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3月31日(月) 調査とは タテマエであり ホンネでは 商業捕鯨と 日本を断罪

 平成25年度の最後の日。この日、日本の国に対して、 1つの大きな宿題が出された。
 それは、オランダのハーグにある国際司法裁判所において、日本が行ってきた調査捕鯨が、「科学的研究を逸脱している」として、その中止を命ずる判決を言い渡したのである。
 ここで大きな宿題と語ったのは、この裁判において日本側が主張してきた「タテマエ」論が見事に否定された判決だったからである。確かに、「国際捕鯨取締条約」では、調査捕鯨は否定されていない。そのタテマエのもとに、日本は、捕鯨活動を継続し、そこで捕らえた鯨の肉を販売してきたのであるが、やはりそのやり方は、国際社会一般の見方では、とても調査の名に値するものではなかったということである。

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 この判決が提起している問題は、この捕鯨の問題だけに限られるものではなく、様々な分野にまで影響を及ぼすものと思われる。日本は、いろいろな問題において、「タテマエ」と「ホンネ」を使い分ける外交を展開してきたと思うが、その流儀がこれから先は通用しなくなるというサインが、この判決に示されているのではなかろうか。私には、この機会に、国際社会でいかに日本が生きていくかを考えるきっかけにしろと指摘されている気がしたのである。

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3月30日(日) 「本物の 人生」論じて 18回 大樹の姿に 見事変身!

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 四国マグマアカデミー。今回は、今日を含めて18回続けてきた「本物の人生」の議論の最終回であった。
 そこで、「本物の人生・総集編」と題して、前回までの17回の内容を簡単に要約してご紹介した上で、それらの議論を取りまとめるとこのようなイメージで「本物の人生」ということを捉えられるのではないかと、一枚の絵を提示した。それが、このイラ短に示した『本物の人生樹』であった。
 簡単にその要点をご紹介すると、私たちは、「天地万物一体の仁」というこの世に存在するすべてのものを内包する世界に生きている。その中で先人たちは、歴史を築き、伝統や文化を育ててきた。様々な思想も生み出してきた。その大地に伸びゆく根が、私たちの魂である。それは、誠とも言い換えることができる。これが人間の本体である。その上に、真事に生き抜く覚悟が打ち立てられれば、人生を貫く基本人生姿勢が創り上げられる。 それは、人生や社会など様々なものの見方を確立し、その見方に基づく基本的資質の涵養に結びつく。その足場のもとに初めて、私たちは人生の究極の目標を描き出すことが出来るのである。そこから、様々な取り組みが生まれてくる。これが枝である。その枝の先に花が咲き実が実る。その人の人生の業績である。
 いかがであろうか。これが私がイメージする「本物の人生」である。

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3月29日(土) 岡山で 方谷子孫の 結婚披露 そこに芽吹ける 方谷文化

 岡山市で、私の知り合いの結婚披露パーティーに参加。その知り合いとは、私が経済企画庁総括政務次官をしていた頃、財務省から経済企画庁に出向してきていた野島透さんであった。この野島さんは、幕末期の財政家、山田方谷の6代目子孫にあたる人で、私が山田方谷について研究を始めるきっかけを作ってくれた人であった。
 それだけに、この岡山市での披露パーティーには、山田方谷の運動に関わる人たちが数多く参加していた。スピーチにも、いろいろな方々が登場したが、形式ばらない和やかな雰囲気の話を皆さんがされたのは、野島さんの人柄によるところが大きいだろうと思う。

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 それからもう一点私が注目したのは、山田方谷顕彰の運動が、文化運動としての色彩を強めてきていることであった。この披露宴には、山田方谷の人生を織り込んだ歌が披露されたり、山田方谷をシンボルとする「ほうこくん」という高梁市のマスコットキャラクターが登場したりしていた。このような動きは、山田方谷の業績を専門家の人たちが学術的に評価しようというだけでなく、より広く多くの人たちがその人生を理解し、そこから何かを学んでいこうとする動きだと考えていいだろう。着実に何かが動き始めた、そんな気がしたパーティーであった。

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3月28日(金) 我が国の 岩盤規制を 打破せんと 6つの地域が 戦略特区に!

 首相官邸で、国家戦略特区諮問会議が開催され、安倍政権が日本経済成長のカギの1つとしている「戦略特区」に、東京圏、関西圏、沖縄県、新潟市、兵庫県養父市、福岡市の6箇所を指定した。この特区というのは、日本経済の発展を阻害していると考えられる規制を、地域を限定して緩和し、経済発展の可能性を探ろうとするものであり、今回の指定はその第一弾の指定であった。

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 特に、日本においては、医療や農業などの分野が、省庁や業界団体の抵抗が根強い「岩盤規制」分野とされ、今回は、この分野を特に意識して切り込みを行ったものであった。具体的に言えば、農業分野では、新潟市において、大規模農業の改革を進める特区、兵庫県養父市において、中山間地農業の改革を進める特区としている。また、医療分野では、関西圏において、再生医療などの高度な医療提供や病床規制の緩和などを行って、国際的医療イノベーションの拠点にするとしている。
 これは、安倍政権が掲げるアベノミクスの第3の矢「成長戦略」の成否が問われる取り組みの第一歩であろう。その成功を心から期待したいと思う。

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3月27日(木) 人間の 世には闇あり 光あり 無事に生きるは 至難の技なり

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 今日最も大きな話題となったのは、昭和41年に静岡県で一家4人を殺害したとして、昭和55年に死刑が確定していた袴田巌さん(78)の再審が決定されたことであった。しかも同時に、刑の執行と拘置を停止する決定も行われた。その理由は、犯人が来ていたとされていたシャツに付着していた血液DNAが、袴田さんと一致しなかったことであったようだ。このシャツは、「捜査当局による捏造の疑いもある」と批判されてきたものであった。
 今回の再審決定は、死刑を宣告され、約48年間、身柄を拘束され、ただ刑の執行を待つばかりだった人が、一転して無罪放免の可能性が出てきたということである。この報道に接して、人生何が起きてくるかわからないだという思いを新たにしたのであった。
 まことに、人生とは、いつ何時どんなことに巻き込まれてしまうか、まったく見当がつかない。今日がいかに良き日であったとしても、明日がどうなるかは神のみぞ知ることである。逆もまた真であろう。だから、古来より「無事」であるということは、とても尊いことだと言われてきた。禅の言葉に、「日々是無事」というものがある。袴田さんの人生に思いを巡らせていると、この言葉が実感を持って胸に迫ってきたのであった。

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3月26日(水) 米国が 仲を取り持ち 日韓が ようやく開催 首脳会談

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 オランダのハーグで開かれた核安全保障サミットに合わせて、オバマ・米大統領の強い要請によって、日米韓首脳会談が開催された。会場は、ハーグにある駐オランダ米大使公邸。オバマ大統領が中心に座り、その両側に、安倍総理と朴大統領が座る形であった。実に、日韓の新政権が誕生して、初の首脳会談であった。
 その会談の冒頭、安倍総理が「お会いできて嬉しいです」と、韓国語で呼びかけたのに対して、朴大統領が無表情のまま伏し目がちの姿であったのが、テレビカメラで大きく映し出されていた。それが、日韓間政治面の隔たりが極めて大きいことを示し、今後の外交の困難が改めて印象づけられた会合であった。
 しかし、韓国という国は、昔から、様々な力関係の中を泳ぎ渡る性格を持つ国である。今は、中国が力を強めてきている中だから、軸足を中国に置く姿勢をとっているが、状況が変われば、すぐに全然別のスタンスになるはずである。そんな小賢しさが、日本人の気質にはおそらく合わないだろうと思う。だから、日本人と韓国人はよく似た顔をしてはいるが、全然別の心から響き合うことの少ない民族だと考えて、あまり多くを期待しすぎない実利的なものを追求する外交姿勢を持つことが大事だろう。

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3月25日(火) 方谷の 人生満たす 幸福感 全力尽くせし 人生なれば…

 平成25年度の「方谷塾」最終講義。そのオープニングの会合から言えば、私の4度目の登壇。今回は、「山田方谷と幸福論」をテーマに掲げてお話させていただいた。
 振り返って、方谷塾オープニングの会合では、山田方谷という、岡山県出身の先人を通して、人間学を学ぶことの重要性を語り、第1講では、スティーブン・R・コヴィー著『 7つの習慣』と山田方谷の思想を対比させながら、現代人がいかに生きるべきかを語り、第2講では、山田方谷が人生を貫く思想として選んだ「陽明学」について語り、そして今回は、先に述べた通り、幸福論の立場から方谷の人生を評価し直してみようという試みを行ったのであった。これらに一貫しているのは、山田方谷という約150年前に活躍した人物を、博物館の中に飾られた干からびた標本のような取り扱いをするのではなく、その精神を引き継いだ人たちがまさにこの現代という時代にいかに生きていくべきかという、熱い血潮が聴衆の間に流れるような話をしたいということであった。それが成功したかどうかは、改めて聴衆の皆さんの声を聞いてみたいと思う。

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 山田方谷は、明治10年、 73歳でこの世を去る。その最期には、枕元に、藩主から頂いた小刀と、王陽明全集を備えさせ、静かに旅立ったという。波瀾万丈の人生であったが、幸福感に満ち溢れた人生だったと私は思う。

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3月24日(月) 大相撲 大阪場所は 鶴竜が そして市長は 橋下さんが…

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 昨日は、大阪で、 2つの相撲の千秋楽であった。つまり、大相撲春場所(大阪場所)の最終日ということと、自民党大阪府連会長の竹本代議士によれば、「一人相撲の大阪市長選挙」の投票日ということであった。
 大相撲春場所のほうは、大関・鶴竜が、琴奨菊を破り、 14勝1敗での優勝。念願の初優勝を飾った。
 もう一方の、大阪市長選挙は、橋下徹氏(44)が、得票率において87.51%という圧勝を果たした。しかし、投票率は、わずか23.59% 。橋下氏が掲げている大阪都構想に反対する自民党や民主党、共産党などは、自ら辞職して選挙を構えたこと自体に反対し、対抗馬を立てない戦略に出たが、その結果が、今回のこの一人相撲選挙になったわけである。
 橋下氏は、対立候補を立てなかった諸政党を批判し、選挙を戦わなかった政党には発言権はないと言わんばかりの姿勢でいるが、果たして今後の展開がどのようになるのか、大阪市民の反応が決して橋下氏に追い風になっていないことから、予断は許さない。その意味では、勝負がこの選挙で決まったと言うよりも、むしろこれから先の展開の方がより重要だということになるのだろう。それが、大阪市民のみならず、日本国民全体の政治に対する無関心に結びつかねばいいがと気がかりである。

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3月23日(日) アメリカの 教育思想の 代表者 デューイが語る 進歩の思想

 教師人間論ゼミの日。実は、今回で、教師人間論ゼミはちょうど50回目の節目を迎えた。そのことを特に意識したわけではなかったが、今回取り上げたのは、アメリカの哲学者であり、教育思想家でもある、ジョン・デューイ氏の教育思想。戦後の日本教育には、アメリカの教育思想が非常に強く影響を与えたと言われるが、そこに大きな位置を占めているのが、このデューイの教育思想だと言われているのである。

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 デューイは、経験を重視するプラグマティズムの代表的思想家だと評される。そして同時に、彼が生まれた年がちょうどダーウィンが「種の起源」を発表した年ということと関係するのかもしれないが、社会の進歩ということを強く意識した思想家でもあった。つまり、「教育が進歩しないと社会もまた進歩しない」という彼の言葉にも象徴されるように、教育の社会進化における役割ということを考えた思想家でもあったのである。
 今回のゼミでは、彼の講演をもとにした本『学校と社会』(岩波文庫)を用いて、その思想を論じたが、彼の著作は、膨大な数に上る。「群盲象を撫でる」が如き話をしたに過ぎなかったが、現代日本教育のなかの基本問題にも触れる問題提起もあり、様々なことを考えさせられた教師人間論ゼミであった。

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3月22日(土) 大正末 ラジオ放送 始まれり 初挨拶は 後藤新平

 3月22日は、「放送記念日」である。この日が放送記念日となったいわれというのは、大正14年(1925年)のこの日に、東京放送局が初めての放送を行ったことなのだそうである。今から約90年前のことである。
 このときの東京放送局初代総裁は、後藤新平氏。この初放送にあたって、総裁としての挨拶を行ったそうだが、そこで後藤氏は、「現代の科学文明の成果である無線電話なしに将来の文化生活を想像することはできない」として、放送が果たすべき役割として次の4つの項目を挙げたのだそうだ。①文化の機会均等、②家庭内の団欒、③社会人の教育、④経済への寄与である。これら放送の使命は、今の時代でも十分に通用するものだと思う。

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 その開局時の有料受信者は、わずかに5,955人。しかしそれが1年後には、 20万人にまで広がったという。当時の人たちが、このラジオ放送にいかに驚き、その重要性を認識したか、この一事をもってしても、よくわかる気がする。
 事実、これ以降、広く国民に情報を知らせその情報を共有するという放送の役割は時と共に大きくなり、放送のない社会をいうのは、とても想像できないレベルに達している。それだけに、放送のインパクトは極めて大きく、さまざまな放送局が、その使命を適正に果すように、一般視聴者も強い関心を持っていなければならないと改めて感じたのであった。

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3月21日(金) 春分の 日には日浦で 講演会 活路模索の 山村集落

 春分の日。私は、妻とともに、松山市の山間部にある日浦地区に向かった。この地区は、松山の水がめといわれる石手川ダムのさらに上流部にあり、松山の市街地まで自動車でおおよそ20分程度の地域であるが、それでも若者達の流出が続き、年々過疎化が激しくなっていて、その解決策を求めているのであった。
 そこで、「地域おこし」の観点からの話をして欲しいという依頼を受けて、訪れたのであった。
 行ってみると、確かに平地の少ない地域であった。川沿いにわずかにある平坦な土地に小さな集落がある他は、山肌に点々と家屋があるといった、山里であった。

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 この日会合が開かれたのは、日浦中学校のLL教室。集まってきていた人たちは、この地域の人と、学校のPTA関係者、そしてこの学校の生徒と思われる子供もいた。これらの参加者に対して、「夢出せ!知恵出せ!元気出せ!」というテーマで、約2時間のお話をさせていただいた。
 地域にはおそらく盛衰を分ける分岐点というのがあるのだと思う。そしてそれは多くの場合、その土地に住んでいる、ないしは何らかの関係を持っている人たちの意識によって形成されるものだと思う。春分の日の昼夜があい半ばする日に、地域の未来を考える会を持ったのも何かの因縁かもしれないと考えたのであった。

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3月20日(木) マルナカが 朝鮮総連 ビル落札 スーパーが何故と 戸惑い覚ゆ

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 このしばらく、四国の企業・ マルナカが大きな話題になっている。朝鮮総連中央本部の土地建物の競売において、最高値をつけた企業に問題があったため、 2番札のマルナカが、結局それを落札するのではないかとを噂されていたが、今日、 22億1,000万円で落札と、東京地裁が正式に発表したのである。
 マルナカは、香川県高松市に本社を置く小売業者である。四国各地に数多くのスーパーマーケットを持ち、地元密着型のスーパーとして業容を拡大している。中国地方には山陽マルナカがあり、それを合わせれば、従業員数が1万5,000人を超えるとされている。ただ2011年の11月に、イオンが「マルナカ」を子会社化したことから、マルナカホールディングスは、スーパー部門以外のグループ会社の持ち株会社間事業運営会社となっている。
 今回話題になっているのは、このマルナカホールディングスのことである。この朝鮮総連の本部建物というのは、北朝鮮の大使館に相当する機関が入っているビルのことであるから、落札したからといって今後一筋縄ではなかなかいかないだろうが、現在の土地相場からすれば、かなり安い買い物であったようである。
 マルナカが本社を置く香川県のスローガンは、「うどん県、それだけじゃない香川県」というものである。マルナカも、「小売業、それだけじゃないこの会社」ということのようである。今後の動きを注視したい。

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3月19日(水) 泥棒が 若葉書院に 侵入す 山里なりとて 油断もならず

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 この日の朝、四国電力から電話があり、社員が四国中央市新宮にある「若葉書院」に電力計の確認に行ったところ、建物のガラスが破られていて、建物に泥棒が侵入した可能性があるとの連絡をいただいた。そこで、早速警察署に連絡を取り、若葉書院に赴いたところ、確かに玄関のガラスが割られていて、そこから鍵を解錠して、何者かが建物の中に入った形跡があった。警察官が現場検証を終えるまでは、建物内には入らないでほしいと言われ、その間外で待ちながら、建物外に何か異常がないか確かめたが、ガラスが割られていたのはその場所だけだった。
 しばらくして、警察官から被害状況について確認して欲しいと言われ、建物内に入ってみると、置いていた食べ物と飲み物だけが盗み取られていた。そんなに高額のものは置いていなかったが、絵画などの装飾品も手がつけられておらず、書籍類も失われたものはなかった。だから、被害額としては軽微なものであったが、こんな山里にまで泥棒がやってくるのかという驚きを禁じ得なかった。村人に聞いてみると、最近この地域一帯で同類の犯罪が起きているのだという。少し防犯的な配慮もしなくてはならないかと、心寂しく思ったのであった。

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3月18日(火) プーチンが クリミア併合 演説す 大国エゴの 時代となるか…

 ロシアのプーチン大統領は、クリミア半島で3月16日に行われたロシア連邦への編入の賛否を問う住民投票で、投票者の 96.77%が編入を支持したという結果を受けて、この日、クレムリンで上下両院の議員を招集して演説。ロシア連邦に、このクリミア半島を編入する方針を表明した。そして、早速その編入手続きの開始を指示した。もうすでに、クリミア地域の軍事基地は、ロシアの影響下に置かれているという。今回のクリミア併合の判断は、西欧諸国が許容する一線を越えたものとも言え、ヨーロッパ地域に大きな火種が生まれた印象である。
 それに対して、アメリカやヨーロッパなどは、「力を背景にした現状変更の試みは決して許されない」として、制裁措置に踏み切る構えである。ただ、西欧諸国も、ロシアとの関係を決定的に損ねることには一定の躊躇があり、今の段階では必ずしも足並みが揃っているということではなさそうである。

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 世界中の国々が、少なからず領土問題を抱えている。その領土帰属が、武力を背景にした力で強引に決定されるとすれば、軍事力の弱い国々は戦々恐々とせざるを得なくなる。今回のことが契機となり、国際社会が、大国エゴの力と力のぶつかり合いの時代に入ってしまうことが気がかりである。

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3月17日(月) 自民党 集団安保の 是非巡り 議論始まる ガス抜き含んで…

 この日、自民党は、総務会メンバーによる総務懇談会を開いて、安倍総理が目指している憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認問題について議論を行った。この出席者からは、国民から批判の強い集団的自衛権行使問題については、さらなる話し合いが必要だとか、これだけ重要な問題ならばやはり憲法改正を伴うべきだといった、慎重論が相次いだということである。この会合の後で、野田聖子総務会長は、「丁寧な議論を求める点では出席者の意見は強調していた」と発言。今後、この問題を議論する安倍総裁に直属する機関を新たに設置して、さらに党内論議を続けることになったようだ。

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 この総務懇談会は、小泉政権当時の2005年4月に 、郵政民営化問題について開催して以来9年ぶりとのことである。当時、私は、四国ブロック代表の総務としてこの会に参加したが、賛成論反対論が激しく闘わされて、結局議論で収束しないままに、議決により民営化方針が決まった。今回の集団的自衛権問題についても、おそらくは、いくら長い時間議論を続けても、その結論に収束するとは思えない。今後どうこの問題の議論を進めていくのか、ガス抜きなども含めて、野田聖子総務会長の手腕が問われる場面だと思う。

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3月16日(日) “花へんろ” 早坂暁の 小説は 昭和を生きた 女性のドラマ

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 四国人間論ゼミ。今回取り上げたテーマは、「早坂暁著『花へんろ』を読む」。この本は、 1980年代後半に、 NHKで放映された同名のテレビドラマの脚本を元に、小説化したものである。大正末期から昭和10年代にかけて、今の松山市北条の「富屋勘商場」に嫁いだ静子を中心に、一般庶民の目からその時代性を描き出したものである。「風の編」は、関東大震災に始まり、昭和11年の2・26事件で終わっている。早坂氏はその後、それ以後の時代についても筆を加えて、この小説をさらに発展させているようであるが、今回のゼミでは、最初の本に従って、 2・26事件までのことを取り上げた。
 私たちは、歴史上のこととして、関東大震災や昭和の大恐慌、満州事変や2・26事件のことを知っている。浜口首相や水野廣徳のことを知っている。しかし、そういった歴史上の事件や人物が、その時代を生きた1人の人間を中心に描き出されると、これほどまでに血の通った、生々しいものになってくるのかというのが驚きであった。こんな試験で歴史を見てこそ、「国民の歴史」ということになるのではないかと考えたのであった。
 そして同時に、その時代に翻弄される主人公は、四国遍路に旅立つのである。古い時代から長く続いてきた遍路というものについても、より強い実感を伴うものになった気がしたのであった。

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3月15日(土) 国家とは 既得権益 持つ者が それに固守して 壊れゆくなり

 引き続いて、「フォレスト・トレンド勉強会」。今回取り上げたのは、元エコノミスト誌編集長のビル・エモット氏が執筆した「なぜ、国家は壊れるのか」という本であった。
 この本の中で、エモット氏は、イタリア経済のことを論じている。本の原題は、“ Good Italy、Bad Italy”であったらしい。つまり、経済問題のライターの立場から、イタリアという国を分析してみせた本なのである。そして、エモット氏は、イタリアという国は、非常に日本と共通した点が多い国である。だから、イタリアを対象にして研究すれば、これから日本が何をなさねばならないかということもよくわかるはずだと論じているのである。

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 エモット氏の基本的主張は、国家が衰亡するのは、既得権益を持っている人たちが、その特権を固守して、硬直的な社会を作ってしまったときであるという点にある。そして、政治が、既成のものをただ守るだけのものに堕してしまったならば、国家は、必ずや衰亡の道をたどることになるだろうとするのである。
 それは例えれば、一本の木を守るがために、森の他の樹木のことを顧みない姿によく似ている。政治家がよくよく心しなくてはならないことであると思う。

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3月14日(金) 統治には 生物学の 原理だと 民政局長 後藤新平

 「高津人間論ゼミ」。今回のテーマには、台湾においてその統治の責任者である「民政局長」に就任し、台湾の統治を大きく前進させた後藤新平を取り上げた。

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 このときの台湾総督は、児玉源太郎であった。 児玉総督は、後藤新平に、台湾総督就任の所信表明演説の執筆を依頼した。その時に、後藤新平は、「そんなものはやらん方が良い」と答えるのである。「そんなものは単なる作文にしか過ぎない」というのである。むしろ、「この所信表明演説を行わないと、部下たちがいぶかしがって、総督の考えを聞きに来るはずだ。その時に、「私は、“生物学の原理”でやる」と答えてほしいと要請するのである。“生物学の原理”とは何であるかと言えば、ヒラメをタイに変えようと思っても、それは無理。台湾住民も、日本人と同じようにしようと思っても、そんな事はできるものではない。 それならば、台湾の伝統や慣習を重んじて統治する方が結局はうまくいく、というものであった。
 実際に、この後藤新平が民政局長として台湾の統治をリードした時代に、台湾内がうまく治まり、将来に向けてのインフラ整備や産業育成、生活環境の改善などが一気に進むのである。
 考えさせられた話であった。

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3月13日(木) 差別的 横断幕の 代償は 浦和レッズの 無観客試合

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 Jリーグは、3月8日に行われた浦和レッズとサガン鳥栖の試合において、スタジアム内にサポーターが掲げた“ JAPANESE ONLY "の横断幕が差別的なものであったとして、すぐにその撤去を行わなかったクラブにも責任ありと、判断。浦和レッズに対して、 3月23日のホームゲームを、観客を入れないで行う「無観客試合」とする処分を出した。
 この処分を受けた浦和レッズの淵田社長は、この横断幕を掲げたサポーターグループに対して、無期限の活動停止とレッズのすべての試合への無期限の入場禁止処分としたことを明らかにし、クラブスタッフがこの差別的な横断幕を確認して撤去するまでに1時間余りかかったことに、スタッフの差別に対する認識の甘さがあったとして、陳謝した。
 それにしても、大きな代償である。私はJリーグのサッカーに詳しくないので、この処分がクラブにとって、どれほどの負担につながるのかは全くわからないが、大量の血を流す結末になったことは間違いない
 サッカーというだけでなく、今後、自日本人として、心して考えるべき大きな問題が提起されたと思う。

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3月12日(水) 大企業 集中回答 結果を見れば 春の日差しに 蕾膨らむ

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 平成26年の春闘は、この日、主要企業の集中回答日を迎えた。
 今回の春闘では、デフレ脱却を目指す政府が、経営側に、異例の賃上げ要請を幾度にもわたって行ってきた。そしてそれに対して経営側は、前向きの検討を約束していたのであるが、この日示された結果に、それが顕著に表れていた。国内最大の製造業・トヨタは、月額2,,700円のベアで決着。今売上好調の自動車業界は、例えば日産自動車が満額回答の3,500円、ホンダが2,200円、三菱自動車が2,000円と、軒並み高水準の回答を出した。また電機業界も、このしばらくは経営不振に陥っていたところが多かったが、今回は、経営好転の兆しを受けて、かなり高いレベルでの決着を見たようである。
 これらの結果を見れば、安倍総理が掲げているアベノミクスは、金融政策の第一の矢、財政政策の第二の矢に続いて、成長戦略の第三の矢も、うまく放たれた印象である。
 時ちょうど、寒い冬の季節を終えて、辺り一面に、春の日差しが満ちあふれるようになってきた。その中で、ようやく蕾が膨らんできつつあるという印象である。今後、美しい花が開き、本格的な春が訪れることを心から願ったのであった。

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3月11日(火) ロボットの 介護を巡る 打ち合わせ 固い大地に 小さな芽を見ゆ

 午前中、ロボット介護を巡る打ち合わせ。具体的には、高齢者介護施設の全国組織会長と、ロボット技術を巡る書籍を出版している出版社社長を引き合わせ、両社が協力し合いながら、これからの時代に必要とされるロボット介護の推進をしていこうと話し合ったのであった。

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 日本社会において、高齢社会への移行が急速である。特に、団塊の世代と呼ばれる人たちが高齢期を迎えて、高齢化率は一気に膨らんだ。その世代がこれから介護を必要とする時代に入ってきたときに人力だけに頼る形の介護では、介護人員不足によって、とても対応できなくなるのは必定である。少なくとも肉体的介護のかなりの部分は機械力に頼る時代とならざるをえないだろう。だから、この10年くらいの間に、介護の現場で十分使えるロボットを開発すると同時に、社会的な仕組みもきちんと整えて、その時に備えなくてはならないと考えている。そしてそれは、単に日本だけの問題ではなくて、世界中が高齢化現象をあらわにしているわけであるから、人類社会全体の大きな貢献にもなると考えている。
 今回の話し合いでは、一定の前進を見ることができたと考えている。固い大地を割って、小さな芽が地表面に姿を現した印象である。

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3月10日(月) 東京が 焦土となりて 69年 我永田町で 根ッコを語れり

 昨日は、「神郡塾」での講演の後、そこに駆けつけてくださった佐藤さん、會田さんとともに、足尾銅山の公害問題に生涯をかけた政治家、田中正造の足跡を訪ねた。具体的には、「佐野市立博物館」に、田中正造の展示室があるというので、そこを訪ね、その人生に思いを巡らせた。そして晩年に、最後の戦いを行った渡良瀬遊水地に行き、氏の人生を偲んだ。それから上京。

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 今日は、朝から、現職政治家時代に交流があった人たちのところを訪ね歩いた後、夕刻5時から「永田町アカデミア」であった。
 この「永田町アカデミア」は、今回初めて開催したものだが、 日本の政治に携わる国会議員や秘書、または政党職員や議会職員などを対象に、政治の本質やその活動に当たってのより本質的なものを語りかけていく会であった。あまりに目先の事が忙しく、信念もなく漂う印象が強い今の永田町にしっかりとした根を育ててみようという思いを込めた。だから今回のテーマも、「永田町と思考の三原則」とさせていただいた。
 偶然であったが、この3月10日という日は、東京が、 69年前に米軍機による大空襲を受けた日で、いよいよ日本の敗戦色が強く意識された日であった。こんな日に始めた「永田町アカデミア」。日本の国を焦土にしないために、日本政治がどうあればいいのかと問いかけ続けたいと思う。

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3月9日(日) ガマ油 つくばの山の 学び舎に 我招かれて 人生語りぬ

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 今回の東京行きは、つくば市での講演を依頼されたからであった。お招きいただいたのが、「神郡塾」という、茨城県で和食の飲食チェーンで成功している坂東太郎グループの総帥・青谷洋治氏が主宰している塾であった。
 お話を聞いてみると、この青谷社長は、人を育てることを最重要課題と考えて経営をしてきた人で、社内教育だけでなく、地域社会の若手経営者なども集めて、長い間その育成に力を尽くしてこられたということである。そして、2年前には、筑波山の麓に研修道場を作り、そこに意欲溢れる人材を集め、2年間にわたる教育を行っているのが、「神郡塾」とのことである。私が訪れた日の講義が、その第1期生卒塾前の最後の講義であったそうで、大きな責任を伴う会であった。
 そこで、テーマに「『本物の人生』とは何か」という極めて根源的なものを掲げて、集まった50名余の人たちに、思いを込めて語りかけたのであった。
 筑波山といえば、「ガマの油売り」が有名である。ガマを鏡の前に置くと、ガマは、油をたらりたらりと流すのだそうだ。その油は、傷を能く治すのだそうだ。このつくばの山懐の学び舎が、人々の心の傷のみならず、日本社会の様々な傷を治すものになっていくことを願ったのであった。

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3月8日(土) 東京で 人が集まる まち巡り 巣鴨にアメ横 秋葉原など

  朝早く自宅出発して、高松空港へ向かう。そしてそこから成田空港まで、LCCで移動。そして、上野へ。夕刻までは自由時間であったので、上野の都美術館で日本画を鑑賞し、さらに、せっかくの東京だから、人が集まっている商店街巡りをやってみようと、次々に関心を持つエリアを歩いて回ってみた。

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 まず訪問したのが、「おばあちゃんの原宿」という愛称でよく知られている「巣鴨地蔵通商店街」。ここには、お年寄りが多く参拝する「とげぬき地蔵」の寺があり、その参拝道が商店街になっているのである。年輩の方が好む商品をそろえた店が多く、また、人情味を感じさせる店の雰囲気を醸し出す工夫もしていた。お年寄りだけでなく、若い人たちも数多く集まっているのが印象的だった。
 次には、戦後にアメリカ軍の放出品を安く販売したことで人を集めていた「アメヤ横丁商店街」。俗称「アメ横」。ここには、水産品や肉などの食料品、衣料品、鞄バックなどの店が軒を連ねている。安い値段で販売している為、多くの人が集まっていた。
 さらには、「秋葉原商店街」。ここはかつては電気街として知られたが、最近は、 AKB48に代表される若者文化の街となってきている。時代の動きを見るのに興味深いポイントで、私が上京すれば、よくここを訪れている。
 人が集まるには、集まるだけの理由がある。それが何かと考えながら歩き回った商店街巡りであった。

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3月7日(金) ソチパラが 静かに開幕 憂苦等否 フンそうかなと 勝ちの劇場

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 ロシアのソチで、冬季パラリンピックが開会。今日から16日まで、 10日間にわたって、世界各地から集まった障害を持つ人達の冬季スポーツ大会が開催される。
 しかし、全般的に、関心はあまり高くない。少し前まで開催されていたオリンピックに比べれば、障害者の大会であるだけに、その競技レベルが必ずしも高くはなく、しかもそれに加えて、ウクライナの問題が、暗く影を落としているのであろうか。
 パラリンピックとは、障害を持つ人達が、憂いや苦しみを乗り越えて、勝利を目指して熱戦を繰り広げる場である。だから、「憂苦等否(うくらいな)」である。ところが、その「ウクライナ」では、ロシアが、政情混乱の中で、軍隊を展開して、クリミア半島部の分離独立を画策しているようである。引きその声に対して、アメリカやヨーロッパ諸国は強く反発して、紛争の国の動きが始まっている。国際法や主権国家の考え方をめぐって価値観が激しくぶつかり合う形になってきているのである。
 そんな状況をひっくるめて、今日のイラ短日記を書いてみた。少し辛辣な作品になったかもしれない。

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3月6日(木) 中国は やっぱり無理を 重ねてる いつかポキリと 折れる日が来る?

 北京の天安門広場に掲げられている故・毛沢東主席の肖像画に、何かペンキのようなものがかけられているのが発見されたそうだ。
 時ちょうど北京では、全国人民代表大会が開催中で、そんなときに、中華人民共和国建国のシンボルであるこの場所で、しかも建国の父と言われる毛沢東の肖像画を汚すような振る舞いが行われたことに、恐らくは共産党指導部は大きなショックを受けているものと思う。

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 中国共産党は、鄧小平氏の指導のもとに、共産党による独裁的な政治体制は維持しながらも、経済は自由化するという方針を打ち出し、それ以降の政権は、それを継承発展させ、驚異的な経済発展を遂げ出来たのであるが、そこに生まれてきた様々な歪みが、今になって一気に吹き出してきている印象である。
 中国は建前の国とよくいわれるが、それでもあまりに建前が現実から遊離してしまったら、やはり社会の中に大きなストレスが生まれていると考えたほうがいいだろう。大きなストレスを溜め込んで、いつの日にか、その限界点を迎えることになりはしないだろうか。先のことはよくわからないが、そろそろ中国は、限界点に達しつつある気がしてならないのである。

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3月5日(水) 中国は 戦勝国の 優位こそ 守る価値だと 語りけるかな?

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 中国では、国会に相当する全国人民代表大会が開幕。李克強首相が、政府活動報告を行い、雇用を重視する視点から、2014年の経済成長率目標を7.5%で据え置く方針を示し、リコノミクスと呼ばれた、様々な構造調整を含む経済改革方針は、先行き不透明の情勢となった。その改革の不透明感から、上海株式相場は、続落したという。高度経済成長方針のもとで、様々な、歪みを抱え込んできた中国経済は、今後さらに、不安定性を増すことになりそうだ。
 同時に、この政府活動報告の中では、「第二次世界大戦の勝利の成果と戦後の国際秩序を守り抜き、歴史の流れを逆行させない」との方針も示した。この発言は、日本を意識したものと見るべきであり、第二次世界大戦の後に、戦勝国(連合国)がリードする形で形成してきた国際秩序に対する敗戦国からの挑戦には、戦勝国が連携して立ち向かうべきである、という基本姿勢を、宣言したものであろう。
 これは、国際政治における戦勝国の優位を維持する決意を示したものとすれば、日中関係のみならず、世界の各地で摩擦を生み出すものとなりかねない、気がかりな発言であった。いまや大国となった中国が、中華思想を自分本位に振り回して、周辺諸国や世界を混乱に陥れないことを、願いたいと思う。

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3月4日(火) 高知市に ミレーの作品 見に行った… 自然に生きる 農民の絵だ

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 高知市へのキャラバン活動。その第一目的は、高知県立美術館で開催されている「ミレー展」であった。なんでも、この美術館が開館20年を迎えた記念事業として、アメリカのボストン美術館から作品を借りてきて開催しているという。地方美術館の、その頑張りぶりを見てみたいと考えて、妻と一緒に出掛けたのであった。なお、今年一月末、ベトナムとアンコールワットに一緒に旅した、高知県在住の池澤夫妻にも声をかけたところ、ならば自分たちもということで、4人で、美術館内を見て回った。
 今回の「ミレー展」の目玉作品は、やはり「種をまく人」であった。ポスターやチケットも、この絵が主題として取り上げられていた。夕暮れの畑に、1人の農夫が手につかんだ種をまいている有名な絵である。ミレーが世に出るきっかけとなった絵であるらしい。絵の色調は、夕暮れ時だけに暗い。しかし、種をまく農夫の姿勢は毅然としたものであり、表情はよくわからないが、体全体が喜びを表しているようにも見えた。考えてみれば、在野の政治活動の中で私が追い求めているのも、この種まきということで共通したものがあるかもしれない。
 この後、高知市出身の物理学者・寺田寅彦が少年期を過ごした家「寺田寅彦記念館」を訪ね、さらに、「高知県立文学館」も訪れて、私の興味に基づき、見聞を広める活動を行ったのであった。

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3月3日(月) 柏では 通り魔事件 富山では 夜行バス事故 物騒な世だ…

 最近、世の中で物騒な事件が多くなってきている印象である。今日も、午前5時ごろに、富山県の北陸自動車道サービスエリアで、夜行バスが駐車中の大型トラックに衝突し、2人が死亡する事故があった。また、午後11時半頃、千葉県柏市の市道で、連続通り魔事件が発生。1人が死亡、3人がけがをしたり、財布や車を奪われたりしている。世界を見渡せば、隣の中国では、少し前に、南部の昆明駅で、武装グループが、駅利用者を次々と襲い、29人が死亡するという事故が起きているし、ウクライナでも、国内の対立が、一般市民に多くの死傷者を生み出している。

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 これら事件の死傷者は、たまたまその場所に居合わせたり、そのバスに乗り合わせていたせいで、被害に遭ったわけで、自分の身は自分で守れといっても、どうにも防ぎようのないところがある。
 それがますます人々の不安感をかき立てているのではないだろうか。普通の生活をしているにもかかわらず、何が起きてくるかわからないというのは、確かに心穏やかでないものがあるはずだ。物騒な時代である。

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3月2日(日) ヒルティに アラン・ラッセル 幸せは 意志の結果と 英知は語る

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 今日の「四国マグマ・アカデミー」では、「幸福論」について語り合った。具体的には、よく「世界の3大幸福論」と呼ばれる、3人の思想家の幸福論を取り上げた。その思想家とは、ヒルティとラッセルとアランの3人である。
 これら3人に共通していたのは、人が幸福になるためには、強い意志の力が必要だということであった。特にアランの文章においては、人は、感情に委ねて受動的になってしまうと、どうしても心の中に悲観的な思いが強まってしまう。だから、自らの意思の力で、幸福をつかみ取っていかねばならないのだという分かりやすい主張であった。幸福とは、結局、意志の産物であるということである。
 この頃よく、「幸福」ということが、政治の議論においても語られるようになってきた。物やお金の議論をいくら進めてみても、国民の中に幸福感が生まれてこない限り、政治や社会に対する不満は消えず、政治は、永遠のモグラたたきを続けていかねばならないという考え方が生まれてきたせいだろうか。しかし、世界の英知は、それには、国民一人ひとりの、意志こそが大切であると語っているのである。そんな国民の意志をどう導いていけばいいのか、決してこれは容易な取り組みではないと思う。

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3月1日(土) 歴史とは 支配と被支配 対立の 記録ばかりだ 今に至るも…

 3月1日。「弥生」の始まりである。「弥生」の由来は「いやおい」だと言われる。いよいよ草木の芽吹きが始まるという意味である。少し前まで、四国や九州までも含めて日本列島全体が積雪に苦しんだが、ようやく本格的な春の訪れということであろう。
 しかし、春の訪れは、「花粉症に苦しむ季節」の訪れでもある。私自身も、少し前からくしゃみが出始めた。しばらくは、外出を控えめにして、花粉の季節が通り過ぎて行くのを待つことにしようと思う。

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 この3月1日と言えば、日韓関係では、「3・1独立運動」が、日韓併合9年後のこの日に始まったことが歴史に記されている。韓国では、この日を記念日にしていて、その式典に立った朴大統領は、「正しい歴史認識」の重要性を訴えたという。その重要性は、私も強く認識しているところである。
 しかし、現実的にはこれがなかなか難しい。支配と被支配の関係は、立場が正反対なだけに、史実として取り上げるべき客観的な事柄の共有自身が大変なことである。さらに、その認識をどうするかをどうするかという問題になると、それを一致させるというのは、ほとんど不可能である。絶望的である。そして、その不一致が、両国関係に必要以上のアレルギー反応を引き起こしているというのが、実態であろうか…。

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