« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

9月30日(金) 堅実な 野田政権に 呼応して 地味な顔ぶれ 自民の人事

 野田政権がスタートして、約一ヶ月。発足後初の臨時国会も、無事乗り切って、まずは安定した着実な政権運営ぶりである。これからしばらくは、国会休会ということもあって、政治休戦期間となる。

Mx4500fn_20111003_094518_003

 そこで、最大野党・自民党も、人事に着手。この日開催した臨時総務会で、石原幹事長と大島副総裁の留任を決めると同時に、政調会長には、茂木敏充氏、総務会長には、塩谷立氏、国会対策委員長には、岸田文雄氏を選任した。この3名は、私の在任中、同期生だった人たちで、その人柄をよく知っているが、好き嫌いの感情は別として、みんな堅実に事を運ぶタイプの人たちである。思い付きだけで走り出してみたり、実質以上に華々しくショーアップするタイプではない。緻密に策を練り、地道に事を動かす人たちで、その地合いは、野田政権側とよく似ている印象である。やはり、政権を攻略するためには、同じタイプの布陣を敷いたということであろうか。
 野田総理は、記者会見で、今はまだローギアだが、これからアクセルを踏み込んでいきたいと述べたようだ。その時に、野党側はいかにその政権に対抗していくのであろうか。新しい政治体制を生み出すことができるであろうか。興味深い点である。

|

9月29日(木) 寒(36)くなる 背筋を治す 医療とは 妥当な制度と 国民意識

Mx4500fn_20111003_094518_002

 厚生労働省は、この日、2009年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額が、36兆 67億円 であったと発表。前年度に比べれば、1兆1,983億円の増加であり、国民一人当たりにすると、28万2,400円となり、過去最高額を更新した。また、国民医療費の国民所得に対する割合は、10.61%となり、1954年度の調査開始以来、初めて10%を超えた。さらに、年齢別では、65歳以上に対する医療費は19兆 9,479億円であり、全体の55.4%を占めていて、一人当たりの医療費では、68万 7,700 円となり、65歳未満の16万3,000 円に対して、4倍強に達していることが明らかになった。
 背筋が寒(36兆)くなる数字である。医療は、人の体の病気を治す仕事であるが、その知恵を使って、国家の健康を守ることはできないものか。このまま国民医療費が増大していけば、国民健康保険制度自体が維持できなくなるのは、自明のことだと思う。そうすると、国民医療が崩壊することになる。医療支出を抑制する政策を打ち出すと、すぐに弱者いじめといった論調が出てくるが、それは、「角を矯めて牛を殺す」論となりかねないものである。健康とはバランスである。総合的に見てバランスが良い医療制度とそれを是とする国民意識を形成しなければ、国の医療制度が死に瀕することになる。更なる知恵を出さねばならない問題であると思う。

|

9月28日(水) 急降下 フライト記録を 調べたら 墜落しかねぬ 背面飛行

Mx4500fn_20111003_094518_001_2

 この9月6日に浜松市沖で急降下トラブルを起こした那覇発羽田行き全日空140便ボーイング737ー700機のフライトデータを分析したところ、同機が一時 、上下逆さまとなる背面飛行をしていたことが運輸安全委員会の調査で分かった。そのトラブルの原因は、ドアの解錠スイッチと方向舵の調整スイッチを副操縦士が取り違えて操作したという、初歩的な人為ミスであったという。専門家は、低い高度での飛行時など、条件が悪ければ墜落した可能性も否定できないとしていて、この事態を深刻に受け止めているらしい。今後このようなトラブルが起きないように、万全の対応を期待したいと思う。
 ところで、この背面飛行であるが、考えてみれば、国会ではすでに常態化しているといってもいいかもしれない。国家の運営に責任を負わねばならない政府と与党が責任逃れに終始し、一方、政府を監視し批判をする立場の野党が、むしろ国家に責任を負うような発言をしたり、行動をしたりしている。衆参ねじれ現象の中では、立法権を持つ国会が与野党問わずともに責任を担うべきであるという理屈は分からないではないが、それにしても、与党側の自覚があまりに希薄である。これは、前の総選挙で、主権者たる国民が、操作盤のスイッチを誤って押してしまったということか?

|

9月27日(火) 高松で 四国遍路の 行を為す 杖の替わりに イラ短持ちて

Mx4500fn_20111001_130801_005

 終日、高松市内を駆け回る。今回は、四国の問題点や可能性について、イラ短で表現を行ってきた「四国力・発想の鍵・88」が、その満願成就の88枚のちょうど折り返し点、つまり、44枚まで描き上がったことから、その途中経過をお話するために、出かけたものであった。訪問先は、JR四国、四国経済連合会、香川県庁、四国地方整備局、四国経済産業局、四国財務局、香川大学であった。それぞれの場で、これまでに描いたイラ短の中で、関心を持っていただけそうな作品をご紹介し、簡単な説明を行った。訪問先は、それぞれに四国の問題に強い関心を持っている部署だけに、一定の反応を返してくれたと思う。
 これは、遍路行である。あちらこちらを回って行きながら、四国の未来を語り合いつつ、一切衆生の救済を念じるという修行である。さしずめ、四国遍路では、金剛杖に身を託しながら、歩き続けるのであるが、私の場合には、この杖に相当するのが、自分で描いたイラ短ということになるであろうか。
 この「四国力・発想の鍵・88」は、来年一月末に満願成就の日を迎える予定である。そうなれば、このイラ短を使って、さらに幅広く遍路行を展開していけることになるだろう。その日を楽しみにしながら、さらに精進を続けたいと念じた次第であった。

|

9月26日(月) 陸山会 有罪判決 聞きし時 思い出したは 神学論争

Mx4500fn_20111001_130801_004

 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金報告書に関して、政治資金規正法違反の罪に問われていた元秘書3人の判決が、東京地裁で言い渡された。3人ともに、執行猶予つきの有罪判決であった。
 この判決によると、石川知裕議員らは、共謀して、土地購入費に充てられた小沢元代表からの借入金4億円を陸山会の政治資金収支報告書に記載しなかったという、虚偽記載の罪と、大久保被告については、西松建設のダミーの政治団体から違法な献金を受けたとする規正法違反も、その罪状に挙げられていた。
 この判決で問題とされたのは、裏資金のやりとりについて十分な証拠がそろっていない中での判決は可能か否かという点であった。結局、東京地裁では、被告たちが「問題とされた金の流れについて、合理的に説明できなかった」ことを取り上げ、「不合理な弁解で責任を否認し、反省の態度を示していない」と批判し、有罪とした。この点には、法律関係者から賛否両論のコメントが出されている。
 私が連想したのは、神の存在をめぐる神学論争であった。神の存在を主張する学者の論拠は、「神の不在を証明できぬ以上、神は存在するのだ」というものであった。
 この問題は、今後、小沢一郎元代表の判決が近々に出されることもあって、しばらく尾を引くことになりそうだ。

|

9月25日(日) 小なれど マグマだまりの 熱きこと いつか動かん 爆発的に!

 四国マグマ・アカデミーの日。今回も、参加者は3名。かなりの時間とエネルギーをかけて、会合準備を行っている割には、その成果が生まれてこない。持てるエネルギーが、なかなか目に見えるものになってこないというのが、マグマのマグマたるゆえんなのだろうか。

Mx4500fn_20111001_130801_003

 しかし、そう言いながらも、私自身の心の中には、熱く燃え上がるエネルギーが回を重ねるごとに段々と蓄積されてきている気がしているのである。いろいろな発想や知恵、思い、そのようなものが時と共に積み上がってきていて、すでに相当のエネルギーレベルに到達しているのである。このエネルギーは、地中深いところにいつまでも眠っているものではない。いつの日にか、その出口を求める動きになるはずだと考えるのである。
 おそらくは、そう遠くない日に、その吹き出し口を見出して、動き出すことになるだろうと思う。しかも、それは、爆発的な動きになるのではなかろうか。知恵や気力の蓄積は、天の時に巡り合った時に、一気に放出されるものだ。そして、その風圧が、短時間のうちに社会全体を突き動かしていくはずだというイメージを、私は胸に抱いているのである。
 だから、焦ることはない。着実に、為すべきことを為して、力を蓄えておくことだと思う。

|

9月24日(土) アメリカの 衛星ついに 落下せり 燃え尽きぬのは 政界そっくり

Mx4500fn_20111001_130801_002

 アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2005年に運用を終えて制御不能になっていた人工衛星「UARS」が、日本時間で24日午後零時過ぎから2時過ぎの間に大気圏に突入し、途中で燃え尽きなかった破片約500kgが、太平洋上に落下したものと考えられると発表。落下地点が陸地部ではなかったために、特に被害はなかった模様である。
 この報道を聞きながら、私の頭に浮かんでいたのは、日本の政界のことであった。すでに役割を終えたと世間で考えられている政治家たちが、まだ燃え尽きてしまわないで、永田町をさまよっている。これらの人たちは、すでに制御不能状態に陥ってしまっていることが多い。だから、いつの日か、想定外の場所に落下してきて、何らかの問題を引き起こす懸念がある。頭の中に思い浮かべてみれば、あちらこちらにそんな人がいる気がしてならない。
 政治家というのは、定年があるわけではなく、選挙で当選さえすれば、いつまでも現職のままである。しかも、基本的にはその身分が保証されているために、何らかの力でコントロールすることが困難である。そんな人工衛星が、数多く政界宇宙をさまよっているのである。あぁ、災害は忘れたころにやってくるとは、寺田寅彦の言葉だそうだが、日本政治にも、この言葉はあてはまりそうである。

|

9月23日(金) 久々の 黒沢湿原 見渡せば すすきばかりの 秋の夕暮れ

Mx4500fn_20111001_130801_001

 若葉書院で、これから予定されている講演会や勉強会の資料作りを行った後、三好市の黒沢湿原へ。湿原に到着したのは、夕暮れ時であった。ここに前回訪問したのが、ドウダンつつじが美しく咲いている時期であったから、5月か6月の初夏の時期であった。見渡すかぎりの新緑の中に、いろいろな花が咲いていて、とてもすがすがしい気持ちになったことを思い出す。あの時もやはり夕暮れ時であったが、いろいろな鳥が湿原の中にいて、活発に動いていた。
 ところが今回は、すっかり印象が違っていた。湿原一帯に広がっていたのは、ススキであった。花といえば、蓮の花が池の中に少々、そしてこの時期の花なのだそうであるが、キセルアザミがところどころに首をうなだれて咲いていただけである。枯れ草の茶色の中に、ススキの白い穂が湿原一面に風にそよいでいた。どういうわけか、この時は、鳥も見当たらず、音といえば、かすかに虫の音が聞こえてくるのと、水が流れる音だけであった。
 思い出したのが、藤原定家の短歌「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ」であった。花も紅葉もないが、定家の心の中には、それに替わる何かがあった、それは一体何だったのか、心静かにそんなことを考えていたのであった。

|

9月22日(木) オバマさん “信頼よりも 結果出せ” それもそうだろ 空振りばかりじゃ

 野田総理が訪米し、各国首脳と会談。そのトップバッターが、アメリカのオバマ大統領であった。
 オバマ大統領は、首脳間の相互信頼関係の醸成というよりも、極めて実務的な会談を行ったと報じられている。一年ごとに次々に変わる日本の首相とは、個人的な信頼関係を築いてみてもすぐに替わってしまうのだから、無益であると判断したのではないかと解説が加えられていた。
 加えて言えば、このしばらくの日米首脳会談で約束された事柄が、必ずしも誠実に履行されていないという不信感があるのではなかろうか。米軍普天間基地移設問題しかり、TPP参加問題しかり、経済財政問題しかり…である。

Mx4500fn_20110926_135215_003

 私は、こんなシーンを連想した。野球チームで、一人の選手が、オバマ監督に向かって、「僕を信頼してください」と懇願する。しかしその返事は、つれない。オバマ監督は、その選手が、言葉だけは勢いがいいが、まったく成果を出していないと認識していて、こう語るのである。「まずは結果を出せ!話はそれからだ」と。
 首脳会談で交わされた国家間の約束が守られなければ、その首脳が軽視されるのは当然のことである。その国際政治の厳しさを痛感せねばならない日本の現状ではなかろうか。

|

9月21日(水) 東京も 台風影響 こりゃ天の声 我が身は自分で 守らにゃならんぞ

Mx4500fn_20110926_135215_002

 台風15号は、太平洋上で勢力を強めつつ、東進。静岡県浜松市周辺に上陸し、夕刻には関東地方を直撃。この時刻帯には、首都圏一帯に大雨が降り、強い風が吹き、交通機関はほとんどすべてがストップした。その影響で、帰宅を急ぐ人たちの足が大混乱したようである。
 テレビを見ていると、予定した交通機関が使えなくて当惑している人たちに、そのマイクが向けられていた。曰く、「これは天気のことだから、仕方がないですね」と。そして、天候が回復し、交通機関が動き始める時を言葉少なく待ち続けている様子が映し出されていた。その表情を見ていて、私は、国民が日本政治について語る時の表情とよく似ているなと思った。このしばらく、「どの政党に任せても、なんともならないのだから、仕方がないですね」と淡々と語る国民が急速に多くなってきている気がしてならない。日本国民は、政治を天気と同じ次元で眺めるようになってきているということだろうか。
 その言葉の奥に、「最後は、自分のことは自分で守らなければ仕方がない」という悲壮な意識が生まれてきているように感じたのであるが、いかがであろうか。

|

9月20日(火) またも雨 大型台風 来襲す OAK・TREEは 本日出稿!

Mx4500fn_20110926_135215_001

 台風15号が来襲。今回も、台風の速度は遅く、長時間にわたって、各地に大量の雨を降らせている。その影響で、名古屋市が最大100万人に避難を勧告するなど、東海から九州までの12県で、避難指示や勧告を出す自治体が相次いだ。そして各地で、水に流され死亡したり行方不明になる人が出ているようである。また、大雨によるがけ崩れも各地で起きている様子である。
 幸い、私の住んでいるところでは、台風が高知県南方の太平洋上を東進したので、激しい雨は降ったが風はさほど強くなく、特に大きな被害があったわけではない。
 実は、この日、私は、OAK・TREE 10月号を出稿。この夏の中国旅行の報告と感想を中心に、現在の政治状況に関する文章を盛り込んだ。その文章を書いたり編集したりしながら、今の日本の国は大変な危機的状況にあることを改めて痛感した。しかし、国民の危機感は必ずしも強いとは思えない。ちょうど、南方洋上に巨大台風が発生し、日本列島に近づいてきているにもかかわらず、まだ大した雨ではない、風ではないと、安楽を決め込んでいる姿に似ている気がした。
 私は今、在野でいるため、強い危機感を覚えても、たいしたことを為せるわけではない。せめて、そのもどかしさをエネルギー源に、これからの日本の絵を描く仕事に邁進したいと考えた次第。

|

9月19日(月) 敬老の 日にも野にいる 政治家は 普段通りに 我が仕事する

Mx4500fn_20110924_215841_005

 敬老の日である。国民の祝日で休み。
 議員在職時には、この敬老の日には、朝早くから各地の敬老会を駆け巡り、お祝いの言葉を語って回ったものである。多いときには、この一日で20ケ所ぐらい走りまわった。
 しかし今は、在野の人間である。もう招待状も送られては来ない。だから、敬老会に顔出しすることもなく、朝からひたすら自分の仕事である。特に、OAK・TREE誌の出稿を明日20日に控えているので、その最終的な修正作業や編集作業に力を注いだ。それなりに充実した一日であった。
 考えてみれば、私自身ももう、56歳。昔ならば定年退職の年齢である。初老といっていいのかも知れない。これまでは、老人というのが、ずいぶん遠いところにある概念で、とても自分自身の問題とはとらえられなかったけれども、だんだんと体力が衰え、気力も萎えてくるようになると、自分自身のこととして考えなくてはならないのだなと思うようになってきた。特に、高齢者の身体機能の衰弱を補佐するロボット開発問題については、自分自身の問題意識に基づく取り組みとして、これから進めていきたいと考えている次第である。

|

9月18日(日) 法律を 重視する人 自らが 正しくせずして 人動かす人

Mx4500fn_20110924_215841_004

 教師人間論ゼミの日。今日のテーマは、「孔子の人生と教育思想」。つい先日、中国・山東省を訪れて、孔子が生まれる育った場所や墓、そして今も祭事が執り行われている場所などを見てきたところなので、そんな話なども織り込みながら、「論語」を中心に、孔子の教育思想を語った次第である。
 孔子の思想というのは、端的に言えば、指導者になろうとする人は、まず自分自身を修めて、それを周りの人たちや社会に押し広げていくことが大切だというものである。だから、法律論や環境論よりも、自己修養が最優先である。
 日本の陽明学の祖と言われる中江藤樹は、この点をはっきりと語っている。「法律を重視する考え方を持っている人は、自分自身が正しくないにもかかわらず、周りの人の心を正しくしようと考える人である」と。逆に、「徳を積んだ人は、まず自分の心を正しくしてから、他人の心を正しくしようと考えるものなのだ」と。
 面白い考え方だと思った。この考え方によれば、今の日本の政治家は、あまりにも法律に依存し過ぎているところがあり、自分の心が正しくない人たちだということになる。みなさんの見方はいかがだろうか。

|

9月17日(土) 今日も降る 雨、雨、雨の 週末に 思い巡らす 日本の未来

 四国地方では、台風の影響で、激しい雨。何でも、台風の進路に、高気圧が二つでんと居座っているため、それが障壁となって、台風の進路を阻み、ゆっくりとしか移動できないため、長期間にわたって大量の雨が降り注いでいるということである。それにしても、9月初めから豪雨が幾度も降っているため、地盤が緩んでいて、各地に被害を生んでいるようである。

Mx4500fn_20110924_215841_003

 私は、OAK・TREE10月号の出稿を前にして、終日、机に張り付いて執筆や入力、編集などの作業に没頭していたので、屋外に出ることもなかった。だから、この雨が邪魔になったり、気がかりだったりすることもなかったが、テレビのニュースを見ていて、被災された皆さんには、心が痛んだ。
 ふと思った。この豪雨は、日本の未来から降ってきているものではないだろうかと。今の日本には、数多くの課題が山積している。そしてそれらは、いま現在の問題であるというだけではなく、将来にわたって大きな影響を残していく課題である。あたかも、未来の人たちの悲嘆の涙が、今こんな形で降り注ぎ、今を生きる人たちに覚醒を求めている、そんな気がしたのであった。

|

9月16日(金) 看板は 経済復興 本質は 増税批判の 成長戦略

Mx4500fn_20110924_215841_002

 経団連が、「成長戦略2011」を正式発表。東日本大震災からの復興と経済成長の両立に向けて、政府への要望を取りまとめると同時に、自分たち企業の取り組み方針についても、この提言の中に織り込んでいる。
 その主な項目は、政府への要望としては、①エネルギー・環境政策の抜本的見直し、②デフレ脱却と為替安定化促進、③法人税など企業の公的負担の軽減、④TPPなど、国際的経済連携の促進、⑤労働市場の多様性を踏まえた雇用政策の展開などであり、経団連参加企業の自発的取り組みとしては、①高水準のエネルギー・環境技術で内外の需要獲得、②復興特区制度などを利用した産業集積と革新技術の創出、③観光、農業の振興を通じた地域活性化、④民間外交の担い手としてのアジア各国との連携などが挙げられている。
 野田政権は、東日本大震災からの復興と日本経済の立て直しを自らの政権の二大政策として掲げる決意を、先日の所信表明演説で述べたが、それに応えて、経団連からは、経済成長を通して、日本を再生するビジョンを提起したということであろう。それにしても、その本音はと言えば、やはり今後活発になる増税議論に対する牽制球としての意味が大きいと思う。とりあえずは、総合ビジョンを発表して、そのジャブを繰り出したということであろう。

|

9月15日(木) 震災の 復興費となる 増税を 机上でまとめし 政府税調

Mx4500fn_20110924_215841_001

 政府税制調査会は、この日の会合で、東日本大震災の復興費に充てる臨時増税案を大筋で了承。
 歳出として、復旧・復興費の13兆円に、すでに復旧費に流用した年金財源の穴埋め費2.5兆円、さらに少し前に和解したB型肝炎訴訟の和解費用として7,000億円の、合わせて16.2 兆円 が必要とされるが、これを充当するために、歳出削減と税外収入として、子供手当の廃止や東京メトロ株の売却などによって3兆円 、さらに、財投特会の余剰金や公務員人件費の削減、JT株売却などによって2兆円上積みし、合わせて5兆円を圧縮。結局、臨時増税として11.2兆円を確保する計画である。
 そして、その増税のために、法人税は実効税率5%引き下げを実施したうえで、その減税額の範囲内での増税を行う方針。所得税については、10年間一定割合を上乗せする方法で、年ごとの負担感を軽減。個人住民税も、同様のやり方を検討中。さらに、たばこ税についても、その増税を検討しているということである。
 確かに、足し算引き算としては、これでつじつまの合う形ができたということになるのであろう。しかし、所詮これは、机上の計算。そんなに簡単に事が運ぶことになるのかどうか、まずはお手並み拝見である。

|

9月14日(水) 国政は どこ吹く風ぞと 今治へ 旧知と語らう キャラバン遂行!

Mx4500fn_20110915_181418_005

 国会は、昨日の首相所信表明演説に続いて、各党からの代表質問が今日から行われる。そのやりとりの様子をテレビで見たい気持ちはあったが、それを振り切り、私は、今治市方面へのキャラバン活動に出かけた。
 今回のキャラバンは、研究調査というよりも、昔からの支持者めぐりであった。普段、ご無礼ばかりしている旧知の方たちのところを回りながら、各地の実態を見聞きしてこようというものであった。
 むかしずいぶんお世話になった玉井・元県議会議員、砂田・元市議会議員、長島・元市議会議員など、次々に廻りながら、思い出話をしたり、地域の実情をお聞きしたりした次第である。
 野田総理とは、松下政経塾一期生として共に学んだ仲であると前にご紹介したことがあるが、野田君が日本政治の先頭に立ち、多くのテレビカメラに映し出されながら大活躍をしている時に、私の方は、地域のドサ回りである。まさに、天と地の違いということになっているわけであるが、それも実に趣深いことである。この天と地が、これから先、どんな形で交わることがあるのだろう、十年後には、お互いどんなことになっているのだろう、そんなことを思いつつ、ひたすら自動車を走らせたのであった。

|

9月13日(火) 新総理 就任後初の 国会は いろいろあろうが 頑張れ、ドジョウ!

 第278回国会が召集され、野田総理は、衆参両院本会議で、就任後初の所信表明演説を行った。その演説内容は、自らの「正心誠意」の政治信念を軸とする謙虚な政治姿勢を打ち出し、現下の日本政治上の課題に対して、真摯に取り組んでいく決意を表明したものであった。

Mx4500fn_20110915_181418_004

 少し前には、組閣後まもない時期に経済産業大臣の辞任という痛手もあったが、困難を一つひとつ乗り越えて、力強く歩んでほしいと思う。本人自身が語っているように、野田総理は、器用な方ではない。また風貌も、かっこ良さをアピールするようなタイプではない。自らが泥まみれになりながらたくましく生きるドジョウであるというならば、永田町政治の権力闘争という毒々しい土壌の中で、くじけることなく生き抜いていってほしいと思う。
 今回の国会は、短期間で閉じる予定のようである。とりあえずは新内閣にとって、野党からのジャブを受け止める国会ということだろう。本格的な論戦は、第三次補正予算をめぐる臨時国会に持ち越されるということになるのだろうが、ドジョウが持つとされる地震予知能力をフルに発揮して、難局を乗り切ると同時に、この日本の国を力強く動かして行ってほしいと念じた次第である。

|

9月12日(月) 10年か… あの時私は 宿舎にて ウトウトしながら テレビを見てた…

Mx4500fn_20110915_181418_003

 朝からテレビを見ていると、アメリカはニューヨークで、9・11同時多発テロをめぐる慰霊行事が紹介されていた。そして、あのテロ事件から10年目を迎えたことを報じていた。
 あぁ、あれから十年か…そんな感慨を胸に抱いた。あの時の記憶は、忘れようとしても忘れられない。
 私は、あの日、夕刻からの会合出席後、赤坂宿舎に戻り、布団の上に寝ころんでテレビを見ているうちに、いつしかウトウトとしていた。目を覚ますと、テレビが変だった。ニューヨークの世界貿易センタービルが大きく映し出され、その一棟の途中部分から煙が上がっていた。最初は、この高層ビルで火災が発生したのかと思った。しかし、その映像はいつまでも切り替わらず、しかも、レポーターの言葉も、混乱を極めていた。飛行機がぶつかったという言葉に、よりによってこんな場所で飛行機事故が起きたのか、と思った。そうこうするうちに、二機目の飛行機が飛んできて、もう一つの棟に衝突する映像が映し出され、これは尋常な事態ではないぞとようやく気付いた。それが、十年前の9月11日 、日本時間の深夜の出来事だった。
 これを契機に、確かに世界は変わった。アメリカは強硬な国家となり、必然的に日本もその渦の中に巻き込まれざるを得なかった。その辺りから、私たちの歩みが正しかったかどうか、振り返らねばならない時であると思う。

|

9月11日(日) 今の世は 大平総理の 頃とよく 似てる気がする 鈍牛なのも

Mx4500fn_20110915_181418_002

 四国人間論ゼミで、前月に引き続き、「大平正芳の人生と政治思想」をテーマに、参加者と語り合う。
 大平正芳総理を語る中で、私は、当時と現在が重なり合うような気持ちになってきた。それにはいくつかの理由があった。
 まず、大平総理の時代は、田中角栄元首相に関する金権政治批判が強く、政治不信が高まっていた時代である。今の民主党政権は、カネをばらまく替わりに、国民に迎合する言葉をばらまいている。そしてその発言のつじつまが合わなくなって、大きな国民の政治不信を招いている。
 次に、大平総理時代の大きな課題は、就任直後に起きた第二次オイルショックに対する経済対策であった。今の日本は、東日本大震災ショックに対して、いかに経済対策を行い、経済成長を生み出すかが最大課題である。
 その一方で、大平総理が腐心したのが、財政再建であった。オイルショック後の不景気を克服するために、長い間封印されてきた赤字国債も発行し、財政規律がおかしくなってきていた時である。そこで消費税導入を図り、その結果、各方面から強い批判を受け、大平総理は衆参ダブル選挙を前に、悶死した。今の日本はその時に比べはるかに深刻な財政状況である。それをどう克服するかが、日本政治上の大課題になっている。
 こんな時に選ばれたのが、野田総理。大平総理と同じく「鈍牛」の風格を持つことが興味深い。

|

9月10日(土) 軽いのは 口先だけじゃ ないですね ポストもひどく 軽いのですね

Mx4500fn_20110915_181418_001

 鉢呂経済産業大臣が、福島県視察後に行ったとされる不適切な発言を理由に辞任。しかし、本人はマスコミで報道されたような発言はしていないと語っているらしく、また、記者たちも、必ずしもその発言に対する裏付けがきちんと取れているわけではないということであり、真実はやぶの中という印象である。ただ、鉢呂大臣が、慎重さを欠いた発言をしていたということは事実であるようだ。
 責任ある重要ポストに就けば、その発言がさまざまな影響を引き起こすことを想定して、慎重に発言をしていかねばならないのは当然である。本人が軽い気持ちで冗談を言ったつもりの言葉が、別の意味で独り歩きすることを考えて、その影響まで読んだ上で発言せねばならないということであろう。
 それにしても、大臣というのは、こんなに簡単に首が取られるものかとあきれる気持ちである。一国の重要問題を左右する責任者というのは、その権力基盤がしっかりとしていなければ、力強い仕事などできるはずがない。それが、実害があるのかないのか分からない一言で、簡単に辞めざるを得なくなるということで、仕事などできるのだろうか。私には、鉢呂大臣の発言そのものよりも、大臣のポストの軽さの方に、むしろ大きな問題が潜んでいるのではないかという気がしたのであった。

|

9月9日(金) “放射性 物質ついた!”と 経産相 何とかならぬか この幼児性!

Mx4500fn_20110913_182025_004

 鉢呂吉雄経済産業大臣が、野田総理とともに福島第一原発の視察を終えた8日の夜、記者団の一人に対して、自らの防災服をすりつける仕草をして、「放射性物質がついたぞ」という趣旨の発言を行ったそうだ。この報道を初めて聞いたとき、私は正直なところ、何が何だかよくわからなかった。大臣が、どんな必然性があって、そんな発言をしたのか全く見当がつかなかったからである。
 その後の報道を聞いていて、おそらく、大臣は、記者団に対して、自分が大臣に就任した喜びに対する照れ隠しの感情も含め、何とか愛嬌を振りまこうとして、その冗談が行き過ぎたということのようだと理解した。
 しかし、なのである。この放射能の問題は、被災地の多くの人たちが非常に敏感になっている問題である。その問題に対する責任者の一人である経済産業大臣が、その被災者の感情を逆なでするような発言をすることが許されるはずがない。鉢呂さんは、普段は皮肉屋ではなく、むしろ朴訥なタイプの政治家である。それが、記者たちの歓心を得ようとして、不器用ゆえにこんな表現をしてしまったのだろう。それにしても、お遊び気分と受け取られても仕方がない。
 幕末期の志士の一人とされる、越前藩の橋本左内は、15才のときに「啓発録」を著し、その中で「稚気を去れ」と書いている。この困難な時期に、政治家に贈りたい言葉である。

|

9月8日(木) 雨漏りの ボロ屋住まいで 60年! 安保よよくぞ 持ちこたえたぞ

Mx4500fn_20110913_182025_003

 日米安保条約が調印されたのが、1951年9月8日のことである。つまり、今日、その締結から60周年という記念日を迎えたことになる。
 この決断を行ったのは、吉田茂総理である。日本の国の独立回復を行うサンフランシスコ講和条約の受諾演説を行った後、吉田総理は、随行者を伴わず、たった一人でこの日米安保条約調印の場に向かったという。その気持ちは、日本の国の安全保障をめぐって国論を分断する重大な基本方針を、ほかの人を巻き込まず、自分一人が背負い込んで決着をつけるという気概であったのであろう。政治家・吉田茂の真骨頂ここにありという場面である。
 それから、この問題は、ずっと日本政治上の大きな争点であった。岸総理による安保改定への取り組みは、国論を大きく分断し、その騒動の中で、多くの死傷者まで出た。さまざまな密約が問題として取り上げられたこともあった。
 それにしても、日本側の国防に対する考え方があいまいなままで、よくぞ60年間もこの安保条約が維持されたものだと私は思う。イラ短に書き記したように、まさに「日米安保草堂(騒動)」は、雨漏りのボロ屋であった。国政の大黒柱の一つである国防という問題を、このままで放置していていいのか、基本的な疑問である。

|

9月7日(水) 大豪雨 深層崩壊 起こしけり 日本政治も 同じ現象

 台風12号は、紀伊半島に記録的な大雨を降らせ、和歌山県東部や奈良県南部に、大きな被害をもたらした。特に、山間部では多くの場所で土砂崩れを起こし、孤立する集落も多数に上った。
 この土砂崩れの中で、想定を超える大規模なものがあった。専門家がそれを調査した結果、流れる水の勢いで表層の土砂が流れ落ちたというのではなく、岩盤の深い部分から大きく崩れ落ちる「深層崩壊」が起きていたのではないかとの指摘がなされ始めた。つまり、記録的な豪雨により、雨水が地面の裂け目から地下の深いところに流れ込み、そこに大量の水が溜まったせいで、その上の土砂がその溜まった水の上を滑るように崩れてしまったのではないかというのである。こうなれば、大量の土砂が流れ出すわけであり、被害も大きくならざるを得ない。

Mx4500fn_20110913_182025_002

 ふと思う。日本政治の現状も、同じなのではないかと。さまざまな問題が次々に生まれているが、それらの解決を先送りしていることにより、日本政治の地下深いところに、巨大な政治不信の水たまりが生まれてしまっているのではないだろうか。それが一気に崩れ落ちたときに、日本社会はどんなことになってしまうのだろう。そんなことを連想した次第である。

|

9月6日(火) 教師には 本物目指す 生き様が 今の課題だ 師となるためには

Mx4500fn_20110913_182025_001

 松山市教育委員会に招かれて、市内小中学校の教頭先生を相手にしての講演会。100名弱の参加者であった。
 この会で私が主張したのは、教育者は、個々の具体的な目標を目指して努力するというよりも、人生を貫いて常に本物を目指して日々努力を重ねていく姿勢が大切ではないかということであった。本物になるということは、私の言い方では、①なりきれる、②やりきれる、③すてきれるの三条件を備える人間になることであり、教育者の場合、①は、自分自身が全一の存在となれるテーマを胸に抱き、いつも研究する心を持つこと、②は、退職後も一貫して教育者であり続けること、③は、教え子を心から愛して、その子の健やかな成長のためにできることは何でもしようとする覚悟を持つことと言えるのではないかと語りかけた次第である。
 私の講演の後、参加者は小グループでの討議を行い、その後に私との意見交換という進行であったが、時間がなくなったせいで、一人の参加者から意見を聞かせていただいた。心の問題に触れるご意見であったので、私からは、環境論だけでなく、教師自身が力強く生きる存在になることが大事ではないかとお答えをさせていただいた。教師は、教育労働者ではなく、師である。人々を導く存在である。そこに、より高くより強く生きる生きざまが求められているのだと思う。

|

9月5日(月) たばこ税 その本質は 健康と 意気軒昂なり 厚労大臣

Mx4500fn_20110909_234557_003

 この度の内閣発足にあたって初入閣した小宮山洋子・厚生労働大臣が、その記者会見で、たばこ税の増税に言及したらしい。たばこ税を大幅に高くして、たばこの価格を700円程度に値上げをしても、税収にはほとんど影響を及ぼさない試算があるとして、ならば国民の健康を考えれば、たばこ値上げは当然ではないか、という主張である。加えて、たばこの問題は、税収の問題以上に国民の健康の問題なのだから、たばこ税の所管は、財務省から厚生労働省に移管すべきではないかとも語ったらしい。
 この議論は、基本的には非常に面白い議論である。財務省は当然のことながら、税収の立場からこのたばこ税問題を論じてきているわけであるが、その税収に変化がほとんどないとするならば、国民の健康を考えて対応するのが当然のことではないかという、きわめて分かりやすい主張であった。ただその課税の主管省庁を厚生労働省に移すという虎の尾を踏む問題まで発言したので、これは省庁間のメンツまでも含む大きな議論になってしまう可能性が出てきた。果たして、小宮山大臣は、どこまでこの主張を貫くことができるのだろうか。興味深い点である。

|

9月4日(日) 幸福が 個人の思想や 生き様に 依存するなら どうする政治は?

 OAK・TREEフォレスト政策勉強会の日。この日のテーマは、「GNH(国民総幸福)に基づく日本のビジョン」であった。国民総生産(GNP)が国力を示す指標として、長い間、広く使われてきたわけであるが、政治的目標が、経済力の向上だけで果たしていいのだろうか、という基本的な疑問に対して、このしばらく盛んになってきている議論である。

Mx4500fn_20110909_234557_002

 幸福というものは、当然のことながら、さまざまな要素から成り立っている。Wikipediaによれば、GNHは 1.心理的幸福、2.健康、3.教育、4.文化、5.環境、6.コミュニティー、7.良い統治、8.生活水準、9.自分の時間の使い方の9つの構成要素からなるとしている。そしてそれを左右する精神的姿勢は、正の感情が 1.寛容、2.満足、3.慈愛であり、負の感情が 1.怒り、2.不満、3.嫉妬だとするのである。
 つまり、このGNHは、ただ単に環境論において議論できるものではなく、その本人自身の思想や人生姿勢に大きく影響されるものだというのである。ならばそこには、当然のことながら、人間の思想や生きざまに対する教育の問題が生れて来ざるをえないし、国民への情報提供の問題も生まれてくるかもしれない。
 この種の問題に、政治はどう対応できるのであろうか。お金は使わなくても、国民が幸せになれるならば政治目標は達成できるという見方もできる。今後さらに考えていきたいテーマである。

|

9月3日(土) 政権が 本格始動の 当日に 総理向かうは 1000円バーバー

Mx4500fn_20110909_234557_001

 昨日発足した野田内閣が、今日から本格始動。閣僚たちが、前任者から引き継ぎを受けると同時に、それぞれの省庁で仕事を始めた。
 この仕事始めの日、野田総理は、理髪店に向かった。財務大臣当時から行きつけの店とのことであるが、マスコミが面白おかしく取り上げていたのは、それが街角の10分間・1000円の大衆理髪店であったからである。自ら率先垂範して、財政再建に向けて、節約マインドを育んでゆこうとの思いあってのことであろうか。
 日本の歴史を振り返っても、よく名が知られた財政家がいるが、彼らはまず冗費を切り詰めることからその仕事を始めている。上杉鷹山しかり、恩田木工しかりである。食事は一汁一菜とし、着物は木綿に限るといった具合である。総理も、その教えにならって、自分からその節約を始めたということか。
 総理は心の中でぼやいていただろう。「髪ならば、たった1000円で切れるのに、予算となると、なぜ1000円だって切り込むのが難しいのだろう」と。これからの仕事は、山あり谷ありである。多くの批判にも晒されることであろう。そこで、まず髪を整えて、戦場に臨む総理であった。

|

9月2日(金) 内閣が 発足せし日に 台風が 日本来襲 暗示的だね

Mx4500fn_20110903_230613_006

 民主党と国民新党による野田連立政権が、この日、皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て発足。閣僚については、党内の諸勢力に配慮した布陣となった。全体的に言えば、実務能力のある落ち着いた内閣という印象である。困難な時期だけに、各閣僚が、力を合わせ心を合わせて、問題解決に取り組んでいただきたいと願う。
 ニュース番組は、この新内閣発足を報じると同時に、台風の日本来襲を伝えていた。規模の大きな台風12号が、関西地方を直撃する進路を進んできていた。しかも、日本列島上の偏西風は、まだ北方にあり、また高気圧がその台風の進路を東西両側から阻む配置になっているため、台風の速度は極めて遅く、時速10km程度で接近中である。このタイプの台風は、南方の湿った空気を呼び込み、しかも長時間にわたって降雨させる傾向があるため、雨台風として警戒しなければならないものである。
 考えてみれば、野田内閣に課せられる問題というのは、この雨台風によく似ている。奇手を使って一気に懸案を解決などという問題状況ではない。長い時間をかけてじわじわと解決していかねばならない問題ばかりである。
 その意味で、内閣発足の日に、台風来襲というのも、何か暗示的なものがある気がしたのである。

|

9月1日(木) 中国の テレビの取材を 受けにけり 遠路はるばる 記者魂よ

Mx4500fn_20110903_230613_005

 野田君が総理に就任をしたことに関連して、いくつかの放送局や雑誌社などから、取材の申し込みがあった。松下政経塾時代の同期生として、当時の野田君について語ってほしいという趣旨の取材であった。私は普段は、マスコミの取材を自分が応じるべきものかどうかを検討して、お断りすることが多いが、今回は、野田君への激励の意味を込めて、基本的にお受けした。
 そんな中に、中国中央テレビ局日本支局の取材があった。テレビの取材となれば、テレビカメラで映像を収録するわけだから、わざわざ東京から四国まで取材陣がやってくることになる。それでは負担が大きいからと最初はお断りをしたのであるが、どうしても四国までやってくるというものだから、その熱意に心動かされお受けして、この日、若葉書院でその取材を受けた。記者はまだ若い女性であったが、いろいろな問題に強い関心を持っていて、これから先の日中関係、さらに協力し合いながら新しい時代を切り開いていく取り組みまでも含めて、その取材対象にしてインタビューを行った。
 私が感心したのは、その記者魂である。多くの日本のマスコミが、単なる電話だけのインスタント取材なのに対して、わざわざ時間もお金もかけて十分な準備をして遠路はるばるやってくるのである。考えさせられた次第である。

|

« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »