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12月31日(水) この年も 何百万もの 人・モノ・コトに 出会ったはずなり 世を泳ぎつつ

 平成26年の大晦日である。私は、橿樹舎の整理整頓や、雑務の処理などに忙殺される。そして夜は、恒例のNHK紅白歌合戦を、仕事をしながら観る。なんということのない1年であったが、無事に年を終えることができたことに、ほっと安堵する気持ちである。

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 人は、普通の生活であっても、一日の間に、何万もの人やモノや出来事に出会うのだそうだ。もちろんそのほとんどは、特に意識することもなく見過ごしてしまうものであるが、その出会いから何かを感じ取り、そこから具体的な有効なアクションを起こした人は、先見力のある人として、成功者の一角をなすことになるのであろう。
 そうすると、1年間365日の間には、何百万もの出会いがあるはずである。その膨大な出会いの中から、自分は一体何を掴み取ることができただろうかと考えてみると、急に記憶が曖昧になって、濃い霧の中にいるような気分になってしまう。おそらく、多くの人も同じではないかと思う。
 ともあれ、平成26年は今日で終わり、明日からは新しい年である。今年の悔恨をいつまでも引きずらず、この大きな節目で一度整理をし、明日からは、また新しいキャンバスに立ち向かっていきたいと思う。
 この一年、色々な人にお世話になった。心から深く感謝したい。

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12月30日(火) 年の瀬に 若葉書院に 出向きたり 清水淀まぬ 新年願いて

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 平成26年も、残すところがわずか2日。今年もいよいよ押し迫ってきた。
 自民党と公明党は、この日、翌年度税制改正大綱を決定。目玉は、法人実効税率の引き下げであり、来年度の引き下げ率は2.51%となった。その他、本社機能を地方に移すと減税になる制度や空き家を放置すると更地よりも税負担が重くなる制度も導入することにした。これで、政治方面の動きは、年内の仕事納めということになりそうである。
 この日、私は、若葉書院に向かった。実は、 1ヶ月前くらいから、水道栓のコックをひねっても全く水が出ない状態が続いていて、それを年内に修理しておこうと思い立ったのであった。以前からご紹介しているように、若葉書院の水は、谷間から自然流下の形で引き込んでいる。時々、土砂が流れ込んでパイプが詰まったり、つなぎ目が外れたりして、水が流れなくなることがあるので、その度に自分で修理をしてきたのである。
 来年はやはり、社会の私の仕事も、淀み滞留する年ではなくて、清水がさらさらと流れるような年にしたいものだ、そんな願いを込めて修理に取り組んだ。おかげで、パーフェクトな状況とは言えないが、ちょろちょろと水が流れる状態にすることができた。とりあえず一安心である。

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12月29日(月) ギリシャでは 大統領が 選ばれず アテネぇままに コリントやっとる

 ギリシャの議会は、来年3月に任期満了を迎えるパプリアス大統領の後任を選ぶための投票を実施したが、必要とされる賛成票を得ることができず、憲法の規定に基づいて、議会は解散された。翌1月25日に、総選挙が行われる予定とのことである。
 この背景は、最大野党である急進左派連合など野党勢力が、議会を解散に追い込むために大統領選出に反対したということのようである。ギリシャといえば、民主制発祥の地とよく言われる。そんな風土を持つ国であるならば、民主政治も成熟しているものと考えがちだが、どうもそうではないようだ。

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 今回の総選挙では、議会を解散に追い込んだ急進左派連合などの議席拡大が見込まれているそうだ。この急進左派連合の主張は、ギリシャ財政を立て直すための緊縮政策に強く反対をしており、総選挙で勝利を得て、急進左派連合中心の政権が打ち立てられるならば、欧州連合との摩擦は避けられないとみられている。
 それにしても、財政破綻以来、もう5年にもなる。きちんとした方針の下に再建が進んでいるのかと思っていたら、この混乱状況。「アテネぇままに、コリントやっとる」のかと、欧州諸国からの愚痴が聞こえてきそうである。

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12月28日(日) “アッそう”は 八百万なる 神々を 1つにまとめる 天皇の知恵?

 今年最後の勉強会となる「四国マグマ・アカデミー」を開催。今年は、現在の「国のかたち」の礎である「憲法」に関わった人たちを取り上げ論じてきたが、今回は、間違いなくそのキーマンであったはずの「昭和天皇」について論じあった。
 とはいっても、戦前も戦後も、天皇の果たした役割は、漠然としたものである。国民統合の象徴と位置づけられた戦後はもちろん、戦前においても、「立憲君主制」の下に置いて、天皇が果たしてどれだけの権限を持ち、具体的にどのような影響力を行使したかということについては、判然としないものがある。

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 しかし、昭和天皇の存在がなければ、日本の終戦の決定がさらに遅れた可能性は高いし、戦後日本社会も、国内に内戦状態を惹起して、大きく混乱した可能性が高い。法律などにおいて明文化されていない部分における天皇の権威の力ということを強く感じた勉強会であった。
 昭和天皇は、昭和21年から足掛け8年半にわたって、沖縄県を除く全国各地に行幸された。その全行程は、 3万3,000 kmに及ぶのだそうだ。全国をくまなく歩いて国民を慰め、励まし、復興のために立ち上がる勇気を与えることが、自らの責任だと語っていたそうだ。“アッそう”という昭和天皇の声が、今も私の耳の奥に響いている。大きな知恵を備えた天皇であったのだと思う。

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12月27日(土) 民主党 代表選挙も 奇怪絵だ 迷える子羊 いづこへさまよう

 昨日、総理大臣を選出し、衆議院の構成を行う特別国会が閉会。自民党・公明党の与党は、総選挙のために遅れてしまった来年度予算と税制の決定を急いで行わねばならず、引き続いて慌ただしい動きを見せている。加えて、政府は、今日の臨時閣議で、「まち・ひと・仕事創成総合戦略」を決定。アベノミクスの経済効果が、地方に波及することを狙ったものである。

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 一方の野党は、といえば、与党の勝利を許してしまった選挙後の疲れもあるのか、どうも精彩を欠いている。その中で、大きな話題になっているのが、最大野党・民主党の代表選挙がどんな顔ぶれで行われるかということである。 17日に、細野氏が出馬表明を行って以降、岡田氏が一昨日に表明。長妻氏や蓮舫氏の出馬も取りざたされている。しかし、それらの人々の記者取材の様子を見ていても、何が何やらよくわからない。民主党の再生がどうこうと語ってはいるが、日本の国と国民に対して、どんな政治を行いたいのか、ほとんど何も見えてこないからである。来年は羊年。「迷える子羊」という言葉が聖書に出てくるが、今の民主党を見ていると、何処へ行こうとしているのか、全く見えてこないのである。

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12月26日(金) アチェ州の 津波の日から もう10年 今、世界には 文明津波

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 約23万人の死者・行方不明者を出したスマトラ沖大地震・インド洋大津波から、今日で、丸10年。最大の被災地であったインドネシアのアチェ州では、このうち16万人以上が犠牲になったと言われているが、 10周年となるこの日、州都であるバンダアチェ市で、 5,000人以上が参加して、犠牲者を傷む式典がく行われたという。日本からも、東日本大震災とそれに伴う津波で大きな被害を出した宮城県東松山市の職員が参列したそうだ。
 当時、インド洋に面した各地で、大津波に飲み込まれる家々や人々が映像で報じられていた。あまりの被害に大きな衝撃を受けたのであるが、あのときからもう10年にもなるのかと、月日の早さに驚きも感じた。
 ところで、大津波といえば、今の地球社会は、とんでもなく大きな津波に襲われていると私は考えている。それは、文明の大津波である。この津波は、目の前で人々を飲み込んでいくわけではない。だからあまり意識されてはいないが、世界中を巻き込んで、既成の価値観や慣習・風俗などを破壊し続けている。この大津波が過ぎ去った後に、いったいどのような世界になっているのであろうか。いったいどのような人々の意識や生活が生み出されてくるのであろうか。そんなことも連想した一日であった。

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12月25日(木) クリスマスだが 世の中総じて 静かなり テレビ画面は にぎやかだけど…

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 クリスマス。私が子供時代のクリスマスというのは、サンタがやってきてプレゼントをもらえるというのも楽しみであったが、世の中全体が明るく楽しい雰囲気になっていて、とても心惹かれるものであった。
 その頃の事を思い返しながら、このしばらくのクリスマスを考えてみると、かつてのような華やかさを失ってきているのではないかと思う。あまりにも商業主義に染められてしまって、逆に人の心が置き去りにされてきたせいであろうか。または、クリスマスといえばやはり主役は子供だと思うが、少子高齢化が進展する中で、その子供の数が大幅に減少してきているというのも1つの理由かもしれない。さらには、今の日本では、日常的に娯楽が多くなり、クリスマスだけに特別な楽しみを求めるということでなくなったということかもしれない。
 ともかくも、町の中を自動車で走ってみても、クリスマスの電飾は行われているが、雰囲気はとても静かである。
 しかし、これでいいのかもしれない。もともとこのクリスマスは、イエス・キリストが生誕された聖夜を、静かに、そして厳かにお祝いする日であったはずである。このクリスマスにかこつけて、大騒ぎする風潮の方がむしろ異常だったと言うべきだろう。そんな目でテレビを見ていると、その画面上では、相変わらずのはしゃぎぶり。そちらに大きな違和感を覚えたのであった。

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12月24日(水) 食事では おかずに関心 向くけれど やっぱり主食は ほっこり御飯だ

 衆議院選挙後初の国会、第188特別国会が開催される。この国会は、衆議院の議長や各委員会の委員長などを選任し、院を構成すると同時に、この国会で、内閣総理大臣を選出し直し、新たな内閣がスタートを切る国会でもある。
 特別に法案の審議を行う予定はないので、会期はわずか三日間。
 この国会で改めて第97代首相に選出された安倍総理は、前回の内閣改造や党人事から、あまり日を経ていないことから、特別な事情を抱えていて本人から就任を拒否してきた人以外を再任させた。したがって、政府と与党側は、選挙を経ても、顔ぶれはほとんど変わらず、実質的にはそのまま継続という形となった。
 そこで報道の焦点は、今後の野党の動きに当てられている。特に、野党第一党の民主党は、海江田代表が辞職した後の新代表が未だ決まっていない状況であり、今後、その動きが注目されることとなるだろう。また、維新の党も、橋下徹共同代表が代表職を辞した後に、どういう動きになるか、関心が寄せられている。

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 とは言え、これら野党の動きは、議会内でのそれぞれの政党所属議員の数も少なく、その主張も決して国民の共感を得ていない状況からすれば、すぐに目の前で大きな動きが生まれるということにはなりにくいだろう。やはり主食は、「ほっこり御飯」の自民党。安倍総理・自民党総裁の動きに注目していきたいと思う。

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12月23日(火) 昨日が 冬至でこれから 日が長くなる 明るい年をと 天皇陛下

 天皇陛下が、81歳の誕生日を迎えられた。生まれられたのが、昭和8年。そして、昭和27年、サンフランシスコ講和条約によって日本が独立を回復した約半年後に、立太子の礼をとられ、正式に皇太子となられる。大きな話題となった美智子様とのご成婚は、昭和34年。そして、昭和64年年初に、昭和天皇が崩御され、 55歳で天皇に即位。それ以来、もう25年余りの歳月である。

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 この日、皇居では一般参賀が行われ、3万人弱の人が訪れたそうである。その方々を前に、天皇陛下は、「今年も様々な自然災害が日本を襲い、決して安泰であったといえない一年が過ぎようとしています」と語られた上で、ちょうど前日が冬至であったことを取り上げて、これからだんだん日が長くなるとして、「来たる年が明るい年になるよう願ってやみません」とお言葉を述べられた。
 天皇は、日本国憲法の下では、「日本国統合の象徴」とされている。さまざまな考え方を持つ人たちを統合するというのは、並大抵のことではないだろう。日本国内で起きる様々な問題や混乱に対して、胸に抱かれるご心労は、とても大きなものだと思う。
 年齢が80歳を越えられて、公務をこなされるのも大変だと思うが、これからもお身体に気を付けられて、日本の国の行く末を見守っていただきたいものだと思った。

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12月22日(月) 制度とは 手を加うれば 加うほど 複雑になる 大学入試も…

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 文部科学大臣の諮問に応じて、日本の教育に関する基本問題を審議する中央教育審議会は、この日、大学入試改革について答申した。現行の大学入試が、知識偏重に陥っているという点を特に問題視し、受験生の能力を多面的に評価するものに抜本改革するとしている。
 具体的に言えば、多くの大学で採用されている大学入試センター試験については、単に知識量を調べるのではなく、その知識の活用力を見る問題を出すことにしたり、年に一度だけではなく、複数回実施することにしたり、点数ではなく、何段階かのレベルで結果を示す方式にしたりといった、抜本的な改革を求めている。
 それから、各大学で行われる個別試験についても、面接や小論文、集団討論等を用いて、多面的な評価をするものに変更すべきだとしている。そしてペーパーテストについては論述式のものに限定するとしている。これらを通して、本人の思考力や判断力を評価する総合的な試験に切り替える方針のようである。
 新共通試験が導入されるのは2020年度からであるから、6年後である。今の小学校6年生が大学受験に臨むときに、初めて実施されることになる。
 ただ心配なのは、制度変更というのは、問題指摘を行うさまざまな声を基になされるので、やればやるほど、複雑なものになってしまうことである。本当に大事なのは、制度改革以前に、教師と生徒の意識改革である、そんなことも考えなくてはならないと思った。

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12月21日(日) 死ぬ時に 良き人生と 語るため 日々充実の 人間教育!

 「教師人間論ゼミ」の日。今回取り上げたのは、現在中央教育審議会の副会長を務めている梶田叡一氏の著書『生き方の人間教育を』であった。もう20年以上も前に出版された本である。
 この本の中で、著者は、人間は、死ぬときに「良い人生だったな」「生まれてきて良かったな」と思えることが大切だとして、そのためには、名誉や財産、地位や肩書き等の「器」ではなくて、その「中身」こそが大切だと問題提起をしている。そしてその「中身」というのは、「自分の一生を自分なりに生ききっていく」ということではないかとして、その「自己実現」の基本的な考え方を、いろいろな視点から論じているのである。

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 著者は、「こころの教育」を重視すべきだとして、心の構造についても、論じている。それを表現したのが、今日のイラ短である。人が外に表す表情やそぶり、発言や行動の奥には意識があり、それは、暗黙の概念や理論記憶に支えられている。そしてその暗黙の概念の奥には、人生の中で体験を通して得られる実感や本音があるはずだとするのである。そしてそのさらに奥には、人を根源的に動かす魂というものがあるが、これは、曰わくいいがたい存在である。著者は、これらのなかで、体験の中で形成される「実感」を重視した教育を展開すべきだと論じているのである。
 教育の議論を整理する上で、とても有意義なゼミであったと思う。

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12月20日(土) 金正恩 コメディー映画に 北朝鮮が サイバー攻撃 何の騒ぎじゃ?

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 オバマ大統領が、記者会見で、北朝鮮の最高指導者・金正恩第一書記のコメディ映画を制作した「ソニー・ピクチャーズエンタテインメント」に対して、北朝鮮がサイバー攻撃を仕掛けたとして強く非難し、その対抗措置を約束した。アメリカのメディアは、「米政府が北朝鮮をテロ支援国家に再指定する選択肢を検討している」と報じている。
 この報道に戸惑いを覚えている人も多いのではあるまいか。たかが、アメリカの一民間企業が制作した映画の問題である。その内容をめぐって、国を挙げて批判し、サイバー攻撃を仕掛けたり、映画会社を脅したりする北朝鮮も大人げないが、もう一方のアメリカにしても、わざわざ大統領が取り上げて批判するような問題だったのだろうか。
 結局は、かねてからアメリカが問題視してきた、北朝鮮の核弾頭とミサイルを使っての脅しに対して、北朝鮮に中国と連携して圧力を加える名目として、これが浮上してきたということなのだろうと思う。だから、中国政府とはすでに裏で話がついていると見るべきだろう。
 アメリカは、最初は、大きな意図を裏に隠して、小さな問題を大げさに取り上げて反応を見るというやり方をすることが多い。今回の問題は、発火点に使われているだけで、その先に何が隠されているのか、それを見抜くことが大切だろうと思う。

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12月19日(金) STAPの 検証実験 STOPす 小保方ドラマの AIUEOかな?

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 理化学研究所が、懸案であったSTAP細胞の有無を確かめる検証実験を打ち切ると発表。今年の1月に、イギリスの科学誌「ネイチャー」に掲載されて以来、大きな話題になってきた研究が、結局その発表内容が虚偽であったとして、その幕を下ろす形となった。一体これまでの騒ぎは何だったのだろうかと、タヌキかキツネに化かされた様な気分である。日本の科学研究界に与えたダメージも、決して小さくはないと思う。
 とはいっても、今回の研究内容に立ち入っての評価をする力は私にはないので、今回のイラ短日記では、「小保方ドラマのAIUEO」を表現してみた。
 つまり、「STAP」細胞発表に始まり、「Stipendiary(給料も受け取り)」ながら、「Stupid(愚かな)」検証実験をやってきたが、「Step-down(だんだんとステップダウン)」して、最終的にその取り組み全体を「Stop(終了)」した。
 単なる言葉遊びだが、このア行の次は、カ行となる。つまり、「STK」だが、これは「Stalker(ストーカー)」の略語。さてさて、これから先の小保方ドラマは、どうなっていくことになるのだろう。
 小保方さんは、冷厳とみられてきた科学研究の世界に、 TVスターの要素を持ち込んだ人である。その話題性の広がりから言って、このままで消えていくことにはならないのだろう…。

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12月18日(木) 半世紀 余り断絶 キューバとの 対話再開 へぇ~そうなんだ

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 アメリカが、 1961年以来断絶してきたキューバとの国交正常化に乗り出したと報じられた。これまですでに1年半に及ぶ水面下での秘密交渉が継続され、ようやくその合意にこぎつけたということである。 1961年というのは、オバマ大統領が生まれた年である。隣接国との間で深刻な対立が生まれた場合、様々な分野に利害関係があり、お互いのメンツもあることから、一方がもう一方を力で屈服させる以外にその回復が困難であることは、これまでの人類社会の歴史が示している。アメリカも、これまで幾度にもわたって、キューバを屈服させようとしてきたようだが、それがうまくいかず、結局半世紀以上にわたっての国交断絶ということになった。
 そこで改めて、このアメリカとキューバを含むカリブ海地域の地図を眺めてみたのであるが、キューバは、これまでよく言われてきたように、アメリカの喉元を目指して突き刺さらんとするヤリのような形をしている。歴代のアメリカ政権が、この厄介な存在を何とかしたいと考えてきたのがよくわかる気がする。
 しかし不思議なことに、この両国の間での国交が正常化されるという情報を持って、この地図を見直すと、今度は、アメリカが、キューバを食べようとしている姿に見えてくるから面白い。
 今後の交渉の推移に注目したいと思う。

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12月17日(水) 北海道じゃ 高潮被害! 低気圧 台風並みだと 聞いてはいたが…

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 急速に発達した低気圧の影響で、北海道東部では、高潮被害が発生。
 その中心気圧は、台風以上の950 hpaまで発達したそうである。そして風も、最大瞬間風速が約40メートルにまで及んだという。これらの相乗効果によって、海面上昇が起こり、根室市などで、海水が市街地に流入。多くの人たちに避難勧告が出された。またこれに合わせて大量の雪が降り、交通が遮断されて孤立状態になった地域もあったようである。
 被害に遭われた皆様に、心からお見舞いを申し上げたい。
 このイラ短日記でも幾度も取り上げてきたが、やはり気象がこれまでとは異なるものになってきている印象である。私が住む四国でも、 12月中にもかかわらず、二度も週末に大雪があった。これまでは、2月に大雪ということはたまにあったが、まさか12月にこんなに雪が降るとはという驚きを禁じえない。
 世界を見渡せば、異常な暑さの地域もあり、経験したことのない大雨に苦しむ地域もある。巨大台風によって大きな被害を受けた地域もある。世界全体が、異常気象の影響のもとに、戸惑いを感じている状況である。変化は常なるものと言いながら、人々は、長い間にその土地に培われてきた常識の中で生きている。その常識を破る事態が次々に起きていることをどう受け止めればいいのだろうか。

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12月16日(火) タリバンが 学校襲撃 生徒らが 殺害されけり 130人も…

 パキスタン北西部のぺシャワールで、悲惨な事件が起こった。武装勢力が軍関係の学校を襲撃し、少なくとも生徒128人を含む132人が死亡したと伝えている。それ以外に245人以上が負傷したという。
 イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動」が、その犯行を認めたようだ。パキスタン軍が、この地域でイスラム武装勢力に対する大規模掃討作戦を展開していることに対する報復だという。
 武装勢力が、学校を攻撃目標にしたのは、軍関係施設として比較的に警備が甘いという理由だったようであるが、その学校で無差別に発砲し多くの子供たちを殺害したうえに、治安部隊が駆けつけたときには、その子供たちを「人間の盾」として使ったという話を聞けば、もうこれは、人間のなすことではないと思う。動物以下である。

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 イスラム過激派が、その信仰を守り、主張を通すために、自らの命をかけても戦うとする姿勢はある程度理解できても、こんな非道なことが許されるということにはならない。人間社会として踏み越えてはならない一線を、彼らは超えてしまっていると言わざるを得ない。
 先日ノーベル平和賞を受賞したマララさんは、さっそく、「この凶悪で臆病な行為を強く非難し、この恐ろしい出来事に立ち向かっているパキスタン政府と軍とともに団結する。私たちは決して屈しない」とコメントを発した。当然のことだと思う。

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12月15日(月) 代表が 選挙に落ちた 民主党 政治は理屈 ばかりじゃ動かぬ

 総選挙の結果、政権与党が3分の2を超える議席を獲得することが明らかになった。また野党第一党である民主党の海江田万里代表が落選をした。
 この結果を受けて、海江田代表は辞任を正式表明。来年1月に、代表選挙が行われることになった。
 しかし、ほんの2年前まで政権を担っていた政党のトップが辞任すると発表したのに対して、その反応は、皆無に近い。海江田代表は、元々存在感が薄かったが、この調子だと、もう1ヶ月もすれば、民主党代表であったことはもちろん、名前さえも忘れられてしまうようなことになるのではないだろうか。

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 率直な印象としては、海江田代表がこの2年間やってきたことは、政治評論であった。色々な理屈を、机の上でこね回しているような印象であった。だから、少しも国民の心に響くところがなく、強く印象に刻み込まれることもなかった。
 政治とは、現実社会に生まれている様々な問題に裸になって立ち向かい、国家と国民の将来に対して、自らの身を切りながら戦う職業だと思う。いくら理屈をこねてみたところで、それで国家や国民を動かせるわけではない。それを痛切に感じているのが、海江田さん自身ではないだろうか。

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12月14日(日) 総選挙 結果は与党の 大勝利 あんまり美味しい ビールじゃないが…

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 師走総選挙の投開票日。夜の8時くらいから、「選挙特番」が各テレビ局で持たれ、今回の選挙の結果や今後の日本政治の見通しなどについて、にぎやかに報じられている。
 午後8時に投票箱が閉鎖されるが、その途端に飛び出してきた言葉が、「自民党勝利! 与党が3分の2を占める勢い」というものであった。日本のどこでもまだ開票作業が行われていない段階で、こんな報道が行われていること自身に大きな違和感がある。放送局によれば、各投票区における事前調査、当日の出口調査などに基づいているので、ほぼ間違いがないという判断で報じているそうであるが、何時間か先になれば確実な結果が出るのであるから、何もそんなに急いて報道する必要は無いのではないかと思うのは、私だけの意見だろうか。
 こんな印象を受けるのは、選挙だけではない。この頃は11月半ばからクリスマスイベントが行われているし、 12月も半ばになると、正月の門松が設置されたりしている。
 何事においても、他の人よりも一歩でも先んずれば、より多くの利益があるとでも考えているのだろうか。その結果、その本番になったときには、ほとんど感動がないということになりかねない。私たちは、炭酸の抜けたビールばかりを飲まされている気がするのであるが、皆さんの印象はどうだろうか。

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12月13日(土) 習主席 南京虐殺 演説で 片手に剣持ち 片手で握手す

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 中国に展開していた日本軍が、 1937年に南京にいた中国人を30万人も虐殺したと中国が主張する「南京大虐殺」に関する式典が、「南京大虐殺遭難同胞記念館」前の広場で開催された。今日で、その大虐殺から77年になるのだそうだ。中国政府は、今年から、この日を「国家哀悼日」として、政府主催の大規模な式典を開催したという。習近平・国家主席も、この式典に初めて参加をした。
 この場で演説を行った習主席は、「いかなる人が南京大虐殺の事実を否定しようとしても、歴史が許さない。 30万人の殉難者の亡霊が許さない」と語り、日本に対して、歴史問題に関しては決して譲歩することがないという姿勢を示す一方で、日本国民に対しては、「中日両国の人民は、代々にわたって友好を深め、歴史を鏡に未来に向かうべきだ」と述べて、日中関係の改善に向けての期待感もにじませた演説であった。
 この南京大虐殺の問題は、77年前のことであれば、まだ生きている証人もいるだろうし、もっと客観的に事実を両国間で共有することも可能なのではないかと思うが、国のメンツをかけた主張がぶつかり合う現状では、それさえもできないということなのだろう。これからも、この歴史問題は、折に触れてぶり返す古傷のようなもので、なかなか癒えるということにはならないだろうと思う。

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12月12日(金) 本年の 漢字にゃ「税」が 選ばれり 北風の中 字も震えしか

 年末恒例の「今年の漢字」発表が、京都の清水寺で行われた。今年選ばれた漢字は、投票数は8,679票で「税」であった。そして第2位は「熱」(6,007票)、そして第3位は「嘘」(5,979票)であったらしい。最終的に「税」が選ばれたが、この投票結果を見ると、ダントツで選定されたということではなかった。インターネットの書き込みを調べてみても、この漢字選定について、違和感を覚えるという意見が多かったように思う。

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 新聞記事によれば、今年の春、消費税が8%になり負担感が増したこと、年末まで、来年の10月に消費税を10%に上げるかどうかという議論が続いたこと、また、税金の使い方を決定する国会議員や地方議員の「政治とカネの問題」が取り沙汰されたことなどが、この漢字が選定された大きな理由ではなかったかとしている。
 確かに、今年は、税金をめぐる話題の多かった年であった。しかし、私自身も違和感を覚えるのは、あまりにもストレートに意味を示す漢字が選ばれたからである。この漢字からは、想像の翼を広げるという余地はほとんどない。世知辛さだけが胸に迫ってくるのである。
 12月も中旬になり、日本列島全体がぐっと冷え込んできた。その北風の中で、心なしか、この字を揮毫した清水寺の森清範貫主の筆も少し震えていたのではなかったか…。

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12月11日(木) ノーベル賞 受賞式典 気になるは 偏光メガネの 日本報道

 昨晩から、ノーベル賞の授賞式典の様子が報じられている。まずはノルウェー・オスロで行われたノーベル平和賞授賞式。女子教育の権利を唱え続けるパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんと、児童労働問題解決のために力を尽くしてきたインドの活動家、カイラシュ・サティヤルティさんの授賞式の様子は昨晩報じられた。
 そしてそれ以外の受賞者については、スウェーデンのストックホルムで行われ、ここには、青色発光ダイオードの研究開発で物理学賞を受賞した日本人3名、赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏も列席した。この数日来、テレビカメラは、この授賞式のためにスウェーデンに到着した三氏を追いかけ続けていた。
 それにしても気がかりだったのは、その報道があまりにも偏ったものだったことである。つまり、ノーベル賞には他にも、医学賞や化学賞、文学賞や経済学賞があるが、それらの受賞者についてはほとんど報道されなかったので、その名前すら記憶に残っていない。その業績となれば、さらに何もわからない。

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 言うならば、私たちは、日本人とマララさんに関することだけを見ることのできる偏光メガネをかけているようなものであった。報道各社は、視聴者や読者が望む情報を提供するのが自分たちの役割と説明するだろうが、そのような報道姿勢が本当に公正公平なものと言えるのかどうか、私には大きな疑問であったのである。

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12月10日(水) 闇はらむ 特定秘密 保護法が いよいよ施行す 闇の中にて

 国が保有している安全保障上の機密情報を厳格に管理をするための法律「特定秘密保護法」が、その施行日を迎えた。この法律は、防衛、外交、スパイ活動防止、テロ防止の4分野における55項目を秘密指定の対象とし、これを漏洩した公務員や関係者に厳罰を課すという法律である。最高で10年の懲役刑である。
 この法律は、その審議過程から、「国民の知る権利」を侵害しかねないとして、様々な問題が指摘されてきた。そして、それら問題に対して必ずしも明快な答えが準備されないままに、成立した法律である。それだけに、その運用をめぐって疑念の闇が残っている。

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 この日、その懸案の1つであった「独立公文書管理監」に、検事出身の佐藤隆文氏が起用された。この役職は、政府の監視機関のトップと位置づけられるポストであるが、内閣府に置かれる役職であり、政府との独立性が本当にきちんと担保できるかどうか、疑問が残るものである。
 年々 、情報社会が進展し、公的な情報は公開が当然とされる白日の中で、逆に秘密情報を守る暗闇を作る法律である。この法律が、悪い奴ほどよく眠る、ということを助長するものにならないことを願って止まない。

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12月9日(火) 売り物は 驚く安さ だったのに ついに値上げの 吉野家牛丼

 吉野家ホールディングスが、「吉野家」の牛丼など25の商品を、 1週間後に値上げすると発表。例えば、牛丼の並盛りでは、これまでに比べて80円高い380円になるのだそうである。
 「吉野家」と言えば、安売りを最大の武器にして業容を拡大してきた外食チェーン企業である。しかし、材料に使ってきた米国産の牛肉が、この数年来の干ばつによる出荷減で価格が高騰し、さらにこのしばらくの円安が拍車をかけた。また、人手不足が賃金上昇を生み、損益分岐点を押し上げたようである。

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 この日の記者会見で、河村社長は、「企業努力では対応できない。非常に心苦しい」とその心を表現した。『うまい、やすい、はやい』が創業以来のモットーであっただけに、だけに、その大看板の1つをおろしたと受け止められかねない大幅値上げは是非とも避けたかったことであろうが、赤字が続けば企業活動が成り立たなくなるわけで、苦渋の選択をせざるを得なかったということであろう。
 ライバルの「すき家」も、人手不足から、 24時間営業を取りやめるところが数多く出てきているという。一世を風靡した有名な外食チェーン店も、看板をかけ直すところが生まれている。変化の嵐の中に、これからもまだ様々なことが起きてくる業界のようである。

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12月8日(月) 終戦に 較べて軽い 開戦日 極端すぎる 意識のギャップ

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 12月8日といえば、日本軍がハワイの真珠湾を奇襲した日である。それは昭和16年(1941年)のことであったから、今日はそれから73年目ということになる。この日は、日本の歴史において、非常に重大な日であると思うのであるが、テレビのニュース番組や新聞などでも、ほとんどそれは報じられていなかったようである。 8月15日の終戦記念日とされる日に比べてみると、「月とすっぽん」とでも表現すべき大きな違いである。
 私は、ここに日本人の歴史観の歪みを感じてならない。どこかで戦争を始めた日があったからこそ、終戦の日があるのであって、その意味では同じ重さで表現されるべきものではないだろうか。しかも、開戦当初、真珠湾奇襲攻撃の大成功に日本中が沸いたという。そんな日が、歴史の上で無視されて良いものであろうか。
 もちろん、心情としてはわからないではない。日本はこの真珠湾攻撃から泥沼の戦争に入っていくわけで、その入り口のところで日本中で歓喜の声を上げたことすら、苦い思い出になっているのであろう。それに比べれば終戦の日は、そこからそれまでの日本を否定して新しい日本の歩みを始めた希望を伴った日として描きやすいのであろう。
 しかし、そんな心情は別として、歴史は厳然たる事実として受け止めねばならないと思う。歴史とは国家の履歴書である。好き嫌いで取り扱うべきものではない。そう思うのであるが、いかがであろうか。

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12月7日(日) アメリカじゃ 人種差別の オバケが出たよ! オバマ改革 その足元に…

 このしばらく、アメリカで、白人警察官が黒人を殺害する事件が相次ぎ、全米で、抗議デモが行われているという。カリフォルニア州では、その一部が暴徒化し、警察官との衝突に発展したという。
 この頃は、その様子がスマホなどで撮影されて、インターネット上で公開されるために、怒りや不満が広がりやすく、たちまち大規模な抗議デモに結びつく傾向があるようだ。

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 私たち日本人の感覚からすれば、日常生活上に人種差別意識はほとんどなく、またアメリカからやってくる情報も、オバマ大統領が国のトップになるような時代であるから、もう人種差別意識そのものが薄らいでいるものと思っていた。しかし、今回の一連の抗議デモの様子を見ていると、アメリカ社会には、雇用や収入、裁判や教育などの様々な面で、人種差別が残っていることが感じられた。人の心に宿る差別意識というのは、なかなか解消が困難な問題だと改めて痛感したのであった。
 今日のイラ短日記では、オバマの「MA」とオバケの「KE」を合わせると、「MAKE」となることから、この対立の中からアメリカは一体何を作っていく(MAKE)のだろうか、という問題提起を行ってみたのである。オバマ大統領が訴えてきた「アメリカは1つ」の理念が、今まさに現実問題の前に試されていると言えるだろう。

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12月6日(土) 四国にて 降雪被害 報ぜらる これも気象の 異常のゆえか?

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 昨日から.西日本に降雪が報じられていた。特に、愛媛県と徳島県の境界の、国道192号境目トンネルあたりでに、30センチにも及ぶ積雪があったそうで、自動車130台がここで立ち往生と、ニュースで大きく伝えられている。
 昨晩は、私はちょうど、大分県から新居浜市の橿樹舎に戻ることになっていたので、途中で雪で通行を不能になることを心配したが、この行程では特に問題なく無事に帰り着くことができた。
 家に戻ってから、テレビでニュースを見ていると、雪のため交通が寸断されて孤立している集落が数多く生まれているということであった。さらに電話での通話も不可能になっている集落があるようである。
 私はこれまでに60年近い人生を生きているが、四国地方で、 12月の初旬にこのような降雪災害が起きたという記憶は無い。そういえば少し前には、フィリピンでの巨大台風災害が起きている。世界の各地で、想定を超える大雨や干ばつの被害が出ている。
 やはり、地球温暖化に伴う気象異常がこの背景にあるということであろうか。コンピューター技術が急速に発展している現状から、化粧のシミュレーションもより正確になってきているから、その原因も明らかにされてくるだろう。今後の世界を動かす基本問題の1つとして、この気象問題にも注目していきたいと思う。

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12月5日(金) 中津にて 官兵衛訪ね 諭吉を語る 知者は惑わず 乱世を照らせり

 キャラバンの最終日。今日は、午前中、日本が降伏文書に調印をした時の外務大臣・重光葵が少年時代を過ごした家(杵築市)が記念館になっていたので、そこをまず訪問。それから、日出町の「人間魚雷・回天基地跡」や「石ころ動物園」を訪れた後、中津市に向かう。

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 中津市商工会議所の方々と、これからの地方創生への対応について、意見交換するのが目的であった。この場には、少し前に会頭になった旧知の仲浩さんを始め、関係する方々が来ておられた。そこでお話をしたのは、中津市といえば、今話題の軍師官兵衛が、晩年に城を構えた場所であると同時に、明治の啓蒙家・福沢諭吉の出身地でもある。ともに、知恵をもって激動の時代に立ち向かった人たちであり、知恵を足場にした輝ける街づくりを進めていくことを提案したのであった。
 その後、この場にも出席していた白石さんのご案内で、官兵衛の情報館も設けられている中津城を見学し、さらに帰路には、薦神社を参拝して、夜遅く橿樹舎に戻った。
 わずか三日間の短い日程の中にいろいろな取り組みを織り込んだキャラバンであったと思う。このキャラバン中にお世話になった数多くの方々に心から感謝申し上げたい。

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12月4日(木) 歯車が 空転するよな 講演会 高校生から 受けた肘鉄!

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 この日は、大分県立日出暘谷・総合高等学校での講演会。今回のキャラバンのメインイベントである。
 講演が始まったのは午後2時50分から。全校生徒500名余を前にしての、約80分間の講演であった。年齢差のある高校生が相手だから、それなりの準備をしていて、導入部に、今回の話の意義を強調してみたり、歌で問題提起を行ったり、様々な工夫をこらしてはいたのであるが、生徒達の集中力が続いたのは冒頭の30分程度。それを過ぎると、隣同士の雑談が始まったり、居眠りを始める人たちが出たりと、とても話をじっくりと聞いて頂ける雰囲気ではなくなってきた。何度か、場の雰囲気を引き締めようと試みてみたが、結局は空回り。話が空転する雰囲気の中に、講演の時間を終えた。
 後でこの学校の先生方に話を聞いてみると、先生方も、生徒たちの集中力を保つためにいろいろと苦心をしておられる様子。改めて、高校生に人生を、語り掛けることの困難を、思い知ったのであった。
 しかし考えてみれば、これが現実である。かつて、無気力・無関心・無責任の若者気質を「三無主義」という言葉で表現していた時代があったが、それがさらにすすんできている印象であった。
 もちろん、生徒たちの心を引きつけ続ける話ができなかったのは、私の力不足でもある。日出(ひじ)の高校での「肘鉄」体験であった。

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12月3日(水) リゾートは 再びソートの 意味なれば 人間ソートの 地域を提案

 九州大分県のキャラバン活動に出発。朝、橿樹舎を出て、三崎半島の先からフェリーボートで九州に渡る。最初の目的地、臼杵市に到着したのが、午後2時ごろ。

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 まず訪れたのが、臼杵市役所であった。来年度予算編成の作業に取り掛かっているところだということで、中野市長、田村副市長、西岡理事が揃って在庁していて、しばらく意見交換。私からは、来年、臼杵市が合併によって新しい臼杵市になってちょうど10年という節目であることから、今後のまちづくりの基本方針として、「人々の頭・心・体を整えるリゾート地」の考え方をご紹介した。
 「リゾート」というと、日本では、保養的意味合いを込めた行楽地の意味で使われることが多い。しかしその語源を考えれば、「Re+Sort」。つまり、「Re]は、「 再び」という意味の接頭辞であり、「Sort」は、コンピューター用語としてよく使われているが、「データを整列させる」意味である。つまり、日々の生活や仕事の中で、ぐちゃぐちゃになってしまった頭や心、体を、「そこで再び整え直す」場所という意味を与えることができると考えたのである。
 臼杵市が、人間そのものを内面から整え直し、生きる力を回復する場となるならば、大きな魅力を持つ土地になるに違いないと提案したのであった。
 この日の夜は、「臼杵チャレンジ塾」メンバーとの夕食懇談会。とても楽しいひとときであった。

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12月2日(火) 噛み合わぬ ままに迎えた 告示の日 蝸牛角上 見えない戦い

 第47回衆議院選挙の公示日。いよいよ戦いの火蓋が切られた。この日、立候補を届け出た人は、 1191人であり、衆議院の新定数が475人であるから、競争倍率約2.5倍ということになる。少数激戦の選挙である。
 しかし、世の中は至って静かである。テレビの報道番組で選挙のことが報じられていないならば、これから選挙が行われることすら知らないという人が多いのではなかろうか。
 私は決して、選挙が熱狂的であって欲しいと思うものではない。冷静に判断して、自分たちの代表者を選ぶ選挙をむしろ好ましいと思っている。しかし、この静けさは、基本的に無関心に基づくもののように思えてならないのである。

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 日本社会には、今、数多くの重大な問題がある。しかしそれらに対して、どの政党も現実的対応を重視すれば、似通った政策ビジョンしか提起できていない。だから、論戦も矮小なものとなり、技巧を競い合うようなものとなってしまっているのではないかと思う。『荘子』の中に、「蝸牛角上の争い」という話がある。所詮大した争いではない。せいぜいが、カタツムリの角の上で戦っている程度のものだ、という比喩が、今回の選挙にはふさわしいかもしれない。国民が無関心なのも無理がない。
 なお、今日のイラ短には、「告示」という言葉を使ったが、国政選挙の場合は「公示」という言葉の方が正しいのだそうだ。どうでもいいことのようだが、これもいわば「蝸牛角上の言葉遣い」ということであろうか。

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12月1日(月) 流行語 大賞今年は 何か変! ダメよ~ダメダメ 集団自衛…

 「現代用語の基礎知識」が主催する「 2014ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。今年の年間大賞には、女性お笑いコンビ「日本エレキテル連合」の「ダメよーダメダメ」と「集団的自衛権」の2つが選定された。その他のTOP10に入った言葉は、例えば、ディズニー映画『アナと雪の女王』の歌「ありのままで」や、 NHKの朝ドラ『花子とアン』で多用された言葉「ごきげんよう」、社会現象からは、「カープ女子」や「危険ドラッグ」、「マタハラ」や「妖怪ウォッチ」「レジェンド」などが選ばれた。どうも今年の流行語大賞は、全体的に小粒であったようだ。この国では、社会的な共感力が弱まってきているということであろうか。

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 それにしても、今年の大賞に選ばれた2つの言葉。私にはどうもピンと来なかったのであるが、ひょっとすると、それは元々は1つの言葉を2つに分けたからではなかったかという気もする。つまり、選者が選びたかったのは、「ダメよーダメダメ、集団的自衛権」という1つの言葉ではなかったのか。この流行語大賞の選考委員会には、鳥越俊太郎や姜尚中、やくみつるなどがいる。テレビ上で行っている日常の言動から判断すると、基本的に軍備増強に反対する主張を持った人たちのようである(誤解であれば申し上げないが…)。ならば、この大賞選定の背景には、政治的主張が秘められているということか。何か変だな、それが私の率直な思い。

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