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10月31日(水) おかしいぞ 何か変だぞ あやしいぞ 地球社会が 壊れてきている

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 10月の最終日。ニュースでは、アメリカ東部を直撃したハリケーン・ サンディの被害を報じている。すでに温帯低気圧になったそうであるが、それでも猛威は衰えず、死者はこれまでに39名。今日の段階でも、停電が820万世帯に上っているらしい。また、ニューヨークの地下鉄は激しい雨により水没してしまい、その復旧にはずいぶん時間がかかるということである。
 他のニュースとしては、兵庫県尼崎市における死体遺棄事件が大きく報じられている。また、パナソニックが、本年度も大幅な赤字を計上する見込みであると報じられていた。開会したばかりの国会は、相変わらずモタモタとしている…。シリアの内戦は、ますます混迷の度を深め、双方に大きな被害を生んでいるようである。世界経済全体も、すでに後退局面に入っているのではないかという指摘もなされている。
 何かしら、世の中総じて異常なことが多くなってきていて、そんな異常さがむしろ当たり前というような印象にもなってきている。地球社会全体が、壊れかかってきているのではないだろうか、そんな気持ちにさえなってくる昨今の状況である。
 ただ、不安を語っているだけではその解決の道が開けてはこない。諸問題の奥に流れている基本問題をしっかりと見据えていきたいと考えた次第である。

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10月30日(火) 空港の 滑走路傍の 不発弾 今の政治を 連想したよ

 仙台空港の滑走路の近くで大型の不発弾が発見され、この日の定期便が全便欠航。この予想外のトラブルに、出張予定のビジネスマンや観光客が足止めを食らい、大きな混乱が生まれた。
 この不発弾は、昨年の東日本大震災の時に津波に襲われた仙台空港において、地盤沈下対策工事が進められる中で偶然に発見されたものだという。アメリカ軍が終戦間際に投下した爆弾の1つだろうということである。
 この日は1日かけて、この不発弾の周りに強固な防護壁を設置して、当面の安全を確保した上で空港を再開するということである。不発弾自体の撤去は、諸準備を行ったうえで日を改めて行なうそうだ。

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 不謹慎なことであるが、私はこの報道を聴きながら、何だいこれは今の日本政治の姿じゃないかと思った。衆議院解散という不発弾が、永田町に埋まっていて、それがいつ爆発するかわからない状況にあるがゆえに、国会審議などが停滞しているという連想である。総理は、飛行機に搭乗していて、不発弾のことなんか後で処理すればいいんだから、さっさと早く飛んでくれよと苛立っている様子。
 永田町に埋められているこの不発弾をうまく無事に撤去できるのか、それとも一気に爆発処理をしてしまうのか、民主党政権にとっては、思案のしどころであろう。

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10月29日(月) 開いては みたが迷走 国会審議 与党はガタガタ 野党はソッポ

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 第181臨時国会が召集された。今国会では、喫緊の課題として、赤字国債発行法案の早期成立や最高裁で違憲と判断された衆参の定数是正が審議される予定であるが、それに加えて、国際的に景気状況が悪化している中で、日本経済再生への取り組みも強く求められている。極めて重要な国会と言うべきであろう。
 しかしその一方で、野田総理にとっては極めて厳しい国会対応が求められることになりそうである。一つには、前国会で採択された総理に対する問責決議。参議院は、問責決議を受けている総理の下で審議を行う事は、参議院の権威を失墜させることになるとして、この日の所信表明演説を受けなかった。これは参議院の歴史上初めての異例の事態である。もう一つには、総理側足元の民主党自身の混迷ぶりである。当初は300議席を超える圧倒的多数を誇った民主党も、次々に離党者が生まれて、さらにこの日も2人が離党し、 244議席となった。衆議院における過半数が240であるから、もうあと何名かが離党すれば、過半数割れという事態となる。民主党内で公然と総理批判が行われている現状からすれば、場合によれば、内閣不信任案が成立する事態も考えておかねばならないだろう。
 この混迷ぶりを前に、国民からすれば、オイオイ、国会は何をやってるんだ、と言う気持ちになってくるのも当然のことであろう。

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10月28日(日) 人生は 人それぞれの 人生樹 根を培えば 花開くなり

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 「四国マグマアカデミー」の日。今回も、先月に続いて「本物の人生」をテーマとした。混迷が深まる中で、まず私たちが為さねばならない事は、 社会全体を論ずる前に、社会を構成する一人ひとりの生き方・考え方をきちんと整えていくことなのではないかと考えたからであった。
 そこで特に、何年か前に提唱した「人生樹」の考え方を織り込んで、人生全体を1つの命として捉える考え方を、今回は提唱させていただいた。今稿でその「人生樹」の考え方を細かく説明するだけの字数はないので、一言で要点だけ語るならば、人生を一本の木に例えて、長期的・総合的・根本的にその人生全体を感覚的に掴み取ってみようとする議論である。こういう視点を持てば、自分の人生を1つの統合された命として考えることができる。自分自身をバラバラにしないで済む。大きな全体の中で、今自分が何をなすべきかということが展望できることになる。
 この議論で特に大切だと思うのは、根である。根っこをしっかりと培っていさえいれば、おのずから花は咲くし、実も実る。現代日本の混迷を乗り越えていくためには、この根っこを育む発想をしっかりとまず多くの人が胸に抱くことが大切であると思う。頭でっかちになってしまっていて、とかく分析的な頭で物事を細かく切り刻む発想しか持たない人たちに対して、一定のアンチテーゼを提起する議論になると思うからである。

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10月27日(土) 倒れても 踏みにじられても 花咲かす その精神こそ 大和魂

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 この日、テレビで大きく取り上げられていたのが、この 8月に中国で起きた反日デモで、暴徒に襲撃をされて略奪や破壊などにより約35億円という大きな被害を受けた湖南省長沙市の日系スーパー「平和堂」が、 約1ヶ月半ぶりに営業を再開したというニュースであった。反日デモで大被害を受けた日系スーパーの本格的な再開はこれが初めてとのことである。
 現地法人の寿谷正潔社長によれば、長期の休業中も従業員には給与を全額支給。この間に辞めた従業員は一人もいなかったということである。
 それにしても、平和堂が長沙市に進出したのが1998年。それ以来、地道な経営努力を重ねて業績を伸ばし、現在は地元に1万人近い雇用を作り上げているという。おそらく、その地域における信頼関係の構築には大きな努力を注ぎ続けできたに違いない。それが反日運動の嵐の中であっという間に崩壊して、常軌を逸した破壊と略奪にあったわけであり、日本人経営者には、おそらく強い挫折感があったに違いない。本社では撤退論も出されたそうであるが、しかし、現地責任者は、それは敗北につながると拒絶し、この日の再開までこぎつけたという。
 これは、坂村真民先生の「タンポポ魂」である。踏みにじられても、食いちぎられても、太陽に向かって、明るく花を咲かせるタンポポ。大和魂を、中国の政府や住民たちにしっかりと見せてほしいと思った。

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10月26日(金) 根幹を 学ぶ意志持つ 教師たち 白鳥たちよ 哀しからずや

 引き続いて、この日もキャラバン継続。朝一番に、358本の銅剣が発見されて話題となった、「荒神谷遺跡」を訪問。古代出雲王朝に思いを巡らせた。それから次に、「出雲大社」とその隣接地で開催されていた「しまね博」会場へ。古事記1300年を記念して開催されているイベントであったが、古代出雲で語られてきた神話を通して、古代日本人に思いを巡らせた次第。

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 そこから次に向かったのが、岡山県井原市の興譲館高校。この6月末に全校生徒を対象として人間学講演を行ったのであるが、その時に、小谷校長から、この秋には周辺地域の学校に勤務する教職員にも呼び掛けて「教師塾」を開催したいと思うので、その時にはぜひまた講演をお願いしたいとの依頼を受けていたのであった。
 夕刻、興譲館高校到着。会場には、約40人の教師が集まっていた。そこで、「教師幸福論」をテーマに、教師はいかに人生を熱く幸福に生きていかねばならないか、ということをお話しした。先生方は、1週間の勤務のお疲れもあったに違いないが、随分熱心に話を聞いていただいたと思う。
 講演後、小谷校長と意見交換をしていると、先生は、こんな事を語っておられた。「学校の教師には、理想を胸に、熱心に仕事に取り組む人たちがいる。しかしそんな人は、とかく学校の中で浮き上がりがちである。私は、この教師塾を通して、そんな強い思いを持つ教師たちを孤立させないようにしていきたいと考えているのだ」と。重い言葉であった。

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10月25日(木) 政治とは 橘寺の 二面石 二つの顔が 織りなすドラマ

 キャラバンに出発。今回の対象地域は、岡山県、鳥取県、そして島根県である。
 今日まず向かったのが、岡山県高梁市。少し前に近藤市長が再選されたところであったので、市役所を訪問し、市長にお祝いを申し上げ意見交換。市長は、この2期目に向けた抱負を力強く語っておられた。その後、高梁市内で老人福祉施設を立ち上げたばかりの友人を訪問し、その施設を見学。そこから、島根県の足立美術館や鳥取県の境港市などを観光し、玉造温泉で入浴後、松江市宍道町の「ふるさと森林公園」内にあるコテージで宿泊。

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 なおその移動中、ラジオのニュース番組を聴いていて驚いたのが、東京都の石原慎太郎知事が突如知事辞職を発表し、「命のあるうちに最後のご奉公をしたい」と国政に挑戦する意欲を示したことであった。石原氏は、昨年4月、4期目当選を果たしていて、任期を約2年半残している。しかも年齢は80歳。この時点での突然の辞職は、国民全体へのサプライズ効果を織り込んだものであったに違いないが、果たしてどのように展開していくことになるのか。混とんとした政治状況だけに、これから先に、何が起こるかわからないが、さて…。
 この日を振り返りながら、私は、かつて訪れた明日香の橘寺にあった「二面石」のことを思い出していた。人間の善と悪両面を一つの石に刻みこんだと解説されている石である。その二つの顔が、高梁市の近藤市長と、東京都の石原知事の顔に見えてきたのであった????

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10月24日(水) 不確かな ことを確かな ものとして 見せんとすれば お化けが出てくる

 原子力規制委員会が、原子力発電所で深刻な事故が起きた場合の放射性物質の拡散を予測する地図を公表。この公表にあたって、田中俊一・原子力規制委員長は、「この予測が独り歩きするのは困る」と述べたということであるが、当該地方自治体にしてみれば、これ以外に権威ある予測地図はないわけであり、必然的にこの予測を基にして、防災計画、住民の避難計画などが救られることになるだろう。住民の原発反対運動も、このデータを基にして、激化することが予想される。間違いなく、「独り歩き」せざるを得ない宿命を帯びた公表であったのである。

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 しかし、私は、この放射性物質拡散予測だけでなく、どんなことにおいても、全てを明快に示すことを求める世相やマスコミに対して、問題提起をしておかねばならないと思うのである。それは、原発事故もそうであるが、起きるか起きないか分からない不確かなことを、さも確実なものであるかのように見せようとする手法は、必ず大きな誤解を生み出してくるということである。そしてその誤解が拡大することによって、とんでもない副作用(お化け)を生み出しかねないということである。
 何事にも、最後まで不確実性は残る。そして、その不確実性を取り扱うためにこそ、プロの仕事師がいる。そう考える方が、世の中がうまく動いてくように思うのであるが、いかがであろうか。

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10月23日(火) 政治家は 無難に生きる べきなのか… だけどそれでは ちょっと淋しい

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 外国人からの政治献金問題や暴力団関係者との交際問題により、その責任が問われていた田中慶秋・法務大臣が、野田佳彦首相に辞表を提出、受理された。田中法相の閣僚就任は、この10月1日であったから、就任以来わずか23日での辞職である。新体制を整えて、公職選挙法改正法案や特例公債発行法案などの難題に立ち向かっていこうとしていた野田政権に、大きな打撃になった。今回の辞職理由は、表向きは健康問題。しかし、指摘されてきたような本人自身の問題を抱えていては、法務大臣として、とても国会論戦に耐えられない、というのが、本当の理由であろう。
 しかしそれにしても、大臣の首が何とも細くなってしまったものよ、というのが率直な印象である。報道でも論じられていたが、民主党政権になって以来、法務大臣は、田中氏で8人目、その後を受けた滝氏で、何と9人目である。平均すれば、1年間に法務大臣が3人ということであり、これでは、「政治主導」のスローガンは、全く看板倒れと言わざるを得ない。
 私の個人的な気持ちとしては、政治家にあまりこまごまとした過去のことへの責任を問い過ぎるのはいかがなものだろうか、という気持ちがある。政治とは、やっぱりヤクザな仕事である。それを田中氏のように40年間もやってくれば、埃の出ない人はおそらくいないのじゃないかな、そんな気がしたのであった。

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10月22日(月) 秋深し 日の本景気も 落ち葉かな 根ッコと幹を じっと見つめん

 日本銀行は、地域経済報告を公表。その中で、東日本大震災からの復興需要で公共投資や設備投資、住宅投資などが増加している東北地方を除く全国8地域の景気判断を下方修正。このような判断が出されたのは、リーマンショック後の景気停滞時に、日本全体9地域で景気判断を引き下げて以来、3年9カ月ぶりのことだという。その原因は、海外経済の減速に伴う生産減少が大きく、そのほかにも、エコカー補助金の終了や残暑の厳しさによる秋物衣料の売れ行き不振、さらに、日中関係の悪化に伴う中国人観光客キャンセルも響いたようだ。
 これまでならば、このような厳しい景気状況になれば、大規模な財政出動を行い、景気を引き上げる対策を打つところであるが、ご存じの通りの厳しい財政状況であり、打てる手が限定されている。世界各国も、閉そく的な状況に陥っていることからしても、急速な回復を期待することはできないだろう。

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 日本全体が、冬の入り口に立っているような印象である。夏の間、勢いよく成長していた樹木から、枯葉が舞い落ちている。淋しい姿になってきている。こんな時には、これまで枝の先のことばかりに関心を持っていて、あまり注意を払わなかった、幹や根ッコのことをじっと見つめることが大切なのかも知れないと思う。

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10月21日(日) 学問の すすめがベスト セラーとは 明治に明示 人の生き様!

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 教師人間論ゼミ。今日のテーマは、「福沢諭吉著『学問のすすめ』再読」。実は、3年くらい前にも、一度、「学問のすすめ」をテーマにした人間論ゼミを開催していたのであるが、今回、改めて読み直して、頭の中をもう一段整理してみたいと考えて取り上げたテーマであった。
 福沢諭吉は、ご存じの通り、明治初期に新しい日本の姿を示し、多くの人たちを教育した啓蒙思想家である。特に、今回取り上げた「学問のすすめ」は、最初に発表された一文の発行部数は20万冊。17編全体を含めると、70万冊にも及んだといわれている。おそらくは、写本が作られたり、回し読みされたりしたものを含めれば、約300万人がこの本を読んだのではないかと語る人もいる。当時の日本の人口が3000万人と言われているから、10人に1人がこの本を読んだという計算である。
 なぜこれほどのベストセラーになったかと考えてみれば、それはおそらく、長く続いた太平の世から、新しい明治の世に移り、その混乱の中で、国民一人ひとりがいかに人生を生きていけばいいか、戸惑って立ちすくんでいる時に、その進路を明快に描き出して勇気づける本であったからに違いない。
 ならば、今現在の日本にも、強く求められるのは、この時代の「学問のすすめ」ではないか。そんな気がしたのであった。

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10月20日(土) 維新の会 全国遊説 鹿児島で 皮切りと聞く 南洲の涙

 この日、日本維新の会は、国政政党としての届け出を行ってのち、初めての遊説を行った。遊説都市は、鹿児島、熊本、福岡の3都市であったという。特に、この全国遊説の第一声は、鹿児島であった。テレビでは、それは、明治維新の発祥の地を意識して選択したものではないかと論じるキャスターもいた。橋下代表自身も、鹿児島での演説で、「日本の形を作ったのは鹿児島の維新の志士」と語ったそうだ。これから日本の体制を変えるための大戦を始めようとする日本維新の会にとっては、鹿児島をその遊説のトップに選んだのには、やはり何か期するところがあったのであろう。

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 その明治維新の志士で、薩摩を代表する人物と言えば、やはり西郷隆盛であろう。官軍の総大将を務め、戊辰戦争を勝利に導いた立役者である。また、明治の世になっても、身分制度の廃止や廃藩置県などの困難な仕事を、一身をかけてやり遂げた人である。
 その西郷隆盛は、明治の世を迎えて後、明治政府に批判的になってくる。理想に燃えて、多くの犠牲を乗り越えて新時代を切り拓こうとしてきたにもかかわらず、明治政府は、結局、私利私欲にまみれた人たちが動かすものになってしまった。これでは天下に対しても、戦死者に対しても、面目が立たないと、しきりに涙を流したと、南洲翁遺訓には書かれている。維新の会の報道を聞きながら、私はなぜかこの西郷隆盛の涙を思っていた。

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10月19日(金) 長期的 目標もなく 共通の 足場も持たずに 何論じるの?

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 野田首相は、この日夕方、自民党の安倍晋三総裁、公明党の山口那津男代表と、国会内で会談。安倍氏と山口氏から年内衆院解散の確約を求められたのに対して、衆議院の「一票の格差問題」を是正する選挙制度改正案と赤字国債発行法案の早期成立を提案し、その上で、衆院の解散については、「環境整備をした上で判断したい。だらだらと政権の延命を図るつもりはない」と語った。自公両党は、これでは全く前進がないと反発して、会談は合意を得ることなく物別れに終わった。
 とはいえ、選挙制度改正案も赤字国債発行法案も、限られた時間の間に決着をつけなければ、日本政治も日本社会も大混乱に陥ってしまう大切な法案で、このまま国会が審議もせずに放置しておいていい問題ではない。だから、今回の会談は単に儀礼的なものであり、今後、与野党両党が審議への糸口を求めていくことになるのだろう。
 それにしても、気にかかって仕方がないのは、政党を代表する人たちの話し合いというのが、こんなに軽いものでいいのだろうかということである。国家の将来のために、お互いが身を切る覚悟で腹を割って話し合うべき場が、テレビカメラの前のパフォーマンス合戦になってしまっている。それも、各政党が本気で日本の将来ビジョンを描こうとせず、また政治家も、国を背負う基本的覚悟を持っていないのだから、仕方のないことなのであろうか。

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10月18日(木) 中国は 成長率が 鈍化せり 政治がとっても 重いせいだね

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 中国国家統計局が18日発表した今年第3四半期(7~9月)の国内総生産成長率の速報値が、実質で7.4パーセント増加となり、2期連続で8パーセントを割り込んだ。おそらくは、通年でも13年ぶりに8パーセントを割り込む可能性が高く、高度経済成長を誇った中国も、その成長の限界が見えてきた印象である。この原因には、財政危機に端を発するヨーロッパ経済の停滞や尖閣諸島問題で対立する日中関係などが取り上げられている。
 しかし、根本的なところに目を向ければ、やはり中国の政治問題を取り上げざるを得ない。太平洋でアメリカに対抗して異常なまでの海軍軍備増強を進めたり、限界を知らない権力闘争が経済活動まで振り回してみたり、共産党支配体制でありながら自由経済を導入し、その合理化のためにとめどなく国民の欲望を掻き立てたり、さらに、政権への求心力を高めるために節度のない反日キャンペーンを繰り広げたり、中国の政治が、常識では考えられないほどに肥大化し、強権化し、独善化してしまっている結果が、経済面にも暗い影を落とし始めているということではないだろうか。
 ちょうどこの日は、先にも取り上げた新居浜秋祭りの最終日。太鼓台の宮入行事やかき比べ大会などが開催されていた。重い太鼓台をかき上げるのはなかなか大変である。その太鼓台を見ながら、中国経済のことを連想したのであった。

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10月17日(水) 野田総理 カンガルーケアが いきすぎて かえって政権 殺さにゃ良いが

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 最高裁判所大法廷は、今から2年余り前に行われた参院選挙において、一票の格差が最大5倍であったのは、「違憲状態」との判断を示した。その上で、今回は選挙制度そのものにも言及をし、「都道府県を単位として選挙区定数を設定する現行方式を改める必要がある」とした。その一方で、選挙制度の是正には相当の時間が必要であるとして、規定を改正しなかったことが国会の裁量権の限界を超えたとは言えないとして、選挙の無効までは認めなかった。
 しかし、報道でも示されていた通り、3年余り前に行われた衆院選挙においても、最高裁判所大法廷の判決が出されていて、小選挙区間の最大2.3倍に及ぶ票の格差は、違憲状態との判断が出されている。つまり、今回の判決により、衆参両院がともに違憲状態であるとされたわけであり、立法府としてこれ以上制度改正を先延ばしすれば、立法府そのものが憲法を否定することとなり、その権威は完全に失われてしまうことになる。
 民主党政権は、政権延命のためのケアも必要なことかも知れないが、かと言って、憲法を否定する状態を放置することが許されるわけではない。時ちょうど、出産直後の赤ちゃんを母親が分娩室で抱く早期母子接触(カンガルーケア)が赤ちゃんの死に結び付くケースがあることが問題視されているが、この政権も同じことにならねばいいがと、案じたのであった。

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10月16日(火) 大久保に 森の指揮者の ログ・アート 我作りたや 夢のふるさと

 新居浜で、秋祭りが始まる。新居浜の秋祭りと言えば、太鼓祭り。太鼓台と呼ばれる総重量が2tから3tもある山車が53台も繰り出して、各地を練り歩く。そして市内のいくつかの会場では、その太鼓台が集まって、かき比べを行う。かき比べというのは、その重い太鼓台を150人から200人くらいのかき夫と呼ばれる人たちが、一斉にかき上げて、その力強さと美しさを競うものである。勇壮な祭りである。この祭りを迎えると、いよいよ季節が冬の入り口に立ったことを感じ始めるのである。

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 その祭りの初日、私は、秋祭りに協賛する思いを胸に、一体のログ・アートを立ち上げた。直径25センチくらいの丸太を切って組み合わせた作品である(その作品を今日はイラ短として描いた)。周辺のありとあらゆる自然が、調和ある美しいハーモニーを醸し出すように、そのオーケストラの指揮をするというモチーフの人物像である。これを、「船木大久保・森の指揮者」と命名した。
 魅力ある地域とは、豊かな自然に加えて、美しく住み楽しく暮らす人たちがいる地域であると私は考えている。このログ・アートも、そんな地域の魅力を増し加える上に、一つの力になっていけばいいなと願った次第。

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10月15日(月) IT激変 ソフトバンクの 米社買収 乗っ取りウィルス 新局面だね!

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 この日夕刻、ソフトバンクの孫正義社長が記者会見し、アメリカ携帯電話市場で第3位のスプリント・ネクステルを買収することで合意したと発表。スプリント・ネクステルは、加入者約5600万人の携帯電話事業者であるが、アメリカトップのAT&Tに水をあけられて、これまで5期連続で赤字を計上している会社である。ソフトバンクは、これまで日本市場で他社を追い上げる経営展開をしてきた、そのノウハウを生かして、スマートフォンのユーザー拡大などを図りながら、世界第1位の携帯電話会社を目指していく決意を示した。携帯電話市場は、新技術が次々に導入される成長市場であると同時に、混戦市場でもあり、今後、孫社長の手腕が問われることになる。
 またこの日は、犯罪予告メール事件について、真犯人とみられる人物からTBSなどに犯行声明が送られていたことが公表された。逮捕された人たちのパソコンが乗っ取りウイルスに感染していて、本人たちが全く知らないうちに脅迫メールが送られていたとのことである。IT社会の問題点が露わになった事件でもあった。
 いま世界中で、情報にかかわる新しい技術と新しい事業展開が、社会を揺り動かし始めている。その渦の中にいる私たちは、必ずしもその行方を明らかに展望できているわけではないが、この新局面にいかに対応していくべきか、そんな問題提起を受けた1日であった。

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10月14日(日) 太平洋に 漂流したる 日本を 救け育てし ジョン万次郎

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 今日は、四国人間論ゼミの日。テーマは、「ジョン万次郎の人生と思想」。
 ジョン万次郎は、高知県土佐清水市の出身。江戸時代末期、14歳になって初めて漁に出た時に、強風に流され、黒潮に運ばれて、絶海の無人島、鳥島に漂着。そこで140日余り滞在したのち、幸運にもアメリカの捕鯨船に救出され、アメリカへ行く。そしてそこで、さまざまな学問をまなんだのちに日本に帰国。西洋列強の強い圧力のもとで、攘夷か開国かで大きく揺れる幕府や諸藩に対して、諸外国の状況をつぶさに伝え、幕府がアメリカに対して開国を決断した時に、重要な役割を果たしたとされている。もしもこの段階で、幕府が別の決断を下すならば、日本の国は、ほかのアジア諸国と同じく、植民地化への道を歩んだかもしれない。つまり、幕末期日本を救った陰の英雄とも言うべき人物である。
 ジョン万次郎自身は、少年期に太平洋を漂流し、その後、アメリカの捕鯨船に救出され、その船長に育てられたわけであるが、その彼が、幕末期に太平洋上を漂流していた日本の国を、その漂流から助け出し、さらにそれを育む役割を果たしたということである。よく因果はめぐるという言葉が語られるが、このジョン万次郎の人生を考えてみると、自らの因果によって、この日本の国を救った人とも言えそうな気がしたのであった。

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10月13日(土) 壮年期 過ぎてそれでも 肉体の 成長望む ラガルト専務

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 東京で48年ぶりに開催となった国際通貨基金(IMF)年次総会は、この日主な日程を終えて、共同声明を採択した。
 IMFのラガルト専務理事は、中長期的な財政再建は必要としつつ、一方で、経済成長の重要性にも言及し、さらなる金融緩和の必要性も語ったようだ。
 今世界経済は、ヨーロッパ諸国の財政危機を契機として、停滞色を強めてきている。それは発展途上国にも影響を及ぼし、これまで強い経済成長を実現してきた国々も、その成長率に鈍化が見られ始めている。先進諸国が一段の経済成長を実現するごとによって、この停滞を乗り越えていきたいとの願いが込められている印象であった。いわば、壮年期を過ぎた先進諸国が、もう一段の肉体的成長を期待されているということであろうか。
 ふと連想したのが、スキーヤーの三浦雄一郎氏。80歳を迎えた三浦氏は、来年5月ごろに3度目のエベレスト登頂を目指すと語ったそうだ。これが達成されれば、世界最高齢でのエベレスト登頂である。既に老年期に入っている三浦氏は、日常のトレーニングを欠かさず、今も体力の向上を図っているそうだ。
 人間、老年期になれば、必然的に体力が衰退するとの常識に、あえて挑戦していこうとするその姿に、希望を胸に抱く人も多いだろうなと思った。

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10月12日(金) 名誉欲 邪心利己心 支配欲 欲望メタボの 日本列島

 森口尚史氏が「iPS細胞を人体に移植して、治療した」としていることについて、それを疑問視する声が相次ぎ、大きな話題になっている。日本国内のいくつかのマスコミは、その論文が海外の科学誌や学会誌などに掲載されたことに基づいて、その報道をしていたが、それを「事実無根」の誤報と判断し、おわび記事を掲載する新聞も出ているようだ。
 テレビでも、森口氏にたいするインタビューを報じていたが、その応答は不自然であり、また関係者の証言を聞いてみても、おそらく誤報とする判断が妥当であろう。何のために、森口氏がこのような行動を行ったか現段階では必ずしも明らかではないが、本人の名誉欲のなせるわざであろうか。誇大妄想症であるのかもしれない。

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 しかし、周りを見渡してみれば、日本列島全体が、このような話題にあふれている。政治家の発言にしても、良識的に考えてできるはずのないことをあえてできると強弁をする誇張癖にあふれているし、経済の世界でも、AIJの問題をはじめとする虚言がまかり通っている。週刊誌などを見ていると、人間の欲望をあおるような記事ばかりが目につく。
 あぁ、日本列島全体が、あらゆる欲望で肥大化してしまい、「欲望メタボの日本列島」とでも呼びたいような気分である。

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10月11日(木) ノーベル賞 日本人なら 大騒ぎ 外国人なら 至ってクール

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 ノーベル生理学医学賞が8日に発表されて以降、9日にはノーベル物理学賞、10日にはノーベル化学賞、そして11日にはノーベル文学賞と、次々にノーベル賞の受賞者が発表されてきている。ちなみに、ノーベル物理学賞は、「量子コンピューター」に道を切り拓いたとして、フランス人とアメリカ人に、ノーベル化学賞は、「Gたんぱく質共役型受容体」に関する研究で、二人のアメリカ人に、そして、ノーベル文学賞は、中国農村の現実を描いてきた中国人作家に、それぞれ授与されることが決まった。
 私が興味深く思ったのは、ノーベル生理学医学賞が京都大学の山中伸弥教授に与えられると決まった時には、日本中で大騒ぎをしたにもかかわらず、それ以降の受賞については、一応マスコミがその事実を報じるといった程度の扱いにしかなっていなかったことである。日本国民の間に、ほとんど何の関心も生まれていないといってよいだろう。
 このノーベル賞の趣旨は、ノーベルの遺言において「前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」とあるように、決してどこかの国のためにあるのではなく、人類全体のために創設された賞である。それなのに、受賞者が日本人でなければ、このクールさ。日本人はまだ、国際化された意識を持っていないということなのか…。

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10月10日(水) 隣家との トラブルが生む 殺人事件 身近の憎悪にゃ 逃げ道無きか

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 東京都世田谷区で、隣家とのトラブルが原因で殺人事件。そのトラブルの直接の原因は、殺害された女性が世話をしていた野良猫であったようだ。この女性は、多数の野良猫に餌をやるなどして、世話をしていたそうであるが、犯人となった元警察官は、その猫たちの糞尿問題で、平素からその対処を求めていたようである。そしてこの日は、その元警察官が玄関先の植木に殺虫剤をかけていた時に、逆に「その猫にかかってしまうじゃないか」と女性が抗議。それに対して、元警察官が自分の日本刀で女性を殺害。そして、元警察官もその後に、自殺。何ともやりきれない事件である。
 隣同士で生活をしていれば、必然的にいろいろな摩擦も生まれてくる。その時に、お互いが相手を尊重し合いながら問題解決を探れば、収まるべきところに収まるのであろうが、そこに感情対立が生まれ、諍いがエスカレートする事態になれば、もう当事者同士ではどうしようもなくなってしまう。そんな積み重ねの結果が、この悲惨な事件ということだろう。
 日本の近隣でも、日中・日韓・日ロの領土問題が起きているが、どうもこれらも国民間の感情問題までにエスカレートしてしまったようだ。特に中国が過激な反応を示していて、日本で開催される金融をめぐる国際会議に、中国閣僚級の参加を見送ったとの報道もあった。相互理解には、お互いの努力が必要である。そんなことを考えた。

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10月9日(火) コンピューター ウィルス起因の 冤罪は 誰もがかかる 落とし穴かも…

 ニュースで、遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯罪予告メールが送られた問題が取り上げられていた。大阪府吹田市の男性が、この8月、大阪市のホームページに無差別殺人予告を書き込んだとして、威力業務妨害容疑で大阪府警に逮捕されたのであるが、その後、男性のパソコンが遠隔操作ウイルスに感染していたことが判明し、先月21日に釈放されたというものである。同様に、三重県津市の男性についても、伊勢神宮爆破予告を書き込んだとして逮捕されていたが、この男性も釈放された。

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 問題となったウイルスは、無料で自由に取り込めるソフトの中に紛れ込んでいたもので、他人がコンピューターを遠隔操作できるようにする「トロイの木馬」と呼ばれるウイルスの一種であったとのことである。特にこのウイルスは、パソコンに付属するカメラを通して、パソコンの前にだれもいないことを確認したうえで遠隔操作ができるというものであり、しかも、このウイルスは、ワクチンソフトによって検出できず、さらに最後には、自分自身で問題のウイルスを削除したようだ。
 つまり、コンピューターの所有者本人が全く何も知らないうちに、犯罪の一端を担わされていたというわけであり、誰もがひっかかってしまう可能性をもつ落とし穴が掘られていたということである。情報社会の闇は深い…。

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10月8日(月) 医学賞(i) ピカピカ光る(P) シンヤさん(S) 語る言葉は 感謝と責任

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 スウェーデンのカロリンスカ研究所は、この日の夜、今年のノーベル医学生理学賞を、京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥教授と、イギリス・ケンブリッジ大学のジョン・ガードン博士に授与すると発表。それを受けて、夜のニュース番組は、この報道一色となり、山中フィーバーとなった。今回の受賞で、日本人のノーベル賞受賞者は19名となった。
 実は、私は、山中教授の話を2度聞いたことがある。一度は、清和政策研究会の夏季セミナー、もう一度は自民党本部の部会であった。そのたびに質問もさせていただいたが、回答の難しい質問に対して、誠実に答えていこうとする姿勢に好感をもった。そして何よりも、名前がともに「シンヤ」であることから、親近感を強く覚えたことも思い出す。
 テレビ報道を通して見ていると、山中教授は、今回のノーベル賞受賞で、ますます光り輝いて見えた。受賞後初の記者会見では、これまで研究を支えてきたいろいろな立場の人たちに深く感謝し、さらにこの研究の実用化に向けての強い責任を語っていた。これも、山中教授らしいコメントだなと思った。
 振り返って、もう一方の「シンヤ」である私は、四国でなかなかうだつの上がらない日々ではあるが、夢と努力を忘れず、ノーベル賞受賞者の「シンヤ」さんに負けないように頑張らねばなどと思ったのであった。

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10月7日(日) 漂流す 大和の国の 大地には 天地の正気と 伝統文化

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 フォレスト・トレンド勉強会の日。今日のテーマは、「伝統文化と現代」。
 こんなテーマを取り上げてみたのは、今の日本社会があまりにも頼りなく思えてならないからである。目の前の問題に対して小器用に対応することで問題を切り抜ければそれでいいとする考え方があまりに強くなりすぎて、日本全体が根無し草のような姿になってしまっている気がしてならなかったのである。
 それを乗り越えていくために、日本人は、そして日本社会は、大地にしっかりと根を伸ばした姿に戻らねばならないのではないか。そしてそのためには、日本人にとっての大地とは何であるかと考えねばならないのではないか、そんな問題提起をさせて頂いたのである。
 おそらくは、大地とは、天地の正気のもとにこの日本で育まれてきた伝統であろう。そしてその大地を耕してきた営みが文化ということであろう。そこに、一人ひとりの日本人や日本社会が、しっかりと根を張って、自ら育っていくというイメージが大切なのではないか。
 相田みつをさんの言葉に、「夢はでっかく根は深く」というものがある。日本人が取り戻さねばならない基本姿勢と考え方が、この短い言葉の中に凝縮されているのではないか、そんなことも語りかけたのであった。

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10月6日(土) 不確かな ものを確かに する保険 それが不確か…? あぁ分からない

 昨日には、AIJ投資顧問による年金詐欺事件について、東京地検特捜部が詐欺罪で追起訴。これにより、1000億円を超える資産を消失させて大問題となったAIJ事件の捜査が終結したという報道があった。しかしこの問題は、それだけでは終わらず、今日は、さらに、ソシエテジェネラル信託銀行やスタッツインベストメントマネジメント、ユナイテッド投信投資顧問などに預託されていた資金についても、かなりの損失を生んでいるのではないかと報じられていた。これらは、未公開株の運用で運用利益を生み出そうとしていたようであるが、例えば、長野県建設業厚生年金基金の場合は、預託した約70億円が、実は20億円にまで目減りしてしまっている可能性があるということである。

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 年金というのは、社会保険の一つであり、基本的な考え方は保険である。言うまでもないが、保険というのは、不確かなものに対して、それを少しでも確かなものにするために、制度が作られて運用されているのである。しかし、現実には、その保険制度自身が不確かさを増し加えているということである。これでは、自己矛盾と言わざるを得ない。
 ふと思ったのは、日米安保条約。日本人は、これによって日本が守られると安易に考えているが、実際にはどうだろうか?漠然とこれで大丈夫などと考えるのではなく、その内容について、もっとよく調べ検討しておかねばならないのではないか。

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10月5日(金) 生命の 命を繋ぐ 生殖までも 実験室の 単純反応?

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 最近、あらゆる細胞に変化をする「iPS細胞」に関する報道が多くなってきている。
今日、アメリカの科学誌サイエンスに掲載される論文は、京都大学の研究チームが、iPS細胞から卵子を作って、それに通常の精子と体外受精をさせマウスを誕生させることに成功したというものである。昨年には、iPS細胞から精子をつくる実験にも成功していることから、この両研究を組み合わせれば、iPS細胞だけから新たな命を生み出すこともできるだろうとのことである。
 また、企業の動きも活発である。ニコンは、iPS細胞から良質の細胞だけを自動選別する技術を開発したそうだ。島津製作所も、iPS細胞から作った治療用細胞を効率よく培養して増やす装置を開発したとのことである。その他、日立製作所は細胞移植に適したシート状にする装置を開発、パナソニックや川崎重工業は、無菌状態で細胞を操作する装置、ソニーは、細胞の分析装置を販売するということである。
 いよいよ、バイオテクノロジーも、本格的な展開期・実用期に入ってきたということだろう。それにしても、この世に命を繋ぐ生殖作用までも、実験室の中で当たり前のように取り扱われる時代になってきたのか、と思うと、少し複雑な気持ちにならざるを得ないのである。

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10月4日(木) 勝ち負けで 論ず報道 聞きながら 何か違うぞ 今の政治は?

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 アメリカ大統領選挙を1か月後に控えて、民主党のオバマ大統領と共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事が、テレビ討論会。今のアメリカは、有権者の約3割が無党派だと言われていて、この票が最終的に勝敗を決するとされていることから、アメリカ大統領選挙では、このテレビ討論会が極めて重視されている。
 この討論会の後に、アメリカのCNNテレビが実施した世論調査では、67パーセントがロムニー氏の勝利、25パーセントがオバマ氏の勝利と回答したそうだ。劣勢が伝えられていたロムニー氏側が、ここで一矢を報いて、逆転のきっかけをつかんだと言えそうである。しかし、投票日までには、討論会があと2回予定されているので、これから先も目を離せない展開になりそうである。
 それにしても、違和感を禁じ得なかったのは、ニュース番組において、この種の政策討論の評価が、勝ちと負けの表現に終始してしまっていることであった。確かに、選挙は勝ち負けで判断すべきものであるが、政治そのものは、さまざまな立場の人たちの利害関係や思想信条が複雑に絡み合っているものであり、勝敗だけで単純化すべきものではない、そんな気がしてならないのである。それが、報道を聞いていると、勝ち負けだけが関心事…、そんな印象であった。

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10月3日(水) 何とマァ 不便なところに ホビー館 楽しい場所なら 人は来るよと

 この日も、キャラバン活動を継続。朝一番、三間町の道の駅を訪れ、ここに併設された「畦地梅太郎記念美術館」と「井関邦三郎記念館」を見学。それから、松野町に向かい、河後森城址を見た後、松野町役場へ。この日はちょうど、町長が出張していて不在であったので、町の職員三名と意見交換。これからのまちづくりについて、熱く語り合った。

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 それから向かったのが、高知県四万十町。この山中に、「海洋堂ホビー館四万十」と呼ばれる、世界一のプラモデルコレクションから最新のフィギュア、恐竜や魚、動物などを集めて展示しているミュージアムがあり、多くの人がここを訪れていると聞いていたので、その様子を見に行ったのである。ここを訪れようとすると、交通面では本当に不便な場所であった。交通手段は、自家用車のみ。辺鄙な山中の打井川小学校の体育館を改築して作られたミュージアムであった。それなのに、なぜ多くの人がここを訪ねるのか。
 館内で放映されていたビデオを見ていて、少し理解できた気がした。それは、宮脇修一館長(海洋堂社長)が、若いころに、わずか一坪半のホビーショップを大阪で開き、そこから海洋堂がスタートしたのだが、ともかく「子供たちを楽しませる」ことだけを考えて仕事をしてきた、と語っていた言葉であった。その心があれば、人はやってくる、そんなに語りかけてきているように思ったのであった。

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10月2日(火) 『きほくん』と 『きじの助』とに 迎えられ 鬼北のまちで 心遊ばす

 四国の西南部にキャラバン展開。朝、橿樹舎を出発して、まず向かったのが「宇和島市」。仙台藩・伊達政宗の長子が分封されて藩主となった城下町である。人口約8万人。小仙台とも言うべき、落ち着いた街である。
 ここで、まず2001年以来トップを務めている石橋寛久・市長に面会。市政の現状について、意見交換。石橋市長は、若いころに商社で勤務していた経験をお持ちで、地方自治体にとって厳しい昨今の状況にも、経営者的感覚に基づき、力強く対応しておられる印象であった。宇和島市内では、道の駅・きさいや広場、伊達博物館、天赦園、大村益次郎居宅跡、高野長英隠れ家跡、和霊神社などを回る。

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 それから次に向かったのが「鬼北町」。ここは、鬼ヶ城山系の北側に位置する町ということから、「鬼北町」と命名された町で、全国の自治体の中でただ一つ、「鬼」の文字が入った土地なのだそうだ。人口は約1万2000人。ここでは、甲岡秀文・町長と懇談。町づくりにかける思いや問題点などを聞かせていただいた。お聞きすると、自分の父親も、妻の父親も、ともに地域で首長を務めていたとのことで、燃え上がるような強い情熱をお持ちの町長であった。
 この鬼北町のまちキャラは、鬼をモチーフにした「きほくん」と、地域の特産品キジをモチーフにした「きじの助」。町役場の入り口に、両キャラクターが置いてあった。その後、町長と夕食を共にする。心楽しい時間であった。

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10月1日(月) 内閣の 改造話題に なりもせず 政治は時代と 波長が合わない?

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 野田首相が内閣を改造。夕刻に皇居での認証式を経て正式に発足。野田政権における内閣改造は、今年の1月、6月に続いて3度目。これまでは、参議院で問責決議を受けた閣僚の交代に力点を置いた小規模なものであったのに対して、今回は、主要閣僚を党の重要ポストに移して、総選挙に向けての態勢整備を行うなど、本格的改造となった。
 しかし、この改造に対して、国民の中にほとんど期待感はないようだ。テレビや新聞などの扱いも、意外と思えるほど小さなもので、おそらくは、野田首相も、肩透かしを食らったような思いを持っているのではないだろうか。
 もちろんこれには、いくつかの理由があって、一つには、日本の国が抱える問題解決の展望が描かれないままに大臣の交替だけがなされているということ、二つには、「近いうちに」解散が行われるという政治状況の中で、新しい内閣に短期間での政策面での期待感を持てないこと、三つには、情報社会が進展する中で、国民意識の方が、この内閣改造よりも先をすでに走ってしまっていること、などをあげることができそうである。
 それにしても、内閣改造というのは、日本政治にとってのビッグイベントであるはずなのに、それに国民側がほとんど反応を示さないということは、日本政治そのものが現実社会と波長の合わないものになってしまっているという見方をすべきなのかも知れない。

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