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8月31日(土) 消費税 政治家よりも 民間の 声響くなり 永田が原に

 消費増税の影響を検証するために、この1週間をかけて集中的に開催されてきた、政府の集中点検会合が終了。ここで発言をした有識者60名の内、7割を超える44名が、当初の予定通り、来年4月に8%に消費税を上げるべきだと主張。その他には、消費増税には賛成であるが、引き上げの幅や時期を変更すべきとした人が8名。増税自身に反対または先送りとした人が6名。賛否を述べなかった人が2名。
 この結果を見ると、有識者として呼ばれた人たちだけに、国の財政状況や経済の動きまで幅広く考慮して、良識的に消費税のあり方を論じたようである。おそらく、安倍総理は、この結果を受けて、 10月開催予定の臨時国会前に消費増税の方針を決定し、来年度予算編成に取り組むということになりそうである。

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 ただ、この集中点検会合が開催されていた関ヶ原ならぬ「永田が原」周辺の山々には、「戦いの火ぶたが切られる日までは隠忍自重せよ」と指示されている国会議員軍団が、天下分け目の決戦に備えて、すでに姿を現し始めているようである。ただ彼らは、まだほとんど何も語らない。この沈黙が、かえって不気味である。
 これから先、どのような議論が展開されることになるのか、関心を持って見守りたいと思う。

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8月30日(金) 経済の 指標がのきなみ 改善し 増税居士の 背中が見えた?

 日本政府はこの日、7月の一連の経済指標を発表。それらデータによると、「好調な生産が雇用と賃金を押し上げ、消費に波及する好循環が生まれつつある兆し(日本経済新聞)」を示しているようである。
 具体的に見れば、鉱工業生産指数は、前月から3.2%上昇。特に、設備投資との関係が強い機械類が好調。その生産の好調は、雇用にも波及し、有効求人倍率は0.02ポイント改善し0.94倍となった。求職者数と求人者数がほぼ一致するレベルである。その雇用改善の影響は、賃金にも及んで来ているようで、家計調査によれば、 2人以上世帯の世帯主の定期収入は、前年同月比1.2 %増となったようである。さらに特筆すべきは、住宅着工の増加である。「人生最大の買い物」とされる住宅について、 7月の新設住宅着工戸数は、前年同月比12 %増の8万4,459戸であった。 11ヶ月続けて前年同月を上回ったとのことである。

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 こういう数値を見ていると、これから先の持続性は不明だが、足下の景気は確実に回復しているといえそうだ。
 そうなると、次に気になるのが、消費税増税問題。安倍総理は、デフレ脱却を条件に、消費税増税を決定するとしている。その決定時期は10月上旬だという。さて、増税居士・財務省の背中は、すでにその視野の中にあるのだろうか。

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8月29日(木) 24の 瞳こらせば 見えてくる? 過去と未来と 現在のこと

 小豆島を舞台にした小説も、いくつかあるようであるが、私たち昭和世代にとってみると、その代表作はやはり「24の瞳」ということになる。この島出身の小説家、壺井栄女史の作品である。
 昭和初期に、島の分教場に赴任した、新任女性教師がその主人公である。この教師、大石先生は、数多くの困難に立ち向かいながら、子供たちとの強い絆を築いていくのである。しかし、時代は、そんな1人の教師の努力を嘲笑うかのごとく、大きくうねりながらこの島にも押し寄せてくる。男の子は軍隊に徴用され、女の子は家庭の事情で進学することを許されない。戦争が終わった後に、この教師と教え子たちが一堂に会する機会があり、そこで、昔撮った一枚の写真が話題になる。その頃の学校生活が、子供たちの多くの苦難の中で強い心の支えになったことをうかがわせられる場面であり、教育とは何かということについて、大きな示唆を与えられる場面でもあった。

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 小豆島の中を自動車で走っていると、この「24の瞳」と書かれた看板を数多く目にする。小豆島の大きなブランドとなっている印象である。それならば、この小豆島について、 24の瞳(つまり、 12人の目)で、過去のことも、未来のことも、そして今現在のことも、しっかりと見つめ、論じ合うという取り組みを行ってみてはどうだろうかと考えた。

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8月28日(水) 鈍牛が 西向く形の 小豆島 ノン日常の 魅力が疼く

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 朝、四国キャラバンに出発。今回の目的地は、オリーブの島として知られている「小豆島」。この小豆島の形は、牛が西方を向いて立っている姿に見える。今はちょうど、「瀬戸内国際芸術祭・夏の部」の開催期間中でもあり、この機会に、この島内の2つの町の町長にもお会いしたいと考えて、キャラバン企画を作ったものである。
 以前にも書いたことがあったが、陸上生活に慣れている現代人にとって、船に乗るということは、非日常の営みである。だから、その船に乗って訪れる島には、非日常的な何かに出会うことへの強い期待感がある。小豆島において、その非日常性がどんな形で探求されているか、という好奇心があった。
 瀬戸内国際芸術祭は、確かに、その取り組みに火をつけているようである。島内にある廃屋を活用した「迷路のまちづくり」も新鮮であったし、島内に設置された様々な作品も、私たちの常識をひっくり返すような意欲的な作品が作られていた。加えて、昭和時代初期の学校を再現している「岬の分教場」や「24の瞳映画村」も、タイムワープする感覚があった。エンジェルロード、オリーブ園、巨木などにも魅力があった。
 今、小豆島では、確かに人々が求めるノン日常への疼きが始まっていると感じた。

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8月27日(火) イプシロン 発射間際の 自動停止に 技術のスゴサと 限界を知る

 今日の午後、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所で予定されていた新型固体燃料ロケット「 イプシロン」の打ち上げが、直前になって急遽自動停止。この打ち上げを期待して、全国各地で見守っていた人たちを失望させた。
 なんでも、発射19秒前になって、搭載したセンサーがロケット機体の姿勢異常を検知したとして、コンピューターが発射停止を命じたということらしい。専門家たちのコメントを聞いていると、実際にはその機体姿勢に異常はなく、単にデータのやり取りのどこかに、想定と異なる問題が潜んでいたということのようである。単にプログラム上の問題であろうから、問題は比較的早期に解決されるものと思う。

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 それにしても、これだけ大きな話題になったロケット打ち上げにおいて、その基本的なプログラムのミスが完全に取り除かれていなかったということに意外な驚きを覚えると同時に、コンピューターによる「セルフチェック機能」のスゴサも感じた。このイプシロンロケットは、コンピューターを用いて打ち上げ準備を進めることから、その打ち上げ準備期間を通常の1ヶ月半からわずか1週間に短縮できるという。打ち上げに必要とされる多くの項目を短時間のうちにチェックするため、データのやり取りにほんの少しの誤差があるだけで、たちまち問題を起こすということのようだ。早期の解決と打ち上げ成功を心からお祈りしたい。

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8月26日(月) ようやくに 猛暑日ゼロの 日本だが 政治にゃまだまだ 熱風の日々

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 気象庁の発表によれば、全国に置かれている観測点927の中で、気温が35度以上の猛暑日地点がゼロになったそうだ。これはなんと、 7月4日以降53日ぶりのことなのだそうだ。改めて、この夏の猛烈な暑さに思いを巡らせた。ようやくに、日本列島に秋風が吹きはじめて来るということであろう。
 しかしそれにしても、政治の世界では相変わらず熱風が吹き続けている。
 今日も、韓国に戻っていた国連の潘基文事務総長が、韓国外務省で記者会見して、日本と中韓との対立について、「日本政府と政治指導者は、深く自らを省みて、国際的で未来志向のビジョンを持つことが必要だ」と述べたらしい。中立を守るべき国連の事務総長として、かなり異例な発言であり、早速日本政府は、その発言の真意をめぐって調査を始めたということである。
 潘氏ほどに外交経験を積んだ人間がここまで発言するということは、尋常なことではない。中韓だけではなくて、国際的な世論の流れを背景にしていると見るべきだろう。それに対して、日本政府はどのように対応していくのか、国内では消費税率アップの問題、対外的には近隣諸国問題に加えてシリアの問題など、暑い日がまだまだ続きそうである。

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8月25日(日) 教師とは 子らの人生 背負いこんで 余りに非力な 哀しい仕事…

 今日は、教師人間論ゼミの日。テーマは、「『24の瞳』の時代の日本教育」。
 『24の瞳』というのは、昭和27年に壺井栄が発表した小説。壺井栄の出身地である小豆島が舞台とされる「瀬戸内海ベリの一寒村」にある岬の分教場を舞台にした、若い新任女性教師と子どもたちの感動的な物語である。
 主人公の大石先生は、新任早々、洋装の上に、当時はまだ珍しく、女性が乗ることのほとんどなかった自転車で分教場まで通勤する。その姿に、早速つけられたあだ名が「オテンバ先生」。しかし、真剣に子供たちと向き合う大石先生の姿勢に、子供たちから深く慕われる。しかし、時代の波は、ひたひたとこの島の分教場にも押し寄せてくる。貧困と軍国主義の社会にあって、先生は懸命に子供たちを守ろうとするけれども、それは叶わない。

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 戦争の後、最初の教え子たちが集まる機会がある。戦争で死んだ教え子、視力を失った教え子、貧困の中に病気で死んだ教え子もいた。しかし、残った教え子たちが、昔、一緒に撮った記念写真を持っていて、その頃のことを楽しい思い出として語る。先生は、教師としてこの子らに何をすることができたのだろうかとあまりに非力であった自分を振り返りつつ、同時に教師という尊い仕事に思いを巡らせ、涙にくれるのである。哀しくも、美しい物語であった。その時代の教育背景も取り上げて語り合った、教師人間論ゼミであった。

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8月24日(土) 娘が上京 たった4日の 里帰り 親離れする 娘の背中よ…

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 台湾の旅に同行した後、故郷の新居浜に帰省していた娘が、夜の特急バスで上京。それを見送る。
 数えてみれば、今回の里帰りはたったの4日間。その間も、娘は、友達と会ったり、おばあちゃんの家に泊まったりしていたから、家に滞在したのは、ほんのわずかの時間。
 いつの間にやら娘も、もう23歳である。すっかり大人びてきている姿を見ていると、もう親離れをする年齢だから仕方のないことと思いつつも、胸の中には一抹の寂しさがある。
 娘は今、大学の4年生で、理系の研究室での卒論研究に取り組んでいるから、結構忙しいのだそうだ。上京して、翌週の月曜日からは、外部講師による連続講座が開かれるのだと語っていた。楽しく研究活動にも取り組んでいるようだから、ひと安心ではあるのだが…。
 バスに乗り込もうとする娘の背中を見送っていると、娘がずいぶん遠いところに行ってしまう気がしてしまった。年々逞しく育っていく娘を見て、それを嬉しく思う気持ち半分、寂しく思う気持ち半分の父親。これは、いつの世にも繰り返されてきた場面なのだろうと思いつつ、惜別の思いやるかたなし。

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8月23日(金) ヨバレタレ その弱虫が 日本の英雄! ならば俺もと 龍馬が増殖

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 船木公民館で、人間学講座。今回のテーマは、幕末維新の志士、「坂本龍馬」。
 龍馬は、日本歴史の中で、最も人気のある人物と言っていいだろう。子供からお年寄りまで幅広い人気である。また、国際的にもよく知られているようである。
 龍馬は、もともとの生まれは、土佐藩の下士。つまり、地方の藩の下級武士に過ぎない。しかも、少年時代はとても弱虫で、おねしょを垂れるという意味の「 ヨバレタレ」とも呼ばれていた。姉の乙女には、大きくなってからも、頭が上がらなかったようである。
 そんな龍馬が、成長するとともに、どんどんと大きな人間になっていく。その成長の足跡は、本当に感動的である。いろいろな人物との出会いの中で、また事件との遭遇の中で、龍馬は、次々に自分の殻を破り捨ててゆく。その痛快さこそが、龍馬人気の秘密ではないだろうか。つまり、あんな弱虫が日本の国を動かすような大人物になれるのならば、しがない自分自身であっても、努力と運次第では何かが出来るのではないだろうか、そんな気持ちを生み出して、龍馬ファンが、どんどんと拡大増殖しているということだと思うのである。

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8月22日(木) 薄煕来 キライな相手は 改革派? 中国政府の 機雷となるかも?

 中国で、元重慶市トップの薄煕来被告の裁判が始まった。薄煕来被告の罪状は、収賄や公金横領、職権乱用の罪とされている。

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 この裁判は、中国国内のみならず、国際的に大きな関心を呼んでいる。それは、この事件の背後に、中国共産党内部における権力闘争が潜んでいるとされているからである。薄煕来氏は、これまでに大きな業績を上げ、中国共産党の最高幹部入りが有力視されていたそうである。そしてその背景には、江沢民元総書記がついていたと言われている。いわゆる太子党の流れである。一方、胡錦濤をリーダーとする改革派は、薄煕来氏の妻による英国人実業家殺人事件を材料に、薄煕来氏追い落としに動いたようである。普段ほとんど表に出てこないこの種の権力闘争が、この裁判の中でどんな形で現れてくるのかという関心が、大きな話題を生んでいるのであろう。
 加えて、薄煕来氏は、裁判の罪状について、全面否認の構えである。しかもその裁判の様子は、インターネットを通じて公開されるという異例の扱いになっていて、それも国際的に大きな関心事である。
 しかし中国とは不思議な国である。情報が公開されるほどに、逆に闇が深くなる。
 薄煕来氏は、中国政治にとって、それを沈没させる「機雷」にもなりかねない展開である。

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8月21日(水) 究極は 給付と負担の 見直しだ 社保改革を 閣議決定!

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 日本政府は、社会保障制度改革の工程表と位置づける「プログラム法案」の骨子を閣議決定。この閣議決定は、社会保障制度改革国民会議がこの6日に安倍総理に提出した報告書を踏まえて策定したものである。このプログラム法案は、今秋臨時国会で成立させ、年明けの通常国会で、さらに医療と介護に関する関連法案を提出する予定である。
 この法案は、要するに、少子化と高齢化が進む日本社会において、社会保障予算が大きく伸び続けている実態を見据え、それを財政破綻を避ける適正なものに是正しようとするものである。その前提には、来春に予定される消費税増税を織り込むと同時に、医療や介護などの給付を引き下げるために、負担可能な人たちの負担を増やす施策も織り込んでいる。また、市町村が運営する国民健康保険の財政を安定させるため、都道府県の運営に移行することも含まれている。
 簡明に言うならば、国民側の負担と、国民の給付の両パイプにつけられている調整バルブをうまくコントロールして、社会保障財政タンクの枯渇を避けようという取り組みである。これでうまく枯渇を避けることができるかどうか、国民生活に密接な問題であるだけに、先々に多くの困難が予想される。

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8月20日(火) 戦争は やってはならぬが 日本の 戦はアジアを 独立させけり

 今日は、まず国立台湾博物館に開設されているの「児玉源太郎・後藤新平記念室」を訪れた。その展示ぶりや解説文は、とても公正なもので、台湾の人達の日本に対する温かい思いを感じることができた。
 それから、 同じ2・28和平公園の敷地内にある、2・28記念館を訪問。ここでは、日本の「李登輝友の会」の事務局長にご紹介いただいたボランティアガイド、簫錦文さんの自身の体験に基づくお話を聞き、さらに、館内のご案内もいただいた。ここでは、台湾の人たちがこれまでに経験して来た複雑な政治状況を知ると同時に、そんな中を力強く生き抜いてきた人たちに深い敬意を抱いたのであった。

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 ところで、その簫さんのお話の中に、自身が日本の軍人として出征した時の話があった。その時の生き地獄のような体験から、簫さんは、「戦争は絶対にしてはいけない」と力説をした。しかし同時に、当時の日本がすべて悪であったかのような論調に対しては、それは違うと明言し、「日本が欧米に対して行った戦によって、多くのアジアの国々が目覚めて独立することができたことを忘れてはならない」ともお話しされた。
 そんな言葉の端々にも、台湾の人たちの日本に対する温かい気持ちを感じた。
 それから、 一連の旅の日程を終えて、一同、日本に帰国。

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8月19日(月) 台湾と 日本を結ぶ 窓口開く 李会長との 涼風懇談

 昨日は、烏山頭ダムを訪れて、八田與一の足跡を訪ね歩いた後、台北市に移動。故宮博物院鑑賞後、市内で夕食会。この場所には、台湾米山学友会の阮理事長ご一家皆さんが駆けつけてくださり、なごやかな交流を行った。
 今日は、朝一番に、台北市北部にある芝山巖の「六氏先生の墓」を墓参。台湾日本割譲直後の厳しい状況の中で真摯に教育活動にあたった人たちを偲んだ。

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 それから向かったのが、亜東関係協会。 1972年に中華民国との国交断絶の後、対日窓口機関として重要な役割を果たしている機関である。この5月に、新たにその会長に就任した、李嘉進氏をお訪ねして、懇談。李会長は、 若い頃に筑波大学に留学、さらに国家安全会議諮問委員として、対日政策の責任者を務めていた方であり、とても親日的な方であった。当初は、 30分間の懇談を予定していたが、気がついてみると、1時間半にわたって、私たちに様々なことを語りかけてくださり、また、話を聞いてくださった。心が響き合う時間であったと思う。
 私たちはその後、淡水市にある、台湾第7代総督・明石元二郎氏の墓に参り、それから台北市に戻り、夜は、台湾流通の父とよく呼ばれる、徐重仁・台湾美化協会理事長にお越しいただき、交流夕食会を開催。

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8月18日(日) 台湾を 豊かな農地に 変えし人 八田與一は 小さな巨人

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 今日は朝から、 八田與一が建設したことで知られる烏山頭(うざんとう)ダムに向かう。
 八田は、東京帝国大学工学部土木科を卒業後、台湾総督府内務局土木科の技師となり、大正7年に、台湾南部の嘉南平野灌漑事業の調査を行った後、大正9年から昭和5年までの10年間、その工事の総責任者となり、有効貯水量1億5,000万立方メートルの大貯水池・烏山頭ダムを完成させると同時に、その平野一帯に1万6,000 kmにわたる水路を張り巡らせ、嘉南平野全域を三毛作の豊かな大地に変えた。
 その評価は、台湾において極めて高いもので、例えば、彼の銅像も、戦争中の金属回収令施行時や、蒋介石総統時代に日本に関する顕彰碑の破壊がなされた時にも、地元住民によって守り隠され続け、 1981年になって、元の場所に再設置されたものだという。それは、彼の業績もさるものながら、土木作業員の労働環境を適切なものにするため尽力したこと、危険な現場にも自ら進んで足を踏み入れたこと、日本人も台湾人も分け隔てなく扱ったことなど、彼の人柄によるところが大きいという。先人の偉大さを強く感じたのであった。
 八田與一は、まさに「小さな巨人」と呼ぶべき人であったと思う。

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8月17日(土) 武徳殿 飛虎将軍廟 ガジュマル樹 台湾大地にゃ 日治の根ッコ

 今日は、高雄市から台南市まで移動しながら、日本人ゆかりの場所を訪ねた。
 まず訪れたのが、高雄市の「武徳殿」。日本時代の建物が残っているというだけではなく、その内部では、剣道の指導が行われていた。しばらく観察してみると、日本での剣道練習と全く同じやり方であった。続いて旧・高雄神社。いまは、市民の公園になり、また、忠烈祠となっていた。

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 それから台南市に移動。ここでは、まず日本の航空隊兵士が祀られている「 霊安堂飛虎将軍廟」を訪問。立派な廟で、御霊が祀られていた。次には、「成功大学」。この中庭には、昭和天皇が皇太子時代にこの地で植樹されたガジュマル樹が大切に守られていた。そしてさらに、日本人の母から生まれた、台湾の英雄、鄭成功を祀る「延平郡王祀」や17世紀にオランダ人が作った城なども観光して回った。
 第二次世界大戦後に台湾にやってきた国民党軍は、日本統治時代の業績に結びつくものを、次々に破壊していたらしい。しかし、大衆の間に残る日本への敬意や感謝の気持ちまでは消し去ることができなかったようである。その姿は、木は切り倒されても、その根っこが大地に残っている姿によく似ている。日本精神は、確かに台湾の大地に残っていると感じた一日であった。

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8月16日(金) 日の本の 思いを胸に 各地より 台湾島に 焦点合わせり

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 この日、全国各地の仲間たち32名とともに台湾に旅立った。 4泊5日の旅である。そのコースは、今日台湾南部の高雄市まで移動し、明日から台湾西部を順次北上し、最後は台北市に至るというものである。この間に、日本が台湾を統治していた時代に、先人たちが残した足跡を訪ね歩くと同時に、台湾の人達との交流の中で、その理解を深め、さらに今後の日台関係を考え合うことを目的としている。
 今日は、その目的意識を共有する人たちが、成田、関空、広島空港から、それぞれに台湾の桃園国際空港に飛来。台湾新幹線の桃園駅で合流し、そこから一緒に4泊5日の旅を始めたのであった。
 おそらく今回の旅では、台湾各地を観光することを通して、日本を改めて見つめ直すことになるだろうという気がする。つまり、日本各地の仲間たちの「日の本の思いエネルギー」を集約して、台湾の訪問地に焦点を結び、そこにいったい何を発見し、または新しい価値を生みだすことができるか、メンバー全員の思いを尽くして、この旅に臨みたいと思う。
 日本では毎日のように猛暑日が続いていたが、台湾の方がずっと涼しかった。「 避暑地にやってきたみたいだ」などと冗談を言いながら始めた旅であった。

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8月15日(木) 中韓の 先入観は 頑固なり 安倍政権を 敵と決めしか?

 8月15日といえば、日本にとっては終戦記念日。中国にとっては戦勝記念日。韓国にとっては、独立回復記念日。勝敗をめぐって行われた戦争終結の意味は、国によって大きく異なっているだろう。
 この日、安倍総理は、中国や韓国との摩擦回避を優先して、靖国神社への参拝を見送った。それに対して、中国や韓国は、決定的な対立は避けたものの、安倍総理が戦没者追悼式で行った式辞で、アジア諸国の加害責任に言及しなかったことを批判し、また、安倍内閣の3閣僚が靖国神社参拝をしたことに抗議した。韓国の朴大統領は、 「光復節」記念式典での演説で、日本は過去を直視しろと発言。日本に対して厳しい発言を繰り返した。

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 中国や韓国は、日本が今「右傾化」していると主張するが、この「右傾化」なる言葉は、とてもわかりにくい。辞書を調べてみると、「 もともと左翼や中道的だったものが保守的、反共的、国粋主義的になったり、元来から右翼的であったものが一層右翼的傾向を強めること」などと書いてある。ならば、このしばらくの動きを見る限り、中国や韓国の方がずっと右傾化しているといえるのではないか。
 日本の国内では、中国や韓国は、日本がいかに誠意を見せてもそれを理解しようとする気持ちも持っていない、そんな考え方が広がってきている。国民感情が、少し危険な水域に入り始めているのではないだろうか。

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8月14日(水) 軍隊は 劇薬なるか 即効性は 確かにあるが 副作用もあり

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 エジプトの治安部隊は、首都カイロで座り込みを続けるモルシ前大統領支持派の強制排除を開始。その状況は、現段階では必ずしも正確に把握できる状況ではないようだが、この衝突の中で、1日に200人近い人たちが死亡したとの情報もある。
 内務省が、モルシ派に対して、 8月1日に退去勧告を出して以来2週間。「モルシ氏の釈放と復権」を求めて退去に応じようとしない人たちには、もう力ずくでの排除しかないとの判断を下したということであろう。
 しかし、今回のこの判断に対する副作用は極めて大きなものになりそうである。これによって、エジプトは、小水力の挙国一致体制を構築する可能性を失って、長期的に大きな不安定要因を抱え込むこととなりそうである。
 武力というものは、確かに目の前でその結果を出す即効力を持っている。しかし、武力は、死傷者を生み出してしまう。その関係者が心の中に抱く恨みは、簡単には解消しないだろう。それが長い間にわたって、様々な問題を生み出し続けることとなってしまう。
 いわば、軍隊とは劇薬である。その副作用の大きさを考えれば、安易に行使すべきものではないと言わざるを得ない。

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8月13日(火) 小泉首相の 靖国参拝 今もなお 戦争由来の カオス続くか

 8月13日といえば、 21世紀初年の2001年、小泉純一郎総理が靖国神社に参拝した日である。当初、中国の関係者から、終戦記念日の8月15日を避けて参拝するならば、大きな問題にはならないとの感触を得て、この日の参拝を決定したとのことであったが、あにはからんや、中国からの大変な反発を生み出すこととなった。その時は、終戦から数えてすでに56年。半世紀以上も経れば、戦争自身の傷跡もずいぶん癒えていそうなものであるが、現実の反発は、私たちの予想をはるかに超えるものであった。

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 おそらくは、中国にとって、戦争とは、「侵すべからざる歴史」そのものということなのだろう。つまり、戦勝国は、歴史上、その次に自国が敗れるその日まで、ずっと戦勝国の立場にあり続け、それを変えることを断じて許さないという意識ではないか。だから、日本が、戦争に敗れたという事実を改変したり曖昧にしようとする動きに、異常なまでに反発を示しているのではないだろうか。
 そうだとすれば、今年はすでに戦後68年。国民の中にある戦争の記憶そのものはだんだんと風化していっているはずであるが、国家としては決してこの勝敗の結果を譲ることはないということか。戦争とは、なんとも因果なものだと思う。

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8月12日(月) 出稿後 妻と観賞 “風立ちぬ” とってもクリスタルな 映画だったね

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 この8月は、もうすぐお盆となり、さらにそのすぐ後に私たちは台湾の旅に出かけるので、その前にOAK・TREE 9月号の原稿出稿をしておこうと、少し早かったが、今日、印刷会社に出稿。
 まだまだ仕事量がかなり残っているので、ほっと一息などという心境ではなかったが、かねてからの妻との約束でもあり、その後に映画を見に行った。その映画は、「風立ちぬ」。スタジオ・ジブリの作品である。戦前の名機「零戦」の設計者である堀越二郎氏の人生と、結核で恋人をなくする小説「風立ちぬ」を書いた作家・堀辰雄氏の人生を、混ぜ合わせて絞り出したようなシナリオであった。
 観賞後の感想は、いろいろな場面が次々に繰り出され、それがジブリならではの美しい映像で描き出されている、一言で評価するのがなかなか難しい映画だというものであった。見る人によって、いろいろな見方のできる映画とも評することができるだろう。
 もう今から30年以上も前に、田中康夫氏の「なんとなく、クリスタル」という小説があったが、この「風立ちぬ」は、いろいろな光を受けて様々な輝きを生み出す「クリスタルな」映画であったと言うべきか…。

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8月11日(日) 禍を 福に変えるが 肝要と 堅実積極 佐伯経営

 昨日に引き続いて、今日も、若葉書院での勉強会。今日は、四国人間論ゼミであり、今回取り上げたのは、愛媛県西条市出身の佐伯勇氏であった。
 佐伯勇氏は、明治36年の生まれ。昭和2年に、東京帝国大学法学部を卒業した後、不況下で就職に困り、兄の推薦により、当時はまだあまり評判の良くなかった大阪電気軌道(現・近畿日本鉄道)に入社。しかし、これも縁と考え、入社した以上はこの会社が自分の第二の故郷だと腹を決めて、全力を尽くして仕事に取り組んみ、昭和26年には、社長に就任。鉄道の広軌化や快適化、百貨店経営や住宅建設などの沿線開発、プロ野球チームの創設などに精力的に取り組んだ結果、社長在職中に、日本を代表する鉄道会社となった。

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 佐伯氏は、社風の重要性を強調した。長い年月をかけて立派な社風を作り上げないことには、その会社が立派な会社とは言えないし、そこから立派な商品やサービスの生まれないと主張した。そして、近鉄においては、社員を大切にすると同時に、堅実にして積極的に挑戦を行う社風を築き上げた。
 佐伯氏の風雪の中で磨き抜かれた経営思想には、学ぶべきことが数多くあった。

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8月10日(土) 「新世紀 世界は平らな 競技場」 インドの暑さも フラット化…かも

フォレスト・トレンド勉強会の日。今日のテーマは、「フリードマン著『フラット化する世界』を読む」。
 この本は、国際的に著名なジャーナリストであるトーマス・フリードマンが、 2005年に発表したものである。この本の中で、著者は、情報機器の発達、インターネットを初めとする情報ネットワークの拡大、アウトソーシングやインソーシングなどの新しい仕事形態の登場、ベルリンの壁の崩壊など社会的境界の喪失など、さまざまな事象が西暦2000年頃に集中的に起こり、その影響で、世界全体が平らな競技場に変質しているのだと主張している。だから、その巨大な変化を前提に、様々な手を打っていかねばならないというのである。

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 実は、この勉強会を開催した若葉書院も、この日はとんでもない暑さであった。四国の南部では、最高気温が39.7度まで上がったそうである。若葉書院の教室の気温も、 35度にまでなり、私は、参加者の様子を気遣いながら、話をさせていただいたのであった。
 この日のテーマからの連想で言うならば、経済や情報、人の動きのみならず、世界中の気候までがフラット化しつつあるのではないかと思われたのであった。

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8月9日(金) 長崎で 「原爆の日」に 東北じゃ 思いもかけぬ 豪雨災害

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 今日は、長崎の「原爆の日」。 6日の広島における原爆祈念日に続いて、今日も、テレビでは長崎の様子が細かく伝えられている。 長崎は晴天で、気温もかなり高くなっている様子である。
 一方、今日、大きなニュースになっているのは、秋田県と岩手県における豪雨災害である。局所的に、1時間に100ミリを超えるような豪雨が降ったところもあり、河川の氾濫や山の土砂崩れなどが相次いだ。死者や行方不明者なども出ている様子である。
 狭い日本列島などとよくいわれるが、少し離れると、天候は全く違うということだ。ふと、置かれた条件が異なる人たちが、相互に深く理解し合うことは果たしてどこまで可能なのだろうかと思ってしまった。
 長崎の平和公園には、原爆のため体内まで焼けただれ、「水を、水を」とうめき叫びながら命を終えた人たちの慰霊のために、全国からの浄財を元にして「平和の泉」が設けられている。その一方で、日本各地では、豪雨による被災が相次いでいる。テレビを見ながら、なんともやり切れない気持ちになったのである。

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8月8日(木) 脱デフレ 消費増税 両立可能と 進軍ラッパの 日銀総裁

 夏の参院選挙が、与党大勝で幕を下ろして、もうすでに2週間半。マスメディアの関心もこれからの安倍政権の政策課題に移ってきているようである。
 当面の最大の政治課題は、安倍政権が、来春に消費税を5%から8%まであげるのかどうかという点である。これまでのところ、安倍総理は、経済状況を慎重に見極めて判断したいと極めて慎重な物言いに終始している。

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 そこに今日、日銀の黒田総裁が、金融政策決定会合後に行われた記者会見で、「消費税率を引き上げても、成長は続くだろう」との踏み込んだ発言。黒田総裁は財務省出身であるので、財政赤字の削減を目指す財務省の意向を受けた発言ととれなくもないが、これで一気に消費税増税論議に火がついた印象である。
 経済は、国民の心理に反応して動く生き物。国民の心理が消費抑制に動けば、景気はすぐに悪化する。それだけに、これから先、様々な国民心理に働きかける発言が出されてくるであろう。
 それにつけても、今日お粗末だったのは、緊急地震速報の発令。巨大地震が発生したから、大きな揺れに備えるようにとの放送があったので身構えていたが、これが実は誤報であった。これから先の消費税増税議論において、誤情報によって振り回されることのないことを祈りたい気持ちである。

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8月7日(水) 立秋に 秋葉原にて まち歩き 暦は秋だが 無茶暑かったよ

 東京滞在の最終日。当初に予定していた活動は、昨日のうちにほとんどすべて終了していたので、今日の午前中、秋葉原の散策を行うことにした。
 秋葉原といえば、かつては世界最大の電気の街と言われ、数多くの電気店が立ち並んでいた。そしてその裏通りに行けば、ジャンク品を取り扱っている店や部品店などが軒を連ねていた。その雑踏の賑わいが好きで、大学時代には、しょっちゅうこの街を訪れていたものである。
 今の秋葉原は、 AKB48に代表される若者文化の街に変わってきている。フィギュアや漫画、音楽やDVDの店などが表通りに並ぶようになっている。昔とは随分印象の異なる街である。

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 しかし、この街を歩いていると、その時々の時代の風を感ずることができる気がして、東京滞在中には、どこかで時間を見つけては訪れることにしている。すると、いろいろな発見があって、その後の思索の材料を得ることができる。
 それにしても、暦の上では立秋と言いながら、この日も無茶苦茶暑かった…。
 秋葉原歩きの後、正午すぎに東京駅発の新幹線で、四国に戻る。今回は、約1週間のキャラバンであった。

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8月6日(火) 広島に 原爆投下の 祈念日に 我 東京で 平和のキャラバン

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 8月6日といえば、広島の原爆祈念日。人類の歴史上初めて、原子爆弾が戦争に使われて、数多くの無辜の市民が命を落とした日である。この日の朝には、広島の原爆ドーム近くの広場には、安倍総理を始め数多くの人たちが参列して、平和祈念式典を取り行っていた。
 私は、東京に滞在していたが、この祈念式典の様子をテレビで見た後、ホテルを出て、東京都内の各地を歩き回った。島村宜伸先生や平沼赳夫先生など、色々な方々にお会いして意見交換を行った。全日本教職員連盟の事務局を訪れて、教育をめぐっての意見交換も行った。その道中には、靖国神社への参拝も行った。そして夜には、江戸川区の須賀区議の座談会に招かれて、お話もした。 一日中、様々な用事で、東京の中を歩き回った日であった。その内容を紹介しようとしても、とても紹介し尽くせないほど、多岐にわたるものであった。
 ただ、この一日、私の心の中を流れていた思いは、間違いなく平和への祈りであった。世界の平和を実現するために、いったい自分に何ができるのだろうか、そして何をしなくてはならないのだろうかと、心の中で反芻しつつ、東京の中を歩き回ったのであった。

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8月5日(月) 本物の 教育・教師 学校を 語りかけたり 教免講習

 国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された、教師の免許状更新講習のひとこまで講義。この免許状更新講習は、いろいろな教育問題について相談を受け付けその解決に取り組んでいる「開善塾教育相談研究所」が主管して開催したもので、全国各地から、約60名の教師が集まっていた。

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 私が掲げたテーマは、「本物の教育、本物の教師、本物の学校とは」というもので、教育の問題について、その基礎部分から、整理を行ってみようという内容であった。その性格上、どうしても抽象的な話にならざるを得ないところがあり、さて先生方の反応はどうだろうかと案じたのであるが、先生方にはこれまでにこの種の話を聞く機会がほとんどなく、強い関心を持って話を聞くことができたと、一定の評価をいただけたのではないかと思う。
 今、教育の現場は、様々な問題に揺り動かされている。先生方も大変だと思う。しかし、枝葉末節の事象によって、根幹が揺り動かされてはならないのである。そうではなくて、根幹をしっかりと育んでいくことを通して、枝葉末節の問題を解決する姿勢にならなくてはならないのである。そんな視点を、参加された先生方にお示しすることができたのではないかと考えている。

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8月4日(日) 日中の すごい人たち 集まって 論じ合ったは 今ここ問題

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 午前7時半から、臼杵市の「深田・心の小径」に、市民皆さんが集まり、そこに建てられている碑文の読み歩き会を行った。今回は、後藤・臼杵前市長が、その案内役を買ってでてくれて、いくつかの碑文の説明を行った。また、臼杵チャレンジ塾の塾生皆さんも、その説明にあたり、石碑にそれぞれの魂を吹き込んでいただいた。
 その後、会場を臼杵市民会館に移し、第二回目となる「すごい人サミット」を開催。今回は、「深田・心の小径」に取り上げられた人物の中から、孔子、勝海舟、二宮尊徳、孫文の4名になりきった臼杵市民パネラーが登場し、自己紹介、まちづくり提案、心の時代へのアプローチ提案等を行った。私は、この議論のコーディネーター役であったが、各パネラーからは興味深い提案などもなされ、有意義な議論であったと思う。ただ、議題としては、集まってこられた市民皆さんの関心事を取り上げざるを得ず、「今ここ問題」に焦点を当てざるを得ず、歴史上の大人物が登場する舞台としては、少し小ぶりな議論とならざるを得なかったところがあった。
 このすごい人サミットの後、臼杵市土づくりセンターや有機農業を取り上げた映画を見せていただき、それから、鍵山先生と一緒に、大分空港から上京。いろいろなことを考えた一日であった。

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8月3日(土) 当たり前 こんなはずだを 疑って 条理窮めし 三浦梅園

 昨日、新居浜市の自宅から、大分県臼杵市まで移動。夕刻以降、臼杵市で、 4日に開かれる「すごい人サミット」のパネラー皆さん方と打ち合わせ会。
 今日は、朝から、鍵山秀三郎先生を大分空港までお迎えに行く。

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 その空港から臼杵市までの道中に立ち寄ったのが、「三浦梅園記念館」。三浦梅園というのは、江戸時代中期の思想家であり、この宇宙の成り立ちを自分自身の学問と研究によって解明しようと努めた方である。三浦梅園は、江戸や長崎の高名な学者に教えを乞うのではなく、生まれ育った国東半島の自分の家で、医業を行いながら、ひたすら思索にふけった。その基本姿勢は、自分の身の回りにあるものに対して、ひたすらそれを疑うと言うものであった。世間でいかに常識とされ、当たり前だと考えられているものであったとしても、それさえも疑いの対象として、自分が得心できるところまで考え抜くのであった。そこから得られた知恵は、とても難解なものであるが、宇宙全体を説明しようとするものであったようである。
 この日は、その後臼杵市に入り、「国宝臼杵石仏」をご案内いただき、また、「臼杵市土づくりセンター」の意欲的な取り組みもお見せ頂いた。色々と見聞を広めることのできた一日であった。

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8月2日(金) 参議院 その構成の 国会が 開会される 6日間だが…

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 第184臨時国会が開会となった。とはいっても、今回の臨時国会は、この夏に行われた参議院議員選挙の結果を受けて、議長や副議長、委員長などの院構成を行うための国会であり、国政上の懸案について、それを審議して採決を行う国会ではないので、会期はわずか6日間。今日開いたと思えば、来週にはもう閉会である。
 それでも、メディアが追いかけるのは、新人議員たち。特に、与野党が競りあった話題選挙区で勝利を収めた議員たちを、テレビカメラが追いかけている。国事多難の折でもあり、この新人議員たちも、 1日も早く国の現状の理解を深めて、活躍していただきたいものだと心から祈る気持ちである。
 それにしても、国政全体が枝葉末節の事柄に振り回される傾向を強めている現状で、政治家が深い見識と強い信念を胸に抱かずに政治に取り組むならば、政治が混迷を極めるのは理の当然である。どうすれば、初めて永田町にやってきた初当選議員たちを適切に導いて、立派な国会議員に育て上げていくことができるのだろうか…。テレビ画面に映る新人議員たちの表情を見ながら、そんなことを考えていたのであった。

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8月1日(木) 日の丸の 新型カメラが 初画像 アンドロメダを 一気に飲み込む

 すばる望遠鏡というのは、日本の国立天文台が、ハワイ島のマウナ・ケア山山頂(標高4,205メートル)に設置している、口径8.2メートルの大型望遠鏡である。このたび、この望遠鏡に画素数が8億7,000万に及ぶ国産の新型カメラが取り付けられ、その観測写真が初めて公開された。このカメラの視野を広げれば、アンドロメダ銀河M31を一度に撮影することができるとのことであり、アンドロメダ銀河全体のシャープな写真が紹介されたのであった。

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 この頃の天体観測は、人が目で見るのではなく、 CCDカメラによるデジタルデータの取得と分析によって行われる。そして、そのデジタルデータがより精緻・大量に得られることこそが、その観測レベルを決めることになる。それだけに、巨大な画素数を持つ新型カメラの活躍が大きく期待されるところである。
 宇宙には、未だ人類が知ることのできない多くの謎が潜んでいる。暗黒物質や暗黒エネルギーの問題もその1つであるが、新装備なったすばる望遠鏡が、膨大な天体観測データを取得して、宇宙の謎解明のために大きな貢献を果たすことを心から期待したいと思う。

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