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2月28日(金) 日の丸の 降水観測 衛星の 打ち上げ成功 国会は晴れ!

 今日、種子島宇宙センターから、国産ロケット「H2A」 23号機が打ち上げられ、降水観測衛星の高度407キロの軌道への投入に成功。この降水観測衛星は、 全球降水観測計画の主衛星となるもので、約10個の副衛星と組み合わせて運用することで、地球全体の降雨を観測できる体制が整うことになる。近年の豪雨や巨大台風の観測に大きな力を発揮し、長期的な気候変動把握にも役立つことが期待されている。
 日本の宇宙開発は、失敗が相次いで、壁にぶち当たっていた時期があったが、それを無事に乗り越えて、着実に歩みを進めている姿に、安堵する気持ちであった。

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 今日は、国政上にも、大きな1歩が進められた。平成26年度当初予算案が、衆議院を無事に通過したのである。これで、予算の年度内成立が確実となった。安倍政権はこれから、自らが主張する「日本の国づくり」に精力的に取り組むことになるのだろう。
 今の永田町は、昨年夏の参院選で与党が大勝したので、与党内部に混乱と対立が生じない限り、雲ひとつないとまで言うと言い過ぎだが、少なくとも政権が流されるような豪雨の恐れはない。それだけに、与党内部に細心の注意を払いながら政権を運営していくことが肝要であろう。

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2月27日(木) 宿命に 負けず生きるは 本人の 意志が為すこと 春山氏のこと

 自分自身が進行性筋ジストロフィーに罹患し、体の自由がだんだんと失われる中で、そんな人間なればこそ
必要とされる介護機器を開発し販売していた春山満氏が、 23日に亡くなった。病気による呼吸不全が死因で、 60歳という年齢であった。今日その逝去が発表され、多くのニュース番組で、その人生が報じられていた。

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 春山氏は、自分ではどうしようもない運命(宿命)は受け入れるが、それに負けてはダメだというのが信念であった。その与えられた環境の中で、自分自身がなすべき天命を知って、人生を自分の力で切り拓く、というのが、その信条であった。そして、その思いを、マスメディアで語り、インターネットのホームページ上でも公開した。その生き様と考え方は、苦境に立つ多くの人たちに勇気を与えたと思う。心からその人生を称え、ご冥福をお祈りしたい。
 それからもう1点考えたことは、この春山氏のように、自らが困難の中に置かれている人が、むしろそれだからこそ、その克服を自らの使命として生きるという生き方を、日本社会で重視する必要があるのではないかということであった。日本はこれから高齢社会。加齢に伴う不自由を自らの問題とする高齢者が増えてくる。その人たちが、自らの問題解決のために社会的に活躍できる日本社会にするという発想が大切だと考えたのであった。

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2月26日(水) 世の騒ぎ ビットコインと エアロゾル あぁあの事件は もう80年前……

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 2月26日といえば、 すぐに頭に浮かんでくるのが、「2・26事件」。昭和11年(1936年)のこの日に、昭和維新断行を掲げて、陸軍の青年将校らが引き起こした事件である。首相官邸や警視庁など、国家の中枢を襲撃し、高橋是清大蔵大臣、渡辺錠太郎陸軍教育総監らが殺害された。政界の汚職や日本全国を被った貧困問題などが、この事件の背景としてよく語られる。
 今日は、その事件が起きた日から、 78年後である。テレビのニュース番組では、もっぱらインターネット上の仮想通貨ビットコインの運営会社「マウントゴックス」が取引全面停止を表明した問題と、中国のエアロゾル、PM2.5の日本への影響が、大きく報じられていて、「2・26事件」のことは、私が見た限りでは、全く何も報じられていなかった。もう80年近い年月が経ったのだから、今更ニュースというわけではないなと思いつつも、日本の国を大きく揺るがした歴史が忘却の彼方に流されていく姿にいささかの寂しさを覚えたのであった。
 ビットコインも、PM2.5も、泡沫のごときものである。いつの間にか、どこかから生まれて、どこかへ消えていく。そんなはかないものが、かつ消えかつ結ぶ姿に大騒ぎしている今の日本。やむにやまれぬ大和魂に、思いを巡らせたのであった。

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2月25日(火) 韓国の 朴大統領の 一年は 勤勉だけど 学業不振?

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 韓国の朴大統領が就任一周年を迎えたのだそうだ。振り返れば、韓国史上初の女性大統領誕生ということで、 1年前にはさまざまな待望論もあったが、今の日本国内では、あまりに強硬な対日批判が繰り返されたため、失望感、ないしは朴大統領在任中には日韓関係改善の可能性は無いとの絶望感までが広がっている。
 一方、韓国国内では、原理原則を強硬に押し通そうとする外交姿勢が高く評価されて、結構高い支持率を保持しているそうである。ただ、経済運営には失望感が強まっていて、東亜日報の論説では、「学習意欲に満ち、勤勉だけれども、学業不振の児童」という評価が出されたということである。なんでも、朴大統領は、この1年間、公務を終えた後も、さまざまな資料に目を通すなど、ひたすら勉強ばかりしていたとのこと。
 この儒教道徳を自ら体現したような自分に厳しい人生姿勢が、韓国民の高い支持率の理由の1つになっているのだろうか。しかし、あまり道徳を表に出し過ぎる政治は、結局は自縄自縛し、融通がきかない政治になりかねない。また国民にしても、今はまだ歓迎している向きがあるかもしれないが、もうしばらくするうちに、窮屈さを感じ始めるようになるかもしれない。その時に、果たしてこの朴政権はどうなるのか、興味深い点である。

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2月24日(月) ソチ五輪 2週間余の お祭り終えて 聖火も成果も 闇に消えゆく…

 連日の熱戦に沸いたソチ五輪は、日本時間で今日の朝に閉会式が開かれて、17日間にわたった大会に幕が下ろされた。
 閉会式最後の場面は、聖火の消火。今大会のマスコットであったホッキョクグマが、ヒョウと野ウサギとともに登場し、目の前の炎を吹き消すと、聖火台の火も一緒に闇の中に消えていった。その後、ホッキョクグマの左目から涙が一粒こぼれた演出がとても印象的で良かった。

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 この世の中のことは、すべてが無常である。オリンピックの象徴であった聖火も、闇の中に消えていった。この大会でメダルを獲得した選手たちの成果も、ごく一部の印象的なシーンを除いて、忘却の闇の中に消えていくことになるだろう。このソチオリンピックにハイジャックされたかの感が強かったテレビも、今日一日、閉会式の様子が、会期中の選手たちの活躍ぶりを回顧する映像と共に流されて、もう明日になれば、すっかりオリンピックそのものが過去に流されていくに違いない。
 「祭りの後の寂しさ」という表現がある。しかしそれだからこそ、次の祭りを待ち焦がれる気持ちも生まれてくるのであろうか。

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2月23日(日) 国学に 魂入れるは 松阪の 本居宣長 “物のあわれ”よ

 「教師人間論ゼミ」。今日のテーマは、「本居宣長の人生と国学思想」。
 今の日本人は、「国学」といって特に学校教育の中で何かを学ぶというわけではないが、それでも、伝統文化などから、この「国学思想」の強い影響を受け続けているといわれる。それならば、一度きちんと頭の中を整理しておくことも必要ではないかと考えたのであった。
 本居宣長は、江戸時代中期に生まれ活躍した人である。伊勢松阪で医業を営む傍らで、万葉集や古事記などの古典の研究に尽力し、日本の歴史や文化に光を当てた人物である。とりわけ、日本の伝統文化について、それを「物のあわれ」という切り口で集大成しようとした取り組みが、「国学」に魂を入れ、その体系化の一役を担ったと評価されているようである。

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 正直なところ、この「物のあわれ」というのは、対象(物)を客観視する視点と、心に湧き起こる感動(あわれ)を一つに融合した境地だと説明されるが、そう言われてもよくわからない。しかしそのよくわからないものなればこそ、明治維新以降の西洋文明が大挙流入する状況にあっても、この日本古来の思想が真っ正面からぶつかり合う事態を避けることができ、今の時代にまで残ったとも言えるのではなかろうか。

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2月22日(土) ウクライナ 議会がついに 大統領の 解任決議! 谷間の憂鬱…

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 ウクライナでは、野党が国会に相当する最高会議を掌握。ヤヌコビッチ大統領の罷免と5月25日の大統領選挙実施を決定した。しかし、大統領側は、この決定を認めず、活動拠点を自らの支持基盤である東部ハリコフに移して、ロシアの支持のもとに対抗する姿勢を示している。この対立が激化すれば、ウクライナが内戦状態に陥る可能性が出てきた。
 そもそも今回の対立のきっかけは、ヤヌコビッチ政権が昨年11月に結ぶ予定だった連合協定を突然に先送りしたことだという。 EUとの連携を主張した野党勢力がこれに強く反発し、反政権デモが始まった。それに油を注いだのが、政権がロシアから150億ドルの支援を受けると合意したことであった。政権の露骨なロシア寄り姿勢が、国内の対立を鮮明なものにし、衝突を決定的なものにしたということである。
 考えてみれば、強力な二大勢力の谷間にある国ならではの混乱である。そして国内の世論が大きく分裂していることが生み出した悲劇である。日本の場合は、かつての米ソ冷戦時代、谷間に置かれながらも、アメリカ寄りの立場を鮮明にしていたために、大きな混乱に陥らずにすんだ。先人の知恵と果断な判断に、改めて感謝をした次第である。

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2月21日(金) メダルより もっと大事な ものがある? 真央はメダルを 取れなかったが…

 この日の早朝、ソチ五輪のフィギュアスケート女子フリーの競技が行われた。そして、注目されていた浅田真央選手は、前日のショートプログラムでの失敗による16位から、今日のほぼ完璧な演技により、6位になり、入賞を果たした。とは言え、前回バンクーバー大会における銀メダルを超える成績を期待されていたから、成績としては不本意な結果に終わったと言えるのではないだろうか。
 しかし、興味深かったのは、それに対する視聴者の反応である。確かにメダルが取れなかったけれど、それ以上のものを与えてもらえた、という声が、老若男女、さまざまな人たちから広く寄せられたのであった。

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 今回銀メダルであった韓国のキムヨナ選手は、インタビューの中で浅田真央選手のことを聞かれて、困惑している様子であった。勝負は勝負、そこでメダルを取れなかった浅田真央選手は敗者であるのに、何を大騒ぎしているのといった雰囲気であった。それも興味深く思った。
 要するに、浅田真央選手は、ショートプログラムでの大きなハンディを背負いながらも、フリープログラムでの演技を完璧に成し遂げたことによって、難局にたじろがず全身全霊を尽くして挑戦し続けるヒーローとなったのである。勝負の世界を超越したカリスマ的な存在になったということであろう。

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2月20日(木) 岡山の 情報産業 会合で 方谷思想を 語ってみたよ

 「情報サービス産業協会・中四国大会」での講演を依頼され、岡山市に向かう。
 今回の依頼主からの希望は、山田方谷に関する話をということのようであったので、テーマを「情報社会における山田方谷の思想」とさせていただいた。まず最初に、山田方谷の人生と思想についてお話をして、それから、今の情報産業にいかなる形でこの思想が生かされうるものかということについて、お話をした。

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 その要点は、私がかつて主張した「情報社会風林火山論」の考え方に基づき、情報通信の風、情報蓄積の林、情報処理の火に加えて、この社会の中には、「動かざる山」が必要だという点にあった。情報社会が進展すればするほど、社会は基本的には求心力を弱くして、不安定化せざるを得ないというのが私の考え方である。だからこそ、その社会の中に、意識的に動かざる山を作らなくてはならない。そして、その動かざる山は、歴史の風雪の中に揺らぐことなくそびえ立った人物への敬愛によって、形づくられてくるものではないかと私は考えているのである。
 山田方谷は、江戸時代末期から明治にかけての大混乱の時代に、時代の先行きを展望しながら、信念を貫いて備中松山藩を立て直した人である。そのような人物に学ぶ姿勢を、この時代に改めて重視していかねばならないと語りかけたのであった。

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2月19日(水) 経済は 底固さから 緩やかな 上昇過程と 前進評価!

 政府は、2月の月例経済報告を発表。物価判断を前月までの「底固く推移している」から「緩やかに上昇している」に前進させた。この表現を使うのは、 5年4カ月ぶりになるのだそうだ。安倍政権と日銀の政策目標であるデフレ脱却に向けて、とりあえず状況が動いてきているようである。発表されたデータを見ても、確かに商社物価は上昇に転じている。

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 しかし、日経新聞によれば、まだ「デフレ脱却」宣言に至るには、 3つの不透明な要素が残っているとして、①円安による物価の押し上げ効果がなくなってきていること、②需要の弱さ、③ 4月の消費増税を取り上げている。確かに、物価上昇は起きていても、それが力強い消費増から生み出されてきているものではなく、それだけに、内発的にエネルギーが湧き上がってくるようなダイナミズムは、日本経済の中にほとんど感じられない。
 よく経済学は心理学だといわれることもあるが、国民心理が必ずしも好景気に踊る状況になっていない以上、ちょっとした環境変化で一気に、経済活動が縮減してしまう恐れもある。率直に言って、今の経済状況は、日本経済崩落に、一度歯止めをかけたということなのではないかと思うが、いかがだろうか。

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2月18日(火) TPP 最後の着地を 決めようと カトラー女史が 来日交渉

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 米通商代表部(USTR)次席代表代行であるカトラー女史が、来日。現在、懸案となっているTPPの関税撤廃をめぐる日米協議について、「全力を挙げて着地を目指す」と述べて、合意成立に向けての強い意欲を表明。日米間では、農業分野においていまだ考え方に大きな相違があるとして、「安倍総理が重い決断を下すことを望む」と期待を表明したそうだ。
 TPP交渉は、本来、経済活動において、すべての国境の壁を取り払うことを目的として進められているものであり、例外品目をできるだけ少なくしようというのが原則である。だから、日本側が死守するとしている米、麦、砂糖などについても、その交渉対象だとして、日本側に譲歩を迫ってきているようである。もうすぐシンガポールでの閣僚会合も予定されているが、果たしてどんな展開になっていくのか。
 現状を見る限り、日本にはかなりの譲歩が求められることになるだろうから、このしばらくの国政選挙での公約の問題も浮かび上がってきて、安倍政権は、今後、この問題をめぐって、厳しい局面に立たされる可能性が出てきた。体操競技でも、着地は重要である。どんな着地をするのか、見守りたいと思う。

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2月17日(月) 大雪が 日常生活 ズタズタに 切り刻みけり 列島各地で

 先週末から降り続いた大雪の影響が、日本列島の各地に広がっている。特に、関東甲信と東北を中心に記録的な大雪が降ったようで、これら地域では高速道路が通行止めになったり、孤立する集落が各地に生まれるなど、日常生活や生産活動に大きな影響が生まれているようである。そして未だに復旧の見通しが立たない路線もかなり多く残っているという。
 コンビニエンスストアなどでも、交通が寸断された影響で商品を届けることができず、特に食品を並べる棚が空っぽになってしまったお店もあるようだ。それに対して、ヘリコプターで食品の緊急輸送を始めたコンビニチェーンもあるという。工場なども、部品が届かない影響で、操業停止になったところがあるようだ。

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 今回は、観測史上最高の積雪量を記録した土地もあり、また何十年に一度の大雪という場所もあった。その程度の頻度の自然現象に備えての対応などはとてもできるものではなくて、一時的にいろいろなトラブルが起こることは避けがたいと言わざるを得ないが、人間の力は、自然の前では非力という言葉を改めて考えたのであった。
 しかし、昨年夏の異常なまでの熱暑、そしてこの冬の幾度にもわたる大雪、そしてそれは日本だけではなく、世界各地で同様の現象が起きていることを考えると、地球全体の気象がどうなっているのか、気になってならなかったのである。

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2月16日(日) 書道には 人間道が 宿りたり 小坂奇石の 文章読めば

 四国人間論ゼミ。今回取り上げたテーマは、「小坂奇石の人生と作風」。
 小坂奇石というのは、徳島県出身の書家である。「奇石体」と呼ばれる独自の書風を確立して、書家としては初めて日本芸術院恩賜賞を受賞したという人である。
 私は実は、書の世界のことはほとんど何もわからない。ずいぶん昔には、政治家として書の揮毫を求められることがあるものだから、書の練習を始めてみようと考えたことがあったが、長く続かずすぐに頓挫。以来、ほとんどこの世界について関心を持つことがなかった。
 だから、今回、四国人間論ゼミで書家を取り上げることには躊躇がなかったわけではない。しかし、新しい課題に挑戦するのも、自分の視野を広げる上に意義あることだと考えて、小坂奇石を取り上げてみたのであった。

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 結論から言えば、この選択はとても良かったと思う。単に書の世界に触れて、自分の世界を広げられたというだけでなく、氏の著作物を読むことを通して、人間的な部分でも、多くのことを学ぶことができた。
 芸術は、その人となりを表すものだと言われることがあるが、小坂氏が持つ深い人間的な見識に、多くのことを考えさせられたのであった。

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2月15日(土) ソチ五輪 羽生結弦が 金メダル 被災地宮城の 祈り背負いて

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 ソチで開催中の冬期オリンピック・フィギュアスケート男子で、羽生結弦選手が、ショートプログラムに続いて、フリーでもトップの得点を得て、金メダルを獲得。この競技で、日本人として史上初めての金メダルであると同時に、今回のオリンピックにおいて、日本選手団で初の金メダルにもなった。
 私も、テレビでこの羽生結弦選手の演技を幾度も見たが、全くミスのない完璧な演技に、ただただ驚かされ、深い感動を覚えた。羽生は、まだ19歳ということであるから、さらにこれから一層の表現力に磨きをかけて、もっと大きく飛躍する可能性もあるだろう。今後のさらなる活躍を心から期待したいと思う。
 それにしても、さらに驚かされたのは、インタビューの中で、羽生選手が語る言葉の確かさと深さであった。失礼な言い方かもしれないが、 19歳の年齢にして、自分のことを客観視して、これだけのことが話せるのか、という印象であった。人間的なスケールの大きさまでも感じさせられたのであった。
 これにはやはり、本人の被災体験が大きかったのかもしれない。東日本大震災の被災地・仙台での様々な体験と、その中での本人の思索、さらには被災地の人たちの大きな期待、これらを背負えばこそ、自分の殻を破る意識と生き方を生み出し、それがこの見事な演技を生み出したのだろうと勝手に考えたのであった。

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2月14日(金) 雪が降る 八田與一と 外代樹の上に 故郷加賀の 雪降り積もる

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 私が住んでいる新居浜市船木大久保という土地は、四国山地の山際にあって標高も約100メートルである。それだけに、海辺よりは気温が低く、積雪の日も多い。 昨日から降り始めた雪は、夜もずっと降り続いたようで、朝起きてみると、約15センチの積雪。今年になってからもう4回目の積雪かと思う。
 しかし、テレビをつけてみると、日本各地で大雪が降ったようで、雪で動けなくなった高速道路の様子や、雪かきをしている人の姿が画面上に映されている。もう立春も過ぎたというのに、春が本格的に訪れるには、もうしばらくの時間が必要であるようだ。
 ところで、この夜は、「高津人間論ゼミ」。取り上げたテーマは、台湾で水利事業に辣腕を振った八田與一氏 。昨年夏に台湾を訪れたときに購入したDVDがあったので、それを映して見てもらい、若干の解説を加える形でゼミを進めた。加えて、参加者に、こんな日本人が活躍した土地・台湾を一緒に旅してみないかと提案をした。
 八田與一とその妻・外代樹の出身地は、北陸の金沢である。加賀の中心地である。この雪の日に、 2人の話をしていると、天に召された2人の上に、日本の雪、故郷・加賀の雪が降り積もっている気がしたのであった。

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2月13日(木) ソチ五輪 メダルに笑い 泣くドラマ 世の中やっぱり 不連続だね

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 ソチ五輪も、早いもので、もう開幕から6日目となる。昨日は、ようやく日本人のメダル獲得が伝えられた。スノーボード男子ハーフパイプ決勝で、 15歳の平野歩夢が銀メダル、そして18歳の平岡卓が銅メダルを獲得した。また、今日は、ノルディックスキー複合の男子ノーマルヒル個人で、渡部暁斗が、銀メダルを獲得したことが大きく報じられている。
 その一方で、メダル獲得目前で、そこに及ばなかった人たちのドラマも伝えられている。まずは、上村愛子である。モーグル女子の選手として、長野オリンピック以来5大会連続出場して、今度こそメダルをという声が強かった中で、残念ながら今度も第4位。メダルには手が届かなかった。また、金メダルの前評判の高かった高梨沙羅である。ワールドカップで年間最多優勝を果たし、メダル間違いなしと言われていたが、残念ながらこれも第4位。記者会見では、涙顔であった。
 どうもオリンピックというものは、3位と4位の間に大きな絶壁があるようである。メダルが獲得できれば、目標達成であり、それが叶わなければ、敗北。世の中は、不連続性で成り立っていると言えるのではないだろうか。

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2月12日(水) 知事のイス 座り心地を 問われしに 普通のイスだと 新知事答えり

 3日前に当選を果たしたばかりの舛添要一東京都知事が、初登庁。 3日後というのはずいぶん気の早い話だと思われるが、猪瀬前知事が既に辞職していて、知事不在が長く続いていること、 2020年の東京オリンピックへの東京都としての対応が急がれていること、また、予算編成の大事な時期の選挙であったため、これから急いで予算編成を進め、 3月都議会へ備えなければならないこと、などを勘案して、早期の初登庁としたのであろう。

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 ニュースでは、その様子が紹介されていた。このような場面でお決まりの質問が知事に投げかけられていた。「知事のイスの坐り心地はどうですか」という質問である。それに対して、舛添知事は、「普通のイスだね」と笑顔で返答。軽口を叩いた程度の話として、受け流されてしまったようであるが、考えてみれば、これはなかなか意味深長な言葉である。
 つまり、東京都知事がいくら重要な役職だと言っても、座るイスそのものは、そんなに特別なものであるはずがない。そんなイスがどうだということよりも、新しい知事自身が何をしようとしているかということの方が大事な話じゃないのか、とそんな意味合いが、この短いやり取りの中に含まれていた気がしたのであった。皆さんの印象はいかがだっただろうか。

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2月11日(火) 建国の 日よりもソチの 熱戦に 関心ありか 日本国民

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 建国記念日。紀元前660年の2月11日が、神武天皇が橿原の地で即位したとされる日である。
 世界各国を見れば、多くの国々では、他の国の支配から独立を果たした日をこの建国記念日としているケースが多いようである。また、ロシアのように、旧体制を否定して新しい国家を樹立した日を建国記念日としているケースもある。そんな事例から見れば、日本のように、 2670年余りも昔のことに建国記念日を設定している国というのは、おそらく他にはないだろうと思う。改めて、日本の国柄ということについて、思いを巡らせてみたいと思った。
 しかし現実はといえば、建国記念日としてこの日に何かを意識する日本人はほとんどいないだろう。今日も、多くの人の関心事は、ソチで行われている冬季オリンピックであっただろうと思う。テレビでも、ニュースのほとんどが、このオリンピックの話題であった。これも致し方ないことと思いつつも、年に1度や2度、普段はほとんど意識しない国ということについて、きちんと考えてみることも必要ではないかと思った。
 根っこや幹よりも、枝葉の先の変化にばかり関心が向けられる現代の世相、その根本問題についても、このままでいいのかどうか思いを巡らせてみたのだった。

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2月10日(月) 借金が 1000兆円 超えにけり 火の車なり 国家財政

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 財務省は10日、国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が昨年末時点で、 1,017兆9,459億円になったと発表。その内訳は、国債が約850兆円、借入金が約55兆円、そして政府短期証券が114兆円である。国民一人当たりにすると約800万円ということになる。さらに、この借金は今も増え続けていて、今年度末には1,038兆円になる見込みだということである。
 一方で、日本が保有する富についても、先行きに陰りがみられはじめている。日本は経済大国として、大きな経常収支黒字を維持し続けてきたが、それが急速に縮小してきているのである。昨年の経常黒字は3.3兆円で、比較可能な1985年以降で最小となった。しかも、昨年暮れには経常赤字状態となっていて、特に12月は9,386億円と、過去最大の赤字を記録している。日本を支えてきた貿易収支も、この3年間は赤字となり、年々それが膨らんできている。
 言ってみれば、日本の国は、坂道も勢いよく転がり落ち始めた火の車である。国家の財政も、日本経済も、このままで安閑としていれば、とんでもないことになってしまいかねない。局部を見て大騒ぎをするのではなく、大局をしっかりと展望する中に、これからの国のあり方を考えていかねばならない時だと思う。

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2月9日(日) 大雪の 中での東京 都知事選 都民選ぶは 現実路線

 一昨日から、日本列島は厳しい寒波に覆われて、各地で大雪となっている。四国でも、かなりの積雪量があり、高速道路も通行止めになったため、橿樹舎で予定していた「トレンド勉強会」は、やむなく中止と判断した。
 この雪は、関東地方にも記録的な積雪をもたらした。東京都心でも、今日の午前0時に27センチの積雪量を観測した。これは、 45年ぶりという記録である。

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 時ちょうど、この雪の中で、東京都知事選挙が行われた。猪瀬知事の突然の辞任を受けての選挙であり、首都の選挙であるだけに数多くの有力な候補者が立候補した選挙であったが、それを制したのは、元厚生労働大臣の舛添要一氏であった。氏の得票は、 211万票余り。それに次いだのは、社民共産が推薦した全日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏。その得票が98万票余りであったから、群を抜いた得票であったと言えよう 。
 この結果を一言で評価するならば、私は、舛添氏が、最もきちんとした選挙態勢を作り上げたというだけでなく、選挙戦の中でも最も東京都の現実に立脚した主張していたということではなかったかと思う。残念ながら、他の候補の主張は、どこか空中を漂うような、ふわふわとした頼りなさがあった。
 ともあれ、大変な時代の都知事である。舛添氏のご活躍を心から期待したいと思う。

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2月8日(土) ロシアでの オリンピックが 開幕す 画龍点睛 欠く場面あり

 ロシアのソチで、冬季オリンピックが開幕。ロシア時間では、7日の午後8時14分に開会式がスタート(日本時間では、8日の午前1時14分)。この中途半端な開会式の時刻設定は、20時14分が、今年2014年を連想させるというところから決められたものだそうだ。
 私は、この開会式が日本時間で深夜の時間帯に行われたので、録画をしておいて、今日になってから、それを再生して見たのだが、流石にロシアのプーチン大統領の威令のもとに開催されたものだけに、華があると同時に、秩序だった整然とした開会式であった。ただ、あれこれは一体何だ?と思ったのは、オリンピックマークの五輪の1つが最後まで開かなかったこと。他の運営が見事だっただけに、画龍点睛を書くという印象であった。あとで聞いてみると、プーチン大統領が別室で見ていたモニター画面上では、この不具合を知らせないために、先に録画してあった、リハーサル中の映像が流されたとのこと。ロシアの現状を垣間見た気がして、むしろ微笑ましい気持ちがしたのであった。

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 当のプーチン大統領の声は聞こえてこないが、勝手な想像力を働かせてみれば、かえって喜んでいたかも、という気もする。五輪のマークは、5大陸を表しているということであるが、ならば、開かなかった輪は、あれはアメリカだ、などと語ったのでは?こんなことは、もちろんありえない話ではあるが…。

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2月7日(金) 週末に なるたび雪に 見舞われて 気懸りなのは 観光地のこと… そして勉強会も…

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 大陸の寒波が日本列島を覆い、広い範囲で雪が降っている。それに加えて、太平洋を低気圧が日本列島に沿って東へ移動するパターンになっているため、かなりの降雪量が見込まれるとして、テレビではその備えを怠らないようにと注意を呼びかけている。
 私が生活する新居浜でも、朝目覚めると、うっすらと雪が積もっていた。さらに昼頃からは、さらに激しく雪が降ってきた。四国の瀬戸内海側を東西に通っている高速道路も、雪のため通行止めとなった。
 振り返ると、昨年暮れ以来、週末に積雪を見ることがずいぶん多かった。そのせいで、昨年暮れの勉強会は中止としたし、 1月の勉強会は会場変更をして開催したこともあった。こんなに週末ごとに雪が降ったのでは、観光関係の仕事をしている人たちは商売上がったりになって大変だろうなと思う。
 そして同時に、私が主催する勉強会は、基本的には週末に開催するものであり、雪が降るたびに、開催すべきか中止すべきか、頭を悩ますことになる。この週末にも、「フォレスト・トレンド勉強会」を予定している。そして既に参加希望者の連絡も頂いている。さて、この日曜日はどうしようか…、とりあえず明日の土曜日に判断することにしようと思う。

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2月6日(木) 県庁の 職員横断 勉強会で 語りかけたは 幸福論さ

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 引き続いて、今日は、熊本県庁において、県庁職員の組織横断的勉強会での講演。この勉強会は、「熊本政経塾」という名称で、県庁職員全体に案内が流されて、希望する人だけが自由参加するという形の勉強会であった。参加者は約50名。
 なおこの日は、蒲島郁夫・熊本県知事も、最初から最後まで参加され、私の話を聞いていただくと同時に、知事自身の考え方も述べられた。蒲島県政では、人の育成を大きな課題として掲げているが、知事自身が勉強会に参加するという姿勢にも、その熱意を感じた次第であった。
 私の講演テーマは、「県庁職員と幸福論」というものであった。蒲島知事が掲げる「県民総幸福量の最大化」という県政スローガンに対して、私自身が思い考えていることを率直に述べさせていただいた。そして講演の後には、参加者との意見交換もさせていただいた。
 今の地方行政には、ハード整備だけではなく、ソフト面における対応も求められている。そのシンボルが、「住民の幸福」という表現だろう。このつかみどころのない目標を現実のものにするには、知事を始め指導的立場にいる人たちが、自ら幸福を追い求める存在にならなくてはならないと私は思う。その思いが、熊本県庁の職員にどれほど伝わっただろうか…

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2月5日(水) 熊本の 道州シンポで 講演す “美味い料理(良里)を 作ろじゃないか”と

 熊本市で開催された「道州制シンポジウム in 熊本」(主催・九州地域戦略会議)に招かれて、そこで基調講演を行い、パネルディスカッションのコーディネーターを務めた。参加者は約300名。

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 基調講演のテーマは、『道州制で美味い料理(良里)を作ろう』とさせていただいた。お役所が中心になって開催するシンポジウムのテーマとしては、少し風変わりなテーマであったが、そこにはいろいろな思いを込めさせていただいた。まず第一には、作る側(役所)の論理でなく、食べる側(住民)の論理を大切にしなければならないということであった。第二には、「美味い」というのは、舌の味覚神経だけでなく、視覚や嗅覚などの他の感覚やあの雰囲気も影響する。つまり、限られた論理構成だけでなく、住民の感覚も重視しなくてはならないということであった。そして第3には、「作ろう」と表現したが、待ちの姿勢ではなくて、自らが主体的に状況を生み出していく努力をしなくてはならないという思いも込めた。その表現のためには、イラ短表現がふさわしいだろうと考えて、 8枚のイラ短を使って、お話をしたが、それが好評であったようである。
 その基調講演のあとは、蒲島・熊本県知事、安田・天草市長、上野・熊本大学教授をパネラーとするディスカッション。住民にとってどのような道州制を実現するかということについて、語り合った。有意義な時間であった。

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2月4日(火) パナ・シャープ 黒字転換 トヨタでは 2兆を超える 最高利益…?

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 この日、パナソニックとシャープが、昨年4月から12月期の連結決算を発表。それによれば、パナソニックのこの期間の最終損益は、 2,430億円の黒字で、前年同期の6,238億円の赤字から大きく黒字転換。また、シャープは、同期の最終損益が177億円の黒字で、やはり昨年同期の4,243億円の赤字から黒字に回復をした。両者ともにこの数年間、業績悪化に苦しみ、人件費削減や不採算設備処理を進めてきた結果が出てきたということだ。
 また注目すべきは、トヨタ自動車である。この日発表された今年3月期の連結税引き前利益予想が、過去最高の2兆5,300億円に上方修正されていた。世界中の自動車メーカーで初の世界販売1,000万台超えがほぼ確実で、その利益額も、第二のフォルクスワーゲン社の1兆9,000億円を引き離し、「独走」状態と表現されている。
 明るい話題であり、この利益予想を歓迎したいと思うが、両手を挙げてという気分にはなかなかならない。あまりに変化が激しすぎて、この好調も果たしていつまで続くものかと、先行きを懸念する思いがあるからである。早速、この4月には消費税アップが控えていて、国内需要減退を心配する声もある。激しい国際競争の中で、いつまでも優位を続ける保証もない。さてさて、このジェットコースターに乗っているかのような経営状況、もう少し落ち着いたものにならないものかと思う。

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2月3日(月) マンガだね 橋下市長の 辞任劇 気持ちは分からぬ 訳ではないが…

 大阪市の橋下徹市長が、記者会見を行い、市長辞職と出直し選挙への出馬を正式表明。その理由は、自らが提唱し、大阪維新の会の最大公約である「大阪都構想」が、各党からの抵抗にあって進まないため、ここで一度市民の意志を選挙で確認し、その市民の声を背景にして、事態の打開に当たりたいということであった。そこで、今回の選挙の争点は、「当初の予定通りに、今夏までに都構想を一案に絞る設計図を作るかどうか」に絞りたいとしている。
 インターネット上で公開されている橋下氏の演説を聞いてみたが、確かに弁舌巧みで、一定の理屈が通っているように聞こえた。しかし強い違和感があった。それは、現実感を伴わない空想的世界の言論のように聞こえたからであった。それは例えて言えば、漫画を読んでいるような印象であった。自分が頭の中で作り出した単純なストーリーに、無理矢理に読者を引きずりこんでいこうとする強引さがあった。

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 政治とは、様々な思惑が渦巻く中で、自らの信念を実現するために、いろいろな啓蒙活動や、ときには妥協も行わねばならない営みである。ただ選挙で勝てばそれが全てということではないと思う。
 橋下氏の主張は理解できないわけではないが、こんなやり方が正しいとは思えない。なぜこんな政治が大手を振っ時代がやってきたのだろう…。そこはかとなく不安な気持ちを胸に抱かざるを得なかった。

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2月2日(日) 日本の リーダーシップは 能力主義と 仲間意識と 礼楽精神

 引き続いて、今日は、「四国マグマ・アカデミー」。今回取り上げたテーマは、山本七平氏の著書「日本型リーダーの条件」。
 日本社会において、優れたリーダーであるために、どのようなことに留意せねばならないかということを論じあった。結論から言えば、山本七平氏は、 3つの特質を取り上げている。

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 第一には、人物評価にあたっては「能力主義」で行わねばならないということである。日本人は、能力の優劣で序列が付けられることについては仕方がないと考えると論じている。
 第二には、上司は、部下が行っていることに必要以上に口を出してはならないということである。上司は、一定の方針を示せば、後は部下に任せる度量を持たねばならないというのである。
 第3には、上司から部下に対しても、「礼楽の精神」が必要だということである。その口のききかたや態度が良くないと、部下に受け入れられないことになってしまう。
 日本人には、日本社会特有の気風に基づくリーダー観がある。西欧のリーダーシップ論をそのままに日本社会に持ち込んでもうまくいかないという指摘は、よく理解できるものであった。

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2月1日(土) 教養は 公共圏と 私生活 統合させる 生活能力!

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 教師人間論ゼミ。今回のテーマは、“清水真木著『これが「教養」だ』を読む”。最近、社会の各分野で、教養教育の重要性がよく語られることから、その「教養」とは何かということについて考え合うゼミであった。
 著者の清水真木氏は、哲学や哲学史を専攻してきた研究者で、現在明治大学商学部教授。それだけに、この本は、文体は極めて平易なものであったが、読み込もうとすると、なかなか難解なものであった。
 結論から言えば、著者が与えている「教養の定義」は、「公共圏と私生活圏を統合する生活の能力」ということであった。これは簡単に言えば、私たちの日常の中で、たとえば仕事が要求するものと家庭が要求するものは、必ずしも相入れるものではないが、その衝突を巧みに解決する能力こそが、「教養」と呼ばれるべきものだと語るのである。つまり、公的なものとして気が者の間で巧みに折り合いをつけることであり、 1人の人間が帰属する複数の社会集団や組織の間の利害を調整する能力ということにもなるのである。
 人間が、その身を置いた環境に応じて、異なる振る舞い方をするには、居心地の悪さが伴う。そこで、それを解決するために、 1人の人間として生活を全体として統合する「自分らしさ」を手に入れ、統一感のある生活を実現すること、これこそが、「教養」を身につける意義であったというのである。 こんなことを論じてみても、???

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