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2月28日(月) 久々の 深夜国会 翌朝に なりて通過す 闇烏かな

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 この日夜、衆院予算委員会は、来年度予算案を与党の賛成多数で可決。引き続き、翌3月1日 には、朝早い時刻に、本会議が開催され、与党の賛成多数で可決。予算案は、衆議院を通過し、参議院に送付された。これで、当初予算案は、年度内に成立することとなった。
 それにしても、今回の予算審議も、国民側から見れば、よく分からないものであったに違いない。国民側から見て、疑問に思う予算項目について、十分な審議がなされて、一定の理解や支持が形成されたとはとても思えない。その予算の意義や効果については、膨大な時間をかけた審議にもかかわらず、あいまいなままに残ってしまったと言わざるを得ない。また、政治資金問題や政治家の政治姿勢をめぐっても、何が是であり非であるか、ぼんやりとしたままに審議を終えた印象である。
 「真っ暗闇のカラス」という表現がある。よく見えないことのたとえである。今回の予算審議は、まさにそんな姿であった。いつの間にか、闇の中を、黒いカラスが通り過ぎて行ったというのが、正直な気持ちである。

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2月27日(日) 新宮に 岡山育ちの 楷の木が 嫁入りしたり ちゃんと根を張れ!

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 岡山の佐藤さんが、新宮の若葉書院(ヤング・リーフ・ハウス)にやってきて、これまで自分で育ててきたという楷の幼木を植樹してくれた。聞いてみると、この幼木は、閑谷学校の楷の木から採った実を大切に育てたものだというから、これまでこのヤング・リーフ・ハウスに植樹され成長している木とは兄弟分ということになりそうである。
 今回、植えた木は、2本。そこで、このエリアの精神的なシンボルである「若葉観音と六地蔵」の前方に、寺社の狛犬か仁王像のように、配置をした。これら楷の木が、これから先、この若葉書院に込めた祈りや願いをしっかりと守ってくれるようにとの思いを込めてのことである。
 楷の木は、根がしっかりと張れば、成長は速いと聞いている。この土地に嫁入りしてきた以上、ここにしっかりと自分自身の根を張って、大きく成長してほしいと願った次第である。
 新宮の若葉書院も、いろいろな人の願いや祈りを宿しながら、だんだんとその精神的象徴性を強めてきているように思う。この土地から、日本中に、そして世界中に、私たちの思いが広がっていくことを夢みた時間であった。

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2月26日(土) 2・26 事件もいつしか 春霞む 頭の中でも 心の中でも

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 陸軍の皇道派青年将校らが、国家の改造と統制派打倒を目指して決起した二・二六事件から、今日でちょうど76年目を迎えた。約1,500名の陸軍部隊が首相官邸などを襲撃したクーデター事件とされるが、その中で、斎藤実・内大臣、高橋是清・大蔵大臣、渡辺錠太郎・教育総監などが殺害され、約3日間にわたって、これら軍隊が、永田町一帯を占拠した。当時の日本政界・日本社会を、大きく揺るがした大事件である。そして、この事件の後、軍部の政治支配力が著しく強化され、軍部主導で、大戦への道を突き進むことになった。
 その重要な事件の75周年という日であったにもかかわらず、マスメディアの取り上げは、ごく簡単なものにとどまった。平成の世になり、すでに昭和という時代も、はるかかなたのものとなってしまったのであろうか。私の部屋から外を見ると、今日は、あたり一面の風景が、春がすみの中にぼやけている。私は、自分の頭の中でも、心の中でも、これら昭和の時代のさまざまな事柄が、すっかり、この風景と同様に、ぼんやりとしたものになってしまい、どうしてもうまく焦点を結ぶことができないことに気づいたのであった。

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2月25日(金) 自らで 生み育てたる 営みの コシの強さや 讃岐のうどん

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 朝、自宅を出発。久しぶりのキャラバンである。今回は、春休みで帰省中の娘も同行。
 向かったのは、徳島県と香川県。徳島県美馬市と香川県まんのう町を結んでいる国道438号の整備状況とその沿線の様子を調べに行ったのであった。その道中では、徳島県では、東みよし町の大楠に立ち寄ったり、道沿いの商店を覗いてみたりした。また、香川県側では、以前から関心を持っていた、讃岐まんのう公園やニューレオマワールドの中を歩いてみたりした。
 この日、立ち寄ったところで特筆してみたいと思ったのは、実は、まんのう町の山中にあった小さなうどん屋のことである。ただの民家を改造したような小さな古い建物が、そのうどん屋であった。しかし、有名なお店らしく、観光ガイドブックにも紹介されているし、その説明文を読んでみると、東京あたりからも、わざわざこの店のうどんを食べにやってくるのだと書いていた。私たちが訪れたのは、正午少し前の時刻であったが、すでに多くの客がやって来ていて、順番を待つ人たちが行列になっていた。ただ、出されたうどんは、うどん玉だけ。その上に、自分でしょうゆをかけて食べるのである。とても素朴である。従業員も、愛想も何もあったものではない。しかし、心温まるものを感じた。
 なんだろうかと思った。こんなお店になぜたくさんの人がやってるのだろう。そこにあったのは、人真似でなく、自分自身で生み育てた自信と誇りではなかったかと思う。考えさせられた次第。

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2月24日(木) 見渡せば やめない人と やめた人 いたるところで 学級崩壊

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 またも永田町が騒がしくなっている。小沢一郎・元民主党代表に近い松木謙公・農林水産政務官が、この日、菅直人首相の政権を批判し、辞表を提出し、受理された。この背景には、小沢一郎代議士の政治資金問題をめぐる菅総理の判断への不満があると同時に、環太平洋連携協定(TPP)や消費税増税に対する、政策面における考え方の違いがあったものと思う。
 特に、TPP問題に関しては、農民の立場に立って農林水産行政を展開していきたいと考えている政治家にとっては、疑問を感じるのは当然であり、政治家としての自らの魂をポストのために売り渡すことを潔しとしないということでもあったのだろう。
 しかし、ひとたび菅総理の考え方を承認して内閣の一員になった政務官が、途中でその任務を投げ出すというのは、無責任といえば無責任。これはもう、一般常識的に考えられないレベルにまで、政権の混乱が立ち至っているということでもあろう。
 あちこちを見渡せば、辞めることに伴う混乱と、辞めないことに伴う混乱が混然としてきている。組織を成り立たせている中心理念が共有されていないということであろう。まさにこれは、学級崩壊の姿である。あぁ。

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2月23日(水) 原油価が いよいよ100ドル 突破せり 日本経済 また霧の中

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 このしばらく、世界の原油価格が急騰している。22日の東京工業品取引所の中東産原油市場では、取引の中心となる7月渡し原油の値段が、1バレル104.99ドルまで急騰(前日終値に比べ、2,350円高)。これは、2008年10月以来、約2年4ヵ月ぶりの高値水準だという。この背景には、産油国であるリビアの情勢緊迫化があると指摘されている。
 もっとも、リビア自身の原油生産量は、一日当たり165万バレルであり、世界18位にとどまるが、今回の騒乱が、リビアのみならず、湾岸のさまざまな産油国にも波及する可能性があったため、このような値動きになったのではないかと分析されている。
 問題は、この石油価格高騰が、これからの日本経済にどのような影響を及ぼしてくるかということである。石油は、経済にとって極めて重要な基礎資源であり、世界経済に大きな影響が生まれてくる可能性がある。石油コストの上昇は、物価水準の上昇にもつながる。これは必然的に、消費を減退させることになるだろう。しかし同時に、石油消費量を減少させようとする動きを生みだし、省エネ商品の需要を喚起する動きになるはずである。これは、省エネ先進国としての日本の存在感を高めることにもなるだろう。
 なんにしても、少し景気が上向いてきつつある現状に対して、またこれから霧の中に突入することになりそうである。

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2月22日(火) 地震なり ニュージーランドで 大地震 日本人も 巻き込まれるなり

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 日本時間でこの日の朝、ニュージーランドで大地震が起こった。マグニチュード自身は、それほどでもなかったようだが、南島の中心都市クライストチャーチの直下型地震であったようで、大きな被害が出ている様子である。
 特に今回の地震では、現地の語学学校に多くの日本人が学んでいたこともあり、かなりの日本人が巻き込まれてしまったようである。早期の救助を願うと同時に、被害に遭った皆様には、心からお見舞いを申し上げたい。
 ところで、今回の地震で、改めて地図上でニュージーランドを見てみると、日本とは、地理的にちょうど鏡で映し合う関係にあることに気がついた。ニュージーランドは、南緯37°付近にある国で、日本は、北緯36°付近にある。両国とも、島国であり、面積も、日本が少し広いが、よく似たものだ。国内の最高峰も、日本の富士山が、3776mであるのに対し、ニュージーランドのクック山は、3754メートルである。更に、両国とも、地震が多い。赤道を介した似たもの同志の国である。
 その一方、生活ぶりや文化の面では、ずいぶん異なったものがあるようである。日本と正反対といってもよい土地かもしれない。今回の地震を契機に、ニュージーランドの国について、考えてみたいと思った。

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2月21日(月) また一本 未来支える 柱立てたり 歪少なき 集成材にて

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 OAK・TREE 3月号を出稿。この号も、難産であった。
 実は、今年から、OAK・TREE誌面において、この日本の国、そして人類社会のビジョンを描き出す取り組みを強めているのであるが、この暫くは、その足場となる理念をいかに構築していくか、という点にかなりのエネルギーを注入しているのである。そして、この3月号では、お金だとか権力だとかいった外形的なものを中心に、社会のあり方を考えるのではなく、人がいかに育つかという点に原点を置く社会づくりについて、検討を行ってみた。この議論は、抽象的に語るにはさほどの問題を感じないが、ここからどう具体的な社会イメージを描き出せるかとなると、なかなか難しい問題がある。その検討に、ずいぶんの時間とエネルギーを注いだ気がする。
 私は思う。ビジョンというのは、集成材で作った太い柱でなくてはならないのだと。単一の要素では駄目である。さまざまな要素を組み合わせながら、しかも、それによってより強度の強い歪の少ないものを生み出していかねばならない。
 そんな気持ちで作った今回の柱。これまでの柱と合わせて、いつの日か、未来の人類社会を支えるものになりたいと願った次第である。

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2月20日(日) 阿久根市じゃ 今度は市議会 解散と 次から次へと 飽くねぇ争い

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 鹿児島県阿久根市議会の解散の賛否を問いかける住民投票が、この20日に行われ、賛成票が有効投票数の過半数に達して、リコールが成立。これにより、市議会は即日解散し、出直し市議選挙が、統一地方選挙後半の4月24日 に行われることが決定した。その賛否の票数は、リコール賛成が7,321票、反対が5,914票であった。
 一ヶ月余り前に行われた阿久根市長選挙では、逆に、新人の西平氏が、専決処分を繰り返し強い批判を浴びた竹原前市長を破って当選しているが、その時の票数は、西平氏が8,507票、それに対し、竹原氏が7,645票と、その差が1,000票を切る僅差であった。そして、その新市長は、当選後、市議会との関係を正常化することに力を尽くしたというが、その新市長の考えに反する結果が、この市議会リコールに示されたということにもなろう。
 結局、阿久根市民は、竹原前市長にノーを突きつけたが、同時に、西平新市長に対しても、全面的な信任を与えなかったということである。
 ここまで、地域を分断して、相争う状況を作り上げてしまった以上、簡単には、市政運営が円満に遂行されるということにはならないだろう。次から次へと「飽くねぇ」争いを続ける地域に、同情を禁じ得なかった次第である。

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2月19日(土) イスラムに ワを加えれば 居座らむ 権力保身の 輪のネットかも?

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 北アフリカチュニジアでの政権交代以来、イスラム圏諸国が大きく揺れ動いている。少し前には、アラブ諸国の盟主とも言われ、長期政権を担ってきた、エジプトのムバラク大統領も退陣を余儀なくされた。報道を見ていると、このほかにも、アルジェリア、イラク、バーレーン、イエメン、イランなどでも、政権交代を求めるデモが行われているらしい。
 このしばらく、特に強い関心を抱いたのが、チュニジアの隣国リビアでの反政府運動の広がりである。このリビアでは、カダフィ大佐が、長期にわたり、独裁的強権治体制を維持してきたが、今回は、軍隊幹部をはじめとする側近たちの離反も起きている様子で、現体制も風前のともしびといった印象である。
 それにしても、これら諸国で、反体制運動がインターネットを介して形作られてきたというのが面白い。強権的指導者は、国内に生まれてくる反対勢力に対して、厳しい監視の目を光らせてきたのであろうが、既成勢力の枠組みを超えた反対運動が、澎湃と中心となる核も無く生まれてくることに対しての備えは取れなかったということだろう。
 ふと考えた。イスラムという言葉に、ワという字を加えれば、イスワラム、つまり、居座らむである。このしばらくのイスラム圏の指導者のふるまいを見ていると、この権力保身のネットワーク(輪)を感じた次第。

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2月18日(金) 長宗我部 四国統一 論じたが 聴衆興味は 地元の猛将

 夕刻から、高津人間論ゼミ。今回のテーマは、織田信長が天下取りに邁進していた頃、四国において、まず四国統一を目指して活躍をした「長宗我部元親」であった。
 長宗我部氏は、元々は、土佐の戦国大名の中でも、最も弱小と言われた一族であったそうだ。元親の祖父の時代には、周辺大名たちから攻撃され、敗れ、祖父は、その戦いの中で自害。父・国親(当時はまだ幼児)の代に、代々の居城であった岡豊城に戻り、それ以降、着々と、自らの支配地域を拡大していくのである。それが、元親に引き継がれ、元親の代には、ほぼ四国全体の統一を成し遂げる(1585年)。しかし、その直後に、予想を遙かに超える秀吉の大軍に攻められて、長宗我部軍は降伏。領地は、再び土佐一国とされてしまうのである。

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 その元親の四国統一に際して、伊予の国で共に戦ったのが、新居浜の金子城に拠点を置いていた、金子元宅であった。怒濤の如く押し寄せる秀吉軍に対して、武士の大義を掲げて最後まで戦い抜いた勇猛果敢な姿は、相手の將からも、武士の鑑と高く称えられたという。参加者の表情を見ていると、どうも、長宗我部元親よりも、この金子元宅に関心を持ったようであった。

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2月17日(木) 理念欠く 権力闘争 行き着く先は 仲間同志の 批判と粛正!

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 民主党の小沢一郎元代表に近い若手衆議院議員16名が、現在の国会内会派を離脱し、新会派を結成したいと、その届を衆議院事務局に提出した。ただ、民主党の党籍は離脱しないということである。私はこの騒動を見ながら、いよいよここまで至ったかという印象であった。
 それにしても、ピントが合っていないという印象を受けたのが、この問題の責任者であるはずの岡田幹事長の発言である。岡田幹事長は、一つの政党に所属しながら、別会派を結成するということは、制度的に成り立たないはずとして、この16名の行動を単なるパフォーマンスと切り捨てた。政権政党の要である幹事長が、この程度の認識で日常の仕事に取り組んでいるのかと思うと、失望というだけでなく、哀れみさえ覚えた次第である。このような事態が起こってくる根底には、民主党自身が克服しなければならない深刻な問題が宿っているはずである。その問題の本質をしっかりと見つめることもなく、ただ表面的に、口先だけの言い逃れと世論迎合のパフォーマンスを繰り広げているのは、むしろ党の執行部の方ではないだろうか。
 歴史を振り返ると、理念を持たない権力闘争は、結局は身内における相互批判と粛清に行き着くことが多いように思う。民主党も、これはいよいよ末期症状である。

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2月16日(水) 民主党 違いことさら 言い立てて 総括・切り捨て アァ連合赤軍

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 通常国会が開会して、もうすぐ一ヶ月。しかし、国政の混乱は収まらないどころか、日々深刻化している印象である。特に、民主党内における騒動を見ていると、もう政党としての体をなしていないと言いたい気分である。
 きょうテレビを見ていると、連立を組んでいる国民新党の亀井静香代表が、記者会見の場で、民主党執行部について、こんな批判を行なっていた。「民主党は、ちょっとした違いを取り立てて、追及し、総括し、切ってゆく。今の民主党みていると、連合赤軍を思い出すよ」と。なかなか意味深長な発言であった。この発言には、私も同感であった。
 おそらく、民主党には、政党としての長期的根幹的な目標がきちんと描き出されてはいないのだろう。だから、目先の利害やポストのようなことだけをめぐって、対立をするのだろう。そして、大局に立って、問題を処理するということができないのであろう。
 所詮、民主党という政党は、虚像政党なのである。バラ色の未来があるように語りかけながら、そこに実体はなかったのである。だからこそ、目先のことに異常なまでの対立を生みだしてしまう。それが連合赤軍だと語った言葉というのは、なかなかの見識だと思った。

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2月15日(火) 痛風に 少し熱あり 疲れ出て 積雪見つつ 今日も冬眠

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 昨日は、わが家が雪に閉ざされて、ならばと冬眠気分で過ごしたのはいいが、そこで気分が少し緩んでしまったのだろうか。朝から、私の右足に激しい痛み。痛風の発作である。見ると、右足がかなり腫れ上がってしまっている。
 実は、私は尿酸値が以前より高くて、何年間に一度この痛風の発作を起こしていた。しかしこのしばらくは、ストレスが軽減してきたのか、または酒を飲む機会が激減したせいなのか、もう3年間ぐらい、痛風が出ることはなかった。そこで、もうかなり改善してきているのだと信じていたのであった。
 しかも今日は、少し体が重いので、熱が出てるかもしれないと、体温計で測ってみると、37.5度。少々の熱である。この程度の熱だと、少し体を動かす程度のことであれば、何らの問題もないが、ただ、仕事に対する情熱がわき上がってこない。意識を集中した仕事がはかどらない。そこで、本当ならば、OAK・TREE誌の執筆と編集、週末に予定される勉強会に備えての準備、いろいろな企画作成など、取り組みたいと思っていたことは色々だったが、あまり力まずに身辺の整理を行うことにした。具体的に言えば、書類整理である。あぁ今日も、冬眠してしまった……。少し後悔する気持ちが残る。

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2月14日(月) 日本中 大雪積れり 我が家も 雪に閉ざさる 我冬眠す

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 この日は、日本全国で大雪。私が住む四国・新居浜でも、昼過ぎから雪が降り続き、夕刻ころには、10センチ足らずの積雪となった。私の家は、幹線道路から外れた場所にあるから、道路管理者による除雪作業も行われないようで、完全に雪に閉ざされてしまうことになってしまった。もちろん、こんな事態を想定して、いざというときには雪道も走れるように、タイヤに装着するものも準備はしていたが、それも面倒だから、今日はもう外出をしないと決めた。
 そこで私の心は、冬眠気分。こんな日には、誰もやってこない。郵便配達の人さえやってこない。心静かに、マイペースの仕事を行った次第である。
 時には、自然の力によって、自分の世界に閉じ込められるというのもいいもんだ、と思う。自分が、この雪の世界の中で、たった一人だけで存在しているという感覚は、ほかのものに全く邪魔されることなく、自分だけのために時が流れていくという感覚を生み出してくれる。そしてそれは、とても心を豊かにしてくれるものであると思った。
 今日のイラ短、横になって眠っているのは、私の心。体の方は、いつものように、橿樹舎の根っこ部屋で、せっせと仕事をしていたのであった。

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2月13日(日) 万人を 元来等しく 天造る されど差生むは 学のあるなし

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 教師人間論ゼミの日。ただ前日にかなりの降雪があり、山中のヤングリーフハウスでは、まだ雪が残っていて危険なので、会場を、新居浜市の橿樹舎斜め前にある大久保自治会館に変更して、開催することにした。今回は特に、香川県の教師皆さん方が数多く参加してくださった。
 この日のテーマは、「福沢諭吉の人生と教育思想」であった。江戸時代末期に、いち早く洋学を日本の若者に教えていた福沢は、明治になって、その活動を大きく拡大する。特に、明治5年には、写本まで含めれば、300万冊から400万冊に及ぶのではないかと言われている「学問のすすめ」という本を著し、日本人の学習熱に火をつけたのである。この本の中で、福沢は、冒頭に「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずといへり」と、人間はすべて平等であると宣言し、しかし現実には、さまざまな差別が残るというのは、学問を修めたか修めていないかの違いによるのだと論じ、学問の重要性を広く国民に伝えたのであった。
 今、教育界でも、なぜ学ばねばならないのかという疑問が、子供から発せられることが多くなっているという。こんな時代には、基本的な図書を読みあってみるということも必要なことではなかろうかと思った。

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2月12日(土) エジプトじゃ 堅固と見えた ピラミッド ついに崩落 民衆パワーに!

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 ムバラク大統領の長期独裁政権に対する抗議デモが続いていたエジプトで、大きく事態が動いた。約30年間にわたり、政権を維持してきたムバラク大統領がその職を辞任し、軍最高評議会がその後の権力を掌握する形で、ムバラク時代に幕を下ろしたのである。
 以前も述べたことがあるが、エジプトは政権が比較的安定している国だと私たちは判断をしてきた。しかし、高失業率、格差の拡大、政界の腐敗などの深刻な問題に対して、インターネット上で情報交換をしつつデモに参加をしてきた民衆の怒りが、ついに爆発をして、ムバラク大統領を退陣に追い込んだということである。
 ただムバラク大統領自身が辞職会見を行ったというわけではなく、このまますんなりと引退という形になるのかどうか、また、政治の腐敗に対して、ムバラク大統領がその責任を追及される事態になったときに、いったい何が起こってくるのか、さらに、この次の政権がどんな形で形成されてくることになるのかなど、まだ先を見通せない問題が多く残っているようだ。
 それにしても、ネットの力は侮れない。強固なピラミッドを、あっという間に崩落させてしまったのだから。

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2月11日(金) 建国の 日とてひねもす 仕事かな 国の支えは 働く民だと

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 建国の日で、国民の祝日。国会議員在職中には、この日は様々な会合が行われたり、靖国神社や護国神社への参拝をしていたため、結構忙しい一日であったが、バッジを外すと、案内も少なくなり、しかもそういう会合も出席をお断りしている関係上、時間的にはずいぶん自由である。
 そこで、今日も一日、机の前に坐っての仕事である。OAK・TREE3月号の執筆や編集の作業、今度の日曜日の教師人間論ゼミの準備作業、書類整理などである。また、これからキャラバン活動を展開する中で必要となる移動式電源について、改良点が見つかったので、その改良も行い、完成させることもできた。
 ふと考える。この建国記念の日は、神武天皇が、奈良の橿原宮で天皇への即位を宣言し、この国を建国したとされることに由来を持つ記念日である。それから数えれば、今年で2,671年である。この国がそんなに長い間保たれたのは、何故だろうと考えると、それにはさまざまな理由があるだろうけれども、やはり基本は、国民がよく働いたからではなかっただろうか。そう考えると、この建国の日には、せっせと働くことがよく似合う気がした次第である。

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2月10日(木) もう10年 ハワイに沈む えひめ丸 あの頃思えば 一昔前

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 2001年2月10日(日本時間)、愛媛県立宇和島水産高校の実習船えひめ丸が、ハワイのホノルル沖でアメリカ軍の原子力潜水艦に衝突されて沈没する事故が起きた。この事故では、実習生4人を含む9人が死亡した。その事故から数えて、今日がちょうど10年ということになる。
 テレビを見ていると、新しく就任した中村時広愛媛県知事や石橋寛久宇和島市長も臨席をして、遺族や関係者とともどもハワイで慰霊祭が執り行われていた。厳粛な気持ちになった。
 あぁ、もうあれから10年も経ったのか、というのが率直な思いであった。あの当時、森喜朗総理の時代で、私が総理と近い関係にあるということで、初当選間もなかった加戸知事が、その事後処理の関係で総理のところに陳情に行くとき、私にも同行を依頼されて、一緒に総理官邸に伺ったことがある。その時のことがあまりに鮮明な記憶になって残っているため、10年と言われて、そんなに時がたったかと、少し驚いた次第であった。よく十年一昔ということが言われる。いま私が55歳という年だから、あのころはまだ45歳だったのかと、なんだか懐かしい気持ちになったのであった。

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2月9日(水) トヨタ車の 製品不良の 疑惑消え 姿見せるは 思惑あれこれ

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 アメリカの現地時間で8日(日本時間では9日)、米運輸省が、これまで問題視され、大問題になっていたトヨタ車の制御システムには、全く問題がなかったことを正式に発表した。この問題は、昨年の1月、自動車の急加速問題に関して、「エンジンの電子スロットル制御システムが原因の可能性がある」と米運輸省が声明を発表していたものであった。そして、マスコミ上では、その急加速の体験者という人の声が、余りに煽情的に報じられたり、学者が、それを再現したとされる映像などが報道されたりもした。そしてその結果、トヨタは、北米市場において売り上げを落とし、大きなダメージを受けたのである。
 この問題は、自動車に乗っている人の命にかかわる問題であるから、事故防止のために全力を注ぐのは当然のことであるが、事実に反することまでも、ある時には捏造までされて、報じられたことは、大きな問題である。
 消費者の安全第一という装いを施した雪塊が溶けてきたときに、そこには、いろいろな岩が姿を現してきているようだ。いろいろな欲望が醜い姿を晒し始めているようだ。何とも情けない話だと思う。

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2月8日(火) 橿樹舎の 外壁塗装 終わりけり 大久保(OAK母)の地に 樹の聳ゆなり

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 私が、活動拠点兼生活の場としている、新居浜市の橿樹舎の外壁の工事が、今日終了する。工事といっても、塗装のやり替えである。最初は、古い塗料をはぎ取って、新しい塗料を塗るだけだから、せいぜいが3日か4日間の工事だと思っていたところ、やり始めてみると、大工事であった。1月21日に足場組みを行い、それ以来、毎日2人か3人の職人がやって来て、作業を続け、ようやく今日終了した次第である。土日も休まずに作業をしていただいていたから、実質的には、15日間くらいかかる工事だったということだろう。
 おかげで、見違えるようにきれいになった。壁面の色は、淡い緑色。葉のイメージである。そして屋根は、濃い茶色。幹や枝のイメージである。つまり、この彩色を施すことによって、この建物全体が、一本の樫の木のイメージになるようにと考えたのである。これから先、さらに東西南北のそれぞれの壁面に、春夏秋冬に対応する樫の葉を描き込んでいこうと考えている。そこまでやれば、この樹のイメージはもっと明確なものになるだろう。
 この建物のある場所は、大久保という地名である。OAKの母なる地である。そこに聳える一本の大樹を夢みた次第である。

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2月7日(月) サビつけど オイラもかつては 工学部 キャラバンカーの 電源製作!

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 相変わらず、橿樹舎での仕事。しかしその中でも、特筆すべきことは、久々に、ドライバーやニッパー、はんだ鏝などを握って、ものづくりを行ったことである。
 今回作ったのは、この春から本格的に運行しようと考えているキャラバンカーに使う電源であった。この自動車は、今治の古い友人からプレゼントされたもので、もうすでに16万キロ以上走っている中古車である。しかし、きちんと整備されている自動車なので、まだ5年位は乗れるのではないかとということである。この自動車を使って、この中で寝泊まりもしながら、各地を回ってみようと考えているのである。
 そうなると、夜間、この自動車の中で、読書や情報整理、また、執筆をしたりしなくてはならなくなる。そのための照明やパソコン使用のための電源が必要であったのである。そこで、12Vの車載用バッテリーを買ってきて、それに充電器とインバーター(100ボルト交流変換器)を組み合わせた。ついでに、街頭講演用のアンプを接続する端子も設けた。
 我ながら、うまく作ることができたと思う。私の中のエンジニアのDNAが、にっこりとほほ笑んでいた気がした次第。

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2月6日(日) 名古屋では トリプル選挙 行なわれ 無党派候補に 春霞む夢

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 名古屋市で、名古屋市長選挙、愛知県知事選挙、そして、名古屋市議会の解散の是非を問う選挙という、注目を集める3つの選挙が同時に行われた。そしてその結果は、名古屋市長には、河村たかし・前市長が、66万票余りという空前の票を得て、再選された。愛知県知事には、河村候補と連携して選挙戦を戦った、大村秀章候補が、これまた圧倒的な票を得て、初当選。さらに、名古屋市議会解散の是非を問う投票も、大差で認められた。
 つまり、河村市長の描いたシナリオのもとに展開された今回のトリプル選挙は、河村市長側の完勝という結果に終わったのである。この夜は、テレビを見ていると、この結果をめぐって、さまざまな論評が語られていた。多かったのは、劇場型選挙を企画し、仕掛けた河村氏の演出力に、民主党や自民党が敗れたという意見であった。もちろんその要素もあっただろう。しかし基本は、有権者の既成政治に対する、不信と不満、そしてそこから生まれる不安感が、この結果をもたらしたということだと思う。ぬるま湯の中にいて、何を言ってるかわからないような既成政党の姿に対して、河村市長は、少なくとも毅然とした出処進退の姿勢を示した。覚悟を感じさせる言動を行った。その点に、既成政党は、もっと学ばねばならないものがあるような気がした次第である。

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2月5日(土) STARTが スタートしかし 冷戦の 雪溶け地面にゃ もう霜柱?

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 この日、新START(新戦略兵器削減条約)が発効した。これは、昨年の4月に、オバマ・米国大統領とメドベージェフ・ロシア大統領の間で結ばれた条約案が、両国議会で批准されたことによるものである。
 この新STARTによれば、両国が共に、戦略核兵器については、1,550発以内、その運搬手段であるミサイルや戦略爆撃機をそれぞれ700機以内にするとされ、それをこれから7年以内に実現するというものである。アメリカとロシアの2国で、全世界の核兵器の9割を占めているから、この新条約の意味は大きいと評価できると思う。しかし、これで問題解決というわけではない。
 それは、アメリカが旧東欧圏も含めて配備を進めているMD(ミサイルディフェンス)網計画に対するロシアの不信が強いこと、それから、イランや北朝鮮など、新たに核武装を行う国が生まれてきていること、さらに、核武装国・中国が、急速に軍備増強を進めてきていること、これらに対して、これからどう対応するかという問題が残っているからである。
 いわば、遠い山では雪が消えていき、春の訪れを感じさせられる一方で、足元には、新たな霜柱が誕生し、冬への逆戻りを感じさせられているという、何とも複雑な状況である。

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2月4日(金) 考えた 西田博士の 本読みて 絶対矛盾の 自己同一とは?

 このしばらく、私は、自宅を兼ねた仕事場である橿樹舎で過ごすことが多い。それは、混迷する日本の国の現状を見るにつけて、この時期に、集中的にいろいろなことをじっくりと考えてみたいという思いを胸に持っているからである。加えて、今、この建物の外壁と屋根を塗装し直しているので、工事関係者が何か困ったことがあった場合に、すぐ対応できるようにしておこうという気持ちも胸の中にある。

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 今日も、終日、橿樹舎での仕事。特に、明後日の日曜日には、「四国人間論ゼミ」を行うので、そのテーマである「西田幾多郎博士の人生と思想」に関する書籍を読むことに、ずいぶん時間を費やした。
 西田博士の思想を象徴する言葉は「絶対矛盾的自己同一」というものである。世の中に存在する様々などうしようもない矛盾を、自分自身の存在と体験において、自己のうちに融合していくというイメージを持つ言葉である。実際に本を読んでみると、哲学者の言葉だけに、さまざまなことを思索しぬいて導き出された言葉であることがよくわかった。
 ふと思った。この思想は、今現在の、進むも地獄、退くも地獄の今の国会にこそ求められているものではないかと。

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2月3日(木) 八百長は 八百屋の長兵衛 碁を打ちて 相手に花を 持たすが語源!

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 昨日来、大相撲の八百長問題で騒がしくなってきている。何でも、大相撲の野球賭博事件に絡んで警視庁が押収した携帯電話の中に残っていたメイルに、八百長の証拠となる文章が残されていたということである。今のところ、親方2人を含む13人の名前が残っていたということで、相撲協会では、早速、事情聴取を始め、何人かがその事実を認めたという。この八百長疑惑は、随分以前から、週刊誌などでは取りざたされていたものであり、裏でお金のやりとりを伴って、勝負の取引が為されていたとなれば、相撲の魅力は、がた落ちになってしまうだろう。
 ところで、この「八百長」という言葉、辞書を調べてみると、八百屋の長兵衛さんという人が、とても碁が強かったのだが、相撲界の大御所的な人と碁の勝負をする時に、時々わざと負けて、相手に花を持たせたという話から生まれた表現らしい。これは、裏で金のやりとりをしたり、何らかの保身のために勝負の取引をするといった意味ではなかったであろう。だから、今回の問題を、あの世で長兵衛さんが聞いたとすれば、全然意味が違うと驚いているかも知れない。
 ともかく、日本の相撲界は、今回の問題で、相当大きく揺らぐことになるだろう。土俵が崩れ落ちてしまうことにならなければいいのだが、と思う。

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2月2日(水) 権力者 常に引き際 見苦しき 小出し譲歩は 火に油かも

 日本時間で今日の早朝、エジプトのムバラク大統領は、国営テレビで演説をして、今年9月に予定される大統領選挙に出馬しないという意向を表明した。この日(エジプトでは、1日)、反政府デモの参加者は、全土で、推定100万人以上にまで拡大したとされる。この国内からの圧力に、更にアメリカからの退陣圧力が加わって、約30年にわたり、強権的な独裁政権を維持してきたムバラク大統領は、いよいよ幕を下ろすことになりそうである。

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 しかし、この宣言に対して、反政府デモに参加しているエジプト国民の声は、メディアが特に極端な声を拾い出しているせいでもあるのだろうが、なかなか厳しいものであった。自分たちが求めているのは、ムバラク大統領の即時退陣であり、国外退去を実現することだというのである。だから、秋の大統領選挙不出馬宣言程度では、かえって、火に油という展開を生み出すかも知れない。
 2日には、カイロ中心部のタハリール広場で、反政府派が占拠しているところに、大統領支持派が乗り込んできて、衝突も起きた。店舗からの略奪も、多発している模様である。イスラム圏で一番安定していると考えられてきた国が、あっという間にこんなになるのかと、変化の速さに驚きを禁じ得ない。

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2月1日(火) 本免許 取ったはずだが エンストと 事故の絶えない 国会運営

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 菅総理は、昨年12月12日の自身の後援会会合で、「政権を担って、ようやく半年、これまでは仮免許だったが、これからは自分の色を出してやっていきたい」と語ったそうだ。仮免許期間が終わったとなれば、今は、本免許になっているということなのだろうが、その運転は、頼りないこと甚だしい。通常国会が開会されて、もう一週間になるが、未だがたがた続きという印象である。
 よく見れば、あれっ、菅総理は、政権自動車のハンドルを握りもせずに、テレビカメラに向かってのパフォーマンス中。つまり、仮免許をゴミ箱に投げ入れる替わりに、これが本免許だよと、カメラマンに向かっての懸命のアピール。しかし、その自動車はといえば、国会運営の壁にぶつかって、「菅Bang倒れ」。しかも、既にあちこちにぶつけていて、傷だらけである。
 今国会の冒頭には、ねじれ国会では、野党にも国会運営の責任はあると、大見得を切ったのはよいが、自身が野党の時代に言っていたのとこんなに正反対のことを主張しても、全然真実味が出てこない。ああ、言葉が浮遊している…。

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