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11月30日(土) 一週間 政治の闇が 深まれり 金と選挙と 原発・防衛

 昨日まで、キャラバン活動に出ていたので、今日は朝からその間に自宅に届いていた手紙の処理や、溜まっていた新聞の片付けを行う。その作業をしながら、この1週間の日本の国のことを思った。
 国会の会期末がいよいよ目の前に迫ってきている事情もあるのだろうが、政治の世界も慌ただしい。特に、特定秘密保護法案の会期内成立を目指す与党と、それを阻止しようとする野党との対立があらわになってきているようだ。そしてそれだけではなく、医療法人徳洲会をめぐる政治資金疑惑、衆参両院の選挙について、違憲状態または意見で無効という判決が出されている選挙制度の問題、さらには、原発事故後の汚染水問題、尖閣諸島エリアを含む防空識別圏を設定した中国に対する対応など、さまざまな問題が噴出してきている印象である。日本政治をめぐっては、この1週間で、その闇の部分がさらに大きく広がってきた印象を持たざるを得ない。

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 いよいよ明日からは12月。師走である。平成25年も、いろいろなことがあった。私自身の周りもそうであるし、日本の国も、また人類社会もそうである。これから残り1ヶ月の活動の中で、様々な問題を片付けて、さわやかな気持ちで新しい年を迎えたいものである。

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11月29日(金) 太陽の 裏に隠れて 現れず 謎の消滅 アイソン彗星

 肉眼でも観測できる巨大彗星になると注目を集めた「アイソン彗星」が、太陽の裏に隠れた後に再び現れず、姿を消した。この彗星は、太陽の表面から110万kmまで近づく軌道を通過するときに、強い重力や高熱にさらされて、崩壊し、そのほとんどが蒸発してしまったと考えられている。これまでに何度もやってきた彗星とは異なり、初めて太陽近隣にやってきた彗星だけに、彗星内部の結合が弱く、脆かったのではないかと考えられている。
 彗星は、太陽近傍を通過した後、太陽から受けた熱によって、内部から大量のガスを発散するようになるため、長い尾を観察できるようになる。それを楽しみにしていた天文ファンも多かっただろうと思う。 TV報道でも、落胆の声が多く紹介されていた。

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 しかし、世の中には、消えて落胆することもあれば、消えて喜ぶものもある。例えば、借金や失敗、トラブルや対立、憎しみや悲しみ、恥ずかしさなどは、消せるものならば消してしまいたいと思っている人も多かろう。今回のアイソン彗星のように、突然消滅することに、かすかな期待を寄せている人たちがいることを思うとき、少し前に亡くなった島倉千代子の歌ではないが、「人生いろいろ」ということを考えたのであった。

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11月28日(木) 松阪じゃ 本居宣長 伊勢にては 尾崎咢堂 伊勢神宮

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 朝、松阪駅前のホテルを出発し、まず向かったのが、「本居宣長記念館」。本居宣長( 1730~1801)は、江戸時代を代表する国学者である。医業のかたわら「古事記」などの日本古典の研究を行い、「もののあわれ」という日本文化の特質を深めたことでよく知られている。師の賀茂真淵との「松阪の一夜」が有名である。また、その隣にあった蒲生氏郷があって築城したといわれる「松阪城跡」も訪れた。
 それから伊勢市に向かう。まず訪れたのが、「尾崎咢堂記念館」。ここが、憲政の神様と呼ばれた尾崎行雄の選挙地盤であった土地で、彼の人生や思想を展示した施設であった。
 そして次に、伊勢神宮の「外宮」と「せんぐう館」、さらに、「内宮」と「おかげ横丁」を訪ねた。今年新たになった正殿などを参拝し、同時に、参拝者の様子を観察した。驚かされたのは、平日であったにもかかわらず、大変な人出であったことである。しかも、お年寄りばかりではなく、若者も多いし、外国人も数多く訪れていた。必ずしもすべての人が信仰心をもってこの場にやってきているわけではなく、物見遊山の人も多いだろうと思うが、しかしそれでも、心に何かを求めている人が、こんなに数多くいるのかと驚いた次第であった。
 この日はその後、岡山県に向かい、妻の実家で宿泊。

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11月27日(水) 那智の滝 潮岬に なばなの里と 紀伊半島を ぐるりと走った… 疲レ・タ‥

 昨日の和歌山県立医科大学の講義で、今回の講演予定は終了。そこで、今年は伊勢神宮遷宮記念の年でもあるので、せっかくの機会でもあり、紀伊半島を大きくぐるりと回って、伊勢市にまで行き、伊勢神宮の参拝を行うことにした。

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 今日は、和歌山市を朝出発して、道中の様子を観察しながらまず向かったのが、本州最南端の岬・潮岬。ここでは、灯台と神社を訪れた。それから次の目的地は、那智の滝。 100メートル余りの高さから流れ落ちる滝は、とても見事なものであった。併せて、青岸渡寺と熊野那智大社にも参拝した。さらにそれから、愛知県と三重県との境にある桑名市の「なばなの里」まで車を走らせた。 ここのイルミネーションが、とても見事なもので、イルミネーション愛好家の投票で日本一に輝いたと聞いていたからであった。ここでは、古くからのお付き合いの田中稔子さんとお会いして、親しく懇談。それから、松阪市にまで戻って、そこのホテルに宿泊。
 この一日の自動車走行距離は、 535 kmにも及んだ。高速道路を使ったのは、おそらくそのうちの4分の1くらいであろうから、 400キロは、一般道である。 1日中走り続けた印象であり、いろいろなものを見ることができたが、とにかく疲れたというのが正直な感想である。

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11月26日(火) 和歌山の 講義のついでに 食せしは 仁徳陵と タマ電車なり

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 昨晩は、夕食懇談会の後、その会場ともなっていたホテルで宿泊。
 今日は、朝ホテルを出発し、まず向かったのが堺市。かねてから一度訪問してみたいと考えていた「仁徳天皇陵」と「堺市博物館」を訪れた。時間が限られていたので、足早に見学をした。日本の古代を私たちはどうとらえていけばいいのか、そしてその時代の精神を現代も日本社会は引き継いでいるのか、そんな基本問題について関心を抱いた訪問であった。
 それから次に向かったのが、和歌山電鉄の伊太祁曽駅。妻が、この機会に是非「たま電車」に乗ってみたいと言うので、時刻表を調べて、この駅へ。首尾よく、「たま電車」に乗車することができた。伊太祁曽駅では、「二タマ駅長」に、そして貴志駅では「たま駅長」に会うこともできた。両駅長ともに、残念ながら昼寝中ではあったが…。
 そしてそれから本来の目的の和歌山医科大学での講義。年に1度お呼び頂いて、学生たちに人生の基本問題について語りかけている。今回でもう3度目になろうかと思う。愛光学園の先輩が、この大学の副学長を勤めていて、学生たちに人間的な教育を行う必要性を痛感する中で、招いてくださっているものである。
 主食の大学講義と、おかずの二品。それが、今日一日のキャラバンであった。

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11月25日(月) 大阪に 心友集う 方谷の 人生支えし 根を語り合う

 朝、橿樹舎を出発し、大阪へ向かった。 4泊5日のキャラバンのスタートである。
 その皮切りは、東大阪市での講演会。東大阪市の倫理法人会のみなさんやOAK・TREE運動の仲間たちが集まってくれた。参加者は約40名。テーマは、「現代社会に求められる山田方谷の思想」。ここでも、出来上がったばかりの冊子「山田方谷が教える7つの人生原理」を用いて、話をさせていただいた。

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 つらつら思うに、現代社会は、人間というものをあまりに偏った見方で捉えすぎていて、本来人間があるべき姿を追い求めたり、より大きく可能性を生かす生き方ができにくくなっているのではないかと感じることがある。そしてその結果、枝葉の先に立派な花や実を形式的につけることばかりに目を奪われて、根や幹をきちんと育てることを忘れてしまっているのではないか…。
 山田方谷の人生を学ぶと、その偏り誤った認識から、より自由な認識へと解き放たれる気がするのである。
 講演会の後は、有志の方々との夕食懇談会。心が温かく、真摯に生きていこうとする人たちとの自由な語らいに、心和む気がしたのであった。

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11月24日(日) 理財論 内に屈せず 外に立ち 風紀正せば 財も整う…とや

 四国マグマ・アカデミーを開催。今回も相変わらずテーマは、「本物の人生」。これだけ同じテーマでの会合開催となると、呆れ返っている方もおられるのではあるまいか。
 それはともかく、今回このテーマの下で取り上げたのは、「山田方谷が教える7つの人生原理」。少し前に作った方谷を紹介する冊子に付けたタイトルと同じであった。つまり、幕末期の混乱期のこととは言え、農民出身の方谷が藩の総理大臣に相当する役職にまで就き、見事な改革を成し遂げた背景に、一体いかなる人生原理を持っていたのかという話であった。

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 この人生原理を、世界的なベストセラーとなっている「スティーブン・コヴィー著『7つの習慣』」のコンセプトを基に論じたのであった。
 方谷が主張した考え方というのは、基本的には、小さな部分にとらわれず全体をきちんと考えることが是非とも必要だというものであった。そこで、藩の財政を立て直すにあたっても、出納のそろばん勘定で考えるのではなく、迂遠だと批判を受けても社会全体の健全化というものを重視し、それを貫いたのであった。いわば、精神の森を形成し、その中で財政を立て直すという発想だったのである。

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11月23日(土) 凶弾に ケネディ倒れて 50年 その日に中国 狂弾を撃つ

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 ちょうど50年前の今日、アメリカ大統領であったジョン・F・ケネディー氏が、遊説先のテキサス州ダラスで凶弾に倒れて死亡。その事件の様子やその後のアメリカ国内の様子は、日米間で初めて使われた通信衛星を介して日本に伝えられ、テレビ放送された。当時私は、まだ8歳。政治のことも何もよくわかっていない年齢であったが、テレビでのセンセーショナルな報道を見ながら、国の代表者を暗殺していしまう先進国・アメリカに割り切れない思いを抱いたことを思い出す。
 ちょうどこの日、中国国防相は、東シナ海に防空識別圏を設定したと発表。この防空識別圏とは、このエリアに入ってくる、事前に飛行計画を伝えていない航空機に対して、戦闘機がスクランブル発進して、その航空機が敵か味方かを識別するというものである。中国国防関係者は、このエリアに入ってくる航空機に対し、「指令を拒み、従わないならば、防御的な緊急措置を講じる」として、武力攻撃の可能性を示唆した。問題は、日本領の尖閣諸島を含む空域をこの指定圏に含んでいることで、このような一方的な指定は、あまりにも強引な非常識なものと言わざるを得ない。この措置をあえて私は、「狂弾を撃つ」と表現してみた。いかがであろうか。

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11月22日(金) イノセ知事 5000万円 金銭疑惑 イノキ議員は 国会懲罰

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 昨年12月に東京都知事に初当選し、早速、東京オリンピック誘致に手腕を発揮した猪瀬直樹氏に、金銭疑惑が浮上。選挙違反問題で大きな話題になっている医療法人・徳洲会から、 5,000万円のお金が、東京都知事選挙の直前に本人に直接手渡されていたというのである。大量得票で当選し、ここまで順風満帆の様に見えていた猪瀬知事の前に、一気に暗雲が垂れてきた印象である。
 一方、国会の同意を得ないままに、北朝鮮に行ったとして、批判を受けていた、アントニオ猪木・参議院議員に、今日から30日間の党員停止の懲罰が全会一致で決定された。参議院での懲罰は1950年以来63年ぶりとなるのだそうである。
 同じ日に、猪瀬と猪木、猪姓の2人の政治家が、国民の注目を集めた。昔から「山より大きな猪はいない」とよく言われてきたが、この2人にとってその山とは、どんな山なのであろうか。イノセとイノキを合わせてみれば…、猪にとって何が「セキの山」ということになるのであろうか。いの一番にやるべきことは…等々 、少し言葉遊びになってしまった印象である。

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11月21日(木) 煙害に 山の荒廃 人心離反 難を逃げない 伊庭貞剛氏

 私が住んでいる船木地区の公民館での人間論ゼミ。今回取り上げたテーマは、地元に縁の深い住友の「伊庭貞剛氏」。明治の中期、日清戦争が始まった年の初めに新居浜の所長として赴任して、その当時深刻な問題になっていた、亜硫酸ガスによる煙害問題、荒廃した山への植林問題、そして、労使間の対立による人心の荒廃問題などに対して、無私の心で、その解決のために全身全霊を傾けた人である。
 その人格の高潔さは、人物作家・小島直記氏も、「経営者として、古今東西随一の人格者」と評したと聞いている。今も、多くの人が、氏の人柄を慕い、尊敬の念を抱いているという。

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 伊庭氏が人並みはずれて優れているのは、その気力であると思う。自らがなすべきことを確信すれば、環境がいかなるものであろうが、いかなる人が介入してこようが、その信念を一切曲げようとはしなかった。そして、困難に対しては、自らが進んでその荷物を背負い解決に取り組むが、それに一定の目途がつくと、すぐにそこから身を退こうとする潔さを持っていた。強い信念と覚悟を持っていなければ、とてもなせることではないだろうと思う。
 私も、伊庭貞剛氏が好きである。その思いを胸に、参加者にその生き様と考え方を語りかけたのであった。

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11月20日(水) 衆院選 最高裁の 判断は 是正求める 違憲状態

 昨年12月に行われた衆議院議員選挙は、「一票の格差」が最大2.43倍になっていて、これは明らかに違憲だとして、弁護士たちが選挙無効を求めた裁判で、最高裁判所大法廷は、「投票価値の平等に反する違憲状態だった」と判断を下した。しかし、解散直前にその格差を2倍以内に調整する「 0増5減」を緊急避難的に成立させていることから、「違憲」とはせず、選挙無効の請求は退けた。

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 国会は、国家の最高議決機関であると言われる。しかしその権限は無制限ではなく、憲法の制約の中にあり、それを逸脱する法律を制定したり、憲法違反状態を放置したりすると、司法がそれに対して鉄槌を下す仕組みとなっている。最高裁判所で、違憲状態であると判断され、抜本的な改革を求められている以上、国会は、速やかにその是正を図らねばならないだろう。そうでなければ、国会は、最高議決機関としての権威を喪失し、国民からの信頼も失ってしまうことになりかねない。
 国民の信頼あってこその政治である。党利党略が絡み、決して容易ではない選挙制度抜本改正問題であるが、利害を超えた適正な判断が行われることを期待したいと思う。

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11月19日(火) 新任の ケネディ大使 大フィーバー 笑顔の奥の 日米同盟

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 初の女性駐日米大使となるキャロライン・ケネディ女史が、皇居を訪れて、オバマ大統領から託された信任状を天皇陛下に奉呈し、正式にその職に就任をした。これでいよいよ、話題が先行してきたケネディ大使が、本格的に日米外交の仕事に取り組むこととなる。この東アジアでは、中国がその影響力を拡大していて、周辺諸国との間にさまざまな摩擦を引き起こしている状況であり、またTPP問題や沖縄の米軍基地移転問題など、日米間に横たわる大きな問題をどう処理していくのか、大いに注目されるところである。
 それにしても、その人気ぶりは大したものである。テレビ報道を見ていると、皇居に向かう約1 kmの沿道には、彼女の姿をひと目見ようと数多くの人たちが集まっていた。アメリカの名門出身の女性だけあって、多くの人たちが憧れを抱く「華」を持っている印象である。
 オバマ大統領も、これからの日米同盟をさらに深化させていくために、彼女が持つカリスマ性と人気に期待しているのであろう。彼女の写真の顔をじっと見ていると、それが、 「米日」の文字に見えてきた。まさに「日米同面」である。その笑顔の奥に、どんな日米同盟の未来図が潜んでいるのか、見守って行きたいと思う。

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11月18日(月) 原発の 廃炉燃料 取り出しが 始まると聞く 遠い道だね

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 東京電力は、福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールから核燃料を取り出す作業を始めた。これにより、これから先30年ないしは40年かかると言われている原子炉解体作業が本格化することとなる。
 この4号機は、東日本大震災で被災した時にちょうど定期検査中で、原子炉内には核燃料がなくて、使用済み燃料プールの中に、未使用の燃料体と使用済み燃料体が合わせて1,533体保管されていたそうである。これら燃料体を、少し離れたところにある別の共用プールに移し、冷却を続けるということである。
 しかし今回の作業は、あくまで第一ステップに過ぎない。これから先に、人類が経験したことないさまざまな作業を行いながら、最終的に原子炉を解体していくというわけである。その未経験の作業の無事を祈ると同時に、初の取り組みであるだけに、研究的な要素が数多く含まれる取り組みになるであろうが、そこで得られる知見をもとに、原子力発電の新しい可能性を見出す機会にもしていただきたいものだと思う。
 「千里の道も一歩から」という格言もある。遠い道であればあるだけ、小さな一歩の価値を噛み締めながら、歩んでほしいものだと思う。

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11月17日(日) 外国に 日本人とは かくなりと 英語で紹介 5人の人生

 今日の教師人間論ゼミでは、内村鑑三著「代表的日本人」を取り上げて、日本人とは何かということについて論じあった。
 この「代表的日本人」という本が発表されたのは、日清戦争が始まった1894年のことである。明治時代になって急速に発展を遂げた日本に対して、世界各国からの関心が強まる中で、日本と日本人が数多くの誤解にさらされていることを痛感していた内村鑑三は、日本人とはこんな人たちだと、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の人格的魅力にあふれた5人を取り上げて、その人生と思想を紹介したという本である。海外に紹介するために、英語で書かれた。

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 内村鑑三はキリスト教徒であった。だから、キリスト教の視点から、これら人物を論じていて、日本人というのが決して西洋的価値観から見ても、理解のできない異質のものではない、いやむしろ西洋的価値観からしても、立派な思想と行動を備えた人物が日本にちゃんといたのだと力説をしているのである。
 この時代、英語で書かれた日本紹介の本として、新渡戸稲造著「武士道」や岡倉天心著「茶の本」が有名であるが、この「代表的日本人」も、これらと並び称される本である。いろいろと考えさせられたのであった。

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11月16日(土) 地方にも アベノミクスの 波寄せて 景況感が 急回復とや

 最近、日本経済新聞を読んでいると、景気の良い話が紙面に数多くなってきた。今日の紙面には、日本企業の収益力が急回復しているという記事が出ていた。国内企業と海外のライバル企業比較する形でその業績を見ると、多くの企業で、業績回復が明白で、とりわけトヨタ自動車などでは、 7~9月期の営業利益が前年対比74 %増とダントツの利益を上げていて、米豪のライバル企業を寄せ付けない勢いである。

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 また今日発表した調査結果によると、地方における景況感も急激に改善がなされていて、半年前と比べた地方の景況感を示すDIは、半年前よりも29.4ポイントも改善して、プラス51.3になっている。
 アベノミクスは、確かに効果を示し始めていて、これまで取り残されている感の強かった地方にまで、その影響を及ぼし始めてきているということである。
 この景気上昇の勢いで、国内における設備投資が大きく伸びて、雇用の増加に結びついてくるかどうか、まだまだ懸念材料はたくさんあるが、良い形の展開が生まれ始めていることに、少し安堵する気持ちが生まれてきたこの頃である。

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11月15日(金) 誕生日 そして死亡日 同じ日に 坂本龍馬の 人生語る

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 高津人間論ゼミの日。今回のテーマは、「坂本龍馬」。
 なぜこのテーマを選んだかといえば、今日11月15日が、坂本龍馬の誕生日であり、しかも死亡日でもあったからである。龍馬は、天保6年の11月15日に、高知市内で生まれている。そして亡くなったのは、慶応3年の11月15日である。京都の寄宿先であった近江屋で賊に襲われて、絶命した。満年齢では31歳であった。もちろん、この11月15日というのは、旧暦であるから、太陽暦で言うならば、 11月15日にならないのではあるが…。
 坂本龍馬は、今も国民的人気が高い。歴史上の人物でいちばん好きな人は誰かと質問をすると、このしばらくはずっと坂本龍馬がトップなのだそうだ。なぜそれほど人気があるのかと考えてみると、龍馬は、生まれた時はどうしようもない子供で、かなり大きくなるまで寝ションベンを垂れていたものだから、周りの子供たちからはてん「よばれたれ」と呼ばれていたということである。勉強もダメ、運動もダメ。そんな龍馬が、ぐんぐんと成長し、大きく日本を動かす人物になってしまう。そんな龍馬の姿を見ていると、多くの人たちが、自分だって龍馬のように生きれるのかもしれないと希望を抱くのではないか。いわば、ジャパニーズ・ドリームの体現者ということである。

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11月14日(木) 国連の 糖尿病デー 自覚なく 命むしばむ 啓発のため!

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 今日は、国連が定めた「世界糖尿病デー」。テレビを見ていると、世界各地でブルーライトで建物やタワーなどをライトアップしている様子が紹介されていた。
 糖尿病は、今世界中で拡大を続けている病気で、全世界では2億4,600万人が抱える病気だといわれる。日本でも、約820万人の「糖尿病が強く疑われる人」に加えて、約1,050万人の「糖尿病の可能性を否定できない人」がいて、合計すれば、総人口の10%を超える約1,870万人の糖尿病患者がいると推定されている。
 この深刻な事態に対して、国連は、 2006年12月20日に、「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を可決し、 11月14日を「世界糖尿病デー」に指定したということである。なお、ブルーライトで様々なシンボル的施設を照明するのは、糖尿病の予防と治療に対する啓発のために国連が呼びかけているものであり、日本国内でも20カ所以上でそれに対応した取り組みを行ったということである。
 連想の翼を広げれば、今や多くの国家が「糖尿病的体質」になっている。財政メタボの中で、自覚症状のないままにその命が蝕まれている状況である。この記念日に、国家の糖尿病についても思いを巡らせてみたいものである。

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11月13日(水) フィリピンの 台風被害の シリアスさ 社会が動く 転機となるかも?

今年発生した台風の中で最大規模であった台風30号が直撃した、フィリピン中部での被害状況がだんだんと明らかになってきている。この台風では、最大瞬間風速が90メートルにも及んだという。さらに、高波が、レイテ等の沿岸地域の町々を襲い、多くの人々と建物を飲み込んだ。台風被害からすでに1週間が経とうとしているが、いまだに被害の全容は明らかになっていないようである。地元警察の発表によれば、死者が1万人を超えるかもしれないという報道もなされている。また、フィリピン全体で被災者は950万人以上にのぼるとされている。
 被害に合われた方々に心からお見舞いを申し上げたいと思う。

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 ただ、これまでの人類の歴史を振り返ってみると、深刻な自然災害は、社会を変革する意味合いも持つことが多いように思う。火山の噴火や地震、また台風などによる被害は、広範に及び、多数の人々の生活基盤を突き崩すことが多い。言うならば、この地域的危機状況の中で、地域全体の人々の意識を動かす可能性を帯びるのである。今回のフィリピンでの被害は、レイテ島を中心とした地域で甚大であったようだが、これが一体どのような社会的な影響を生み出すことになるのか、こんな観点からも注目していきたいと思う。

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11月12日(火) 常識の 基準が変わる 中国で 共産支配の 非現実性

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 中国共産党の中央委員会第3回全体会議(三中全会)が、政権運営の基本方針を決め、閉幕した。ここで決定された基本方針は、今後の習近平体制の青写真を提示するものであり、国内に大きな経済格差などを抱え問題視されている経済運営問題がどう決定されるのか、国際的に大きな注目を集めていた。
 今回の決定では、経済体制改革に重点を置くとしたうえで、「経済資源の配分で市場に決定的な役割を果たさせる」として、今後、様々な基礎資材の価格や銀行の金利などについて、政府があまり関与しない形の自由化を進め、経済の効率を高める改革を進める方針のようである。しかしその一方で、企業活動については「公有制を主体とする」としてきた従来の方針を変えていないため、国有企業主体の体制は維持される見込みである。
 しかし、経済の高度成長も限界に達し、環境汚染や官僚汚職なども国民の不満を生んでいる現状に対して、この程度の対応で乗り切れるのかとなれば、大きな疑問が残る。
 中国の地方政府は、農民の土地を安く収用し、開発業者に高値で転売する「土地財政」により、公的投資を行い、それが、中国経済を行ったり役割を果たしてきた。それがこれからどうなるのか。共産党の理念、そして共産党一党独裁政治体制自体が、すでに限界という気もするが…。

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11月11日(月) 先週は 各地のキャラバン 今週は 腰を据えての 執筆生活

 考えてみれば、先週1週間は、ずいぶん各地をキャラバン活動で動き回った。週の初めは、愛媛県南部の記憶超と松野町。週の後半は、岡山県と広島県。そのせいで、仕事が滞っていて、これからいろいろな仕事を大車輪で片付けていかなくてはならなくなった。

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 まず第一の仕事は、「山田方谷の人生が今を生きる私たちに何を教てえているか」、ということをテーマとした冊子の執筆と編集。 11月下旬にその冊子を使う予定が入っているので、今週中に出稿を終える予定である。それから、ある教職員団体から依頼された文章の執筆。これは、14日が締切日。さらに、 OAK・TREE誌12月号も、今週中に出稿予定である。これもかなりの作業量が残っている。どうも今週は、執筆三昧の一週間となりそうである。
 加えて、この金曜日には、「高津人間論ゼミ」。また日曜日には、「教師人間論ゼミ」も、予定している。この準備も進めなくてはならない。
 だから、今週はただひたすらに、机に向かって仕事をする1週間となりそうだな、そんな思いを胸に抱いて始まった、この1週間である。人は、重き荷を被って遠き道をゆくがごとし。今週も頑張ろう。

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11月10日(日) 小豆島で 42年の 生涯を 終えし俳人 尾崎放哉

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 四国人間論ゼミ。今日のテーマは、「尾崎放哉の人生と自由律俳句」。
 尾崎放哉は、鳥取の旧藩士の家に生まれ、その後、東京の一高、東京帝国大学法学部に学んだエリートである。その後、保険会社に就職し、大いにその手腕を発揮したものの、酒癖が悪く、その会社をやめさせられ、さらに友人のお世話で、朝鮮の保険会社設立に尽力したものの、やはり酒をめぐってトラブルが起こり退職。加えて、この時期にかかった病気が、その後、放哉の体をむしばんでいく事態ともなった。ここに至り、放哉は、仏の道を歩む決断をし、妻とも別れ、寺男として各地の寺に住み込むようになる。そして、最後に訪れたのが、小豆島であったというわけである。ここで病がさらに重くなり、42歳と言う若年で逝去。
 強烈なエリート意識を胸に持つと同時に、社会的には不遇な道を歩んだ放哉。そんな人間が、あまりに過酷な人生の中から生み出した数々の自由律俳句。それを参加者と分かち合った四国人間論ゼミであった。
 放哉の俳句は、どうしようもない孤独感の中に生み出されている。そして限りなく透明な感じのする俳句である。「咳をしても一人」、「 一人の道が暮れてきた」「入れ物がない両手で受ける」、皆さんは、こんな放哉の俳句をどう受け止めるであろうか。

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11月9日(土) 安倍総理 国会周りを 全自動 カーにてドライブ 楽チン楽チン

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 TVニュースを見ていると、安倍総理が、最近よく話題になっている全自動運転の自動車に試乗して、国会周辺の一般道を走ったことが報じられていた。この自動車は、GPS信号を受信して、その位置を特定すると同時に、自動車に取り付けられたカメラや超音波受発信装置などを使って、その自動車周辺の状況を正確に把握して、定められた道を走ると同時に、他の自動車と接触事故を起こすことがないように完全に制御されているそうだ。
 映像を見ていると、確かに、安倍総理横の運転席に着座しているドライバーが、両手をハンドルから話しているにもかかわらず、自動車は何の問題もなく走り続けていた。この調子だと、もうほとんど技術的問題は解決してきつつあるようだから、安全性を高めコストを下げる企業側の努力と、一般道をこの自動車が走ることができるような法律整備などがおこなわれれば、もう近いうちに実用化されるかもしれないと思った。
 その安倍総理、この自動車に乗りながら何を考えていたのであろうか。自動車の運転がこんなに楽になるのならば、国会も、同じように全自動で動くようにならないものか。そうなるなら、ずいぶん楽になるに違いないのにな…などと考えていたのでは。もちろんこれは、私の勝手な想像だが…。

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11月8日(金) 長崎は 祈りの土地で 広島は 怒りの土地と 語りし人あり

 昨日は、興譲館高校での160周年式典の後、福山市で宿泊。夜は、旧交のあった人たちと焼鳥屋で一杯。
 今日は、朝から広島市に移動し、広島平和記念公園に行く。皆さんもよく知っている通り、広島は、世界で初めて原子爆弾が武器として使用された都市である。このたった1発の爆弾によって、約14万人の人たちが、その年の内に放射線障害などによって死亡したとされている。その後の被爆死亡者の数も含めれば、その数は、 28万人余りに及ぶ。その悲惨な被害を生み出した原爆の爆心地近くに作られたのが、この平和記念公園。
 ここでは、まず最初に、広島平和記念資料館で、原爆に関係する展示を見て、それから、それから、原爆死没者慰霊碑、原爆の子の像、原爆ドーム、様々な慰霊碑などを見て回った。

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 率直な印象を言えば、 11月初旬に訪れた長崎の平和公園や原爆資料館と比較して、印象が随分と異なった。少し前にお会いした、加納貞彦・早稲田大学名誉教授(早稲田大学平和学研究所招聘研究員)は、この2つの都市の違いについて、「長崎は祈りのまち、そして、広島は怒りのまち」と表現しておられたが、その言葉の意味がよくわかる気がした。平和ということについて考えさせられた広島訪問であった。

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11月7日(木) 江戸末期 産ぶ声あげし 学び舎に 今も創始の 精神響けり

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 朝、自宅を出て、岡山県井原市に向かう。実は、かねてから交流があった「私立・興譲館高校」が創立160周年を迎え、その記念式典を開催するから参加してほしいと招待状をいただいたのであった。
 今から160年前と言えば、江戸末期の嘉永6年。ちょうど、ペリーが黒船で日本にやってきて、開国を迫った年である。開国か攘夷かをめぐって、国論が分裂し、社会に混乱が広がっていた頃である。そんな時代に、地域の人たちが、「未来を切り拓くのは教育しかない」と考え作ったのが、「興譲館」。当時は、水戸の「弘道館」、萩の「明倫館」と並んで、「日本の三学館」と語られていたらしい。
 それから160年。小谷校長の式辞などを聞いていると、平坦な道ではなかったらしい。特に、運営資金に困窮し、挫折しかかったことも、幾度もあったらしい。しかしそれでも、儒学に基づいた人間教育を推し進めるためには、私学でなくてはならないと、幾重にわたる困難を乗り越えてきたのだそうだ。
 この日の式典では、まず模擬授業として、「論語」の授業が舞台上で行われた。それから、君が代斉唱、さらに建学の精神としている『白鹿洞書院掲示』の唱和などもあった。大きな声でイキイキと発する生徒の声を聞いていると、確かにここには創始の精神が脈々と息づいていることを感じたのであった。

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11月6日(水) 中国は 表の顔と 裏の面(つら)… 裂け目広がる 二面石かな

 中国の山西省で、地方共産党委員会の本部近くで、連続爆発事件が発生。少し前に天安門に自動車が突入した事件が起きていて、中国共産党指導部は大きな衝撃を受けているという。テレビでは、その事件現場の映像も流されていたが、爆発物の中に金属片も入れていたらしく、かなり広範な地域に被害が及んだようである。
 中国共産党にしてみれば、今回の事件は、習近平指導部が今後の中長期政策方針を発表する党中央委員会第3回全体会議(3中全会)開催を3日後に控えたタイミングであり、強い危機感を持ち、事態の沈静化に努めている。国際社会も、今後の中国の動向に強い関心を持ち、この事件の及ぼす影響を推し量っているようである。

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 やはり、かねてから報じられてきているように、中国社会は、急速な経済発展や国際政治における発言力の強化などの一面で、内政面ではかなり困難な状況に立ち至っている様な気がする。経済格差を始めとする歪が拡大しているのに加え、唯物主義に基づく指導が長期にわたったため、国民の精神面がかなり荒廃していると考えざるを得ない。
 表の顔は美しく見えるが、その裏の面はかなり荒んでいる。その二面性が、国内を分裂させつつあるのではないか。ふと、かつて訪れた奈良明日香の橘寺にあった二面石のことを思い出した。

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11月5日(火) 紅葉の 滑床渓谷 遊歩せり 奇岩が生み出す 水流芸術

 昨晩は、講演会があった成川休養センターで宿泊し、この日は朝から、まず成川渓谷の散歩、それから、鬼北町名物の雉を飼っている雉舎とその肉を加工している「キジ工房」を見学させていただいた。さらに、この町でとても活発に地域おこし活動に取り組んでいる「愛治地区」の公民館を訪ねて、意見交換を行った。

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 さらに、松野町の滑床渓谷に向かい、その入り口にある「森の国ホテル」で昼食をとり、その後、滑床渓谷を散策した。この滑床渓谷は、足摺宇和海国立公園の一角にある、渓谷美で有名な渓谷である。ここを約1時間半、「雪輪の滝」という日本の滝100選に選ばれている名所まで歩いてみたが、遊歩道もよく整備されていて、快適なウォーキングを楽しむことができた。奇岩が次々に現れてくるなかなかの景勝地であった。私は、これだけの変化のある渓谷であるならば、「水の流れの芸術」というコンセプトで、新しい一面を切り開いてみてはどうかと考えたのであった。
 それから、松野町役場に、阪本町長を訪ね、色々な意見交換。
 愛媛県南部の2つの町を訪れた今回のキャラバンを終了した。

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11月4日(月) 鬼たちが 集い語れば 夜も更けて 深まる闇に 燃え上がる火よ!

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 愛媛県南部へのキャラバン活動。今回は、宇和島市の東部にある鬼北町と松野町が対象。
 朝、橿樹舎を出発して、まず向かったのが、松野町の観光施設。具体的には、主に、日本一の清流といわれる四万十川をはじめとする淡水に棲む魚を集めた水族館「おさかな館」、ここにいるカワウソが有名である。それから、ペンギンのお散歩もよく知られている。それから、森の国ガラス工房を見学し、次に訪れたのが、芝不器男記念館。芝不器男とは、昭和初期の俳壇に彗星のごとく現れ、 注目されたものの、病魔に襲われ26歳代でこの世を去った松野町生まれの俳人である。他に、蔵王神社の一位樫も、見に行った。
 その後、鬼北町に移り、元あったアルコール工場の広大な敷地跡を再開発している現場の視察を行い、成川渓谷へ。実は、この成川渓谷にある休養センターで、鬼北町の甲岡町長をはじめとする地域おこしの中心メンバー皆さんとの懇談会が開催されたのであった。参加者は約20名。町議会議員や商工会の会長、町内各地のお世話にや企業経営者も参加していた。私から1時間くらいの講演をして、それから交流会。鬼北町というのは、地方自治体の名前として「鬼」の字を含む日本唯一の自治体なのだそうだ。この場に集った鬼たちが、深まる闇の中に、町おこしの火を激しく燃やしたのであった。

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11月3日(日) 楽天が アレヨ、アレヨと 日本一に まるで映画を 見てるみたい…だった

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 プロ野球の日本シリーズ第7戦が、仙台市で行われ、楽天が巨人に3対0で勝利。通算で4勝3敗として、球団創設初の日本一に輝いた。楽天の星野仙一監督は、「あの大震災で苦労なさっている皆さんを、ほんの少しでも癒してあげたい、と考えてこの3年間戦ってきた。選手たちは私の罵倒によく耐えた」とコメント。
 楽天がホームとしている東北地方を東日本大震災が襲ったのは、星野氏が楽天監督に就任した直後のこと。被災地の皆さんとともに歩んできたこの星野楽天の3年間であったことは、想像するに難くないことである。それだけに、パ・リーグの優勝を球団創設9年目に果たし、さらにその勢いで、日本シリーズまで制覇したことは、監督のコメントにあった通り、東北地方の多くの方々に心の癒しと勇気を与えたことだろう。そして地域の人たちに、チームワークの素晴らしさを教えただろう。スポーツが持つ力ということについて、改めて感じたのであった。
 それにしても、最終ゴール間際の楽天の試合は、まるで映画を見ているような印象であった。最後の最後まで息を抜くことができない、緊迫した試合が続いた。そしてその厳しさを乗り越えての最終勝利。テレビを見ているとこの勝利を涙をこぼしながら喜んでいる人がいたが、その気持ちがよくわかる気がした。

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11月2日(土) 格差とは 自然現象 などじゃなく 作られたものと クルーグマンさん

 「フォレスト・トレンド勉強会」。今日のテーマは、「ポール・クルーグマン著『格差はつくられた』を読む」。
 今回は取り上げたクルーグマン氏は、アメリカの経済学者。ニューヨーク・タイムズに隔週で寄稿 しているコラムは、とても率直かつ辛辣で、高い人気を博しているそうである。 2008年には、ノーベル経済学賞受賞している。

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 「格差はつくられた」という本は、そのノーベル経済学賞受賞の前年の2007年に出版された本で、アメリカにおいて少数派の代弁者に過ぎない共和党が、いかにして政権を奪い、中流社会を壊して格差社会を作り上げてきたか、という問題を論じた本である。氏は、格差というものは、自然現象として生まれてきたものではなくて、政治的に作り上げられてきたものだと断じているのである。そしてその背景には、人種問題があり、具体的に言うならば、白人が生み出してきた富を、黒人やヒスパニック、アジア人などに分配することへの強い反発が潜んでいるのだと主張するのである。そしてその格差拡大の結果、アメリカ社会の中に、国民の大きな分裂状況が生み出されつつあり、それを是正するアメリカ国民の意識が、おそらくはオバマ大統領を誕生させることになるだろうと予測しているのである。(そして確かに、この本出版の1年余り後、オバマ大統領が誕生した。)
 アメリカ社会の底流を考えるうえに、とても有意な勉強会であったと思う。

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11月1日(金) 国同士 固く交わした 約束が 勝手に反故に? 訳が分からん

 韓国南部の光州にある地方裁判所が、太平洋戦争中に、名古屋にある三菱重工業の工場で強制労働に従事させられたと訴えていた、元朝鮮女子勤労挺身隊員の女性と遺族5名に対して、賠償を命ずる判決を言い渡した。強制労働に関わる戦後補償訴訟について、日本企業に賠償を命じる判決は、これで3件目。韓国司法において、日本統治時代の賠償に対する1つの流れが生まれてきているようである。

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 しかし、この問題は、日韓の間で国交回復を実現する上で結ばれた、 1965年の日韓請求権協定において、一切の財産権に関わる問題は「完全かつ最終的に解決されたとあたたか確認する」と明記されていて、この国家間の約束に基づくならば、日本政府や日本企業を相手にする賠償請求は成立しないはずである。報道によれば、この種の賠償請求が認められた根拠は、この国家間の約束自身が、「韓国の憲法価値に真っ向から反する」ものだからだということであり、それならば、普通の感覚で言うならば、そのような協定を結んだ韓国政府に対して起こすべき訴訟なのではないか。
 あるいは、この協定締結当時の大統領が、現在の朴大統領の父親であることから、現政権を苦境に追いこむための判決なのではないかとも勘ぐりたくなる様な、韓国司法の判断である。

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