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12月31日(火) 新年を 迎えるからとて 何一つ 変わることなし 世を離る身に

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 大晦日。政治家として現職の時代には、無茶苦茶にあわただしい思いを持ちながら過ごした日である。選挙区内の挨拶回りを夕刻いっぱいまで行い、それから新年を迎える準備。年末挨拶の電話での応対。そして除夜の鐘が鳴れば、すぐに産土神の神社に支援者と共に参拝…。それが大晦日の日程であった。
 しかし、現職政治家を離れて、もう5回目の大晦日。年末だからといって特別に忙しいわけではない。強いて言えば、若干の年末の挨拶回りと年賀状の準備が、年の瀬に加わってくるくらいのことである。
 だから、紅白歌合戦も、書類整理をしながら見ることができた。のんびりと過ごし、ゆったりと流れる時間が、とてもありがたい気がしている。
 いよいよ明日からは、平成26年。新年である。新たな決意がないわけではない。来年こそはという覚悟もある。しかし、人間社会の枠組みに過度に縛られることなく、自分の意思に基づいてふるまうことができることが、とても伸びやかでありがたい。現実の義務や責任を離れて、自分の心だけを見つめながら歩める今の人生を、とても心地良いものと思いながら、過ごした一日であった。

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12月30日(月) 大納会 株高・円安 歴史的! アベノミクスは 来年も買い?

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 今日は、年の瀬の風物詩の1つともなっている東京証券取引所の大納会。この日も、幅広い銘柄に買い注文が広がって、日経平均株価の終値は、 1万6,291円31銭となり、今年の最高値を更新した。振り返って、この1年間の日経平均は、5,896円値上がりし、年間上昇率は56.7%であった。 これは、1970年以来41年ぶりの高い上昇率だそうだ。まさに、経済面では、アベノミクス一色の1年間であったと言えそうである。 
 この日、首相として初めて大納会に出席した安倍総理は、「アベノミクスによって、経済はマイナスからプラスに大きく転じた。景気が良い循環に入っていくよう来年も頑張りたい」と決意を披瀝。さらに「来年も、アベノミクスは買いだ」として、「うま年は、馬の尻下りという人がいるが忘れてください。来年はうま(馬)くいく」とも語ったのだそうだ。
 来年のことを言えば、鬼が笑うという。先のことは、誰も見てきた人がいないのだから、確かなことなど語れるはずがないといえばその通りだ。しかし、決意や覚悟が状況を動かしていく。安倍総理を先頭にして、来年の日本経済を明るいものにしていく決意と覚悟を持ちたいものである。

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12月29日(日) 行く年の 幕引く書院の 勉強会 雪に阻まれ マグマも動けず

 平成25年最後の日曜日。私にとっては、若葉書院で開催してきた勉強会のこの1年の幕引きを行う日である。
 しかし、この数日来降り続けた雪によって、若葉書院のある新宮地域には、10 cm近い積雪があるとのこと。また、この新宮につながる高速道路も、昨日の段階で通行止めになっている部分があって、若葉書院にまでたどり着けない事態が想定されたので、やむなく昨日のうちに中止を決断し、参加予定者にその連絡を入れた。
 平成25年最後の勉強会は、「四国マグマ・アカデミー」を予定していた。リーダーとなる人の人間力を高めるために、どのような考え方が必要であるか、という問題意識に基づく勉強会である。しかし、この熱く溶けたマグマも、天から降ってくる雪に阻まれてしまい、動けなかった…。

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 そんなこともあるだろう。熱く燃えたぎる思いさえあれば、何でもできるというわけではない。現実の様々な制約の中で、思いが成就しないということも多々あることだ。
 マグマは、地底奥深いところに宿っているもの。いつもいつも地表面にその姿を現すものではない。だから、雪に阻まれて動けなかったマグマを、胸の中でさらに温めよう。そんな日々にしようと思ったのであった。

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12月28日(土) 雪雲の 下で列島 大移動 暮れ正月の 日本の風物

 昨日から、日本列島に大陸からの寒気が入り込んできて、各地で降雪が見られている。私が住んでいる四国でも、昨日も今日も、雪が降り、山中にはかなりの積雪があるようである。
 そんな中で始まったのが、日本列島内の民族大移動。今回の年末年始は、昨日で仕事納めとなった企業が多く、今日から1月5日までの9日間の連休となるところが多いようである。それだけに、多くの人たちが故郷に帰郷する動きが見られ、今日は朝から夜まで、新幹線や飛行機がほとんど満席であったとのことである。ただ、折からの積雪によって、 一部交通機関では発着時刻に遅れが見られたりもしたようである。

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 この年末年始の里帰りというのも、意味深いものだと思う。 1年間の様々な思いを整理し、さらにこれからの新しい1年に立ち向かう気持ちを整える時間として、自分が生まれ育った故郷で、心置きなく語ることのできる人たちの中で、伸びやかな時間を過ごすことは、 1つのけじめをつける意味で、有意義なものであろう。
 願わくば、故郷で新しい活力を得て、新年を迎えてほしいものだと思う。白い色の雪景色の中で、自分の心も新しい白いキャンバスにして、これからの自分自身の絵を描いてほしいものだと思う。

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12月27日(金) “驚くべき 立派な内容…” 沖縄の 知事が決断 辺野古埋立

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 沖縄県の仲井真弘多知事は、この日、記者会見を開き、辺野古の埋め立て申請を承認したことを発表し、その思いを説明した。
 しかし、この記者会見も、警備上の問題から、県庁内では開催することができず、知事公邸で開催したということである。この一事にも見ることができるように、米軍基地問題に対する強い批判は、沖縄県民の心の中に根深く残存していて、ただ単に知事が埋め立て承認をしたからといって、それだけで問題が解決するわけではないだろう。これから先に、おそらくは幾重にも、厳しい問題が立ち現れてくるものだと思う。
 それにつけても、少し前に、総理官邸で、仲井真知事が安倍総理に会って話し合いを行った時のコメントがとても印象的であった。知事は、政府が提示した沖縄に対する諸施策について、「驚くべき立派な内容だ」と語った。毎年3,000億円を超える沖縄振興費用確保、普天間基地の5年以来の利用停止、オスプレイによる訓練の半分を沖縄外に移転、そして日米地位協定改定まで踏み込んだ。確かにこれらは、政権基盤が安定している安倍政権でなければ提示できなかったものだろう。それだけに、沖縄の基地負担が簡単に軽減できないものならば、この時期に得られるだけのものを得ておこうという知事の判断はよくわかる。おそらく、沖縄県民からも、時を経て評価される決断となるのではないだろうか。

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12月26日(木) 安倍政権 発足一年 記念日に 靖国参拝 号砲響けり

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 第二次安倍政権が発足してちょうど1年になるこの日、安倍総理は、現職の総理大臣として7年ぶりとなる靖国参拝を行った。これは、この日の朝、安倍総理自身が決断をしたもののようで、側近も一切事前には知らされていなかったということである。だから、あくまでも安倍総理個人の意志において、決行したということである。
 早速、中国や韓国は、これに猛反発。アメリカも、「失望した」とのコメントを発表するなど、厳しい反応が世界各国から生まれてきている。これから、なかなか厳しいかじ取りを求められることになりそうである。
 私は、安倍総理とは衆議院議員初当選時同期生であり、議席が隣同士であったこともある。色々なことをよく話し合ったものである。だから、安倍総理の考え方は、多少は理解できていると思うが、おそらく政権発足後1年間は、夏の参議院議員選挙もあり、また、民主党政権時代に混乱を期待した内政・外交の立て直しもあり、ここまで隠忍自重してきたのであろう。それが諸課題が一段落したところで、本来政治家として為すべき事と考えてきた課題にこれから取り組もうと意を固めたのであろう。だから、この靖国参拝は、あくまでもその出発合図の号砲ということであり、厳しい戦いに身を投じていく覚悟なのであろう。私は、その覚悟に対して、深く敬意を捧げたい。

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12月25日(水) 奄美群島 日本に復帰し 60年! 世界遺産が 還暦祝い?

 奄美群島の日本復帰から、ちょうど60年となる記念日。奄美群島は、昭和27年のサンフランシスコ講和条約発効後も、連合国軍に施政権が残っていた地域であるが、自治権の制約や経済の疲弊などに対する住民の不満が著しく高まり、日本復帰を願う署名が14歳以上住民の99.8%にも達して、ハンガーストライキが行われたり、子どもから血判状が出されるなど、運動の激化に、結局は、アメリカもその統治を諦めざるを得ず、日本への復帰が決定したということである。ちょうどクリスマスの日にこの変換が行われたのは、「米国から日本へのクリスマスプレゼント」という意味合いもあったのではないかとされている。

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 この日、その復帰運動の中心地で、盛大な式典が開かれたということである。
 なお、この翌日、「奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会(環境省主催)」が開催され、奄美大島と徳之島、そして沖縄県の沖縄島北部と西表島の4島を、ユネスコの世界自然遺産リストへに搭載することを決定した。奄美群島日本復帰の還暦祝い、そして改めてのクリスマスプレゼントということだろうか。これからの作業が順調に進み、早期の指定決定になることを願いたいと思う。

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12月24日(火) クリスマス・イブ 妻が買いたる ショートケーキを 2人で食べけり ホーリーな夜

 クリスマス・イブである。子供時代には、クリスマスを聞いただけで、そこに楽しい時間が待っている印象があり、この時期がちょうど冬休みの始まりということもあって、とても楽しみにしていたものである。また、町の中にも、ジングルベルなどの明るく楽しいクリスマスソングが流れていて、それを聞き、ショーウィンドウを覗いてみるだけで、何とも言いようのない幸福感を覚えた思い出がある。
 今はもう60歳を前にした年齢になっているせいもあるだろうが、クリスマスがやってきたからといって、特別の感慨を持つこともない。いささか心に寂しさを覚えるところである。

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 今日一日を振り返ってみると、朝から文章を執筆したり、年賀状や手紙を書いたり、書類整理をしたり、少し外に買い物に出かけたり、といった形で、日常の1日とほとんど何も変わってはいない。
 ただ変わったことがあったのは、妻がショートケーキを買ってきていて、夜、それを一緒に食べたというくらいである。クリスマスには、「きよしこの夜」。英語の歌詞は、Silent Night、 Holy Nightで始まる。 「無事」な日々こそが、クリスマスにふさわしいという気がしてきたのであった。

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12月23日(月) 若き日の 天皇陛下の 面影を 今に重ねて 年振り返る

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 天皇陛下が80歳の誕生日を迎えられた。 傘寿である。
 戦後の復興時代を皇太子として過ごされ、終戦後約半世紀を経て、天皇に即位。それ以来約25年間、経済大国となり成熟した社会となった日本の国の象徴として、天皇の役割を務めてこられた。
 今日は、朝から、天皇陛下のこれまでの歩みを紹介する映像が、ニュースなどの中で放映されていた。その中で印象的だったのは、やはり正田美智子さんとのテニスや結婚式の様子であった。日本の国が生まれ変わり、皇室も新しい時代を迎えたことを強く印象づける映像であったと思う。それが昭和33年のことであったから、それから数えても約55年。当時、若さにあふれていた天皇陛下も、老いを感じさせる風貌になっておられる。美智子妃殿下も同様である。
 この日本の象徴である天皇皇后両陛下とともに、私たちも年を重ねてきた。日本社会も年を重ねてきた。天皇誕生日は、天皇陛下の誕生日をお祝いするというだけでなく、この年月の意味について、改めて振り返ってみる機会を提供してくれた気がする。

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12月22日(日) 冬至なり 日照時間が 底の日に みんなで囲んだ 鍋底大根

 今日は冬至。 1年中で最も日照時間が短い日である。昼間の時間が最も底になる日である。
 この日、若葉書院で開催した勉強会は、「教師人間論ゼミ」。そのテーマは、「ネル・ノディングス著『教育の哲学』を読む」。この本には、「ソクラテスから“ケアリング”まで」というサブタイトルがつけられていて、古代から現代まで、教育活動の底流をなしている哲学がいかなるものであったのか、ということを論じている。そして、教育界が、目の前の子どもの対応や教科内容の指導方法のようなものに追い立てられる状況になっているが、「教育の哲学」を学ぶことの意味と重要性をもっと認識しなくてはならないのではないかと問題提起をしているのである。a

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 少し前に、 NHKの朝ドラ「ごちそうさん」で、「鍋底大根」が取り上げられていた。鍋料理を食べた後に、その鍋の底に焦げてへばりついて残っていた大根がいかにおいしいものであったかと出演者が語る場面があった。
 私は、「教育の哲学」とは、この「鍋底大根」のようなものだと思った。鍋の一番底にあって、ついつい忘れられてしまう存在であるが、実は、この「鍋底大根」が一番おいしいものなのだ、とそんな気がしたのであった。

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12月21日(土) 来年度 予算の規模は 96兆 どんどん膨らむ 欲望財政

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 政府は、20・ 21の両日、来年度予算編成をめぐっての閣僚折衝を行ってきたが、この日、一般会計総額で、過去最高となる95兆8,800億円の来年度予算案を固めた。
 この金額は、今年度当初予算と比べると、3兆3,000億円の増加となる。特に、大きな増加要因となっているのは、社会保障費で、高齢化による自然増加額がある上に、待機児童対策などの充実を図ってた結果、 30兆5,100億円となり、初めて30兆円を突破する形となっている。そのほかにも、公共事業費や防衛費、科学技術関係費などが増加していて、予算総額を大きく膨らませている。その一方で地方自治体向けの地方交付税は、景気好転の中で、地方税収の増加が見込まれるため、 2,500億円減らしててん16兆5,400億円となっている。
 そして、消費税率引き上げや景気回復による法人税収の増加などで、税収が6億9,000億円増える見込みであることから、国債の新規発行については、今年度よりいっちょう6,000億円減らして、 41兆2,500億円としている。この予算案は、 24日の閣議で正式に決定される予定である。
 総論として、この予算案を評価すると、やはりバブル的傾向を否定できない。日本国民の欲望によって膨らんだバブル予算と言わざるを得ない。

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12月20日(金) To Open Or Not To Open That is the Question ! 諫早堤は ハムレットかも?

 今日は、国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門をめぐって、国に5年間の開門調査を命じた確定判決の履行期限日。しかし、この門は開かなかった。林芳正・農林水産大臣は、記者会見で「現実問題として本日中に開門ができるとは言えない状況だ」と語り、その苦しい胸中を示した。
 それは、この12月20日までの開門を命じた福岡高等裁判所の判決が確定している一方で、この11月に、長崎地方裁判所は開門の差し止めを命ずる仮処分決定を出している。つまり、国は、 2つの相反する判決に対して法的な義務を負う形となり、動くに動けない状況である。直前の判決を尊重すると言えば、開門しないという結論となるし、開門せよとした判決が確定判決になってることを重視すれば、門を開かねばならなくなる。二者択一しかない問題に対して、 2つの逆の判決が出されているわけだから、理屈で答えが出せる問題ではなく、政治判断によらねばならない問題ということだ。そして、結局は結論の先送りという判断に落ち着いたということであろう。

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 ハムレットの有名な言葉を思い出した。「To Be Or Not To Be That is the Question(生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ)」という言葉である。さてどうなることやら。

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12月19日(木) 猪瀬知事 辞職表明 素人が 金・権力持ちゃ 奢りもするわね

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 猪瀬直樹・東京都知事が、都議会議長に辞表を提出し、その後記者会見。辞職を決断した思いなどについて語った。
 副知事から東京都知事選挙に立候補して、434万票という驚異的な票を獲得して当選を果たし、都庁に初登庁したのが、昨年の12月18日のこと。ちょうど1年前のことであった。猪瀬氏の都知事としての絶頂は、わずか3ヶ月前の9月7日の東京オリンピック招致決定の場面であっただろう。しかし、厳しい招致合戦を勝ち抜いて、多くの人たちの賞賛を受けたのもつかの間、徳洲会グループからの5,000万円受領問題が発覚して、一気に疑惑の渦中の人となってしまった。そして、説明が二転三転する中で、都議会に百条委員会の設置が決定。ついに、追い込まれて辞職に至ったということである。
 猪瀬氏は、その辞職表明の記者会見で、自分自身のことを「政治家ということについてよく知らないアマチュアだった」と語った。政治改革や行政改革に対しては、舌鋒鋭く責める事を得意とした猪瀬氏であったが、政治の世界では通用しなかったということか。また、「自分には奢りがあった」とも語ったが、金や権力の恐ろしさを知らない素人が、都政を采配する大統領のポストに就いたら、やっぱり勘違いして、奢りもするだろうな・・・というのが率直な思い。

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12月18日(水) “みんな”から 飛び出し作る “結いの党” 歴史の連想 由井の正雪

 「みんなの党」に離党届を提出した江田憲司代議士ら15名の国会議員が、新党「結いの党」設立の総会を開催。新党の綱領や基本政策を発表した。
 この新党の綱領や基本政策を一見して、特段目を驚かせるような内容は含まれていないようである。ただ、「政治理念と政策の一致を前提に勢力を結集し、自民党に代わる政権担当可能な勢力を形成する。そのために党の発展的解消を辞さない」と綱領に謳っている点が、この党設立の本音が見えている部分なのであろう。加えて言うならば、綱領の中にわざわざ「民主的で風通しの良い党運営」を謳っている点が、「みんなの党」に対する批判でもあるような気がして、微笑ましい気がしたのであった。

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 これからこの「結いの党」が台風の目となって、野党結集を進め、自民党に対する対抗勢力を築くことになるのか否か。なお、「結いの党」の名称から連想したのは、徳川家光の死後に徳川幕府を倒そうと策動した「由井正雪」であった。徳川幕府に不満を持つ老人たちを集めて立ち上がろうとしたが、事前に計画が露見、あえなく失敗に終わった「慶安の変」の首謀者である。さてこの新党が、これからどう歩んでいくのか、注目していきたいと思う。

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12月17日(火) 今回の 防衛大綱 中期防 敵目前の ハリネズミかな

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 政府は、外交と安全保障政策の包括的指針となる「国家安全保障戦略」と、今後10年程度の防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」、ならびに「中期防衛力整備計画(中期防)」を、閣議決定した。
 この防衛に関する基本思想は、「積極的平和主義」であり、国際社会で一掃を積極的な役割を果たすことを通して、わが国の平和と安全を守るというものである。軍縮や核拡散、また国連平和維持活動や国際テロ対策などに、より積極的に関わっていくとしている。そして、専守防衛の姿勢を堅持しつつも、軍事的な脅威を増大させている中国に対して、その領土防衛の決意を示したものとなっている。この点では、水陸両用車両や垂直離発着輸送機オスプレイ、無人偵察機などの導入を謳っている。また、サイバー攻撃などの新たな脅威に対する監視・対処能力を強化するという方針も打ち出している。さらに、陸海空3自衛隊の連携をさらに強める「統合機動防衛力」という概念を打ち出した点も、注目すべきであろう。
 全体的印象としては、「ハリネズミ防衛」と呼ばれてきた専守防衛論がいよいよ臨戦的色彩を帯びてきたという気がする。敵を前にしたハリネズミが、全身の針を立てている様な印象である。

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12月16日(月) 米軍の ヘリが不時着 大騒ぎだが 緊急判断 立派だったね

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 午後3時半ごろ、神奈川県三浦市の埋め立て地に、在日米海軍厚木基地所属のヘリコプターが不時着し横転。ニュースでは、この事故が大きく取り上げられていた。そしてその中では、周辺住民の声なども紹介されていたが、軍用ヘリが日常的に飛行していることの危険性を訴える声や、その事故調査に日本が関与できない日米地位協定に対する批判などの声がほとんどであった印象である。
 しかし、私の胸に生まれていた思いは、違ったものであった。大学時代に航空学方面の勉強をしていたせいかもしれないが、この機体のパイロットは、よくぞ人命に危害を与えないように操縦して、不時着したものだと思った。報道では、トランスミッションのトラブルが原因ではないかと語っていた。しかも、不時着後に横転したということは、コントロールがほとんど不能な状況に陥っていたということである。かなり深刻な状況であった可能性がある。その状況で、多くの人が住んでいる住宅地帯を避けて、人に危害を与えない埋め立て地にまで導いたパイロットの決断と技量は、かなりのものであったのではなかろうか。
 私は、確かに事故は無いに越したことはないが、その事故の被害を最小化しようと取り組んだパイロットを賞賛したい気持ちになったのであった。

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12月15日(日) 長英や 渡辺崋山を 追い詰めた “蛮社の獄”って よく分からない…??

 今年最後の「四国人間論ゼミ」。テーマは、「高野長英の人生と思想」。
 高野長英と四国との関わりはといえば、長英が「蛮社の獄」によって繋がれていた獄舎を、知人に放火させて、そこから脱獄した後、蘭学に強い関心を抱いていて洋書翻訳の必要性を痛感していた宇和島藩主・伊達宗城の庇護を受ける形で宇和島市に滞在していたことであった。その期間は、嘉永元年4月から嘉永2年3月までとされていて、わずか1年間のことであった。加えて、長崎のシーボルトのもとで共に学んだ蘭方医・二宮敬作が宇和町にいたことから、そこにも短期間滞在をしたようである。長英は、その後、江戸に戻って、町医者を開業していたが、嘉永3年、捕吏に踏み込まれて死去。 46年余りの人生であった。

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 高野長英は、オランダ医学の学習を通して、数多くの蘭書に接する中で、海外に目が開かれていった。そして、幕府の鎖国政策に批判的な思いを持つようになったようである。その思いを書いた「夢物語」が幕政批判にあたるとされて、渡辺崋山らと共に取り調べを受ける。そして、長英は、永牢(無期懲役)の刑を宣告され、獄に繋がれるのである。この一連の蘭学研究者の弾圧事件のことを「蛮社の獄」と呼ぶ。それにしても、なぜここまでの罪が課せられたのか、よくわからない。

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12月14日(土) 自由な海と 自由な空と 法の原則 ASEAN会議後 総理の発言

 日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国による日・ASEAN特別首脳会議の全体会議が、東京・元赤坂の迎賓館で開催され、共同声明を採択した。この全体会議には、国内政情不安で副首相が代理出席をしたタイを除く9カ国の首脳が参加した。

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 この会議での日本の最大の関心事は、対外的に政治的・軍事的圧力を強める中国に対して、 ASEANとの連携の中でいかにその対抗力を高めていくかという点にあったと言っていいだろう。この会議後の共同声明では、少し前に強引に防空識別圏を設定した中国を念頭に、「飛行の自由及び民間航空の安全を確保するため協力を強化する」とした。また、安倍総理は、日本とASEANの間で防衛大臣会合を開くことも提案したという。そして、会合後の記者会見では、安倍総理は、日本とASEAN諸国が力を合わせて、「自由な海と自由な空を守り、国際法の普遍的な原則に従った紛争の平和的手段による解決を推進する」重要性を強調した。
 経済力を強めるとともに、政治的にも軍事的にも影響力を強めてきている中国。その脅威に対して、ASEANとの連携の中で、今後何が生み出されるのであろうか。関心を持って見守っていきたいと思う。

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12月13日(金) 北朝鮮 ナンバーツーを 処刑せり 何が何だか ただ雲の中

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 北朝鮮は特別軍事裁判を開き、少し前に失脚したばかりの張成沢氏を、クーデターを企てたとして「国家転覆陰謀行為」により死刑判決を下し、即日刑を執行したと発表。張氏は、金正恩第一書記の叔母の夫にあたり、少し前まで北朝鮮ナンバー2として権勢を誇っていた人物であっただけに、北朝鮮の権力体制に一体何が起きているのかと、ニュースの中でも様々な人が登場して解説を行っていた。
 正直なところ、北朝鮮という国は、その内情がほとんどといっていいくらい見えてこない。ニュースを見ていると、朝鮮国営放送の映像がよく流されているが、そこに登場するのは、金正恩第一書記の姿ばかり。しかも、それは、金第一書記を美化する視点からの報道ばかりだから、そこから真実を汲み取るということは極めて困難である。
 思い返せば、今の北朝鮮のトップである金正恩氏にしても、就任直前まではその姿形さえ知られていなかった。その名前も、当初は「金正雲」とニュースでは報じていた。皮肉なことであるが、今の北朝鮮は、「恩」ではなく、外から中が全く見えない「雲」の中に置かれている。その意味では、あるいは「金正雲」と表記したほうが、妥当なのかもしれないなとも思ったのであった。

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12月12日(木) 来年度 税制大綱 決定す 巨大与党の 「輪」に支えられ

 この日、自民・公明両党は、来年度税制改正大綱を決定。政府公約となっている脱デフレと財政再建に向けて、様々な対策が織り込まれた。
 その主なポイントを取り上げると、最も大きなものは、すでに決定している消費税増税。これまでの5%を来年4月からは8%に引き上げることとした。その一方、減税項目としては、復興特別法人税を来年3月末で廃止することや、賃上げ促進のために一定の条件を満たした企業や生産性を上げる設備を導入した企業などにおける法人税を軽減する政策も取り入れられた。自動車関係税については、自動車取得税を軽減する一方で、軽自動車の税は増税となった。自民党と公明党の間で議論が続いていた、生活必需品に対する軽減税率問題は、曖昧さが残る表現ではあるが、書き込まれた。その他さまざまな改正がなされている。

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 私も国会議員時代、この税制論議にかなり積極的に参加したつもりだが、端的に言って、細かなところまではよくわからないというのが正直な気持ちであった。
 今日、年末恒例の「今年の漢字」が発表された。「輪」という漢字であった。巨大与党の「輪」。その輪の力に支えられて、安倍政権は、着実に仕事をこなしている印象である。

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12月11日(水) 認知症! 世界の脳ミソ 集まれば 何が生まれる? 出口見えるか?

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 イギリスのロンドンで、初の「主要国(G8)認知症サミット」が開催された。世界全体で高齢化が進行している現状であるが、それに伴って認知症の人も増加していることから、これを世界共通の課題と捉えて、国際的な対策を進めていこうとする会合である。このサミットは、今年のG8議長国である英国のキャメロン首相が、この認知症対策の重要性を訴えて、開催を決定したのだという。
 世界保健機関(WHO)によれば、世界中の認知症の人は推計で約3,600万人にも及ぶという。現在全世界の人口は、 70億人を超えていると推計されているから、おおよそ全人口の0.5%が認知症にかかっているということになる。確かに深刻な問題である。
 このサミットを通して、今後認知症の治療法などを全世界で力を合わせて研究していこうという方向性が出される予定である。そして、そのための基金を創設する方針も打ち出される見込みだという。
 つまり、世界中の脳ミソを集めて、 1人の人間の脳ミソの問題を解決する取り組みを進めていこうというわけである。さて、何が生まれてくるのであろうか。そして、多くの人の苦しみに出口を見出すことができるのであろうか。

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12月10日(火) 意気込みは よく分かるけど 現実は 利害の修羅場? TPPとは…

 シンガポールで開催されていた「環太平洋経済連携協定(TPP)」の閣僚会合が閉幕。当初、アメリカや日本が目指していた年内の妥結は実現せず、議論は来年に持ち越しとなった。
 それでも、「閣僚は合意に向けて今後数週間、集中的な作業を続ける」とする共同声明を発表し、また、今回の協議も、「実質的な進展があった」と一定の評価を行った。
 確かに、このTPP協議では、その参加国の意気込みはなかなかのものであった。特に、アメリカは、オバマ大統領を先頭にして、新しい経済ルール作りに力を注いだが、そのオバマ大統領自身が、財政問題をめぐる議会対策で動きが取れず、結局、 21分野に及ぶ交渉の中で、関税撤廃、知的財産、環境、国有企業改革の4分野で、合意点を見出すことが叶わず、結論を先送りする形とせざるを得なかったようである。

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 表看板はとても立派なものであったが、その裏舞台では、各国の間の利害関係が激しく衝突して、簡単には合意に辿りつける状態ではなかったということであろう。
 次の目標は来年の春になるようである。さてどんな形で合意の動きを作り上げていくことになるのだろう。興味深いところである。

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12月9日(月) “みんな”って 一体どこの 誰のこと? そのあいまいさが 分裂原因?

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 かねてから渡辺喜美・代表と江田憲司・前幹事長との間の確執が伝えられていた「みんなの党」。この日、江田前幹事長ら衆参両院議員14名が、正式に離党届を提出。大きく分裂という事態になった。
 江田憲司氏は、この14名に柿沢未途氏を加え、15人で年内に新党を結成するとのことである。
 今回の離党の理由について、江田氏は、「みんなの党」が立党時の精神を失って、「もはやこの党に将来はない」からであると説明しているが、実際には、渡辺代表の個人商店的な党運営の考え方への反発と、今後の野党を中心とする政界再編の考え方の違いが、その背景にあると見て間違いないだろう。
 それにしても、この「みんなの党」のネーミングの曖昧さには、立党当初から違和感を禁じ得なかった。この政党名からは、「みんなの、みんなによる、みんなのための政治」という国民の視線での政治をやろうという姿勢は確かに感じられるが、じゃあ一体何をするために立党された政党なのかというのが全くわからない。そもそも、この価値観多様化の時代の中で、「みんな」という言葉で表現できる国民が現実に存在するのかという疑問もある。
 結局は、この曖昧さが、今回の分裂の背景にあったということではなかろうか。そんな気がしてならない。

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12月8日(日) 太平洋 戦争火ぶたの 日に論ず 戦の傷跡 領土の痛みを!

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 フォレスト・ トレンド勉強会の日。今日取り上げたテーマは、「日本の領土問題」。
 現在日本は、皆さんもご存じの通り、 3つの領土問題を抱えている。 1つは、北方領土問題。国後・択捉島をはじめとする北方4島が、日ソ不可侵条約に反してソビエト軍に占拠され、そのままとなっている問題である。 2つ目は、竹島問題。韓国が日韓併合前に日本が不当に自国領に繰り入れた島だとして、歴史問題のシンボルとして占拠している島である。 3つ目は、このしばらく日中対立の最も大きな火種になっている尖閣諸島問題。この周辺海域に膨大な量の原油が潜んでいるという研究結果が発表されて以降、中国がその領有権を主張している島である。
 これら係争地域は、すべて、第二次世界大戦終了後の日本領土の扱いをめぐって、その領有権があいまいになったところから生じてきている問題ばかりである。このような問題を残したのは、ここに生じる紛争においてアメリカの存在感を示そうとするアメリカ政府の深謀遠慮の結果ではないかとする説さえある。
 12月8日といえば、真珠湾攻撃の日。第二次世界大戦に日本が加わった日である。それだけに、この領土問題と戦争の関係ということについて、深く思いをめぐらさざるを得なかったのであった。

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12月7日(土) 陽明が 生きし時代と よく似てる 方谷歩みし 幕末時代!

 岡山方谷塾に招かれて、岡山商科大学で講演。方谷塾では、今年3回目の講演となる。
 今回のテーマは、「方谷人間学~方谷の根ッコ・『陽明学』が現代に語りかけているもの」であった。なぜこのようなテーマで語ろうと考えたかといえば、山田方谷の人生を語ろうとするときに、その根底に宿っていた思想をきちんと把握をしておかないと、結局は現象面だけの表面的な話に終わってしまうと懸念したからであった。それでは、枝葉末節の人間論を講じるにすぎないこととなってしまう。

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 私は、人間が生きるということは、基本的に3つの大切なことからなっていると考えている。①過去から何を引き継ぐか、②自分の人生を通して何を育むか、③構成に何を残していくか、である。そしてそれらすべてに、その人間がいかなる思想を根底に持つ人間であるかということが関わってくると思う。山田方谷にとっては、その根底に宿っていた思想は、『陽明学』であったに違いない。
 この陽明学は、乱世の学問ともよく言われる。これまでの常識が通用しない混乱した時代になってきたとき、大きな力を発揮する思想であるからである。そう言われれば、山田方谷が生きた時代も、王陽明が生きた時代も、混乱期であった。

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12月6日(金) 会期末 特定秘密 保護法が 深夜に成立 マンデラ死す日に…

 今国会での最大の懸案とされた「特定秘密保護法」が、深夜の参議院本会議において採決され、自民・公明両党の賛成多数で可決成立した。もっと慎重な審議を求めていた日本維新の会とみんなの党は、議場を退席して、棄権した。しかし、みんなの党の3人は、反対票を投じて、党の決定に造反する形となり、火種を残した。
 この「特定秘密保護法」は、防衛、外交、スパイ行為等有害活動防止、テロ活動防止の4項目に関係して、漏洩すると国の安全保障に著しく支障を与える情報を閣僚ら行政機関の長が「特定秘密」に指定し、これを漏洩したときに刑罰を課すという内容である。何を特定秘密に指定するのか、その指定期間を何年とするのか、さらに刑罰の対象者は誰なのかなどの点をめぐって、様々な議論が起こり、マスメディアや文化人などを中心に反対運動が展開されてきた。しかし、安倍総理は、外国からの情報提供を受ける上にぜひとも必要な法律だと不退転の決意を示し、国会閉会間際に成立にこぎつけたものである。

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 この日はちょうど、南アフリカの民主化に大きな足跡を残したネルソン・マンデラ元大統領が死去したことも報じられた。マンデラ氏は、 27年版の刑務所生活を強いられたが、不屈の闘志で獄中からも人種差別撤廃の運動を率いたという。人間の意志は、法律や刑罰を超えて貫かれるべきものだというメッセージを残した。さて…。

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12月5日(木) 消費税 増税影響 御破算と 政府が決定 経済対策

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 政府は、臨時閣議を開いて、5.5兆円の経済対策を正式に決定。この経済対策は、来年4月に行われる消費増税をにらんで、その影響を緩和させることが狙いである。それだけに、家計への現金給付や公共事業などの即効性の強い政策を多く盛り込んでいる。例えば、公共事業については、老朽インフラ整備などの防災・減災対策や原発事故対策に1兆2,000億円、被災地のまちづくりや福島の早期帰還支援事業に1兆1,000億円が計上されている。家計支援については、低所得者への現金給付に3,400億円、子育て世代への給付に1,500億円となっている。その他、私が興味を持ったのは、ロボット介護の導入などに300億円、国産ロケットなど重点課題の研究開発費に1,600億円などといった予算が計上されていることである。
 今回のこの経済対策には、今後の財政再建をにらんで、景気回復に伴う税収増分を活用することとして、国債を増発しないこととされた。この点は、一定の評価を行うことができると思う。
 ただ、消費税増税額が1年間で5.1兆円程度とされているのに対して、経済対策が5.5兆円だから、これで景気は大丈夫とする、そろばん勘定が気にかかる。経済とは経世済民。人の心が大事である。それをどう考えているのか…。

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12月4日(水) 今日この日 大震災から 千日目 回峰行なら 大阿闍梨なり

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 今日で、東北地方太平洋岸に甚大な被害をもたらした東日本大震災から、ちょうど千日になるのだそうである。
 この災害で、身近な人たちを失った方々、家や財産を失った方々、福島第一原発の放射性物質大量放出事故で、今も自分の家に戻りたくても戻れない方々、いろいろな悲しみや苦しみを背負い込んだ方々がたくさんおられただろうと思う。その人たちにとって、この千日という日時は、いったいいかなるものであったのだろうと思いを巡らせた。
 私は、人生というものの中で与えられる様々な悲しみや苦しみも、すべてに何か意味があるはずだと考えたい。今回被災者となり、筆舌に尽くしがたい思いを胸に抱きながら生きてこられた方々にとっても、この千日という日時は、確かに何らかの意味のある日時であったと考えたい。この時を経たからこそ、何かが生み出されてきたのだと言える日がやってくることを信じたい。
 「千日」という言葉を聞くと、私がまず連想したのは「千日回峰行」であった。7年間かけて、比叡山の峰々をめぐる過酷な修行である。 行が半ばで挫折すると、自ら命を断つのが慣例だと言う。この厳しい行を成し遂げれば、大阿闍梨となる。特に被害の大きかった東北3県は、この千日でいかなる大阿闍梨になったのだろう、そんなことを思いつつ、今日のイラ短を描いてみた。

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12月3日(火) アメリカの 副大統領が 来日し 融和図るか 日中韓に…

 アメリカのバイデン副大統領が来日。安倍総理などと会談を行った。特に、安倍総理との会談は約1時間半に及び、さまざまな問題について協議した様子である。特に、中国の尖閣諸島エリアを含む防空識別圏設定に対する問題、 TPPの年内妥結問題、沖縄の普天間基地移設問題について、意見交換を行い、一定の合意を得た様子である。

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 バイデン副大統領は、この後北京で中国政府関係者との意見交換、そしてその後ソウルで韓国政府関係者との意見交換に臨み、オバマ政権が重視するアジア太平洋戦略の推進を図ることとしている。 アメリカは、一時に比べれば政治力や経済力・軍事力などの国力において、世界唯一のスーパーパワーとまでは言い難いが、それでもやはり大国である。そのアメリカが、この北東アジアにどういう方針を示すかということが、日本や中国、韓国にとって大きな影響を及ぼす。北東アジアの新秩序形成に、期待するところ大である。
 そう言いつつ、一言皮肉を言うようであるが、アメリカも、いくら理想を語っていても、現実には自国の利益のために最後は動く国である。アメリカの利益のために、これから北東アジアのどこの田を売る(売田=バイデン)つもりなのだろう、そんなことも気にかかったのであった。

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12月2日(月) おぞましや 大使館員 書記官が 横領隠しに 放火せしとや…

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 アフリカ中部のコンゴ民主共和国の首都キンシャサに置かれている日本大使館で、今年6月放火事件が起きていたが、その容疑者として、この大使館に3等書記官として勤務していた外務省職員が逮捕された。
 容疑者は、 30歳の男性。報道によれば、この男は大使館の会計を担当していて、大使館の公金を横領した証拠を隠滅するために、その事務所に放火したのではないかということである。
 なんともおぞましい話である。公務員も人間であるから、すべての国民から尊敬される立派な人間であれとまでは言わないが、それでも今回の事件はあまりにもひどい。これでは、人を殺しておいて、その殺人の証拠を隠滅し火災による死亡と見せかけるために、放火するのと何も異ならない。さらに言うならば、この火災によって、外交関係書類が消失し、日本外交の業務に大きな影響を及ぼすということを考えもしなかったのであろうか。
 外交官といえば、日本国家を代表して外国に赴任する職業である。その人が、こんな馬鹿げた事件を起こすようでは、日本の国と日本国民に対する評価は、コンゴではもちろんのこと、他の国々においても大暴落していると考えざるを得ない。こんな人間が外交官になっていたとは、実に情けない話である。

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12月1日(日) 師走かな 就活生が おわすかな 忘年会で 人酔わすかな

 12月になる。師走である。なぜ12月のことを「師走」と呼ぶのかということについては、諸説があるようである。師匠のお坊さんがお経を上げるために忙しく走り回る「師馳す」が語源だとする説、1年の最後になるから、この月の間になすべきことを成し遂げるという「為(し)果つ」から来たとする説、四季が果てる月だから「四果つ」だとする説などあるようだ。
 それはともかくとして、この平成25年と言う年も、いよいよ残すところが1ヶ月となってしまった。厳しい寒さの中で身を引き締めると同時に、心の中も、一年の総仕上げの気持ちでしっかりと引き締めて取り組んでいきたいものである。

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 TVニュースを見ていると、再来年の3月に大学を卒業する学生たちを対象とした企業説明会活動が本格的にスタートしたと報じられていた。これまでずっとラフな格好してきた若者達が、急にビジネススーツに身を包んだせいだろうか、何かしらまだしっくりとこない雰囲気を帯びながらも、懸命に就職活動に取り組もうとする意欲が感じられた。
 また、これから忘年会シーズンである。クリスマスソングが鳴り響く中で、ボーナスを手にした人たちが、夜の街にくりだしてくることであろう。
 多くの人たちにとって、いろいろなことがあった年だが、平成25年という年の「有終の美」を飾る一ヶ月になってほしいものだと心から念じたのであった。

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