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6月30日(日) 石仏と 心の小径が コラボして 何を生み出す 臼杵のまちに

 引き続いて、今日は、臼杵市に約6年前に開設した「深田・心の小径」に関する活動であった。
 この「心の小径」に関しては、これまでも幾度もご紹介してきたが、日本国内の数多くの人たちの募金をもとに、中国の敦煌市政府と協力し合って、 50の石碑を立てたものである。日本の先人の言葉が25 、そして中国の先人の言葉が25である。臼杵市といえば、国宝に指定されている石仏が有名であるが、その真ん前の広場に設置されている。

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 実は、臼杵市において、この「心の小径」をもっと活用していきたいという機運が生まれてきて、それに応える形で、私も、啓発のための絵はがきを作ったりしたのであるが、今度は、「臼杵チャレンジ塾」に集う若者達が、これら石碑の言葉の意味をよく勉強したいということになり、小雨の中、約2時間かけて、 50の石碑全てをご案内したのであった。そしてその後は、絵はがきの封入作業と懇談会。若い人たちの夢が溢れる楽しい時間であった。
 臼杵石仏はとても見事なものであるが、過去に作られた仏像という文化財に、新しい意味を加えていくのは、今を生きる人たちの務めであると思う。その新たな意味を与えるために、心の小径が大きな役割を果たすことになるのではないかと考えたのであった。

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6月29日(土) 大分の 大地を破る 新芽かな 教師が集う 人間論ゼミ

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 別府市内の教育関係者共済施設で、「第一回大分教師人間論ゼミ」が開催された。その主催団体は、大分県公立高等学校教職員組合。これは、昨年も、夏の研修会に私を呼んで下さった組織であるが、その時のご縁から、この教師人間論ゼミが今年度の新規事業に取り入れられることになったものである。そして、その初回の講師を依頼されて、やってきたという次第である。
 そこでこの話の内容としては、私はこれまで行ってきた「教師人間論ゼミ」の基本的な考え方や内容についてご紹介をし、その上で、具体的に吉田松陰を取り上げてのゼミを開催させていただいた。
 参加者は約20名。決して多い人数ではなかったが、参加者の姿勢は、とても真剣であった。このような真摯な人たちによって運営されるならば、この教師人間論ゼミは必ずや大きく成長していくに違いないと確信させられるものであった。
 言ってみれば、今回のゼミは、大分教育界という大地に、新しい芽が生まれたことを意味している。新しい取り組みには必ず批判や反発もある。それを恐れずに力強く育ってほしいと心から願った。

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6月28日(金) 臼杵市の 重鎮並ぶ 会議室に 静寂破る 鹿威しかも?

 九州キャラバンに出発。今回の九州キャラバンは、大分県公立高等学校教職員組合が主催する「第一回教師人間論ゼミ」に講師として招かれた機会に、九州各地で気がかりな知り合いに会ったり、これまで関心を持ちながら訪れることのできなかった土地を訪ねたり、また以前から依頼されていた講演を行ったり、と次々に予定を組み入れた結果、7月3日までの5泊6日の長い日程になってしまった。
 今日は、朝自宅を出て、佐田岬半島の先から佐賀関にフェリーで渡り、そこから高速道路でまず佐伯市へ。佐伯城下の古い町並みを眺めたり、国木田独歩記念館を見学し、それから臼杵市へ。臼杵市役所で、中野市長ほか市幹部の方々との懇談会、「すごい人サミット」を実務的に動かす人たちとの打合せ会を行い、今度はさらにそこから中津市へ。中津市では、昔ここで講演会を開いた時にお世話になった白石さんを中心に、若い人たちとの夕食懇談会。大分県の東部を、南北に駆け巡った一日であった。

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 とりわけ臼杵市幹部皆さんとの懇談会では、私のいろいろな思いや考えを開陳させて頂いて、少しは市役所内意識改革に向けて、鹿威し程度のお役には立てたかもしれないと思う。

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6月27日(木) 参院選 告示の日まで 一週間 嚙み合うことなき 議論哀しや

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 昨日通常国会が閉会したばかりであるが、今日が、参議院議員選挙の告示日までもう残り1週間という日。それにしても…という印象である。まったく選挙ムードが無い。確かに、テレビをつければ、ニュース番組などで、参議院選挙に向けての争点がこんなことだといった特集が組まれている。しかしそんな番組に各党の党首が登場して、様々なことを語ってはいるが、少しも心に響いては来ない。要するに、国民の心に響く形の政策論争が全く行われていないということである。
 その原因はなんだろうか、と考えてみると、野党側から全くと言っていいほど建設的な議論がなされていないことに気がつく。それぞれが安倍政権と与党に対する批判を展開をしてはいるが、それが完全にバラバラ。今回の参議院議員選挙が政権を取りに行く選挙ではないと言いながらも、全く与党に復帰しようとか、ないしは政権奪取を狙っているという熱気を感じることができない。これでは、このままの勢いで与党である自民党と公明党大勝の選挙となる、と言わざるを得ない。
 「歯車は 哀しからずや 与党とも 他の野党とも 噛まず漂う」…そんな戯歌が、自然に口から出てきたのであった。

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6月26日(水) 常ならぬ 通常国会 閉会す 訳の分からぬ 最後っ屁して

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 今年1月28日に招集された第183通常国会が、 150日間の会期を終えて閉会した。
 この間、平成24年度補正予算(総額13.1兆円)、そして平成25年度予算(総額92.6兆円)が成立。アベノミクス第二の矢である財政面での取り組みを進めた。また、マイナンバー法案や衆院区割り法案なども成立させた。政府提出法案の84%が成立したということである。全体的に評価して、常ならぬ通常国会であった。
 しかしこの幕切れは、あまり気持ちの良いものではなかった。与党側は、参議院議長の不信任決議案を提出。それに対して、野党側は、安倍首相の問責決議案を提出。安倍首相に対する問責決議案は可決された。そして、このゴタゴタの中で、電気事業法改正案や生活保護法改正案などの法案が廃案となってしまった。
 参議院議員選挙を前にした国会が閉会するにあたって、その与野党の対立軸を明示して、自らの正当性を主張しておきたいという各政党の気持ちはわからないではないが、国民から見れば、ほとんど意味のない「イタチの最後っ屁」という印象であったのではないか。国政全体の権威を損ねる幕切れであったのではないか、そんな気がしてならなかった。

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6月25日(火) 上海で 株式下落 経済を 統治原理の 中国揺らぐか?

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 中国の株式市場が変調気味である。上海株式市場全体の値動きを示す上海総合株価指数が、前終末の終値に対して、5.30%下落して、この日の取引を終えた。この下落幅は、 2009年8月以来約4年ぶりの大きさとのことである。
 この背景には、中国政府が、金融機関が投資家などから集めた資金を簿外で運用する「シャドーバンキング」を規制し、また、インフレを抑制する意図を持って、市場の資金供給を絞り始めたのではないか、との憶測が流れたことがある。市場に供給される資金が大きく絞られれば、中国経済のバブルが崩壊することになる。高い経済成長率を起こった中国経済は、いよいよその調整局面を迎えたということであろうか。
 しかし、経済停滞状況になれば、高い経済成長を旗頭にして、中国共産党政権の正当性を強く訴えてきた中国政府が、これから先も、国民に対する強い求心力を保ち続けることができるのであろうか。中国は、すでに建前である共産主義を大きく逸脱した国家を作り上げてきた。共産党組織は、すでに理念集団ではなくて、広大な国土の支配を行うための実効組織というに過ぎない。今回のことは、今後の中国が政治的にも不安定化する予兆なのではないか、そう私は感じたのであった。

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6月24日(月) 衆議院 区割り法案 再可決 「言論」の府の 「限論」政治?

 衆議院の小選挙区定数を「 0増5減」とする改正公職選挙法が、この日の衆議院本会議で成立した。
 特筆すべきは、この法案が、参議院で採決されないまま放置されたことを受けて、憲法59条の「みなし否決」を経た衆議院による再議決により、成立したことである。この再可決は、 5年ぶりのこととなる。衆議院だけで法案を成立させるということは、参議院の存在を否定する暴挙であるとの声も出ているようであるが、憲法違反が裁判所で指摘されている案件について、その是正を図る最低限の議論すら、まともに参議院で行うことができなかったことに、私は失望を禁じ得ない。

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 国会はよく「言論」の府であると語られる。国論の割れる問題について、暴力ではなくて、言論の戦いを展開する中で、最終的な合意と問題解決を生み出す場であるという意味であろう。しかし、参議院議員選挙を前にして、党利党略が表に出てしまい、議論を通して妥協点を生み出していこうとする自由度すら失われてしまった現実がある。これでは、「言論政治」ではなくて、「限論政治」であると言わざるを得ないのではないか。特に、「良識の府」と言われる参議院がこんな姿になってしまっていることが、残念でならなかった。

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6月23日(日) 道元の 「現成公案」 現状を 動かす考案 かも知れないね

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 四国マグマ・アカデミー。今回取り上げたテーマは、道元禅師の『現成公案』。
 道元は、鎌倉時代初期の日本仏教界を代表する禅僧。曹洞宗の開祖とされている。道元は、悟りという極めて理論化の困難な問題を体系化し、「正法眼蔵」という大部の著作を残している。
 今回取り上げた『現成公案』というのは、この「正法眼蔵」の冒頭に置かれている短い文章であるが、よく正法眼蔵全体の要約版と語られることがある。また、この文章は特にリズム感に富んでいて、美しい詩のようだと評価する人もいる。
 この『現成公案』には、数多くの著名な言葉が織り込まれているが、特に核心をつく言葉といえば、「仏道をならふというは、自己をならふなり」という言葉であろうか。人間は、自我に凝り固まった窮屈な枠組みを取り払って、天地自然の理を体する存在になり得たときに、仏道に通じることができる。そんな境地にあって、目の前のことに力を尽くして取り組んでいけば、悟りに至ることができるのだと論じているのである。
 この考え方は、陽明学に通じるものだと思う。それだけに、閉塞する現状を動かす新しい考案を含んだ教えだと感じたのである。

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6月22日(土) 富士山が 世界遺産に 選ばれて 裾野広がれ 日本の国

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 カンボジア・プノンペンで開催中のユネスコ第37回世界遺産委員会は、日本政府が推薦していた「富士山」の世界文化遺産登録を決定。この知らせを待っていた人たちは、喜びにわいた。
 富士山は、言うまでもなく、古来から日本の霊峰とされてきた山である。外国の教科書にも広く取り上げられていて、日本のシンボルといえば、この富士山が取り上げられることが多いようである。それだけに、今回の世界遺産指定は、全国民的な関心を呼んでいて、この日の報道も、このニュースでわきかえっていた印象である。
 富士山の魅力といえば、その3,776 mという日本一の高さと共に、均整のある末広がりの山裾の美しさである。その孤高の美は、世界に比べるものが無いと言っても過言ではないだろう。願わくば、今回の指定により、富士山を訪れる外国人観光客も増加すると思われるが、同時に、日本の国に対する理解もこの富士山の裾野のような広がりを見せてほしいと思う。日本人の美意識や心情までも含めて、日本という国を考えるシンボルとして、世界中の人に愛される存在になってほしいと思う。
 西行法師の短歌に、「風になびく 富士の煙の 空に消えて ゆくへもしらぬ 我が心かな」というのがある。ふとこの短歌を思い出した。

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6月21日(金) 人生を 面白おかしく 生きた人 それが本質 平賀源内

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 今回の四国人間論ゼミでは、香川県さぬき市出身の平賀源内を取り上げた。
 平賀源内は、江戸時代中期の人。エレキテルを日本国内で実現した人としてよく知られていて、科学者としてのイメージが強いが、それだけではなく、多趣多芸の人である。例えば、見事な油絵を描いている。小説も書いたが、ずいぶん売れて、それはその後の江戸文学の先駆けとなるものであった。また、浄瑠璃の脚本も書き、その上演は大人気であった。また、経営コンサルタントのようなこともやっていて、うなぎの蒲焼が売れないで困っているとやってきた人に対して、「土用丑の日」の書を与え、それがきっかけになって、この時期にうなぎがたくさん食べられるようになったという逸話もある。また、陶器製造の指導をしたり、鉱山経営等をやったこともある。
 ともかく、彼の関心は多岐にわたり、そのそれぞれで広く話題を呼ぶ動きをしたことから、日本のレオナルド・ダ・ヴィンチなどと呼ばれることもある。その彼の人生を支えたもの、その礎は、若い頃に長崎で学んだ洋学知識であっただろうし、さらに彼の、人生を面白おかしく生きるという基本姿勢が、その知識を大きく花開かせる力になったに違いないと私は思った。

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6月20日(木) G8 首脳の発言 などよりも 注目集めし バーナンキさん

 米連邦準備制度理事会のバーナンキ議長が、記者会見の中で、「現行の量的緩和策第3弾を年内に縮小し、さらに来年半ばにはそれを終息させる可能性」を示唆した。そしてそれを受けた金融市場は、この金融緩和の縮小がおこなわれれば、市中の資金も引き揚げられることになり、これまでの株高を支えてきた金融状況が変化するとの思惑から、アメリカの株価が下落、その影響が世界に広がった。
 今、世界各国は、国内景気を維持するため、金融緩和路線をとっている。しかし、中央銀行の景気・物価調整機能を有効にするためには、この金融緩和政策の出口を作らなくてはならない。それがどのようなタイミングでどの規模で行われるかということにより、金融市場は大きく動くことになる。これはアメリカだけにとどまるものではなく、ドルが基幹通貨であるだけに、世界中の市場に影響を及ぼすものである。

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 それだけに、今回のバーナンキ議長の発言には注目が集まっていた。少し前に開催されていたG8サミット以上の注目度であってもいいかもしれない。改めて、お金の持つ国際的影響力の甚大さに思いをいたさざるをえなかったのである。

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6月19日(水) 核兵器 使うことなく 60年余 博物館へでも 持っていくかな?

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 G8サミットを終えたオバマ・米大統領は、ベルリン入りし、ブランデンブルク門前で演説。新たな核軍縮交渉をロシアに呼びかけた。
 米露の戦略核弾頭数は、現在の配備数が、アメリカが1,950、ロシアが1,800とされているが、アメリカは、それを1,000前後まで減らす方針を訴えた。ただ、ロシア側は、核弾頭そのものを減らすよりも、アメリカがヨーロッパで展開するミサイル防衛計画での譲歩を求めており、この訴えかけに応じる可能性は低いとされている。
 ベルリンといえば、故ケネディ大統領が東西冷戦の中で不安に怯えるベルリン市民に向けて、「私はベルリン市民だ」と呼びかけた演説が有名である。それから数えてちょうど50年。世界の情勢は随分とこの半世紀で変化してきたが、世の中から争いはなくならず、また、核兵器も思ったようには削減がなされていない。改めて人間の業の深さということについて考えざるを得なかった。
 それにしても、核兵器は、 1945年に広島と長崎で使われて以来、実際の戦争では使われてこなかった。 60年余り年月を経たとなれば、削減された核兵器は、もう博物館にでも持っていくしかないのかな、そんなことを思った。

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6月18日(火) 動物の 体の中で 人間の 臓器を作る…? よく分からない

 政府の総合科学技術会議に置かれている生命倫理専門調査会は、動物の受精卵にヒトの細胞を混ぜた「動物性集合胚」を動物の子宮に移植する研究について、それを大筋で容認した。これにより、動物の体内で、ヒトの臓器が作られるかどうか、その可能性を検討するということだ。
 これまでに人類が得てきた科学的知見を総合すれば、確かにそういう結果を導くことができるのであろう。そして、本当にこれが実用化されるのであれば、機能不全に陥った臓器を自由に取り替えることが可能になるわけで、人間の寿命は大きく伸びることになるだろう。

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 しかし、疑問や懸念も数多くある。遺伝子レベルで色々な操作を行うことになれば、これまで厳然と存在していると認知されてきた、ヒトとその他動物との境界が曖昧になってくることとなる。その境界線をいかに厳密なものとして守ることができるのであろうか。さらに、この種医療が現実化したときに、おそらくは膨大な費用を要する医療になると思うが、貧富の格差問題が顕著になってくることはないだろうか。
 具体的には、豚の臓器が人間の臓器とほぼ同じ大きさであることから、豚で実験が行われるようである。「こいつは、トンだことになってしまった」とは、豚のつぶやき。

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6月17日(月) G8 サミット開幕 かつてほど 話題にゃならぬが 世界を動かす

 北アイルランドのロックアーンで、主要国首脳会議が開幕。開催国イギリスのキャメロン首相が議長となり、フランス、アメリカ、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、ロシアの首脳が一堂に会して、国際的な重要課題について議論を行うことになっている。今回のG8サミットの主要議題は、世界経済問題、多国籍企業の課税逃れを防ぐ国際ルール作り、テロ撲滅の合意、シリア問題や北朝鮮問題など打倒されている。どちらかといえば、高度な専門性が必要とされるテーマが多く、一般的な関心はそれほど強くないようである。
 しかし、このサミットの参加国の政治的・経済的・軍事的影響力は極めて大きく、これら国々の代表が集まり、国際的な懸案について意見交換を行い、一定の合意を生み出していこうと努めることには大きな意味があると思う。

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 しかし問題は、首脳間の信頼関係に基づいて議論を行おうと考えても、各国の代表が短期間のうちに次々と交代してしまうので、なかなか積み上げた形の議論が行なえないのではないかということである。今回の顔ぶれを見ていても、常連と言えるのは、オバマ・米大統領、メルケル・独首相、プーチン・露大統領くらいなもので、新顔が数多く参加していた。世界中で、政治が不安定になっているのかなと思った。

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6月16日(日) 台湾を 経営するには 人材を 育成せねばと 桂太郎氏

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 教師人間論ゼミ。今回のテーマは、「桂太郎の人生と教育思想」。
 桂太郎は、長州萩で生まれた、維新の志士。その後、日本陸軍で出世を遂げ、そこからさらに、政界に入る。第2代台湾総督、陸軍大臣、内務大臣、文部大臣、大蔵大臣、内大臣、外務大臣等を歴任している。そして、1901年(明治34年)には、第11代内閣総理大臣に就任し、それ以降、西園寺公望と交代で首相を務め、「桂園時代」と呼ばれる時代を生み出した。その総理在職日数は2,886日に及び、これは歴代第1位。そして桂内閣時代には、日英同盟の締結、日露戦争の開戦と勝利、韓国併合などの日本にとって重大な問題に取り組んでいる。
 この桂太郎の、教育分野に於ける顕著な取り組みは、日清戦争の後日本に割譲された台湾の統治と発展のために、「台湾協会学校」を設立し、自らその初代校長に就任したことである。その学校を通して、桂は、有為な人材を数多く育成し、台湾経営を順調に動かしていこうとした。その台湾協会学校は、後の「拓殖大学」となる。
 桂太郎自身は、幕末期の松下村塾に学んでいないが、それでも吉田松陰に大きな影響を受けていたのではないかと言われている。教育は人を作り、その人がまた新たな人を育てつつ時代を動かしていくのである。考えさせられた教師人間論ゼミであった。

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6月15日(土) CIA 鉄の規律を 誇っても なお漏れ出すは 秘密情報

 アメリカの元CIA職員、エドワード・スノーデン氏が、香港において、複数の新聞社の取材やインタビューを受けて、アメリカ政府が、個人情報の収集を組織的に行っていたことを暴露。大きな問題になっている。
 CIAといえば、アメリカ大統領の直轄組織であり、アメリカ政府の外交・防衛政策に必要とされる情報活動を広く行ってきた組織として知られている。そしてその仕事の性格上、 CIAにおける情報管理については、水も漏らさない完璧なものであると考えられていた。しかし、その内部から、その秘密活動に関する情報が漏れ出てしまったということで、アメリカ政府も戸惑いを隠せない様子である。

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 それにしても、このタイミングは、米中首脳会談、 G8サミットなど、国際的に重要な会合が開催される時期を狙ってのものと考えざるを得ない。スノーデン氏の背景に、一体いかなる組織が存在しているのか。そして、スノーデン氏は、何を目的として、このような動きに出たのか。よくわからないことの多い今回の事件であるが、スノーデン氏は、 まだ未発表の数多くの機密情報を保持しているという情報もある。今後、事態がどう展開するのか、そしてアメリカの国際政治における影響力にどんな悪影響を及ぼすことになるのか、注意して見守っていきたいと思う。

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6月14日(金) 老子の日 無為自然こそ 無我の意志 されど 禄の石打ち ろくでもないよ

 今日が老子の日だって?そんなことは、どこにも書いてはいない。私が勝手に決めたことである。その理由はといえば、今日の6月14日は、「六・一四」であり、数字を音読みすれば、「ろーし」となるというだけのことである。
 ついでに言えば、老子の思想といえば、「無為自然」。これも、数字表記してみると、「6・14然」となる。そんなことに気がついて、面白がって、今日のイラ短は、語呂合わせのこじつけ作品になった。
 今日の午前、安倍内閣は、「経済財政運営の骨太方針」を閣議決定した。今回のポイントは、安倍内閣の看板政策である「アベノミクス3本の矢」の着実な推進と同時に、 1,000兆円を超える累積財政赤字解消に向けての方針を打ち出したことにある。 2015年までに、プライマリーバランスの赤字を半減し、さらに2020年までにその赤字をゼロにするという方針である。そのポイントは、年々急増する社会保障予算の削減。高齢者医療費の自己負担の増加、年金給付年齢の延伸、そして介護給付の見直しなどである。これら政策は、それぞれに多数の利害関係者が存在し、強い批判を覚悟せねばならない課題であるだけに、その具体政策については先送りとしたようである。

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 しかし、特に高齢者の「禄」を石で打つが如き政策であるだけに、「これはろくでもないよ」という声がどこからともなく聞こえてくるようである。

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6月13日(木) 6月に 38度の 猛暑とは… 我怖れしは 社会の変調

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 西日本を中心に猛暑となる。報道によれば、大阪の豊中市では、 37.9度まで気温が上昇したのだそうである。ちなみに、私が住んでいる新居浜市での最高気温は、34.2度。うだるような暑さで、梅雨入りしたはずなのに、雨雲は何処へ行ってしまったのだろうかと思わされる一日であった。
 暑さといえば、思い起こすのが、カミュの小説「異邦人」である。殺人を犯した主人公ムルソーが、その殺人の動機を「太陽がまぶしかったから」と述べる。暑さには確かに人の心を狂わせるものがある。この調子で、日本列島全体が猛暑の中に入っていくとすれば、この国の中に何かが起こってきそうだな、とそんな気持ちがしてきた。
 時ちょうど、 明日からは、東京都議会議員選挙である。この選挙は、夏の参議院議員選挙の前哨戦と位置付けられている選挙であり、この中で生まれてくる新たなる胎動が、 7月21日に予定されている参議院議員選挙に大きなインパクトを及ぼす可能性がある。
 この暑さは、日本人の心をどう動かしていくのだろうか。そしてその心の動きが、これからの日本の国づくりにどんな影響を及ぼしていくのだろうか、そんなことに思いを巡らせた一日であった。

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6月12日(水) 外見は 少しも違わぬ ボールだが 結局中身が 問題なんだね!

 昨日から大きな話題となっている問題に、日本野球機構がプロ野球で使用している統一球を、今季からより飛びやすいものに変更しながら、それを公表していなかったという問題がある。これは、昨年のボールを調べてみると、その反発係数が規定値の下限を下回るものが多く見つかったため、ボールを製造していたミズノに対し、その改善を求めたというものである。報道によれば、統一球の飛距離想定において、昨年のボールは約3メートルそれが短くなっていたらしい。
 だから、この統一球の改善自身は、本来の飛距離に戻そうとしたものであって、特段の意図があってのことではないようである。ただ、選手などから疑問が低されたときに、「仕様は変更していない」と説明し続けていたことに裏切られた思いを持った人が多かったということであろう。

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 当然のことだが、去年のボールと今年のボール、その外観は全く区別がつかない。ボール内部にある低反発素材の割合を低くしたことで、その飛距離が変わったということだ。人間も同じ。外見ではなくて、中身が変わってこそ、その能力も変わってくるはずである。今回のことで、せめてこんな教訓でも引き出してみようと思った次第である。

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6月11日(火) トルコでも 成長期には つきものの 反抗期かな? 親父に対して

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 このしばらく、トルコにおける、大規模反政府デモがよく報じられている。現政権は、エルドアン首相が11年にわたって率いてきたもので、この間、トルコ経済を発展軌道に乗せ、またオリンピック招致運動を展開するなど、国際社会におけるトルコの存在感を高める取り組みも行い、国民からの高い支持率を得てきた政権である。
 しかし、政治家は、長い間権力の椅子に座っていると、とかく強権的になりがちである。エルドアン首相も、その強気な性格も手伝って、アルコール禁止や言論統制に踏み込むなど、国民からの反発を呼ぶ取り組みをあえて進めようとした。また、今回の反政府デモに対しても、あえてデモ隊を刺激する発言や行動を行うなど、挑発的姿勢でもあった。
 私はトルコの事をよくは知らないが、これまでは強権的政治姿勢も、困難な課題を多く抱えたトルコにおいては、強い信念を持つ政治家としてむしろ高く評価されてきたのではなかったか。
  ならば、この反政府デモの原因の一端は国民側の意識変化にもあるはずである。洋の東西を問わず、社会がある一定の発展段階に達すると、国民、特に若者たちが、子どもが頑固な親に対して反抗期を迎えるのに似た反発を示すことが多い。トルコも、今そんな段階に到達したと理解するのが最も正しい見方なのではないだろうか。

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6月10日(月) 米中の 首脳会談 8時間! 覇権オセロを やってたのかな?

 オバマ・アメリカ大統領と習近平・中国国家主席の初会談が、アメリカカリフォルニア州のパームスプリングス近郊で、2日間にわたって開催された。その会談時間は、両日で8時間以上に及んだと発表された。
 その議題は、北朝鮮の核問題、中国発のサイバー攻撃問題、海洋安保問題、貿易不均衡問題、中国の人権問題、気候変動問題など、多岐にわたったようである。その中では日本の尖閣諸島問題も議論されたようである。
 この議論の中で注目すべきは、習氏が、「太平洋には両国を受け入れる十分な空間がある」と語り、アジア太平洋地域における中国のプレゼンスを協調したことである。この主張は、西太平洋に数多くの同盟国・友好国を持つアメリカにはとても受け入れられるものではなく、おそらくは一方通行の話に終始したものと思われるが、太平洋地域における今後の米中衝突を予感させられるものであった。

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 それにしても、先に述べた通り、両首脳は8時間もに渡っての議論を繰り広げたという。そんな長い時間をかけて、一体何が語られたのであろうか。私の率直なイメージを表現すれば、太平洋地域、または世界の中での覇権をめぐっての議論であったのではないかと思う。習氏は、一発逆転のオセロゲームに似た感覚でオバマ大統領に語りかけた場面もあったのではないだろうか。そんな気がしてならない。

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6月9日(日) 明治初期 経済界の 暴れん坊 高知出身 岩崎弥太郎

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 今回の四国人間論ゼミのテーマは、「岩崎弥太郎の人生と思想」。
 岩崎弥太郎は、 2年前のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で日本中に何広く知られるようになった人物である。坂本龍馬とほぼ同時期に土佐藩に生まれ、青年期、何後藤象二郎に推されて、長崎にあった土佐商会の主任になったところから、商売に深く関わるようになり、明治以降は、海運業において頭角を現し、現在の三菱グループの礎を築いた。
 明治初期の台湾出兵や西南戦争において、他の海運会社が兵や軍備の輸送に尻込みする中、「国家のため」と説得され、それに対して義侠心を出して引き受けた仕事が、結果的に大きな利益をもたらした。政治家との結びつきの中で仕事を行うことが多かったこともあり、「政商」という批判を受けることにもなったようである。
 弥太郎は、明治18年、ライバルとの激しい争いの真っ只中で、病死。享年51歳。
 その人生は、波乱に富むものであり、先見性とともに強い信念を持っていた弥太郎ならではの人生であったと思う。坂本龍馬が政治の世界におけるヒーローならば、岩崎弥太郎は経済の世界におけるヒーローであると思う。

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6月8日(土) 五月雨の 若葉書院に 朴の木を 植樹するなり 白虎の木として

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 政経塾時代の後輩である藤崎育子さんが、昨晩から新居浜にやってきている。昨晩は、夕食をともにし、意見交換。そして今日は、私の活動舞台を観てみたいとのことで、午前中は新居浜の橿樹舎に来舎。そして昼食後、新宮の「志の道」を少し歩き、それから、若葉書院へ。
 実は、この日、若葉書院に、観音寺市在住の高橋さんから少し前に頂いた「朴」の苗木を植樹した。梅雨の時期に移植するのが根がつきやすくていちばん良いだろうというアドバイスであり、この機会に、藤崎さんに手伝ってもらって、それを実行したのである。聞いてみると、この朴の苗木は、仏教詩人としてよく知られている坂村真民先生ゆかりのものなのだそうであり、これから大切に育てていきたいと考えている。
 これで、若葉書院に、「四神樹」が揃った。東方の青龍は、「ヤマザクラ」。森喜朗元総理がお越しになった時に記念植樹したものである。南方の朱雀は、「ウラジロガシ」。若葉書院開設時に地元の方々からプレゼントされたものである。北方の玄武は、「楷の木」。閑谷学校の有名な楷の木の子にあたるもので、岡山人間論ゼミからプレゼントされたものである。そして今回、西方の白虎として、「朴の木」が加わった。若葉書院を守り育てる「四神」である。または、持国天、増長天、多聞天、広目天の四天王勢揃いと言ってもいいかもしれないと思った。

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6月7日(金) 円高く 株安くなる 変調に つけた名前は アベコベミックス

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 昨年秋の野田総理による衆議院解散の決断以来、ほぼ一本調子に推移してきた円安と株価上昇の動きが、このしばらく変調である。今日も、この一日で、円相場は約2円円高に動き、株式相場も、558円下落した。 5月22日のピークからすれば、約8円の円高であり、また2,700円も日経平均株価を下げている。今日も、投資家の人たちの表情がテレビで伝えられていたが、こんなに大きく動くと予想ができないと、困惑気味の表情であった。
 安倍総理による経済金融政策のことを「アベノミクス」と呼んでいるが、こんなに激しく上下すると、「アベコベミックス」とでも呼びたい気分である。「アベコベ」の「アベ」は、「彼方」。そして「コベ」は「此辺」。つまり、あっちへ行ったりこっちへ来たりという意味である。そこから、物事の順序や位置、関係などがひっくり返っていることの意味となる。経済というものを素直に見れば、ある国の経済が強くなるということは、その国の株価が上昇することであり、また通貨も強くなって高くなるはずである。しかし、現実は、そうではなく、通貨が安くなれば株価が高くなり、通貨が高くなれば株価が安くなる。これは輸出産業の競争力を評価して、こんな現象が生まれているようであるが、やっぱり何かおかしい。投資家たちが、変化の中に自らの利益を得ようと資金を動かすなかでこんな現象を作っているということだろうか。

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6月6日(木) 大学の 入試改革… それだけで 教育の質が 向上するかな?

 政府の教育再生実行会議が、大学入試の改革に向けた議論を開始。その要点は、これまで長い間重視してきた大学入試センター試験を、 5年後をめどに廃止し、高校在学中に複数回受けられる全国統一試験「到達度テスト(仮称)」を創設し、大学入試に活用するというものである。これは、 1つの問題による一発勝負の入試では、受験者の総合的な実力が必ずしも的確に評価できず、出題問題の運不運に左右されたり、当日の体調等に影響されるという批判に対応するものである。しかし同時に、複数回の試験となれば、その度に山場ができるわけであり、高校在学中、ずっと緊張が求められるということにもなりかねない。様々なクラブ活動やサークル活動にも影響が出てくることになるだろう。

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 所詮、制度とは、必ず長短を合わせ持っているものである。良かれと思って改革すれば、おそらく新たな問題が生まれてきて、早晩その対応が求められることになるに違いない。
 それよりも問題は、人間はなぜ学ばねばならないのかという基本問題に対して、的確な動機付けをどう行うのかということであり、また、大学そのものが、本当に今の時代性の中で十分な存在意義を持っているのかということを問い掛けることなのではないだろうか。この報道を聴きながら、そんなことが頭の中に浮かんできた。

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6月5日(水) サッカーの 試合の後の 格言は “終わりよければ 全てよし”かな?

 サッカーワールドカップブラジル大会のアジア最終予選B組、日本とオーストラリアの対戦が、埼玉スタジアムで行われた。観衆は6万2,000人を超えていたという。私も、この試合を後半になってからテレビで観戦したが、会場全体が大変な熱気であった。
 試合は、両チーム無得点のままで推移し、後半残り10分のところでオーストラリア側が蹴ったクロス気味のボールがゴールに入ったのが、両チームを通しての初得点。それに対して、日本が得点したのは、最後のロスタイムに入ってから。ゴール前におけるハンドの反則によるペナルティーキックによるものであった。このチャンスを、本田圭佑が見事に決めて、同点に追いつき、日本は5大会連続5度目の本大会進出を決定。時間切れ寸前でのゴール決定であり、その瞬間、会場は興奮のるつぼとなったようである。

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 私は、強豪同士が競い合うと、こんなことになりがちなのかもしれないが、見せ場も少なく、試合そのものはそんなに魅力的なものだとは思わなかった。しかし、「終わりよければ全てよし」である。ワールドカップ出場をかけての試合で、残り時間わずかであきらめかけていた観衆が、最後のどんでん返しで歓喜に沸いた。そうなると、もう途中のことはほとんど気にならなくなる。このことは、全てに通じることかもしれないなと思った。

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6月4日(火) 瀬戸内の 塩飽諸島に キャラバンす 島は遠いね 距離は近いが…

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 今日は、瀬戸内海の塩飽諸島へのキャラバン。塩飽諸島というのは、岡山県と香川県に挟まれた西備讃瀬戸に点在する28の島々から成り立っている。 16世紀の戦国時代には、この島々には塩飽水軍が勢力を持っていて、西瀬戸内海に大きな影響力を持っていたようである。また、幕末期、日米修好通商条約の批准書交換のために太平洋を横断した咸臨丸の水夫50名中35名までがこの塩飽諸島出身者であったと言われ、江戸時代も、日本の海運界に大きな力を振っていたことが想像される。
 今回私が訪れたのは、その塩飽水軍の拠点であった本島と、そのすぐ近くの牛島であった。本島の現在の人口は627人。江戸時代に政務を執り行っていた「塩飽勤番所」が残されているほか、数多くの寺社があった。観光業で島の振興を図っていこうとする意欲が感じられた。そしてもう一つの牛島は、人口わずか16人。島全体が激しい過疎の中に置かれていて、港周辺地域でも、草ぼうぼうの廃屋が数多くあった。
 地図で見れば、これらの島々は、陸地部からほんのわずかの距離である。しかし、心理的な距離は遠いと言わざるを得ない。この心理的な壁をどう乗り越えていくのか、それがこれからの島嶼部振興の鍵である気がした。

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6月3日(月) 安倍総理 47もの 会談を 走りつないで TICAD閉幕

 アフリカへの包括的な支援策を協議する第5回アフリカ会議(TICAD)が、 6月1日に横浜で開幕し、今日まで3日間にわたって、様々な会合や行事が開催されてきた。会議を終えた後、安倍総理は記者会見に臨み、「成長はアフリカにあり、アフリカに投資すべきは今だ」と語り、アフリカの日本企業の投資促進を強く促した。アフリカへの進出に立ち遅れてきた日本にとって、一定の成果を上げた会合であったと評価できるだろう。

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 それにしても、総理の仕事は激務である。この会議にあわせて来日中のアフリカ各国首脳や国際機関の要人たちとの個別会談を、 5月30日のタンザニア大統領との会談を皮切りに47件もこなしてきたという。 31日には10件、 6月1日にも10件、 2日には18件、そして最終日の今日も8件ということである。各国首脳一人当たりに割り当てた時間は15分間だったという。 47もの会談といえば、日本の都道府県の数がちょうど47だから、全部の都道府県知事と個別に意見交換をしあったのと同じである。これは、体力も気力も充実していなければできないことである。
 安倍総理が健康を取り戻し、日本の国のために全力投球しておられる姿がとてもありがたいことに感じられたのであった。

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6月2日(日) カルタゴの 歴史を学ぶ! 通商で 栄華保つは 容易じゃないぞ!

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 フォレストトレンド勉強会の日。今日のテーマは、“森本哲郎著『ある通商国家の興亡』を読む”。
 この本の出版は1989年のことであり、私が松下政経塾に入った頃に一度読んだことのある本であった。
 この本のタイトルとなっている「通商国家」というのは、紀元前にローマとの闘い(ポエニ戦争)の中で滅亡してしまった北アフリカの国・カルタゴのことである。カルタゴは、今のチュニジアの海岸部分にかつて存在した国家である。カルタゴ人は、造船術や操船術に優れ、商才に富んでいたため、地中海全体を船で縦横無尽に駆け巡り、通商活動を通して豊かな国家を作り上げた。しかしそれが、ローマにとっての大きな脅威になり、ローマとの3度にわたる戦いの末に、カルタゴは完全に破壊され、消滅してしまうのである。
 この本の著者・森本哲郎氏は、このカルタゴの姿が、現代の「経済大国」・日本の姿に重なって見えるとして、このカルタゴの興亡の歴史を日本人はよく学ばねばならないと主張しているのである。
 確かに、改めてこの本を読み直してみると、今の日本が抱えている基本問題を時を超えて提起している本だと思った。有意義な時間であったと思う。

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6月1日(土) 6月だ 鮎釣り解禁 クールビズ 我は今日から 放射線測定

 6月の初日。 この日は、昔から衣替えの日だった。中学高校時代などは、暑苦しい学生服を脱いで、半袖シャツ姿で登校できるということで、無性にうれしかったことを覚えている。今日は、テレビを見ていると、クールビズの話題が報じられていた。また、全国各地の河川で、鮎釣りなどが解禁になったという報道もあった。

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 ところで私自身は、といえば、 6月を迎えたからといってさして何かが変わったということはなかったが、あえて特筆すべきことといえば、今日から、少し前に購入した放射線測定器を使って、私の周辺環境の放射線量の測定を始めたことくらいであろうか。この放射線測定器は、インターネットのショッピングサイトを眺めていてたまたま見つけたもので、値段は約2,500円。福島第一原発事故の後に急遽増産された製品が大量に残っていて、ここにきて、それが安価に放出され始めたということだろうか。
 私は、その放射線測定器を使って、いろいろな場所で目に見えない放射線の測定を行い、放射線に対する感覚を身につけようと考えている。そしてそれにより、報道ではマイクロシーベルトだとかミリシーベルトだとかよく報じられているが、そんな放射線の存在を実感を持って感じ取れるようになりたいと考えたのであった。

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