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10月31日(木) 世界中 株式総額 過去最高 実感もなく 何か変だね

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 世界の株式時価総額が、 6年ぶりに過去最高を更新した模様。 10月29日時点で、その総額は63兆ドル(約6,200兆円)を超えたのだそうだ。これは、リーマンショック前の水準を上回るものであり、グローバル企業の収益力の強さを映したものと評価されている。年初来株価の上昇率で見るならば、日本が約40%の上昇率、そして、アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、オーストラリアなどが、15%から20%の上昇率となっている。
 しかし、ならば国民生活においても、その好景気が実感できているかといえば、残念ながら、そうとは言えないようだ。生活保護の家庭は相変わらず多く、非正規雇用の人たちの恨み節があちらこちらから聞こえてきている。
 私の見るところ、株価が、実経済の状況を表わしているというよりも、世界各国が金融緩和を進める中で、だぶついたお金が、株式市場に流れ込んできて、株価を無理矢理に押し上げているという印象である。つまり、マネーゲームの結果として、この異常なまでの株価高騰が生まれているということではないだろうか。
 経済は、心理で動くとよく言われる。その人の心は、熱狂とともに、異常な暴走を始める。今の株価も、そんな現象だと思われてならないのである。

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10月30日(水) 神様と 呼ばれし巨人の 川上さん 夕焼け残し 没したるかな

 “打撃の神様”と呼ばれた、元巨人軍監督・川上哲治氏が逝去した。 93歳であった。
 熊本県出身。日本が戦争の泥沼に入っていこうとしていた昭和13年に巨人軍に入団。その翌年には、史上最年少の19歳で首位打者となった。その後、昭和33年に選手を引退するまで、 MVPを3度、首位打者を5度、本塁打王を2度、打点を3度と、数多くのタイトルを獲得した。また、昭和31年には、日本球界で初めての通算2,000安打を達成している。戦後の一時期、赤いバットを使用したことから、「赤バットの川上」と呼ばれ、野球ファンに親しまれた。
 選手を引退して後は、巨人軍コーチを経て、昭和36年に巨人軍監督に就任。その監督人生14年の間で、リーグ優勝が11回。しかも、日本シリーズもすべて制したという、前人未到であり、これから先もおそらく出てくることのない名監督としての足跡も残した。
 しかも、監督を昭和49年に退いた後も、全国各地で少年野球教室を開いたり、野球解説者として活躍したりして、その生涯を野球に捧げた。その見事な生き様も、多くの人の心に希望の光を灯したようである。

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 最後の最後まで、世の中を照らし、最後には夕焼け空を残して去っていった川上哲治さん。心からご冥福をお祈り申し上げたい。

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10月29日(火) ヨーロッパと アジアを結ぶ トンネル完成 日本の援助で ハードは出来たが…

 トルコで、ボスポラス海峡海底トンネルの開通式典が開かれた。このトンネルは、日本の建設会社・大成建設が手掛け、日本政府が円借款を供与する形で、日本の技術と資金の支援により実現したものである。日本からは、安倍総理もこの式典に参加して挨拶。日本とトルコの友好関係を象徴する画期的な事業と、参列者に語りかけた。

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 このボスポラス海峡トンネルは 、この西岸部がヨーロッパに属し、東岸部がアジアに属するとされることから、ヨーロッパとアジアを結ぶトンネルとも言われているようである。最初にその計画が作られたのが1860年ということであるから、150年余りの年月を経てようやく実現したプロジェクトである。それくらい、技術的にも困難度の高い事業であったということか。ともあれ、海底部分1.4 km含む、約13.6キロの区間に地下鉄が通り、一日に150万人を輸送するとされている。イスタンブールの街にとって、大動脈の誕生である。加えて、この路線に結びつけるこれから先の新線計画などもあるようで、この海底トンネルがヨーロッパとアジアの結節点となって、国際的な大動脈を形成する計画にもなっているそうである。
 問題は、この完成によって、東西交流のハード面は大きく前進したようであるが、意識面の問題は残っている。真に東と西が結び合わされ、響き合いを生み出す世界は、どんな形で実現してくるのであろうか。

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10月28日(月) 天安門 毛沢東の 絵の前で 車炎上 嵐の予感!

 中国北京の天安門広場前で、 1台の車が炎上。その自動車に乗っていた3人を含む5人が死亡。歩道を歩いていた人たち38人が負傷した。
 問題は、その現場が、天安門の毛沢東主席の肖像画の目の前であったことである。しかも、今は、習近平指導部がこれからの中期長期方針を決める中国共産党中央委員会第3回全体会議の開催を前にした時期であったことも、問題を大きくしている。 そこで、この車が炎上する状況を撮影した映像が、早速インターネット上で公開され、そこには、「これは自爆テロか」といった書き込みもなされたそうである。車に乗っていたのが、中国共産党の支配に反発するウイグルの人たちであったという話もある。

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 中国では、漢民族中心の国家運営に対する少数民族の反発があるという。また、中国共産党による一党独裁支配に対する不満が国内に広くくすぶっているという。さらに、経済の改革開放の流れの中で、高度経済成長が達成されたわけであるが、それが国民の貧富の格差を異常なまでに拡大し、下層の人たちの生活苦がますます募っているという話もある。これら国民に広まっている不平不満の氷山の一角が、今回のこの車炎上事件だとすれば、中国に、嵐の予感を持たざるを得ないのである。

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10月27日(日) 志 なき人生は 目的地 決めずに始める 旅に似ている

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 今日の「四国マグマ・アカデミー」で取り上げたテーマは、「幸田露伴の言葉」であった。
 幸田露伴(1867~1947)は、『五重塔』など、志を持ち、困難に立ち向かっていった強い人間像を描き出すことを得意とした小説家であるが、その著作の中には、人生の生き方を教え伝える教訓本も残している。
 かつて上智大学で教鞭をとっていた渡辺昇一氏は、幸田露伴の『努力論』という本を使って授業を行い、入学したばかりの若い学生たちの心を整える取り組みを行っていたそうである。
 今回のマグマ・アカデミーでは、そんな幸田露伴の言葉を取り上げて、混迷の現代社会を、いかなる考え方を胸に生きていったらいいのか、ということを語り合った。
 その最も中心的な教えは、私たちが旅をするときに、しっかりと目的地を定めて旅を始めるように、私たちが人生で何らかの取り組みを始めるときには、その目標とするものをきちんと定めて取り組まねばならないということであった。その志を胸に抱いていてこそ、自らの努力の意味を見失うことなく、周りの環境に振り回されないで人生を歩んでいけるというのである。色々なことを、参加者と一緒に学び考えた時間であった。

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10月26日(土) 大騒ぎ リッツ大阪 虚偽表示… ここまで叩く 問題かいな?

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 メニューに表示されているのと異なる食材を使っていたとして問題になっていた、阪急阪神ホテルズが経営する「ザ・リッツ・カールトン大阪」のレストランでも、高価な「車エビ」の代わりにより安価な「ブラックタイガー」を使うなど、メニュー表示と異なる食材を使っていたことが明らかになった。
 ザ・リッツ・カールトンは、超高級ホテルとして有名で、そんなホテルでもメニュー偽装が行われていたのかという驚き混じりの報道が行われている。ニュースでは、街頭での声も報じていたが、高級ブランドのイメージを裏切るのは、重大な問題だとして、強く批判している声がほとんどであった。
 しかし、料理専門家によれば、煮たり焼いたり一定の加工をすると、味そのものはほとんど同じで、その見分けはつかないのではないかということである。ならば、多少安い食材を使ったからといって、そんなに目くじらを立てるような話でもないのではないかと私は思った(高級ホテルを使うことのない人間のヒガミかも知れないが…)。
 日本社会全体で考えても、看板と中身が多少異なるというのは、いろいろなところで見られることである。こういう問題を取り上げて声高に批判しているマスコミ界だって、表と裏が多少違うというのはよくあることではないか。この程度の問題で大騒ぎする日本、なんとも天下太平の国である。

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10月25日(金) 水俣の 海訪ねたり 今もなお この地が負った 傷跡深し

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 この日は、レンタカーを借りて、これまで訪れたことのなかった熊本県南部を走った。具体的には、熊本県最南端の水俣市とその周辺地域である。
 水俣市でまず訪れたのは、チッソの工場排水中に含まれていた有機水銀により、数多くの漁民が発症した水俣病に関係する諸施設であった。具体的には、水俣市立・水俣病資料館と熊本県環境センターであった。同じ敷地にある水俣病情報センターは、この日閉館していたので、外からその様子を見たにとどまった。水俣病資料館では、語り部からの体験談を聞かせていただいた。病気や差別などに苦しんできた水俣の人たちの心が、胸に迫ってきた。水俣病が大騒ぎになった時からすれば、もう30年余りの年月が流れている。しかし今もまだ、その病気のせいで苦しんでいる人達がいることを知り、公害病の傷跡の深さを改めて思ったのであった。
 それ以外には、この土地が、徳富蘇峰・蘆花の出身地であることから、その生家や記念館も訪ねた。それから道中にあった、星野富弘美術館にも立ち寄り、それからJRで、岡山駅へ。そしてさらにそこから妻とともに自宅へ。台風の影響を心配していたが、無事に自宅に戻ることができ、キャラバン終了。

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10月24日(木) 熊本を 北から見れば くまモンが 飛びゆく鳥を 追いかける図だ

 朝ホテルを出て、まず訪れたのが、九州財務局。私が経済企画庁総括政務次官を務めていた頃に、財務省から経済企画庁に出向してきていた野島透氏が、この夏、財務局長に就任していて、一度ぜひ財務局長室を訪ねてほしいと言われていたので、この機会にお伺いをした。そして、野島氏と一緒に熊本県庁に向かい、蒲島郁夫・知事と、昼食も交えて約2時間、懇談を行った。
 蒲島知事とは、ある時期一緒に松下政経塾の評議員を務めていた関係で、多少の面識や共通の話題もあり、色々な話題について懇談を行った。クマモンを軸にした地域おこし、県民の幸福最大化いう県政目標、教育をめぐる諸問題など、自由活発な意見交換を行うことができた。

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 今日ここに取り上げたイラ短は、その懇談の時に蒲島知事にプレゼントした一枚である。熊本県を通常の日本地図の見方ではなく、逆に北のほうから見れば、クマモンが、青い鳥を追いかけている絵となる。モノやお金中心の見方から、逆に心中心の見方に変えて、県づくりを進めていこうとしている熊本県を連想させる作品である。
 知事は、大変喜んで下さり、これをどこかに掲示して、いつも目にするようにしようと言ってくださった。さて…。

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10月23日(水) 長崎で 平和思案す 原爆と 闘い果てし 永井氏を知り

 長崎での講演は、午後3時過ぎから。そこで、その時間まで、長崎の平和公園周辺を歩いてみることにした。まず訪れたのが、平和公園。平和祈念像の前では、修学旅行中の子供たちが何組もやってきていて、平和学習を行っていた。それから次に訪れたのが、浦上天主堂。さらに、永井隆記念館と如己堂、そして爆心地公園、原爆資料館などであった。

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 これらの中で特に心動かされたのは、永井隆記念館であった。永井氏は、長崎医大の教授であったが、原爆投下後 、被災した人たちの医療に全力を尽くして取り組むと同時に、自分自身が病床に伏して以降は、原爆の悲惨さを訴え平和を祈る文章を、命果てる日まで執筆し続けた。その愛に満ちた真実の人生を紹介していたのが、この記念館であった。
 これら原爆に関係する施設を回りながら、平和について考え続けた。
 なお、この日は、午後3時過ぎから、長崎県の市町村職員を対象とした研修会での講演を行い、さらにそこから波佐見町まで移動し、夕刻からは、波佐見町のモンネ・ポルトテで、山田方谷に関する講演。それを終えてから、さらに熊本市まで移動。いろいろなことがあった一日であった。

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10月22日(火) 九州の キャラバンに発つ 南海の 2つの目玉に 睨まれながら

 昼過ぎに自宅を出て、若葉書院で資料作りを行った後、岡山へ。そしてそこからJRで、長崎市に向かった。
 実は、今日から、九州キャラバンである。まず長崎県で、 2つの講演会が予定されている。そしてその後、熊本県に移動して、そこで、蒲島郁夫・熊本県知事との懇談や、熊本県内各地の調査を行うこととしている。 3泊4日の日程であるから、すぐに戻ってくるキャラバンである。

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 気がかりなのは、日本の南方にある、 2つの巨大台風である。特に、台風27号が本土上陸するかも知れず、 25日か26日に、強風が吹き荒れれば、私の日程にも影響することになってしまう。そうでなくても、これら台風は、ちょうど九州などにかかっている前線に、湿度の高い南からの風を吹き込んでいるらしく、かなり激しい雨が予想されている。大したことにならねばいいがと思いつつの、旅立ちであった。
 天気予報を聞いていると、 2つの台風が近接すると、予想もつかないことが起こるのだそうだ。「藤原効果」だと命名されていた。これは、人間社会でも同じ。 2つのものが相乗効果を及ぼすと、予想を超えることが起きてくる。どんなキャラバンとなるのだろうか。

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10月21日(月) 中国の 大気汚染は 危機水準 永田町にも 視界不良が…

 中国東北部では、深刻な大気汚染が問題となっているようだ。テレビを見ていると、黒竜江省のハルビン市の映像が放映されていたが、 5メートル先もよく見えないくらいのひどいスモッグであった。微小粒子状物質「PM2・5」の観測値が、基準値1立方メートル当たり75マイクログラムを大きく上回る1,000マイクログラムを観測したそうだ。
 このスモッグの原因は、気温が下がったことに伴って、石炭を使った暖房が一度に使われ始めたせいではないかとしていたが、そうだとすれば、これからますます寒さが厳しくなる中で、この問題はさらに深刻化するということになるのだろうか。
 実は、私は、もうかなり前のことであるが、甘粛省の省都・蘭州に行った時に、このスモッグを体験したことがあった。本当に5メートルか10メートル先が見えないのである。加えて、刺激的な匂いもあって、こんな中で生活している人達は大変だなと思ったことがある。

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 しかし、中国のことと笑ってばかりもいられない。永田町では、衆議院で予算委員会の審議が始まったが、先行きは必ずしも楽観できるものではない。TPP問題、原発汚染水問題、特定秘密保護法案問題など、先の見えない課題が山積である。どうこの視界不良を解消するのか、安倍内閣の力が問われていると思う。

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10月20日(日) 日本は 菊と刀の 国なれば 西欧の目じゃ 理解は出来ぬ

 「教師人間論ゼミ」の日。今回取り上げたテーマは、「ルース・ベネディクト著『菊と刀』を読む」。
 ルース・ベネディクトは、アメリカの文化人類学者。第二次世界大戦の末期に、この戦争の終結の方法やその後の占領統治のあり方を考えるために、アメリカ政府は、彼女に日本文化研究の命令を下した。それを受けたルースは、一度も日本にやってきたことがなかったにもかかわらず、様々な文献や在米日本人の調査を行うことによって、日本文化を欧米に紹介する「菊と刀」とタイトルが付された名著を世に出した。

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 この「菊と刀」というタイトルは、当時の日本を象徴する軍国主義の象徴としての刀と、日本人が愛でる文化の象徴としての菊を対比させて、日本人の特性を論じているところからつけられたもののようである。彼女は、日本人は、論理における正邪ではなくて、義理と恥の感覚によって自らの行為を決定する傾向が強いとして、西欧的判断基準ではとても理解することができないと論じている。そして、この気質を持つ日本に於いての教育問題まで、この本の中で論じているのである。
 この本が世に出て65年以上を経ているのであるが、今読んでみても、十分に日本人論として通用する議論が行われていると思う。ルース子女史の慧眼に敬意を表したいと思った。

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10月19日(土) 富士山の 初冠雪を 待ちぼうけ… やっとやっとの 冬の旅人

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 甲府地方気象台は、この日、富士山が初冠雪したと発表。これは、例年より19日、昨年より37日遅い初冠雪とのことであり、 1894年に観測を始めて以来、 8番目に遅い記録だという。
 今年は、ことのほか残暑が厳しくて、早く涼しくならないものかと願ってきたけれども、その残暑の影響がこんな記録にも表れているのかなと思った次第である。
 ともあれ、富士山に初冠雪があれば、そこからは一気に秋の趣となってくる。私の経験的感覚からすれば、残暑の厳しい年は、冬の訪れも早い気がする。あっという間に、秋を通り過ぎてしまい、すぐに冬の到来ということになるのではないだろうか。遅れていた紅葉も、おそらくは、これから先に一気に色が変わってくるだろう。風景が変わり、人々の衣服が変わり、いつの間にやらもう年末、ということになってしまいそうである。
 寒さも悪いものではない。体だけではなくて、ただ心までも引き締まってくる気がする。これからいよいよ本格的な勉学や研究の季節となる。私自身も、心して、平成25年の残された2か月余りの月日に、今年の大きな実を得られるように努力を重ねていきたいと思ったのであった。

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10月18日(金) 中国の リコノミクスの 憂鬱は アクセル踏みたし 事故は避けたし

 日本では安倍総理が主導する経済政策体系「アベノミクス」が、今年の流行語大賞になりそうだと膾炙されているが、隣の中国では、李克強首相の経済政策「リコノミクス」が話題になっている。
 この「リコノミクス」は、これまでの高度経済成長路線を修正し、中成長路線に転換することが眼目のようであるが、その前提として掲げられているのが、実質GDP成長率が7.5%を下回ってはならないという成長の下限と、消費者物価上昇率が3.5%を上回ってはならないとする物価上昇率の上限を定める、政策達成目標である。そして、李首相は、同時に、中国経済が抱えている負債の圧縮と構造改革を推進していこうとしている。

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 李首相の発言によれば、市場経済に任せていけば、うまく問題が解決できるということのようであるが、現実の中国は、政治があまりにも経済に強く干渉しすぎる体質であり、自分の都合の良い所だけ市場経済であるというやり方で、本当にうまく経済が回っていくものだろうか。世界の経済人や投資家は、巨大な中国市場に魅力を覚えながら、その一方で、 一部の政治家の主張によって、経済政策や個々の企業活動も左右されてしまう体質には強い警戒感を抱いている。果たして、中国はどこまで本気で経済のアクセルを踏むのか、それとも国内秩序維持を優先させてブレーキを踏むのか、それがはっきりしないのである。

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10月17日(木) ギリギリで アメリカ議会が 妥協せり 単に問題 先送りだが

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 米議会が、ようやく新年度の暫定予算と債務上限の引き上げ期限を延長する法案を可決。 10月1日から行われていた政府機関の閉鎖がこれにより解除されると同時に、世界各国が心配していたアメリカ政府による債務不履行に伴う経済・市場混乱を避けることができた。ぎりぎりでの与野党の合意成立であった。
 しかし、これによって問題が解決したわけではない。可決された暫定予算は、来年1月15日までの約3ヶ月分の予算だけであり、これから先の議論がまとまらなければ、再び予算執行が停止されるという事態になりかねない。また、限度額を超える国債発行を容認する法案についても、来年2月7日までの一時的な措置であり、これも根本的な問題解決が行われたわけではない。つまり、このままでは、アメリカ議会の足場となっている崖が崩れかねないというギリギリの状況で、とりあえず応急措置を取ったというに過ぎないのである。今日のイラ短に描いたように、世界を揺るがしかねない爆弾の導火線を継ぎ足して、その爆発を先送りしたに過ぎないのである。
 だから、これから先も心配は続く。そして、このような事態が生まれた背景には、明らかにアメリカの国力の衰弱があるわけであり、その認識を持ちながら、これからの日本のあり方をきちんと考えていかねばならないと思う。

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10月16日(水) 台風が 伊豆大島に 大被害 自然の猛威に 言葉失う

 台風26号が、関東地方に記録的な大雨をもたらした。特に、伊豆大島では、16日未明に、1時間雨量が観測史上最多の122.5ミリを記録し、西岸の元町地区で、大規模な土砂災害が発生した。莫大な量の土砂が集落に流れ込み、数多くの家を飲み込んだ。16日の段階で、17人の死亡が確認され、43人が未だ行方不明になっているという。亡くなられた方々の冥福をお祈り申し上げると同時に、行方不明者の無事を祈りたい。

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 伊豆大島といえば、ずいぶん昔のことになるが、私が大学時代に一人旅をした土地である。ふと思いついて、東京の竹芝桟橋から夜の船に乗り、大島へ行った。そして島内をバスで駆け巡りながら、島の人々の生活ぶりや三原山の雄大さを体感したのであった。その旅の中で特に印象深く残っている風景は、島の南東部海岸の岸から少し離れたところにそびえ立っていた岩、「筆島」であった。広大な太平洋の中に、ポツリと、しかし力強く屹立しているこの岩の姿に、深い感動を覚え、この場所で絵を描いた。そのスケッチが、今も手元に残っている。
 願わくば、今回の大雨による被災者、そして被災地域が、この巌のように、再び力強く立ち上がっていくことを心から願いたい。

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10月15日(火) 新次元 臨時国会 開幕す 台風近づく 風雨の中で

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 第185臨時国会が召集された。この国会は、 7月に行われた参議院議員選挙で、衆参両院のねじれ現象が解消された後、初めて開催される本格的な国会となる。また、衆議院もその任期を3年余り残していることから、これから3年間は、解散総選挙を行わない限り、日本全体での国政選挙が行われることはない。それだけに、選挙の事を心配せずに、安倍政権と与党が思い切り政治を推進することができる環境でもある。いわば、日本の金融のみならず、政治までも、これから「新次元」の取り組みが可能となったのである。
 この環境のもとで、安倍政権と与党が、いかなる政治を展開していくことになるのか、この臨時国会ではその方向性が打ち出されてくることになると期待している。
 しかし、政治とは難儀なもので、その環境が良くなると、周りの期待値も高まってくる。これまで国会のねじれ現象の故に、取り扱うことのできなかった困難な問題が、これから次々と安倍政権に投げかけられていくことになるだろう。経済問題、 TPP問題、財政問題、安全保障問題等々…。
 時ちょうど、日本南方には、巨大台風26号が、日本に向けて進んできている。さてこれも、何かの暗示なのかもしれない…と思う。

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10月14日(月) 週末に よくやってくる 台風も 体育の日には 遠慮がちだね

 体育の日。ニュースを見ていると、日本の各地で、体力づくりなどのイベントが開催されている様子が報じられていたが、同時にその中では、太平洋上にあって、日本に向かってきている台風26号のことも報じていた。何でも、台風中心の気圧が930 hpaで、今年発生して日本に向かう台風の中で最強の台風なのだそうだ。そして、最も西のコースをたどれば、15日の夜から16日にかけて関東地方に上陸する可能性もあるということで、強い警戒を呼びかけていた。
 しかし、体育の日の今日は、天気予報を見ていても、各地の降水確率がほぼゼロに近く、スポーツにはとてもふさわしい一日であったようだ。

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 今年は、例年に比べて、台風の発生件数がずいぶん多いような気がする。そしてこのしばらくは、週末ごとに台風が日本列島に来襲していたような印象がある。日曜日ごとに開催している私の勉強会も、台風来襲の影響を受けて、中止したり、開催場所を変更したこともあった。
 そもそも当初10月10日を「体育の日」に決めたのは、東京オリンピックの開催日であったからだが、その日は、観測史上、東京で雨が降ったことのない日だったからそう決められたと聞いたことがある。そのことに恐れをなして、台風26号も、遠慮をしたということであろうか。

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10月13日(日) 情報集め 深く考え 決断すれば 果断に行動 後藤田正晴

 「四国人間論ゼミ」。今回のテーマは、「後藤田正晴の人生と政治思想」。
 後藤田正晴といえば、中曽根内閣時代の官房長官として、しっかりとその長期政権を支え、「カミソリ後藤田」と呼ばれた。平成5年に、自民党が結党以来初めて野党に転落した政変においては、さきがけや新生党を含めて支持される候補として、「後藤田総理」の期待感が高まった。しかし、本人がそれを固辞し、自民党総裁に河野洋平氏を推薦したことから、総理就任の話は消えてしまった。私も、永田町で何度かお会いしたことはあったが、存在感の高い政治家であった。

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 今回改めて、このゼミのために後藤田氏の評伝本を読んでみたが、知らなかったことも多く、ずいぶん参考になった。とりわけ、状況が混乱していて判断に苦慮するような場面で、いかに正鵠を得た判断を下すかということには、学ぶことが多かった。後藤田氏は、それは、きちんと情報を集めて、それをもとによく解析し、その上で自らの考え方を主張し、その通りに実行することであると語るのである。当たり前と言えば当たり前のことであるが、なかなかできることではない。この後藤田氏の「処世の方程式」を胸に刻み込んだのであった。

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10月12日(土) 豊浜の ちょうさ祭り 徳善の 襖からくり アルカイックな 笑顔広がる

 今日は、「四国の祭りキャラバン」に出かけた。具体的には、 2カ所。 ひとつは、香川県観音寺市豊浜町で行われていた「ちょうさ」祭。「ちょうさ」というのは、この地域の秋祭りに繰り出されてくる大きな太鼓台のことで、その「ちょうさ」が並んでさしあげられる時の勇壮華麗さはなかなか大したものである。この豊浜町では、人口がわずか1万人足らずであるにもかかわらず、新調すれば5,000万円から6,000万円もする「ちょうさ」が、23台もあるということである。
 それからもうひとつは、いま、徳島県三好市で開催されている「祖谷平家まつり」の一行事である「からくり襖公演」。この地域でも昔盛んであった人形浄瑠璃の背景絵を10枚の襖を一度にひっくり返して転換する技を観客に紹介するイベントである。10枚の襖は、後方にいる10人の人たちが息を合わせながら動かす。伝統を守っていこうとする地域の人たちが、少し前に復活させたものだということであった。

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 祭りの中には、そこに住む地域の人たちの喜怒哀楽が織り込まれているような気がする。様々な願いや祈り、苦労を乗り越えた喜び、共に生きる人たちとの共感などである。それが、観客も巻き込んで、アルカイックな笑顔を生み出す。これからも、時間を見つけては、各地の祭りを訪ね歩いてみたいと思った。

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10月11日(金) 平和への 取り組み称える ノーベル賞 今度もやっぱり 紛争がらみ

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 このしばらく、 毎日、ノーベル各賞の授賞者発表が次々に行われているが、今日は、ノーベル平和賞の発表が行われた。
 今年の受賞者は、世界各国で化学兵器の廃棄計画を進める「化学兵器禁止機関(OPCW)」であった。ノーベル賞委員会は、その授賞理由を、こう述べている。「最近、シリアで化学兵器が使用された事実は、化学兵器全廃への努力が必要であることを示した。OPCWの活動を評価することで、化学兵器全廃に貢献したい」と。
 シリアでは、今年の8月、化学兵器のサリンが使われて、市民を含む1,400人以上が死亡したと報じられている。それだけに、内戦状態が続く困難な中で化学兵器廃棄を進めようとするOPCWに、ノーベル平和賞を授与することによって、国際的な関心を高めて、その活動を後押ししていきたいと考えたのであろう。
 このノーベル平和賞決定に関しては、他にこんな短歌も作ってみた。
 「シリアでの 化学兵器の 全廃を 後押しするか ノーベルプライズ」
 「平和とは いったい何かと 問いかける 賞は届かず 戦地の人には」

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10月10日(木) ASEANの 首脳会合 安倍総理 中韓首脳と 席並びけり

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 インドネシアのバリ島で開催されていたTPP会合に続いて、「ASEANプラス3首脳会合」が、ブルネイで開催された。この会議には、 ASEANの10カ国首脳に加えて、日本の安倍晋三首相、中国の李克強首相、韓国の朴槿恵大統領が出席。中国と韓国は、歴史問題と領土問題をめぐって、これまで日本との首脳会談を拒否していて、日中韓首脳が一列に並ぶのは、おそらくこの会合が初めてのことである。
 今回のASEAN会合でも注目されたのは、中国の動きであった。中国は、フィリピンやベトナム、マレーシア、ブルネイなどのASEAN加盟国との領有権問題を抱えている。それだけに、この問題をどう取り扱うのかが注目されたわけであるが、法的拘束力を持つルールづくりについて前向きな姿勢を見せた一方、この問題はあくまで当事国同士の話し合いが基本と、他国の介入を強くけん制。経済協力のアメを示しながら、 ASEAN内部の分断を図る巧みな外交姿勢を示した。
 交渉に長けた中国を相手に、これからどんな形で対中国外交を展開していくのか、安倍総理の手腕が、今後問われていくことになるだろう。今回は、さしずめそのプレリュードといったところか。

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10月9日(水) 100年の FRBの 歴史上 初めてだってね 女性議長は……

 米連邦準備理事会(FRB)の次期議長に、ジャネット・イエレン副議長が就任することが決定。
 FRBは、今からちょうど100年前の1913年に設立された、アメリカの金融政策を決定する機関であり、この決定は、世界の金融界のみならず、世界経済やあるいは世界政治までも動かす力を持っている。歴代FRB議長では、特に、1987年から約20年間にわたって議長職を務めたアラン・グリーンスパン氏がよく知られている。前任のバーナンキ議長は、約7年半の在任期間であったが、 2008年の世界的金融危機に対して、機動的な量的緩和を行い、深刻な経済恐慌に陥ることを防いだ。

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 その後を受けて就任することになったイエレン副議長は、失業問題が専門の経済学者出身だと聞く。それだけに、これから先も、雇用を重視した、金融緩和に積極的な「ハト派」路線を続けていくだろうと予想されている。
 今回の人事で話題になったのは、 FRBの100年の歴史の中で、初の女性議長誕生ということであった。女性であるということが重要な金融政策決定上に何らかの意味を持つものなのかどうか、今はまだ定かではない。
 「新しいFRB議長って、どんな人なんだい?」「それはまだ、イエレン…?」

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10月8日(火) 重さ生む 「ヒッグス粒子」に ノーベル賞 見ればあちこち この粒子あり

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 スウェーデン王立科学アカデミーは、 2013年のノーベル物理学賞を、英国・エディンバラ大学のピーター・ヒッグス名誉教授とベルギー・ブリュッセル自由大学のフランソワ・ アングレール名誉教授の二氏に贈ると発表。
 この両氏は、今から約50年前に、質量の起源となる未知の素粒子の存在を予測していた。昨年7月、素粒子17種類のうちでこれまでに発見されていなかったこの「ヒッグス粒子」とみられる最後の素粒子が発見されたと発表され、大きな話題となり、今年の3月に至り、それが「ヒッグス粒子」と断定されたばかりであった。
 私は、ヒッグス粒子がどのように質量を生み出すのかというきちんとした理論は十分に理解をしてはいないが、このヒッグス粒子は、他の素粒子にまとわりつく性質を持っていて、そのまとわりつき方によって素粒子の動きが邪魔されることになり、それが質量になるのだという説明がよくなされる。こう語ってみたところで、どういうことなのかまだよく分かりはしないのであるが、なんとなく連想されるものはある。現実社会でも、いろいろなものがまとわりついてきて動きがとれなくなることがある。それが質量だ。ならば、そのまとわりついてくるものを、「社会的ヒッグス粒子」と命名しても面白いのかもしれない。…???

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10月7日(月) 安芸に行く 市長就任 ひと月の 横山さんと 語り合ったよ

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 高知県安芸市へのキャラバン。 9月初旬に就任したばかりの横山幾夫市長と懇談するのが目的であった。横山市長は、この8月25日に行われた市長選挙で、4選を目指した現職市長を大差で破り、初当選。その前職が、安芸市の教育長であったことから、これからの市政において教育的要素を取り入れた運営を考えていることが想像され、いちど意見交換をしてみたいと考えたのであった。
 横山市長は、初の市議会を終えたばかりで、とてもお忙しい日程であったと思うが、 1時間余りの意見交換を行うことができた。話し合ってみると、予想した通りの誠実なお人柄であり、選挙でも大きな争点となった新火葬場の建設問題をはじめとして、南海地震に伴う津波対策、全国で最大級の施設園芸を展開している農業の振興、観光振興、行財政改革など、市政に課題は山積しているが、年齢が私と同じということもあり、これからのご活躍を期待したいと思う。
 なお、この日は、そこからさらに足を伸ばして、安田町役場も訪ねた。突然にお邪魔したので、町長は不在であったが、役場職員と意見交換。地方自治体の抱える諸問題について思いを巡らせた一日であった。

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10月6日(日) どんな国 目指すべきかは 国民の 選択自由と フリードマンさん!

 トレンド勉強会。テーマは、「フリードマン著『選択の自由』を読む」。
 ミルトンフリードマンは、市場に流通する貨幣の総量がマクロ経済に最も大きな影響を及ぼすと考えるマネタリズムを主唱したアメリカの経済学者。ケインズ的総需要管理政策を強く批判した。 1976年には、ノーベル経済学賞を受賞している。

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 今回取り上げた『選択の自由』は、国民が、政府に依存するのではなく、自立して生きていこうと考える社会建設を提唱した本である。この主張は、レーガン・米大統領やサッチャー・英首相などによって現実の政策となり、経済のあり方や国家社会のあり方について、根本的な方向を示した本として評価されている。日本においても、この10年余り、「急進的自由主義」とか「聖域なき規制緩和」、「民間活力」、「小さな政府」などといった言葉がよく使われるようになっているが、そんな国家社会の基本コンセプトは、フリードマンにその源流があると考えていいだろう。
 フリードマンは、その国がどんな国を目指すべきかということについて、その最終決定権を持っているのは国民であり、その選択は自由なのだと主張している。混迷する現代に、私たち日本人が心すべき言葉であるかもしれない。

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10月5日(土) 秋深し? 瀬戸内国際 芸術祭 開幕と聞く あぁやっと秋

 瀬戸内海の島々を舞台に、 3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」。春、夏、秋の3シーズンに分けて開催されることになっているが、今日からいよいよ秋シーズンの開幕。これから11月4日まで、 31日間の会期で開催される予定である。

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 第一回瀬戸内国際芸術祭が開催されたのは2010年のこと。このときは、 7月19日に開会開会して開会して、10月31日まで105日間開催されたが、会場への延べ来場者は94万人と、当初目標の約3倍に及んだ。それだけの人たちが普段忘れられている島々に足を踏み入れた実績が、島の若者たちの意識を変える大きな契機となったと高く評価された。少し前に日本経済新聞の特集で、日本各地のトリエンナーレ形式で開催されている芸術祭の人気度を報じた記事があったが、この瀬戸内国際芸術祭が堂々の第一位であった。確かに、これだけの人気があれば、閉塞感の中に置かれていた島の人々の心に、希望の灯をともしたに違いないと思う。
 それにしても、今年は、夏が異常な暑さであったと言うのみならず、 9月以降の残暑も厳しかった。この芸術祭の秋の部開幕と聞いて、もうそろそろ本格的に秋風が吹いてもらいたいものだと感じたのであった。

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10月4日(金) 米議会 予算も決まらず オバマさん 外遊取り止め 引きこもりける

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 アメリカでは、議会内の激しい対立から、この10月から始まるはずだった新年度予算が未だ決まらず、その影響で、政府機関が閉鎖されるという異常事態が続いている。その厳しい国内政治状況において、オバマ米大統領は、インドネシアのバリ島で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合と、環太平洋連携協定(TPP)交渉首脳会合の欠席を決定。代理として、ケリー国務長官を派遣することとした。
 APEC首脳会合への大統領欠席は、アジア各国との関係強化を推進するオバマ政権にとって、大きな打撃になることが予想される。また、年内決着を目指しているTPP交渉にとっては、今回の会合が極めて重要な会合とみられていただけに、その議長をを務めるはずのオバマ大統領の欠席は、世界各国を驚かせた。そして、これら重要な会合を欠席し、国内事情を優先せざるを得なかったアメリカは、その権威の失墜を避けられないものと思われる。
 今のアメリカには、20年余り前に、宿敵であったソビエトを打ち破り、唯一のスーパーパワーと言われた時代の力は感じられない。凋落する大国の印象が強くなってきている。歴史を振り返ると、こんな時、アメリカは内向きの国となってきた。これからもアメリカはどうなっていくのだろうかと心配である。

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10月3日(木) 古代より 水治めてこそ 王者なり 我 新宮で 水と闘う

今日は、新宮の若葉書院に出かけて仕事をすることとした。しかし若葉書院で仕事をする上での問題は、先日の豪雨のせいで、水源地がすっかり荒れてしまい、そこから導いている水が全く流れなくなってしまっているということである。(日本全国でこれまで経験したことの無いような大雨が降ったようで、若葉書院のある新瀬川であったようで、水源だけでなく道路にも大きな被害が出ていた)

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 そこで、この日も、ずいぶん長い時間をかけて、その修理に当たったのであるが、残念ながら、問題解決に至らず。長い導水管の内部が完全に詰まってしまっているようである。となると、詰まりのある部分を発見して、そこでパイプを切断して取り除かないと水は流れず、そうなると、簡単ではない。道具も必要である。そこで、その作業をするのは日を改めることとして、この日の作業は中止。
 考えてみれば、中国では、古代からずっと長い間、皇帝の第一の仕事は「治水」であるといわれてきた。今回の小さな自らの体験は、中国の王様が取り組んだ仕事などと比べると月とスッポンであったが、それでも、水を治めるということは、確かに容易なことではないなと、心の中で感じた次第であった。

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10月2日(水) アメリカは やっぱりケンカの 国だよね 外へ向けても 内に向けても

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 アメリカの政治の迷走が続いている。多くの人たちが関心を持っていたアメリカ新年度(アメリカでは10月1日から新年度)の予算が、米議会内の対立によって成立せず、しかも、経常経費を捻出するための暫定予算さえも成立しなかったため、アメリカ連邦政府の一部機関が閉鎖され、その職員は自宅待機を余儀なくされているという。この事態は、 18年ぶりのことだという。しかもそれだけではなく、 10月中旬にはアメリカ政府が抱える債務が、議会が承認している上限を超えてしまう可能性があり、そうなると、アメリカ政府による債務不履行という事態となり、世界の金融に対して与える打撃は想像がつかない。
 ここまで米議会を混乱に陥れている野党対立の根底には、これから先のアメリカが「大きな政府」路線を進むのか、それとも、「小さな政府」路線を進むのかというかなりベーシックなところの対立がある。それだけに、この問題の解決は容易ではなく、大国アメリカの威信に陰りを生み出すことになるかもしれない。
 そこで、オバマ大統領も、急遽、インドネシアで開催されるTPP交渉会合とASEAN首脳会合を欠席し、代わってケリー国務長官を派遣することとした。この状況では、妥当な判断だと私も思う。
 それにしても、アメリカという国は、ケンカの好きな国だと思う。それがこれから先の世界にどんな影響を及ぼすことになるか…。

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10月1日(火) 新幹線 開業の日の 増税決定! 季節は移り 時代は変わる…?

 ---今日の最大の話題は、安倍総理による来年4月からの消費税率8%の引き上げ決定である。この税率引き上げは、 1997年4月に、当時の橋本内閣によって3%から現行の5%に引き上げられて以来、 17年ぶりのことである。
 この消費税の問題は、これまで政権の基盤を不安定にしてきた。消費税導入を初めて提唱した大平内閣は、その後に政局が大きく混乱し、やむなく解散総選挙。その戦いの最中に、大平総理は死去。それから10年を経て、竹下内閣の時に、ようやく3%の税率で消費税法が成立。平成元年に施行。その後、リクルート事件などもあって、竹下内閣は退陣。初の非自民政権と言われた細川内閣は、税率7%の国民福祉税構想を打ち出したが、その後まもなく退陣。橋本内閣の時に、やっと消費税率を3%から5%に引き上げたが、その後の参議院選挙で敗れ、やはり退陣…。

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 安倍内閣も、これまでは慎重な政権運営で、高い支持率を誇ってきたが、来年春消費税率が実際に上がった後、果たしてこの人気を維持できるかどうか?
 10月 1日といえば、約半世紀前に東海道新幹線が営業を開始した日である。新幹線の父・十河信二は、「一花 開き、天下春なり」と揮毫した。果たして、今回の安倍政権の消費税増税決定は、どんな花を咲かせることになるのだろうか。

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