、先にはまだまだ茨の道だろう。かつての大戦で、日本軍が真珠湾で勝利を納めた後、日本中が先勝気分にあふれたことがあったというが、その後の日本の苦難はご承知の通り。さてさて…。

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6月13日(日) ハヤブサが 深夜地球に 帰還せり 母を訪ねて 遠き旅なり

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 夜遅く、小惑星「イトカワ」に着陸を果たした宇宙探査機「はやぶさ」が、地球に帰還した。オーストラリアの南部ウーメラ付近の砂漠に無事着陸。長い長い旅を終えた。
 この「はやぶさ」が打ち上げられたのは、2003年5月のこと。それから数えて、7年余りの歳月である。その間には、幾度も危機的な状況があったという。それらを乗り越えて、母なる星・地球に帰還してきたことは、まさに奇跡
とも言うべきものであろう。関係者の尽力に心から敬意を表したい。
 科学技術というものは、基本的に理詰めの取り組みである。それだけに、一般の人からすると、少し遠いところにある近づきがたいものという印象であろう。しかし、今回の国民の反応は全然違っていた。衛星を擬人化し、よくぞ帰ってきたと、涙をこぼさんばかりであった。まさに、「母を訪ねて三千里」の世界であったと思う。

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6月12日(土) 小沢さん 熊野古道を 歩きけり 困った時の 神頼みかな?

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 この日、民主党幹事長を少し前に辞職したばかりの小沢一郎代議士が、和歌山県の世界遺産・熊野古道を訪れて、約20分間にわたって、山道を散策したらしい。テレビでは、菅総理が、かつて自らの年金問題で民主党代表を辞職した時に、四国88箇所霊場巡りをしていた映像を重ね合わせ、小沢さんも、なにか心に期するものがあるのではないだろうか、という論調で報道を行っていた。
 確かに、熊野古道というのは、古い時代から「よみがえりの道」として知られ、多くの人たちがこの地に参拝をした。「蟻の熊野詣」ともいわれ、アリの行列のように多くの参拝者が列をなしていたという時代もあったようである。それを踏まえて、小沢さんも、再生への思いを語ったらしい。「困った時の神頼み」という言葉があるが、そんなふるまいを許す風土が、この日本の国にはあるようだ。

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6月11日(金) 方谷の 心学びし 5日間 最後の印象 目が光ってた

 5日間にわたった「平成牛麓舎」の活動も、ようやく最終日。この日は、それぞれがこの5日間で学んだこと、考えたことを発表する日である。そこには、近藤・高梁市長も顔を出して下さった。そのほか、市の文化協会長や市の幹部職員、また市民運動を行っている人たちも参加して下さった。山田方谷先生の子孫にあたられる方も参加して下さった。そして、酒盃を傾けながら、語り合った。

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 そんな場で、共に学び合った舎生が、それぞれの思いを語ったのであった。私は、その様子を見ながら、感無量の思いであった。それは、発表内容そのものよりも、発表する姿勢がよく、または、その発表者の目が光り輝いていたからである。目は心の窓だとよく言われる。心のありようが、その目の光になって現れる。そんな点から考えれば、この「平成牛麓舎」は、たしかに人の心を動かす教育の場であったに違いない。その取り組みの意義を確認すると同時に、この時間は私自身にとっても、とても有意義な時間であったと思った。

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6月10日(木) 年初め 経済成長 5パーもと 実感の無き 数字が踊る

 内閣府が、今年1月から3月までの国内総生産(GDP)の改定値を発表。それによれば、実質で前期比 1.2%の増加。つまりこれを年率に換算すれば、なんと5%もの増加ということになった。

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 しかし、地域社会を見ていて、それだけの成長の実感はない。いまだに、将来への不安を語る声は多いし、農林水産業を中心にしている地域などでは、経済的な苦しさを訴える声がほとんどである。確かに、一部の大手企業では、黒字幅を大きく伸ばしている企業もあるようである。おそらく、そんな部分が、この結果に反映しているのであろうが、残念ながら、それは国民生活上の実感ではない。
 たとえて言えば、手に掴むことのできない雲の上で、何かが踊っているという感じではなかろうか。それをいかに国民生活レベルに降ろしてくることができるか、それが、これからの大きな政治課題であると思う。

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6月9日(水) 格物と 致知が両輪 陽明学は 一輪のみでは 動かぬ道理

 「平成牛麓舎」も、もう第三講目。第一講では、「出会いの日」と位置付けて、参加者のそれぞれの考え方を披露し合い、相互理解を深めると同時に、山田方谷先生の人生と思想をご紹介し、その基本理念を共有することとした。第二講では、一つの基本思想を共有し合うことが大切と、四書の一つ「大学」を一緒に読んだ。
 そして、今日である。今日は、起承転結でいえば、「転」の時。つまり、大きな転換点である。これが何を意味するかといえば、舎生一人一人が、講義をただ受けるのではなく、自分自身の問題として、自らが考えるという足場への転換を行ったのである。

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 舎生がこの牛麓舎に集ったのは、心に何らかの疼きを感じてのことだろう。ならば、その疼きを解決せんとして、自らが何をなすべきなのか、どんな人生を生きるべきなのか、こんな基本的な点を問題提起したのである。それがなければ、一方の車輪が失われたリヤカーのようなもので、とても動かないのだ。

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6月8日(火) 今日発足 「菅内閣」を 何と解く 鉋威嚇か 幹(かん)無い欠くか

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 いよいよ新内閣が発足。民主党の新代表である菅直人代議士が内閣総理大臣に就任し、内閣を組織した。とは言いながら、参議院議員選挙を前にしているこの時期でもあり、ほとんどの閣僚が留任。おそらく、参議院議員選挙の後に、改めて閣僚の入れ替えを行うのであろう。ともかく日本の国に新しい時代を切り開く仕事を成し遂げる内閣となることを心から期待したい。
 ところで、初日から不謹慎だとお叱りを受けるかもしれないが、「菅内閣とかけて、なんと解く」と問われればと、ごろ合わせで思いついたのが、この二つ。「鉋威嚇」と「幹無い欠く」。一つは、鉋。いろいろなものを削る削ると言いながら、薄皮を削るだけ。それで回りを威嚇しようとするから、鉋が威嚇するような内閣。もう一つは、どうも主軸がよく見えない。だから、幹が無いか、欠けてるか、の内閣というわけである。失礼!

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6月7日(月) もし今に 方谷先生 ありとせば やってたはずだ この牛麓舎

 岡山県高梁市で、「平成牛麓舎」が開講する日である。今日から11日までの5日間、毎晩の連続講座である。第一期舎生には、10名が参加。そのほかにも、数名のオブザーバーが参加し、運営の協力をして下さることになっている。高速道路を使って1時間半を要する、広島県の福山市からも4名の参加者がいた。

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 そもそもこの「平成牛麓舎」の活動を始めようと思ったのは、現在の日本の混迷ぶりを見るにつけても、この高梁市で江戸末期の時代に活躍をした山田方谷先生が、もし今の時代に生きておられたならば、おそらく私塾を開かれて、教育活動に大きな力を注がれたに違いないと考えたからであった。
 方谷先生は陽明学者。知行合一の精神で混迷の世に立ち向かわれた方である。その先生を尊敬する一後輩として、まさに今、先生の歩まれた後を歩んでゆこうとしているのである。

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6月6日(日) APEC 貿易会合 閉会す 拡大唱えし 足下の揺らぎよ

 札幌で開催されていたAPEC海外貿易相会合が閉会となった。この会合の最後には、議長声明が発表されたが、そこでは、今後、アジア太平洋地域が、世界経済の牽引役として、さらに経済規模の拡大を図っていくことが謳われたようである。そして、そのためには、このエリアでの経済統合をさらに推進するという点で参加国が合意をしたようだ。

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 これはこれで、いいのであるが、気にかかってならないのが、この会議における日本の立場である。少し前に鳩山総理が退陣を表明し、その後継者に、週明けには菅直人・新民主党代表が就任するはずであるが、まだ正式にその船出をしたわけではない。いわば、日本の権力が真空状態にあるこのときに、果たして日本の国家として、国際社会に何らかの約束ができるものであるか否か…、基本的に、菅内閣は、鳩山内閣を継承するのだから、そんなことは気にする必要はないと言われれば、それはそうであるが???と、政治の空白という問題を考えた次第である。

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6月5日(土) 一週で 伸びける草を 苅りにけり 永田町でも 草取る人あり

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 午後、ヤング・リーフ・ハウスに出かける。翌週の月曜日から始まる「平成牛麓舎」の準備を行うためであった。
 ヤング・リーフ・ハウスに到着したとき、思わずため息。なんと、600坪に及ぶ敷地全体に草が茂っていたのであった。ほんの一週間前にやってきたときには、まだたいしたことはないと思い、放置していたのだが、もう限界である。意を決して、少し前に買っていた草苅り機を引っ張り出して、草を苅り始めたのであった。
 実は、草苅り機を使うのは、今回が生まれて初めてのこと。当初は、なかなかエンジンがかからないなど、難渋をしたが、すぐに慣れてきた。そうなると、みるみるきれいになっていく姿を見ながらの作業も、なかなかのものである。
 今は、参議院選挙目前の時。永田町でも、せっせと選挙区の田の草取りに精を出している国会議員も多いのだろうと思う。

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6月4日(金) 癇声(かんごえ)が かんから太鼓の 菅直人 函谷関の 勘違いかな?

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 新首相に、菅直人代議士が選出された。第94代、61人目の首相となるそうだ。御活躍を期待したい。
 菅総理は、かつては、自説に固執する傾向が強く、自説が受け入れられないと、すぐにイライラして、かんから太鼓のような癇声を上げるものだから、「イラ菅」などと呼ばれたこともあった。今回は、一国の総理になったわけだから、多くの人を包み込む総理になって頂きたいものだと思う。
 「函谷関の鶏鳴」という成語がある。孟嘗君が、秦を逃れて夜半に函谷関に至ったとき、その関は、朝になり鶏が鳴くまで開けられない決まりになっていたので、従者に鶏の鳴き声をさせたところ、辺り一帯の鶏たちも一斉に朝が来たと勘違いして鳴き、門が開けられたという逸話から作られた言葉である。
 これ以上の解説はしないが、今回の総理選出にも、色々なドラマがあったようだ。ハテ?

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6月3日(木) 国政は 想像絶する 壊れ方 敗戦焦土に 立つ心持ち

 明日に迫る民主党代表選挙の動きが活発になる。候補者が名乗りを上げると共に、各グループが、会合を開催して、代表選に臨む姿勢を協議し、支持候補を決定していく。時間があまりないだけに、少し乱暴な運び方も目につく。それにしても、一国の総理になる人を選出する代表選挙が、こんなに安易なものであっていいのだろうかという気がしてならなかった。日本の国政システムは、思った以上に壊れてしまっているのかも知れない。
 少し極端な喩えになるが、B29が、日本の国土を焼き尽くし、破壊し尽くしてしまった、その跡に立っているような気分である。つまり、どこからどう手を付けていったらいいのか分からないくらいの壊れ方なのである。
 しかし、絶望しているだけでは、何も動かない。私自身の在野からの国家ビジョン描出と国家建設のための人材育成システム構築の仕事を急がねばならないという気がしてきた次第であった。

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6月2日(水) 結局は 鳩の生命は 8ヶ月 オリーブの枝 届けえず死す

 この日、鳩山総理は、民主党の緊急両院議員総会で退陣を表明。昨年9月の政権交替から、約8ヶ月半での退陣ということになった。その総理の表情が、思った以上にさばさばしている印象なのは、小沢幹事長の同時辞任も引き出して、次の態勢作りにもめどを付け、この退陣について、国民世論の一定の支持を取り付けられると考えているせいだろうか。
 振り返って、この鳩山政権は、長く続いた政界の様々な悪弊の打破を目指して取り組みを進めてきた。また、鳩山総理自身が理想とする政策展開についても、とりあえずその頭出しだけは行った。これら取り組みに対して、在任中に必ずしも十分な成果は得られず、それが総理への批判に繋がった部分はあるが、これから後のことは、次の人に委ねたいという気持ちなのだろう。

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 ふと、ノアの箱舟にオリーブの枝を運んできた鳩のことを思い出した。総理鳩は、箱舟まで辿り着けず、途中で力尽きたが、そのオリーブの枝が、次の総理によって、うまく拾われるのかどうか、興味を持って見守りたいと思う。

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6月1日(火) いにしえの 人は何ゆえ その輝きを 後の世にまで 残し得たるや

 朝から、北区の王子に向かう。ここに、少し前に「四国人間論ゼミ」で取り上げた渋沢栄一氏の資料館があったからである。10時過ぎに王子駅に到着。早速、渋沢翁の資料館を訪れる。
 この資料館は、個人の偉業を顕彰する記念館としては、とても大きくて立派なものであった。展示内容も、その人生を形式的に追いかけるというだけでなく、思想面にも踏み込んでいこうとする意欲を感じさせられるものであった。かつて、渋沢翁が使っていたという書院や茶室も残されていた。運営は、渋沢栄一記念財団が行っているということであるが、どんな形で運営されているのか、一度調べてみたいものだと思う。
 それにしても、昔の偉人は、その人生の輝きを、今の時代まで残している。それは、一体如何なる理由によるものであろうか。限られた少数者だけが、世間から注目されたせいなのであろうか。それとも…。

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