4月30日(土) 衆院を 震災補正が 通過せり しかれどこれは ただ一里塚
この日、東日本大震災による被災者の救済と被災地の復旧・復興への緊急を要する事業を盛り込んだ平成23年度第一次補正予算が、衆議院予算委員会で可決された後、衆院本会議でも全会一致で可決。直ちに参議院に送付され、5月2日に成立の予定。この予算の内訳は、応急仮設住宅の建設、被災遺族への弔慰金、被災者緊急支援など災害救助関係に4,829億円 、がれき処理などに3,519億円 、公共土木施設や農地農業用施設、有料道路、空港など災害対応の公共事業関係に1兆2,019億円 、学校施設や医療、介護、障害者施設、農林業施設、警察消防関係施設など施設の災害復旧費に4,160億円 、災害関連融資措置に6,407億円 、地方交付税交付金に1,200億円 、そのほか震災関係費に8,018億円を計上している。以上の総額は、4兆 153億円である。
これで、とりあえずの緊急措置に必要な予算は措置されることになるようであるが、これで終わりではない。総額で10兆円を超える予算措置が必要だろうと言われているから、今後、相次いで補正予算を組んでいかねばならないだろう。また、その財源措置もこれからである。いわば、今回の補正予算成立のめどが立ったのは、単なる一里塚であり、これから先に果てしない道のりを歩んで行かねばならないということである。
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