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6月30日(木) 片手に論語 片手にソロバン 孔健さん 世を動かせるか 儒学の力で

 朝、新居浜を出発し、大阪に向かう。これは、孔子の75代目子孫として、儒学の啓蒙活動や日中関係に関する評論活動、さらにさまざまな経済活動を行っている、孔健さんが、日中韓三国の経済人を集め、その交流と協力を促進する「日中韓経済貿易促進協会」の関西支部発足の会合に参加を求めてきたからであった。

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 会場に行ってみると、孔健さんが、汗をふきふき会場設営に駆け回っていた。私の顔を見るなり、今日は、好きなだけ話をしてもらっていいから…と言う。一体どうしたのだろうと話を聞いてみると、メインスピーカーにお願いしていた人が、突然、急用が入って来場できなくなったのだという。それで、あなたがメインスピーカーになるから、喋りたいだけ喋ってくれということだ。
 そうは言っても、当初は挨拶程度の話と聞いていたから、特別の準備をしていたわけではない。困ったなという顔をすると、「テーマは、『論語と日本人』で話してね」と、テーマまで決めてしまっている。孔健さんとの付き合いはいつも大体こんなものだ。もう今さらお断りしても、それでは孔健さんが困るだろうと、お引き受けすることにして、約1時間の話をした次第である。
 孔健さんは、片手に論語、そしてもう一方の手にソロバンという人である。少し若くて性急なところがあるが、現代の渋沢栄一というべき人かと思う。

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6月29日(水) 震災後 株主総会 ピークなり 質問相次ぎ 様変わりとや!

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 3月期決算上場企業の株主総会が、昨日と今日、ピークを迎える。全国で、1,000社以上がこの29日に総会を開いたそうである。
 今回の株主総会の特徴は、東日本大震災の後初めて開かれる総会であり、経営者から、被災した事業の立て直しやこれから先の成長戦略などについて直接問いただそうと、多くの個人株主が参加したということである。特に顕著であったのは、福島第一原子力発電所の放射能事故を起こした東京電力。9,309人の株主が株主総会に参加し、これは昨年の2.8倍であった。そのほかにも、パナソニックやソニーなどでも、出席株主数が過去最多となったらしい。
 そして、この株主総会の中で、さまざまな質問が、株主から経営陣に対して行われたようである。その結果、株主総会の所要時間は、軒並み長時間化し、過去最長を記録する企業が続出したということである。
 これまで株式を関係企業間で持ち合う傾向が強くて、株主総会というのは単なる形式的な会合という印象が強かった日本企業にあっても、昨今の激動する時代性の中で、段々とその企業体質が変化しつつあるということであろう。
 企業活動も、社会の公器としての対応を強く求められ始めているといえそうである。

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6月28日(火) 輝きを 仰ぎ見たるは まぼろしか 夕焼け日本に 赤トンボ飛ぶ

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 菅総理は、民主党両院議員総会で、再生エネルギー特別措置法案を早期に成立させる必要性を訴えかけたうえで、「エネルギー政策をどのような方向に持っていくかは、次期国政選挙の最大の争点になる」と述べた。それに対して、参加者からは、辞意を表明した総理が次期総選挙について語るのは不見識だと、厳しい批判の声が相次いだらしい。
 もう一つ。東京電力は、この日、株主総会を開催し、議長の勝俣恒久会長が原発事故について謝罪を行ったが、これに対して、参加した株主たちからは、現経営陣に対して批判が相次ぎ、これまで最長の6時間9分に及ぶ総会となったらしい。
 日本の国政も、東京電力も、今回は、その権威を全く失墜した姿をあらわにしたということである。かつての総理大臣といい、東京電力経営陣といえば、日本を代表する存在として、多くの人々から敬意とともに高く仰ぎ見られる存在であったものが、今日では、一敗地にまみれるまで堕してしまったということだ。
 そんな思いになった時、私の胸の中に響き渡っていたのは、「赤とんぼ」の歌。「山の畑の桑の実を小かごに摘んだはまぼろしか」…。これまで光り輝いて見えていたものは、すべて幻であったのであろうか。夕焼けを背景に、日本国政山と東京電力山の上を、静かに赤とんぼが群れをなして飛んでいる姿に、一時代の終わりを連想して、寂しさと哀れみを覚えているのは、私だけではなかろう。

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6月27日(月) 菅総理 3つのお願い 聞いてねと ちあきなおみの 歌みたいだね

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 この日の日本経済新聞に、24日から26日にかけて行った世論調査結果が掲載されていた。それによれば、菅内閣の支持率は26%、不支持率は65%と、相変わらず不人気である。さらに、総理の退陣時期については、「できるだけ早く」と回答した人が42%、「8月ごろまでに」というのが18%で、両方合わせれば、60%が早期退陣を希望するという回答であった。
 そんな環境下で、総理は内閣人事などを行い、その後に記者会見したが、そこでかねてから発言があった「退陣の一定のメド」について、第二次補正予算案、再生エネルギー特別措置法案、赤字国債発行法案の三法案の成立であると表明した。菅内閣はすでに、野党によって外堀が埋められ、さらに与党の内部からも内堀が埋められるような追い込まれた状況に立ち至っているが、そんな中で、この3法案で、最後の取引を行う意図なのであろう。
 ふと、ずいぶん以前に、ちあきなおみが歌っていた「四つのお願い」という歌を頭に思い浮かべた。四つの願いを語った後、「四つのお願い聞いて聞いてくれたら、あなたに私は夢中恋をしちゃうわ」と歌いかけている歌詞である。そういえば、菅総理の顔相は、ちあきなおみに似ている。そこで、合成モンタージュイラストを描いてみた次第。

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6月26日(日) 楽しくて 優劣思う 暇もなく 熱中させる 授業をなさい!

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 教師人間論ゼミ開催。この日のテーマは、「大村はま女史の人生と教育思想」。
 大村さんは、1928年に生まれ、2005年にお亡くなりになった、日本一の国語教師と言われた人である。東京女子大学を卒業後、長野県諏訪高等女学校に赴任して以来、1980年に73歳で退職されるまで、教壇に立ち続け、しかも、退職後も、「大村はま国語教師の会」を結成し、現場の国語教師などを指導し、日本の国語教育の向上に尽力された。一生涯通じて、教育の道を一筋に歩まれた方である。
 この大村先生の教師としての信念は、すべての子供たちが、それぞれに成長をしていくような教え方をしなくてはならないということであった。それこそが、教室を楽しいものとし、授業に魅力を生み出すというのである。よくできる子も、そうでない子も、自分に確かな成長実感があるならば、その優劣を超えて、子供たちは授業に熱中することができる。教師は、表面的な笑いを取ったり、おだてたりするのではなく、この真の成長という、正しく楽しむべきことを指導する必要がある。それこそが、教育の基本であるというのである。そしてそのためには、教師自身が、日々成長する生き方をしていなければならないのだと主張されるのである。
 教育の原点を学び合った勉強会であったと思う。

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6月25日(土) 逃げるなと 口先だけの 政治家に 復興会議が 向ける合口(あいくち)

 政府の東日本大震災「復興構想会議」は、この日午後の会合で、「復興への提言」を決定し、菅総理に答申した。政府は、この提言を基にして、この7月にも復興指針を策定し、第二次補正予算から順次反映させていく考えのようである。ただ、もう既に退陣を表明している菅総理のもとで、これら作業が推進できるかどうかについては、疑問符を付ける人も多いようだ。それだけに、この提言の最後には、「政府が提言を真摯に受け止め、誠実に速やかに実行することを強く求める」という、政府の覚悟を求める異例の一文が書き加えられている点に注目したい。これは、復興構想会議が、総理をはじめとする政権を構成する人たちに合口を突きつけた格好である。これにどう総理が応えるか、注目していきたいと思う。

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 それにしても、不思議な政治状況である。民主党の国会議員を含む多くの人たちが、菅総理のリーダーシップを問題視し、現実に復興に向けての取り組みにも数多くの疑問が生まれているにもかかわらず、菅政権には奇妙な安定感が生まれている。震災・津波・原子力災害などへの対応上、目の前で政権争いを繰り広げるわけにはいかないという事情はあるのかもしれないが、それだけではあるまい。政権批判を展開する人たちにも、実は覚悟がないということではないか。日本にとっては、不幸な政治状況である。

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6月24日(金) 東洋の ガラパゴスとも 小笠原 島国日本の 原風景かも?

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 パリで開催されているユネスコ第35回世界遺産委員会は、小笠原諸島を世界自然遺産に登録することを決定。これにより、日本国内の自然遺産は、屋久島、白神山地、知床に次いで、4番めの指定ということになる。
 小笠原諸島は、東京都心から南方約1千キロのところに連なる大小約30の島々からなる。これら島々は、4,000万年以上昔にできて以来、一度も大陸と陸続きになったことがなく、しかも、江戸時代までは、人も住んでいない無人島であったという。それだけに、ここではさまざまな動植物が独自の進化を遂げてきている。その生態系の豊かさから、「東洋のガラパゴス」ともいわれている。それが、今回、高く評価されたということだ。
 小笠原諸島は、これで一躍多くの人々の注目を集めることになり、観光客も多く訪れることになるのだろう。別に、世界遺産になろうとなるまいと、これら島々の存在、そしてそこに展開されている生態系などは、何も変わりはしない。しかし、ただ指定されるという形式によって、人々の関心度が激変するという点に、実は私自身は割り切れなさを持っているのであるが、今はその議論をやるまい。いかなる理由であれ、島国日本に住む人々が、独自の島の存在やその価値に目を向けることには、一定の意味があると思うからである。ここで、一過性でない根深い議論が展開されることを期待したいものだ。

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6月23日(木) 中身より 形とメンツの 国会に 距離置き眺む 民の良識

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 8月末まで延長された国会。早速、東日本大震災の被災地救援のための審議日程が動き始めるのかと思っていると、さにあらず。引き続いて、大義も名分も立たない騒動の連続である。こんなことをするのならば、大幅延長などをせずに、審議に必要な日数だけ確保して、さっさと閉会すればいいとも思うのだが…。
 要するに、党利党略優先だからこんなことになるのだと政治評論家は語るが、国会議員諸氏には、党利党略すらないのかもしれない。ただ、国会議員一人ひとりが、いかにテレビ画面の中に登場するかということのために、わざわざ過激な発言をし、騒動を作り上げているとさえ思えてならないのである。
 私はかねてから、永田町にはすでに政治などはない、そう語ってきたが、今日の政治状況を見ていると、その思いを日々強めている次第である。テレビカメラ写りをよくするための努力は数多くなされているようであるが、残念ながら、中身がない。形とメンツだけの日本政治である。
 気になるのは、それを見ている国民である。この頃、国民の声を聞いていると、政治に怒りすら持てずにいるようである。それは、あきらめである。訳も分からないことで混迷する永田町に対して、少し距離を置いて眺めていこうとする、民の良識が生まれてきているのだろうか。

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6月22日(水) 国会の 混乱尻目に 我四国にて キャラバン、講演 OAKの執筆

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 通常国会会期150日の最終日。この会期延長をめぐっては、被災地対策もあって、ずいぶんすったもんだがあったが、結局、8月末までの70日間の会期延長が決定。とても見ていられない政界の混乱ぶりであった。
 私はといえば、今、地元四国で、永田町の混乱と全く無縁の生活である。各地へのキャラバン活動、依頼があれば、講演活動、そして、OAK・TREE誌の執筆編集作業。こんなことをしながら、国政の混乱を尻目に自由な生活を送っていることに対する罪悪感が、胸の中に生まれてこないというわけではない。このままでは駄目だ、非力を尽くしてでも、何かをせねばという気持ちがないわけではない。しかし、中途半端な気持ちで行動を起こしてみたところで、体質的に重篤な病に陥ってしまっている日本政治を簡単に動かせるわけではない。かえって、その混乱に輪をかけてしまうだけかもしれないという良識の声が、私の思いを封じ込めているのである。
 そして、今は行動するよりも、思いを深め、将来像を描き出す作業に専念する方が、よりこの国のために大事な仕事をしていることになるのだと、自分で自分を納得させているところがある。そうなのだ。自分がより大きな人間になり、この社会の様々な問題を自分のうちにおいて処理できるようになることが肝要だ。そう思う。

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6月21日(火) 永田町 言葉の豪雨が 降りしきり 各地に水害 日本列島

 日本列島は、停滞する梅雨前線に、台風からの湿った空気が流れ込んできているせいで、各地に豪雨被害が起きているようだ。私が住む愛媛県でも、今日一日、かなり激しい雨が降り続いた。

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 一方、永田町も、各地で豪雨。ただし、この豪雨は、さまざまな言葉が際限なく降り落ちてきているものである。菅総理も、場面場面で小器用に言葉を繰り出しているが、あまりに節操がなく、話せば話すほど迷走の度を深めている。政権政党として菅政権を支えねばならないはずの民主党も、ただばらばらに言葉の大雨を降らせているだけであり、議員集団ではあっても、もうとても政党と呼ぶに値するものではない。ならば、野党はどうかということであるが、残念ながら、野党も、ビジョンも戦略もなく、世論の風を頼りに、通り雨を降らせているだけである。そのせいか、菅政権への批判は強まっても、いつまで経っても、その支持率が大きく改善する気配が見えない。
 結局、これら言葉の豪雨が、日本列島各地に降り注ぎ、洪水を引き起こし、国民を苦しめてしまっている。この洪水は、口水とも言うべきものである。あぁ、あまりに言葉が軽い、そして、あっという間に流れ去ってしまう。

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6月20日(月) スパコンは 情報世界の スーパーカーさ 山頂高けりゃ 裾野も広い!

 テレビのニュースを見ていると、日本の理化学研究所が開発を進めてきたスーパーコンピューターが、世界一の演算速度を達成したらしい。地球シミュレーターで世界一を誇った時以来、何年ぶりの記録達成ということになるのであろうか。私が国会議員時代、この問題を部会などで熱心に議論しあったことが思い出され、なつかしく思った次第である。

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 そもそも、このスーパーコンピューターがなぜ重要であるのか、といえば、日本の科学技術を支える基礎にあるものだからである。大量のデータを高速で処理できるコンピューターは、構造力学や流体力学に関する計算に始まり、材料開発や医薬品開発などにも活用することができる。地球温暖化問題や地震・津波の解析もできる。方程式化されるありとあらゆる問題に対して、力を発揮することができるものであり、この基礎的な技術を有するか有しないかが、その国の科学技術の発展に大きな影響を及ぼすことになるのである。つまり、より高い頂上を極めることが、そのもとにより広く大きな裾野を形成することにつながり、日本の国力を左右することとなるのである。
 昔、渡部昇一先生の話をお聞ききした時に、「国と国との戦いは、最も広い汎用性を持つ分野で、最も有力な道具・技術を身につけた国家が必ず勝利する」と語られた話をふと思い出した。

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6月19日(日) あなかしこ 森の恵みを 金だけで 計算するとは 不埒千万

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 OAK・TREEフォレスト勉強会。テーマは、「森の恵みと日本の森林政策」。この勉強会で、これから四国に関係するさまざまな政策課題を取り上げて、活発に議論を行い、政策的な方向性をまとめていきたいと考えて設定したテーマであった。
 この日は、遠来の客があった。千葉県から市原実さんが駆けつけて下さったのである。市原さんとは、もう約30年に及ぶ付き合いである。松下政経塾が創設された昭和55年、異業種の方々が朝ごはんを食べながら勉強する「丸の内朝飯会」のメンバーとして、松下政経塾に来られ、それ以来、いろいろな交流を行ってきた。市原さんは、このしばらく、長崎や山梨で大学教授をしておられ、地域活性化問題に取り組んでおられた関係で、今回の問題に対して、アドバイスもお願いした次第である。
 その他にも、いろいろな方々が集まって、この議論を行った。その結論として、一言語っておきたいのは、日本の森林というものが、経済活動に従属するものと考えられたところから、現在の森の荒廃が生み出されてきているということであった。森が持っているさまざまな役割を考え合わせれば、もっと異なる捉え方をしなければならない。それをいかに政策としてまとめ上げるか、そんなことをこれから考えてみたいと思った次第である。

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6月18日(土) 自らが 補正法案 やるのだと 力めど総理の 足下は大揺れ

 菅総理が、矢継ぎ早に新たな政策課題を打ち出している。少し前に第二次補正予算の編成を閣僚に指示したのに続き、再生可能エネルギー買取自由化の法案や福島第一原発廃炉までの新法制定などである。特に、再生可能エネルギーの買い取り法案をめぐっては、「菅の顔を見たくないんですか。それならば早く、この法案を通した方がいい」と幾度も繰り返して語っている姿が、テレビで何度も放映されていた。これには、総理としての威厳も責任感もなくて、ただ総理のいすを離れる替わりの取引として、早く法律制定をしたらどうだと開き直っている、何とも言いようのない惨めさを感じてならなかった。

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 おそらくは、その背景には、身近な人たちの相次ぐ離反があるのだろう。閣僚や党役員など、自分を支えてくれると考えていた人たちが、どんどんと総理のまわりから姿を消している。または、もう離れてしまいたいといった発言が次々となされている。事ここに至れば、総理といえども、もう完全に裸の王様である。
 それに対して、総理は、ただ負け犬の遠吠えのように、自分のプライドを守り、自己の存在感を少しでもアピールせんと、尻尾を巻いて吠え続けているという印象である。もう早く退陣を決断しなさいと、誰かがきちんと引導を渡した方がいい。そんな気がする。しかしそんなことさえ出来る人がいない今の政権の薄っぺらさを見ていると、絶望的な気持を禁じ得ないのである。

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6月17日(金) 見よ潮目 感じるままに 思潮せよ! しっかりせいよ 勉強せいよ

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 愛媛県西予市で、夕刻から講演会。この講演会は、三好幹二・西予市長を支持支援している青壮年部の総会が開催されるにあたり、その前段で、地域おこしに結びつく元気が出るような話をしてほしいと依頼を受けて行ったものであった。テーマは、恒例の「夢出せ!知恵出せ!元気出せ!」とさせていただいた。参加者は、150名弱。参加者には、最後まで真剣に話を聞いていただいた気がする。
 私の基本的な考え方は、地域社会であれ、企業であれ、団体であれ、真剣に人を育てる営みを行っていない組織は、必ず衰亡してゆくに違いないというものである。過去の歴史を振り返ってみても、これは鉄則であると思う。
 ならば、特にこれから先、国の財政がひっ迫し、しかも東日本大震災被災地に国の予算が重点的に配分されざるを得ない環境の中で、地方は、本気でこの人を育てるという問題に向き合わざるを得ないのではないだろうか。これが私の基本的な問題意識であった。講演の結果は、なかなか好評であったようで、また引き続いての講演要望の声も出ているようである。その心地よさの中で、戯れ歌を作ってみた。三好幹二・市長の名と、西予市の地名を織り込んで作った短歌である。
 「ミヨシおめ カンジるままに シチョウせよ しっかりセイヨ 勉強セイヨ」。

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6月16日(木) 原則は 入るを図りて 出ずるを制す だが現実は 出ていくばかり

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 政府税制調査会が開催され、2012年度以降の税制改革の「基本的方向」をまとめた。この基本的方向を、翌17日に政府が示す社会保障と税の一体改革案の最終案にも盛り込んで、今後、消費増税と所得税や法人税、相続税などの取り扱いについて議論を進めていく予定である。
 しかし、当初もくろんでいた消費税率の10%への引き上げ方針決定については、政府税調内部に異論が根強く、税調としての意見集約を断念し、政府・与党に結論をゆだねる形となった。しかし、与党内部でも、この消費税増税をめぐって意見集約がうまく図られるかとなれば、それは望み薄である。
 そうなると、民主党はマニフェスト見直しによって、子ども手当増額や高速道路無料化などの方針は大幅に変更したとしても、毎年自然増額してゆく社会保障費への対応や、10兆円を超えるといわれる東日本大震災の復旧財源の確保、さらにB型肝炎和解金にも1兆円を超える予算が必要とされるなど、歳出はどんどんと膨らんでいく。日本財政に対する国際的信認は一気に地に落ちてしまうことになるだろう。
 財政論を語れば、よく「入るを図りて出ずるを制す」といわれる。「入るを図らず出ずるを許す」日本財政の現状を見ていると、とても危ない。政府首脳は、どんな考え方を持って対応していこうとしているのであろうか。

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6月15日(水) 新居浜の 市民と同じ 人口が 自宅離れて 避難してんだ…

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 内閣府は、この日、東日本大震災で被災をして、自宅を離れている人が、6月2日現在で、全国1,061の市区町村に約124,600人いるとの調査結果を発表した。その内訳としては、13都県の公民館や学校などの避難者で生活する人が、41,143人。次いで、親族や知人宅などが32,483人、旅館やホテル滞在が28,014人などとなっているようである。
 震災からすでに約3ヵ月が経過しようとしている段階において、こんなに数多くの人たちが震災前の生活を回復することがかなわず、不安定な状況に置かれているということに、改めて今回の震災の深刻さを考えざるを得なかった。
 この約125,000人にも及ぶ避難生活者の数は、ちょうど私が生活をしている愛媛県新居浜市の人口とほぼ同じである。つまり、この新居浜の総人口がそっくりどこかへ避難をしているということに匹敵するわけであり、これは想像を絶する災害と言わざるをえまい。よく怖いものを列挙すれば「地震、雷、火事、親父」などと言われていたが、やはり、地震災害がその第一に掲げられるのも当然のことだと思えた次第である。
 このしばらくのテレビを見ていると、今も将来展望を描くことができず、悲嘆に暮れている人たちがいる一方で、いかに現状が厳しくても、それに敢然と立ち向かい、道を切り開いていくのだと決意を語る人も登場している。そこに期待を寄せたい。その力を信じたい。そんな気がするこの頃である。

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6月14日(火) 永田町 コップの中身は 様々な 利害や欲の ミックスジュースさ!

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 菅総理は、14日、野田財務大臣に対して、東日本大震災の復旧を目的とした小型の追加補正編成を指示し、与野党に広がってきている早期退陣論に対して、牽制球を投じた。日本の緊急課題である被災地復旧を名目とした追加補正、しかも、財源として新規国債を発行せずに対応するとなれば、与野党ともにこれには反対しにくいのではないかと考えた癖球である。そして、その成立までは、自らが語った震災対策への一定のめどが立ったことにはならないではないかとの論理で時間稼ぎをしているうちに、何らかの状況変化が起こるかもしれないと期待しているのであろう。
 これに対しては、あまりにも姑息な対応であるとして、与野党ともに批判や反発が生まれているようである。
 そもそも永田町という場所は、さまざまな思いが渦巻いている世界である。利害や欲望、名誉心や嫉妬心などが、混沌と混じり合い、状況を作り出していく。たとえて言えば、ミックスジュースのような世界である。
 今の菅総理を見ていると、その国政のミックスジュース状態を、結構楽しみながら対応しているように見える。なんだかんだといってみても、所詮はコップの中の嵐と考えているのであろう。しかし、そのミックスジュースには、国民の涙や汗や血が混じっているのである。総理には、是非その認識を持っていただきたいと祈る気持ちである。

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6月13日(月) イタリアじゃ 9割超える 人々が 脱原発と 投票せしとや

 イタリアでは、この12日と13日の両日、将来の原子力利用の是非を問う国民投票が行われた。その結果、原発凍結賛成票が94%を占め、多くの投票者が、原子力発電所の新設や再稼働を否定する意志を示した。ベルルスコーニ首相は、その結果に対して、「政府と議会は結果を歓迎する義務がある。高い投票率(約55%)は、自分たちの未来に関する決断に参加したいというイタリア国民の意思の表れで、無視できない」と語り、国民投票結果を尊重する意思を示した。

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 イタリアという国は、電力輸入国であるらしい。また、自国電力は、石油や石炭などの化石燃料による発電を中心としているため、エネルギーコストが高く、それがイタリア製品の国際競争力を低下させているとの判断で、ベルルスコーニ首相が脱原発路線を改めて、原発推進に舵を切っていたということである。それだけに、この国民による判断が、これからのイタリア経済にどんな影響を及ぼすのか、それを案ずる論調も出されているようである。
 日本の福島第一原発の事故が、こんな形で、世界中に深刻な影響を及ぼしている。日本は、世界に対して、大きな責任を負わねばならないだろう。あぁそれなのに、ピサの斜塔が、崩落せんとしている今、日本政治は、ただ軽佻浮薄な政争を繰り返すばかり。これには言葉も無い。

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6月12日(日) 総理せし 吉田茂の 人生を 貫けるもの ジョークと信念!

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 四国人間論ゼミの日。今日のテーマは、「戦後日本の総理・吉田茂の人生と思想」であった。このテーマを選定したのは、昨年来、高知県宿毛市と御縁があって、幾度か宿毛市を訪問させていただいているのだが、吉田茂の父親、竹内綱の出身地がこの宿毛であったというのも、私が関心を持った一つの理由であった。そして、その父親や親戚の関係もあってか、戦後、吉田茂が衆議院議員に立候補したのが、この高知県であったのである。
 私は、このゼミで話をするために、何冊かの本を読んだ。とても面白かった。それは、一つには、戦後日本の歴史を、吉田茂の人生を通して見直すことへの関心であっただろう。そして第二には、現在の混迷する日本政治を見ていると、政治家のリーダーシップの欠如が感じられてならないのであるが、そこに吉田茂は大きな教訓を投げかけていると思ったからであった。そして何よりも、吉田茂の人間的魅力である。軍部などの圧力に屈することなく、自らの信ずるところを歩み抜いたその生きざまは見事だと思った。その一方で、ワンマン宰相などと言われ、頑固者の象徴のように語られることもあるが、彼が職を離れた場面で見せた人間性は、とても優しく豊かなものであったようだ。それが、彼のジョークにも現われている気がする。
 これから先に、さらに学び続けたい人物だと思った次第。

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6月11日(土) きょうの雨 つゆとふる雨 くらし雨 わざわいうむ雨 さいわいよぶ雨

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 今日から明日にかけて、九州四国を中心に、大雨とのことである。テレビのニュースを見ていると、各地で浸水被害が起きているようである。今回の雨は、梅雨前線に南方からの湿度の高い空気が流れ込んで降らせている雨だとのことで、今後、かなりの雨量が予想されているようだ。
 私は、震災で避難生活を余儀なくされている人たちのところにも、この雨は降り注いでいるのだろうと想像した。ただでさえ厳しい生活をしている人たちにとっては、暗い空から、大粒の雨が激しく降ってくるのは、気分をさらに重くするものなのだろうと思う。こんなことを言っても、私に何かができるというわけではないが、それでも、その厳しさや寂しさ、重苦しさに寄り添う心だけは大切にしていきたいと思っている。
 しかし同時に思うのである。ニュースでは、豪雨災害のことばかり報じているが、水不足地域でこの雨を喜んでいる人たちも、確かにいるに違いないのだと。悪いことが一方にあれば、もう一方にはいいことがある。それが世の中というものではなかろうか。今、苦しい生活を余儀なくされている人たちも、次には幸福が訪れることがある。そう私は信じたいのである。

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6月10日(金) 早朝に 集いて学ぶ 人たちの 真摯な姿勢が 爽やかでした

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 早朝6時半から、西条市倫理法人会モーニングセミナーで、講話。約40人の参加者であった。
 私は、長い政治生活の中で、人を集める難しさを痛感してきた。集まっていただく方々の事情をいろいろと勘案しながら、会合をセットしても、なかなか人に集まっていただくということは大変なことであった。それだけに、こんな朝早い時間に、どのくらいの人たちが集まってくるのだろうという関心もあった。結果は、ほとんど遅刻してくる人もなく、開始時刻には、準備された席がほとんど埋まっていた。加えて、参加者の話を聞く姿勢がとてもよかった。真剣に話を聞き、少しでもその話の内容を自分の血肉にしていこうという気構えが講師に伝わってくるような会合であった。
 長い時間をかけて、営々と積み重ねてきた活動の実績が、こんな形で現われているのであろう。会合を企画し運営してこられた方々の努力に、心からの敬意を表したいと思う。
 この場での話のテーマは「志の時代ということ」というものであった。混迷の世の中であるだけに、そこに自分自身をしっかりと主体的に立ち上げて、強く生きていく。そしてそれを通して、輝く人生を切り拓いていく。そんな思いを少しは伝えることができた気がする。爽やかな時間であった。

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6月9日(木) 流行の 出血性の 細菌に 日本政治を 連想したよ!

 腸管出血性大腸菌が、各地で流行しているようである。日本の国内でも、少し前に生肉ユッケを食べた人たちが死亡した。ヨーロッパでも、各国でこの菌に感染した患者が数多く現われている様子で、食糧の輸入制限が政治問題になっていると聞く。
 この腸管出血性大腸菌には、ずいぶん数多くの種類があるようであるが、よく話題になるものだけでも、O157 、O111、O104がある。これら大腸菌は、食物を通して感染するもので、体内に入り、ベロ毒素や志賀毒素を出して下痢や腹痛、血便などを引き起こし、場合によっては死に至らしめることもある。

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 この報道を聞きながら、不謹慎ながら、私は今の日本政治のことを連想していた。下痢とは、水分や養分が腸内で十分に吸収されないまま流れ出てしまう現象であり、国会に提案された法案が成立しないままに流れてしまうこと。血便とは、腸から血液が便中に出る現象で、これは、どんどんとたれ流されている財政赤字。腹痛は、民主党内で起こる権力闘争の痛み。発熱は一過性ということであるが、これは内閣不信任案提出とそれを巡る騒動。また、この感染により命を落とす確率は、1から5%という。国民の政治不信が高まり、政権の生き残りも困難になっている。政権致死率は、この暫く、ずいぶん高くなってきているようである。
 ここまで書けば、これ以上のコメントは不要だろう。

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6月8日(水) あぁ一年! 焦点結ばぬ 政権に 日本の国まで ぼやけてきたよ

 菅内閣が、発足から丸一年を迎えた。野党からのみならず、与党である民主党内部からも首相の退陣を求める発言がなされるという、嵐の中での一周年である。マスコミ上の評価も、世論の逆風を反映してか、おおむね厳しい声が多いようである。

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 この菅内閣、そして菅総理については、私は発足当時から、様々な疑問を提起し、批判も行ってきた。それは決して、民主党政権であるからとか、菅総理がもともと学生運動を行うなど左翼的な思想の持ち主であるからといったことではなくて、指導者としての能力と情熱、そして覚悟において、一国を動かす人間とはとても思えなかったからである。そして一年経た今、それは確信となっている。
 これだけの日時、一国のトップの座にいながら、いまだにこの日本の国をどう導いていくのか、私には焦点が結べないのである。そしておそらくは、菅総理自身も、焦点を結べていないと感ぜられてならない。そんな中で、国会も溶け出してきた。さらに、日本の国も、ぼんやりと霞がかかったような存在になってきた。どんどんと日本政治は壊れていき、日本の国は崩れかかってきている。その責任は、一に菅総理にあると言わざるを得ない。今後どう出処進退を示すのか、まだよくわからないが、せめて退陣の時ぐらいは、毅然と対処してもらいたいものである。

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6月7日(火) まとめたら 28もの 教訓よ 理屈は後から 貨車で来るもの

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 政府は、7日、国際原子力機関(IAEA)に提出する福島原発事故報告書について公表した。
 この報告書では、今回の東京電力福島原子力発電所の事故は、原子力安全に対する国民の信頼を揺るがし、原子力に携わる者の過信を戒めるものになったとして、28の教訓を列挙したものになっている。それはたとえば、大規模な地震や津波に対する対策を強化する必要性であったり、今回の炉心溶融が電源の喪失によって生じたことから、非常用電源を多様化し、電源車を配備する必要性を指摘したりしているのである。
 しかしそれにしても、教訓が28もあるというのは、少し多すぎはしないだろうか。これほど反省点があるのならば、事故が起きる前になぜそれら問題点に対処ができなかったのだろうか。この報告書をまとめた人の誠実さはよく分かるが、かえって、違和感を感じてならない。
 昔、民社党の委員長も務めた、春日一幸といった代議士は、国会対策の仕事をしているときに、よく「理屈は後から貨車で来る」と言っていたそうだ。理屈などどうにだってつけられるという意味だ。こんなに多くの理屈を取りまとめられるのならば、なぜもっと前にそれが実践できなかったのか、そちらにむしろ本質的な問題がありそうだ。

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6月6日(月) 菅総理 一定のメドつけ 退任と 語りし言葉が 一人歩きす

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 この日のトップニュースは、菅総理がいったいいつ退任するのかという問題であった。与野党を問わず、さまざまな人がテレビ画面上に登場して、それぞれの思いや予測を語っていた。ある人いわく、今月中にやめるべきだ、またほかの人いわく、復興法案や赤字国債法案にめどをつけ、第二次補正予算をくみ上げるのならば、8月末が退陣時期だ…などなど。菅総理自身は、「一定のメドがついた段階で」と語るばかりで、その一定のメドとはいつかと問われると、それは常識的な範囲内で判断すべきことと、煙を巻くような答えに終始している。
 しかし、ここまで退陣時期に多くの人が強い関心を寄せ始めると、総理自身の意向を離れて、どんどんと状況が作り上げられていくということになっていくかもしれない。そして、いつしか外堀が埋まり、内堀が埋まるという形になって、やむなく総理も白旗を上げるというパターンになっていくということか。
 ただ、菅総理は、草の根運動の複雑な人間関係や力関係の中で、しぶとく生き抜いて総理にまでなった人である。簡単に屈服するとは考えにくい。これからどんな状況が生まれてくるのか、私は、野次馬的好奇心も含めて、見守っていきたいと思う次第である。

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6月5日(日) イラ短で 四国力を 描かんと 急ぎ制作 これぞマグマだ!

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 第2回四国マグマ・アカデミーの日。今回の参加者は、5名。前回がたった一人であったことから考えれば、大進歩である。…というのは冗談。もう少し集まっていただける会にしなくてはならないと率直に思う。
 今回は、四国のビジョンを考えようということを基本テーマとした。そこで、これまで各地を回って感じ考えてきたことを、イラ短で表現をして、それを材料に議論し合うこととしたのである。
 この日は、とりあえず11枚のイラ短を一気に描き上げた。この方針を朝決定して、それから若葉書院に出かけて、そこで描いたのである。まさに突貫工事。何とか会合開催の時刻直前に仕上がったという次第である。このイラ短を材料として語り合うやり方は、参加者の一定の反応を引き出すことができたと思う。そこで、これはこれからも続けて取り組み、11枚ずつ8ヵ月にわたって描き続ければ、それで88枚。四国の持つ力を、88枚のイラ短で表現して、四国の将来を考えるときの材料にしていただこうと考えた。
 これぞ、四国のマグマである。この土地の奥深いところに宿っている巨大なエネルギーである。そこからそのエネルギーが噴き上がる時、この四国は動き、日本が動き、世界が動くのである。

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6月4日(土) 注目の 復興会議の 提案は 腹腔破れて 飛び出すハラワタ

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 政府の復興構想会議が6月末にまとめる予定の第一次提言の骨格が、この日固まったという。被災地の復興のために必要な財源を確保するには、何らかの増税が必要との考えが明記されるようである。また、被災地の雇用や産業再生を支援するため、太陽光などの再生可能エネルギーの活用を促進することとし、被災地をモデル地区としてその振興を図る考え方も織り込むようである。そのほかにも、復興特区の創設や集落の高台移転、原発の正確な情報開示なども触れられるようである。
 五百旗頭議長を中心にして、短時間の猶予しかない中で、精力的な視察や議論を経て、一定の方向が定められつつあることに深く敬意を表したいと思う。
 しかし、懸念も数多くある。復興財源を増税によって賄うとしているが、現在の経済状況において、国民がそれを受け入れるだろうか。また、この復興会議は、菅総理の肝煎りで設立されたものであるが、その菅内閣自身が揺らいでいる中、この会議が決定する方針を実現できる政治体制となるのであろうか…などなどである。
 人体に例えれば、その腹腔から、皮膚が破れて、中のハラワタが外に飛び出してしまっている姿をイメージせざるを得ない現状である。これから先、まだまだ多難である。

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6月3日(金) 限られし カマボコ板の 芸術に 我感ぜしは 簡素の精神

 引き続き、キャラバン。前日の夜は、私のキャラバンカーであるエル・グランド車中での宿泊。車窓をカーテンで覆い、座席をほぼ水平にセットすることができたため、ほぼ熟睡することができた。
 朝8時に起床。まず向かったのが、高知県梼原町。森林をよく整備し、木材の利活用に力を注いでいるというので、その様子を見に行ったのである。林業係の職員と話をし、町長にもごあいさつをした。そして、少し町内の見学。
 それから、愛媛県に戻り、鬼北町の日吉にある歴史民俗記念館などを見学したうえで、再び西予市の城川地区に戻り、いろいろな施設や景観を見て回った。

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 その中で特に印象深かったのは、「ギャラリー城川」であった。この美術館は、今から約18年前に開設されたのであるが、当初は、人口わずか5千人の小さな村に、そんな美術館なんか必要がないと、ずいぶん反対の声が強かったのだそうである。しかしそんな中で、関係者が創意工夫し、かまぼこ板をキャンバスがわりに使った絵の展示をする美術館として、全国にその名をとどろかせる存在となったのである。今や、全国から約2万点もの応募があるのだそうである。
 私も意外であったのだが、かまぼこ板という小さなキャンバスに描き出されたものは、とても心に響くものであった。狭い限られた面積で表現をするためには、簡にして要という表現にせざるを得ない。それがよかったのだと思う。簡素なものは、よく心に響く。心の尊さを表現することの大切さを改めて感じた次第である。

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6月2日(木) フワフワと ただ漂える 国会を 横目に我は 地域のキャラバン

 国会では、内閣不信任案の採決の日。直前まで、小沢一郎・元民主党代表や鳩山由紀夫・元総理などが、この不信任案に賛成する考え方を示していて、ひょっとすれば、これは可決するかもしれないという波乱を含んだ状況であったが、本会議直前の民主党代議士会で、菅総理が、「一定のめどをつけたうえで退任」という発言をしたことによって、状況は大きく動き、採決結果は、反対票が賛成票の約2倍という大差。否決となった。

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  実はこの日、私は、愛媛県西予市のキャラバンを行っていた。6月中旬に、市長の肝煎りで開催される会合で、地域おこしの基本的な考え方をお話させていただくことになっていて、その事前調査の意味合いを込めたキャラバンであった。ただ国会の行方に無関心ではおられず、ラジオで国会中継を聞きながら自動車を走らせたのであるが、つくづく今の国会は、国民の感覚と大きく遊離しているなというのが実感であった。地方は、東日本大震災の被災地はもちろんのこととして、その他地域でも、数多くの深刻な問題を抱えて苦しんでいる。そんな人たちの目には、もう日本の政治は眼中にないとも言えるのではなかろうか。政治不信を超えて、政治無視である。日本政治の深刻な病を実感した一日であった。

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6月1日(水) 軽すぎる これじゃあまりに 薄っぺら ○×だけの 党首討論

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 内閣不信任案の提出と採決をめぐって、国会が大きく揺れ動いている。それは、与党と野党の対決というのみならず、与党・民主党内部における権力闘争の意味合いも含んで、複雑怪奇な動きを生み出してきているようである。
 そんな中で、今日は、国会で党首討論が行われた。既に、自民党と公明党が、党首討論終了後に内閣不信任案を提出すると決定したうえで臨んだ討論であるから、これはあくまで形式的なものであり、また多少なりともその内閣不信任案採決に向けて、ポイントが稼げるようにとの思惑だけで、論戦が戦わされたという性質のものであった。
 私は、テレビ中継を見ることはかなわず、後でニュース番組ように編集された映像を見ただけであったが、想像したとおり、もうこの議論から何らかの建設的な成果を得ようとする議論ではなく、ただ野党側党首たちにしてみれば、少しでも政権側にダメージを与えようとし、一方、与党の代表である菅総理は、防戦一方という形であった。
 一言で言えば、あまりに軽すぎる議論であった。傾聴に値する内容のない薄っぺらな議論であった。正直なところ、国政が、○か×か二者択一でしか語られないという姿に、心寂しさを禁じ得なかったのである。

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