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9月30日(月) 半世紀 前と今とを 較べ見て 我確信せり 人類進化を

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 ベルギーのアントワープで開催されている世界体操において、 17歳の高校生・白井健三選手の跳馬と床運動にスポットライトが当たっている。
 跳馬で注目された技は、跳馬に両手をついた後、体を伸ばした状態で全身を3回ひねりながら宙返りで着地する「後方伸身宙返り3回ひねり」というもの。跳馬といえば、日本では、東京オリンピックでの山下跳びが有名であるが、ニュースで流されていたその時の映像と見比べると 、半世紀前には、この程度の演技が金メダルだったのか、と意外な思いがするほどの進歩ぶりである。
 また、床運動では、後ろ向きで踏み切って、宙返りをしながら4回体をひねって着地する技「伸身後方宙返り4回ひねり」という最高難度の技を、国際大会で初めて見事に成功させた。慣例によれば、この技には、白井選手の名前が付けられることになりそうである。 
 よく、時代は進んでも、人間そのものはちっとも変わらない、などといわれるが、今回の白井選手の演技を見ていると、その言葉を頭から否定したい気持ちになった。人間は、時とともに確かに進化しているのだと。勇気を与えられた気がした。

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9月29日(日) 後世に 残す最大 遺物とは 人生だよと 内村鑑三

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 「四国マグマ・アカデミー」の日。「本物の人生」を大テーマに掲げて、すでに13回。毎回、その時々に心の中に浮かんでくる人物や理論などを参加者に語りかけてきた。
 今回は、どんなテーマを掲げてみようかと考える中で、思いついたのが、内村鑑三の「後世への最大遺物」という講演録であった。これは、内村鑑三が33歳の時に行った講演をもとに、 1冊の本として出版されたものである。その概略は、次のようなものである。
 「人間は、どんな人でも、自分の人生の後に何を残せるかという欲を持っている。 一番わかりやすいのが、お金だろう。しかし、お金は使い方が難しい。かえって、お金によって人生をマイナスにしてしまう人もいる。次には事業である。しかしこれは、誰にでもできるというものではない。第3には、思想である。これも、誰もがなせることではなく、しかも、プラスばかりではない。そう考えてくると、“誰にでも残せるもので、利益ばかりあって害のない遺物”は、“勇ましい高尚なる生涯”なのではないか」と。
 今の時代は、お金や地位、名誉といった、目の前に見えるものを追い求める傾向が強い。しかし、本当に大事なものは、一生涯を通じて、幾多の困難を乗り越えながら力強く高貴に貫いた生きざまにこそある、この言葉には、私も大いに勇気づけられたのであった。

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9月28日(土) 先人が 仕事の道具は いつだって ベストに保てと 語っていたね

 一日デスクワーク。その中で特記しておきたいと思ったのは、新しいコンピューターを導入し、それにいろいろなソフトをインストールしたことであった。
 このイラ短日記でも書いたことがあったが、私はかねてから、ワープロ入力に音声入力を多用している。キーボード入力に比べて、その速度が速い上に、思考が中断される度合いがより低いからである。これならば腱鞘炎になる心配もない。そこで、これまでにいろいろなソフトを試用してきたが、今は、「ドラゴンスピーチ」というソフトを使っていて、その変換の正確さに満足をしている。ただ、問題は、これまでに使ってきたパソコンは、ブック型パソコンといいながら、そのサイズが結構大きくて、移動時に手軽に携帯して、どこででも入力できるという態勢になっていなかったことである。

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 最近、新型パソコンの記事などを見ていて、 Windows 8を搭載した小型タブレットタイプのパソコンが出たことを知り、さらに、 3ヶ月ほど前に発売されたばかりのものが、もうずいぶん安い値段になっていることを知り、それを購入。自分自身の用途に合わせて、ソフトのインストールや設定の調整を行ったということである。
 著名な職人に仕事のコツを聞いたところ、「常にその道具をベストな状態にしておくことだ」と語っていた言葉を記憶している。私も、そんな心がけで仕事に取り組んでいきたいと考えたのであった。

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9月27日(金) 民間の 平均給与が 減り続け 408万! 格差も広がる…?

 この日、衝撃的な統計データが発表された。それは、国税庁の民間給与実態統計調査であるが、昨年1年間の正規労働者も非正規労働者も含めた年間平均給与の額が、408万円であったというのである。これは、西暦2000年と比べれば、 50万円余り低くなっているということである。

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 最近テレビなどを見ていると、生活苦を訴える声が多くなっていて、生活保護を受ける人の数が激増していると報じられている。しかも、食べるものにすら事欠く状況の中で、異常な事件が多発している。その社会全体の貧困化状況を裏付ける数字がこれかもしれないと思った。
 しかも、大きな問題は、日本社会の中で広がる格差問題である。正規労働者における平均給与が468万円であったのに対し、パートや派遣社員など非正規労働者では、 168万円に過ぎず、約2.8倍の差があった。
 つまり、日本社会では、社会全体の経済活力が低下すると同時に、勝ち組と負け組とでもいうような大きな分化が起きてきているのである。今、日本国民の間にアベノミクスへの期待が高まり、給与増額の声が強まってきている背景には、こんな問題があったのかと、感じたのであった。

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9月26日(木) 被災地の 悲願背負いて 楽天が リーグ優勝 初の胴上げ!

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 この日、プロ野球パ・リーグの楽天が、創設9年目で初の優勝を決めた。
 前日段階で、優勝へのマジック・ナンバーが「2」。この日のロッテ・日本ハム戦で、第二位のロッテが、日本ハムに敗れたうえで、楽天が、西武を4対3で破ったため、一気に優勝決定となった。 NHKのニュースウォッチ9でも、冒頭から、この試合の実況映像が流されるなど、とても注目度の高い試合であった。しかも、楽天は、 6回まで1対3と西武にリードを許し、 7回に逆転。最終回の9回裏も、エース田中が登板したものの、ワンアウト2、3塁と、一発サヨナラのピンチ。しかも、西武の打者は、3番と4番。それを、田中は、連続三振で投げ勝った。本当に劇的な優勝決定戦であった。決定後のファンの声も、テレビで多く紹介されていたが、感激で涙をこぼしている人も、多くいた。
 楽天は、球団創設から9年である。創設当初は、どうしようもないまでの弱小球団であり、創設年などは、 4回の試合で1回しか勝てないというひどい状況であった。チーム内も、バラバラであったようだ。しかしそこから立ち上がり、だんだんと強くなり、ついに優勝。「面壁九年」とかという言葉もあるが、じっと耐えながら力を培ってきた楽天の姿は、確かに、東日本大震災の被害に苦しむ東北地方の人たちを勇気づけるに違いないと思った。

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9月25日(水) 産廃と 芸術の島…… 豊島では 水曜日なのに 全島休日

 昨晩は、 「山田方谷ビジネススクール」での講演の後、有志との夕食懇談会。そしてその後、妻の実家で宿泊。
 そこで今日は、せっかくの機会と、妻の実家の目の前にある、香川県豊島に行くこととした。豊島といえば、膨大な量の産業廃棄物が放置された島として、少し前に大きな話題になった場所である。その後、その産廃の処理が進められて、今はずいぶん少なくなっていると聞いた。そして同時に、最近、この豊島は、「芸術の島」として、その名を高めつつある。今の時期は、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」 の夏期と秋期のちょうど端境期ではあったが、島の各地には、常設の展示館も設置されているので、そんなものを見て回ろうという思いであった。

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 しかし、宇野港から、船で豊島に着いてみると、様子が変だ。島の名物のレンタル自転車貸し出し窓口が閉ざされている。港の近くの店に行ってみても、今日は休日と看板がかけられていた。おやおや、豊島では火曜日が美術館などの休日とあったのに、今日は水曜日。どうしたことかと、レンタカーを貸し出しているガソリンスタンドに行って聞いてみると、今週は月曜日が祝日だったので、一日繰り下げて水曜日が全島の美術関係施設が休日となっているとのこと。結局、その店で軽自動車のレンタカーを借りて、室外展示の美術品を鑑賞しながら、島全体の様子を見て回った。初上陸した豊島での一日。満たされない思いはあったが、島の雰囲気は堪能。

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9月24日(火) 方谷が 「7つの習慣」 読んだなら 我が意得たりと 膝を打つはず!

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 岡山市の卸センターで、「山田方谷ビジネススクール」が開催され、講演。テーマは、「あなたにとっての山田方谷」。
 江戸末期の儒学者であり政治家であった方谷は、備中松山藩を救い、日本を動かした、とても偉い人だったと語りかけてみても、初めての人には、おそらく近寄りがたい人物と移ってしまうのではなかろうか。そこで、むしろ現代人の視点から、山田方谷から何を学べるだろうと考えてみたのである。
 そこで思い当たったのが、スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」であった。この本の原著は1996年に出版されたが、その後、世界の44カ国語に翻訳されて、これまでに2,000万部以上売れたという。人生における成功には、原則があるというのが、この本の主張であり、それを「7つの習慣」にまとめて表現しているのである。
 実は、山田方谷がその人生に於いて私たちに示してくれているのが、この「 7つの習慣」と見事に符合一致しているのである。それを、イラ短で表現して、参加者に配布し、その思いを語りかけたのである。
 本物の人物が示す生きざまというのは、古今東西を問わず、共通したものがあるようである。こんな視点から、さらに山田方谷の人物像をシンボル化していきたいと考えたのであった。

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9月23日(月) ドイツでの 連邦議会 選挙では メルケル大勝 ハジケル笑顔

 ドイツ連邦共和国の立法府である連邦議会の議員選挙が9月20日に行われた。その結果、全議席630のうち、メルケル首相を与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が311議席を獲得し、ドイツ社会民主党(SPD)の獲得議席192を大きく凌駕し、大勝。メルケル政権の継続がほぼ確実となった。ただ、これまで連立を組んできた自由民主党(FDP)は、議席獲得に必要な政党得票率5%を突破できなかったため、議席獲得が果たせず、過半数には少し欠ける数字であり、今後の連立協議が注目されている。

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 この選挙の後、支援者の前に立ったメルケル首相は、満面の笑顔であった。ヨーロッパの大国として、 EUを導き、ギリシャ・イタリア・スペインなどの金融財政問題の解決に立ち向かうメルケル首相の表情は、苦虫を噛み潰したような顔をしていることが多かった。それに比べ、今日の表情は、別人かと思うくらい晴れ晴れとしたものであった。
 しかし、この選挙に勝利したことで、すべての問題が解決したという訳ではない。いやむしろ、これから先に、メルケル首相の双肩に重い荷物がずしりとかかってくるのである。ますますの活躍を期待したいと思う。

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9月22日(日) 官学に 不満を抱き 批判する 人らが作る 草莽私塾

 教師人間論ゼミ。今回のテーマは、「童門冬二著『私塾の研究』を読む」。
童門氏は、ある雑誌の連載記事のために、全国各地に会った私塾を訪ね歩き、そこで行われた教育内容について執筆したのだそうである。それらを1冊の本にしたのが、今回取り上げた『私塾の研究』なのだそうだ。

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 この本の中で取り上げられている私塾というのは、そのほとんどが、江戸時代末期に開設され、日本社会を動かす上に一定の役割を果たしたものである。つまり、江戸時代末期の混迷期に、江戸幕府直轄の学校である昌平坂学問所を中心とした官学に飽きたらず、時代に即した学問を追求する人たちが、日本各地で、自らの理想を掲げ、教育活動に取り組んだということである。その代表は、吉田松陰が主宰した長州萩の「松下村塾」であり、緒方洪庵が主宰した大阪の「適塾」であっただろうか。
 そして、これら私塾で学んだ若者たちが、横に連携して、江戸幕府を倒し、明治の時代を築きあげていくのである。
 変化の時代には、伝統と形式を重んじる官学は、機動的な対応を損ないがちである。そこに草莽の教育活動が時代の風を受けて行われたのである。今の時代を考えるうえに、重要な視点があったと思う。

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9月21日(土) 吾輩を もはやデブとは 呼ばすまい BMIが 25だもの

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 私事であるが、今日の朝起きて体重を計ってみると、 83.7 kgであった。 随分と半端な数字だなと思われる方がおられるかもしれない。実は、私の身長が183 cmであるから、体重が83.7 kgという事は、 83.7÷1.83÷1.83= 25となるのである。この計算式は、 体重を身長の二乗で割るというもので、メタボであるか否かということを判定するBMIという数値を導き出すものである。そして、この数字が25以下であれば標準体型、 25を超えると少しメタボという判定が下されるのである。
 つまり、私の場合、このBMIが25になったわけだから、今日を期して、標準体型入りすることができたというわけである。振り返って、ずいぶん長い道のりであった。私の体重のピークは、もう10年も前になるだろうと思うが、一時的に104キロという時があった。このときのBMIは、 31.1であり、明らかな肥満であった。その後、減量する必要性を感じ、努力をしてきた結果として、20kg余りの減量に成功したというわけである。
 健康本によれば、年をとってから無理な減量は、好ましくないと書いてある。もう少し減量してもいいなと思うが、体重コントロールについては、ほぼ目的達成ということになろうかと思う。

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9月20日(金) 経済の 好循環とは 勤労と 分度・推譲 三者の協力

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 政府、経営者、労働者の代表による「経済の好循環実現に向けた政労使会議」初会合が開催された。
 挨拶を行った安倍総理は、「日本経済の好循環の実現に向けて、思い切った対応を検討していきたい」と述べ、金融、財政両面でデフレ脱却のための強力な手を打ってきた政府が、いよいよこれから、経営側と労働側両者の協力のもとに、賃金のアップと雇用の拡大を行い、民間側からの実質的な経済拡大と循環を生み出す取り組みに着手するとした。
 これは、誰が振り付け役なのかはよくわからないが、よく考え抜かれたものだと思う。経営側にしてみれば、現実に景気が好転し、利益が増加することが見込まれる中で、内需拡大の意味合いからも、賃金アップは意味のあることである。労働側は、実際に賃金が上がるのならば、この際に、労働条件改善も含め、政府に協力するのにやぶさかでないという姿勢である。労使の間には、解雇ルールの明確化などの対立案件もあるが、この会議が、日本経済の新しい時代への移行を生み出すものであってほしいと思う。
 もちろん、経済の好循環には、これら3者の協力関係がまず重要であるが、加えて国民そのものの意識においても、勤労と分度、推譲の精神が広く行き渡っていることが必要である。ふと二宮尊徳を思い出したのであった。

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9月19日(木) 安倍総理 福島原発 視察して 動き出すのか 国際公約

 安倍総理は、この日、東京電力福島第一原子力発電所を視察。総理が現場を訪れたのは、総理就任直後の昨年12月29日以来、今回で2度目となる。
 この日の訪問は、この9月7日の国際オリンピック委員会総会で、原発汚染水対策を国際公約したことに対して、総理の真摯な取り組み姿勢を国際社会にアピールする意味合いを持ったものであろう。加えて、「汚染水の影響は湾内の0.3平方キロメートルの範囲内において完全にブロックされ」ていて、「状況はコントロールされている」と断言したことに対して、野党側から疑問が提起されていることに対しても、自らが現場に足を運ぶことによって、一定の説得材料を得ようとしたのだと思う。

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 それにしても、違和感を感じたのは、厳重な防護服姿に身を包んだ総理の映像であった。総理が安全を語ったのは、原発敷地外のことであり、原発敷地内は今もまだ放射性物質が完全に取り除かれてはおらず、放射線濃度は高いのであろう。だから、防護服で身を固めねばならない状況なのだと思うが、映像というものは、時に現実以上のものを視聴者に語りかけるものである。良きにつけ悪しきにつけ、映像の持つパワーということについて考えさせられたのであった。

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9月18日(水) 柳条湖 事件の日より 82年 その日にわざわざ リニアの発表

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 9月18日といえば、満州事変の発端となった「柳条湖事件」があった日。昭和6年のことだから、もう82年前の事である。しかし、中国では、今もこの日を「国辱の日」としていて、列車爆破があった瀋陽市の現場には、「9・18歴史博物館」が建設され、毎年、この日に反日的な式典が開催されている。
 昨年は、日本政府による尖閣列島国有化の直後でもあり、ここで行われた式典の後、反日デモが暴徒化した。しかし今年は、瀋陽市内に厳重な警備が敷かれていて、目立った混乱はなかったという。
 興味深く思ったのは、 JR東海が、この日にわざわざ「リニア中央新幹線」の詳細なルートと駅の位置を公表する記者会見を行ったことである。これには特に何らかの意図があったとは思えないが、私には、少し引っかかる日程設定であった。
 ともあれ、日本鉄道市場の大プロジェクトが、これから動き出すということである。開業予定は2027年ということであるから、今から14年後。完成すれば、品川・名古屋間が最短40分で結ばれるという。日本の鉄道技術の看板となるべきビッグプロジェクトであり、その成功を心から祈りたい。

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9月17日(火) ひねり出し また絞り出し 叩き出し やっとの一滴 それが生命だ

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 OAK・TREE誌10月号の仕上げ作業にとりかかる。もっとも、仕上げなどと言っても、まだ白紙ページも残っているので、執筆と入力、 加筆と編集、イラスト描画など、さまざまな作業が、渾然一体となって進んでいく。力を振り絞って取り組む作業である。
 このOAK・TREE誌は、来年4月で創刊30周年を迎える。自分の人生にとってみれば、その半分以上の期間発行し続けている政策雑誌である。これが発行される意義はといえば、小野の頭の中と心の中のありとあらゆるものを絞り出し尽くすところにあるのだろうと考えてきた。一号ごとに、新書1冊に相当する文章量を書いている。もちろん重複することがないわけではないが、可能な限り、新しい所見や政策を織り込むように努めてきた。正直なところ、もうこれ以上吐き出すものがないという気持ちになってしまうこともある。それでも、もう1滴、ひねり出すことは出来ないだろうか、絞り出すことは出来ないだろうか、叩き出す事は出来ないだろうか、執念深く取り組んできた。そこで出てくるものはほんの1滴だけかもしれないが、これこそが、このOAK・TREE誌の生命である。その1滴に含まれる着想と祈りこそが、いつの日か世界を動かす。そう信じているのである。

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9月16日(月) 日本を 直撃したる 台風が 日本各地に 豪雨の涙

 大型の台風18号が、この日の朝、愛知県豊橋市付近に上陸。その後列島を縦断。その影響で、四国から北海道にかけて激しい雨が降り、河川の氾濫や土砂崩れ、また突風による被害も相次いだ。 3人が死亡、 5人が行方不明、そして少なくとも129人が怪我をしたということである。また、交通網も大きくみだれ、運休する列車や航空機が相当数に上った。

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 気象庁は、滋賀県と京都府、福井県に対して、大雨に関して制定後初の「特別警報」を発令。この特別警報というのは、豪雨・豪雪や地震、津波、火山の噴火などで「数十年に一度しかないような災害」が予想され、直ちに命を守るための行動が必要な場合に発令されるというもので、この8月末から運用が始まったというものである。 100人近い犠牲者が出た2011年の台風12号の大雨警報が十分な住民たちの避難に繋がらなかった反省をもとに導入されたものだそうである。
 それにしても、運用後わずか3週間足らずで、数十年に1度の災害を想定する警報が出されたというのは、驚きであった。やはり、天変地異が次々に発生する時期に日本列島が入ったということか。

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9月15日(日) バレンティン 王貞治を 抜き去って 意気軒昂なり ヤクルト尻目に

 この日、ヤクルトのバレンティンが、2本のホームランを打った。シーズン通算で言うならば、56号、57号ホームランである。これによって、巨人軍の王貞治選手が、約50年前の1964年に記録した55ホームランの日本記録を抜き去った。まだヤクルトは、今シーズン18試合を残しているから、この新記録がどこまで伸びていくのか、楽しみである。しかも、バレンティンは、打率3割3分8厘で、セ・リーグトップ打率。また、打点も120打点であり、リーグ第2位。 9年ぶりの3冠王達成にも期待がかかっている。

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 しかし、これだけの打者を抱えているヤクルト自身は、これまで126試合戦って、49勝75敗で、セリーグの最下位。なんとも皮肉なことである。「俊足のバレンティン兎に、鈍足のヤクルト亀」という構図である。世の中は、なかなかうまくはいかないものだ。
 一方に光があれば、もう一方に影があるというのは、世の常である。日本社会を見渡していても、キラキラと光輝いているものがある一方で、暗く沈んだ影の部分がある。その光だけに惑わされないで、影となっている部分にも目を配っていかねばならないと思った次第。

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9月14日(土) イプシロン 人工知能の ロケットが 切り拓くのは コロニー宇宙

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 JAXAは、午後2時、内之浦宇宙空間観測所から、新型ロケット「イプシロン」を打ち上げ、見事に成功した。
 このロケットは、打ち上げコストの低減を至上命題として、新規に開発されたロケットである。全長24.4 m 、直径2.6メートル、重さ91トンの3段式ロケットであり、最大で1.2トンの打ち上げ能力があると発表されている。コスト低減が至上命題と表現したが、例えば、打ち上げ準備の期間を大幅に短縮し、発車前の点検だけでも、これまでは60人が3時間かけて行っていた点検を、わずか3人が2台のパソコンを使って、わずか70秒で済ませてしまうシステムに組み上げたのだそうである。今回の打ち上げには53億円かかったそうだが、これからさらに量産効果を引き出して、 2017年には、30億円で打ち上げられるようにしたいと考えているようである。
 宇宙開発も、その打ち上げコストが最重視される時代になってきたということだろう。つまり、いくらお金がかかっても、世界初の目標を達成しようという冒険時代から、経済性重視の植民地経営時代に移行しつつあるということだと思う。国際宇宙ステーションも、継続的な生活と研究が行われる場になっているが、それがさらにこれから大きく広がっていくということだろう。

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9月13日(金) F1で 昭和を驀進 宗一郎 夢と仲間を ガソリンにして

 「高津人間論ゼミ」開催。今回のテーマは、「本田宗一郎」。あるベンチャー企業からの参加者が、ぜひ一度、本田宗一郎氏の人生と思想について話を聞きたいという要望があって、取り上げたものであった。
 本田宗一郎氏は、明治39年の生まれ。子供時代から自動車が大好きで、青年時代には、自動車修理の仕事をしながら、技術開発の取り組みも行っていた。しかし昭和20年、日本は敗戦。その後作り始めた原動機つき自転車が人気となり、昭和23年、 41歳の時に「本田技研工業」を社員20名で設立。その翌年に、のちに本田の副社長となる藤沢武夫氏と出会って、 2人の二人三脚によって、ホンダは大驀進を始めるのである。

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 今回の高津人間論ゼミでは、この事業上のパートナーであった藤沢武夫氏の視点から、本田宗一郎氏の人生を語りかけた。この2人は、大きな夢を共有し合い、それをホンダの経営の縦糸にしっかりと位置づけ、仕事を分担しつつ、手を取り合って歩んだ。その人生は、お互いにとってとても幸福なものであって、この2人の強い信頼の絆は、深い感動を呼び起こさざるを得ないものであった。
 人生とは、究極は、夢と仲間たち。そんなことを考え合った高津人間論ゼミであった。

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9月12日(木) 増税しても 経済対策 5兆円なら 実質増税 1%だ

 安倍総理は、麻生副総理・財務大臣、甘利経済財政・再生大臣らに対して、消費税率引き上げに伴う経済対策の調整を指示した。その総額は、5兆円超であり、これは、消費税率の上げ幅として考えられている3%の内の2%に相当する金額である。この5兆円の中で実質的な真水としての財政支出がどのくらいになるのかは、現段階では明らかではないが、これが真水として執行されれば、上向きの気分が生まれている日本経済に確かに大きな加速力を与えるだろうと思う。とても巧みな政策設計だと思う。

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 考えてみれば、安倍総理が信頼を寄せているとされる浜田宏一・内閣官房参与は、消費税を1度に3%上げればせっかく上向いている景気を腰折れさせる懸念があるので、できれば毎年1%ずつあげるほうが良いと主張し続けてきている。その主張を、消費税率は3%上げるけれども、そのうちの2%分を景気を効果のあるところにキックバックして、実質1%の増税に留めたと同じか、もっと効果のある形に振り向けることとし、織り込んだとみることは出来ないだろうか。
 景気はその半ばは人の心が作るもの。政府が描いた通りに経済が動くかどうかはわからないが、なかなか大した手を打ったものだと感心したのであった。

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9月11日(水) 米のテロ 日本の震災 尖閣の 国有化など 走馬燈だね

 今日は、朝からテレビを見ていると、様々な回顧場面が報じられていた。
 まず第一には、ちょうど2年半前の2011年3月11日に起きた東日本大震災に関するもの。次には、今から12年前に発生した米国同時多発テロ事件の追悼式の様子。そして第3には、ちょうど1年前、日本政府が尖閣諸島を国有化したことに関する報道。これらはすべて、私の胸の中で、印象深く刻み込まれたものばかりである。
 1つは自然災害、 2つは外国におけるテロ事件、 3つは国境確定に関する政府の決定と、すべて質的に異なるものであるが、ただ単にこんなショッキングなことがあったというだけのことではなく、日本人の生き方や考え方にそれぞれが大きな足跡を残してきたように思う。

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 「危機は人を作る。そして人は歴史を作る」とは、霊山歴史館の入り口に掲げてある言葉であるが、確かに人は、大きな危機困難の中で、それを自らの問題と捉えることから、自らの意識を形成していく。そしてそれは人の人生を変えていくのである。その人の集合体は、歴史を動かしていく。そう考えれば、この9月11日という日の走馬燈は、これからどのような歴史を作っていくことになるのだろうかと考えたのであった。

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9月10日(火) 早速に 五輪の特需 見越してか ゼネコン株が 雨後のタケノコ

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 2020年の東京オリンピック開催決定を受けて、ゼネコン株の取引が急拡大しているそうだ。ゼネコン大手4社の株式売買高は、バブル期を上回る水準にまで膨らんだという。そしてそれに伴い、株価も急上昇。例えば大成建設の場合、前週末と比べて、今日の終値が3割近く上昇している。鹿島建設では2割弱、清水建設と大林組では、 10から15%上昇。異常なまでの過熱ぶりである。
 今回の招致決定で、総工費1,300億円で建て替えられる「新国立競技場」を始め、 22の競技場や選手村の整備費用が約4,500億円、インフラ整備は計画が固まっているものだけで6,300億円超などと、景気のいい話が飛び交っているが、果たしてどのくらいの建設需要喚起に結びついてくるのであろうか。日本の財政状況が極めて厳しい中で、しかも、これから7年間の総額であることを考えれば、ゼネコンの業績は、多くの人が期待するほどのものではないような気もする。
 今日のイラ短に、「雨後のタケノコ」という言葉を使ったので、その意味を調べる中でこんな文章に出会った。「雨が降った後、タケノコが次から次えと生えて、乱立するものは数多くあれど、成長するのは一握りのもの」と。考えさせられた。

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9月9日(月) 経済も 上昇気流に 乗りたるか 成長率が 4%だとは…

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 内閣府が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)改定値が、物価変動の影響を除いた実質で、前期比年率換算3.8 %増となった。これで、 3四半期連続のプラス成長である。特に、設備投資や公共投資が大きく伸びているようだ。
 この成長の要因には、いろいろな理由を挙げることができるだろうけれども、アベノミクスといわれる積極果断な金融政策と財政政策が、一定の成果をあげていることを大指摘できるだろう。ただこれは、借金前倒しに近い政策であり、実質的な経済力がこれに伴うかどうかがこれから問われることになるだろう。その意味では、参議院選挙にも大勝利を収めて、現政権が安定度を強めたことは、大きく評価できる。またオリンピックの東京誘致決定が、国民の心理的な効果も含めて、これから先に国内需要を喚起する効果もあるだろうと思う。
 ともかくも、安倍政権が誕生して以来 8カ月余りとなるが、経済を重視して営々と取り組んできた成果が、数字にも表れてきたということである。とりあえずは、安倍政権の経済政策重視の方針と、政権安定の努力に対して、高く評価をしたいと思う。

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9月8日(日) 勉強会で ガルブレイスの 経済論 大切なのは 思いやりだね

 「フォレスト・トレンド勉強会」の日。今回のテーマには、ガルブレイス教授の「おもいやりの経済」を取り上げた。 ガルブレイス教授といえば、有名な著作は『不確実性の時代』。この本は、世界的なベストセラーとなり、このタイトルが流行語にもなった。

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 ガルブレイス教授は、第二次世界大戦中に戦時インフラ抑止に活躍し、それ以降政権との関わりを深め、フランクリン・ルーズベルトやトルーマン、ケネディー、ジョンソンなどの歴代大統領のアドバイザーなども務めていた。経済学方面ではアメリカ経済学会の会長を務めたこともあり、 2 メートルを超えていたという彼の身長も相まって、「経済学の巨人」と称されていたそうである。
 彼は、今回取り上げた「おもいやりの経済」の中で、グローバリゼーションが進んでいく社会状況の中で、一人ひとりがグローバル市民として、みんなが同じ人間であるといった事実を認識し、それに基づいて行動することを強調している。特に貧困と飢餓に対して、強い責任感を持つ「思いやりの心」を重視する経済を確立していかねばならないのだと主張しているのである。

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9月7日(土) 東京に 五輪招致と 最終の プレゼンテーション あぁクリスタル!

 2020年夏季オリンピック開催地を決定する国際オリンピック委員会総会が、アルゼンチンのブエノスアイレスで開催され、候補地となっているトルコのイスタンブール、スペインのマドリード、そして日本の東京が最終のプレゼンテーションを行った。
 私は、テレビで、日本の最終プレゼンテーションの様子を見たのであるが、スピーチ席に立つ人それぞれが、簡明かつ感覚に響く話を行い、しかもそれらが見事に組み立てられていて、オリンピック委員に強くアピールしたことが実感できた。

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 そのプレゼンテーションを一言で表現するならば、「様々な方向からの鮮やかな光線が照射されたクリスタルのようなもの」とでも言えようか。例えば、佐藤選手は「スポーツの喜び光線」、猪瀬東京都知事は「東京お金アルヨ光線」、安倍総理は「原発安全だよ光線」といった調子である。それから忘れてはならないのは、滝川クリステルのプレゼンテーション。日本独自の文化として、「おもてなしの心」を強調した。このプレゼンテーションは、オリンピック委員に強い印象を与えただけではなく、日本人全体に日本の心を思い起こさせるスピーチでもあったと思うのである。

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9月6日(金) 「ジブリでの 宮崎駿」 略すれば 「地味派」となるが 正反対だね

 「僕は何度も辞めると言って騒ぎを起こしてきた人間なんですが、今回は本気です」。これは、数多くの人気アニメを世に出してきた宮崎駿監督の長編アニメからの引退の弁。年齢を重ねる中で、集中力の衰えを自覚していたらしく、次の長編アニメに挑戦したとすれば、それが出来上がる頃には自分の年齢が80歳にもなってしまうと、今回、引退を決意したとのことである。これまでに、数多くの意欲的作品を作り続けてきた監督に、拍手を送りたい。

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 それにしても、宮崎駿監督ほど、テレビによく登場して、その制作風景や奇人ぶり、率直な語りを露出した人はいなかったのではないだろうか。その個性的な振る舞いや言葉が、逆のタイプの鈴木敏夫プロデューサーとの掛け合いの中で、ほのぼのとした雰囲気を醸し出し、ジブリ作品のファンを広げていったような気がする。
 今日のイラ短は、私まで一緒になって悪乗りするような気分で描いたものである。
 宮崎監督は、自分のアニメ作品で送ろうとしたメッセージは、「子どもたちに、この世は生きるに値するんだと伝えることだった」と語っていた。「たかがアニメ、されどアニメ、すごいぞアニメ」という印象であった。
 こんな宮崎監督が、これからどんな人生を生きていくのか、興味深く思う。

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9月5日(木) プーチンの 出身地での サミットは 地球儀の色 塗り替えるかも?

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 ロシアのプーチン大統領の出身地であるサンクトペテルブルクで、日米欧と新興国による20カ国・地域(G20)首脳会合が開会。本来、このG20は、世界経済問題を論じ合う場として設定されていた会合であるが、今回は、アメリカによるシリア武力攻撃が目前に迫っていることもあり、メディアも、このシリア問題に関心をもって報じている。アメリカのオバマ大統領は、この機会に各国首脳との意見交換を行っている様子で、そんな映像も報じられている。
 しかし、オバマ大統領の表情は暗い。化学兵器を使用したシリアに対して、何らかの懲罰を課さねばならないとするオバマ大統領の主張に対して、各国首脳の腰は重く、特に、シリアの友好国ロシア・プーチン大統領の反対姿勢は強固である。また、中国の習近平国家主席も、アメリカの軍事介入に反対。
 この様子を見ていると、かつての超大国・アメリカの威光もずいぶん衰えてきている印象である。ひょっとすると、今回のシリア問題をめぐって、地球儀上の世界地図の色が塗り替えられてしまうかも知れない…そんな気がしてくるくらいである。

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9月4日(水) 台風と 停滞前線 コラボして 豪雨となって ズタズタ列島

 北上していた台風17号が温帯低気圧になったとはいうものの、日本列島上に停滞していた前線に、台風による南からの湿った風が吹きこんで、国内各地で記録的な大雨となった。私が住む愛媛県新居浜市でも、かなり激しい雨が降り、市の中心部では、浸水する地域もあったようである。 NHKニュースの全国版でも、その様子が紹介されていた。

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 今回の大雨は、まさに、台風と停滞前線とがコラボすることによって引き起こされたものであり、どちらか一方だけならば、おそらくはこれほどの大雨になることはなかっただろう。
 最近世の中を騒がせている諸問題を見ていても、同様のことを指摘できそうである。この程度のことならば大したこともあるまいと、タカをくくっていた問題に、思いがけず他の小さな要因が加わって、気がついてみれば一気に燎原の火となってしまうことがある。特に、リーダーたちがコントロール不可能なインターネット上で、この種の急激な想定外反応が起こることが多くなってきているようだ。
 だから、小さなことにも油断することはできない。様々な情報に細やかに気配りをしなくてはならない時代のようである。

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9月3日(火) 民間の 力に余る 仕事だと 国家が出てきて 後始末する…

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この日開かれた原子力災害対策本部会議で、安倍総理は、福島第一原発の汚染水問題について、「政府一丸となって解決に当たる」と、国が主体的に取り組む姿勢を表明した。具体的には、当面、敷地内を流れる地下水を遮るための凍土壁に320億円、放射性物質を浄化設備増設150億円を投入する方針のようである。
 これら対策は、本来は東京電力が自らの責任において成さねばならないことである。しかし、事故以来すでに2年半、この間に東京電力の経営体力が著しく低下し、的確な対応を進めるだけの能力を失っていると政府が判断したようだ。さらにここから先を考えても、底なし沼に足を踏み入れたような印象もないではない。
 しかし、だからといって、民間の問題だと放置しておくわけにいかないのも事実である。目の前では、 2020年のオリンピック東京誘致に関しての最終決定会合がリオデジャネイロで開催される予定である。この誘致を成功させるには、この汚染水問題に的確な方針を示さねばならない。また、放流水が海に流れ込むことに伴う漁業問題も起きている。これも看過できる問題では無い。
 本来民間で処理すべき問題が、国におんぶにだっこという悪しき前例にならなければいいがと感じたのであった。

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9月2日(月) 大雨に 竜巻被害が 加わって 心細気に 深まりゆく秋

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 このしばらく、東北地方を中心にした大雨が続いていたが、一昨日くらいからは日本全域で、激しい雨が降っている。特に台風17号の北上に伴って、日本列島にかかっている停滞前線に南からの湿った風が吹きこんできて、異常なまでの大雨が降っている地域がある。ニュースを見ていると、各地で大雨被害が報告されている。
 加えて今日は、巨大な竜巻が、埼玉県と千葉県の境界地域で発生して、住宅500棟以上に被害が出た様子である。そして、約60人が重軽傷を負ったという報道もあった。
 地球温暖化のせいだか何だかよくわからないが、私たちが子ども時代の気候とは明らかに変わってきている気がする。それだけに、被害にあった人たちにとってみれば、なんでこんなことが起こるのかという気持ちであろう。
 今年の夏は、とりわけ厳しい暑さであった。今回の台風は、その暑い夏に幕を下ろす大雨を、この日本列島に運んできたものだと思う。が、暑さから解放された喜びよりも、これからどうなっていくのだろうかという、そこはかとない不安感がともなっているのは、やはりこの異常気象のせいでもあろう。「心細げに深まりゆく秋」という心象風景である。

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9月1日(日) 本を抜き 源塞ぐ ことこそが 肝要なりと 語る陽明

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 第24回四国マグマ・アカデミー。今回もテーマは、「本物の人生とは何か」。このテーマを掲げて、すでに連続13回目となった。
 今回取り上げた内容は、王陽明の「抜本塞源論」。 この一文で論じられていることは、その名の通りであり、「抜本」とは、本を抜くこと。つまり、植物を絶やそうとすれば、その根の部分からすべてを抜き取ってしまわねばならないことを意味する。「塞源」とは、源を塞ぐこと。つまり、水の流れを止めようとすれば、その水の流れ出る源をきちんと止めねばならないということを意味する。表面的な対策ではなくて、最も核心的な部分で完璧な対応しなくてはならないと主張している一文なのである。そしてそんなれによってしか、天下を救うことはできないのだと。
 ならばそれは何か、といえば、全ての人の心に宿る「天地万物一体の仁」、つまり「良知」を致すことである、と陽明は主張するのである。
 陽明学というのは、激動の時代に力を持つ思想である。それは、表面的なところでモグラたたきをいくら続けてみても、絶対にその解決を得ることができないと感じ始めた人に、根本に立ち返ってそこで答えを見出せと、陽明が強く主張したからではなかったか。そんな思想を求める気分が、現代社会にもいよいよ広がってきづつある。これからの時代を動かすのは、陽明学かもしれない。

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