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5月31日(木) 大阪の 橋下市長を 見ていると 世論の稜線 歩む人だね

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 大阪市の橋下徹市長が、関西電力大飯原子力発電所3、4号機に関して、夏の電力不足を乗り切るための一時的な措置として、その再稼働を事実上容認することを発表。橋下市長は、この夏の電力不足によって強制的に停電を実施する計画停電への懸念から、自らの発言の舵を大きく切った形となった。
 この背景には、停電による経済活動への打撃を恐れる経済界の意向と、電力消費地域の身勝手な批判に対する、原発立地県・福井の反発があったと思われる。
 橋下徹市長は、この春には、原発再稼働に向かおうとする民主党政権に対して、「民主党政権を倒すしかない」とまで発言し、強硬な原発反対論者と見做されていただけに、その方針転換にいろいろな声が出されているようである。
 しかし私は、この姿こそが、橋下市長の本質的な姿を示したものだと考えている。橋下市長は、常に世論において賛否が相半ばする問題においてあえて過激な発言を行い、マスコミから注目される立場に身を置いてきた。そしてそこで果断に決断し、実行することによって、決断力と実行力のある指導者像を自ら演じてきたのである。
 今回も、同じことである。それだけのことだと思った。

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5月30日(水) 2人して 線路は続くよ どこまでも 野を越え一越え 谷までも越え

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 この通常国会の会期末まで1ヶ月を切った中で、野田総理は、民主党内の実力者・小沢一郎元代表と会談を行った。ここでは、総理が政治生命をかけると言明している消費増税関連法案をめぐって、意見交換を行ったものの、両者の溝は深く、結局話し合いは平行線に終わった、とのことである。小沢元代表は次の総選挙を睨んで、ここで選挙戦を不利にする増税をするわけにはいかないという基本的スタンスなのであろう。だから、将来の消費増税については、それを否定しなかったということである。また、再会談の可能性を否定していないということであるから、改めての会談がもたれるかもしれないが、それでも、恐らくは何らかの合意を生むことは、ないだろうと思う。
 そうすると、このままでは、動くに動けない膠着状態に陥ってしまうことになる。総理は、消費増税法案の成立に対して、かなり強固な信念と覚悟を胸に抱いているようであるから、ここから先は、与党だとか野党だとかいった壁を超えてあらゆる手段を考えていくことになるであろう。野田も一郎も谷垣も、そんな固有名詞はすべて超えて、掲げた大義の旗の下で、国政という列車は走り始めることになるかもしれない。
 そんな様々な思いを織り込んで、今日のイラ短を描いたのであった。

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5月29日(火) ブナの木に 真民さんは 人生の 最期の理想を 追い求めしか

 今日は、妻と一緒に、松山方面に出かける。その目的は、今月の24日に高津人間論ゼミメンバーとともに松山方面に出掛け、これまでに学んできたいろいろな人物の足跡を訪ね歩く旅をしようじゃないかと語っていて、そのための下調べであった。
 まず行ったのが、愛媛県の人物博物館。愛媛県の出身者や何らかの縁がある人物を取り上げて、顕彰展示をしている場所である。社会における指導的な立場にあった人や文化人・スポーツ関係者など、100名に余る人達が紹介されていた。中々充実した展示館であり、もっと多くの方々が訪れる場所になってほしいと願った次第である。

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 その後訪れたのが、少し前に開館したばかりの「坂村真民記念館」。仏教詩人として、日本中に多くのファンを持つ坂村真民さんの人生と作品が紹介されている記念館である。ここの記念館長は、私がよく知る元県庁職員だった人で、この日も在席だったので、展示をご案内してくださったが、特に興味引かれたのは、坂村真民さんが晩年に最も心惹かれていたのが、ブナの木であったという話であった。そして、坂村真民さんが亡くなられた時の枕元には、この書を掛けていたと示されたのが、「ブナ大明神」の大きな掛け軸であった。
 ブナという漢字は、よく木扁に無という旁を添えて書かれる。そんな木の姿を、みずからの人生の理想像として追い求められていたのでは無いだろうか。ちなみに、 OAK・TREE も、このブナ目・ブナ科に属する高木群の総称とされている。このご縁に、私自身が、真民さんからこの場に呼び寄せられていたのではないかとも感じたのであった。

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5月28日(月) 菅さんの 印象ズバリ 語るなら 功名心の 強い人だね

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 国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会は、この日、事故当時に総理大臣を務めていた菅直人代議士を参考人として召致し、この事故に対する政府などの対応を巡ってどのような問題があったかを調査した。
 私は、テレビの報道番組を通してこの様子を見ただけであるから、細かなところまで十分に理解しているわけではない。しかし率直にその印象を語るとするならば、国家の最高責任者として、少し言い訳が多すぎるのではないかという気がした。自分のところに正確な情報が上がってこないことが問題であると語ったり、周りの人の判断が理解できなかったと言ってみたり、結局は、自分は一生懸命に取り組んだにもかかわらず、周りの問題によって自分自身で的確な判断を下すことができなかったと語ったのであった。つまり言い換えれば、自分自身の名誉を守るために、多くの言葉を費やしているなという印象であったのである。
 そして最後には、「最も安全な原発は、原発に依存しないことだ」と語り、将来の歴史の中で、自分こそが原発にブレーキをかけた指導者と評価されることにこだわっていた。
 総じて、功名心のとても強い人だというのが率直な印象であった。

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5月27日(日) 学び舎に 水冷パイプを 敷設して 来たる猛暑の 備えをしたよ

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 四国マグマアカデミーの日。テーマは、「本物の政治家を目指す人たちに」。日本各地で、政治塾が開催されている時代でもあり、私が胸に抱いている政治の本来のあり方や政治家像などを語りかけてみようと設定したものだが、残念ながら、参加者は新居浜市で市議会議員をしている水田さんただ1人であった。そこで、この人数ならば、私の側から一方的なお話をするよりも、水田さんが日常の活動の中で疑問に思ってるようなことを思いつくままに問題提起して頂いて、それについて対話形式で語り合う形とした。これで、少しは胸の中にあった疑問を氷解させるお手伝いができただろうかと思う。
 このマグマアカデミーは、当初よりなかなか人が集まってこなくて運営に苦慮している勉強会であるが、活動が本物でさえあるならば、いずれの日にか分かってくれる日が必ずやってくるに違いない、そう信じてこれからも、力を尽くして行こうと思う。
 加えてこの日には、若葉書院の屋根の上に散水パイプを敷設して、夏の日差しの強い日でも、この水の蒸発熱で屋根の温度を下げて、教室の温度があまり高くならないようにしようと、あれこれと試行錯誤。結局、何とか設置を終えて、通水をしたところ、教室上の屋根全体に広く散水できたので、おそらく、暑さ対策としてうまく機能するのではないかと自己満足。良い汗を流した1日でもあった。

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5月26日(土) 高峰を 無心に踏破す 登山家に 人生重ねし 我に気付けり

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 登山家・竹内洋岳さんが、ネパールにあるダウラギリ一峰の無酸素登頂に成功。日本人として初めて、世界の8,000mを超える高峰・14座のすべての登頂に成功した。この14座制覇は、1986年にラインホルト・メスナーが世界で初めて達成して以来、今回の成功で29人目となるそうである。心からお慶びを申し上げたい。
 この登頂成功を前に、いくつかのテレビ報道番組で、この竹内さんのことが取り上げられていた。これまでに、雪崩に遭って背骨を折るひん死の重傷を負ったこともあるし、高所脳浮腫になったこともあるという。決して容易な挑戦ではなかったようである。
 しかし、テレビに登場していた竹内さんの表情は、特別の気負いを感じさせることなく、淡々としているように見えた。この静かさ、これこそが大きな挑戦の原動力であったのかもしれない。「静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く」という言葉がある。経済学者・レオン・ワルラスの言葉なのだそうだ。
 確かに、騒々しいものは人目を引くが、あっという間に消えて行きがちである。静かに燃え続ける情熱の炎、それこそが、今の時代に求められる最も大切な力かもしれない。そんな気がして、いつしか自分自身の人生を、この登山家に重ね合わせていたのであった。

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5月25日(金) トキの雛 巣立ちせしとや 原発が 巣籠もりしたまま 竦むを尻目に

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 新潟県佐渡島で、自然界において36年ぶりに誕生したトキの雛が巣立ったと、環境省が発表。私は巣立ちといえば、雛が自分の翼で大空を飛んだときのことかと思っていたら、自分の力で巣の外に両足が出たら、その時が巣立ちだと定義しているのだそうである。だから、まだ空は飛んでいないようだが、もう数日のうちには親鳥と一緒に空を飛び始めるのではないかということである。生命の誕生、そして成長の姿は、とても感動的である。
 その一方で、なかなか巣立ちできないでいるのが、日本の原子力発電所。少し前に日本全国のすべての原発が停止するという事態に立ち至っているが、この夏の電力不足がひどく心配されながら、なかなか再稼働ということにならない。その背景には、当然のことながら、福島第一原発の深刻な事故の影響がある。多くの人々が突然に生活の場を失い、また仕事を失った。原発の危険が広く国民に認知された。それに加えて、原発を推進してきた人たちに対する言いようのない不信感が満ちあふれている。信頼感が完全に欠如したところで何かをしようとすると、とんでもない時間とエネルギーを必要とする。この閉塞状況は、とても深刻なものだと思う。
 やはり、人間社会は、自然の中からもっともっと多くのことを学んでいかねばならないのではないかと感じた。

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5月24日(木) 橿樹舎の フォレスト・ルームに 陽の入りて 集う人らの 心響けり

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 私の活動拠点である橿樹舎の一階部分が少し整理されてきて、ようやく少人数の会合ならば開催できるようになったので、先週から、木曜日ごとに、この場所での小集会を開催することとした。今回がその二回目。今回は、私が生まれ育った沢津地区で、長い間お世話になってきた方々にお声をかけて集まっていただいた。この会の中では、いろいろな思い出話や知り合いの方々の近況、そして最近の政治状況への感想などが語られて、とても楽しい時間だった。
 私は、この小集会のことを「ブレスト・ランチ in フォレスト」と命名した。「ブレスト」とは、「ブレインストーミーング」の略称である。その場で思いついたことを自由に語り合う中に、新しい発想を生み出していく話し合いを意味している。それを昼ごはんを食べながら行うから、「ブレスト・ランチ」。さらに、「 in フォレスト」としたのは、この橿樹舎のある地域が自然豊かであるという意味と、この場こそが、「知恵の森」となって、新しい時代を切り拓く力を生み出していくはずだ、という願いを込めたからであった。
 これから、いろいろな人にお声がけをして、参加者を募っていきたいと思う。ようやくこの橿樹舎の森にも段々と間伐が進んできて、太陽の光が差し込むようになってきたようだ。これから先、多くの人の心の響き合いを生む場所となるよう力を尽くしたいと思う。

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5月23日(水) 四国路の 西の果てなる 岬にて はるかにかすかに 九州を見る

 前日の夜は、伊方町にある高門・元愛媛県議会議員のお宅をお訪ねしたところ、今晩はここで泊まっていけと、一家全員から薦められてしまい、ならばとご好意に甘え、酒盃を交わしながら、高門君と夜遅くまで談じ合った。楽しい時間であった。
 この日は、朝、高門宅を出発し、佐田岬半島全域のキャラバン。実は、この佐田岬半島は、これまでも何度かは訪問しているが、伊方原発や観光施設などを訪れただけであり、この地域の住民皆さんの生活ぶりに触れることはなかった。また、日本一長いとされるこの半島の最先端部分に設けられている佐田岬灯台まで足を延ばしたこともなかった。

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 そこで、今日は、旧道を中心に、目に留まる施設に飛び込んだり、住民の生活ぶりをしばらく眺めたりしつつ、佐田岬灯台駐車場まで、キャラバンカー「宝船ビタミン号」を走らせたのであった。
 この駐車場から灯台までは、遊歩道になっていて、おおよそ30分くらい。結構な距離であった。ようやく灯台に辿り着き、その先端で対岸を眺めると、はるかかなたにかすかに山影が見えた。説明パネルを見ると、大分県の高島と佐賀関半島であった。この海峡の幅は、わずか14kmだという。たしかに、この距離ならば、橋をかけたり、海底トンネルを抜いて、自動車や電車で四国と九州を結び合わせることも不可能ではないな、と思った。

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5月22日(火) 民間の ロケット宇宙に 翔びし日に 我は車を 水平発射!

 東京スカイツリーの開業日。この日、このしばらく大きな話題になっていたこともあって、約20万人の人たちがこの場を訪れたということである。
 もう一つ、気にかかった話題。それは否定アメリカの宇宙ベンチャー企業「スペースX」が、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から、自社開発ロケット「ファルコン」を打ち上げ、成功を収めたことである。このロケットに積み込んでいた無人宇宙船「ドラゴン」は、数日の内に国際宇宙ステーションにドッキングする予定である。いよいよ宇宙開発も、国家が威信をかけて遂行する事業ではなくなり、民間企業の営利事業となってきているということだろう。

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 ところで、私自身は、この日は「四国キャラバン」に出発。今回は、愛媛県の西部地域を回る予定で、その中では、伊予市、松前町、東温市の首長にも、お会いすることにしている。そして、今の地方自治体が抱えている基本問題をお聞かせていただき、率直な意見交換をしてみようと考えている。併せて、各地の様々な施設や問題状況の視察を行う予定である。
 いわば、スペースX社のロケットが、垂直に宇宙に向けて発射されたのに対して、私のキャラバンカー「宝船ビタミン号」は、五月の薫風の中を、水平発射され、さまざまな問題を抱えて呻吟している地方自治宇宙に向けて、飛び立っていったのであった。

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5月21日(月) 花よりダンゴ 月とスッポン 合わせたら 太陽よりも キンカンとなる!

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 朝起きてテレビをつけると、ニュースは「金環日食」の話題一色であった。金環日食がどのように起こるのか、そしてそれを観測するにはどうすべきなのか、そんなことが手を替え品を替え報じられていた。なんでも、日本の国で、今回ほど広範な地域で、この金環日食が観測されるというのは、実に932年ぶりのことになるのだそうである。
 何を隠そう、私自身も、橿樹舎の二階から、この金環日食を観察した。東の空には少し雲がかかっていたが、ちょうどこの日食が観察された7時30分ごろには、雲が薄くなっていたようで、この天体現象をはっきりとこの目で見ることができた。私が住む新居浜市は、金環日食となる境界線上であったようで、金環日食となったのは、ほんの一瞬のことであった。
 話題が大きかった割には、終わってしまえば、もう何ということもない。それもそうだろう。当初に計算された通りに天体現象が起きたというだけのことである。そこで、今日は、少し言葉遊び的なイラ短を描いてみた。
 「花よりダンゴ」。自然現象よりも、腹に入るものの方がいい。「月とスッポン」。較べものにならないほど大きさの違うものも譬え。ならば、両方合わせれば、「太陽よりもキンカンの方がいい」となるだろうか。「言語明瞭意味不明瞭」と称された総理大臣がいたな、そんなことも思った一時であった。

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5月20日(日) 無用の用 蟷螂の斧 胡蝶の夢 朝三暮四も み~んな荘子だ!

 教師人間論ゼミの日。今回は、「荘子」を取り上げて論じた。なぜ荘子を取り上げたかといえば、学校の教師皆さんに、少し心のゆとりを持ってもらいたいと思ったからであった。
 荘子が活躍した時代といえば、中国の戦国時代。諸子百家と呼ばれるさまざまな思想家たちが活躍した時代である。そんな中で、荘子は、自然を基本とし、世間の常識を批判し、俗世間を離れて、無為の世界に遊ぶ生き方を訴えた。よく老子の思想と荘子の思想を合わせて、「老荘思想」と呼ぶが、これは、儒教の厳格な教えや日常生活の規律などに疲れた時に、心を遊ばせる世界として、中国の人たちの心の中に宿り続けてきたものだとされる。

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 今の教師皆さんも、日常の仕事に疲れ果てている印象である。だから、心の中に、もっと自由で奔放で捉われない世界を同時に持っておくことも大切だろうと考えたのであった。
 「荘子」を読んでいると、私たち日本人が日常的に使っている熟語に数多く出会った。「無用の用」「蟷螂の斧」「朝三暮四」などである。確かに、日本人の心の奥に、この「老荘思想」が宿っていることを再確認したゼミであったと思う。

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5月19日(土) 「原点」に 回帰を謳う サミットじゃ やっぱり議題は 国際経済

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 G8サミット(主要国首脳会議)が、今年はアメリカの首都ワシントン郊外のキャンプデービッドで開催された。今回のホストであるオバマ大統領は、38回目を迎える今回のサミットは、原点に回帰するサミットにしたいとの意欲を示していた。
 そもそも、このサミットは、1973年のオイルショックとそれに続く世界不況への対応を、先進国の首脳が率直に討議し合うことを目的に開催されたものである。当時のフランス大統領、ジスカール・デスタン氏は、6つの主要民主主義国首脳を、フランスのランブイエに招待して、初の首脳会議を開催し、それ以降年一回ずつ定期的に会議を持つことを提案。その後、カナダとロシアが加わることとなり、8カ国首脳により国際的な重要課題について、議論されるようになった。しかし、回を重ねるごとに、経済問題のみならず、様々な課題が論じられると同時に、国際的な政治ショーの色合いも濃くなってきたことに対し、オバマ大統領は、それを見直そうと、原点回帰を訴えたわけである。
 つまり、今回は、2008年のリーマンショック以降の金融危機、各国で財政支出が膨らみ国家財政の悪化が問題となる中で、財政再建の問題、そして、国際経済の成長問題、これらの課題が今回、主要議題として取り上げられたということである。議論そのものも、実務的な色彩が強まったように思う。これでいいのだと思う。

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5月18日(金) 円レート アップが心配 電力と 株については ダウンが心配

 政府はこの日、沖縄を除く各電力会社の節電目標を正式に決定。それによると、7月2日から9月7日までの平日、午前9時から午後8時まで、猛暑であった二年前に比べて、関西電力管内では15%超、九州電力管内では10%超、そしてその他、四国・中部・北陸・中国についても、必要に応じて関西電力と九州電力に電力を融通するために、5~7%という節電目標を掲げた。また、節電実績に応じて対価を支払ったり、昼間の電気料金を高くするなど、利用者の節電モチベーションを高める対策も要請した。電力は、産業面でも生活面でも、基本エネルギーであり、この供給ダウンの影響がこれから懸念されるところである。
 さらに、この日のニュースでは、この電力以外に、金融市場問題も取り上げられていた。欧州における債務危機が拡大する懸念から、8,500円台へと日経平均株価が大幅に下落すると同時に、一ユーロが100円、一ドルが79円台前半まで円高が進行した。単純に整理すると、急激な円高と株安が起きているということである。

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 これら現象は、日本の国家経済を大きく揺さぶり始めている。円高は、産業界に土砂降りの雨を、そして、株安と電力ダウンの懸念は、日本社会全体に大きな不安を与えている。言うならば、日本社会全体が、フェーン現象による異常気象に当惑しているということだろう。

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5月17日(木) 正直と 言えばそうかも? 海江田さん しかしやっぱり 見苦しいよね

 国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会において、国会議員の参考人聴取が始まった。その第一号が、事故当時っに経済産業大臣だった海江田万里・衆議院議員。事故発生直後の対応をめぐって、そこにいかなる問題があったのか、委員から様々な質問が行われ、それに海江田氏が答えた。

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 新聞の報道によれば、事故直後の関係機関の連携について、海江田氏はこんなに語ったとされている。「情報共有が決定的に不足していた。伝言ゲームをやっているような状況で、このままではいけないと思った」と。そしてその伝言ゲームの結果として、原子炉の爆発が起こり、膨大な量の放射性物質が外部に放出されたということならば、その当事者の責任は極めて重いと言わざるを得ないだろう。
 また、政府の原子力緊急事態宣言の発令が遅れたことについては、「その設置にかかる根拠をめぐってやりとりをしているうちに、時間が経過し、首相の理解を得るのに時間がかかった」という説明であった。
 海江田氏はおそらくは、正直に率直に、語っているのだろう。しかし、商業炉の問題をめぐっての責任者であるはずの経済産業大臣から、こんな責任転嫁の話を聞かされても、鼻白むばかり。やっぱり見苦しいことだと思った。

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5月16日(水) 中国は この頃やけに 強気だね 政治経済 軍事全てに

 5月13日と14日、野田総理は、北京での日中韓首脳会談に臨み、この三カ国でのFTA問題や朝鮮半島をめぐる課題、領土問題などが語り合われた。しかし、共同記者会見では、北朝鮮の核問題には触れられず、尖閣諸島問題も語られなかった。一方、中国は、日本国内で世界ウイグル会議が開催されたことを批判し、また韓国も、従軍慰安婦問題を大きく取り上げたという。
 総じて、日本の近隣諸国に対する外交力の弱まりを感じさせられた会合であった。
 それにしても、最近目について仕方がないのが、中国の強気姿勢である。自国の主張に違うことは、一歩も譲ろうとしないだけでなく、顕わに圧力をかける姿勢を示すことも多くなってきている。これまでは一目置いていたように見えていた、アメリカに対してさえ、正面切って反発を示すようになってきている。

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 昔からよく、「人は、うちに深刻な問題を抱えるほど、外に向けては強気に出る」ということが言われている。その謂いに従うならば、この中国の強気姿勢は、逆に、国内問題の深刻さを表しているものとも言えなくはあるまい。表向きは共産主義国家を謳い、共産党が一党独裁的支配体制を維持しつつ、その一方では、経済面では驚くほどの自由化を推進している中国国内には、確かに容易ならざる事態が生まれてきているはずである。この動向を注視していかねばならないと思った。

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5月15日(火) 五月の空に 高く泳ぐは ヨーロッパ 中身ないまま 風に吹かれて

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 フランスでは、先日6日の大統領選で、前任のサルコジ大統領を破って当選した、社会党のフランソワ・オランド氏が、第五共和制の第7代大統領に就任。緊縮財政への国民の批判が強まる中、欧州連合が掲げる財政再建のかじ取りをいかに行うのか、これからその手腕が問われることとなる。また同日、ギリシャでは、総選挙後の政権発足に向けて調整が行われてきたが、それがすべて失敗に終わり、6月に再選挙が行われることが確実となった。
 五月の空の下に泳ぐ鯉のぼりをよく見ると、大きな真鯉はフランス、その下の緋鯉はギリシャ、それだけでなく、その下にさらにいくつもの子供たちが風に吹かれて泳いでいる。この子供たちは、イタリアなのか、スペインなのか、はたまたポルトガルなのか、諸説が出されているが、要するに、これら鯉のぼりは、中身のないままに、ただその時々の風に吹かれて泳いでいるだけのようである。
 この日はちょうど、日本では、沖縄復帰40周年の記念日であった。ここでも、いろいろな政治家の言葉が飛び交っていたようであるが、これらの言葉も、五月の薫風の中に、ただ当てもなく漂っているだけという印象であった。
 世界中の政治が、今や鯉のぼりのような姿になってしまっているのかもしれないな、そんなことを考えた一日であった。

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5月14日(月) 結局は 経済課題が 中心に 日中韓の 共同宣言

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 野田総理は、中国・北京で、日中韓首脳会談。その共同宣言が発表された。その要点は、次の4点のようだ。
 1.政治的相互信頼の強化。
 1.経済貿易協力関係のさらなる強化。
 1.持続可能な発展の促進。
 1.東アジアの経済統合の進展
 現在の北東アジアにおいては、「北朝鮮の核・ミサイル問題への対処」も喫緊の課題であったが、それは、北朝鮮の後ろ盾である中国の反対によって、共同宣言中に盛り込まれなかったということである。また、先日の米中首脳会談でも取り上げられた「中国国内における人権問題」についても、今回は触れられなかった。結局のところは、経済貿易における協力関係をいかに強化するかという点が、中心課題とならざるを得なかった首脳会談であったようである。中国の政治的パワーをまざまざと見せつけられた印象である。
 日本も、韓国も、経済成長のためには、中国の市場を重視せざるを得ない。そこに生まれる力関係が、この首脳会談の在り方を規定してしまったということだろう。少し残念な気はするが、しかしこれが現実。そこにどんな知恵をこれから注ぎ込んでいくか、考えねばならない問題があるようだ。

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5月13日(日) 三木武夫 「バルカン政治家」 その名の通り 知恵と覚悟は ただ者ならず

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 今日も、勉強会。「四国人間論ゼミ」で、「三木武夫の人生と政治思想」をテーマにお話しする。
 三木武夫氏は、ご存じの通り、徳島県板野郡出身の政治家で、昭和49年から51年まで、二年余、内閣総理大臣を務めた(第66代)。衆議院議員初当選は、昭和12年。明治大学法学部を卒業したばかりの30歳の時であった。以来、当選19回を数える。逓信大臣、運輸大臣、経済企画庁長官、科学技術庁長官、通商産業大臣、外務大臣、環境庁長官など幅広く閣僚を歴任し、党歴においても、戦後の時期に、国民協同党、国民民主党、改新党、日本民主党などを経たあと、自由民主党に所属。その幹事長や政調会長などを務めた。
 三木氏は、よく「バルカン政治家」と呼ばれていた。一方に、田中派・大平派、もう一方に、福田派と巨大な政治グループに挟まれながら、小派閥である三木派が生きていくために、智謀・策謀を巡らせながら、敵味方を目まぐるしく変えていった姿が、この呼称に結びついたのであろう。しかしそれだけではない。三木氏には、明確な政治理念と強い信念があった。総理末期には、激しい「三木おろし」運動が行われたが、それに対して、田中角栄氏が、「三木氏は、とても君らの手に負える相手ではない」と語ったとされる。
 今の政治を見ていて、真の知恵と覚悟を持つ政治家が少なくなったことが寂しい。

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5月12日(土) 韓国は 近くて遠い 国と言う 隣も知らぬ 都会みたいだ

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 続いて、「フォレスト・トレンド勉強会」。今回は、この夏に予定する韓国の旅の下準備を兼ねて、「韓国の歴史とこれからの日韓関係」をテーマとして掲げ、近隣諸国との外交・交流問題を論じあった。
 その勉強会の準備で、韓国に関する本をずいぶん読んだ。そこで感じたのは、日本の歴史を通じて、最も活発に交流を行ってきた国は、間違いなく韓国であったということである。そして現在も、一年間に、日本から韓国へは約300万人、そして韓国から日本へは約250万人が相互に訪れているということである。しかし、それだけの交流をしながら、必ずしも相互理解が深まっているというわけではない。それが、日本人が韓国のことをよく「近くて遠い国」と呼ぶ大きな理由であろう。韓国で、時々激しい反日運動が起きる原因でもあるかも知れない。
 確かに、正確な理解があってこそ、親しみもわけば、相手のために何かをしてあげたいとも思うものである。だから、私たちは、まず相手をよく知るということに努めなくてはならない。その意味で、この夏の旅は、韓国全域をバスで走り回ってみたいと考えている。そして、日本との関わりがあった場所や施設をできる限り数多く見てきたい。さらに、韓国の人との交流も図ってみたいと思う。
 日韓関係は重要であり、それが、隣の人のこともよく知らず生活する都会生活のような姿では駄目だと思うのである。

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5月11日(金) 一遍の ナムアミダブツで 救われる 大衆路線は カップヌードル?

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 「高津人間論ゼミ」開催。今回のテーマは、愛媛県松山市生まれの遊行僧・一遍上人の人生であった。
 一遍は、少年期に母親を失い、無常の思いになる中、父親の勧めもあり出家。その後、父親が亡くなった時に、家の事情で一度還俗するが、無常の思い断ち切れず、再び出家。その後、数多くの人々に念仏札を配る行脚を行う内、踊り念仏をはじめ、その運動が大衆に大きく広がった。
 一遍は、阿弥陀仏の存在によって、すべての人が既に救われているはずなのだから、人が一度だけ「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで、極楽往生することができると唱えた。ただ一遍の念仏でいい、としたところから、自らを「一遍」と称したということである。そして、自分のことをすべて捨て抜いて遊行の旅に出る。その身の上を歌った代表的な短歌に、「旅衣 木の根かやの根 いづくにか 身の捨てられぬ 処あるべき」というものがあるが、自分の命さえも捨てて、衆生救済に取り組んだ生きざまは、見事である。
 ただ一遍と聞くと、湯を注ぎ込むだけでできるカップヌードルのような安易な極楽往生…そんなにも見えるが、もちろんそうではなく、その真摯な取り組みに心動かされたのであった。

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5月10日(木) ギリシャでは 政治騒然 その中の 聖火の儀式も やや重苦し

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 7月27日に開幕するロンドンオリンピックの聖火採火式が、ギリシャ西部の古代五輪発祥地・オリンピア遺跡であった。ギリシャ国内での聖火リレーは一週間だけで、その後聖火はイギリスに移って、イギリス国内を70日間巡るということである。いよいよロンドンオリンピックへのカウントダウンが始まった印象である。
 それにしても、問題は、ギリシャ国内の政治状況。6日に行われた総選挙で、与党の二政党が惨敗、過半数割れ。その後、第一党の新民主主義党、第二党になった急進左派連合が、組閣に取り組んだが、緊縮財政路線を継続するか否か、という点において、議論が噛み合わず、結局、組閣断念。この日、大統領は、第三党のPASOKに組閣要請をしたが、交渉難航が予想され、早くも、議員の間では、もう一度選挙をやって決着をつけるしかないと、再選挙に向けての動きが始まっているという。
 ギリシャ国民は、財政緊縮には反対しつつ、ユーロ圏への残留は80%が望んでいるという。そこにこれからどのような解答を準備することができるのか。そもそも、ギリシャでオリンピックが始まったのは、ポリス間の戦争を停戦させるためであった。この政争を中止させる良き知恵が、この国から生まれては来ないかと思った次第。

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5月9日(水) 泳げない タイヤキ君と なりけるか 東京電力 小沢一郎

 この日、小沢一郎被告の政治資金規正法違反に関して強制起訴された事件で、検察官役の指定弁護士は、被告を無罪とした東京地裁判決を不服として、東京高裁に控訴。これで、小沢被告の一審での無罪は確定せず、これから先も引き続き裁判が継続することになる。
 また、同日、福島第一原発事故で経営が困難な状況に立ち至っている東京電力について、枝野・経済産業大臣が、財務基盤強化や新たな経営体制などの全体像を示した総合特別事業計画の認定を行った。これにより、国は、東京電力に1兆円の公的資金を投入するとともに、1/2を超える議決権を取得して、実質的に東京電力を国有化することとなった。

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 これらニュースを聞きながら、頭の中に浮かんできたメロディーは、「およげ!たいやきくん」。1975年に子門真人氏が「ひらけポンキッキ」の中で発表した童謡であったが、翌年、サラリーマンの悲哀を表現した歌との共感が広がり、大ブレイク。オリコン史上初のシングルチャート初登場で突然、トップになり、それ以降11週連続でトップをキープ。500万枚以上を売り上げたと言われている歌である。熱く焼けた窮屈な鉄板から逃げ出して、広い海を泳いでみたいと思ったたいやきくん。しかし、東京電力も、小沢一郎氏も、その熱い鉄板から逃げるに逃げられない状況である。

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5月8日(火) 国会は 一体改革 審議入り 国民願うは 政治家改革?

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 これまでずいぶん長い時間をかけて準備し、先月末に国会に提案された「社会保障と税の一体改革関連法案」が、ようやく衆議院本会議で審議入りをした。この法案に対して、野田総理は、この日の答弁でも「不退転の決意で今国会中に成立させなければならない。政治生命をかけるといった言葉に掛け値はない」として、その決意をあらためて表明した。
 しかし、国会は、衆参のねじれ現象が継続している。しかも、先日無罪判決が出たばかりの小沢一郎氏は、消費税増税をめぐる法案を成立させることは、マニフェスト違反に当たるとして絶対反対の姿勢を崩していない。またこの問題をめぐって、与党の国民新党内においても、大きな混乱を引き起こした。野田政権は、強い決意をもって取り組むとしているが、その実情は内憂外患というべき状況であり、前途は多難である。
 それにしても、国民が本当に願っている改革というのは、実は「政治家改革」ではないかと思う。困難な時代にあって、目の前の利害を超えて、本当に信頼して国の進路を委ねることのできるリーダーを強く求め始めている気がするのである。その視点を見失えば、結局は、時とともに政治的混乱に輪をかけていくということになりかねまい。政治家自身の自戒と努力を求めたいと思う。

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5月7日(月) 楽観論と 悲観論とが 戦えば 観客の声は 楽観サイドに?

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 6日に投開票されたフランス大統領選挙で、社会党のフランソワ・オランド前第一書記が、現職のサルコジ大統領を破って、ミッテラン大統領以来17年ぶりに左派系大統領の誕生となった。また、同じ日に行われたギリシャ総選挙では、これまで政権をになってきた二大政党の過半数割れが確定。両選挙とも、緊縮財政政策を打ち出してきた政権に対して、有権者が強い反発を投げかける結果であった。
 言うまでもなく、国家財政の問題は、国政上において極めて重要な課題である。国家の債務は、無制限に拡大できるものではなく、その財政赤字が肥大化することに、どこかでブレーキをかけて健全化を図らねばならない。しかし、どの段階でどんな形でブレーキをかけるかということについては、いろいろな考え方がある。まだ大丈夫だと楽観的に対応するか、もしくはもうこれを放置しておいては国家運営が成り立たなくなると悲観論に立つか、今回の両選挙は、この楽観論サイドと悲観論サイドの戦いであったということもできよう。そしてその結果は、楽観サイドの勝利ということになったのである。
 しかし、本当の勝負は、むしろこれからであろう。観客の一時的な熱狂によって、問題が解決するわけではない。今後、勝利側がどのようにこの問題に対応していくのか、注視していきたいと思う。

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5月6日(日) 予告なく 予知もかなわぬ モンスター 関東各地を 駆け抜けにけり

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 昼過ぎに、茨城県つくば市などで竜巻が発生。各地に甚大な被害をもたらした。この日夜の時点で、茨城、栃木、群馬の3県で、死者1人、けが人54人、家屋損壊2,000棟余りということである。
 竜巻被害については、かねてから外国の事例、特にアメリカでの事例がテレビでもよく紹介されていた。しかし、それはあくまで外国の話であって、日本国内では、そんな巨大な竜巻が発生し、大きな被害を引き起こすとは思わなかった。それが、現実のこととなった。
 この日は、テレビのニュース報道でも、この話題に多くの時間を割いていた。気象問題に関する解説者が登場してきて、いろいろな視点から語っていた。それを聞いていると、急速に積乱雲が発達する状況があり、さらにそこに何らかの風が吹き込んでくる状況があれば、竜巻は発生するのだと語っていた。ただ、そんな状況であったからといって、竜巻が発生するかどうかまで予知することはできないのだということである。
 現在は、自然現象だけでなく、社会現象面でも極端なことの多い時代である。昔、新井正明先生から教えられた言葉、「変、至らざる無く、応、当たらざるなし」という言葉を、胸の中に噛み締めたのであった。

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5月5日(土) 子どもの日 泊原発 止まりたり 子どもの未来も 就寝モードに?

 北海道電力は、この日深夜、国内の原子力発電所で唯一稼働していた泊原発三号機を、定期検査のために停止させた。これで、国内の原発がすべて停止という重大な事態に立ち至った。報道によれば、すべての原発が止まったのは、1970年以来42年ぶりのことだという。いま現在は、エアコンなどの電力消費が少ない時期で、これですぐに何らかの支障があるわけではないが、このまますべての原発が廃炉になっていくのかどうか、これから先の対応が注目される。

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 それにしても、今日はちょうど「子どもの日」。「子どもの日」というと、子どもが健やかに成長することを願う日であるとよく言われるが、同時に、この子ども達がこれから先にどのような時代を生きていくことになるのかということについて、思いを巡らせる日でもあってほしいと思う。
 私は、かねてから、国家が最低限果たさねばならない役割は、「国民すべてに対する食料と水とエネルギーの確保」だと語ってきた。これらが、国民の命に直結する基本資源だと考えているからである。そしてこれを果たすためには、富を生み出す産業振興も必要であるし、治安や防衛も重要である。教育や環境、福祉なども整っていなければならない。そんな観点から考えるとき、エネルギー問題はとても大切である。子どもの未来を、これからの政治判断によって、就寝モードにしてしまうような誤った判断はしてはならないと考えたのであった。

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5月4日(金) 遠きより 来たる友あり 新宮の 自然の中に 一日過ごせり

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 山口県下関市の方から、突然の電話があり、「息子と一緒に四国にこれから行くので、会いたい」とのこと。この方は、昨年暮れに下関市で講演会を開催したときに、中心的にお世話して下さった方で、この6月初旬にメンバーを募って四国にやってくるツアーの実務面の責任者を務めてくださっている方である。6月のそのツアーの下見のために四国にやってくるということのようであった。
 そこで、そのツアーを受け入れる「志の道」と「若葉書院」を見ていただこうと、急きょ、私たち夫婦も、新宮に向かった。お昼前に合流し、まず「志の道」を歩く。そして、「若葉書院」で簡単な昼食を摂っていただき、その施設や活動について若干の説明を行った。その対応にとても喜んで下さった様子であった。
 その方は、午後3時前に次の場所に向かって出発したが、私たちはせっかくの機会と、若葉書院で仕事をすることにした。具体的には、若葉書院の広場の整備と、次の週末に開催する勉強会の準備であった。
 それにしても、この5月初旬の若葉書院を取り巻く山々の新緑はとても鮮やかであった。その自然の中で一日を過ごして、心の中まで緑色に染まったような気がしたのであった。

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5月3日(木) 根幹(憲法)の 議論どこかに 消えにけり 季節のうつろい 気にせし内に

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 憲法記念日。しかし、ニュースなどを見ていても、憲法をめぐる話題はとても少ない。ニュースの何番目かに、護憲派と改憲派がそれぞれに大会を開催して、それぞれの主張を行ったという程度の報道でしかなかった。
 私が国会議員を務めていたころ、特に小泉内閣の時代には、憲法改正問題は国政上の最重要課題と言っていいもいいテーマであった。国会でも、各党内でも、憲法問題を論じあう場面がとても多かった。あの当時は、もうすぐにでも、憲法改正に向けての具体的な議論が国民を巻き込みながら始まるのだというまでの熱気があった。その時のことを思うと、今の状況は、月とスッポンとも言うべき状況である。
 なぜこのようなことになったのか、と考えてみると、その後、国政が衆参ねじれ状態に陥り、さらに3年前には民主党中心の政権になった。政治が、将来を展望して何をなすべきかを考えるよりも、目先での権力争奪に関心が向けられる「小さな政治」になってしまったことが一つ。それから、やはり昨年の東日本大震災とその後の原発汚染の問題に政治家も国民も意識が集中し、憲法問題がほとんど顧みられなかったことも大きな原因だろう。
 それにしても、憲法というのは、国家にとって根幹となるべき法律である。それを軽視している現状が、とても気がかりである。

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5月2日(水) 中韓が FTAの 交渉に 日本は後から 来るなら来いと

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 中国と韓国は、両国の間での自由貿易協定(FTA)の締結交渉を始めることで合意。日本は、これまで日中韓三国でのFTA交渉を目指してきたが、今回、中韓二国だけで交渉を先行させるという判断が下されたわけで、これから先の日本政府の対応が苦慮されることになった。韓国にしてみれば、ここで日本を除いて協議を先行させることで、中国市場における有利な立場を確保しようとしたのであろうし、中国にしてみれば、日本が進めていこうとするアメリカ主軸のTPP交渉に対して、それをけん制する意味合いをこめたのであろう。何にしても、また新たな火種が近隣諸国の間に生まれてきたということになる。
 経済をめぐる動きは、年ごとにそのテンポが速まってきている印象である。まず国内の合意を形成してから、ほかの国との交渉に当たろうとする日本流のやり方は、指導者がまず方針を決定し、それから国内の説得に当たってゆこうとする他の国々と交渉のペースが合わず、日本だけが置いてきぼりを食うという場面が、これから先、だんだんと多くなってくるのではないかと気掛かりである。今回の問題は、単に経済問題というよりも、日本の政治スタイルそのものに問題提起がなされていると考えなくてはならないのではないか。

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5月1日(火) 目立たぬが やるべきことやる 総理だと 6年ぶりの 公式会談

 ワシントン訪問中の野田総理が、オバマ・アメリカ大統領と公式会談を行い、日米共同声明「未来に向けた共通のビジョン」を発表した。日米両首脳間で公式会談が開催され、共同声明が発表されたのは、2006年6月に小泉総理とブッシュ大統領が「世界の中の日米同盟」を打ち出して以来6年ぶりのことである。長い間、日本政治が迷走を続け、最大の同盟国・アメリカとの間でさえ、将来を展望する外交が行われてこなかったということに、驚きを禁じ得ない。

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 この会談の後に、共同記者会見が開かれたが、そこで、オバマ大統領は、野田総理が自分のことを「ポイントガード」と語ったと紹介した。ポイントガードとは、バスケットボールで、チームが得点を得るための司令塔役を務める選手のこと。野田総理は、「(自分は)目立つ選手ではないが、きちんと結果を残す」と語ったそうだ。それに対して、オバマ大統領は、強い信頼を示したようである。とりあえず、両首脳が信頼関係を築き、日米関係が一定の前進を示すことができたことは意味深いことであったと思う。
 バスケットボールは、チームプレーである。民主党チーム内で、さまざまな対立や混乱が起きているが、それをどう収束させ、チームワークを生み出していくか、野田総理の力がこれから問われる場面になりそうである。

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