« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

8月31日(金) 世界中 リーガルウォーの 大波よ そこでサーフィン 橋下市長!

Mx4500fn_20120913_151328_001

 東京地裁は、米アップルが、スマートフォンやタブレット端末に関して自社が持つ特許を韓国サムスン電子が侵害しているとして、その損害賠償を求めた判決において、サムスン側の特許権侵害を認めず、米アップルの訴えを退けた。しかし、日本国内でもこのほかにも10数件の裁判が係争中であり、また、世界の10か国で50件以上の訴訟が行われているという。少し前には、米国でサムスンに約825億円の支払いを命ずる評決が出されている。この様子を見ていると、この特許権を巡る裁判の行方が、企業経営の屋台骨を揺り動かす事態になりかねず、企業経営において、このリーガルウォーにいかに勝利をおさめるかということが厳しく問われ始めているともいえそうである。
 これは、単に企業経営だけの問題ではない。国際政治の問題においても、その条約をいかに自国に有利に締結するかが、大問題であるし、それは地方政治においても同様であろう。
 今、橋下徹・大阪市長の動向に関心が集まっているが、彼が地方政治家でありながらこれだけの注目を集めるのは、やはり法律家だからであろう。法律を自由自在に武器として使って、目の前の勝負にめっぽう強い、しかもマスコミをうまく活用して、見事にその宣伝を行う、そこに、彼の権力の源泉があると私は見ているのであるが、いかがであろうか。

|

8月30日(木) ロンドンで パラリンピックが 開幕す 厳しい残暑に また風が吹く…

Mx4500fn_20120903_113148_004

 ロンドンオリンピックに引き続き、第14回夏季パラリンピック・ロンドン大会が開幕(現地時刻では、29日の夜) 。今回のパラリンピック大会には、164の国と地域から、約4300人の選手が参加して開催されるということである。以前に比べれば、見違えるほどに立派なパラリンピック大会になったものだと思う。
 このパラリンピックは、ロンドン郊外にある村、ストーク・マンデビルにある病院が、障害者が主役となるスポーツ大会を開催したことが起源であったらしい。その発祥の地での開催であるだけに、多くの人が関心を持っているようである。そして、この開会式でのスポットライトは、体が動かなくなる病気のために車いすと音声発生装置を使って生活を続けている宇宙物理学者、スティーブン・ホーキング博士のスピーチであった。いわく「いかに人生が困難と思っても、人には必ず成功できるものがある」と。障害者にとっても、社会にとっても、大きな意識転換の機会になることを心から期待したいと思う。
 テレビを見ていると、また「いきものがかり」のテーマソング「風が吹いている」が流れてきている。今年の残暑は厳しいから、風といってもこいつは熱風だな、などと関係のないことを思いながら、その開幕式の様子をテレビで眺めたのであった。

|

8月29日(水) 野田総理 問責決議が 可決さる アレレちっとも 揺れてこないね

Mx4500fn_20120903_113148_003

 9月8日の国会会期末を前に、自民・公明を除く野党7会派が提出した野田総理の問責決議が、参議院本会議で可決された。この決議には法的な拘束力がないため、総理は衆議院の解散や内閣総辞職には応じない方針とのことであるが、野党各党が国会審議に応じない構えであるため、さまざまな重要法案が採決されないままに放置され、国会閉会を迎える見通しである。したがって、これから、国政の関心も、九月に予定される民主党代表選、自民党総裁選に移ることとなる。
 それにしても、何とも不思議なのは、一国の代表に対する問責決議が、こんなにも軽いものかということである。もちろん、もうかなり前からこの話題が出されていたから、すでに織り込み済みという要素はあるだろう。しかし、マスコミの報道も、ああそうかといった程度の扱い。国民レベルでは、全く何の影響もなし。
 これは、言い換えれば、国の行政も国会も、国民から見放されてしまっているということを意味しているのではないだろうか。国会議員は、その意味を改めて考える必要があるのではないかと思う。
 同じ日、「南海トラフ巨大地震」が引き起こす被害想定が発表された。最悪のケースでは、最大34mの津波と震度7の激しい揺れに見舞われ、死者が32万3000人、倒壊・焼失建物が238万6000棟、1015k㎡が浸水する可能性があるとされた。国民の関心は、もっぱらこの問題に向けられていたようだ。

|

8月28日(火) 謎多き 映画と聞いて 「プロメテウス」を 観に行った よく分からない 映画だったよ

 韓国の旅から戻ってきて、約1週間。旅の後始末やその間の仕事の処理、またお礼状の送付などが一段落したので、今日は、帰省中の娘と映画を観に行った。その映画とは、「プロメテウス」。人類起源の謎を追い求めて宇宙に宇宙船「プロメテウス」で向かうというもの。アメリカ映画で、製作費は1億3000万ドルというから、日本円では、約100億円をかけた話題映画であった。
 かつて別の映画を観に行った時に、その予告編で、この映画の一部が紹介されていたが、CG映像を駆使した美しく魅力的な画面、そして、先にも述べた「人類起源の謎」というフレーズにも興味を感じて、その日本公開直後に映画館に駆け付けたというわけである。

 Mx4500fn_20120903_113148_002

 そのあらすじは、ここでは触れないが、総論としては、正直なところ、よく分からない映画だった。映画自身に数多くの謎が仕組まれていて、後で娘と「あの場面の意味がよく分からなかったが、どう思った?」などと会話する中で、ようやく「ああそうだったか」と得心するようなこともあった。(種明かしすると、娘は、映画鑑賞後、インターネット上で、その謎解きを読んでいたようであった。)
 そして映画の最後も、完結しない形で幕を下ろした。これは、これから続編が作られるということなのだろうか。思考パズルの好きな人にお勧めしたい映画だと思った。

|

8月27日(月) 中国で 日本の国旗が 奪われた 日本じゃ仕事が 奪われている

Mx4500fn_20120903_113148_001

 今日のトップニュースは、北京市内で、丹羽宇一郎・駐中国大使が乗っていた公用車から、その自動車に掲げていた日本国旗が持ち去られたという事件であった。一国の大使の身の安全確保は、その赴任国の責任であり、その自動車が公道上で強引に停止させられ、国旗が持ち去られたというのは、中国がまっとうな国でないことを世界に示したにすぎない。一流国としては、あり得べからざる事件であったと思う。
 しかし、おそらくは、反日的行動をすれば、それが英雄視される中国の雰囲気を感じ取った少数のお調子者が、衝動的に引き起こした事件なのだろう。これには、目くじらを立てて怒るというよりも、そんな国際的な常識すらも守ることのできない中国という国に哀れみさえ覚えた次第である。また、このような人たちを「反日教育」の中で育ててしまった中国という国は、これから先大変だろうなと、中国政府に同情する気持さえ生まれた。残念な事件であった。
 一方、日本の国も大変である。文部科学省の調査によれば、この春大学を卒業した約56万人のうち、15.5パーセントに当たる8万6638人が点就職も進学もしていない状況に置かれていて、そのうち57.1パーセントが求職中、38.8パーセントがニート(若年無業者) に陥っているというのである。中国では、大使の公用車の日章旗が奪われたが、この国では、若者たちの仕事が奪われてしまっているということである。サテ…?

|

8月26日(日) 韓国の 旅振り返る 勉強会 こりゃ難しい ジグソーパズルぞ!

Mx4500fn_20120830_104201_004

 フォレスト・トレンド勉強会の日。今回のテーマは「韓国の旅を終えて、感じ考えたこと」。
 8月17日から22日まで、5泊6日の日程で韓国全域を駆け巡ってきた旅を振り返りながら、韓国という国がどのような国であるのか、そしてまたその国と日本は、どんなスタンスと考え方でこれから先も交流していかねばならないのか、そんな問題をともに考えてみようという勉強会であった。ただ残念ながら、旅の参加者は、その間に積もり積もった仕事の処理に時間を割かねばならなかったり、疲れが残っていたり、体調が思わしくなかったりということで、参加者0。それ以外からの参加者が2名であった。
 この日の話の内容を整理しながら、実は、私なりに苦労した。韓国という国は、外から見ている限り、一つの平均的なイメージを持つ国であるが、中に入り込んでいくと、種々様々である。単純ではない複雑なものを持っている国である。今回の旅を通して、そんな様々な面を見てきたがゆえに、簡単には語れない気がしてきたのであった。
 言うならば、これは難度の高いジグソーパズルに挑戦しているようなものであった。一つ一つの異なった形をしたパズルのコマをどう配置していけば、1枚の絵になるのか、今もまだ答えを出せないでいる。

|

8月25日(土) 人類初 月面歩行の 船長が 静かに地球に 別れを告げたよ

Mx4500fn_20120830_104201_003

 宇宙船「アポロ11号」の船長として、人類として初めて月面に足跡を残した二ール・アームストロング氏が死去。82歳。心臓血管手術に伴う合併症が死因だという。
 アポロ11号が月面に降り立ったのは、1969年。私が中学校二年生の夏のことであった。月面着陸は夜中のことであったが、私も、その瞬間をテレビでじっと見守った。アームストロング船長が、月面に足を降ろす瞬間を報じるテレビ画面は、何度見たことだろう。人類は、その科学技術の粋を集めていけば、こんな夢のようなことまで実現できるのだと、強い感動を覚え、その後、宇宙ロケット技術者の道を目指そうと考えるようになった。そんな人生の大きな事件であった。
 なお、21世紀が始まる直前に、20世紀の重大事件特集が新聞紙面に紹介されたことがあったが、この月面着陸がそのトップであったことも、記憶に新しい。人類が、地球を一つのものとして見つめる「宇宙船地球号」の視点を得たのも、このことがきっかけであったと思う。
 そんな偉業を成し遂げたアームストロング船長も、宇宙の歴史から考えればとても短い、82年間という小さな生涯を終えた。しかし「その小さな生涯は、人類にとって大きな人生であった」との言葉を捧げたい。

|

8月24日(金) 医療費が 来年度には 40兆に! 支出側だけ 大きく成長!

 厚生労働省は、昨年度、全国の医療機関に支払われた医療費が概算で約37兆8000億円になったと発表。この1年間で約1兆1000億円増加していることから、この調子で伸びてゆけば、来年度には、40兆円の大台に乗ることになりそうである。
 注目すべきは、70歳以上の高齢者の医療費。一人あたり医療費で比べれば、70歳以上では1年間に80.6万円かかったのに対し、70歳未満では17.9万円であった。その結果、70歳以上の医療費が全体に占める割合は、10年前に38パーセントであったのが、昨年度には45パーセントにまで高まってきている。高齢者医療制度の問題が、このしばらくの大きな政策課題になってきているが、この結果を受けて再び議論が活発化してくるかも知れない。

Mx4500fn_20120830_104201_002

 当たり前のことではあるが、収入がなければ、支出はできない。現状は、その差を税金を使って埋め合わせる対応を行っているが、これも青天井というわけにはいかない。そこで、収入を増やすか、また支出を減らすか、その両面からの議論が長い間続いているのであるが、その議論は堂々めぐりの様相である。タイヤの大きさが違う二輪車は、前に向かって進まず、同じ場所を回り続ける。ああそういうことかと、何となく納得。

|

8月23日(木) こりゃ何や? 韓国政府が 親書の返送 日本政府は 受け取りの拒否

Mx4500fn_20120830_104201_001

 韓国政府は、竹島の領有権問題を巡って、野田首相が李大統領あてに送った親書を返送するとして、在日韓国大使館の参事官が日本外務省を訪れた。しかし、日本側は、その参事官の外務省構内への立ち入りを拒否。返送する親書を直接手渡しできなかった韓国政府は、それならば書留郵便で返送するとのことである。
 これに対して、野田総理は、衆院予算委員会で、「首脳間の親書を返すとは、どうしちゃったんだろう。あまりにも冷静さを欠いた行動だと思う」と答弁。親書というのは、通常の外交交渉で問題打開ができない場合に、首脳間で直接に考え方を表明してその打開を図るものであり、玄葉外務大臣が語ったように、それを受け取り拒否するというのは、「外交慣例上ありえないこと」である。ここまで来ると、もう喜劇的と表現するしかない。
 この事態は、もうまともな外交ではない。「首脳の得点稼ぎ合戦」とも言うべき泥仕合であり、限られたパイをより自分の方に多く奪い取ろうとして、良識もルールも何もなくなった醜い争いを始めたという印象である。救いは、日本側の対応。韓国からの挑発に乗らず、淡々と対処していこうとしている姿は、好感を持って受け止めることができた。
 …「返してほしいのは、親書じゃなくて、竹島だよ」というのが、野田総理の本音?

|

8月22日(水) 仁川じゃ 旧友市長を 訪ねたり デッカイ夢に 皆驚けり

 韓国の旅、最後の日。午前中は、韓国の国会議事堂を訪問。韓日議員連盟の皆様に、とてもお世話になった。韓国国会の本会議場傍聴席で、韓国国会について、説明をお聞きする。当初は、この場で、国会議員との懇談会も予定していたが、今年末に大統領選挙控えていることもあり、日程が合わず、懇談会開催はかなわなかった。

Mx4500fn_20120826_225937_004

 その後訪問したのが、国際空港のある仁川市の市役所。実は、ここで市長をしているのが、私の旧友・宋永吉氏であった。日韓両国の国会議員の交流組織である日韓・韓日議員連盟において、若手国会議員交流の責任者を務め合った関係である。それだけに、とても丁重なお迎えをいただいた。特別会議室で、宋市長との懇談会。そしてその後は、市役所の職員が、現在開発中の松島地区のご案内をして下さった。
 参加者は、宋市長の壮大なビジョンに驚いていたようであった。仁川国際空港の一層の活用や仁川港の整備などのインフラ整備への取り組みにもすごいものがあったが、それだけではなく、国や地域社会の発展の礎は人間の育成であるとの強い信念のもとに、世界を代表するような有名大学の誘致を進めていて、今、10の大学の誘致にめどが立ったと発言しておられた。参加者一同、この懇談に深く何か感ずるものがあったようである。
 夕刻、仁川国際空港より、日本に帰国。振り返って、とても有意義な旅であったと思う。

|

8月21日(火) ナンタとは しきりに叩く 意味とかや 我らの心も 叩かれ通し

 終日、ソウル市内の観光。
 朝一番に訪れたのが、昌徳宮・李氏朝鮮王朝時代、第4代太宗の時代に離宮として造営されたものだが、その後、17世紀から約300年間、王宮として使用されてきた場所である。古い王宮建築物が数多く残っていて、ソウルにあるいくつかの宮殿の中で最もその趣きを感ずる場所である。日本の皇族として皇太子に嫁いだ方子妃も、この場所で生活をした。
 次に向かったのが、安重根記念館。ハルピン駅で、伊藤博文を暗殺した男であるが、韓国では英雄であり、多くの韓国人が尊敬する人物だという。建物が新築されていて、展示も質量ともに整備されていた。その後、昼食をとり、さらに、多くの独立運動家を収容した「西大門刑務所博物館」や独立運動発祥の地「タプコル公園」も訪れた。

Mx4500fn_20120826_225937_003

 その間に、オプションツアーで観賞したのが、「ナンタ」であった。結婚式場の調理場を舞台に繰り広げられる演劇であるが、ほとんど言葉を使わず、リズムとアクションだけでそのストーリーが展開されていく。国際的にも高い評価がなされていて、1997年の初演以来、15年間で、観客動員が1000万人になろうとしているということである。「ナンタ」とは、「乱打」の意味だそうだ。そういえば、私たちの心は、韓国の旅の間、ずっと何かに乱打され続けていた気がしたのであった。

|

8月20日(月) 李退渓は 朝鮮一の 儒学者なれど なんと質素な 住まいだことよ!

Mx4500fn_20120826_225937_002

 引き続いて今日は、安東の観光。朝、慶州のホテルを発って、北方に約2時間半、バスが高速道路上を走ると、安東に到着。午前中に、朝鮮王朝時代に最も尊敬されていた儒学者・李退渓(い・てげ、日本では、り・たいけい)が、官職を辞して故郷に戻り開設をした「陶山書堂」、そしてそれがのちに発展した「陶山書院」を観光。さらに、世界でもここにしかないのではないかと思う「儒教文化博物館」の見学。なかなかの施設であった。
 昼食ののちには、儒学に基づく礼節の教えを現代の人たちに教えている「安東礼節学校」を訪問し、校長先生はじめ職員の方々に、儒学に基づく礼節がいかなるものであるか、そしてこの学校がどのように運営されているかなどのご指導をいただいた。
 さらにその後、世界遺産になっている「安東河回村」を訪れ、李朝時代の人々の生活ぶりにも触れた。
 私にとって、この日の観光で特に印象深かったのは、「陶山書堂」であった。儒学者として最高位に就いて大活躍をした人物が、その職を辞して後、故郷に戻って後進の指導育成に取り組んだという生きざまに深く感銘を受けると同時に、その生活の場が、六畳間が二つある程度の極めて質素な屋敷であったのにも驚いた。
 この日夜、ソウルまで移動し、ソウルで宿泊。

|

8月19日(日) 慶州に 我ら発見 古代には かくも静けき 文化ありしか

Mx4500fn_20120826_225937_001

 朝、扶余のホテルを出発し、次に向かったのが、統一新羅時代の首都・慶州であった。バスでの移動時間は、約3時間半。慶州・歴史遺跡地区にある焼き肉料理店で昼食をとった後、まず、石窟庵へ。当時の新羅では、仏教文化が全盛を極めていたらしく、仏教美術的にも高い価値のある史跡が数多くある。その代表的なものが、この石造りの洞窟に安置された石の仏像である。均整の取れた高さ3mの如来像(阿弥陀如来か釈迦如来かの論争あり) は、長い時間見ていても飽きがやってこない、とても美しい石像であった。
 それから訪れたのが、仏国寺。ここは、新羅の人々が、法華経の教えに基づいて理想的な仏の国を興に再現しようと建設した寺院だそうだ。広い境内に、石塔や様々な寺院建築が建てられていて、新羅時代の人々の仏教信仰の篤さを肌に感じる場所であった。
 その後、青磁の窯元を訪ねたり、古墳地区を散策したりした。
 この一日は特に、心がとても穏かであった。現代の韓国と言えば、街中の喧騒がそのシンボルとも言うべき国である。時に、心の置き所に困ってしまう気がすることもある。しかし、この慶州では、強い心の響き合いを感じた。私たち日本人が心の中に持っている波長とちょうど同じ響きをもったまちだと感じたのである。

|

8月18日(土) 百済にて 日本と韓国 永遠の 友好祈る 我らの旅路

 この日は、終日、百済の観光である。百済と言えば、日本における飛鳥時代頃に、日本が最も深く交流していた国である。その百済の都であった、公州と扶余を訪れて、様々な遺跡や博物館を次々に巡っていった。
 主な訪問地は、公州では、百済王朝の古墳「宋山里古墳群」と「武寧王陵資料館」、「国立公州博物館」。そして、扶余では、白村江の戦いが展開された「白馬江」をはじめとして、百済滅亡時に女官たちが身を投じたとされる「落花岩」周辺地域と「国立扶余博物館」。様々な遺跡や博物館展示物を見ていると、古代日本の遺跡や文物とよく似通ったものが多くて、古い時代の交流を偲ぶことができた。

Mx4500fn_20120825_233828_004

 落花岩の下には、百済滅亡時に亡くなった方々を供養するために、寺が建てられていた。その寺では、瓦の葺き替えを行う予定なのだろうか。瓦の寄進奉納の場が設けられていて、寄進者は、その瓦に一言何かを書き添えていた。私たちの旅の仲間も、何人かがそれに応じて瓦を寄進した。ならば私もと描いたのが、イラ短。野田総理と李大統領のイラストを描き、古の交流を思い起こし、永遠の両国友好関係を祈ると、短歌を添えた。それが、今日のこのイラ短である。

|

8月17日(金) 韓国の 理解深める 旅なれば むしろふさわし 嵐の発生

 韓国の旅へ出発。今回の旅は、5泊6日の日程で韓国全域をバスで駆け巡るという旅である。全国各地から集まったメンバーは、27名。それぞれに一家言を持つ強者ぞろいである。
 今回の旅の目的は、大きく5つある。①韓国全域を巡って、韓国という国を広く理解する。②韓国の最先端部を観察し、理解する。③日本との歴史的な接点となった場所を訪問し、体感する。④韓国における儒学を理解する。⑤韓国の政治家の話を聞き、これからの日韓関係を考える。以上である。つまり、単なる観光旅行ではなく、むしろ研修旅行的な色彩の強い旅である。

Mx4500fn_20120825_233828_003

 そんなことを考えると、出発直前に、韓国大統領が、竹島を初めて訪問したり、天皇に謝罪を求めたりして、日韓関係に深刻な対立関係が生まれている現状は、かえってこの旅にふさわしいとも言えそうである。平穏無事な時には見えなかったものが、このような環境下ではよく見えてくるかもしれない。
 この日は、成田国際空港、関西国際空港、岡山空港からの参加者が、韓国の仁川国際空港で合流し、それからまず、独立記念館を視察し、百済の首都であった扶余まで行って宿泊。刺激的な旅の始まりである。

|

8月16日(木) 国連も 紛争打開に 非力なり やっぱり最後は 自分の問題

 国連安全保障理事会が、シリア情勢をめぐって非公開会合を開催し、国連シリア監視団について、今月19日の派遣期限終了後、任務の延長を行わず、解散することで合意。国連によるシリア問題調停の挫折が決定的となった。
 この監視団は、今年6月に戦闘が激化する中で、監視要員への危険が増してきたことから、すでに活動を停止していた。結局、4月16日に活動を開始して、ちょうど4カ月でその幕を下ろすことになる。内戦の状況が激化をする中で、ほとんど何の活動も、成果も生み出すことなく、撤退に追い込まれたわけである。
 この背景には、安全保障理事会常任理事国の中における対立があった。ロシアと中国が、アサド政権を支持する立場であり、その他の国々がアサド政権に圧力を加えることに反対し続けた結果、この事態となったのである。
 現状では、主権の所在は、国家である。その国家主権を超越して実効的な対策を打ち出していくためには、少なくとも、安保理常任理事国の合意が必要である。それが整わない限り、国連は紛争打開に非力であると言わざるを得ない。

Mx4500fn_20120825_233828_002

 日本ではかつて、国連による安全保障という議論が活発に行われた時期があった。しかしこの現状を見る限り、安全保障問題は、基本的には自分自身で取り組まねばならない問題であると言わざるを得ないのではないか。

|

8月15日(水) 日本の 周辺海域 波高し 終戦の日に 平和願えど

Mx4500fn_20120825_233828_001

 終戦の日。少し前までは、日本人にとって、この日は、戦地に散華された英霊や、空襲などにより亡くなられた国民を悼んで、静かにその冥福を祈る日であった。私もこれまでにずいぶん多くの戦没者追悼式に出席をしてきたが、遺族たちの涙に誘われて、私自身もともに涙を流すことも多かった。
 しかし、このしばらくは、この日がとても騒がしい日になってきていることが気にかかって仕方がない。今日も、いろいろな事があった。
 香港の活動家たちが、沖縄県・尖閣諸島の魚釣島に上陸。沖縄県警と第11管区海上保安本部は、入管難民法違反容疑で現行犯逮捕。韓国では、李明博・大統領が、日本による植民地支配からの解放記念日の演説で、従軍慰安婦問題を取り上げ、日本に「責任ある措置」を迫った。また、いじめ自殺問題で揺れる滋賀県大津市では、市役所の教育長室で、沢村教育長が、私立大学学生に襲われて負傷。
 平和を祈るはずの日が、力と力のぶつかり合いの日になってきている印象である。言い換えれば、戦争が持つ悲惨さを考える視点よりも、暴力を呼び起こす視点の方が勝ってきている。日本周辺海域も、このしばらく、波高い。この変化に、日本はいかに対応すべきであろうか。

|

8月14日(火) 終戦の 日を前にして 竹島や 尖閣諸島に 波騒ぐなり

Mx4500fn_20120815_132224_008

 終戦の日を明日に控えて、何やら騒がしい。少し前には、韓国の李大統領が、現職大統領として初めて竹島に上陸したことが大きな話題になったが、今度は、日本の超党派国会議員によって結成されている「日本の領土を守るため行動する議員連盟(会長・山谷えり子参議院議員) 」が申請していた尖閣諸島への上陸許可について、政府が、それを却下することに決めて文書で通知。波紋が広がっている。
 明日は、終戦の日恒例の靖国神社参拝が大きな話題になりそうである。周辺諸国との関係が穏やかなものであってほしいと願いつつも、なかなかそうならないのが現実の社会。特に政治家が、自分自身の話題づくりと得点稼ぎを考えて、必要以上のパフォーマンスを行うことが、だんだんと相互作用の中でエスカレートしていって、爆発してしまうという事態も警戒しておかねばならない。
 私自身は、終戦の日は、英霊たちの御霊に対して、静かにその冥福を祈る日にしたいと思う。そして同時に、いかにすれば、人類社会に平和を実現することができるのか、深く思いをめぐらす日にしたいと思う。そんな願いが、この1日に、多くの人々に広がっていくことを願いたいと思う。

|

8月13日(月) 立秋過ぎ オリンピックが 閉幕し いよよ始まる 勉学の秋?

Mx4500fn_20120815_132224_007

 今日、ロンドンオリンピックが閉幕(ロンドンでは、8月12日)。ずいぶん長い間、人々の関心を集めてきたこのオリンピックもようやく終了。何を隠そう、この私も、熱中したというまでの関心ではなかったが、それでも日本選手が活躍してメダルを取ると、それに拍手を送り、喜びをともにしていた。しかし、オリンピック閉幕になっての正直な気持ちは、あぁこれで穏やかな気持ちで仕事に取り組める…というものであったから、あまり真面目な応援者ではなかったかもしれない。
 1週間前には、立秋。暦の上では秋と言いながら、残暑厳しくて…と挨拶をしてきたが、それでもこのしばらくは、少し暑さが和らいできている印象である。夕方を過ぎて吹く風に、秋の兆しを感じることもある。
 もう秋なのだ。この8月を終われば、もう今年も残りが1/3 。こいつは、しっかりと腰を据えて仕事に取り組んでいかねば…などと反省しきりなのである。秋と言えば、勉学の秋である。文化の秋である。さらにいえば、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などとさまざまに言われているが、要するに、自分を取り戻して、しっかりとじっくりと取り組んで行けよということである。私も、そろそろ秋のモードに入っていくことにしよう。

|

8月12日(日) 日本の 近代教育 確立に 生命捧げし 有礼大臣

 引き続いて、今日は、「教師人間論ゼミ」。そのテーマは、「森有礼の人生と思想」。
 森有礼は、幕末期に薩摩に生まれた。幼少期より学に優れ、17歳の時に、薩摩藩より英国留学生に選抜され、イギリスで、法律など西洋の学問や近代文明について幅広く学ぶ。その後、アメリカに移り、そこでコロニー生活。キリスト教を深く理解すると同時に、その生活ぶりから人間にとって必要なものが何かを学んだようである。
 そして、明治元年に帰国して以降は、官僚としての道、特に、得意な英語を活用して、外交分野において大きな活躍をするが、国家の存立の基盤には教育が必要、との信念のもと、西洋各国の教育を調査し、また自ら教育理念を取りまとめる取り組みを行っていた。

Mx4500fn_20120815_132224_006

 その思いが通じて、明治18年、伊藤博文が初代内閣総理大臣となった時に、初代文部大臣に就くことになる。そして、学制の整備や師範学校の充実、また教科書検定導入などを矢継ぎ早に行う。
 しかし、その改革があまりにも急進的なものであったために、多くの人の批判を招き、最期は、いわゆる「不敬事件」に憤りを覚えた国粋主義者によって、暗殺される。享年42歳。彼は、死してのちも、幽霊(有礼)となり、日本教育を見守っているとや。

|

8月11日(土) 小説を 書くは煩悩 人生を ただひたすらに 瀬戸内寂聴

Mx4500fn_20120815_132224_005

 「四国人間論ゼミ」の日。今回のテーマは、「瀬戸内寂聴の人生と思想」。
 瀬戸内寂聴は、徳島県徳島市生まれ。小さなころから、小説に強い関心を抱き、長じて小説家となる。出家前までは、瀬戸内晴美の名で、数多くの作品を発表。その過程では、彼女の作品はポルノ小説と批判され、作品が発表できなかった時代もあったらしい。また、夫の教え子と恋に落ち、夫と娘を捨てて出奔したこともある。世間的に見れば、常識外れの奔放な人生を生きてきた作家と見えるが、彼女の言によれば、これらすべて、ひたすら小説を書きたいがための選択であったという。しかしそんな彼女も、ベストセラー作家となり、数多くの作品を発表するようになって、心の中のむなしさに気がつく。自分が何のために小説を書いているのか、その答えを求めるなかで、睡眠薬を多用して自殺を図ったと騒がれたこともあった。そんな中で彼女が見出だしたのは、出家という道であった。52歳にして出家。法名を寂聴と名乗った。
 この一心に生きた人生。何もかもそのための材料にして生きた人生。最近、「肉食女子」という言葉がよく使われるが、彼女はその元祖であったのかもしれない。ちなみに、90歳になった今も、肉を好んで食べているという。

|

8月10日(金) 日本の 国政混乱 チャンスだと 竹島訪問 李大統領

Mx4500fn_20120815_132224_004

 今日の大きな話題は、韓国の李明博大統領が、現職大統領として初めて竹島に上陸したというニュースであった。大統領は、ヘリコプターで竹島に上陸し、約1時間10分滞在。その間に、島を守る軍人やその家族たちを前に、「独島は、真のわれわれの地だ。命をかけて守る価値がある。誇りを持って守ろう」などと語ったという。
 なぜこの時期に、この挙に及んだか、ということについて、テレビでは、様々な評論家や解説者がその背景を語っていた。一つは、李大統領側の事情。実兄が逮捕されたり、経済成長が思わしくなかったりして、支持率が低迷していること。二つは、日本側の事情。民主党政権のもとで、政治は混乱を続け、この時期ならば対抗策も大したことがないだろうと判断した可能性がある。三つ目は、日韓議員連盟など、これまでの両国を結び、調整を図っていた組織が、すっかり弱体化してしまっていて、その役割を果たせなくなってしまっていること。
 しかし、この訪問は、両国間のタブーを、現職大統領が破ったことを意味すると思う。これによって、日本側も、公式の場でこの問題を取り上げることになってくるだろう。するといろいろな事が、表ざたにもなってくる。それが、韓国にとってプラスだったのかどうか、私は、今回の李大統領の判断に、首をかしげている一人である。

|

8月9日(木) テレビでは 女子レスリングと 女子サッカー 言い訳程度に 国政問題

 テレビは、相変わらずロンドン五輪に占拠されている状態。今日のテレビも、女子レスリングの伊調馨が、女子63キロ級で3連覇を達成したことと、小原日登美が、女子48キロ級で初めて金メダルを獲得したこと、そして3連覇を目指す吉田沙保里が順調に勝ち進んできていることが繰返し繰返し報じられていた。さらに加えて、一昨日早朝に行われた、なでしこジャパンの対フランス戦で、日本が勝利し、決勝進出を決めたことも、繰り返し報じられている。

Mx4500fn_20120815_132224_003

 実はこの日は、野田内閣に対する内閣不信任決議案が衆院本会議で採決され、否決されたのであるが、その扱いは、テレビ上で、ごく小さなものであった。前日の3党首会談で、この否決は既定路線であったと言えばその通りであるが、それにしても、日本の国の内閣をめぐる最重要法案が採決されたのであるから、本来は、もっと大きな扱いがされてしかるべきものではないかと私は思った。
 このオリンピックでは、NHKにとって定番の報道番組である、午後7時からのニュース・セブンですら、どうでもいいような競技中継が続いているということで、大幅に後ろにずれ込むという場面もあった。マスメディアにおける事の軽重が、こんなバランス感覚でいいものなのかと、大きな疑問を抱かざるを得なかったのである。

|

8月8日(水) 野田総理 土俵間際の 返し技 国会解散 霞んだままで

 「社会保障と税の一体改革関連法案」の成立に暗雲が垂れ込める中、野田総理は、この日の夜、体内で自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表と会談をして、懸案となってきた衆議院の解散について、「社会保障と税の一体改革関連法案が成立した暁に、近いうちに国民に信を問う」と伝え、両氏はこれを受け入れた。これにより、この野田総理が政治生命を賭けるとしてきた法案は、10日にも参議院で可決され、成立する見通しとなった。
 問題は、この三党首の会談で合意した「近いうちに国民に信を問う」という表現が、一体具体的にいつのことなのかという点にある。それまで「近い将来」と表現していたのが「近いうち」に変更されたことによって、解散時期は間近になったとの解説が加えられていたが、そうは言っても、あいまいな表現であり、霧の中に置かれている状況は変わらない。これから先の新たな火種になる可能性が高い。

Mx4500fn_20120815_132224_002

 それにしても、野田総理は、この大法案が廃案になるか、または解散時期を明示して合意を得るか(その場合は、民主党内がおかしくなる)、土俵際まで追い込まれていた。それがこの日の会談で、返し技を使って、なんとか窮地を切り抜けたという印象である。政治には、こんなギリギリのことが時には必要なのかも知れないなと思う。

|

8月7日(火) 立秋は その名ばかりの 暑さかな 江田島訪ね 心も沸騰

Mx4500fn_20120815_132224_001

 九州キャラバンの最終日。この日はもう、下関から新居浜市の橿樹舎に戻るだけである。
 しかしせっかくの機会だから、その道中でどこかに寄ろうと、同行の妻と話す。最初は、大河ドラマで平清盛をやっている最中だから、宮島に寄ろうだとか、昨日がちょうど広島で原爆記念日だったから、広島の原爆資料館に立ち寄ろうだとか言っていたのだが、結局は、二人がまだ行ったことのない江田島の旧・海軍兵学校を訪れることに。
 高杉晋作終焉の地など、下関市内を少し回った後、江田島へ向かう。広島市内で少し渋滞があったので、到着が少し遅れたが、何とか入場時刻の午後3時ぎりぎりに滑り込み。案内人について、大講堂や東生徒館などいろいろな施設を見て回る。そして最後が、教育参考館。旧海軍の展示施設である。東郷平八郎や山本五十六などの将官の展示もあったが、それとともに、若き兵士たちの遺書や遺品も展示されていて、この憂国の思いに心を動かされた。
 この日もとても暑い一日で、おそらくこの場所も、35度を超える気温であったのであろうが、それ以上に、私の心の中が熱く沸騰していたのであった。

|

8月6日(月) 多久市では 横尾市長と 懇談し 下関では 友と語らう

 九州キャラバンの講演活動など、義務的な活動は昨日までにすべて終了し、少し気持にゆとりが生まれてきた。これからは、四国の自宅に帰り着く道中に、色々な人と出会ったり、気掛かりな場所を訪れたりするだけである。

Mx4500fn_20120813_190640_006

 今日は、まず、児玉さんの自宅で、波佐見町長などと懇談した後、佐賀県多久市を訪れて、多久聖廟などを見学。それから多久市役所で、松下政経塾時代の同期生、横尾俊彦市長と懇談。政経塾卒塾後の積もる話を語り合った。それからさらに、下関市に移動。この下関市では、昨年暮れ以来親しくお付き合いをさせていただいている香井さんの仲間たちと夕食をとりながらの自由懇談。おいしい料理を食べながら、今の政治や社会についての放談会となった。さらに、カラオケ酒場に足を運び、夜遅くまで楽しい時間を過ごした。
 もう明日には、自宅・橿樹舎に戻る予定である。戻れば、キャラバンの後始末を行うと同時に、OAK・TREE9月号の執筆と編集作業に取り組まねばならない。また、週末の勉強会の準備にも取り組まねばならない。そんなことを心配しながらも、今回のキャラバンの最後の夜である。心の底から楽しく語らい、豊かな時間を過ごさせて頂いた次第であった。

|

8月5日(日) 格言じゃ “バカとハサミは 使いよう”とや どんな資源も 活用次第

 続いて、今日は、午前中に安心院地域の、大分県農業文化公園、山蔵のイチイガシ、磨崖仏、ワイナリーなどを巡った後、佐賀県に移動して吉野ケ里を見学。そして、午後3時過ぎ、この日の目的地、長崎県波佐見町に到着。
 波佐見町では、昔私の東京事務所に勤務していた小嶋芙美さんのご両親が陶器関係の企業を経営しておられ、また、町おこし運動にも尽力しておられる関係で、一度波佐見町に来て講演をしてほしいと、かねてから依頼されていたのであった。そこで、今回九州を訪れる機会に、その依頼にお応えしたいと連絡したところ、芙美さんも帰省しているこの日にどうだろうということになったのであった。

Mx4500fn_20120813_190640_005

 波佐見町に到着すると、お父様が待っていて下さり、町内をあちこちとご案内して下さった。焼き物の里として、さまざまな意欲的な取り組みをしておられる様子がよく分かった。そんな印象を胸に持ちながら、夕刻からの講演。波佐見町だけではなく、大分市や島原市、佐世保市、有田町などの方々も駆けつけておられた。東京からやってきたという若者もいた。講演後には質疑時間もあったが、鋭い質問も多く、参加者はとても熱心であった。
 格言には、「バカとハサミは使いよう」という言葉がある。要するに、何でも知恵を使ってうまく活用すれば役立つものだという意味である。波佐見町とハサミを連想して失礼な言い方になったかも知れないが、それこそが、町おこしの秘訣だと思う。

|

8月4日(土) 本物の 教師と教育 語ったよ 教師も周りも 幸福なれと!

Mx4500fn_20120813_190640_004

 引き続いて、この日は、別府での講演など。お招きいただいたのは、大分県公立高等学校教職員組合。日教組が掲げる教員労働者論や政治面での反米スタンスなどを批判して、結成された公立高校教職員の組合である。その夏季研修会で、教育問題のきわめてベーシックな部分を講演してほしいと依頼されて、出向いたのであった。
 講演時間は、約1時間半。そのテーマは、「本物の教師、本物の教育」というものであった。現在の教師が、目の前のことに振り回され、一面的な批判にさらされ、根源的なものを培うことがなかなかできない現状にあると聞いていたので、その点を見直す活動をしていこうではないかと訴えかけたのであった。
 そしてその後は、大分県の教職員皆さんと一緒に「教師の幸福」をテーマに掲げたシンポジウムのパネラーを務めた。様々な議論が出てきて、とても興味深い時間であった。さらにそれから、夕食懇談会もともにさせていただき、いろいろな意見交換を行った。
 この1日の交流の中で、学校の先生方がかなり過酷な環境の中で強い疲労感を持っておられることを知った。子供の問題だけでなく家庭問題や地域社会の問題までも含めて、先生方が奮闘しておられる姿に触れて、それでも幸せな教師生活であってほしいと願ったのであった。

|

8月3日(金) 伊方から 佐賀関経て 臼杵へと 走りて達成 赤道一周!

Mx4500fn_20120813_190640_003

 今日から4泊5日の九州キャラバンに出発。朝、橿樹舎を出発して、まず向かったのが、伊方町役場。山下町長と、若干の意見交換をして、それから原子力広報センターの視察。その後、同町内の高門清彦・元県議宅を訪問。そこから、三崎半島を西に自動車を走らせ、三崎港から、国道フェリーで対岸の佐賀関へ。
 佐賀関では、以前臼杵市で「すごい人サミット」を開催した時に、パネリストで登場した高橋幹雄さんを訪問。しばし懇談ののち、臼杵市へ。臼杵市役所では、中野市長や吉田教育長などと意見交換。そして夕刻からは、約5年前に開設した臼杵石仏前公園の「深田・心の小径」の逍遙会。約2時間、碑林のことや石碑の言葉を解説しながら歩いた。そして夜は、後藤・前臼杵市長とその下に集うチャレンジ塾の塾生たちと、夕食をとりながらの懇談会。
 こんな1日であった。実は、この日、特筆すべきことがもう一つあった。それが何かといえば、2年前の7月末に購入した自動車が、今日、「深田・心の小径」にむかう途中で、走行距離40075キロを記録したのであった。40075キロと言えば、地球の赤道を一周回る距離である。わが愛車「インサイト四国号」が、地球一周達成。その機会に、この2年間のキャラバン活動をのことをあれこれと思い返してみたのであった。

|

8月2日(木) 内村は 自分が自分で あることを 証明できたと 金メダル手に

 日本体操界のエース、内村航平が、ロンドンオリンピック男子個人総合競技で優勝。金メダルを獲得した。それも、技の難度を示すDスコアで、全6種目において6点台を並べるという驚異的な成績で、2位以下を大きく引き離した。文句なしの金メダルである。

Mx4500fn_20120813_190640_002

 興味深かったのは、金メダルを取った後の彼のコメントである。彼は、金メダルを獲得したことによって、「自分が自分であることを証明できた」と語っていた。インタビュアーは、その言葉を取り上げてさらに質問をしていなかったようだから、何となくその意味が理解できたということだろうか。また、テレビの視聴者からも、特段の疑問が呈されたと聞いていないので、そのコメントを聞いた数多くの人たちも、なんとなくその意味を理解していたということだろう。
 しかし、この言葉は、考えれば考えるほど難解な言葉である。金メダルを得られたら、なぜ自分が自分になれるのか、逆に言えば、金メダルを得られなければ、なぜ自分が自分になれないのか、ならば、彼にとって、自分とは一体何なのか…。もしかしたら、世界中の体操界の頂点に立たなければ、は生きている値打ちがないという意味なのか…。
 まあ、彼は哲学者であるわけではないので、こんな事を語るだけ野暮な話なのかも知れないと思いつつも…。

|

8月1日(水) 「国民の 生活第一」 看板を 奪い合うのか? ちゃぶ台上で……

Mx4500fn_20120813_190640_001

 地元の新聞を見ていると、興味深い記事があった。この日、元民主党代表であった小沢一郎氏が立ち上げた新党「国民の生活が第一」が東京で事務所開きをしたのを機会に、民主党愛媛県連の事務所正面に掲げていた「国民の生活が第一」とスローガンを大きく書いた看板の文字を白いペンキで消したというのである。その理由は、今後、「民主党本部が新しいキャッチフレーズを決めれば、すぐに書き換えられるようにした」とのことである。
 確かに、これまでの民主党が掲げてきたキャッチフレーズを、そこから分離した新党が自分の党の党名にしたとあっては、引き続いてその看板を掛け続けていては混乱のもとである。やむを得ない措置であったのであろう。
 それにしても、ややこしい話である。よく観光地に行けば、「元祖何々」という看板が掛けられていることが多くあるが、要するにこれは、本家争いということである。これから先、「国民の生活が第一」及ぶにふさわしい政党がどちらかという本家争いが始まるのであろうが、それは天下分け目の争いというものではなく、せいぜいがちゃぶ台の上のせせこましい争いという程度のものであろう。
 今の政治を白けた目で見ている国民の前で、バカバカしい争いが続くかと思うと、ますますこの夏の暑さがたまらない気持ちになるのである。

|

« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »