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11月30日(日) 日本が 独立回復 果たすため はった煙幕 今も漂う?

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 「四国マグマ・アカデミー」。今回取り上げたテーマは、「サンフランシスコ講和条約」。昭和20年9月2日、日本がミズーリ号上で降伏文書に調印して以来、連合国軍によって占領状態となっていた日本が、これによって独立を回復したという記念すべき条約である。昭和26年の9月8日に調印が行われ、昭和27年の4月28日に発効した。
 この講和会議は、サンフランシスコのオペラハウスで開催され、日本を含む52カ国が参加した。しかし、ソ連とポーランド、チェコスロバキアは調印していない。インドは会議そのものに参加していない。インドネシアは調印したものの、批准しなかった。ビルマは不参加。台湾の国民党政府は講和条約締結したが、中国本土の共産党政府は参加を認められなかった。日本にとっては、必ずしも国際社会が揃ってこの条約締結を歓迎される状態ではなかったということである。
 この交渉は、主に、吉田茂首相とアメリカ国務省のジョン・フォレス・ダレス長官顧問の間で協議が進められた。吉田首相は、何よりも独立回復を優先する思いから、微妙な問題に対しては煙幕を張る戦術で対応したようである。その結果、米軍基地問題や領土問題、またいわゆる歴史問題など、今現在に至るも曖昧なままの問題が数多く残ってしまった。日本の戦後史のスタートとも言える大事な交渉であったと思う。

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11月29日(土) 台湾の 地方選挙は 与党大敗 香港見てりゃ そりゃそうだろう

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 台湾で、統一地方選挙が行われ、与党の国民党は、台北市、台中市、桃園市(現在は桃園県)の3つの直轄市で市長ポストを失って、大敗をした。この結果、台湾の総人口の7割を占めている6つの直轄市の中で、国民党の市長が残ったのは、新北市だけとなり、 4市が、台湾の独立を志向する民進党の市長ということになった。
 1年余り先には、総統選挙が行われる予定であり、台湾の進路、とりわけ中国との関係をめぐって、大きな転換点を迎えたとも言えそうである。馬英九総統は、この敗退の責任を取って、兼任していた国民党の主席を辞する見通しとなっている。
 今回の与党国民党の大敗の原因はといえば、最も大きな影響を与えたのは、やはり香港における学生を中心としたデモであろう。香港の次期行政長官選挙の民主化をめぐって、2か月にわたって道路を占拠するなど、民主派の抵抗が続いているが、そこで露わになった香港併合時の「一国二制度」の約束が空文化してしまっている姿に、台湾の人たちが強い危機感を覚えたのは間違いがない。おそらくは、これから先の中台関係も、大きな方針変更が生まれる可能性が出てきたように思う。
 中国の、アメと鞭を使い分ける統治手法も、大きな転換点を迎えることになるかもしれないと思う。

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11月28日(金) OPECが 原油減産 決められず 日本にとっては 冬のボーナス?

 中東などの産油国12カ国でつくる石油輸出国機構(OPEC)は、ウィーン本部で開いた総会で、12カ国の生産目標を今の日量3,000万バレルで据え置くことを決定。この決定を受けて、石油価格はさらに急落し、一時1バレルが67ドル台になり、これは4年半ぶりの安値ということである。
 このOPECでの議論は、加盟国の間で大きな対立があったという。しかし、サウジアラビアやアラブ首長国連邦など、石油産出コストが安くて、財政的余力を持つ国々が、アメリカのシェールオイル増産に対抗するため、減産に消極的であり、結局減産を主張する国々を押し切ったということのようである。

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 この決定が報道されると、先に述べた通り、原油価格の下落が加速。石油輸入国日本としては、国際収支の改善にプラスになると同時に、企業にとっても、原材料価格の低減になり、業績改善に結びつくとして、東京株式市場の日経平均株価も、大きく上昇をした。
 日本にとっては、冬の大きなボーナスになったと言えそうである。経済の活動は、多くの場合、一方に喜ぶ人たちがいれば、もう一方にはそれを悲しむ人たちがいるものである。おそらくは、また逆の流れが生まれることにもなるのだろう。それにしても、貿易収支で大きな赤字が続いている日本にとっては、ありがたい決定であったと言えそうである。

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11月27日(木) 政治的 判断までも 裁判に 決着求める 日本国民

 引き続いて、また裁判の話題である。
 関西電力の大飯と高浜の原子力発電所の再稼働差し止めを滋賀県などの住民が求めていた仮処分申請で、大津地方裁判所は、この日、その申請を却下する決定をした。その理由は、「これら原発の再稼働が目の前に差し迫っているとはいえない」というもので、「仮処分を求める」訴えそのものの妥当性に対して、却下の判断を示したものであり、原発の安全性に踏み込むものではなかった。福井地方裁判所では、 5月に、再稼働の差し止めを命令する判決が出され、関西電力側がそれを控訴している。今後、川内原発や柏崎刈羽原発などにも、同類の仮処分申請が起こされており、次々に司法判断が出されることになりそうである。

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 ここで不審に感ずるのは、原発の再稼働を可とするか否とするかという問題は、国家としてのエネルギー問題や環境問題に関する政治的判断にかかわる問題であり、本来は政治が判断すべき問題だということである。それが、行政と司法が綱引きをする関係となり、政治は、どちらかといえば傍観者的立場になってしまっているのが、気がかりである。政治はそれほどまでに機能不全に陥っているということか、または、国民はもう政治を見かぎってしまっているということか、そんな基本問題にも目を向けることが必要だと思う。

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11月26日(水) 今回も トワイライトの 判決だ 参院選の 定数訴訟で

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 最高裁大法廷は、この日、「 一票の格差」が最大4.77倍に達していた2013年7月の参議院選挙について、「違憲状態」であるとの判断を示した。そして、その判決理由において、「 一部の選挙区の定数増減だけではなく、都道府県単位で定数設定する今の選挙制度は見直すべきだ」として、格差を是正するための抜本的な制度改正を強く求めた。しかし、「違憲状態ならば選挙を無効とすべきだ」とする一部裁判官の主張は、多数決の結果採用されず、選挙自身は有効とした。
 今回の裁判では、弁護士選出の裁判官は、そのほとんどが、この選挙を違憲として、選挙のやり直しを求めていたようである。そしてその意見は採用されなかったものの、「国会が自ら責務とした抜本改革を強く望む」との意見が出され、国会において抜本的是正がなされなければ、今後は、選挙無効をもあり得るとの姿勢を示した。
 選挙制度の抜本的な変更は、多くの議員の当落に関係するだけに、議会自身において合意を形成し決定することは極めて困難なことだと思う。しかし、国権の最高機関とされる国会が、トワイライトの暗がりの中で、国民にとってよく見えない状態に陥ってしまっているとすれば、議会制民主主義の根幹に疑問が生まれるわけで、早急な是正が必要である。第三者機関による機械的な定数是正法なども検討せねばならないのではないだろうか。

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11月25日(火) 一生勉強 一生青春 勉強は 頭と心の 礎なんだね

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 今日のニュースを見ていると、アメリカで黒人少年が射殺された事件をめぐって、射殺した警官が不起訴になったのは人種差別であるとする暴動が起きているとか、香港で民主化を求めて学生たちが道路などに築いていたバリケードが撤去されて、一触即発の状況が生まれているとか、なんとも心が重くなるような事件が多かったが、そんな中で、 NHKニュースウォッチ9の「介護施設が“学校”に」という特集番組に興味惹かれた。
 なんでも、この熊本市にある介護施設では、高齢者に「学校教育」を行っているのだそうである。授業の開始を告げるのは、かつて学校で聞き慣れていたチャイムである。そして、施設の職員が先生になって、学校と同じ様な授業を行うのである。学業成績を評価する通信簿もあるらしい。
 この取り組みを始めた結果、一度介護老人保健施設に入所した高齢者が、 65%もの高率で、自宅などでの自立した暮らしに復帰できるようになったというのである。ちなみに、全国平均ではこれが32%ということであるから、約2倍という驚くべき成果である。しかも、施設の職員がまったく辞めることがなくなって、職員の人手不足問題にも有効な取り組みであったらしい。
 人間はやはり「一生勉強一生青春」なんだと、相田みつをの詩を思い出したのであった。

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11月24日(月) 仁淀川 逆さに流る 佐川町 時流逆転 求むキャラバン

 昨日は、教師人間論ゼミの後、高知県に移動し、長宗我部元親が居城とした「岡豊城」遺跡や紀貫之居宅跡公園などを訪れた後、高知市内で夕食懇談会。
 そして今日は、朝から高知市内の石碑や博物館を訪ねた後、佐川町に移動し、街並みを見学すると同時に、明治維新の時の志士たちの墨書や遺物が数多く収蔵されている「青山文庫」を訪れ、学芸員の説明を受けながら、維新時の志士たちの生き様や考え方に思いを巡らせた。それから、その裏山に、田中光顕と牧野富太郎の墓があるというので、その山に登り、墓参すると同時に、そのさらに上のほうにある「物見岩」の上から、佐川町の様子を眺めた。また、紅葉の美しい「青源寺」の庭園も拝観した。高知出身のさまざまな人たちの息吹に触れる日々であった。

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 佐川町という名称は、「逆さ川」がなまって「さかわ」となったようである。ここを流れるに淀川であるが、そのほとんどの部分では、南東方向に流れている。ところが、この地域では逆に、北西方向に流れているのである。大勢と逆のほうに流れる川、それは、現代社会の時流を逆転させるという連想に結びつくものであり、今回の佐川町のキャラバン活動も、徳川幕藩体制という時流を逆転させようとした志士たちの思いを求めるキャラバン活動だと言えなくもない気がしたのである。

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11月23日(日) 教育が 幹とすべきは 人格形成 知識や技術を 統合するなり

 教師人間論ゼミ。今回取り上げたのは、「人格教育のすすめ」という本。 1990年代にアメリカで教育問題が大きな問題とされていた頃に、 6名の学者たちが集まって、「教育において人格形成をもっと重視すべきである」という議論を行い、それを集大成したものだということである。

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 この本のまえがきには、こんな一文があった。「教育者、とりわけ人格教育者が、こうした人生目標に取り組むことが重要であるのはなぜか。それは、人生のビジョンを提示する一貫した教育哲学なしには、人格教育は遠からず活力を失ってしまうからだ」と。つまり、枝葉末節の知識や技術を数多く集めても、それらを一つに統合する人格という幹がなければ、表面を撫でるだけの教育に終わってしまうというのである。ならば、宗教を超えて、すべての人にとって幹になりうる人生目標が果たして存在するのか、という疑問が当然に生まれてくるが、著者は、普遍的で有効な目標が少なくとも3つ存在するとして、①人格の成熟を達成すること、②愛に満ちた人間関係を結ぶこと、③他人の人生に意味ある貢献をすること、を列挙していた。
 この日は、私が十分な理解を獲得できていない事情もあり、具体的な対策に踏み込むことは避けた。ただこの問題提起の重要さを参加者とともに共有することができたのではないかと考えている。

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11月22日(土) 誘われて ヨガ教室に 参加せり 体の堅さは 日新製鋼?

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 夕刻から、私の家の前の自治会館を会場として、「ヨガ教室」が開催された。少し前まで自治会長をしておられた方が、地域の人たちの健康を願って、少し前から始めておられたものである。少し前の自治会の懇談会の時に、お誘いを受けていたので、一度その様子を覗いてみようと思って、妻とともに初めて参加してみた。
 インストラクターは、きびきびとした若い女性。参加者に年配の方が多いので、あまりハードなプログラムはふさわしくないと考えられたのであろう。初心者であっても軽い気持ちで参加できるようなプログラム内容であった。
 それにしても、私の体は筋金入りの堅さである。若い頃から、柔軟体操をしていても、ちっとも体が曲がらなかった。座禅研修に鎌倉のお寺に行った時も、足がうまく組めなくて、指導にあたっていた若い坊さんもお手上げ。そんな私がヨガ教室に参加というのも変な話だが、 一種の「無い物ねだり」的心理からの参加であったのかも知れないと思う。思い返せば、若い頃の体育の時間に、指導にあたっていた先生から、「新日鉄」というニックネームを付けられていたこともあった。
 体が堅いのはなかなか柔らかくならないが、せめて頭と心の中は柔らかくしておきたいものだと考えたのであった。

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11月21日(金) 解散の その当日に 在野の我は 切山キャラバン 人間論ゼミ

 衆議院は、この日の午後開会された本会議で解散され、12月14日投開票の日程で、選挙戦に突入した。
 なぜこの時期に解散が行われなければならないのか、選挙をやるとしてその争点は一体何なのかなど、国民にとっては何がなんだかよくわからない解散劇であったので、戸惑いを感じている人が多い印象である。このままでは、国民の総選挙の関心は高まらず、低い投票率の選挙になってしまう懸念がありそうだ。

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 ところで、私が、本会議で解散が決定した場面をテレビで見たのは、愛媛県と香川県の県境近くにある山里、切山の山上にある施設であった。この日は、この地域の絵はがきを作ってみようと思って、その写真撮影のためにここにやってきていたのであった。私は、国会議員のバッジを外してもうすでに5年以上になるので、政治の現場に対する臨場感はあまり持っていない。それにしても、他の人よりは政治に関心を持ち続けていると自負している私にとっても、今回の解散は、雲の上で行われている、どこか遠いところのドラマという印象である。
 さらにこの日の夜は、「高津人間論ゼミ」。20名あまりの参加者を相手に、「東京裁判」について、お話をした。そこに集まってきた人たちも、政治について一定の関心を持っている人たちであるはずだが、総選挙について話をする人は皆無であった。
 この調子だと、選挙戦が進むほどに訳が分からなくなってしまうのではないかと、気懸かりである。

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11月20日(木) 次々に 男が不審死 原因は 青酸カリと 凄惨借りかい?

 京都府警が、夫を青酸化合物で殺害したという容疑で、その妻・筧千佐子容疑者を昨日逮捕したが、その千佐子容疑者の周辺で、これまでに数多くの男性が死亡していたとして、報道がどんどんエスカレートしてきている。今日のある新聞紙面では、元夫や元交際男性など7名が、彼女の周りで不審な死を遂げていたとして、遺産や保険金目当ての殺人ではなかったかと報じ始めている。
 またその殺人の背景として、千佐子容疑者が、多額の借金を抱えながら、投資や不動産購入を繰り返していたことが、その原因ではなかったかとする報道も行われている。

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 以前に収録された映像だと思うが、テレビ画面に登場した千佐子容疑者が、「私は絶対に殺していない。私には毒物を手に入れる方法はない」と強弁していたが、これだけ次々に身近な人が不審な死を迎えている事実を考えれば、疑われるのは当然のことであろう。
 今日のイラ短には、「青酸カリ」を入れて殺したその奥に、「凄惨借り」入れがあったのではないかという絵を描いてみた。なんとも言いようのない事件である。

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11月19日(水) 増税延期も 解散選挙も 健さんの 逝去の前に すくんじゃったよ

 昨日は、安倍総理の消費税増税延期と衆議院解散の発表が大きく報道されたが、もう一つビッグニュースがあった。それは、国民俳優とも言われてきた高倉健が逝去したことであった。享年83歳であった。
 一夜明けて今日になると、安倍総理の記者会見よりも、むしろ高倉健の死去とこれまでの映画人生を取り上げた報道の方がずっと大きな扱いになっている印象である。国民の関心も、日本の政治の動きよりも、 1人の銀幕スターの映画人生の方に向けられていると言って過言ではないだろう。

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 私は、若い頃はほとんど映画を見に行くこともなかった。だから、任侠映画に登場していた「健さん」のことはほとんど何も知らない。最近になって、「幸せの黄色いハンカチ」のロケ地であった夕張を訪問したことが縁となって、戻ってからDVDでその映画を観たり、約10年前に、日中合作映画ということに興味をひかれて「単騎、千里を走る」を映画館に観に行ったり、少し前には、テレビで放映されていた「あなたへ」を見た程度である。しかし、「健さん」の誠実な人柄がにじみ出るような演技に、つい感情移入してしまうところがあった。
 今回の2つのニュースは、総理大臣と映画俳優と、どちらが国民の心に強く響くものを持っているかということを示してくれたとも言えるだろう。国家の将来を左右する政治家とは一体何なんだろうか…そんなことも考えたのであった。

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11月18日(火) 安倍総理 アレヨアレヨの 解散劇も 泡の抜けたる ビールの如し

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 昨日APEC会合やG20会合を終えて帰国したばかりの安倍総理が、夜、首相官邸で記者会見。来年の10月に予定していた消費税率10%への引き上げを1年半先送りする方針を明らかにすると同時に、衆議院をこの21日に解散すると表明。ここまで比較的安定的に政権運営をしてきた安倍政権は、この年末の総選挙によって、仕切り直しを行うこととなった。
 巷では、事前に解散の可能性はささやかれてはいたものの、この少し唐突な解散の発表に対して、戸惑いの声が広がっている。衆議院議員の任期は半分以上残した今の段階で、与野党間で大きな対立が起きて国会運営ができなくなっているわけでもない状況で、なぜ解散に打って出なければいけなかったのかと、疑問を口にする人も数多くいるようだ。
 総理は、消費税の問題は国民生活や国民経済にとって重い決断である以上、速やかに国民に信を問うべきだと説明しているが、その思いは必ずしも国民の心に響いているとは言い難い。
 例えばよくないかもしれないが、今回の解散劇は、なんとなく泡の抜けたビールを無理矢理に飲まされているような印象である。総選挙日程は12月14日ということでもう1ヶ月もないが、果たしてどんな結果となるのだろうか。

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11月17日(月) 二期続く マイナス成長 政界に 複雑波紋を 広げけるかも…

 かねてより安倍総理が消費税再増税を決断する際の重要な指標と位置づけてきた、7~9月期のGDP統計値(速報値)が発表された。これによれば、実質の年率換算で前期比1.6 %減。この4月に行われた消費税増税後の反動減が大きく出た4~6月期には、年率にして7.3 %減であったから、そこからはかなり回復が見られた形だが、今回はプラスに転ずるとする観測が多く出されていただけに、関係者にはかなり大きな衝撃であったようだ。

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 安倍総理の看板政策である「アベノミクス」に、だんだんと批判が強まってきていた時だけに、政界にも大きな波紋を広げてきている。そして、安倍総理は、少し前からささやかれていた衆院解散をここで断行することになりそうである。ここから先の日本政治が、難問山積の状況にあって、まだこの時期の総選挙なら、自民・公明の与党が勝利を収めることができると、総理が判断したとの報道もある。もう永田町全体が選挙に向けて動き始めているようであるから、総理といえども、この段階でブレーキをかけることはほとんど不可能であろう。
 選挙を行う大義への国民的な理解を欠いたままに投票日を迎えれば、とんでもないしっぺ返しがあるかもしれないとも思うが、選挙はあくまで相手次第。野党勢力がまだ攻撃態勢を組み上げていない状況での選挙戦ならば、大きな敗北とはならない気もするが…。

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11月16日(日) “困った”と 言わないことが 人生の 勘所だと 田中光顕

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 四国人間論ゼミ。今回取り上げたのは、「明治維新最後の志士」とも呼ばれた、田中光顕。
 天保14年(1843年)、土佐の佐川に生まれた男である。青年期に、土佐藩を脱藩し、長州に身を寄せ、勤王派の志士として活躍。明治新政府において、伊藤博文などに引き立てられ、元老院議員、警視総監、宮内大臣などを歴任した。特に明治天皇の下で、長い期間にわたって宮内大臣を務めたことから、日本政界に隠然たる力を持っていたようである。明治維新の戦いの中で倒れた志士たちの遺墨や遺品、写真などを収集し、各志士の命日にはそれらの遺墨を出して香をたき冥福を祈るということを自らの行事にしていたそうで、その収集したものを、生まれ故郷の佐川町に寄贈した。それが今、佐川町の「青山文庫」に収蔵されている。
 明治維新期の活躍は、補佐役としての活躍が多かったようで、本人がその名を残したことは数少ないと思われる。ただ身近なところから様々な人たちや事件などを観察し、「維新風雲回顧録」を世に出したが、これは、維新期の研究者にとって、貴重な資料になっているそうだ。
 田中光顕が、若い時に師と仰いだのは、長州の高杉晋作であった。高杉晋作から、「何があっても困ったとは言うな」と教えられたことが、彼の生涯の信念となったということである。

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11月15日(土) “サミット”と 言っても世界の 20の国が 話し合うなり 虚偽表示かも?

 オーストラリアのブリスベンで、 G20サミットが開幕。今回のサミットでは、経済成長の強化及び雇用創出を最優先課題として位置づけ、その実現に向けた具体的取り組みについて、各国首脳間で率直な意見交換を行う予定である。また、エネルギー問題や気候変動問題、さらにはエボラ出血熱対策などについても、議論する予定である。日本からは、安倍首相と麻生副総理・財務相が出席。 2日間の議論の後に、首脳宣言と国ごとの成長戦略をまとめた行動計画を発表する予定とのことである。
 世界が1つに結ばれて、 1つの国の問題がたちどころに世界全体の問題になるような時代において、この種の国際社会を代表する人たちによる率直な意見交換は極めて重要なことだと思う。この会合において大きな成果が生まれることを期待したいと思う。

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 しかしそれにしても、 20カ国の人たちが集って議論する会合を「サミット」と呼ぶことにはいささかの抵抗感がある。「サミット」という言葉が最初に使われたのは、1975年のフランス・ランブイエでの会合であったと思うが、その時の参加国はわずか5カ国。この位ならば、「サミット」の名称もそうかなと思うが、 20カ国ともなれば、それを山頂と呼ぶのに気が引ける。「虚偽表示」という印象さえも禁じえない。

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11月14日(金) 年末を 前に突然 オバケが出たぞ! 紫袱紗の 解散オバケだ!

 安倍総理が消費税の再増税に踏み切るか否か、その決断時期が迫ってくる中で、この引き上げを延期する方針との報道が広く行われている。この直接の原因は、今年4月に8%の引き上げを行ったが、その増税影響によって景気が思わしくない状況になっているからである。ここでさらなる消費増税をすれば、安倍政権が最大の政策目標にしてきたデフレからの脱却が大きく遠のいてしまうという判断であろう。

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 この判断は、多くの人が納得している判断のようである。しかし同時にマスコミで報じられ始めたのが、この17日に総理がG20サミットから帰国する直後に、衆議院の解散に踏み切るのではないかという観測である。少し前までは、全く解散風は吹いておらず、また、衆議院議員の残任期も 2年以上あることから、戸惑いを覚えている人が多いようである。世論調査でも、この時期に解散を希望する国民の声は非常に少ない。こんな状況で解散に踏み切れば、大義のない解散と言われる可能性が高い。
 しかし、解散は、総理の専権事項とされる。解散に反対する閣僚の罷免までも覚悟すれば、総理の一存でいつでも解散を行い、総選挙に踏み切ることができる。年末のこの時期になって、解散オバケが出てきたなという印象である。

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11月13日(木) OAK誌の 12月号 出稿す 今年も一年 登山の幸福

 OAK・TREE誌12月号を出稿。とはいっても、この段階ですべて原稿が揃っているというわけではなくて、この出稿をした後に、原稿の修正を加えたり、または必要な加筆をしたりするので、まだまだ作業は多く残っている。しかし、ここまでくれば、登山でいうと、山頂の見える場所までようやく辿り着いたという感慨がある。
 振り返ると、今年も、難産に苦しんだ号もあったが、なんとか12号を欠かすことなく世に出すことができそうである。 OAK・TREE誌の一号毎に、ほんの少しだけでも、歩みを前に進めたいと、とんでもないエネルギーを注ぎ続けて作ってきたと思う。そのプロセスは、山登りによく似ているように思う。高くそびえている山頂を極めようと思えば、その途中で愚痴を言ったり言い訳をしたりしても仕方がない。とにもかくにも、一歩ずつ足を運び、登り続けて、その苦心の蓄積の上に、ようやく頂上に到達することができるのである。

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 哲学者ニーチェの言葉にこんな言葉がある。
 「登山の喜びは、山頂を極めた時に頂点に達する。しかし私にとって一番の楽しみは、険しい山脈をよじ登っている時である。険しければ険しいだけ、心臓は高鳴り勇気は鼓舞される」と。
 そうなのだ。目の前の苦しみを乗り越えて振り返ってこそ、そこに本当の喜びがある。そんな気持ちで、これからも力を注いで取り組んでいきたいと改めて考えたのであった。

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11月12日(水) 来年度 予算と税制 論戦を 前にノドトゲ 消費増税

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 永田町に吹き始めた「解散風」をめぐるイラ短の続編である。
 テレビを見ていると、今回解散を行う場合の大義は、「来年秋に予定されている消費増税の延期」ということのようだ。確かに、アベノミクスのかけ声の下で好調を取り戻していたかに見えた日本経済が、このしばらく不調である。今、政府は、各界の人たちに予定通りの増税をすべきかどうかを聴取しているところであるが、その意見は様々に分かれているようである。特に、安倍総理の経済面のブレインとされていた経済学者も、予定通りの増税には慎重な姿勢であるらしい。
 そんな中で、来年度の予算や税制の編成を前にして、消費税増税をめぐる議論が活発化してきている。安倍総理は近々、総理としてその結論を打ち出すとみられている。
 以前から、多くの国民に影響を及ぼす税である「消費税」は、政治家にとって鬼門とも呼ぶべき問題であった。消費税増税を機に、好調だった政権支持率が一気に下落したという事例もある。そうすると、安倍総理は、今年末の総選挙を乗り切り、さらに来春の統一地方選挙、また来秋に予定されている自民党総裁選挙を乗り切った後に、消費税増税を決定するということか。それにしても何とも気になる喉のトゲである。

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11月11日(火) 突然に 解散風が 吹き出した 空っ風とも 思えるけれど…

 このしばらく、永田町の様子が変だ。この年末の総選挙が公然と語られるようになっているのである。
 衆議院議員の選挙行われたのは、一昨年の12月。つまり、まだ4年の任期の折り返し点にも到達していない時点で、突如解散がまことしやかに語られているのである。
 もちろん、内閣には解散権があり、その解散時期がいつでなくてはならないなどという規定がある訳ではない。しかし、国会の現状は、衆参両院において与党が圧倒的多数を占めているわけであり、与党内が一致団結した形で国会に臨むならば、国会審議が行き詰まるという状況ではない。また、差し迫って、国民の意思を問わねばならないと言う政策課題がある訳ではないとも思う。
 そんな中で突如起きた解散風。ニュース等を見ていると、予想もしない場所・時間に、突然に竜巻が発生して、大きな被害をもたらすということもあるが、永田町を遠くから眺めている目からすれば、それによく似ている印象である。

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 テレビを見ていた妻が何か考え事をしていたが、しばらくして言った。「政治家はみんな『常在戦場』と言っているけれど、実は『浄財洗浄』なのじゃないかしら」と。内閣改造以降、政治とカネの問題が大きく取り上げられてきたが、それを洗い流してしまいたいという総選挙になるのかもしれないと私も思った。

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11月10日(月) ようやくに 日中首脳が 会談す 遠近ちぐはぐ 政治の地図は…

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 安倍総理はこの日、北京市内の人民大会堂で、中国の習近平・国家主席と約25分間の会談を行った。この首脳会談は、 2011年12月の野田佳彦首相と胡錦濤国家主席の会談以来ということであるから、実に3年ぶりということになる。国際的に影響力のある隣接する国の首脳間で、こんなに長い間にわたって会談を開けなかったというのは、きわめて異常なことであったと言わざるを得ない。
 これだけ長い間、首脳会談が開けなかったのは、第一には尖閣諸島の領有権問題、そして第二には、靖国参拝問題に象徴される歴史認識問題がある。中国は、これら2つの問題を絶対に譲歩できない核心的利益に関わる重要問題として強硬に主張し、それに対応しようとしない日本とは外交断絶も辞さないとしてきたのであった。
 しかし、これまで高成長を続け、世界第二の経済大国ともなった中国の経済にも暗雲がかかり始めている。日本も、今や中国抜きで経済活動ができる状況ではない。さらに、人的にも文化的にも、様々な交流が行われている。そこで、政治的な面でも、これまでの断絶した状況が続いていていいわけがなかったのである。
 それにしても、国際政治に基づいて描かれる地図というものは、実際の地図とは大きく異なっているようだ。政治的意図が加わると、地図というものは、大きく歪んでしまう。そんなことを教えられた、これまでの日中関係であった。

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11月9日(日) “犬と鬼” 描きにくきが 犬であり 描き易きが 鬼なんだって

 「フォレスト・トレンド勉強会」。今回のテーマは、「アレックス・カー著『犬と鬼』を読む」。これは、当初は9月に予定していたテーマであったが、その日に開催がかなわず延期していたものであった。
 アレックス・カー氏は、アメリカ出身の東洋文化研究者であり、日本の古民家再生事業などに取り組んでいる。時々テレビにも登場しているので、ご存知の方もおられるだろう。

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 今回、彼の著書『犬と鬼』を取り上げたのは、少し前まで韓国・仁川市長をしていた宋永吉氏が、この本を私にプレゼントしてくださり、是非読んで欲しいと言われていたからである。『犬と鬼』とは、なんとも風変わりなタイトルであるが、その意味は、中国の昔の皇帝が、その絵師に、一体どんな題材が描きやすく描きにくいのかと尋ねたところ、その絵師が、「日常生活の中にあって普段から見慣れている犬が一番描きにくく、実在せず空想上の存在であり極端な表現が好まれる鬼が最も描きやすい」と答えたのがその由来である。そして、彼は、この話を日本の現状に対する警鐘として取り上げているのである。つまり、今の日本は、日常生活の中にある豊かな美を大切にせず、実を伴わない目を驚かせるモニュメントばかりを作っていると指摘するのである。
 大部の本ではあるが、興味のある人はこの本を読んでみてほしい。考えさせられた勉強会であった。

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11月8日(土) フィギュアの 羽生選手が 負傷せり リンクの上でも 日中衝突?

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 中国上海で開催されていた、フィギュアスケート・グランプリシリーズ第3戦「中国杯」の直前公式練習中、羽生結弦選手が中国選手と激突する事故が発生。羽生選手は、頭部や顎から出血していたが、本人の意思で、フリー演技に出場。この衝突の影響か、何度も転倒をしたが、気力で滑り抜いて、第2位となった。
 テレビニュースでは、何度もこの衝突の画面が放映されていたが、両選手ともにかなりの速度でぶつかり合ったので、その衝撃は相当のものであったと思われる。衝突の後、羽生選手は、約2分間も、氷上で動けないでいた。また、その後の検査では、「頭部挫創、下顎挫創、腹部挫傷、左大腿挫傷、右足関節捻挫」との診断を受けたそうである。
 世界トップクラスのスポーツ競技では、体力や技術の限界に挑戦しているのであるから、事故はつきものである。そしてその事故などの問題を強い意志で乗り越えればこそ、世界トップクラスの選手になれるともいえるであろう。
 それにしても、ぶつかった相手が中国選手であったことから、尖閣諸島での漁船衝突などを連想し、いろいろな憶測も生まれたようである。スポーツの世界では、よもやそんな事はないとは思うが…。

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11月7日(金) 坂出の “西行の道” 登りけり 崇徳御陵を 高く仰ぎつ

 昨晩は講演会の後、大原美術館での交流懇親会に参加。そして、近くのホテルで宿泊した。
 そこで今日は、午前中、倉敷市の美観地区を散策し、それから四国に戻った。その道中、瀬戸大橋の架橋地点の坂出市にある「西行の道」を訪れてみたくなり、坂出市に住んでいる旧知の宮本先生にお電話をしたところ、ちょうど時間があるということで、案内していただき一緒に「西行の道」を登ることになった。

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 実は、この坂出には、第75代天皇である崇徳院の墓所があるのである。保元の乱に敗れた崇徳院が流され、 1164年、この地で46歳で崩御したのである。1168年、この地にやってきた西行が、崇徳院の御霊を鎮めるため、この御陵を詣で、短歌を詠んだとされている。
 その史実にちなんで作られたのが「西行の道」である。道筋にある百基近い石碑に、西行法師の短歌が刻まれ、立てられていた。中には、崇徳院の短歌もあった。短歌を吟じながら歩くと、なかなか趣深い山道であった。
 ただ問題は、結構高低差が大きくて、きつい道だったということである。後で調べると、崇徳御陵の高さが約300メートルであり、おそらくは下の駐車場からの高低差は、250メートルくらいあったのではなかろうか。心地よい疲労感を感じる道であった。

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11月6日(木) 泌尿器の 学界で我 語りしは おしっこ邪魔する 3つの菌だ!

 「第66回西日本泌尿器科学会総会」に招かれ、その前夜祭で特別講演を行った。
 テーマは、この総会の責任者である永井敦先生の要望によって、「夢出せ!知恵出せ!元気出せ!」とさせていただいた。お聞きすると、この頃は、泌尿器科に進もうとする医学生が少なく、また学会自身も少し元気を失ってきているので、この前夜祭の特別講演で参加者に力を与えて欲しいということであった。
 その期待に添えたかどうかはわからないが、困難や苦境を乗り越えていくために必要とされる基本的な人生姿勢について、1時間余りのお話をさせていただいた。つまり、人間が生まれながらに備えている「生きる力」を発揮するためには、夢と知恵と元気で、人間力を高めまた全体的に整えていくことが重要だと語ったのであった。

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 そして、泌尿器科学会の会合であったので、おしっこの例を挙げての話もした。おしっこをが出にくくなるのは、前立腺が肥大するなどおしっこの流れを邪魔する原因があるからだとして、人間力を発揮する場面でも、それを邪魔する3つの菌があるのではと語りかけた。それは、夢を持たないと生まれる「ボヤ菌(ボヤキを生む」、知恵を出し惜しむと出てくる「マネ菌(真似ばかりして、自分の頭を使わない)」、元気が弱ると繁殖する「テヌ菌」であると。
 後で聞くと、この講演から、参加者は何かを感じていただけたようである。何とか責任を果たせたかと思う。

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11月5日(水) アメリカも 民主党が 惨敗だ 八方美人の 時代に潮目か?

 アメリカ時間で4日(日本時間では5日)に行われた、アメリカ中間選挙で、野党・共和党が8年ぶりに上院の過半数を奪還。すでに過半数を有していた下院についても、現有議席を超えて、第二次世界大戦後の最多議席に迫る勢いのようである。
 オバマ政権は、任期2年を残しているが、共和党に歩みよらなければ、何事もできないという状況となり、レームダック化がさらに進むこととなりそうである。

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 約6年前にオバマ政権がスタートしたときには、初の黒人大統領誕生ということもあって、強い期待が寄せられた。対立を深めるアメリカ国内を融和させ、さらに国際政治においても、アメリカの力により新たな調和を生み出すというのが、彼の基本スタンスであったと思う。いわば、八方美人的な取り組みの中で、新たな時代を実現していきたいということであった。そして、就任直後にノーベル平和賞を受賞した。しかし現実は、国内的にも、国際的にも、問題解決は進まず、混乱を増し加え、結局、アメリカの地位低下を導き出した大統領であったということだ。
 今日のイラ短には、十一面観音を描いてみた。この十一面観音は、頭の上に10ないし11の顔があり、全方向を見守り、様々な利益と果報をもたらす菩薩である。仏ならぬ人には、とてもそのような力はないということか。

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11月4日(火) サプライズ 金融緩和が 生み出すは 円安・株高 経済成長?

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 安倍総理が8%から10%の消費税再増税を決断するか否かの判断時期を約1カ月後に控え、日本経済をめぐる議論が活発化してきている。
 今日は、経済財政諮問会議が開かれ、補正予算の編成を念頭に置いた経済対策の議論が始まった。その補正予算の財源は、この4月から9月までの税収増であり、前年対比9.7 %増、当初予想に比べ1兆円余り上ぶれしているらしい。
 また、消費財増税の賛否について有識者の意見を聞く政府の点検会合も、この日始まった。この日は、 8人から意見聴取をしたところ、5人が財政健全化が不可欠として予定通りの再増税を主張し、 3人が反対したと言う。
 この日、日経平均株価は続伸し、約7年ぶりに 1万7,000円台に到達した。円安もさらに進んでいる。これらは、 10月31日の日銀によるサプライズ追加金融緩和決定の効果であると思われる。
 これから年末に向けて、消費税と経済をめぐる議論はさらに加熱していくと思われる。安倍総理は、アベノミクスによって、企業業績は好転し、その利益が国民に配分され、日本経済はさらに成長していくと主張しているが、アベノミクスの問題点もだんだんと明らかになってきている。今後日本経済がどのような展開を見せてくるか、興味深い点である。

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11月3日(月) 尊厳死? それとも自殺? アメリカの 女性が広げる 生命の波紋

 自ら「尊厳死」を選択するとインターネット上で公言し、大きな話題になっていた米国女性・ブリタニー・メイナード(29)さんが、かねて予告していた通り、この11月1日に、医師から処方された薬を服用して、自宅で死亡したと報道された。メイナードさんは、脳内の手術ができない場所に脳腫瘍を発症し、余命がわずかと医師より宣告されていたらしい。

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 この死をめぐっては、メイナードさんが、結婚したばかりの若い女性であったこともあり、また本人もインターネットを活用して自分の考えを表明してきたこともあって、メディア上で大きく取り上げられ、「死ぬ権利」をめぐって大きな議論が起きていた。一方では、回復することが見込めず苦痛の中に置かれている人が自らの尊厳を保ちながら死を選ぶ権利を認めるべきだとを主張し、他方では、宗教的な教義に照らして、いかなる場合にも自殺は許されないと主張した。おそらくはこの問題は、この世に生きる人の権利と義務をめぐる究極の難題ではなかろうか。
 メイナードさんは、亡くなる当日、 フェースブック上に、「親愛なる友人のみんな、愛する家族、さようなら。世界は美しいところ」と書き込んだという。自らの運命を恨まず、まわりの人たちに感謝しつつこの世を去っていった姿に、救われた気持ちになったのは、私だけではなかっただろう。

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11月2日(日) 歴史上 こんなに見事な 演劇は なかったのでは… 東京裁判

 「四国マグマ・アカデミー」の日。今日は、新居浜市の橿樹舎で開催。取り上げたテーマは、「東京裁判」。このしばらく、第二次世界大戦を取り上げてきたが、その中で、日本を侵略国家として断罪したこの裁判を取り上げないと、その後の国際社会における日本の位置づけや、近年特に問題になっている中国や韓国との関係が理解しがたいという思いになって、取り上げたテーマである。
 この「東京裁判」は、正式名称は、「極東国際軍事裁判」である。しかし、第二次世界大戦で勝利を収めた連合国側が、ドイツで開廷した「ニュルンベルク裁判」に対比する形で、通常「東京裁判」と呼ばれている。
 この裁判は端的に言えば、戦勝国側が、戦敗国の指導者たちを法によって裁き、断罪しようとするものであり、「平和に対する罪」だとか「人道に対する罪」などという、新しい概念を取り入れた裁判であっただけに、その後に様々な議論を残している。戦争というものは、その一方が100パーセント悪くて、もう一方が100%正義であるなどということはあり得ない。それを強引に断罪するのであるから、問題が生ずるのは当然のことと言えよう。

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 一言で言えば、「東京裁判」とは、マッカーサーが監督を務めた、実に見事な「演劇舞台」であったと私は思う。戦勝国のみならず戦敗国の国民までも納得させた演劇。そう考えると、この裁判の意義と問題点がよくわかる気がするのである。

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11月1日(土) 新幹線 レールが日本を 縦貫す 宇宙に向けては また頓挫だが…

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 今日、約1年半後に開業が予定されている北海道新幹線のレール締結式が行われた。これによって、新青森駅から新函館北斗間の149キロのレールが1本につながった。来月には、新型車両「H5系」の試験走行が始まるという。
 これによって、ちょうど半世紀前に開通した東海道新幹線に始まった日本の新幹線が、北海道から九州まで縦貫したことになる。その総延長距離は約2,150 km 。東京と新函館北斗間は、最短で4時間9分で結ばれる予定とのことであり、東京から鹿児島中央駅までの最短時間は6時間33分であるから、乗り換え時間を加えても、 11時間弱で北海道と鹿児島が結ばれることとなる。日本列島は、鉄道においても、また一層短い時間距離で結ばれるコンパクトな国土となったということだ。
 一方で、この日のニュースの中で気にかかる事故があった。 ヴァージングループの宇宙旅行会社・ヴァージンギャラクティックが開発中の宇宙船・「スペースシップ2」が墜落して、テストパイロットの1人が死亡し1人が重体になったという事故である。 10月28日には、アメリカの民間企業が開発したロケット「アンタレス」が爆発する事故が起きている。
 世の中のことは、光もあれば影もある。この両者が絡み合いながら人類進歩の糸を未来に向けて紡いでいくのだな、と感じた次第。

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