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11月30日(金) 国連が 国家承認 パレスチナ アラファト議長が 復活せるか…?

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 国連総会本会議は、パレスチナの資格を「オブザーバー組織」から「オブザーバー国家」に格上げする決議を採択。この決議案に対して、国連総会を構成する193カ国の中で、賛成票を投じたのが138カ国、反対票はイスラエルやその同盟国の米国などわずか9カ国にとどまった。残り41カ国が棄権である。つまり、圧倒的多数の国々が、イスラエルの占領下に置かれ、国家としての独立性が認められていない現状を強く批判した形である。パレスチナにとっては、歴史的な決議であると言うことができるだろう。
 ただ、この決議そのものは、単に象徴的な意味にとどまるもので、これによって、具体的にパレスチナが何らかの権利を獲得するというものではない。しかし、パレスチナの問題をめぐって、国連総会という権威ある公的な場で、パレスチナ国家が数多くの国々から承認されたことは、これから先に、極めて大きな力を持ってくることになるだろうと思う。
 パレスチナの話題といえば、少し前に、急死したアラファト元議長の遺体が墓から掘り出されて、その死因を改めて検証するという報道があった。墓から出てきたアラファト元議長が、国際政治の舞台に復活したか、と思わせられた今回の出来事であった。

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11月29日(木) 年金と 福祉・医療に 100兆円 不死の高値に 震ゆ気なのだ!

 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は、 2010年度に社会保障給付費が前年度比3兆6,272億円増加し、 103兆4,879億円と、初めて100兆円の大台を超えたと発表した。この社会保障給付費というのは、年金・医療・福祉・介護などにおいて、税金や保険料で賄う費用の総額である。その内訳はといえば、年金が50.7% 、医療が31.2% 、福祉や介護などが18.1%となっていて、高齢社会が進展すればするほど、その金額は急増する傾向を持っている。
 この夏の国会においては、「税と社会保障の一体改革」問題が大きく取り上げられ、与野党間の取引対象にもなったが、この数字を見れば、確かにこのまま放置するわけにはいかず、今後に抜本的な改革が必要とされていることは明らかである。

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 そもそもこんな事態になったのは、日本人が当初予想したよりもはるかに長寿になったことにその原因がある。本来喜ぶべき「不死」ということが、深刻な財政上の問題を生んでいるわけである。
 ふと頭に浮かんできた歌は、「お座敷小唄」。「富士の高嶺に降る雪も~」で始まる歌である。その部分に、「不死の高値に震ゆ気も」という歌詞が、頭の中に浮かんできて、苦笑い。

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11月28日(水) 大学生 前に講ぜし 本物論 真暗な世に 火を灯さんと

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 松山市にある私立「聖カタリナ大学」で特別講義。昨年に引き続いて、入学して半年余りを経た1年生全員を対象にして大教室で行う講義で、「本物の人生、本物の仕事、今若者に求められているもの」をテーマに、約1時間半の講義を行った。参加学生は、 140名弱。
 人はとかく、運命や環境という他力によって、自分の人生が決められてしまうように考えがちであるが、そうではなくて、自分自身の夢と知恵と元気によってこそ、その人生が主体的に決まっていくものなのだということを強く訴えかけた。聞いている学生たちの表情を見ていると、この訴えをきちんと受け止めていこうとしている人たちと、残念ながらこの種の話はあまり聞きたくないと、頭から拒否をしている人たちと、両方がいたように思う。心のあり方や人生の生き方を論じる話というのは、どうしても、それを受け止める側が持つ基本姿勢に左右されるもののようだ。イエスキリスト様でさえ、その処刑の場面では、身近な弟子達までもが逃げ出してしまったことを考えると、私の話で、すべての人の心を動かすなどということはありえないことだ、そんなことを考えてしまった。
 この日は、この講義の前後に、古い知り合いのところを何箇所か訪ねた。もう1ヶ月あまりで平成24年も終わり。年末くらいはご挨拶回りを、と考えたのであった。

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11月27日(火) 嘉田知事の 「卒原発」の 発言に 一つの時代の 終焉思えり

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 滋賀県の嘉田知事は、 27日午後、記者会見をして、来たる総選挙に向けて自らが代表を務める新党「日本未来の党」を立ち上げることを発表。その新党結成の理由としては、原発反対を含めて「今のままでは選ぶ政党がない。真の第3極を作って欲しい」という国民からの声に応えるためだということである。そして、自らがこの党の考え方に共鳴して、立候補しようとする人が、選挙準備のできた人であるならば、その参加を拒否するものではない、とした。また、他の党との連携については、「この指とまれ方式」で、広く呼びかけたいと語った。
 早速、この新党立ち上げに呼応して、「国民の生活が第一」は、党を解党して、合流する方針を打ち出している。その他のグループも、これに参加する姿勢を示している議員たちがいる。現職の国会議員が多数参加する新党になる見込みで、この年末の総選挙では、大きな台風の目になりそうである。
 しかし、総選挙を目前にして、これまで国政の経験のない人が突然に党首になって新しい党を立ち上げ、それが大きな反響を呼ぶという状況は、橋下大阪市長の動きもそうであるが、これまでにはなかったことである。だから、日本政治において、新しい潮流が生まれてきているのは間違いがない。嘉田知事は、「脱原発」ではなく、「卒原発」だと語る。それを聞きながら、これまでの時代、主流を占めた様々なものがいよいよ卒業していこうとしている時代なのかもしれないと思った。

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11月26日(月) 良い風呂の 記念日だけど 世の中は 風雪我ら 北限の猿

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 11月26日は、その語呂合わせにより、「良い風呂の日」とされている。おそらくは、全国各地の風呂で、いろいろなイベントが行われたのではなかろうか。
 風呂は、体を温めるだけではなく、心も温めてくれる。血行をよくして、健康の増進にも役立つという。一日働いて疲れた体を湯船につける時が、一番幸福感を感じる時だと言う人もいる。日本人は、お風呂好きが多いとよく言われるが、お風呂は日本人にとっての文化の一つであると思うし、観光地に温泉がないと何か物足りなく思うというのも、日本人の特質なのではないだろうか。
 しかし、今の日本人にとって、風呂の中から眺める世の中は、決して安易なものでは無い。総選挙の告示を前にして、連日ニュース番組では日本の抱えている課題について議論が行われているが、解決困難な問題が山積である。経済の不振、財政の危機、近隣諸国との外交摩擦、さらに進行する高齢社会、異常な殺人事件、倫理観を喪失した公務員の問題などなどである。
 何だいこれは!ぬるま湯につかって一時の幸福感を味わったとしても、その外は吹雪。これでは、青森県の下北半島に生息しているという風呂好きの北限の猿と同じではないか…。

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11月25日(日) 「本物の 人生」それを 追い求め 今日はみんなで 「大学」読みけり

 「四国マグマ・アカデミー」の日。今回も引き続いて、「本物の人生」という事を共に考えあう勉強会であった。
 まず最初に、これまで2回の内容を復習し、その上で今回参加された皆さんにお話ししたのが、中国の古典「四書五経」の1つ「大学」についてであった。

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 この「大学」という本は、儒学の入門書として昔からよく取り上げられてきた本であり、寺子屋などで素読によく使われてきたと言う。二宮金次郎が、背中に柴を背負って、読書しながら歩いている銅像が有名であるが、実は、この時に読んでいた本が、この「大学」であったということである。
 この「大学」の冒頭には、大人になろうとして学ぶ学問というものは、①明徳を明らかにする、②民を新たにする、③至善に止まるという、3つの目的をしっかりと持っていなくてはならないと、書かれている。明徳を明らかにするとは、 自分自身の中に宿る最高の徳をはっきりとつかむということである。この明徳は、天地自然の仁と一体のものであり、人間学においては、この点こそが最も大事なことであると私も思っている。そして、それを掴むことができれば、それを周りの人たちに伝えたり、常に学び続けてそれから離れないようにすること、そこからこそ、それぞれの人の「本物の人生」が始まってくるということになるのではなかろうか。

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11月24日(土) 親しみは その時々の 風次第 変化するもの 頼りなきもの

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 内閣府が、外交に関する世論調査の結果を発表。それによると、中国に「親しみを感じる」と答えた人が、前年に比べて8.3%減少して18.0%となった。この結果は、 1978年に同じ質問で調査を始めて以来最低の数字ということである。また、韓国に対して「親しみを感じる」と答えた人も、 23%減少して、 39.2%と急落。一方、この両国に対して、「日本との関係は良好ではない」とした人は、中国に対しては 92.8% 、韓国に対しては 78.8%と、とても厳しい数字が出てきているということである。
 この夏以来の、韓国大統領の竹島訪問や、尖閣諸島国有化以降の過激な反日デモの映像などに連日接する中で、日本人の心の中には、これら諸国に対する嫌悪感が生まれてきているということなのであろう。
 しかし、 感情というのは、その時々に吹く風に対する風見鶏のようなものである。風次第でどちらにも向かっていくものだと考えた方がいい。だから簡単に変化するものでもあるし、それだけに頼りのないものでもある。
 問題は、そんな簡単に移ろう頼りのないものに、政治が大きく左右されているという姿である。国民感情が極端に走り、それをマスコミが英雄視するような風潮が生まれれば、簡単に良識などどこかへ吹き飛んでしまうことになるだろう。そろそろ国民感情にブレーキをかけるシステムもきちんと考えておかねばならないなと思った次第。

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11月23日(金) 徳島で 世界踊りの フェスティバル 心が踊る 語らいもあり

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 私が国会議員時代、「日韓議員連盟」で幹事を務めるとともに、若手国会議員同士の交流を促進する「21世紀委員会」の委員長を務めていた。その当時、韓国側の「韓日議員連盟」 21世紀委員会において、委員長代理を務めていたのが、李成権氏。彼が、少し前に在日韓国神戸総領事に就任されたと聞いて、早速お電話をしたところ、この日、徳島市で開催される「世界踊りのフェスティバル」に韓国の舞踊団が出場するので、徳島市に行く予定だから、そこでお会いしないかというお話。私も、久しぶりにお会いしてみたい気持ちもあり、妻と一緒にその会場へ。
 この踊りフェスティバルというのは、世界各地の踊りをひとつの舞台上でご紹介しようとするイベントで、スペインのフラメンコに始まり、ドイツのフォークダンス、そして韓国舞踊、最後は地元の阿波踊りという構成であった。それぞれに一流のダンサーが集っていたようで、なかなかの舞台であったと思う。
 このフェスティバルの閉幕後、李総領事に誘われて向かったのが、徳島市にある第13番札所「大日寺」。ここで住職を務めているのが、韓国で人間国宝舞踊家と言われている金昴先(キム・ミョソン)さん。その縁で、韓国舞踊団がここで打ち上げの会合を開催するのに誘われたのであった。
 色々な人と語り合った。舞踊団の演ずる音楽に誘われて、私も歌を歌った。心が躍る楽しい時間であった。

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11月22日(木) 停戦と 思えばすぐに 戦闘に 逆も真なり パレスチナでは…

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 イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配しているイスラム原理主義組織ハマスが、このしばらく続いていた戦闘の停戦合意を実現し、発効。とりあえず、イスラエルの地上部隊がガザに入り、本格的な戦闘状態に入る懸念は回避された。しかし、今もまだパレスチナ側からロケット弾攻撃が散発的に続いているということであり、この停戦がこれから先も守られるのかどうか、疑問視する人が多いようである。
 実は、私自身が、議員バッジを外すまで「日本パレスチナ友好議員連盟」で会長職を務めていた。その関係で、ヨルダン川西岸地域は訪問したことがあった。しかし、ガザ地区は危険が高いとして、その時に訪問することは叶わなかった。それでも、パレスチナの各地に、銃を携帯した兵士たちが配置されている姿を見て、戦時下にある国々では、日常生活の中に戦争が組み込まれている実態を肌に感じたのであった。
 争い合うには、当然のこととして、それだけの理由があるのだろう。しかし、そこで暮らす国民の不安を思えば、やはり平和実現が必要である。そしてその平和が実現されるためには、地域内の治安を確保できる強い政府が必要である。不幸にして、パレスチナでは、イスラエルによる分断政策のせいか、パレスチナ自身の問題なのか、政府の力が弱すぎる。だから、おそらくこれからも、猫の目のごとく、秋空のごとく、不安定に状況が動いてることになるだろう、そんな気がしたのである。

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11月21日(水) できること だけしか書かぬと 自民党 それさえ疑う 日本国民

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 自民党の安倍総裁が、今回の総選挙に向けての政権公約を発表。特に注目されたのが、金融政策。 2%の物価上昇目標を設定し、デフレを脱却するために、日銀の大胆な金融緩和を主張。そのためには、日銀法の改正までも視野に入れるとしている。ただ、これまで主張してきた「日銀の政策金利をゼロかマイナスにする」とか、「物価目標実現のために、無制限に日銀はお札を刷っていく。目標に到達できなかったら総裁に責任を取ってもらう」などといった、国際的常識からして、いささか過激に過ぎる発言内容は、この選挙公約に織り込まれなかったようである。
 この政権公約を発表する記者会見で、安倍総裁は、「自民党は、できることしか書かない」と強調した。 3年半前の選挙で、民主党が色々な公約をマニフェストとして掲げたが、その目玉政策のほとんどがに絵に描いた餅に終わったことの批判を込めたものであることが明らかである。政治は、困難を可能にする取り組みであるが、あまりにも実現性がないことを言葉で語るだけでは、政治への信頼を失墜するだけであろう。その結果が、今の民主党政権に対する国民の強い批判になっていることは論を待たない。
 ただ、安倍総裁の発言に必ずしも国民は信頼を置いていないのも事実である。「できることしか書かない」という言葉に対しても示されている強い不信感。これは、日本政治の末期現象かもしれないと思う。

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11月20日(火) 政界の 混迷ぶりを 写してか 世の中全てに 離合集散

 今の日本の政治は、「万華鏡」によく似ていると思う。光を受けてキラキラと輝くものが、くっついたり離れたり、ちっともじっとはしていない。今回の総選挙では、なんと16もの政党が、候補者を擁立して選挙戦を戦うのだそうである。何がどうなっているのやらちっとも分からないという声が、あちこちから聞こえてくる。しかも、その政党同士が、この段階に至ってまだ、離合集散する気配である。その政策主張自身も、何が何だかわからないうちに変化していく。

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 これでは、選挙ゲームである。さらに言えば、権力ゲームである。何のための政治なのか、最も基本的な部分における政治家の良識が問われているということではなかろうか。
 そんな気持ちで世の中を見てみると、いつの間にやら世の中全体が「万華鏡」のようになってしまっている。企業も、合併したり分社したり、名前を変えたり、この頃では、企業名を聞いても、何を作っている会社やらちっともわからない。市町村の名前も、この頃わからない。世の中は、無常に変化していくものであるとは、仏教思想の根底にある考え方であるが、少し頼りなさすぎはしないだろうか。
 今日、鳩山元首相の引退が報じられている。元祖・万華鏡とも言うべき人が、永田町を去るというが、本当に永田町から消えていくのかどうか…、よくわからない世の中である。

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11月19日(月) 小沢さん 無罪勝ち取り 政界と いう名の地球に 帰還するかな

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 この日、「陸山会」の土地取引をめぐる政治資金規正法違反罪で強制起訴されていた、小沢一郎・「国民の生活が第一」代表の無罪が確定。東京地検特捜部による強制捜査から数えれば、3年8カ月の長期に及んだこの事件の決着がついた。この無罪確定を受けて記者会見を行った小沢代表は、「本当に忍耐の毎日、大変厳しい試練の月日であった」とし、今回のこの捜査や強制起訴などについて、「何らかの特定の思惑を持って、不公正な邪な言動をした人たち」と厳しく批判をしたそうである。
 今回の裁判は、検察が起訴をしないと決定したものであっても、検察審査会が強制起訴を決定すれば、裁判に持ち込めるという制度を使ったものであったが、検察の捜査で得られなかった新しい情報を得ることは困難であり、結局は、有罪を立証するに足る証拠が得られず、無罪判決となったものである。ただ、政治資金を不動産購入に使うことが妥当かどうか、そんな点の問題は、曖昧なままになった印象である。
 ともあれ、これで晴れて無罪となって、小沢氏が永田町に戻ってくるわけである。これから先、どのような政治活動を展開していくのか、改めて注目したいと思う。時ちょうど、 4ヶ月間国際宇宙ステーションに長期滞在をしていた星出彰彦氏が、ソユーズで地球に帰還した。しばらくリハビリが必要なのだそうである。小沢氏も、やはりリハビリが必要なのであろうか。

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11月18日(日) 自由とは 規律とともに 存すなり それゆえ厳しき 英国教育

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 教師人間論ゼミの日。今回のテーマは、「池田潔著『自由と規律』を読む」。
 著者の池田氏は、戦前に、イギリスのパブリックスクールに留学。その後、ケンブリッジ大学やドイツのハイデルベルク大学に学び、その後日本に戻って、慶応大学で教鞭をとった人である。この『自由と規律』と言う本は、自らのパブリックスクール時代の体験をもとにして、イギリスの教育に対する考え方やその仕組みを紹介した本である。本の奥付を見ると、第1刷発行が、 1949年であるが、その後もずっと増刷を続けてきて、2012年1月には、なんと第102刷を発行している。超ロングセラーの本である。これは、目の前の現象を興味本位に取り扱った本というのではなくて、その奥に宿っているイギリス教育の基本精神やその本質を描き出している本であればこそ、このような長い命を宿したものとなりえたのであろうと思う。
 この本の中で、特に私が感銘を受けたのは、イギリスという国が非常に自由を尊重する国柄で、大学生などは、極めて自由に、そして豊かにその大学生活を過ごすのであるが、その前段のパブリックスクール時代においては、まったく正反対に、規律や人生姿勢について、理不尽と思えるまでに徹底的に鍛えられるというのである。つまり、自由の裏面には規律が必要であり、その規律を支えるための厳格な教育が、少年期にきちんとなされているというのである。今の日本教育を見ていて、一考すべき重要な問題提起を頂いた気がしたのである。

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11月17日(土) 齢57 生まれて初めて 永久歯を抜く 何か淋しい 冬の入り口

 衆議院は解散されたが、私自身は在野の身。それも、現実政治とはほとんど関わり合いを持たない形での政治活動であるので、特に何かが変わったという訳ではない。振り返ってみれば、 27歳の年で初めて県会議員になって以降、総選挙ともなれば、県議時代にはその応援のために、自らが衆議院議員になって以降は、自分の選挙だから当然のことながら、投票日に向けて懸命に選挙区内を走り回っていたのが懐かしい。それと同時に、こんなにのどかな気持ちで客観的に総選挙を眺めていられるというのは、何か不思議な気持ちがしてくる。

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 この日も、翌日の勉強会の準備と、 OAK・TREE 12月号の執筆と編集に、終日取り組む。その合間に、外へ出かける用事があったので、そのついでに歯医者に寄って、具合の悪い歯を診てもらうと、もうこれは抜かなきゃ仕方がないとの事。私もそうじゃないかと覚悟をしていたので、早速決断して、その場で抜いてもらう。
 実は、私は今57歳という年齢であるが、永久歯で抜歯をするのは、これが初めてのことであった。これで永久に失われてしまう歯を抜いてしまうというのは、正直なところ、一抹の寂しさを胸に抱くことであった。年をとっていくということは、こういうことなんだなぁと、妙にセンチメンタル。
 時ちょうど、晩秋から初頭に移り変わる季節である。私の人生も、そろそろ冬の入り口。冬の備えをしていかねばならないのかもしれないと思う。

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11月16日(金) 「近い内」 信を問うとの 約束に 絶対孤独の 決断下せり

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 衆議院が解散された。そして解散後の臨時閣議において、総選挙の日程を、 12月4日公示、 16日投開票と決定。いよいよ永田町の政治は、年末選挙に向けて大きく動き出すこととなった。
 この解散について、記者会見を開いた野田総理は、次のようにその理由を語った。「解散の理由は、『近いうちに国民に信を問う』との約束を果たすためだ。そして、決められない政治が、政局を理由に続いてきた。その悪弊を、解散することによって断ち切りたい」と。
 この解散に対して、民主党のの内外から、また国際社会からも、いろいろな評価がなされている。総理が先の党首討論で、自分のことを正直の上にバカがつくと語ったことを受けてのネーミング「馬鹿正直解散」、現状ではとても民主党が勝利を収めるとは考えられず、仲間たちがみんな落選するだろうと「皆殺し解散」 、また海外メディアは、負けることを覚悟して散華していった神風特攻隊にちなんで、「カミカゼ解散」と見出しをつけたところもあったという。
 それにしても、総理というのは孤独な仕事だと改めて思う。周りから何を言われても、結局は自分の判断と覚悟において、国家の重大事を決めていかねばならない。大変な仕事だなと思う。

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11月15日(木) 習近平 新体制の 看板は 「中華民族 偉大な復興」

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 中国共産党は、第18回中央委員会第一回総会を北京で開催。その場で、習近平・国家副主席を、党最高指導者の党総書記に選出。そして、軍のトップである党中央軍事委員会の主席にも、就任することが決定した。同時に、党の最高指導グループとなる政治局常務委員に、習氏を含む7名が選任され、人口13億人を超える中国を統治する新体制が動き始めることになった。
 ただ、今の中国は、急激な経済成長の中で、貧富の格差が拡大していて、国民は大きな不満を抱いている状況であるし、政治的にも大国を目指した動きをする中で、様々な問題を抱え込むようになってきている。また、今回の人事をめぐっては、江沢民氏を中心とした勢力と胡錦濤氏のグループの間で、かなり激しい権力闘争が繰り広げられたということであり、この政治的な対立が、今後どのような形になるかというのも気がかりである。
 それにしても、今回、習近平氏が掲げたスローガンというのが、「中華民族、偉大な復興」というものであり、俺だけの大風呂敷を広げて政治をやるとなれば、様々な摩擦を、国内的にも対外的にも生み出してくるのではないかと暗示られてならない。
 この11月15日は、坂本龍馬が生まれて亡なくなった日、そして、自由民主党が誕生した日である。特に何かの意味があったわけではないだろうが、興味深く思ったのであった。

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11月14日(水) 野田総理 党首討論 その中で 解散明言 激震広がる

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 この日午後に開催された党首討論の中で、野田総理は、11月16日の衆議院解散を明言。この後、早速、民主党では三役会議を開き、12月4日公示、投開票とする選挙日程を決定した。
 このしばらく、一体改革法案の3党合意の時に総理が語った「近いうちに」という表現のあいまいさから、もやもやとした国会状況が続いてきたが、これで一気に国会の懸案法案の処理も進むことになる。さらに、衆参ねじれ状態により、決められない政治が続いてきたが、新しい政治秩序を求めての選挙論戦が始まることになる。今の日本社会に閉塞感が強まってきている状況から考えても、総理は、良い決断を行ったと思う。
 しかし、永田町には、こんな形での総理の解散宣言であったので、激震が広がった。民主党も、党内分裂含みの動きになってきているし、第3極を模索する小政党も、その対応に追われ始めた。私も、何人かの国会議員に電話を入れてみたが、議員本人でさえ、まだ解散を目前にしている実感を伴っていない様子で、さてどうしたものかという戸惑いの中にある印象であった。
 ともあれ、1か月後には、総選挙を経て、新しい政治の形が生み出されてくるわけであり、私自身も、今回の選挙には出ないが、それでも、これからの政治に深く思いを巡らせていきたいと思う。

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11月13日(火) 「自利利他」を 旗頭とする 会計士たち 集い学ぶは 人間学なり

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 岡山市で、「TKC中国会」の生涯研修会が開催され、そこに招かれて、人間学の講演。
 「TKC」というのは、 1万人余の税理士および公認会計士が組織している日本最大の職業会計人集団である。その基本理念は、「自利利他」つまり、「自利とは利他を言う」というもので、結成以来40年以上にわたって、「租税正義の実現」、「税理士業務の完璧な履行」、「TKC会員事務所の経営基盤の強化」、「 TKCコンピューター会計システムの徹底活用」、「会員相互の啓発、互助及び親睦」の5つの事業目的を持って広く活動を進めてきている団体である。私自身も、国会議員時代、このTKCの活動をサポートさせていただいていた。
 今回の講演は、この組織の研修担当者が、岡山人間論ゼミのメンバーであったことから、私が招かれた。「本物の人生」をテーマに約1時間半お話をさせていただいたのだが、参加者はとても熱心であり、真剣に耳を傾けて話を聞いてくださった。
 会計士といえば、企業の業績や財務について数字をもって客観的に評価をする仕事であるが、その人たちが、人間について強い関心を持ち、深く学んでいこうとしている姿に、強い興味関心を抱いたのであった。

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11月12日(月) マスコミが 橋下市長に 謝罪せり 破廉恥メディアも 天敵ありか?

 週刊朝日が、橋下徹・大阪市長の出自を根拠にその人格を否定する記事を掲載した問題について、「朝日新聞社報道と人権委員会」は、その記事には「差別を助長する表現が複数箇所あり、差別されている人々をさらに苦しめるもの」と指摘をし、「人間の主体的な尊厳性を見失っていると言うべきである」と厳しく批判。それを受けて、その出版元である朝日新聞出版は、社長が引責辞任するなど社内処分を決定。さらに、同日に社長代行に就任した篠崎氏ら同社幹部が、橋下市長を大阪市役所に訪ね、「人権意識が欠如していた」と、直接謝罪。今後は、「心して健全な報道機関として生まれ変わりたい」と語ったそうである。
 このことは、テレビでも新聞紙面でも、この種事件としては珍しく大きく取り上げられていた。報道の自由を金科玉条とするマスメディアにとって、その報道内容をめぐって当事者に謝罪する姿が広く報道される事は、大きな屈辱であったに違いないが、今をときめく政治家から、法的な問題も含めた厳しい問題指摘がなされ、さらに取材拒否まで宣言され、大きな話題になってしまう中で、こんな対応をせざるをえなかったのであろう。

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 この様子を見ながら、私は、「恥を恥とも思わぬマスメディアにも、天敵というのは確かにいるんだなぁ」と、興味深く思った。マスコミの傍若無人の報道ぶりに眉をひそめていた人も、これには喝采した人も、少なからずいたのではあるまいか。

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11月11日(日) 源内は ビートたけし みたいだと 語る人あり そうかも知れぬ

 四国人間論ゼミ。今日のテーマは、「平田源内の人生と発想」。
 平賀源内は、江戸時代中期、香川県さぬき市志度の生まれ。幼少期から秀才の誉れが高く、 13歳から本草学や儒学を学ぶ。その後、長崎へ遊学。さらに、その後は藩の役目を辞して、大阪京都で学び、さらに江戸に出て大活躍。その活動範囲は極めて広く、本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家などと紹介されている。今回何冊かの本を読んだが、そこには、「江戸時代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」といったキャッチコピーがつけられていた。

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 しかし、人間論ゼミのテーマとして取り上げて、その人物の思想を語ろうとすると、とても大きな困難に出会った。とても器用な人物で、いろいろな分野で広く名を知られる活躍をしたのは事実であるが、必ずしもその行動の背景に、何らかの強い信念が宿っていたという訳では無いようなのである。だから、どうこの人物を評価していいかよく分からないのだと、正直に参加者に話をすると、ある参加者が、「ならば、ビートたけしみたいな人ですね」と言葉を返してくれた。
 確かにそうだ。多芸多才で、多くの人に知られ愛されるが、ならばその人の人間的魅力は何かといわれるとよくわからない。源内とはそんな人ではなかっただろうか。

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11月10日(土) 世界中 戸惑い竦む 海原に 知恵と元気で 獅子吼するなり

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 岡山県瀬戸内市で、地域おこしの活動を続けている「せとうち村塾」で講演。テーマは「 夢出せ!知恵出せ!元気出せ!」。地域おこしに関心を持っている約40名の方々が集まってこられた。
 地域おこしを進めていくために必要な基本的な考え方について、まず私から1時間余りの講演を行い、その後休憩を挟み、さらに約1時間、質疑応答の中で、問題を深めることができた。
 その最後の場面で、私が参加者からの質問にお答えする中でご紹介した短歌が、今日のイラ短に添えているものである(若干修正あり)。瀬戸内市の皆さん方が、この混迷の世の中でどのような気概を持って取り組んでいかねばならないか、それを短歌で表現したものである。
 私たちは、混迷の世の中にいるからといって、何もしないでただ呆然としているわけにはいかない。それぞれがしっかりと夢を胸に抱きながら、世界中が戸惑い竦んでいる海原に向かって、知恵と力を振って、雄々しく立ち向かっていくのである。または、その海辺に立って、大声で獅子吼するのである。その気概さえあれば大丈夫。必ずや、天は、その固い扉を開いてくれるだろうと思う。

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11月9日(金) 人生は 山あり谷あり 苦悩あり 先人学びて 根を培わん

 高津人間論ゼミ。今日は、 11月18日に行われる高津校区文化祭に、この人間論ゼミに集う人たちの座右の銘を、去年と同じく色紙にして会場に展示するため、その準備を行った。 
 具体的には、私が以前に「夢出せ!知恵出せ!元気出せ!」という本を出版するときに、その出版社代表の川人正臣さんの人生語録をその本の中に収録させていただいていたのであるが、それを使って、私からその言葉を説明。そのうえで、参加者が自分の人生で大事にしたいと考える言葉を選び出し、それを色紙に筆で書いたのであった。今回は、昨年一同経験した事を出会ったので、参加メンバーも、あまり戸惑うことなくその作業を進めることができたと思う。この色紙に、簡単な解説文を添えて、当日展示をしたいと考えている。

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 それにしても、嬉しいのは、この場に集う若者達が、とても落ち着いてきたことであった。人生を生きていれば、山もあれば谷もある。そんな中で苦悩する日もあるだろう。しかし、自分自身がしっかりと大地に根を張る生き方をしていれば、多少の嵐がやってきても、地震が起きることがあっても、それに振り回されることはないと、私は信じている。そして、その人生の根っこを伸ばすためには、やはり先人に学ぶことである。先人がいかに生きて、いかに苦悩を乗り越えたか、そこから得られる教訓こそが、人生を豊かにするものであると信じているからである。

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11月8日(木) 表面が きちんときれいに なるほどに 裏の乱れが 気になる中国

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 中国共産党の基本方針を決定する、5年に一度の党大会が開幕。今回は、これまで10年間最高指導者として君臨した胡錦濤総書記がその職を退き、習近平・国家副主席が次期トップに就任する大会とされていて、日中関係が困難な時期でもあり、多くの人の注目を集めている。
 今日もテレビでその大会が始まった様子が放映されていたが、全国から北京の人民大会堂に集まった代表たちの姿を見ると、整然としていて、一糸乱れぬ一枚岩体制の下で平穏に権力移行が行われる印象をアピールしていた。
 しかし、現実には、裏舞台で激しい権力闘争が展開されてきたようである。そしておそらくは、この大会の後も、その血みどろの争いが続いていくことになるのだろう。
 また中国社会においても、一定の秩序が守られている様に見えるが、実際は、各地で地方政府に対する批判運動が数多く起きていて、その中には、暴力沙汰になっているものも多いようである。
 つまり、中国は、情報統制を厳しくして、表面的に安定した秩序をアピールしているが、実際には、国内の様々なところに不平や不満が鬱積をしていて、爆発寸前と見るべきだろう。隣国の大国であるだけに、これからの行方が気掛かりでならない。

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11月7日(水) 結局は オバマ氏選挙に 圧勝す 北風よりも 太陽が良い?

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 事前には、大接戦が予想されていたアメリカの大統領選挙であったが、即日開票の結果、民主党のオバマ大統領が接戦州と言われた州の大半を制して、大差で再選された。選挙人数で言うならば、オバマ大統領が獲得した選挙人332人に対して、共和党候補・ロムニー氏は、 206人にとどまった。
 もちろんアメリカの選挙制度では、各州ごとに、その州の勝者がすべての選挙人を獲得する形になっていることから、得票率以上に大きく勝敗の差がでてくるわけであるが、それにしても、事前の接戦予想からすれば、有権者が雪崩現象を起こしたのではないかと思われるような結果であった。
 私は必ずしも、この大統領選挙を丹念にフォローしていたわけではないので、アメリカ国内でどのような民意の変化があったのかはわからないけれど、直感的に言うならば、アメリカ国民は、北風よりも太陽を望んだという事ではないかと思えてならない。オバマ大統領の対立候補であったロムニー氏は、共和党の伝統的精神に基づいて、国民の自己責任、企業活動などの規制撤廃、財政支出削減による財政再建などを強く訴えたようである。そしてそれによって、強いアメリカを回復させることを主張したようである。国家が強くなるために、国民に一定の負担を求めるという政治スタンスであった。
 アメリカは、このしばらくの戦争や激しい競争に疲れている、ということかもしれないなと思った。

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11月6日(火) 経済も 後退局面 日本の 全てが何だか 沈没寸前?

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 内閣府が発表した9月の景気動向指数によれば、景気の現状を示す一致指数が91.2となり、前月と比べて2.3ポイント低下。この指数の下降は、 6カ月連続となり、内閣府は景気の基調判断を、「足踏み状態」から「下方への局面変化」に下方修正をした。そして、「すでに景気後退局面に入った可能性が高い」との暫定的な判断を示した。民間エコノミストによれば、「今年3月がピークだった可能性が高い」との見方も示されている。
 日本は、経済成長を軸にして、経済大国として世界主要国の一角を占めてきた。それだけに、経済力が弱まってくると、国全体の力が衰弱してきているような印象を禁じ得ず、国家沈没の危惧も生まれ始めているこの頃である。
 沈没といえば、頭に浮かぶのが、豪華客船「タイタニック号」の処女航海における沈没。その原因は、氷山との衝突であった。日本の「怠惰ニック号」の周りを見渡してみると、経済問題以外にも、領土問題、財政問題、そして様々な社会問題などの巨大氷山が進路に立ちはだかっているのが見える。
 このままで日本の国は本当に大丈夫なのだろうか、これら氷山群をうまく越えて、平穏なところにたどり着くことができるのだろうか、そんなことが心配になってきたのであった。

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11月5日(月) 人々は オンリーワンの 生き方を 求めてるんだね 心の中では

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 日本音楽著作権協会(JASRAC)は、事業を始めて30周年を迎えたことを記念して、この30年間でもっとも広く歌われたり聞かれたりした楽曲のランキング上位30曲を発表。そのトップに輝いた曲は、2002年に発表された「世界に1つだけの花」であった。人気グループSMAPが歌って大ヒットした歌である。
 「ナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」「世界に1つだけの花 ひとりひとり違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい」…このような詩に、軽快なメロディーがつけられている。現代の競争社会の中で疲れ果てた人たちが、他の人たちと比べて上だ下だと言うのではなく、ただ自分自身の信ずる道を歩んでいけばいいのだ、人は人であり自分は自分であると、自分を取り戻し、元気を回復する歌として、多くの人が愛唱してきたのであろう。
 確かに、仕事の上でも生活の上でも、これだけ世の中が広くなってくると、ナンバーワンを目指して努力するといっても、大変なことである。また変化も激しく、トップになったと思っても、すぐに蹴落とされてしまう。そんな中では、気が休まる暇もない。そんなことよりも、自分には自分の花がある。その花を立派に咲かせる人生の方が自分らしい人生なのだ、そう考える方がより豊かに生きていけるということではないだろうか。

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11月4日(日) 橿樹舎の 地元校区の 文化祭 芸術の秋と イラ短出展

 私たち夫婦が生活をしている橿樹舎は、愛媛県新居浜市の船木にある。この船木という地域は、世帯数にして約2,250 、住民人口が約6,500人という、山際にある、のどかな田園地域である。 ここには、公民館もある。
 今日はその船木公民館の文化祭であった。そして、実は、この文化祭の公民館企画エリアに、私の描いたイラ短が、特別展示されたのであった。

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 今回展示していただいたイラ短というのは、船木地域が持っている可能性や将来ビジョンについて、思いつくままに描いたものであった。例えば、「船木」という地名の由来が、斉明天皇の時代に百済救援の為に日本が送った船を作るための木材を切り出した土地だったからではないかとか、この地が高速道路の新居浜インターチェンジのある場所であり、新居浜市の玄関口になることから、風水の観点からこんな地域をつくるべきではないかとか、「ふなき」という地名からの連想として、歩を使わない「歩無き」変則将棋をしてみてはどうだといった、奔放な発想をイラ短で表現したものであった。このようなものを全部で12枚描いて、展示していただいたのであった。
 11月の初旬となれば、秋の深まりを感ずる季節である。秋と言えば「芸術の秋」。私の描いたイラ短が芸術の名に値するのかどうかはよくわからないが、地域づくりの一助になればと、出展した次第であった。

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11月3日(土) 大国に なればなったで 深刻な ジレンマ生むと ポール・ケネディ

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 フォレスト・トレンド勉強会の日。今日のテーマは、「ポール・ケネディ著『大国の興亡』を読む」。
 1988年に日本でも出版され評判になった「大国の興亡」は、歴史学者、ポール・ケネディが、国家がいかに興隆を極めるのか、そして、衰退することになるのか、という基本問題を取り上げ、西暦1500年から2000年までの世界の歴史を振り返りながら、経済面と軍事面からその分析を行い、かつ、これからの展望を示した意欲的な本である。日本語版の総ページ数は800ページを超え、速読で目を通すだけでも大変な作業であった。この本の中心的な主張は、国家が大国になってくると、その経済的な権益が大きく広がり、それを守ろうとすれば、必然的に軍事力その他の力を拡充せざるを得なくなり、その結果、国家は衰亡に向かわざるを得なくなるというものであった。つまり、大国になること自身の中に、実は衰亡に向か芽を孕んでいるというジレンマを描いたものであった。
 この本を読みながら、私の頭の中に浮かんだのは、安岡正篤氏の言葉「無名有力、有名無力」であった。歴史を振り返ると、世の中を大きく動かす実務を行った人間は、そのほとんどが無名の人間であった。無名であるが故に、社会の制約にとらわれることなく、自在にダイナミックに動くことができたというのである。国家も同じ、大国になれば、色々な責任や制約が増し加わってくる…。日本の未来を深く考えさせられた勉強会であった。

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11月2日(金) 理屈では 正しく見える 改革だけど 現実社会が ついてこれない?

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 今日もいろいろなことがあった。
 特に私の目を引いたのは、私自身が教育問題に関心を持っているせいでもあるが、新任の田中真紀子・文部科学大臣が、大臣の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」が来春に開校を認可する答申を行った、 3つの大学について、それを不認可としたニュースであった。
 その理由は、大学に進学する若者の数が減少してきているにもかかわらず、大学の数は年々増加を続け、それが、大学の経営問題を引き起こしできているという事であった。確かに、大学は社会的な責任を負って学生を受け入れるわけであり、経営が不振に陥ったからと、簡単に閉校にするわけにはいかない。したがって 、大学設置時にもっときちんと審査すべきであるというのは正論である。しかし、来春の開校予定で作業を進めてきている各学校にとってみたら、今この時点で不認可と言われても困る、というのが実態であろう。論理の上での正論に、現実社会がついてきていないのである。
 同様のことが他にもあった。アメリカ米兵の午後11時以降の外出禁止令も、もうほころびを見せた。やはりどこかに無理があるのだろう。そして、国会における議員定数是正問題も…。

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11月1日(木) どうしたの 目のつけどころが シャープなら 自分にもっと メスを入れなきゃ

 経営不振が伝えられているシャープが、2013年3月期連結決算の業績予想を下方修正。今年の8月時点では2,500億円の赤字と予想されていたのが、4,500億円にまで赤字が拡大する見込みと発表。液晶テレビの販売不振に加えて、液晶パネルや太陽電池事業も振るわず、経営状況がひどく悪化してきている様子である。ただ、この赤字は一義的にはリストラに伴うものであり、下半期には営業黒字を確保する見込みとのこと。日本を代表するハイテク企業の1つであるシャープであるだけに、一刻も早く、新たな道を見出して立ち直ることを心から期待したい。

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 シャープといえば、そのキャッチコピー「目のつけどころがシャープでしょ」がよく知られていた。よくテレビでも、そのコマーシャルが流されていた。それを「目指してる、未来がちがう」に変更したのは、2010年1月のこと。これは、20年ぶりの変更であった。しかし現状で見れば、どうも「目指してる、未来が間違った」ではなかったか。これは、少しシニカルなジョークであったかもしれない。
 やはり、今までと違う未来を目指していこうと独善的にな基本理念に変更した結果、目のつけどころが間違ったり、鈍くなってしまったりしたということであろうか。企業経営のみならず、政治でも、ひろく社会一般のことでも、目のつけどころが大事。それをシャープなものに磨き続けていく努力が大切だということだ。

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