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7月31日(火) 勝負とは 結果が全て? マスコミが 伝える明暗 極端だよね

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 今日も、オリンピックの話題。ロンドン五輪・卓球女子シングルスで、19歳の石川佳純千秋が、準々決勝に勝ち残り、この競技初の準決勝へ進出。一方、天才卓球少女として長い間国民的アイドルともなってきた福原愛選手は、残念ながら、準々決勝で敗退。明暗を分けた。
 少し前には、NHKのオリンピック特集番組で、これら二人の選手を紹介していた。このしばらくめきめきと力をつけてきた成長株の石川選手と、追い越された形になった福原選手の意地をテーマにした番組であった。視聴者に二人の活躍とメダル獲得を期待させる番組であった。その番組を見た人は、この二人の勝負に関心を抱かざるを得なかったであろう。
 問題は、この明暗を分けた準々決勝後のマスコミ報道である。勝った石川選手に対しては、さらにメダル獲得の期待感を強めるような報道が行われ、負けた福原選手に対しては、後輩に負けた先輩という図式で、哀れを誘うトーンの報道が行われていた。二人の実力は、ほぼ拮抗していたというから、勝敗は少しの差が生み出した結果だろう。しかし、勝負とは結果がすべてなのか。あまりに極端な報道姿勢の違いに、何ともやるせなさを覚えたのであった。

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7月30日(月) 肉食系 女子が獲得 金メダル ガツガツ前へと 新聞表現!

 柔道女子57キロ級で、松本薫選手が、日本選手団初の金メダルを獲得した。
 松本選手の柔道は、相手を睨みつける厳しい視線で、とにかく前へ前へと攻め続けるという柔道である。その表情は、アフリカのサバンナで、獲物を前にして今にも襲いかからんとする肉食動物という印象である。大和撫子と言われる日本女性のイメージの正反対に位置する女性といってもいいかも知れない。
 しかし、そんな松本選手が、日本の柔道選手がなかなか金メダルを取れないでいる中で、見事に金メダルを獲得した。この社会的影響は、決して小さなものではないかも知れないと思う。

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 今の日本社会にも、強い閉塞感が漂い、多くの国民が、やるせない気持ちを胸に抱いているようだ。こんな時には、この松本選手のようなガツガツと前に出ていくような人間でなければ、勝利をおさめることはできない、そんな気分が、日本社会全体に広がってくる気がしてならないのである。優しくておしとやかな女性ではなく、何事にも積極的に立ち向かっていく「肉食系女子」を社会のリーダーに選んでいこうとする風潮を生み出すのではないか、そんな気がしたのであった。

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7月29日(日) ロボットが 介護保険の 対象になる? まず政治家に 使ってもらおう!

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 この日の日本経済新聞を手にした時、飛び込んできた大見出しは、「介護ロボ 保険対象に」というものであった。政府は、介護・福祉分野に役立つ様々な先端機器(介護ロボット) に対して、介護保険の適用範囲を拡大する方針を打ち出したようである。今年度中に、経済産業省と厚生労働省が新たに保険適用をする機器の種類を選定するということである。また、安全基準や安全性の検証手法も確立するということである。
 この方向は、10年くらい前から、私が主張し続けてきたものである。高齢社会が進行し、介護を必要とする人が増加する一方で、労働力人口は減少してくる、さらに財政が苦しくなってきて、人手による介護を維持することが困難になってくることも予想される。そんな中で、肉体介護については、できる限りロボットをはじめとする先端技術を活用すべきであると論じてきたのであった。それがようやく、日の目を見る段階に立ち至ったということである。
 ならばこの介護ロボットをどこから使い始めればいいんだろうと考えた時に、ひらめいたのは、政治活動をする上に介護を必要とする国会議員が結構たくさんいるということであった。そうだ、まず政治家から使ってもらったら、これから先の研究開発予算も多くなって、めでたしめでたし…という気がしたのであった。

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7月28日(土) ロンドンで オリンピックが 開会し 日本政治も 夏休み入り?

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 日本時間で、この日の午前5時(イギリスでは、27日午後9時)、第30回夏季オリンピックロンドン大会の開会式が始まった。204の国と地域から、約1万500人の選手が集い、これから17日間をかけて競技が行なわれる。この間、テレビでは、そのかなりの部分がオリンピック放送となるので、国民の話題も自ずからオリンピック中心になりそうである。
 今日の開会式も、そのハイライト部分が、テレビ上で何度も繰り返して報道されていた。そして、グループ「いきものがかり」が歌うテーマソングも、もうすっかり耳になじんできた。「風が吹いている~」という調子のいい歌である。オリンピック会場から吹いてくる風が、社会の中のいろいろなものを吹き飛ばしてしまっているような印象である。
 さしずめ、日本の国政も、どこかへ飛ばされてしまったような感じである。国会は開会中であるが、テレビ報道を見ていると、もうほとんど存在感はない。このしばらくは、実質的には夏休みということになるのであろうか。
 そんな気持ちになって、先に取り上げたテーマソング「風が吹いている~」を聞いていると、いつしかその風とは、衆議院の解散風ではないか、とさえ思えてきた。もう1週間余りで立秋、暦の上では秋ということになる。日本の国会議員が、永田町を「秋風とともに去りぬ」とならなければいいのだが…。

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7月27日(金) 日本で 一番小さな 山村に 大判小判を 探しに行ったよ

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 朝からキャラバンに出発。今回の目的地は、高知県大川村。少し前にもご紹介したことがあるが、陸地部で人口が最も少ない自治体である。今の人口は、400人弱だという。
 午前11時に、村役場で、和田村長と朝倉議長に会って懇談。村の歴史や村政運営上の困難などについて、お話を聞かせていただく。この大川村は、もともとは白滝鉱山から銅の採掘を行っていて、その最盛期には人口が5000人くらいいたのだそうである。しかしその鉱山は、昭和40年代に閉山。さらにその後、四国の水がめとなる早明浦ダム建設に伴い、村の中心部が水没。過疎化に拍車をかけた。そして今現在は、と言えば、先に述べたとおり人口が400人を切り、それでもまだ過疎化に歯止めがかからないで苦しんでいる。
 私も今回、何枚かのイラ短を描いて、村にお持ちした。新しい着眼で、村おこしの可能性を探ってみたいと考えたからであった。これから先、さらにいろいろなアイデアを出して、村の人たちと語り合ってみたいものである。村の中に埋もれている大判小判を探し出して、それを使った自分たちの内なる力による村おこしをお手伝いしたいと考えているのである。
 この日は、村役場を出た後、村内の気にかかっている場所を見て回り、その日のうちに自宅に戻る。ミニキャラバンであった。

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7月26日(木) 猛烈な 暑さ広がる 列島に 熱中症が 広がっている……

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 暑い。とにかく暑い。私が住む地域も、今日、35度を超える猛暑日を記録したようだ。そして、この暑さは一部地域だけではなくて、日本列島全体が暑かったようだ。報道によれば、全国の観測点927地点のうち、111地点で猛暑日となり、今夏初めて100地点を超えたということである。ちなみに、この日の最高気温が観測されたのは、岐阜県の多治見市。人間の体温よりも高い38.0度だったそうだ。
 そして長期予報によれば、この暑さはしばらく続き、8月上旬にかけても全国的に暑い日が続くとみられている。
 その暑さの一方で、電力需給のひっ迫による節電要請が続いていて、そのせいか、全国的に熱中症で病院に搬送される人も急増しているようである。ニュースでも、アナウンサーが、暑いときには、無理をせずにクーラーをつけるようにと語りかけているのが、耳に残る。確かに、我慢ばかりして体調を崩してしまっては、元も子もない。それぞれに気をつけていかねばならないと思う。
 さらに、熱中症は、体の病気だけではなく、心の熱中症にも留意をしなくてはならないようである。「イジメの熱中症」「金もうけの熱中症」「言い訳の熱中症」などなど。日本は本当に大丈夫かなと思う。

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7月25日(水) 電力網 日本全てが 結ばれて つまり運命 共同体だね

 関西電力大飯原子力発電所4号機がフル稼働になる。これで、再稼働しフル運転に至った原発は、同3号機に続いて、2機目ということになる。これにより、この2機の原発の発電量236万キロワットに加え、夜間電力を使って水をくみ上げ、それを昼間に放流して発電する揚水発電の210万キロワットも上積みすると、関西電力管内でピーク時予想最大重要2987万キロワットに対して、約15パーセントに相当する電力供給のめどが立った。この結果、関西電力管内の節電目標が、当初15パーセントであったのが、原則10パーセントまで引き下げられた。供給余力も、-9.2パーセントとされていたのが、0パーセントとなった。

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 そして、その影響は、関西電力の管内だけではなく、隣接する中部電力や北陸電力、中国電力では、節電目標がなくなり、四国電力では、節電目標が引き下げられた。つまり、日本全体で、電力需給のひっ迫状況は相当緩和されることになった。考えてみればこれは当然のことで、電力ネットワークは、日本全国が結び合わされて、相互に融通しながら運用されているわけだから、一カ所が好転すれば、その影響が全体に及ぶわけである。日本全体が、電力供給の運命共同体であったということに改めて気がついた。「風が吹けば、桶屋がもうかる」という古くからの話は、今も生きているということである。

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7月24日(火) イチローの 電撃移籍 要するに スポーツならば 何でもありか?

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 米大リーグ・マリナーズに所属していたイチロー外野手が、トレードにより、ヤンキースに電撃的に移籍。イチローは、それを記者会見で発表した直後、新しいヤンキースのユニホームと新しい背番号「31」で、マリナーズの本拠地・シアトルでのマリナーズ戦に先発出場したという。
 そのニュースを聞きながら、私は、実のところ、頭の中を整理するのに少しの時間を要した。まず第一に、なぜシーズン途中のこの時期のトレードだったのかということ。アメリカではこれが普通なのだろうか。第二に、イチロー自身が、マリナーズの将来を考えると、自分がマリナーズにいるべきではないと判断して、自らトレードを申し出たということであったが、それはなぜかということ。その説明だけではよくわからない。第三に、マリナーズの拠点シアトルでのヤンキース戦の直前になぜ発表が行われ、そしてその場でイチローがヤンキースのユニホームで登場したのかということ。確かに話題性という点では、とても大きな効果を発揮したかもしれないが、これはジェントルマンの振る舞いとはとても思えなかった。
 そして不思議だったのは、通常このような常識破りの振る舞いに対して、批判一色になるはずのマスメディアに、批判的論調がほとんど見られなかったこと。要するに、人気のあるスポーツ選手には、何でもありということだろうか。

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7月23日(月) 何ゆえか 岩国搬入 押すプレイ 国民心理に 変化兆せり

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 この日、アメリカ軍は、垂直離着陸輸送機オスプレイを岩国基地に搬入した。これから岩国での試験飛行を経て、十月初旬からは、沖縄の米軍普天間基地での本格運用を目指すという。
 しかし、このオスプレイの日本搬入については、地元の県や市町村が強硬に反対してきた経緯があるだけに、簡単に反対運動が終息するとは考え難い。岩国市の市民団体などは、岩国基地対岸で反対集会を開催。米軍だけではなく、搬入を容認した政府に対しても、その批判の矛先が向けられていた。
 オスプレイは、米軍が、現在運用されているヘリコプターに替えて、これから本格運用を進めていこうとしている先端輸送機である。現在主力のヘリコプター「CH46」に比べて、速度が約2倍、そして行動半径が4倍以上に広がるとされている。米軍にしてみれば、緊張感が高まる東アジアに対する切り札として、この機材の投入を決定したようで、この運用に関して譲歩する姿勢は全くない。それが今回の岩国への搬入強行という事態になったのであろう。
 まさに、それは「押すプレイ」であり、そんな強硬姿勢に対して、日本の国民心理も、民主党政権批判を含めて、微妙に変化をし始めている印象である。目を離せない問題が、また一つ生まれたという気がする。

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7月22日(日) 韓国の 歴史学べば 学ぶほど その民たちよ 哀しからずや

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 フォレスト・トレンド勉強会の日。今回のテーマは「隣国・韓国の現状をどう考えるか」。
 韓国への旅を1か月後に控えて、その隣国・韓国への理解を深めてみようと取り上げたテーマである。今回は、大阪の土岐さんや兵庫の園木さんなど、韓国の旅に参加するメンバーが、遠いところから駆けつけてくれた。
 韓国の現状を理解しようとすると、どうしても近代の歴史を取り上げざるを得ない。それを論じる中で、韓国人のメンタリティーをどう我々は理解したらいいのかという問題も、勉強会の大きな論点となった。
 韓国は、この近代においても、中国、日本、ロシア(ソ連)と強国の狭間で国を守らねばならなかった。第二次世界大戦後においても、日本に代わって、アメリカが強い影響力を及ぼしてきた。その中で、バランスをとりながら国家の存続を図っていかねばならなかったから、「事大主義」といわれるようなふるまいをせざるを得なかった。また、強硬な自己主張をしなければ、周りの国々に振り回されてしまうことにならざるを得なかった。
 それは、日本人の感性とは決して響き合うものではなく、嫌韓感情と言われるものも、そこから生まれてきているのであろう。しかし考えてみれば、大国の狭間の国ゆえの国民性であり、そんな生き方を選ばざるを得なかった国民が持つ哀しさを思わざるを得なかったのである。

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7月21日(土) 目を閉ざせ 言うな聞くなと 日本の 原発現場の 闇の深さよ

 昨年の12月、東京電力福島第一原発事故の収束作業において、作業を請け負った福島県の建設会社「ビルドアップ」の役員が、作業員に対し、警報付線計を鉛のカバーで覆うよう強要していたことが判明。この線量計は、東京電力が作業員の被ばく線量を管理するために手渡していたもので、事前に役員が現場に入って使用した時に、その警報音に驚いたことから、鉛での遮へいを思いついたのだそうだ。
 何とも不思議な話である。原発現場で作業する会社の役員が、放射線管理の重要性を理解していなかったはずはない。また数多くの作業員にその対応を強要していれば、どの段階においてか、必ずそれが表ざたになると考えるべきものである。それにもかかわらず、こんな事が起きたということは、原発現場においては、世間の常識と異なる考え方が通用しているということであろうか。また、こんな作業員自身の健康に関係する事が、半年以上も表に出てこなかったというのも、普通の職場ではとても考えられないことである。

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 やはり原発現場には、固く閉ざされた深い闇があるのだろうか。「見ざる聞かざる言わざる」とは、日光東照宮の彫り物にもある「3匹のサル」の姿であるが、公開が求められる原子力の世界で、こんな事が行われているということには驚きを禁じ得なかった。

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7月20日(金) 就業者 激減予測す 厚労省 余り話題にゃ ならなかったが…

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 厚生労働省は、、日本経済の低成長が継続し、労働市場改革も進まなかった場合には、約20年後の2030年に、国内の就業者数が2010年に比べて約850万人減少して、5450万人程度になるとの推計をまとめた。
 この種の推計には、当然のことながら、前提条件がある。今回の推計において、850万人減少と推計した前提条件は、今後の日本経済の実質経済成長率をゼロと低めに仮定した悲観的シナリオのとのことであるが、私の目からすれば、今後の日本経済はマイナス成長さえ想定しなくてはならないのではないかと感じているので、これは決して悲観的シナリオと言い切れるものではない。人口減少が、日本社会全体の設計図を描き直す時の最も重要なファクターであるとするならば、就業者数減少は、日本経済全体の設計図を描き直す時の最も重要なファクターとなる。したがって、本来ならば、この推計に対して、様々な議論が巻き起こらねばならないと思うのであるが、どうも日本社会全体が、目の前のことに右往左往している様子で、長期的展望に対する関心は、必ずしも強いものではないようだ。
 やはり日本社会全体が、あまりに刹那的社会になってしまっているということだろう。私はそこに、この国の衰退の強い底流を感じてならないのであるが、皆さんの思いは、いかがであろうか。

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7月19日(木) 食い物の 恨みは怖いぞ アメリカじゃ 干ばつ不作で 穀物高騰!

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 アメリカでは、熱波による穀物への被害が深刻であるようだ。ビルサック米農務長官は、この日に緊急記者会見をして、アメリカ国土の6割が干ばつに見舞われているとして、事実上の非常事態宣言を行った。その状況を受けて、トウモロコシや大豆などの国際価格が高騰。トウモロコシの価格は、過去最高NEO更新したそうだ。米農務省の発表によれば、7月中旬の作柄は「優・良」の比率が、トウモロコシでは31%、大豆では34%にとどまり、深刻な干ばつ被害で大減産となった1988年以来の低水準だという。日本の場合、アメリカ産作物のシェアが、トウモロコシでは90%、大豆では66%と非常に大きく、今後大きな影響を受けることになりそうである。
 昔から、「食い物の恨みは恐ろしい」とよく言われてきた。日本の場合は、市場価格が多少高くなっても、それを買い付けてきて供給することができるが、問題は低開発国。十分な外貨を持たない国の場合は、穀物を買い付けること自身ができない。今年の冬には、飢えに苦しむ人たちが数多く出てくることになるのではないか、そんな懸念がある。今から、その事態に備えて、対応策を検討しておく必要があるのではないか。日本国内では電力不足で、節電が呼びかけられているが、さらに節食ということも必要になるかもしれないと思う。

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7月18日(水) 新居浜が 猛暑日となる ただ中に 心寒々 OAKの出稿

 新居浜市では、気温がどんどんと上昇し、最高気温が35.5度。猛暑日となった。私は普段できるだけクーラーを使わずに過ごしているが、今日はたまらなくなってクーラーの電源を入れた。
 それは、取り組んでいる仕事の要請でもあった。実は今日が、OAK・TREE8月号の出稿日なのであった。そこで、朝からコンピューターに向かって、原稿の入力をしたり、その文章の修正をしたり、また編集作業に取り組んだりという作業に専念していたのである。あまり暑いと、頭の中がボンヤリとしてきて、集中力が失われてしまう。だから、クーラーで頭を冷ましながら、仕事に取り組んだというわけである。

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 そして、夕刻には印刷会社に原稿の持ち込み。しかしいつも同様、まだ未完成な部分が多く残っていて、編集作業を終えたというところでも、まだ十分な校正をしていないので、出稿とは名ばかり。実質的には、陸上トラックの第3コーナーを回ったあたりという印象である。だから、残務の多さを考えると、心の中に冷たい風が吹き込んでくる。厳しい暑さの中で、クールな心と頭を保つには、これもまたよいことではないか、そんなに自らの心を慰めながらの出稿であった。

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7月17日(火) 四国への 思いを語る 卓話なり ちょっぴり時間が なかったけれど

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 この日の夕刻、香川県観音寺市に出向く。「観音寺東ロータリークラブ」で、卓話を依頼されたのであった。会員数が32名のロータリークラブと聞いていたが、夕刻からの例会であったせいか、参加者は少し少なくて25名程度であった。聞いてみると、昔はロータリークラブと言えば、参加希望者が列をなす状況であったそうだが、最近はこの種の奉仕団体に対する関心が弱まってきているらしく、会員増強に随分と苦労しておられるとのことであった。
 そのロータリークラブで、約30分間の講演。テーマは「四国の未来ビジョンを考える」とした。しかし、どうも講演に入る前の例会行事で時間を費やしてしまったらしく、私の話が20分を過ぎたころに講演終了時刻を知らせる鐘の音。さてどうしたものかと司会を見ると、どうぞ続けてくださいとのこと。30分間の話を無事終えさせて頂いたが、それにしても、30分間の時間で四国の未来を語るというのはとても無理。基本的な問題提起だけをして、あとは、参加者それぞれで考えていただきたいという形で話を終えた。
 この種の会は、人との出会いを求めて出向いて行く会である。私の思いに関心を抱いていただき、これから先のお付き合いが始まる人を見出す場と割り切っているので、どんな形であれOKである。

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7月16日(月) 海は「産み」 何を産むのぞ この日本 今のカオスも 膿の苦しみ?

 「海の日」で休日。とはいっても、私の場合は、ほとんど毎日が自由時間という意味では、「毎日日曜日」とも言えるし、逆に、日曜日であれ祭日であれ、朝から夜まで仕事に取り組んでいるから、「月月火水木金金」とも言える。今日は、OAK・TREE誌8月号の出稿を翌々日に控えて、終日、原稿執筆と誌面編集に取り組んだ一日であった。

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 ともあれ「海の日」。その国民の休日を制定した思いに心を巡らせる。「海」の語源は、「産み」であるとよく言われる。いろいろなものを産み出してくる場が海である。地球が誕生してしばらく経った頃、この海の中に初めての生物が発生したともいわれている。また日本の歴史は、海を通して産み出されてきたものでもあった気がする。混とんとしたカオスの中から、秩序を生み出してきたのが、海ということか。そういえば、世界各国でも、新しい命を生み出す母親の語源が、「海」であることも多いと聞いたことがある。
 今の日本も、ひどく混とんとしている。これまでの秩序が崩れ、その一方で新しい時代のビジョンが描けていない、そのはざまで悩み苦しんでいる現状といえようか。ここから何が産まれてくるか。それが見通せない今、「産みの苦しみ」ならぬ「膿の苦しみ」の中に、この国が置かれている気がしてならないのである。

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7月15日(日) 詩に興り 礼に立ちそして 楽に成る これぞ原点 孔子の教え

 「教師人間論ゼミ」開催。今日のテーマは、「日本人の心の歌の考察」。こんなに言うと、少し堅苦しい印象を与えてしまうが、要するに、歌や音楽というものが、人の心を育むうえに、または人生を生きていく上にいかに大切なものであるかということを語り合う勉強会であった。

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 その冒頭に取り上げたのが、論語の中の「詩に興り、礼に立ち、楽に成る」という言葉であった。「詩を学ぶことによって、この世の中のすばらしいものに気がついて、学び始めようという意欲が生まれ、礼を学ぶことによって、この世を成り立たせているさまざまな原理原則を知ることができ、心の中の響きを生み出す音楽を学ぶことによって、自分自身も周りの世界もすべてを含む調和を完成させることができる」。こんな風に解説することができるであろうか。孔子は、音楽こそが人の心を陶冶する上にもっとも大切なものであると考えていたようである。
 いま日本社会では、全世代を通じて、心を響かせ合いながら共に歌うことのできる歌というのが失われてしまっている。それを私たちの身近なところから回復していくことはできないものだろうか、そんなことを語り合った教師人間論ゼミであった。

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7月14日(土) 九州じゃ 梅雨前線 大豪雨 真夏日となる 土地もあるのに

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 九州では、引き続いて梅雨前線の影響による大豪雨。あちこちで川が氾濫し、堤防が決壊したため、多くの人たちが避難を余儀なくされた。避難指示の対象者は、全地域で12万人にも及んだそうである。死者や行方不明者も数多く出ている。少し前までは、雨が少なくて、瀬戸内海沿岸地域では給水制限なども行われ、もう少し雨が降ってくれればいいのになどと空を見上げていたが、こんなに集中的に大雨が降り続くと、今度はその雨が恨めしく思えてくるから身勝手なものである。英語のことわざに「降れば土砂降り」という言葉があるが、物事は自分の思う通りにはなかなかならないもの、雨が欲しいと思ったら今度は、望んでいる以上の土砂降りになって却って困ったことになる、という意味であろうか。各地で被害に会っている人に心からの見舞いを申し上げる次第である。
 それにしても、日本の一部地域で以上に述べたような大雨が降り大きな被害が出ているにもかかわらず、少し離れた別の場所では、雲一つない晴天で、真夏日を記録しているというのも皮肉なものである。ちなみにこの日の最高気温が30度を超えた地域は、例えば東京では33度、松山では30度などとなっていて、狭い日本とよくいわれるが、とんでもない。気候にしてこうなのだから、私たちは、この日本のことをもっと多様性のある国と考えるべきだろうと思う。

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7月13日(金) 六尺の 病床だけでも 広すぎる 写生求めし 子規の生き様

 「高津人間論ゼミ」開催。今回のテーマは、少し前にメンバーとともに訪れた「子規記念博物館」に関連して、
「正岡子規と俳句」とした。
 まず私から、正岡子規の人生と代表的な俳句をご紹介して、その後、参加者自身が俳句作りに挑戦するという組み立てにした。参加者は、最初は少し面食らっていたが、取り組み始めると面白くなってきた人もいたようで、勉強会の最後に作品の発表もしてもらったのだが、一人で10句に及ぶ作品を作り上げた人もいた。今回の経験をきっかけとして、俳句作りに取り組んでみようという若者が生まれてくることを期待したい。

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 ところで、正岡子規といえば、肺病に苦しみながらも、死の直前まで俳句を代表とする文学表現に取り組んだ、その壮絶な生きざまが印象的である。死の二日前まで新聞「日本」に連載し続けた文章を本にまとめた「病牀六尺」は感動的である。いわく「病床六尺、これが我世界である。しかもこの六尺の病床が余には広すぎるのである。僅かに手を延ばして畳に触れる事はあるが、蒲団の外へまで足を延ばして体をくつろぐことも出来ない。」そんな状況にもかかわらず、生きている証にと書きつづり続けた文章、その気迫に私も学びたいものだと思った。

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7月12日(木) 建設的 議論行なう 場となるか? ようやくハイハイ ブレスト・ランチ

 九州の熊本県や大分県では、活発な梅雨前線の影響によって1時間に100ミリを超える「かつて経験したことのない大雨」となり、各地で河川のはんらんや土砂崩れが相次いだ。これまでも幾度か指摘をしてきたが、やはり日本を取り巻く気象は、これまでの常識を逸脱してきているようである。これから先も、注意をして見守っていかねばならないと思う。

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 ところでこの日は、私が生活する橿樹舎で、「ブレスト・ランチ in フォレスト」を開催。今回は、この週の初めに訪れた別子山地域におけるこれからの取り組みをテーマとした話し合いを行った。私の方から、訪問後に描いた12枚のイラ短を提示し、様々な提案をさせて頂いた後で、自由な意見交換。この場ですぐに何らかの具体的な方針が決定されたわけではないが、参加者と一定の情報と意識の共有ができたと思う。これから先に、段々と「ブレスト・ランチ in フォレスト」活動も、建設的に何かを生み出していける活動に転換していきたいと考えている次第である。
 まだこの活動は、開始以来2カ月である。生まれたばかりの赤ちゃんが、ようやくハイハイをするようになった段階と考えていいだろう。これから豊かな知恵の森を目指して、さらに力を尽していきたいと考えたのであった。

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7月11日(水) 国民の 生活第一 新党が 立ち上がる日に パンダが死せり

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 先日の消費税関連法案に反対をして、民主党から除籍された小沢一郎・元代表らが新党を旗揚げ。衆議院議員37名と参議院議員12名、合わせて49名が参加。党名を「国民の生活が第一」とした。
 この新党は、自立と共生を理念とし、国民・地域・国家の三つの主権確立を目標とする党綱領を発表。小沢一郎氏が党を代表すると同時に、選挙対策委員長を兼任。この党は、衆院では民主党、自民党に次ぐ第3党となり、参議院では、民主党、自民党、公明党に次ぐ第4党ということになる。少し前に民主党を離党した「新党きづな」との連携も確認されていて、民主党内に残っている反野田総理グループの動きとも合わせ、これからの国会運営を巡って、台風の目となる可能性を持ちそうだ。
 この日にもう一つ大きく取り上げられた話題は、少し前に誕生したばかりのパンダの赤ちゃんが、母乳を気道に詰まらせて肺炎を発症し死去したというニュースであった。わずか6日間の命であった。この誕生日がちょうど小沢氏らが新党結党を目指して動き始めた日でもあり、何かしら因縁のある話であるような気もしたのであった。
 そこで、こんなイラ短を描いてみたのであった。

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7月10日(火) 走れども さらに走れども 山ばかり 四国山中 ひとりのキャラバン

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 引き続いて、キャラバン続行。今日は、まず昨晩車中泊をした別子山を朝早く発ち、山を越えて隣接する高知県大川村に向かった。この一車線の狭い山道では、朝早かったせいもあるかもしれないが、一台の車にもすれ違うことがなかった。そして、大川村では、昔の鉱山跡に作られた自然王国「白滝の里」を訪れ、その施設内容や周辺環境を見て回る。さらに、新たに建てられた村役場に村長を訪ね、また周辺の店などで世間話。また、少し前まで村長をしておられた合田さんのご自宅を訪ね、意見交換。
 それから次に向かったのが、いの町。長沢ダムの北を通る道路を走り、吉野川源流登山口まで行ってみる。そしてそこから、石鎚登山口のある土小屋を経て、久万高原町の様々な施設をめぐり、町役場へも立ち寄る。そしてその後、少し前に開通したばかりの国道33号三坂道路を経て、自宅へ戻る。
 家に帰り着いてみると、総走行距離325キロメートル。おそらくそのうち250km以上は、山中の曲がりくねった一車線道路をひたすら走るキャラバンであった。行けども行けども山また山、という印象であった。それだけに、くたくたになったが、四国山地内部の様子がよくわかる有意義なキャラバンであったと思う。

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7月9日(月) 久々に 訪ねし山里 別子山 旧き友らと 夢語りたり

 四国キャラバン。今日の目的地は、新居浜市のすぐ南方のエリア。具体的にいえば、四国中央市の富郷地域と新居浜市の別子山地域である。過疎化の著しい山村地域の様子を自分の目で確かめておこうと今回のキャラバンを企画した。
 各地をまわってみると、あちこちに廃屋が目立つようになってきている。かつてはよく整備されていた道路も、路傍の草が刈られておらず、また路上に転石が放置されている場所もあり、通行に支障をきたす場所もあった。やはり、地域の過疎化に加え、地方自治体の財政難が山里に色濃く影を落とし始めている印象である。
 
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 ところでこの日の夜は、別子山地域で、夕食をとりながらの懇談会を開いた。昔からの知り合いたちが集まってくれた。そしてそこで、その山村の住人たちが何を思い何を考えているか、存分に話を聞かせて頂いた。前向きに物事をとらえようとする人たちが集まってくれたせいか、このような場所で話をするとだんだんと気が重くなることが多いのだが、ここでは逆に、話が進むほどに色々な夢や希望がわき出してきた。私からも、様々な提案をさせて頂いた。
 このキャラバンの成果は、OAK・TREE8月号の「四国力・発想の鍵・88」のコーナーで紹介させていただこうと考えている。皆さんのご意見もお聞かせいただければ幸いである。

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7月8日(日) “天災は 忘れたころに やってくる” そんな呼び声 寺田寅彦

 四国人間論ゼミ。テーマは、「寺田寅彦の人生と思想」。
 寺田寅彦(1878~1935) は、戦前日本を代表する物理学者。そして同時に、随筆家や俳人としても知られた。出身は高知県高知市。身近な現象を物理的に解明しようとする「寺田物理学」及ばれる分野を開拓した。その研究者としての関心分野は幅広く、地球物理学、熱力学、音響学、気象学、地震学、海洋学、電磁気学、原子論、相対論、宇宙論などなど。若いころから災害対策にも関与してきたことから、この日本の国土と災害という問題にも深い造けいを持っていて、自然災害に関する著作も数多くある。そんな寅彦の考え方を、弟子であった中谷宇吉郎が、寅彦の言として「天災は忘れたころにやってくる」と語った言葉が、今に至るまで語り継がれ、彼の名を伝えている。それだけではなく、夏目漱石に指導された俳句や短歌、また随筆なども秀逸であり、この分野でも広く知られていたようである。

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 今日のイラ短では、この寅彦の関心分野を絵に描いてみたが、その多種多様な広がりは、まさに千手観音の名に値するものではないかと思う。天才的なひらめきと集中力を持った人間ではなかっただろうか。
 「天才は忘れたころにやってくる」そんな呼び声が聞えたような気がしたのであった。

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7月7日(土) 野田総理 尖閣諸島を 国有へ 小さな島での 大きなギャンブル

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 日中戦争の発端となった盧溝橋事件からちょうど75年となるこの日、野田総理は、尖閣諸島を国が買い上げて、この島々をより平穏かつ安定的に維持管理する検討を進め、地権者との交渉も進めていることを認めた。今回問題になってる三つの島は、総務省が年度ごとに地権者と賃貸契約を結んでいるが、来年3月末の期限切れまでに購入契約を結びたいという考えのようだ。
 それに対し、中国も台湾も、その領有権を主張していて、一切の譲歩をしないとの強硬な姿勢を示している。
 尖閣諸島は、五つの島と三つの岩礁からなる面積にして、わずか5.56k㎡の小さな島嶼群である。ところが、1968年以降の海底調査の結果、この地域に1095億バレルという、イラクの埋蔵量に匹敵する大量の石油資源が埋蔵されている可能性があることが指摘され、それ以後、中国や台湾が強硬に領有権を主張し始めたという歴史的な経緯がある。このしばらく原油価格は、1バレル当たり90ドル程度であるから、もし1000億バレルを超える原油が産出されるとすれば、それだけで約10兆ドル、つまり1000兆円に及ぶ富が得られることになるわけで、ほかの国も看過するわけにはいかないということだろう。強硬に主張することで、その一部分の権益だけでも得られればという皮算用かもしれない。
 小さな島での大きなギャンブルと表現すべき事態が進行している。

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7月6日(金) 選挙とは 反応促進 触媒か? 大阪都への 動き始まる

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 民主党、自民党、公明党、みんなの党、国民新党の与野党5党が、大阪市の橋下徹市長が掲げる「大阪都構想」実現を後押しする法案について、正式合意。今後、東京都以外の道府県においても、東京23区のような特別区が設置できるようになるかもしれない。この法案によれば、政令市と周辺自治体の総人口が200万人を超える大都市圏が対象となるが、その内部の市町村を廃止して特別区に再編することができる。ただし、その移行のためには、関係する市町村と道府県で協定書を作成し、理解と住民投票での賛成を得なければならないので、ハードルはまだまだ高いといえそうだ。
 しかしそれにしても、一部地方自治体の意見を聞いて、国が基本的な自治行政の枠組みを変更するというのは、これまでほとんどなかったことである。やはり、昨年の選挙で力を見せつけた「維新の会」ならではの超人技である。さらに言うならば、次期総選挙で国政への挑戦、または他党との協力をちらつかせながら交渉に臨んだ橋下市長の巧みな交渉術にも軍配を挙げねばならないだろう。(もっとも、大阪都構想自身には疑問符がつくのであるが…)
 地方自治の枠組み変更というのは、本来あまり選挙の票に結びつくものではない。それだけに、各政党ともそんなに熱心に取り組む課題ではなく、国会での議論も活発ではなかったが、橋下特製維新触媒が反応炉(国会)に投げ入れられたことにより、確かにその反応が始まったようである。

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7月5日(木) シンシンに 子が産まれけり 新進党を 思い出しけり テレビ見ていて

 上野動物園のジャイアントパンダ・シンシンが、この日の昼過ぎ、赤ちゃん一頭を出産。上野動物園でのパンダ赤ちゃんの誕生は、1988年以来24年ぶりのことである。それだけに、ニュースでもトップに取り上げられ、町中の声もお祝い一色であった。

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 一方、民主党から除籍処分を受けた小沢グループは、新党結党の方針をこの前日に決定。11日に新党設立総会を開催するらしい。小沢氏は、「今の民主党は、政権交代の時の民主党ではない」として、自分たちが新しく設立する党「国民の生活が第一(仮称)」こそが、かつての選挙で国民から強い支持を受けた民主党であるとの主張をしている。しかしこちらには、その誕生を巡って、お祝いの声というのはほとんど聞こえてこず、むしろ「もういいかげんにしろ」という反応がほとんどである。
 それもそうだろう。小沢一郎氏といえば、「壊し屋」のイメージが強く、いつも政界を混乱させながら、自らの政治権力を保ってきた男と広く受け止められている。もっとも、宮沢政権に対して出された内閣不信任案に賛成し、自民党を飛び出して後、8党派をまとめて細川政権を樹立したり、様々な政党を一つにまとめ「新進党」を設立した頃には、らつ腕政治家として、強い期待感が国民の中にあったのも事実だが。
 ともあれ、パンダの「シンシン」と小沢氏の「シンシントウ」が、なぜか頭の中でだぶってしまった1日であった。

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7月4日(水) 本質は 見えねえところに あるんだな ヒッグス粒子も きっとそうだね

 欧州合同原子核研究機関(CERN)は、これまで唯一発見存在を立証できなかった「ヒッグス粒子」の存在がほぼ確実と発表した。この「ヒッグス粒子」は、素粒子の動きを妨げる性質を持っていて、この働きによって、質量が生まれ、この世のあらゆる物質を生み出すこととなった。だから、もしも「ヒッグス粒子」が存在しないならば、宇宙自身も存在しえなかったといわれているものである。二つのチームが、実験結果に基づいて細かく検討を進めその存在確率が、99.9999パーセント以上との結果を得て、今回の発表に至ったものだそうだ。

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 素粒子は、それ自身を直接に観察することはできない。そこで、一周が27キロメートルもある、巨大な円形加速器で、陽子同士を光速近くで衝突させ、宇宙誕生の時の「ビッグバン」を再現。そこで出てきた粒子の痕跡を丹念に調べて、その存在を確かめるという取り組みを行ったのであった。
 よく本当に大事なものは、目に見えないものだといわれる。「ヒッグス粒子」も、この宇宙を成り立たせる極めて重要な素粒子の一つであるにもかかわらず、これまでに人類が開発してきた様々な観測機器を使っても、見ることができなかったために、「神の粒子」などと呼ばれてきた。先人たちがその幾重に重なる山や谷を越えてきて、ようやくその尻尾をつかむことができたということである。関係者のご努力に敬意を表したい。

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7月3日(火) 自発的 離党じゃなくて 除籍だと 言ってみたって 何が違うの?

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 民主党は、常任幹事会を開いて、造反議員の処分を決定。先日の「社会保障と税の一体改革法案」に反対し離党届を提出した小沢一郎・元代表ら37名は党倫理規則で最も重い処分である「除籍」と決定。この法案に反対したが、離党には至っていない鳩山由紀夫・元総理などについては、党員資格停止処分とした。参議院の離党届提出者については、まだ法案に反対していないとして離党届を受理。採決を欠席した議員は、厳重注意。全体としては、バランスの取れた処分内容となったのではないかと思う。
 それにしても、永田町の外から見ている人からすると、離党届を出している議員に対して、あえて「除籍処分」を下したというところが分かりにくい。実質的には、「自発的離党」も「除籍」も、同じことである。おそらく、実態としては何ら変わるところがないのではないか。それを、民主党執行部があえて離党届を受理せず、除籍処分としたのは、ただ単に執行部のメンツを重視した結果にすぎないだろう。
 問題は、これからである。民主党内に火種が残っているうえに、世論は、極めて厳しい視線を民主党に注いでいる。満身創痍の民主党政権を、これから野田政権がどう率いていくのか。政権操縦術がこれまでに増して求められることになるだろう。

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7月2日(月) 神様は 政治ドラマを 面白く 知恵出すようにと 運びけるかな

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 小沢一郎・元民主党代表を支持するグループが、党執行部に対して離党届を提出。この日の段階では、衆院が38名、参院が12名の合計50名の離党届が提出され、3年前の夏に政権交代をして、わずかの期間で大きく党が分裂するという事態となった。離党グループは、これから先に新党の結党を目指すということであるが、それ以降に、さらに民主党からの離党者を増やすことになるのかどうか、また、先日の「社会保障と税の一体改革法案」採決の時に造反をした議員たちの一部が、今回離党しないで民主党内に残留しているわけであるが、これら議員たちがこれからどんな風に動くことになるのか、先行きに不透明なものが残る形となったのは事実である。
 それにしても、日本政治を見守る神様がもしもいるのならば、なかなか微妙なことをしてくれるものだ、という印象である。衆議院の480議席の過半数が240議席となるが、同社を除いた民主党の議席は251。そして与党・国民新党は4議席。内閣不信任案が出ても、一応否決できるだけの数が残っているが、それでもさらに造反者が出れば、どんなことになるか分からない。一方で参議院は、過半数121議席に対して、現在の与党が95議席。法案を通すためには、どうしても野党の力を借りなければならない。
 政治は面白くなってきた。そして、知恵を出さなければ乗り切れなくなってきた。いよいよ正念場である。

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7月1日(日) ようやくに 大飯原発 稼動せり 夏の節電 呼びかけし日に

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 7月になる。今日は、1年のちょうど「ど真ん中の日」である。少し前に新年を迎えたばかりという気がしていたが、もうその半分を過ぎてしまったかと思うと、時の流れの速さに改めて驚いてしまったのであった。
 その節目という日でもあり、今日は、電力に関係するいろいろな話題があった。一つには、スーパークールビズ。電力不足の中での暑さ対策とはいえ、お堅い役所などで、随分気軽な服装が許される時代になったようである。二つには、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度がスタート。1kW時電力を、太陽光は42円、風力は23.1円、水力は25.2円、バイオマスは13.65円で、20年間安定的に電力会社が買い取るという制度である。三つ目には、夏の節電が、全国で始まったことである。関西電力では、15%、その他の電力会社でも、5~10%の節電が求められることになる。
 そしてもう一つ注目すべきは、この日の夜、かねてより大きな話題なってきた関西電力大飯原発3号機がようやく稼働を開始したことである。昨年3月の東日本大震災と福島原発事故以降、初めて行われた原発再稼働である。これには、野田総理の強い意志があった。今後のエネルギー政策を考えるうえでも、トラブルのないことを心から祈りたい気持である。
 以上、電力を巡る需要と供給の調整現象が、いろいろな形で表れた1日であった。

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