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7月31日(木) 日本人 平均寿命が また伸びて 男も乗せたよ 80台に

 今日ニュースで話題になったことのひとつが、日本人の平均寿命がさらに伸びたということであった。とりわけ、男性の平均寿命が80.21歳となり、初めて80歳を超えたということである。ちなみに女性は86.61歳。いずれも過去最高である。国際的な比較すれば、女性は2年連続世界一、男性は前年の5位から4位に上昇ということである。まさに、人生80年時代という言葉が、現実のものとなった印象である。
 ちなみに、厚生労働省の試算によると、昨年生まれた子供の中で、 90歳まで生きるのが、男性では23.1% 、女性では47.2%にも及ぶということである。

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 ここで問題となるのは、この大きく伸びた人生の時間をいかに使って生きていくかという基本問題である。「山高きが故に貴からず、樹あるを以て貴しとなす」という『実語教』の考え方でいえば、人生の時間が長くなることが尊いのではなく、その人生を使っていかに有意義に生きるかということこそが強く問われるということであろう。ならば、日本社会が、この長寿社会に対応する人々の意識と社会の仕組みの備えることの重要性が、これからさらに高まってくると言わなくてはならないだろう。

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7月30日(水) 自動車界 トップを競う ビッグ3 日独米が 大接戦なり

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 今年上半期の自動車販売実績が出そろったという。それによれば、トヨタ自動車グループの世界販売台数が、今回初めて500万台を超え、 3年連続の首位ということになったそうだ。前年同期比で、3.8%増の509万7,000台ということである。しかし、これに肉薄して、ドイツのフォルクスワーゲンとアメリカのGMが追いかけてきている。2位のフォルクスワーゲンは、5.9 %増の497万台、そして、3位のGMは、1.4 %増の492万台を売り上げたということである。
 つまり、 1位と3位の間の差は、わずか18万台。売り上げ総数の0.3%程度の違いである。何らかの環境変化があれば、あっという間に変わってしまう順位と見たほうがいいだろう。
 私が、子供時代、そして青年期にビッグスリーといえば、 GM 、フォード、クライスラーだった。これらのブランドイメージは極めて高くて、日本車がこれらを凌駕する時代がやってくるなどということはとても考えられなかった。しかし、今や、フォードやクライスラーの名を聞くことはほとんどなくなった。移ろいゆくのがこの世の常であるから、こんなことも世の必然、と一言で言えばそういうことだが、改めて、光輝き続けることの困難さを思ったのであった。

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7月29日(火) 全国で 800万余の 空き家とや? 国力低下の 兆候だなこりゃ!

 総務省の住宅・土地統計調査(速報値)が発表され、全国の空き家数が、昨年の10月1日時点で、 820万戸となり、全住宅総数の13.5%に達していることが分かった。これは過去最高の数値であり、7戸に1戸が空き家であるというとんでもない数字である。さらに今後は、人口減少が進んでいくことから、さらに空き家が増える可能性があり、これが空き家をこれからどうするのかという問題が浮上してきている。

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 確かに、 私自身も、山村や漁村を含めて各地を歩き、地域の実情を調べているが、一見するだけでも空き家が多いことに気がつく。立派な屋敷が、草ぼうぼうのままに放置されているという家も散見される。一般に、何事においても後退することの方が、前進することよりも難しい、といわれるが、人口が急増して家不足に困る状態よりも、余った家をどう処理していくかということの方が難しいのかもしれない。
 日本は人口減少社会になったと言われて久しいが、数多くの荒れ果てた家を見ていると、確かにこの国は衰退しつつあるという印象を禁じ得ない。やはり大きなレベルで、この国の将来のビジョンを描き出し、その問題解決を図っていかねばならないと改めて考えたのであった。

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7月28日(月) 戦争と 社会を変えた 大戦が 始まりし日より もう100年だ!

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 今日は、第一次世界大戦が勃発してちょうど100年目となる日。オーストリア・ハンガリー帝国は、 1ヶ月前(6月28日)に皇太子夫妻をサラエボで暗殺されたのであるが、その事件を防げなかったセルビア政府を非難し、セルビアが受け入れ難い要求を含んだ最後通牒を突きつける。そしてそれを無条件で受け入れなかったセルビアに対して、宣戦布告し、そこから第一次世界大戦が始まることとなったのである。100年とは、 「十年一昔」という言い方で語るならば、もう「十昔」。年表の上では、ほんの少し前のように記述されるが、私の意識の中では、目眩を覚えるくらいにとんでもなく過去の話という印象である。
 テロリストともいうべき人の銃弾によって世界を巻き込んだ戦争が始まったということは、その前に、世界の中に様々な矛盾がうずまき、そのストレスが、すでに限界点を越えようとしていたということであろう。したがって、この戦争は、様々な社会矛盾を顕わなものとし、その変革に地球社会全体を動かす意味合いを持つものでもあったと思われる。事実、この戦争の境に、戦争の姿も社会の姿も変わったと評価される。
 それから100年を経て、主戦場であったヨーロッパは、EUとなっている。このような変化を、私たちはどう受けとめればいいのだろう。考えるべき課題をたくさん感じたのであった。

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7月27日(日) 日本の 憲法それは 外交手段? それならば 背骨どころか 化粧のたぐい?

 「四国マグマ・アカデミー」の日。このしばらく、この「マグマ・アカデミー」では、国の背骨としての憲法問題について考え合う勉強会を続けているが、今回は、「憲法学」の観点から、日本の憲法とはいかなるものであるのかということについて考え合ってみた。
 この日使った本は、原田武夫著『国家の読み解き方~憲法学という教養』と塩田純著『日本国憲法誕生~知られざる舞台裏』であった。つまり、私たちの目の前に示されている憲法条文が制定されるにあたって、その裏でいかなるやりとりが行われてきたのか、さらにはその根底に如何なる思いが宿されたのか、といったことを追い求めてみたのである。

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 最も考えさせられたのは、原田氏の著書の中で、日本においては、憲法は、国民の中から必然的に生まれてきたものというよりも、日本を取り巻く国際情勢において、外交手段として制定されたものではなかったかという指摘であった。つまり、明治憲法は、不平等条約の改正のために必要であったから制定されたのであり、新憲法は、極東委員会に対して、日本の国体を守るための手段として制定されたのではなかったか、としている、であった。
 それならば、これは、国家の背骨と言うよりも、化粧と呼ぶべきものではないのか、と思ったのであった。

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7月26日(土) イスラエル パレスチナでの 休戦は カラカラ日照りに 降る通り雨?

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 武力衝突が続くパレスチナ自治区ガザで、午前8時(現地時刻)から12時間の停戦が実現。ガザでは久しぶりに、市民たちが街にあふれ、 一時の平和を楽しんだという。カラカラ日照りの中に短時間降った通り雨のようなものであったようだ。そして、国際社会は、この停戦の延長を求めたのに対し、イスラエル政府はそれを受け入れ延長を決定したが、ガザを実行支配する「ハマス」は、それを拒否。ロケット弾をイスラエルに打ち込んだため、再び戦闘が開始された。
 そんな中で、さらに死傷者の数は増えつづけ、死者も1,000人を超えた。その中には、子供を含む一般市民も数多く含まれていて、その悲惨さはとても言葉に尽くせない。
 このパレスチナでの戦いが、このような泥沼に足を踏み入れたようなどうしようもない姿になってしまうには、それだけの理由があるだろう。宗教が絡み、当事国だけでない国際政治の問題もあるだろう。政治家だけでなく、国民レベルの相互不信感も相当の高まりを見せているに違いない。しかしそれでも、このもつれた糸を「快刀乱麻を絶つ」ことにしなくてはならない。カラカラ日照りを克服していかねばならないと思う。

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7月25日(金) 出版界 今年は更に 本売れず ピークに較べりゃ 約6割に

 出版科学研究所の発表によると、今年の上半期の書籍・雑誌などの推定販売額は、8,267億円であり、前年と比べると、5.9%の減。これは、過去最大の下げ幅となるのだそうである。昨年1年間も、大きな減少を記録していて、前年比3.3 %減の1兆6,823億円だったそうである。この昨年の数値は、売り上げがピークであった1996年の2兆6,564億円に比べれば、63.3% となる。それから今年はさらに減少しているので、おそらく6割を切りこむことになるのではなかろうか。

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 そう言われてみると、私は、時々書店を覗いているが、来店客の数が、めっきり少なくなっている。これは、ネット通販のアマゾンの年間出版物売上高が1,500億円から2,000億円とも言われ、書店での購入者が減少していることにも影響されていると思うが、かつてのにぎわいを知る目からすると、出版文化の衰微につながるのではないかと気がかりである。
 そういう私自身も、本の購入額はずいぶん少なくなった。かつては月に4万円とか5万円のお金を使っていたと思うが、この頃は、おそらく1万円余であろうか。

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7月24日(木) 飛行機の 墜落この頃 多いねぇ 今日は台湾 アルジェリアでも…

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 今日は、飛行機の墜落事故が2件相次いだ。
 1件目は、台湾南部の高雄から澎湖諸島の馬公空港に向かっていた航空機。午後7時過ぎに、馬公空港着陸時に起きたということである。台風通過後で、雨や風の強い中で着陸を試みたということであり、その悪天候が理由ではないかとされている。 58人が乗っていて、そのうち48人が死亡したそうだ。
 2件目は、西アフリカのブルキナファソからアルジェリアに向かう途中の航空機。 116人が乗機していた飛行機であるが、その途中で消息を断ったということである。
 ウクライナ上空で撃墜されたマレーシア航空機の問題が、今もトップニュースで報じられるなかでの航空機事故であり、一日に2件立て続けの事故であるだけに、飛行機の安全性について、議論が起こっている。
 アメリカの国家運輸安全委員会の調査によれば、航空機で死亡事故に遭遇する確率は、0.0009%だという。これは、 8200年間毎日飛行機に乗っていて、いちど事故に合うか合わないかという確率なのだそうだ。自動車で死亡事故に遭遇する確率は0.03%とのことであり、飛行機の方がずっと安全ということなのだが…

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7月23日(水) 新居浜が 日本一の 暑き日に 車走らせ 調査のキャラバン

 私が生活し、活動の拠点としている新居浜市が、全国ニュースに登場した。それは、今日、全国各地で気温が上がって、猛暑日を記録するところが数多くあったが、その中で第一位になったのが、新居浜市であったという報道であった。

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 確かに暑かった。そんな日に、私が向かったのが、隣町の西条市。実は、戦前に台湾電力の社長を務め、台湾の工業化を推進した松木幹一郎氏について、 8月の「四国人間論ゼミ」で取り上げることにしているのだが、その調査のために、松木氏の生まれ故郷の研究者にお会いする約束をしていたのであった。知り合いの人と一緒に、その研究者のお宅にお邪魔して、いろいろな話を聞かせていただいた。そして、墓所や生家を案内していただいた。松木幹一郎氏のことがより身近な存在と感じられ、とても有意義な時間であった。心から感謝したい。
 先人について学び知るためには、出来る限りその人が人生の時を過ごした場所を訪ねることが大事だと思う。その場所を共有したという感覚が、その人間理解に現実感を与えてくれる。特に、この暑さの中で訪問したことには大きな意味があったのではないかと思う。

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7月22日(火) 久々の 映画鑑賞 「ノア約束の舟」 舟に乗せたは 神との約束?

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 夕刻から、妻と一緒に、久しぶりに映画を見に行く。『ノア約束の舟』という、聖書の中に書かれている「ノアの方舟」を題材にしたアメリカ映画であった。北アメリカでは、公開初週末3日間で、約4,370万ドルを売り上げ、初登場でたちまちトップとなったそうである。その他の国でも、高い興行成績を上げているようである。
 しかし、私たちが入場した映画館では、広い会場に観客が何名かがパラパラといる程度であった。やはり、聖書に題材を求めた映画というのは、聖書に触れたことのない人にとっては、あまりにも縁遠く、難解な映画ということであろうか。また、日本人にとっては、文化が違いすぎて、簡単に感情移入ができないということだったのかもしれない。
 ちなみに、「ノアの方舟」というのは、人間たちが様々な悪業を行っているのを見た神が、神に対して従順なノアの家族以外を全て滅ぼすと、ノアに大きな方舟を作らせた上で、大洪水を起こしたという話である。神との約束を従順に守るか、人間としての情愛を大切にするか、ノアの苦悩が描かれた映画であった。
 ユダヤ教やキリスト教の信仰する人たちが、神との約束と現実の狭間で、いかに生きようとしたのか、考えさせられた映画であった。

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7月21日(月) 海は母… 田舎の母に 年一度 会いに戻るが “海の日”の意味

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 7月の第3月曜日は「海の日」。国民の祝日の1つで、多くの人が休日となった。
 国民の祝日に関する法律によれば、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日とされている。世界中で、「海の日」を国民の祝日としているのは日本だけだという。流石は、海洋国家を自認する国だけのことはある、と言えそうである。
 しかし、実態はとなると、いささか心許ない気持ちになる。日本人が、日常の生活の中で海を意識するということがどのくらいあるのかと考えてみると、漁師や船乗りなどを除けば、ほとんどないと言っていいのではなかろうか。特に私の場合は四国に住んでいるから感じるのだが、この四国を取り巻く海の存在は、自分たちを豊かにする存在というよりも、交通の障害という意味合いの方が強い印象である。私たちは、日常生活の中に、海の存在をほとんど意識していない。
 だから率直な印象として言えば、「海の日」とは、母なる海に、年に一度里帰りして会うという印象である。もっとも、私の場合は、この1日も海に関わることは全くなかったが…。

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7月20日(日) 健やかに 人育むは 対立じゃなく 生命を1つに まとめる営み

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 教師人間論ゼミ。今回のテーマは、「森政弘著『仏教新論』を読む」。
 この本は、著者である森政弘先生から、昨年の夏、出版してすぐにプレゼントしていただいたものである。森政弘先生は、技術者になろうとする学生たちのオリンピックとも言うべき「ロボコン」を提案し、育て上げて来られた「ロボット博士」である。しかし同時に、仏教に対して深い造詣を持っておられ、数多くの仏教に関する著書も世に出しておられる。
 私が初めて森政弘先生にお会いしたのも、松下政経塾に講話に来られた時のことであり、人間の生き方や世の中の見方や考え方などについて多方面からの有用なお話をいただいたことが今も心に刻まれ残っている。その後、私もロボットの振興に取り組んだ関係で、度々お会いし意見交換する親しい関係であった。
 今回の本『仏教新論』のテーマは、「 二元性一原論」と呼ばれるもので、物事を二つに分けて見るのではなく、 一つと見ることの重要性を論じている。今の教育現場にも大きな示唆があるものと思い、これをテーマに取り上げたのであった。そして特筆すべきことに、このゼミの参加者には、著者の森先生と、直に電話を通してお話をいただいた。思い出に深く刻まれたゼミになったのではあるまいかと思う。

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7月19日(土) しまなみの 自然と文化を 満喫す サイクリングが 無料になったよ!

 愛媛県の今治市と広島県の尾道市を結んでいる高速道「瀬戸内しまなみ海道」の自転車通行料金が無料となった。このしまなみ海道は、高速道路には珍しく、歩行者や自転車が通行できる道路となっている。そしてこれまでは、自転車で通行しようとすると、 50円から200円という料金がかかっていたが、それを両県が負担することによって無料化することとしたものである。

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 これは、とても宣伝効果も高く、効果的であると思う。しまなみ海道というのは、美しい多島海・瀬戸内海に架けられた数多くの長大橋を渡って行く道である。しかも、その道中の島々には、様々な歴史が宿されていて、数多くの観光地がある。おそらく、世界中見渡しても、これほどにその景観に魅力があり、また道中に訪れるべき場所があるというサイクリングロードは、ほとんどないと言ってもいいのではなかろうか。
 しかも、この頃はサイクリングが、世界的に大流行する兆しがある。その人たちは、お金の価値よりも環境の価値を重視する人たちが多く、経済価値を表に出さない誘客のシンボルとして、この無料化というのは大きなインパクトを持つものであると信じる。

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7月18日(金) ウクライナ 上空通過の 航空機 ミサイルにより 撃墜されけり

 この日の夜、耳を疑うようなニュースが飛び込んできた。東部ウクライナ上空を飛行中のマレーシア航空機が、地対空ミサイルによって撃墜されたのではないかというニュースであった。乗員乗客合わせて298名が全員死亡したとのことである。
 ウクライナ東部といえば、親ロシア派勢力とウクライナ政府軍とが、戦闘状態となっている地域である。だから、この地域は当然、危険地域であり、地域内に足を踏み入れるにはよほどの注意が必要だと思うが、まさか高度1万mを高速で飛行中の飛行機が狙われ、撃墜されるなどということがあり得ることなのかと、驚いたのであった。

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 ここで使われたミサイルとは、当然、正規軍が装備する高性能な地対空ミサイルであると考えざるを得ないだろう。ならばそれを撃ったのは、ウクライナ軍なのか、それともロシア軍なのか。このような事件が起こると、様々な憶測が出され、また双方からの宣伝戦が行われ、あたかも推理小説を読んでいるかのような展開になるのであるが、今回の場合は、どうなるのであろうか。
 それにしても、こんなことが起きると、何が世の中での常識であり良識なのかもわからなくなってしまう…。

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7月17日(木) くもりよの 特定秘密 保護法や 運用規準 素案まとまる

 政府は、この日、機密情報を漏らした公務員らの罰則を強化する「特定秘密保護法」の運用基準に関する素案をまとめた。この法律は、昨年12月に成立したものであるが、政府にとって不都合な情報が隠蔽されてしまい、「国民の知る権利」が制限される恐れがあると指摘されてきたものである。しかし、現実的問題として、日本政府が国際的な約束に基づく機密情報を守りきれないとなれば、外交交渉に支障が出てくるし、また、特に国防上の機密情報については、国家の安全保障上、その秘密が守られることが必要である。そこで、その機密情報の分野や指定条件、保護期間などを定めて、報道や言論活動に対して、不当な制限を課すことがないようにこの運用基準が定められようとしているのである。

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 しかしこの運用基準というのは、原理原則として明快に割り切れるものではなく、あくまでもいかにうまく妥協点を見出すか、という種類の曖昧さを孕んだ問題である。どうしても、歯切れの悪いものとならざるを得ないだろう。
 天候に例えれば、雨が降るかどうか、明快には判断できない「曇り空」の様なものである。そこで、「くもりよの」という枕詞をつけて、短歌を詠んでみたというわけである。

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7月16日(水) 鹿児島の 川内原発 退院を 前になせるは 健康診断!

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 原子力規制委員会は、定例会を開催し、鹿児島県にある九州電力川内原発1・2号機に関して、「新規制基準に適合している」とする審査書案を了承した。これから先30日間の意見公募などを経て、この審査書を正式決定する流れとなるが、この過程で、技術的問題に関する新たな検討課題が提起される可能性はほとんどなく、事実上、再稼働の技術的課題はクリアされたと言ってよいであろう。
 ただ、この規制委員会が判断するのは、原発が技術的に規制基準に適合しているかどうかという点だけであり、実際に原発を稼働させるかどうかという問題は、それから先の問題である。今後、地元での同意の取り付けが必要であり、これから先は政治的判断がいかに下されるかという問題となる。
 それはちょうど、病気で入院した患者が、医者から、「もう健康上の問題については心配ないから、退院してもいいよ」と言われるのに似ている。その健康診断を、原子力規制委員会が行い、その判断を下したということである。だからこれからは、退院していいと言われた患者を本当に退院させるかどうか、周りの環境を含めて判断していくことになるということである。

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7月15日(火) 死に至る 業病それは 少子化だ! 地方自治体 半減の危機?

 全国知事会は、この日、佐賀県唐津市で会議を開き、「少子化非常事態宣言」の採択を決定した。
 この宣言では、少子化対策を「国家的課題」と位置づけ、その対策を、「国と地方が総力を挙げて抜本強化する」と明記するとしている。山田啓二・全国知事会長は、「国の対策が大幅に講じられたことはなかった。日本は死に至る病にかかっている」とその危機感を強調した。なお、この会には、少し前に、全国の市町村の半数が、人口減少の影響で消滅する可能性があると発表した、増田寛也・元総務大臣も参加。長期的視点に立って、人口問題に対する取り組みを進める必要性を強調したという。

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 この少子化問題というのは、なかなか行政が取り扱うには難しい問題であると思う。この少子化問題の奥には、結婚しない若者が増加しているという問題がある。そして、この結婚という問題は、一人ひとりの人生にとって、個人の意思に属する極めて大きな問題であるだけに、行政が一律にその方針を示すことのできる問題ではない。せいぜいが、出会いの場を作ってみたり、結婚後の生活の環境整備をしたりという程度のことであろう。
 さて、全国知事会は、こんな宣言を出した後に、どんな動きを行うことになるのだろう。興味深く見守ってみたいと思う。

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7月14日(月) ブラジルの ワールドカップ 結局は ドイツが頂上 きわめる蹴る…

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 ブラジルで開催されていたワールドカップ・サッカー大会は、いよいよ決勝戦。ドイツとアルゼンチンの強豪同士の対決となった。試合時間中には両者ともに得点ができず、延長戦に。そこで、ドイツのマリオ・ゲッツェが、 延長後半に決勝点をいれて、ドイツの優勝が決定した。優勝賞金は3,500万ドル(日本円で約35億円)とのことである。
 残念ながら、日本チームは、一勝もできないで決勝トーナメントに進めなかったが、それでも、ニュースなどでは、ワールドカップの話題で溢れていて、世界中の国が約1カ月間にわたって争うこの試合が、とても大きな関心を呼ぶものであることを、改めて痛感した。
 優勝国ドイツでもその関心は極めて高く、メルケル首相も、この決勝戦の観戦のためにわざわざブラジルを訪れていたという。そこで、今日のイラ短日記は、筆の勢いで、 2つの語呂合せギャグ。
 メルケル首相が言ったとさ…「優勝したのはどいつだ?」 オヤジ・ギャグですね。
 もう一つ。「結局は、ドイツが頂上、極める蹴る(極むメルケル)」 オ・ソ・マ・ツでした。

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7月13日(日) 仁淀川 故郷の山河は 美しきかな 人生旅路で 戻るべき川

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 「四国人間論ゼミ」の日であった。今回取り上げたテーマは、「宮尾登美子著『仁淀川』を読む」。
 著者の宮尾登美子女史は、高知市に生まれ育った。父親は、遊郭に芸妓を紹介する仕事をしていて、それゆえ、著者は、子供時代、周りの人たちから蔑みの目で見られてきた。それを嫌い、また家族を憎み、家を飛び出すようにして結婚。夫とともに満蒙開拓団の一員として、満州に出向くが、間もなく終戦。 九死に一生の辛苦を経て、昭和21年に高知に帰郷する。
 この小説『仁淀川』は、主人公が夫の里に帰り着いたところから物語が始まっている。その冒頭に、主人公は、水に苦しんだ満州時代を振り返りながら、清冽な水がとうとうと流れる仁淀川の風景に深い感動を覚える場面が出てくる。そしてそれから、戦争直後の疲弊しきった日本社会の中で、いろいろな問題に遭遇しながらも、それを乗り越えて生きていく主人公の姿と、様々に入り乱れた人間模様が幾重にも重なって描き出されていくのである。
 著者が、この小説に『仁淀川』という題をつけたのは、自らを母川回帰の魚に例えたのではないかと思われる。いちど離れた家族のもとに、自分が運命的に帰っていく、そんなモチーフを強く感じたのであった。

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7月12日(土) 教育者 集い学べる 研修会に 招かれ語るは 本物教師!

 愛媛県中部の山間地にある久万高原町で、今年度第一回目の「教師研修会」が開催され、そこに講師として招かれた。講演テーマは、「本物の教師を目指して!」。 20名余りの教師が集まり、さらに、久万高原町の町議会議長や議員も参加していた。

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 私は、この講演の中で、本物の教師を目指して取り組むことの重要性を力説した。そしてそのような教師であってこそ、子供たちと真に響き合う教育が展開できるのではないかと語りかけた。さすがは自ら志願して勉強会に参加している教師たちであり、話を聞く姿勢は、とても真剣なものであった。
 政治の世界でも、教育こそが国家の最重要課題だとよく語られる。しかしそこで議論されるのは、多くの場合、いかに制度や待遇を改善すればいいかという環境中心の議論である。これは違うと私は思う。教師こそが、教育の場における主人公であり、その教師がいかなる教師になるかということこそが、教育の本質問題ではなかろか。だからこそ、その教師が、本物の教師を目指して成長していこうと努める姿があってこそ、教育をよくしていくことができると信じているのである。

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7月11日(金) 台風を 案じ過ごせし 3日間 後から思えば 杞憂であった!

 韓国から日本にやってきて、私たち夫婦と三日間を共にした、ソンヨンギル(宋永吉)氏は、午後3時過ぎの新幹線で、次の目的地である福岡に向かった。振り返って、いろいろな土地や名所を訪れ、私の仲間たちと広く交流していただいた三日間であった。

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 この期間は、少し前に発生した台風8号が、ちょうど中四国地域を直撃すると予想されていた時であった。当初の台風中心の気圧は、935 hpa 。そして最大風速は、秒速75メートルに及ぶという大型台風であり、少し前までは、その進路予測の中心が瀬戸内海を縦断するコースになりそうであったので、無事に予定をこなせるかどうか心配したのであったが、結果的に言えば、その台風は、四国の南・太平洋上を東進したので、強い風に浮かれることなく、また雨に打たれることもほとんどなかった。とても幸運なことであったと考えている。
 「杞憂」という言葉がある。中国古代の杞の人が、いつか天が崩れ落ちてくることがあるのではないかと案じて夜も眠れなかったという逸話から、「取り越し苦労」することを表現する言葉である。しかし、未来のことを事前に知ることができない私たちにとっては、無事に終わったから笑い話で済むのであるが、もしも、私たちの訪問地を直撃するコースを台風が進んでいたら…と考えると、ぞっとする思いであった。

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7月10日(木) いろは丸 山田方谷 人間論ゼミ ジグソーパズルの 如き一日?

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 前日の夜は福山市で宿泊。今日は朝から、細羽さんの案内で、鞆の浦に向かう。ここは、江戸時代の朝鮮通信使一行が滞在した土地として知られている。とても風光明媚な港町である。加えて、坂本龍馬が操船していた「いろは丸」が、紀州藩の船と衝突して沈没したときに、その賠償交渉の舞台となったことでも知られている。ソンさんは、幕末期の志士・坂本龍馬に強い関心を持っているので、この土地のご案内したのであった。
 そこから次に向かったのが、岡山県の高梁市。山田方谷が活躍した土地である。幕府側の改革者についても、ソンさんに関心を持っていただきたいと思って、ご案内した。備中松山城や方谷園、高橋市役所などを訪れた。
 さらに、岡山大学で韓国との交流を進めている教授との面会、そしてその後、岡山人間論ゼミメンバー約50名との交流懇談会。とても心が響きあって、盛り上がった交流会であった。
 終日、いろいろなところをご案内した一日であった。一見して、バラバラの関心に基づいて訪れたように見えるそれぞれの場所が、一つ一つのジグソーパズルのピースだとすれば、それらをこれからソンさんの頭の中でいかに1枚の絵に仕上げていたっていただけるのか、そこに強い興味を感じたのだった。

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7月9日(水) 旧友の ソンヨンギルを 四国に迎え 孫文たれと 語りかけたり

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 私の旧友・ソンヨンギル(宋永吉)氏が、私が住む四国新居浜の橿樹舎を訪ねてくださった。
 ソン氏は、元・韓国国会議員。当時、韓日議員連盟の21世紀委員長を務めていて、私が日本側の21世紀委員長であった関係で、いろいろな交流をしてきた。ソン氏は、その後、国会議員から、韓国を代表する国際空港がある仁川市の市長をつとめていたが、この6月初旬の韓国統一地方選挙の結果、まさかの落選を喫して、今は無冠の立場となり、その心の整理をする意味もあって、今回、日本を訪れたのだと思う。
 無冠という意味では、私も、議員バッジを外して、もう5年。在野の立場からいろいろな活動を展開している様子を見てもらうのも、彼のこれからの活動に何かの参考になるのではないかと、橿樹舎にお迎えしたのであった。
 私の率直に、ソン氏には、「 21世紀韓国の孫文先生になってほしい」と語りかけた。幾多の失敗を乗り越えて、最終的に清を滅ぼして、中華民国を建国した男である。困難は、気骨ある人間にとっては、自らを成長させる栄養素である。ソン氏ならば、必ずやこの苦難を乗り越え、さらに大きな男になるだろう。
 私の身長は、 183センチであるが、ソン氏も、同じくらいの背格好である。体重は恐らく私より上だろう。とてもパワフルな男であるから、必ずこの落選の苦難から立ち上がる。そう信じている。

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7月8日(火) 習主席 盧溝橋での メッセージ 中共指導部 足下揺らぐか?

 今日、北京郊外で日本と中国の軍隊が衝突し、日中戦争開戦のきっかけとなった盧溝橋事件から77年を迎えた。盧溝橋にある「中国人民抗日戦争記念館」では、盛大な式典が行われたそうだが、習近平・国家主席がここで演説、中国の最高指導者がこの式典に参加するのは初めてのことだそうである。
 習近平氏は、その演説の中で、「侵略の歴史を否定、歪曲、美化しようとする者を中国と各国の人民は決して認めない」と語ったのだそうである。これは明らかに、日本政府への批判の言葉である。習近平氏は、国際舞台でも、日本の歴史問題を取り上げて、公然と日本批判を続けている。国家の最高責任者としては、あまりにも異常な振る舞いと言わざるを得ないのではあるまいか。

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 私の想像であるが、このような振る舞いをせざるを得なくなっているというのは、中国共産党の指導部自身の足元が大きく揺らいでいるせいではあるまいか。新疆ウイグルやチベットでの反政府事件、国内の地方政府が抱える膨大な隠れ借金、経済の停滞、そして党や軍の幹部による汚職など、まさに内憂外患の状況である。
 習近平氏が、一方で、「中華民族の偉大な復興」を語り、もう一方で、執拗に日本批判を続けるのは、政権の求心力を回復するための振る舞いに見えるのだが、いかがであろうか。

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7月7日(月) 7月の 台風として 最大級 警戒せよと ニュースは叫べり

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 ニュースでは、「台風8号」の話題一色である。この台風は、 7月2日にグアム南西海上で熱帯低気圧になり、太平洋上を北西に進む間に、勢力を強めた。そしてこの日には、気圧が935 hpaと巨大になり、最大瞬間風速も、秒速70メートルを超える恐れがあるということだ。明日には沖縄に接近するとのことであるが、その際、台風としては初めてとなる特別警報が発令される可能性が語られている。 ともあれ、7月に日本に近づくと予想される台風としては、この台風8号は、最大級の強さだということである。
 また、日本ではまだ梅雨が明けていない地域が多く、梅雨前線が日本列島上にかかっているため、そこに台風からの湿った空気が大量に流れ込むことによって、日本各地での豪雨災害も心配されている。
 それだけに、テレビ報道も、その危機感を視聴者に伝えようとしているのか、絶叫調で現地レポートが行われている。そして避難の重要性が繰り返し流されている。災害に備えておくことは、とても大事なことである。
 ただ、台風の場合、その進路がどうなるかによって、その被害が大きく異なってくる。常に新しい台風情報を取り入れながら、冷静に判断していくことが大切だと思う。

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7月6日(日) 日本が 世界経済 引っ張ると 希望を語る クルーグマンさん

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 「フォレスト・トレンド勉強会」の日。今回取り上げたのは、プリンストン大学教授・ポール・クルーグマン氏の著書『そして日本経済が世界の希望になる』であった。ノーベル経済学賞受賞学者が、現在の日本経済をどのように見ているのか、それを学び、アベノミクスに対する判断材料にしたいと考えてのテーマ選定であった。
 クルーグマン教授といえば、ニューヨーク・タイムズで辛口の批判コラムを執筆していることでも知られている。その辛口学者が、今回取り上げた本の中では、「日本経済こそが、世界の希望」であるとまで論じ、アベノミクスに対して、これ以上の表現がないくらい、高い評価を与えているのである。その背景には、クルーグマン教授を始めとするプリンストン学派と言われる経済学者たちが、かつて提言した内容を、ほぼそのままに安倍政権が政策化し、現実のものにしてきているということがあるようである。クルーグマン教授にしてみれば、アベノミクスのもとで、これまでの停滞した経済状況を打破し、デフレ脱却に向けて動き始めている日本経済は、まさに我が意を得たりという印象なのであろう。
 私たちは、時々、原理を論ずる本に立ち向かう必要があると思う。それによって、頭の中が整理されてくるからである。今回の勉強会は、現在の日本経済についての見方考え方を整える意味のある勉強会であったと思う。

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7月5日(土) 明治の世 礎築くは 利通公 死後に残せし 大きな借金

 「四国マグマ・アカデミー」開催。少し前から、憲法問題を中心に、この日本の国の礎を築いた人たちを取り上げ、その人生と思想を論じることとしているが、今回取り上げたのは、大久保利通公。西郷隆盛とともに、薩摩藩や朝廷を動かし、明治維新を成し遂げる上に大きな力を振った人物である。しかし、それ以上に注目しなくてはならないのは、維新成就の後に、明治維新政府の体制を確立し、明治日本の礎を築いた功績である。

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 大久保利通公は、自らが確信をしたことは、いかなる抵抗に遭遇しようとも、それを貫いた。いやむしろ、その抵抗すらも、自らの思いを実現するための糧にしたと表現する方が的確であろうか。その結果が、西南戦争。武士の時代に幕を下ろし、日本を近代国家にするために、西郷隆盛をはじめとする旧薩摩藩士たちと戦ったのであった。そしてそれに勝利したことにより、天皇を中心とした中央集権的な政治体制を不動のものにした。そしてその足場の上に、議会制度の創設や憲法制定にまで思いを巡らせるのである。
 しかしその思いは、西南戦争の翌年、あえなく打ち砕かれてしまう。太政官に出勤する途上、紀尾井坂で、暗殺されてしまう。享年49歳。まだまだなすべき仕事を胸に抱いていたようである。
 死後に残ったのは、9,000円という借金。公に尽くし抜いた清廉な政治家であったと言えよう。

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7月4日(金) この春に 産ぶ声内閣 人事局 初仕事では 女性の登用

 この日、内閣人事局が発足して初めてとなる中央省庁の幹部人事を決定した。省庁間の交流人事を活発化し、中央省庁の縦割り行政を排除する姿勢を鮮明にした人事と評価されている。
 そして目に付いたのは、安倍内閣が看板とする「女性の幹部登用」である。法務省と経済産業省で、初めての女性局長が誕生した。また、厚生労働省では、女性3人が局長級以上となった。これで、全省庁を合わせての局長級以上の女性官僚は、10名ということになった。

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 第一次安倍内閣時代には、渡辺喜美氏を規制改革担当の内閣府特命担当大臣として、急進的な国家公務員制度改革を進めようとしたが、それが結局は、内閣を短命にしたという指摘もなされている。今回は、その時の苦い経験を踏まえて、まずは政治主導で人事を動かし、その上で、官僚の協力を取り付け、様々な改革に取り組むということなのであろうか。城攻めはまず外堀を埋めることから、ということである。
 とは言え、まだ内閣人事局は生まれたばかり。巨大な官僚組織を動かしていくうえに、今後どのようなかじ取りをしていくのか、注目をしていきたい。加藤勝信・初代内閣人事局長の手腕に期待したいと思う。

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7月3日(木) 北朝鮮 拉致者調査に 踏み出せり ミストの国ゆえ 先は見えねど…

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 北朝鮮は、すでに、拉致被害者を含む日本人の安否確認の再調査を約束しており、7月1日に北京で行われた外務省局長級協議で、北朝鮮国内に生存しているとみられる日本人のリストを提示していたことが明らかになった。そして、この4日には、その安否を調べるための特別調査委員会を発足させることとしている。
 注目すべきなのは、この特別調査委員会の委員長に、ソ・テハ国家安全保障部副部長が就任していることである。この組織は、北朝鮮の秘密警察であり、国の隅々にわたる情報管理を担っているとされる。それだけに、日本人の安否情報をつかんでいる可能性がある。さらに、このソ・テハ氏は、北朝鮮の最高指導機関である国防委員会安全担当参事という役職も兼任しており、彼が動けば、北朝鮮内のさまざまな機関が協力せざるをえないということである。
 これで、北朝鮮における拉致者調査は大きく前進することとなりそうである。ただし、北朝鮮がこの体制を打ち出した背景には、日本との取引を強く意識しているはずであり、今後の日本側の交渉如何によって、北朝鮮の対応が大きく左右するという状況になりそうである。
 北朝鮮はミストがかかった国。先のことまではとても見通せそうにない。

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7月2日(水) ロボットや 燃料電池車 世界での 統一規格に 向かい動けり

 日本政府と欧州連合は、この日、ブリュッセルで専門家会合を開き、➀燃料電池車②医療・介護ロボット③化学物質の管理④鉱物の登録制度⑤個人情報の取り扱い、の5分野について、企画や規制を統一する方針を確認したという。来年の春までに具体案を作り上げるという方針のようである。そして、この日欧間での規格の国際標準を、他の国々にも広げ、いずれは世界全体の規格にしていくという方針である。

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 いよいよ、ロボットや燃料電池車などが、研究開発段階から本格普及段階へと歩を進めてきたということであろう。このイラ短に描いたように、これから「本格普及マウンテン」に登山を始める前に、登山の装備や体調をきちんと整えて、障壁をできるだけ少なくした上で、山に立ち向かっていこうとしているのである。
 振り返ってみれば、医療や介護におけるロボットも、燃料電池車も、ずいぶん長い時間を研究開発に費やしてきた。その研究開発段階では、いろいろな可能性に挑戦するために、あまり早い段階で規格化を進めない方がいいとされる。しかし、実用化段階となり、それが普及するとなると、国際的な規格化をきちんと行った方が、国境での障壁が少なくなり、大量生産によるコストダウンを図ることができるようになる。
 さぁこれからが勝負だ。日本企業の活躍を期待したいものだと思う。

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7月1日(火) 自衛隊 60周年 記念日に 憲法九条 解釈変更

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 政府は、夕方に開催した臨時閣議で、集団的自衛権を使えるようにするための憲法解釈変更を決定した。この解釈変更によって、日本が攻撃されていなくても、日本国民に明白な危険があるときなどには、自衛隊が他の国の軍隊と一緒に反撃行動を起こすことができるようになる。これまで、憲法9条によって「専守防衛」の厳しい枠組みの中でしか活動できなかった自衛隊が、そのくびきから少し解き放たれて、より幅広く活動を行うことができるようになるということである。
 安倍総理は、この閣議決定の後、記者会見に臨み、近年の日本を取り巻く情勢の厳しさの中で、あらゆる事態を想定して切れ目のない安全保障体制をつくりあげる必要性を強調した。そしてその万全の備えを持つことこそが、日本に対して戦争を仕掛けようとする企みに対する抑止力になるとして、今回の決定が、むしろ戦争に巻き込まれる可能性を低くするものだと主張した。この憲法解釈変更の意義がいかなるものであるかということについては、いろいろな議論があるだろうと思う。
 今日はちょうど自衛隊が発足して60周年になる。その記念日に、自衛隊はこれまでまとってきた服を衣替えしたということである。この衣替えが、平和国家日本にふさわしいものであることを願いたい。

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