5月31日(火) 人間は 自他を害する ことさえも 今さえよけりゃと 因果な生き物
世界禁煙デー。これは、1989年にWHOによって制定されたもので、これから一週間が禁煙週間ということになる。
私の地元には、禁煙運動にとても熱心に取り組んでいる、加藤さんという医師がいる。診療所の待合室横の一室を禁煙展示室としているほどである。そして、煙草を吸う病人があると、諄々とたばこの害を説いておられるそうである。
その人の影響もあって、私は国会議員在職中に、俗に「禁煙議連」と言われていた議連にも参加して、この問題について学び、議論を行っていた。そこで分かったことは、たしかに煙草は、健康問題としてみれば、百害あって一利なしというべきものであり、さらに、その当人のみならず、副流煙の影響で、周辺の人たちまで害を及ぼしていくというものであった。しかしその一方で、この煙草の周りには、長い年月をかけて、さまざまな社会的仕組みや利益配分システムが組み上げられていて、簡単にはそれを廃することが困難であることもよく分かった。
煙草の害は、すぐに目の前に現れてくるものではない。その一方で、これを禁止することによって生まれる損害は、すぐに顕著なものとなる。そこで、目の前のことの方が強い発言力を有することになってしまうということだろうか。考えてみれば、人間社会のいろいろなところに同様のことがある。今さえ良ければというのは、世界共通の問題かもしれないと思う。
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