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6月30日(月) SIMロック 解除は今世の 流行かな 乗り換え自在の ファジーな時代

 総務省の有識者検討会が、中間とりまとめを発表。ここでは、通信分野の商慣行を大きく見直す方針が示され、現状では2年ごとにしか解約できないケータイ契約の見直し案を検討するとか、スマホや光ファイバー回線の契約にクーリングオフ制度を導入するとか、これまで問題視されていた慣習について、その是正を求めている。
 それらの中で、特に注目されているのが、携帯電話・スマホにおける「SIMロック解除」の問題である。これまでは、端末に固有の形で通信回線契約をすることが多く、同じ端末を使いながら、他の携帯電話の通信回線に乗り換えるということができなかった。それを、同じ通信端末で、他の会社の通信サービスも利用できるように、そのロックを外すことを義務づけるということである。これにより、通信会社間の競争が激しくなり、サービスの向上や料金の低減に結びつくことになりそうである。

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 今の世の中を見渡すと、いろいろなところで、この「SIMロック」が解除されてきている。ちなみに、 SIMとは、Subscriber Identity Module の頭文字を合わせたもので、加入者を特定するモジュールという意味である。そのアイデンティティーにより居場所が決まるという社会が、崩れてきて、移動自由な社会が生まれてきている。このトレンドが、今後どんな社会を生み出すことになるのか。こんな視点からも興味を持ったのであった。

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6月29日(日) 教育の 歴史を知れば 知るほどに 課題は変わらず 今も昔も…

 「教師人間論ゼミ」。今日のテーマには、教育学者・堀尾輝久氏の著書『現代教育の思想と構造』を取り上げた。この本は、昭和46年に岩波書店から出版された本であるから、もう45年も前の本である。教育書としても、古典に属する本と言ってもいいだろう。
 内容的には、第一部では、近代から現代にかけての「公教育の歴史的展開」を、その思想と現実の交錯の中で整理し、第二部では、その歴史的分析を前提として、現代教育の中の「教育権の問題」と、「教育の機会均等と能力主義の問題」を論じている。そして第三部では、「国民の教育権と教育の自由の問題」、そして「国民的教養のあり方」に論を進めている。

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 著者は、この序文において、この本では「全体を通して、国家と教育、政治と教育、社会と教育の関係を問う中で、教育とは何かを追求しようと試みた」と語っている。日本の教育学会をリードした人の著書だけに、その内容は多岐に渡ると同時に、根源的な理念を追いかけるものであり、実は一読するのにも難渋したのであった。
 しかしその格闘の中で気がついたのは、教育の問題というのは、昔も今もその基本問題は変わらないのだということであった。それだけに、時々、こんな基本問題2を提起する本に立ち向かうことも大切だと考えたのである。

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6月28日(土) サラエボの 一発銃弾 世界史を 大きく変えけり 100年前に

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 第一次世界大戦勃発のきっかけとなったサラエボ事件から、今日でちょうど100年。第一次世界大戦とは、 1914年から4年余続いた、人類史上で初めての世界大戦である。約6,500万人が戦場に動員され、戦死・戦病死者数は約900万人に上ったと言われている。民間人までも含めれば、約3,700万人である。国家が、その総力を挙げて戦争に参加し、数多くの国民が戦場に赴いた。産業界も戦争に協力し、軍事物資の生産に力を尽くした。この戦争を契機に、新しい武器も生み出された。
 一言で言えば、人類の歴史を大きく変えた戦争であった。
 しかし、その内戦争のきっかけとなったのは、セルビア人の民族主義者・ガブリロ・プリンツィプが放った銃弾であった。その銃弾が、オープンカーに乗っていたオーストリア・ハンガリー帝国のフランツ・フェルディナント皇太子夫妻に命中し、皇太子夫妻は命を落とす。つまり、たった1人の民族主義者の乱暴な振る舞いによって、世界中を巻き込む大戦争が発生したのである。
 皇太子の命を奪った1発の銃弾。その銃弾の中に、世界と数多くの人々の未来が押し込められていたということである。

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6月27日(金) デフォルトの 危機目前の アルゼンチン かつては優等生の 時代もあったが…

 アルゼンチンが、再びデフォルトに陥ってしまうのではないかという話題が報じられている。「 再び」と書いたのは、アルゼンチンは、 2001年に一度デフォルトを経験しているからである。そしてその時に、債務減額に応じなかった一部債権者から格安でその債権を買い取ったアメリカのファンドが、その債権の全額支払いを求めて起こした米国での裁判において、そのファンド側の主張を認める最終判決が出されたのである。そしてその裁定において、米国ファンドに返済を行わない場合、債務減額に応じた債権者に対する支払いも禁じる内容であるため、 7月30日までに話し合いがつかない場合、アルゼンチンは、債務返済の履行が叶わなかったとして、再びデフォルトに陥るということである。

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 アルゼンチンは、こうして、進むに進めず、退くに退けずという、困難な状況に追い込まれてしまった。国際社会としても、今後同類の問題が発生する可能性があるため、慎重に成り行きを観察している状況である。
 アルゼンチン経済といえば、 20世紀の半ばくらいまでは、ラテンアメリカの優等生と呼ばれたものである。それが、今現在の経済危機状況。 20歳過ぎればただの人・・・という言葉が、頭の中に浮かんできた。

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6月26日(木) 中国は 欲と矛盾の 弾薬庫 人治の国とも 言われるけれど…

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 このしばらく、中国の習近平指導部が、これまでになく強硬な姿勢を示すことが多くなっている気がする。
 例えば、天安門事件25年の直後に、中国国務院が出した「香港白書」においては、「香港は中国の統治下にあり、香港特別行政区の高度な自治権は固有の権利ではなく、ひとえに中央指導部の承認に由来するものだ」と、共産党政権に批判の声を上げる香港住民にあけすけな注意喚起を行ったという。香港の問題について、政府の白書で、このような形で強硬な主張を展開したのはこれまでになかったことだという。
 また、テロ的な反政府活動が展開されている新疆ウイグル自治区やチベット自治区などにおいても、これまで以上に厳しい取り締まりを展開し、かえって住民からの反発を招いているという。
 おそらくは、中共指導部は、現状に大きな危機感を抱いているのであろう。共産党指導のもとでの経済自由化を進める中で、社会の中に、様々な解決困難な矛盾が広がってきているのであろう。また、改革開放政策の結果、解き放たれた中国人の欲望をうまく統御する方法を見いだし得ないのであろう。
 そこで、速効性の強い暴力的手法で、早期に問題を抑え込む方針を採用したものと思われる。中国と言えば古来、 人治の国とも言われてきたが、今の状況を見ると、暴力統治の国と言わざるを得ない。

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6月25日(水) ブラジルじゃ サムライ・ブルーの ラプソディー 余りにはかない 夏の夜の夢…

 ブラジルで開催されているサッカーワールドカップの第一次リーグ最終戦で、日本は、コロンビアに1対4で敗退。この結果、日本は、予選の3戦で1勝もできず、夢の決勝トーナメントに進む事は叶わなかった。

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 この結果を受けて、マスコミ上での論調も、これまでの、あわよくば優勝だってあり得るという超楽観的なものから、やはり世界の壁は厚かったという現実を冷静に見つめようというものに変わってきている。岡山県の港先生が発行している「いかり通信」によれば、日本は、FIFAランキングで48位に過ぎず、今回参加の32チーム中で、下から数えて4番目の国なのだそうだ。サッカーというのは、偶然性の要素が強いスポーツのようであり、優勝の可能性がゼロとは言い切れないとしても、客観的に評価すれば、とても優勝など狙えるようなチームではありえなかった。そんなチームを、優勝可能性が十分にあるチームと持ち上げ続けたメディアの責任はないのであろうか。
 日本チームのユニフォームは、サムライ・ブルー。ブルーといえば、ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」を連想する。ラプソディーとは、狂詩曲。自由奔放に演奏する楽曲のことである。そしてその結果は、あまりにはかない夏の夜の夢…。少し皮肉がすぎたかもしれない。

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6月24日(火) 大胆に パワーアップと 安倍総理 タブーに挑戦 政跳(成長)戦略

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 政府は、この日の夕方、首相官邸で臨時閣議を開き、新しい成長戦略と経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)を決定した。そしてその後、安倍総理は、記者会見に臨み、「これによって、大胆にパワーアップ」とその基本的な考え方を語った。
 この成長戦略は、 3つのアクションプランからなっている。その第一は、日本産業再興プラン。法人税減税の方針(これは、骨太の方針で記述)や雇用制度改革、世界最高の知財立国、 IT社会の実現といった項目が書き込まれている。第二には、戦略市場創造プラン。国民の健康寿命の延伸やエネルギー戦略次世代インフラの構築、世界を惹きつける地域資源で稼ぐ地域社会の実現等の項目が挙げられている。第3には、国際展開戦略。 TPPやその他のFTA・EPAの推進などが謳われている。
 要するに、国が、大きな産業の振興方向を示すと同時に、その障害となるさまざまな岩盤規制と言われるものを打ち壊し、経済活動のやりやすい国を作っていこうとしているのである。安倍総理は、「日本経済のあらゆる可能性を開花させる」と語った。今後の展開を期待したいと思う。

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6月23日(月) 都議ヤジが 犯人探しの ゲームとなりて 政治家イメージ 泥にまみれる

 このしばらく、ニュースで大きな話題になっていた、東京都議会での女性蔑視(?)ヤジの問題。その後、誰も名乗り出なかったため、一体誰がこのヤジを飛ばしたのかという犯人探し的な関心が高まっていたが、今日ようやく、それは自分だったと、鈴木章浩議員が名乗り出て、塩村議員に謝罪した。
 鈴木議員は、 20日の時点では、質問する報道陣に対して、「私ではない。『寝耳に水』でびっくりした」と、自分のヤジではないと否定していた。それだけに、今日の記者会見では、記者からの「嘘をついたということか」という質問に対して、「そうです」と複雑な表情で答えていた。

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 今回のヤジ問題は、こう言っては申し上げないが、少し常軌を逸した報道ぶりであったと思う。塩村議員は、質問として、少子化問題への対応を取り上げていたようであるが、自分自身の問題としてもこの問題を捉えるならば、なぜ自分自身がまず結婚して子供を産まないのか、という疑問が生まれてくるのは、むしろ当然ではなかったか。だから、もう少し上品なヤジであったなら、ほとんど何の問題にもならなかったのではないかと思われる。
 結局、今回の問題は、政治家は品位に欠けるもの、嘘をつくものと、政治家のイメージを一層悪くして、幕引きと相成ったようである。

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6月22日(日) 橿樹舎の 船木大久保 昼めし会 食い飲み語りて 笑顔広がる

 今日は、日曜日であったが、橿樹舎に戻ってくるのが前日の夜遅くと予想されたので、勉強会を入れていなかった。そこで今日は、朝からキャラバン中に山となっていた、新聞や手紙の処理、また、キャラバンの荷物の始末などに取り組んでいたが、昼前に突然に、地区の自治会長が来られ、これから自治会館で昼飯会をやるのだが、参加しないかとの事。私はかねてから、住んでいる地域の人間関係を大切にしなくてはならないという考えであるから、それならば是非にと参加。

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 昼飯会会場の自治会館というのは、橿樹舎のすぐ斜め前である。歩いて1分もかからない。そこに行ってみると、地域の世話をしている方々が約10名くらい集まっての会であった。なんでも、今回、何かあったときに使えるガス式の大型炊飯器を購入したから、その実験を兼ねて、昼のご飯を炊いてみたのだそうだ。そして折角だから、この機会に、親睦を兼ねて、主だった人たちで昼飯会をやろうということになったようである。
 それはともかく、集まった人たちが色々なことを語り合って、楽しい時間を過ごすことができた。親睦を深めるには、飯を一緒に食べることが大切と、昔教えられたことがあったが、確かにそうだと思う。

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6月21日(土) 人生は 夢・知恵・元気だ! そんな声 聞こえてきたよ お別れ会で

 東京の八幡山ワーサルシアターで、劇団「おぼんろ」の演劇『パダラマ・ジュグラマ』が上演されているのだが、この劇団はなかなか凄いと、娘が言うので、急遽観劇に出かけることにした。
 開演は、午後1時。娘と昼前に八幡山駅で合流し、昼食を取った後で、その劇場に行った。駅のすぐ近くにある、観客が100人も入れば一杯になってしまう小さな劇場であった。演劇の時間は2時間あまり。娘の言葉通り、この「おぼんろ」という劇団は、役者5人だけの小さな劇団であったが、劇場全体を舞台として、役者たちが縦横無尽に駆け巡るパワフルな演劇で、とても魅力的な舞台を作り上げていた。

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 その観劇を終えて次に向かったのが、KKRホテル。このホテルで夕刻から、これまでいろいろとお世話になってきた林田大蔵さんのお別れ会が開かれたのであった。林田さんは、一生涯仕事を続けると宣言して、亡くなるほんの少し前まで、その言葉通り駆け巡っていた。少し前に、急に体調が悪くなり、病院で調べると末期のガンと診断され、入院から1ヶ月もしないうちにお亡くなりになった。あまりに突然の死だった。
 林田さんは、私のスローガン「夢出せ!知恵出せ!元気出せ!」を、いろいろな方々に紹介して下さった。会場に飾られた写真を見ていると、そのスローガンを、私に向かっても語りかけているような気がしたのであった。

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6月20日(金) 時丁度 通常国会 閉会日 霞が関にて アカデミアする

 今年の通常国会は、正式には6月22日が閉会日であるが、それが日曜日に当たるため、今日が実質的な閉会日。国会では、閉会に伴って必要とされる諸手続きを行うための会合が開催されていた。また、それぞれの党や派閥においても、これからが夏休み期間ということになるので、様々な会合が行われていた。そこで、今日は永田町を歩いても、どうしようもないだろうと考えて、アメ横や秋葉原、また政治と無関係の知り合いのところなどを訪ね歩いた。そして、夕刻からは、「霞が関アカデミア」。ずいぶん久しぶりの会合開催であった。

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 ここで取り上げたテーマは、昨晩の「永田町アカデミア」と同じく、「伊藤博文の人生と思想」であった。近代日本の政治と行政に、大きな足跡を残した伊藤博文のことを、霞が関で働く官僚皆さんにも知ってもらいたいと思ったからであった。
 霞が関は、よく日本の頭脳集団と言われる。その頭脳を、伊藤博文の生き様や思想の力で、思いっきり揺さぶってみたいと考えたのである。私たちは、知らないことを使いこなして、武器にすることはできない。やはりまずは学ぶことが大切なのだと改めて考えたのである。

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6月19日(木) 明治の元勲 伊藤博文 その像が 国会内に 三つもあるとや…

 この日は、朝から東京各地を歩いて、色々な方と面会し、意見交換を行った。
 そして、夕刻からは、「永田町アカデミア」。今回取り上げたのは、明治の元勲と言われ、初代内閣総理大臣や初代枢密院議長、初代貴族院議長、また、初代韓国統監などを歴任した、伊藤博文。アジアで最初の憲法を制定し、立憲国家を築き上げた大した人物であるが、その評価は必ずしも高いものではない。おそらくは、国会議員や官僚たちの中でも、伊藤博文について、よく理解をしているという人は、必ずしも多くはないだろう。
 加えて、このしばらくは、韓国の朴大統領が、ハルビン駅で伊藤博文を暗殺した安重根を義士として称える記念館を、中国に建設する運動を行ったせいか、彼に対するイメージは、これまでに増して悪化している印象である。

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 そんなことを考えて、近代日本を築き上げる上に大きな功労者であった伊藤博文について、より正確にその人物像を理解しようではないかと、「伊藤博文の人生と思想」について、語りかけることとしたのであった。
 瀧井一博氏の著書『伊藤博文~知の政治家』(中公新書)を足場にお話をした。著者は、冒頭に、「国会議事堂には伊藤博文像が3体ある」と謎めいた文章で書き始めている。その意味は…興味のある人はご一読をお勧めしたい。

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6月18日(水) 古巣に戻り 子を産み育てる ツバメさん 今日はそんな ツバメになったよ

 午前中に、愛知県豊橋市から神奈川県茅ヶ崎市に移動。久しぶりに松下政経塾を訪れる。後輩塾生たちの指導にあたるためであった。
 佐野尚見・塾長と昼食をとりつつ懇談を行った後、塾の円卓室で講義。この日は、この春に入塾したばかりの塾生たちの 2コマの講義を担当していて、第1コマでは、「山田方谷の人生と思想」をテーマに、幕末期の動乱期を、備中松山藩において力強く切り拓いた傑物の人物像を語りかけた。そして第2コマでは、塾生側が胸に抱いている問題意識に基づいて、自由な意見交換を行った。
 塾生たちは、さすがに数多くの志望者たちの中から選りすぐられた人たちであり、その話を聞く姿勢や自分の意見を語る態度は立派なものであった。まだ松下政経塾に入塾したばかりであるから、必ずしもその考え方がきちんと整ったものではないが、これから大きく成長する可能性を感じさせられる人たちであった。

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 6月中旬といえば、田園地帯をツバメが飛び交う季節。このツバメは、古巣に戻ってきて、その子を産み育てる習性を持っているという。さしずめ今日の私は、そんなツバメの様に、後輩育成のために古巣に戻ってきたということなのだなと思ったのであった。

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6月17日(火) 浜松と 豊橋市長に 面会し 各地見学 夜には講演

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 昨日までに、 OAK・TREE 7月号の出稿と校正を終えて、今日は朝、橿樹舎を出発し、キャラバン活動へ。
 今回のキャラバンは「講演キャラバン」とも呼ぶべきもので、今日の夜、愛知県豊橋市で行われる勉強会での講演を皮切りに、松下政経塾での講義、永田町アカデミアと霞が関アカデミアでの講演と続き、 21日(土)の夜、橿樹舎に戻ってくる予定である。
 今日は、昼前に浜松市に着いて、まず、松下政経塾時代の同期生である鈴木康友・浜松市長と昼食会。そしてその後、豊橋市に移動して、大学時代の先輩である佐原光一市長と懇談。さらにそこから、三川港を訪れて、自動車を中心とした輸出入の状況を視察。そこから田原市博物館に移り、江戸時代末期に海外のことに広く目を向け、開明的な取り組みを行った渡辺崋山に関する展示を見学。さらに、豊橋技術科学大学を訪れ、旧知の教授を訪ね、施設を見学させていただいた。
 そしていよいよ、夕刻から、メインの目的である「吉田塾」での講演。この塾は、山本明彦・元衆議院議員が、政界引退後に開塾したもので、地域の青年たちを集めて、月に1度開催しているものである。「本物の人生とは何か」というテーマで、講演。その後、食事を交えての交流会。慌ただしい一日であったが、とても意義深い日であった。

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6月16日(月) 安倍総理 第3の矢を 手に持ちて アベノミクスの 成長戦略

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 政府は、この日首相官邸で開いた産業競争力会議において、新しい成長戦略の素案をまとめた。
 この成長戦略素案には、4つの大きな改革が織り込まれた。
 その第一は、「法人税引き下げ」である。現在実効税率において約35%の法人税を、来年度から数年間をかけて20 %台に引き下げるとしている。
 第二には、「労働時間規制の緩和」である。年収1,000万円以上の専門職について、働いた時間ではなくて、その「成果」によって評価する働き方を導入するとしている。
 第三には、「混合診療の拡大」である。患者が申し出た場合、公的保険が使える診療と保険外の診療を併用することが可能になり、医療の幅を広げることができるとしている。
 第4には、「農業の活性化」である。農協に改革のメスを入れ、JA全中の権限を弱め、地域を今日89の他の経営の自由度を高めるという。
 安倍総理が経済成長のための本丸としてきた第三の矢の姿が、おぼろげながら見えてきた気がする。基本的には正しい方向だと思う。今後の展開を期待したい。

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6月15日(日) サッカーの 日本初戦日 若葉書院で 語り合いしは 村上海賊

 「四国人間論ゼミ」の日。今回このゼミで取り上げたテーマは、少し前に本屋大賞を獲得した本「村上海賊の娘」であった。これは、和田竜による長編歴史小説。 1576年(天正4年)に行われた、第一次木津川口の戦いにおいて、村上水軍のリーダー・村上武吉の娘・景が、どんな思いを持ち、どう戦ったかを描き出したものである。そして、未だ上杉謙信の参戦が決定しない厳しい状況のもとで、毛利方の船団が戦を取り止め引き返す決断をする中、主人公の景が、自分が知る大阪本願寺に立てこもる人たちを救うために、たったひとりで立ち上がる。そして、その純粋な思いが、村上水軍全体を動かし、奇跡の大勝利を収めるという筋立てであった。

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 時ちょうど、ブラジルのワールドカップ・サッカー大会で、日本が初戦のコートジボワール戦に臨んだ日であった。コートジボワールは、FIFAランキングで24位。それに対して日本は、48位。格上の相手に立ち向かって、勝利を収める奇跡を導けるかどうか、そんな日に開催したゼミであっただけに、思いひとしおのものがあった。
 それにしても、この小説は、上下巻合わせて1,000ページに及ぶ大作。それを読むだけでクタクタになってしまった今回のゼミであり、その姿も、ワールドカップに向けて力を出し尽くして疲労困憊気味の日本チームと重なったのであった。

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6月14日(土) 憲法の 解釈変更 判断は 女神テミスの 胸先三寸?

 第一次安倍政権のもとで設置されていた政府の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」は、長い間休眠状態だったが、第二次安倍政権発足後に、審議を活発化。この5月15日には、報告書をまとめ、安倍総理に提出。その報告書では、憲法9条が禁じる「武力の行使」は、自衛のための措置を禁じていないとして、自衛のための「必要最小限度」の範囲に、集団的自衛権の行使も含めるような解釈変更を求めた。軍事措置を伴う国連の集団安全保障措置の参加についても、「憲法上の制約はない」とした。
 これを受けて、集団的自衛権行使問題についての議論が活発化している。安倍総理は、 6月22日に閉会する今の通常国会中に、この解釈変更の閣議決定したい意向であるが、同じ与党の公明党が、党内をまとめ切れないとして、それに難色を示している。しかし、安倍総理の決意は固く、早晩、閣議決定に至ることとなるだろう。

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 この議論を聞いていた時に、ギリシャ神話の女神・テニスを連想した。秩序や正義を司る女神である。手に持つ天秤で、正邪を量るとされている。安倍総理は、この解釈変更の後、どんな天秤を手にして、自衛隊の出動を決定することになるのだろうか。「テミスとは、てんで見えないストーリー」と、少し洒落てみたのであった。

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6月13日(金) ブラジルの ワールドカップが 開幕す サッカーボールが 地球儀となる?

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 日本時間で今朝3時、「2014FIFAワールドカップサッカー大会」の開幕式が開かれ、いよいよサッカー世界一をめぐっての熱戦が繰り広げられることとなった。早速に、地元ブラジルとクロアチアの戦いがサンパウロアリーナで行われ、ブラジルが3対1で勝利を収めた。
 日本代表の試合は、6月15日(日)の午前10時(日本時間)から、アフリカ代表のコートジボワールと行われる予定となっている。ちょうど日曜日ということもあり、多くの人たちがテレビを通して観戦することになるのだろう。そしてこのあたりから、日本国内でもワールドカップ熱が高まってくることになると想像される。
 「たかがサッカー、されどサッカー」という印象である。ふだんはほとんど注目されることのないブラジルに、全世界の人たちの目が、ほぼ1カ月にわたって注がれ続けるのである。今後の日本チームの活躍ぶりにもよるのであろうが、日本のメディアも、ニュース番組などのかなりの時間をこのワールドカップ報道に割くことになるだろう。それは日本だけでなく、世界中のメディアが同様の対応することを考えれば、地球全体がサッカーボールになってくる…そんなイメージを胸に持ったのであった。

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6月12日(木) 国会の 閉会日まで あと10日 次々成立 重要法案

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 今通常国会の閉会日は、6月22日となっているから、会期延長がなければ、もう残り10日間の会期である。しかも、 22日が日曜日にあたることから、国会での実質的な審議は20日の金曜日に終了すると考えられ、そうなると、残すところ1週間。いよいよ今国会も大詰め段階である。
 そのせいもあってか、報道でも、重要法案の成立が次々に報じられている。昨日は、電力小売を2016年に全面自由化する「電気事業法改正案」が参議院本会議で可決、成立した。これからいよいよ電力販売が本格的な自由競争時代を迎えることになる。また同日、高度の専門的な能力を有する外国人の在留資格の整備を行う「出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案」や船舶からの有害水バラストの排出規制を行うための「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の一部を改正する法律案」も成立をしている。
 国会閉会を直前にした時期というのは、国会内部が結構慌ただしい。それまでに国会で審議されてきた法案の成否を明確にしなければならないからである。衆参両院がねじれていた時代には、法案成立を取引条件として与野党が折衝することも多く、混乱する場面も多かったが、今国会はいたって穏やか。天下太平である。

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6月11日(水) 国会で 党首討論 そこに重なる 中国軍機の 異常接近

 今日、今通常国会で初めてとなる党首討論が開催された。その議論の中心的な話題は、やはり、安倍総理が今国会中に行いたいと考えている「集団的自衛権の行使容認に必要とされる憲法解釈見直し」の閣議決定問題であった。
 最大野党・民主党の海江田代表は、この集団的自衛権行使の問題を、単に憲法の解釈変更で乗り切ろうとする安倍内閣に対して、その手法を批判した。そして、これだけ大きな問題を拙速に進めるべきではないと強く主張した。

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 しかし、皮肉なことである。この党首討論が行われる直前に、東シナ海の公海上空で、中国軍のスホーイ27戦闘機が、情報収集活動に従事していた航空自衛隊と海上自衛隊の航空機に異常接近するという問題が起きたのである。中国の戦闘機は、約30mまで接近したというから、意図的に威嚇を行ったと判断せざるを得ない。このしばらく、日本と中国は一触即発の状況が続いているから、日本の防衛に関して危機感が高まったのは当然のことである。海江田代表の主張は、あまりに危機感を欠いた非現実的な主張と国民に受け止められたのではなかったか。天の時は、安倍内閣にあり、という気がしたのであった。

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6月10日(火) 豊橋で サーファー鮫に 襲われる 日本列島 何でもありだね

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 サーフィン中の男性が、サメに腕を噛まれ、30針縫う大怪我をしたと、ニュースが報じていた。場所は、愛知県豊橋の海岸。海岸からわずか30メートルくらいの、水深が1メートル程度しかない浅瀬での事件であった。サメの大きさは、約1メートルとのことで、巨大な人食いザメでなかったのが、不幸中の幸いであった。
 それにしても、この頃は、日本近海にサメ出没という話題が多くなってきている気がする。温暖化のせいで、サメの生息域が、北のほうに広がってきているということなのだろうか。何かもっと別の理由があるのだろうか。
 それにしても、かつての常識をあざ笑うような現象や事件が、日本列島各地で多く報じられている気がしてならない。
 このしばらくも、各地で女子高生殺害のニュースが報じられた。異常な交通事故なども多い。公務員による不祥事も数多く発生している。何を信じながら生きてきていけばいいのだろうか、とつい不安になってしまうこの頃である。
 要するに、何でもありなのである。人々の良識や常識から判断すれば、こんなことは有り得ないと考えてしまうようなことが、ごく日常的に発生するようになってきているということである。心して生きていかねばならない世の中だということである。

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6月9日(月) デリーでは 47.8度の熱暑! 私の心は 熱気球かな

 この日、インドの首都デリーでは、最高気温47.8度を記録。これは、気温観測を始めた1952年以降で、最高気温記録だったそうである。インターネットを調べてみると、そこには、この日のデリーの写真が掲載されていたが、この暑さのせいで道路のアスファルトが遂げてしまい、路面上にタイヤの跡がクッキリと残されていた。また、交差点で信号待ちをしていた女性のハイヒールの踵が、路面にめり込んでしまって抜けなくなるという、笑うに笑えない事故も起こっていたのだそうだ。
 昨年の夏は、日本でも熱暑と言われ、最高気温の記録が更新されたが、それでもその最高気温は41.0度。上には上があるものだと感じたのであった。

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 ところで、そのインドの報道を聞きながら、私の胸の中の熱気球が、大きく膨らんでいた。実は、今年の10月末には、インドを旅してみたいものだと考えている。それも、観光地巡りではなくて、デリーの街に腰を据えて、インドの人たちの生活ぶりや文化をじっくりと観察していきたいと考えているのである。インドの人たちの生活の中に宿っている熱をよく見ていきたいものだと思う。

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6月8日(日) 日本は 海洋国家で ある故に 北東アジアの 白鳥となる?

 若葉書院で、「フォレスト・トレンド勉強会」を開催。今回のテーマは、「海洋国家日本の問題点と可能性」。
 台湾を旅してきた直後だけに、日本と台湾で共通する「海洋国家」という特質を考え合ってみたいと思ったのであった。この日使った資料は、国際政治学者の高坂正堯・京都大学教授が、約半世紀前に発表した「海洋国家日本の構想」という文章であった。

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 高坂教授は、アジアにおいて強大な力を誇った中国と海を隔てたところにこの国があったため、強く中国文明の影響を受けつつも、必ずしも中国に振り回されることはなかった。「中国は日本にとって遠い遠い国であった」と論じているのである。いわば日本は「東洋の離れ座敷」であったのだと主張するのである。そしてそれは、かつて太陽が沈むことのない帝国と呼ばれたイギリスとよく似通ったところがあったとも論じている。
 しかしながら、イギリスが海洋の可能性を十分に活用して外の世界で活躍したのに対し、日本は海の背後に閉じこもってしまった。「イギリスは海洋国であったが、日本は島国であった」としているのである。
 日本は、やはり北東アジアの中国や韓国などの大陸国家とは、実質の存在だと認識することから議論を始めねばならないだろう。長じて白鳥となる「みにくいアヒルの子」なのである。

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6月7日(土) ポロシェンコ 新大統領が 就任す 浮くか否かの ウクライナかな?

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 少し前に行われたウクライナ大統領選挙で見事に当選を果たした、ポロシェンコ氏が、首都キエフの議会で開催された、大統領就任宣誓式に臨んだ。彼は、「ウクライナの主権と独立を守るため全力を尽くす」と宣誓し、正式に大統領に就任した。
 ポロシェンコ氏は、ウクライナの代表的チョコレートメーカーの経営者。実業家としての豊富な経験の中から、混迷を極めるウクライナに新しい道を切り開いてほしいとの国民の期待感が、今回の大統領選挙の勝利に結び付いたのであろう。しかも、彼の年齢は48歳。若くエネルギッシュな指導者の下で、これからのウクライナがどのように進んでいくことになるのか、注目していきたいと思う。
 ところで今日のイラ短日記。言葉遊びをしてみた。これからのウクライナが、「浮くか否か(ウクカイナか)」。
 この国は、その浮沈の岐路に立ち、この新しい指導者の双肩にその重責がのしかかっているということである。その両手には、ウクライナの国土の形。一方は、鳥であり、高く舞い上がっていく象徴である。もう一方は、魚であり、深く沈んでゆく象徴である。さて、ウクライナはどちらの道を進んでいくことになるのであろうか。

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6月6日(金) 台湾の 旅より戻り 5日過ぎ 旅を語れば 漬け物の味

 「高津人間論ゼミ」を夕刻から開催。今回は、ほんの5日前に戻ってきたばかりの「台湾の旅」をテーマにして、その旅の内容がどのようなものであったのか、そして、その旅の中でいったいどのようなことを感じ考えてきたのか、といったことを参加者に語りかけた。
 この場には、新居浜市から旅に参加した3名の若者達と、東温市から参加した青野さんが駆けつけて下さった。これが参加メンバーからも、それぞれが感じ考えたことを述べていただいた。

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 それにしても、先に述べた通り、旅から戻ってきたのがこの日曜日のことであったが、まだ5日前のことである。しかし、私の意識の中では、もうすっかり古い話になってしまっている印象である。例えて言うならば、新鮮な野菜ではなくて、漬け物を食らっているような印象である。年をとると時間が経つのが速く感じられるというが、その時間感覚の変化のせいなのか。それとも、あまりに忙しく仕事に取り組んでいるために、過ぎ去ったものをあっという間に過去に流し去ってしまう習慣を身につけてしまったせいなのか。なんにしても、もっと現在進行形で話ができるかと思ってたのが、昔話となってしまったのが、わびしく悔しいことであった。

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6月5日(木) ロボットを 20万切る値で 売るだって… 孫さん今度は どんな計算?

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 この日、ソフトバンクは、ロボット事業に参入すると正式発表。テレビを通して、そのロボット「ペッパー」を見たが、高さ1.2メートルのヒト型ロボットであり、その動きはとてもスムーズであった。しかも驚かされたのがその値段であり、 19万8,000円という安い価格で販売し、このロボットの家庭に売り込んでいく目論見のようである。
 私が何より注目したのは、このロボット事業を推進しているのが、稀代のベンチャー起業家、孫正義氏であることだった。彼は、自ら開発した自動翻訳機の技術を大手企業に売った資金を元手に、コンピューター関係の出版業や流通業に乗り出し、さらには、インターネット検索分野や携帯電話分野にまで手を伸ばし、今や世界有数の企業家となっている。そんな彼が、ロボットに目をつけたということは、これまでにない発想を盛り込みながら、いよいよロボット時代を切り拓こうという決意を固めたということであろう。テレビで見る限りでは、とても20万円で売って引き合うロボットには見えない。孫社長は、このロボット事業に、いったいどのようなソロバン勘定を行っているのだろうか。日本では昔から「損して得とれ」という言葉があるが、どんなビジネスモデルをこれから打ち出してくるのか、とても興味深く思ったのであった。

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6月4日(水) 小保方さん STAP論文 撤回す 隣の国にも 取り下げたい人?

 小保方晴子女史が、先日来大きな話題になっているSTAP細胞の種論文について、その撤回に同意したと報道された。これで、STAP細胞に関する研究業績は、白紙に戻されるということになる。
 理化学研究所が、小保方女史にその論文の撤回を求めた理由は、科学論文発表に必要とされる基本的な基準を満たしていない論文だからということであり、当初の発表以降、時を経るに従って、論文として致命的な問題点が次々に露見し、客観的に見て、その論文はとても科学論文としての評価に耐えないものと言わざるを得なかった。だから、この論文撤回というのは、当然の対応であったと言えるであろう。

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 この日は、中国共産党が学生たちの民主化運動を武力鎮圧した天安門事件から、ちょうど25年という日でもあった。中国は、その正式国名を「中華人民共和国」と称しているが、この天安門事件において、自国人民に武器を向けて殺傷したことにより、その国家の基本理念の正当性にまで疑問が提起されている状況である。中国共産党指導部にしてみれば、この天安門事件が起きたこと自身を取り下げることができるものなら取り下げたいと願っているのではあるまいか。習近平総書記は、小保方女史を羨望の目で見ているかもしれない、…そんな気もしたのであった。

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6月3日(火) 倉敷で 中国銀行 講演会 利は義の和だと 方谷の声

 昼過ぎに、橿樹舎を出て、岡山県倉敷市に向かう。今日は、中国銀行倉敷支店に招かれて、「倉敷地区情報交換会」での講演を行うことになっている。テーマは、先方からの依頼趣旨を踏まえ、「山田方谷の思想と現代の経営問題~ドラッカーの経営思想との類似性を考える~」とさせていただいた。倉敷市内の経営者を中心に、 200名を超える参加者が見込まれるということであり、さすがは中国銀行という印象である。
 実は、この中国銀行というのは、「第八十六国立銀行」をその源流としている。それを設立した中心人物は、山田方谷の弟子、三島中洲であった。そして産声を上げたのは、備中松山城がある高梁市であった。こんなことを考えれば、中国銀行のDNAの中には、確かに山田方谷の思想が織り込まれているはずであり、山田方谷に郷愁を覚えるというのも、そのDNAのなせる技なのかもしれないと思う。

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 その山田方谷、「理財論」という文章の中で、「利は義の和なり」という『易教』の言葉を引いて、政治のあり方について論じている。経営についても同じことであろう。その義を明らかにすることこそが、現代の経営問題であると考えたのであった。

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6月2日(月) 日本は 台湾よりも 暑いねと 旅せし人らと 電話で語りぬ

 台湾の旅から自宅に帰り着いたのは、夜の10時前。疲れていたので、旅行荷物を整理してすぐに就寝。
 今日の朝は、少し朝寝坊。遅く起き出してきて、昨晩に続いて旅行の荷物の整理や旅行中に溜まっていた手紙の処理や電話連絡等を行った。

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 その電話での連絡の中には、台湾を一緒に旅した仲間たちへのお礼の電話も含まれていた。その電話での開口一番、「台湾よりも日本の方が暑いね~」。新聞記事を読んでみると、昨日6月1日は、群馬県館林市や岐阜県揖斐川町では、最高気温が36.3度に達するなど、全国各地で猛暑日であったのだそうだ。 30度以上の真夏日ということであれば、全国の観測地点の約半分がそうであったらしい。それに伴って、熱中症で病院に搬送された人もずいぶん数多くいたのだそうだ。
 しかし、いくらなんでも温帯地域の日本で、6月1日に真夏日はないだろう、と思う。異常気象が叫ばれてもう随分になるが、やはり、地球は変調を期待しているのであろうか。台湾を旅してきた直後だけに、より大きく広い視野でこれからの世界を考え日本を考えていきたいと思ったのであった。

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6月1日(日) 芝山巖 六氏先生 墓前にて 皆で歌いし 「仰げば尊し」

今回の台湾の旅の最終日。朝一番にブランド店などが並んだモールタイプの土産店に立ち寄って買い物をした後、私たちは、台北市の北側にある「芝山巖」という傍に向かった。この間は昨年も訪れたが、台湾での日本統治が始まった直後に、日本人教師たちによって教育が始められた場所であった。
 この教師たちは、台湾の発展のためには教育が一番と信じ、全身全霊を投じた教育活動を行ったが、当時の台湾には独立運動家たちがいて、彼らに襲われて、惨殺された。その墓、この丘の上に建てられているのである。戦後、国民党軍が台湾にやってきたときに、その墓は破壊されてしまったらしい。しかし、その日本の学校で学んだ台湾の卒業生たちが、自分たちは、日本によって立派な教育を施してもらったと感謝し、お金を出し合ってその墓を再建したというのである。そして今も、その人たちによって大切に守られている。

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 私たちはその教師たちの御霊に祈りを捧げ、その前で、全員で「仰げば尊し」を歌った。ちょうどそこにいた台湾の人は、中国語でこの歌を歌った。時間を超え、また国籍を超えて、心が響き合った時間であった。
 その後、桃園市の「桃園神社」と「孔子廟」を訪れた後、桃園国際空港へ。そして再び日本に帰国。有意義な旅であったと思う。

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