3月12日(土) オランダの 空港で求めし 新聞は 紙面を越えて 惨状伝えし
パリを発って、日本への帰路に就く日。パリのシャルルドゴール空港から、再びオランダのスキポール空港へ飛び、そこで飛行機を乗り継いで、日本に向かったのであった。
そのスキポール空港で、乗り継ぎに3時間くらいの待ち時間があり、そこで立ち寄った売店に、日本経済新聞の欧州版が販売されていたので、早速購入した。そして今回の震災の状況や被害について詳細に書かれている記事を読んだのであった。
この時点では、地震の規模は、マグニチュード8.8(後の正式発表では、9.0 )とされていて、これは、阪神淡路大震災の時のマグニチュード7.3に比べて、約178倍に及ぶものであると書かれていた。しかも、震源が比較的浅いところにあり、しかも、今回の地殻のずれが広範囲に及んだために、きわめて大きな津波を発生したのだと書かれていた。紙面には、さまざまな写真も掲載されていたが、地域全体が完全に破壊され尽くされている姿には、言葉もなかった。
その惨状は、とても紙面に表現しきれるものではなかった。そこで、その紙面に掲載された情報を足場に、想像はどんどんと広がっていったのである。死者はおそらく1万人を超えるだろうと思われた。その人たちのご冥福をお祈りすると同時に、被災された皆さん方が希望を失わず、力強く立ち上がることを願った次第であった。
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