10月31日(金) 日銀が 追加緩和を 決定す 禍福の縄は より太くなる?
日銀が、金融政策決定会合で追加的な金融緩和方針を決定。その内容は、マネタリーベースの増加ペースを、現在の年間60~70兆円から、10~20兆円増やし、年間約80兆円とするというもの。これに合わせて、長期国債買い入れを増額し、年間約80兆円とすると同時に、その残存期間も大きく延長する方針である。
この発表は、かなりサプライズなものであったようで、市場は大きく反応。為替市場では、円安が急速に進行。そして、株式市場では、前日に比べ750円あまり高い1万6,413円でこの日の取引を終えた。
日銀がこの時期に追加緩和を決定したのは、ひとつには、この12月に予定される消費税増税に向けての環境整備のためであろう。日銀の黒田総裁は、かねてより消費増税実施論者であり、先の消費増税後の景気動向が思わしくないことから、あえてここでカンフル注射を決断したということであろう。また、安倍政権の掲げるデフレ脱却と2%の経済成長に向けて、来年度予算編成前にこの方針を発表したということでもあろう。
私の率直な印象は、日本の銀行と日本政府がまさに不可分のあざなえる縄となって、日本の経済状況を作り上げていこうとしているということである。「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉があるが、これが禍と出るか、福と出るか、アメリカでは量的金融緩和を終了したと発表された直後でもあり、綱渡りの状況となってくるだろうと思う。
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