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5月31日(日) 勉強会 参加者ゼロで 一休み 若葉書院で 深呼吸する

 「四国マグマ・アカデミー」の日。事前に参加希望者からの連絡はなかったが、ひょっとすると誰かやってくる人がいるかもしれないと思い、若葉書院へ。しかし、誰もやってこず、やむなく勉強会は中止。
 しかし、おかげで、若葉書院内部の整理を行うことができた。実は、5月初旬の「志の集い」の後始末も十分ではなく、また、少し前に長年使ってきたコピー機を返却した後の対応もできていなかった。だから、勉強会中止で生まれた時間が、かえってありがたい時間だったのである。

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 「一病息災」という言葉がある。何も病気を持っていないよりも、一つ何らかの病気を持っている方が、体のことを気遣う意識が生まれてきて、かえって健康に結びつくという意味合いの言葉である。これは、その病気のおかげで、体を養生する時間が生まれるという意味合いでもあると私は考えている。
 そんな意味では、私の勉強会も、始終走りっぱなしで休みがないよりも、時折は、参加する人がいなくて休みになるのもいいことなのではないかと考えたのであった。
 若葉書院の外に出て周りを見渡してみると、これまで少し頼りなげに見えた新緑の色も、かなり色濃くなり、力強さを表現していた。そんな中で、私は深呼吸。新たな気力と体力が湧き出してくるのを実感したのであった。

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5月30日(土) 大地震 日本全部 揺れたがそうじゃ 大きな被害は 無かったけんど…

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 昨日の口永良部島での噴火に続いて、今日は、小笠原諸島西方を震源とするマグニチュード8.1(東日本大震災では、マグニチュード9.0)の巨大地震が発生。ただ、震源地が本州から遠く離れていたことに加え、震源の深さが670kmと深かったため、目立った津波が発生せず、被害は比較的軽微にとどまったようである。
 しかし、その半面、今回の地震の揺れは広範な地域にわたったようである。報道によれば、この地震で震度1以上の揺れを観測したのが、すべての都道府県に及んだということである。これは、地震観測史上で初めてのことなのだそうだ。「山高ければそのすそ野が広くなる」という言葉があるが、今回はその逆であったということか。
 今回の地震で特に報じられたのは、ビルにおけるエレベーター停止問題であった。地震の直後には、約6,000台のエレベーターが止まったのではないかという報道もある。また、鉄道の運行停止の影響も広範囲にわたったようである。これらは、地震に備えて準備された対応策が想定通りに機能したということであろうから、むしろ積極的に評価すべきことかもしれないと思う。
 このしばらく、御嶽山や箱根山、阿蘇山などの噴火や地震が日本列島で続いている。世界に目を広げれば、各地で大規模地震が起きている。自然災害の多発は、人々の心を不安にする。それが、社会を動かす原因になることもある。果たしてこれから先に何が起こってくるのであろうか。

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5月29日(金) 韓国じゃ 反日ひとまず 休火山 口永良部じゃ 大噴火だが…

 この夏の旅のために訪れていた韓国から、今日、帰国。今回は、調査と打ち合わせのための旅であったので、短期間であったが、全般的には、韓国の対日世論は、穏やかなものになっている印象であった。特に、全羅南道の道庁職員で、私たちのお世話をしてくださった金さんと朴さんは、力を尽くして誠心誠意の対応をしてくださったと思う。おかげで、同行メンバーも、韓国に対して強い親近感を抱いたようだ。心から深く感謝したい。

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 ところで、日本に戻ってみると、鹿児島県の口永良部島で爆発的噴火が起きたことが、大きく報じられていた。噴煙が上空9,000メートルまで達し、火砕流が八方に流れ出たとのことである。この島の住民ら137人は、全員が島外に緊急避難したという。住民皆さんに、心からお見舞い申し上げたいと思う。
 少し不謹慎な連想であるかもしれないが、考えてみれば、今の韓国世論は、休火山のようなものだと思う。いつ何時、再び噴火を起こすか分からない。それは、この夏の終戦70年ということが、一つの大きなきっかけになるだろう。その時に、安倍総理が「70年談話」を発表するとしているが、その内容次第では、再び大爆発という事態になるかもしれない。私は、韓国に対しては、事実誤認は正さねばならないが、被支配者となった人々の心情には十分に配慮しなくてはならないと考えるものである。
 総理の「口の選ぶ」が重要だと改めて考えたのであった。

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5月28日(木) 亡くなりて “木浦が泣いた”と 惜しまれた 人の残り香 求め訪ねり

 引き続いて、全羅南道での一日。この日は、主に、この夏に訪問予定の場所を案内していただく。
 まず最初に訪れたのが、韓国でただ一つのF1レース場。このレース場建設を中心に、その周りの広大な土地に研究所や工場などを誘致して、経済の活性化を図ろうとしている様子を見せていただいた。
 この後訪れたのは、「王仁博士の遺跡」。王仁博士といえば、もう今から1600年も昔の人であり、生まれ育った場所も定かではないのだが、おそらくそれが月出山の麓あたりではないかと推定して、様々な施設が建設されていた。ここには、日本人ガイドがいて、私たちを案内してくれた。
 そこから昼食会場。タコ料理で有名な店に案内されたが、生きたままのタコをそのまま食べるのには驚いた。

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 ここで再び木浦市に戻り、「共生園」へ。この施設は、キリスト教伝道師の尹致浩(ユン・チホ)氏が始めた孤児院で、そこに嫁いだのが、高知市出身の田口千鶴子氏。朝鮮戦争の後、夫が行方不明となるが、その施設を守り、約3,000人の孤児を育て上げた。その偉業と生き様が高く称えられ、木浦市の名誉市民となり、その葬儀のときには、約3万人の人たちがその死を悼んだという。そのときの新聞記事は「木浦が泣いた」という見出しだったのだそうだ。その孫が今は園長を務めていて、私たちを温かく迎えてくれた。胸が熱くなる思いであった。
 その後、かつて日本人が数多く生活していた町を訪れ、その地の遺跡を見学。それから、KTXで、ソウルに戻る。

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5月27日(水) 日本と 全羅南道 結ぶ知事 真の歴史を 担って立つ人

 前日の夜は、ソウルで宿泊。この日の朝、韓国の新幹線・KTXで、全羅南道の道庁がある木浦駅まで移動。約2時間半の移動時間であった。
 木浦駅には、道庁の方々が、迎えにきてくださっていた。昼前の到着だったので、駅からまっすぐに昼食会場に。ここでは、副知事が昼食会を準備してくださり、食事をとりながらの懇談。副知事は行政研修のため、日本に2年間留学をしていたとのことで、日本語での会話であった。

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 それから次に向かったのが、道庁。まず、昨年春の選挙で初当選された、李洛淵(イ・ナギョン)知事と面会、懇談。李知事は、とても忙しい日程の中で、1時間弱の時間を割いてくださり、色々な話を行った。実は、今日のイラ短日記は、その時に、知事にプレゼントしたものである。知事は、かつて東亜日報の東京特派員を務めておられ、そこから国会議員に就任。日本語を話し、日本のことをよく知っている国会議員として韓日議連で活躍しておられたことから、私も長くお付き合いをさせていただいた。そんな人だけに、日韓両国が対立関係となり、困難な状況となっても、その和解を進める上での大きな役割を果たしてくださる政治家だと考えている。
 この知事との懇談の後は、夏の旅の具体的な打ち合わせ会。道庁の担当者のほか、旅行会社の方も参加してくださり、具体的な詰めを行った。さらにこの日の夜は、酒杯を傾けながらの懇親会。とても楽しい時間であった。

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5月26日(火) 円安が 報じられし日 仲間と共に 旅に出発! 韓国南部に

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 昨日のイラ短日記に書いたように、円安の流れが続いている。今日は、一時、1ドルが123円29銭となり、7年10か月ぶりの安値をつけたそうである。この動きを、私はいささか当惑を覚えながら見ていた。
 それはこの日、私は、仲間3名と共に、韓国の旅に出発したからである。円安になるということは、海外で使うお金が割高になることを意味している。ただそうは言っても、私の場合、海外で何か高額のものを買うことはないし、お土産もそんなに数多く買うわけでないから、よく考えればたいした問題ではない。
 今回韓国では、全羅南道を訪れた。この夏に、全国各地の仲間に呼びかけて、この全羅南道を訪れ、観光を行うと同時に、知事にお会いして、意見交換を行う会を予定しているのであるが、その事前調査と打ち合わせのために、まず先遣隊4名で訪問したのであった。
 この全羅南道は、古代において、日本と最も深いつながりのあった土地だと私は考えている。論語や千字文を日本に伝えたとされる「王仁博士」の出身地であり、また日本独自の墓とされてきた「前方後円墳」が残されている土地でもある。
 こんな土地に、韓国独立回復70年、日韓基本条約制定50年のこの年に、仲間たちと訪れて、今後の日韓関係を深く考えてみたいと目論んでいるのである。

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5月25日(月) 改革にゃ 光もあれば 陰もある アベノミクスも モディノミクスも

 報道によれば、円安・ドル高の流れが強まっているようである。これは、アメリカ連邦準備理事会のイエレン議長が、「年内のある時点で利上げの最初の段階に進むのが適切」と発言したのに対して、ドル買いの動きが強まったことによるもののようだ。この円安の動きは、輸出企業にとっては、収益押し上げ要因であるが、輸入企業にとっては、減益要因となる。日本においては、今も主要上場企業には輸出企業が多く、全体的には収益の伸びを生み、配当総額の増加を導き出して、経済の活性化に結びつくものと思われる。

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 また、インドのモディ政権は、明日で政権発足丸一年となる。経済改革を最重点課題として取り上げた政権であり、その後の政権運営が注目されたが、国内の消費者心理は改善し、株価も上昇基調にあると評価されている。例えば、日本のスズキ自動車が出資するマルチ・スズキでは、この一年間で、株価が58%も上昇したようである。一般に、消費関連銘柄で、右肩上がりの成長が見られているという。
 その一方で、インドの石油やガス、電力関係の企業は不振で、石油天然ガス公社では、この1年間で20%の株価下落である。これは、この分野での改革が進んでおらず、投資家たちの失望を生んでいるからだと評価された。
 改革には、光もあれば陰もある。必ず濃淡がある。それでも進めるのが改革である。今後の展開を注視したい。

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5月24日(日) アラスカに 夢追いかけし 重次郎! オーロラのごと 激動人生

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 この日、松山市で、「オーロラに駆けるサムライ 和田重次郎物語」というミュージカルを上演するので観に来てほしいと、関係者から招待券をいただいたので、夫婦で出かけた。
 このミュージカルは、アラスカ開拓に活躍した和田重次郎(1870~1937)の人生を描いたミュージカルであった。少し前に、アラスカで公演を行ってきたということで、その応援をしてくれた方々への感謝の気持ちを込めた「ありがとう公演」と銘打たれていた。
 全体的印象として、とても完成度の高いミュージカルであった。さすがに、外国にまで出かけて上演しようというだけのものであった。脚本や演出まで手がけたという、みかん一座々長の戒田節子氏の語りは、秀逸であった。役者も、素人の方々がほとんどだったと思うが、相当の練度であった。そして、音楽が良かった。現地の市長役を務めた、加戸守行・元愛媛県知事の英語のスピーチも、なかなかのもの。一地方の民間劇団が、ここまでのミュージカルを企画し上演できるのかと、感心した次第。
 ところで、このミュージカルの主人公・和田重次郎である。彼は、金持ちになることを夢見てアメリカに渡り、様々な苦労を重ねながらも、常に前向きに挑戦する。オーロラのように変化に次ぐ変化の中を生き抜いていく、その生き様や考え方は、今の時代に強く求められているものだと思う。私自身も、大いに考えさせられたミュージカルであった。

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5月23日(土) 一月の 議論の後に 焼野原 NPTにも 原爆投下?

 国連本部において、核軍縮を目指し、一か月にわたって開催されてきた「核拡散防止条約(NPT)再検討会議」は、この日、最終文書を採択できないまま閉会した。
 この会議は、1970年に発効した「核拡散防止条約」に基づいて、5年に一度開催されているものである。米英仏露中の5か国には核兵器の保有を認める一方で、その他の国には保有を禁じている。そのため、核保有国とされるインドやパキスタン、イスラエルは未加盟である。前回の2010年の再検討会議では、核兵器削減に向けた64の行動計画を盛り込んだ最終文書を採択している。しかし、それからの5年間に、具体的な成果が乏しかったため、今回の会議では、具体的な道筋を作ることを目指して、積極的な議論と交渉が行われたようである。

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 しかし、多くの国々が、核兵器削減を目指してその前進を主張した一方で、核兵器保有国の利害が錯綜。ウクライナを巡る米ロ間の対立、核弾頭を増大させているとみられる中国が弾頭数や配備状況の公開反対、さらに、中東の非核地帯化を巡る議論の紛糾などが主な原因となって、議論を集約できなかったということである。
 この一か月の議論の間、様々な対立点を克服する努力が重ねられ、建設的な成果も得られつつあっただけに残念である。このNPT再検討会議の議場が焼け野原となったのは、核保有国の利害対立という原子爆弾が最後に炸裂したということか。

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5月22日(金) バブル期の 時価総額を 越えしとや 今度はどんな 名がつけられる…やら…

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 東証1部の時価総額が、591兆円に達して、バブル経済期の水準を約25年ぶりに上回り、過去最高となったそうだ。これは、株式市場が活況を呈していて、この日の日経平均株価の終値が2万264円と、約15年ぶりの高値を付けた結果である。時価総額は、この平均株価に発行済み株式数を掛けて計算されるものである。だから、株価が上昇すれば当然、時価総額は大きくなる。日経平均株価が、バブル経済期の最高値3万8,915円の半額であるにもかかわらず、時価総額がそれを上回ったのは、上場銘柄数が大きく拡大していたからである。
 バブル経済期の頂点は、1989年12月のことであった。それが崩壊した後、しばらく株式市場が低迷したが、21世紀を迎える頃には、世界にIT化のうねりが起こり、また株価が上昇。このITバブル期の頂点は、2000年3月。そしてその次が、アメリカにおける住宅バブル。2007年6月にそのピークを迎えている。そして今回は、日本企業においては、それらを凌駕する経済状況になっているということである。
 経済は、好調であるにこしたことはない。人々の心は、確かに景気に影響され、それが社会の雰囲気にも反映される。世の中が明るくなる。しかし同時に、「満つれば欠くる」のが世の常。いつのことかはわからないが、値崩れを起こす日が来るのだろう。その時に、今回の経済状況が何という名前で呼ばれることとなるのであろうかと思った。

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5月21日(木) 久々に 松山エリアを キャラバンす 歩き出会いて 土を耕す

 今日は、松山市に出かける。その主な目的は、長年使ってきたコピー機の返却であった。議員在職時からずっと使ってきたコピー機であったが、すでにレンタル期間も終了した機械であったので、契約更改にあたり、それを使用停止にすることとして、松山市にある運送事業者まで、それを届けたのであった。(運送事業者に依頼すれば、3万円くらいかかるだろうと言われたので、経費節約のため、自分で運び込むことにした。)

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 そして、せっかくの機会であったから、松山エリアをキャラバンした。
 まず訪れたのが、愛光学園。私が中学高校時代を過ごした学校である。校長先生にお会いして、教育問題などについて意見交換。次に向かったのが、愛媛大学。勉強会メンバーである小田先生が、今春から、教職大学院設置のため、愛媛大学に出向しているので、その研究室を訪問したのであった。併せて、愛媛大学ミュージアムの見学。さらにそこから、親戚を訪ねた後で、愛媛大学本部に、今春就任したばかりの大橋学長や文部科学省から出向している宮田理事を訪ねて、意見交換。そして、(財)えひめ地域政策研究センターを訪問。地方創生に関する意見交換。最後には、東温市役所に、高須賀市長を訪ね、懇談。
 色々な方のところを訪ね歩き、その出会いの中に、不精のせいで少し硬くなっていた土を耕した一日であった。

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5月20日(水) GDP 年率2.4パーセント 増加とならば 夜明けの希望だ!

 内閣府が、今年1~3月期の国内総生産速報値を発表。それによれば、物価変動の影響を除いた実質GDPの伸び率が前期比0.6%増となっていた。つまり、年率換算すれば2.4%の増加である。そして、民間調査機関は、今後のGDP伸び率についての予測値を発表しているが、それによれば、すべての調査機関がプラス成長を予測していて、今後引き続き景気が緩やかに回復する見通しである。
 昨年4月に、消費税率が5%から8%になった後しばらく、実質GDPはマイナスであった。昨年暮れに、ようやくプラスに転じたが、今回は、それが大きく伸びた。民間調査機関では、今後の経済成長率について、0.9%から2.8%の伸びを予測していて、緩やかな回復を示唆している。
 ただ懸念がないわけではない。今回発表された内訳データを見ると、大きく伸びているのは、在庫投資と輸出である。ここで在庫が伸びたのは、3月期決算企業の決算対策であろう。一時的な伸びに過ぎないと思われる。また輸出に関しては、海外市場の景気減速が気がかりである。今後の動向を注視していきたい。

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 それにしても、景気が好転すると、世の中全体が明るく見えてくるものである。ちょうど太陽が、地平線から姿を現してきたような印象である。「夜明けのうた」が心に響く。「夜明けのうたよ あたしの心に 思い出させる ふるさとの空」。もうかつてのような高度成長がないとは思いながらも、かすかな希望を胸に抱いたのであった。

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5月19日(火) 故郷を 創生させる 教育は 今の要請 “地方創生”

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 岡山市内で、来月7日に開催されるシンポジウムの打ち合わせ会。このシンポジウムは、今年が山田方谷生誕210年、立志200年となることから、岡山県内の山田方谷顕彰運動に取り組んでいる人たちが開催する「岡山方谷まつり2015」の中心行事として企画されたものである。基調講演者には、下村博文・文部科学大臣を迎え、パネラーには、逢沢一郎・衆議院議員、伊原木隆太・岡山県知事、近藤隆則・高梁市長、宮長雅人・中国銀行頭取といった、そうそうたるメンバーが揃い、さらにそのアドバイザーには、下村大臣に加え、山田方谷の子孫である野島透氏が加わるという、とんでもないシンポジウムである。主催する人たちは、これだけの人が揃うのだから、単にここで議論して終わりというのではなくて、是非、その後の日本教育に大きな足跡を残したいものだと、意気盛んである。
 それだけに、形式的議論に終始するシンポジウムでは、この人たちの熱意に応えることができないと、コーディネータを務める私も、少し力を入れた準備を行ってきたし、この日は、事前の打ち合わせ会をきちんと行い、当日に備えることにしたのであった。
 今回取り上げるテーマは、「故郷を創生する教育」とした。安倍政権が進める「地方創生」に魂を込めるのが、まさに教育であるはずである。今日の事前打ち合わせ会の議論をもとに、さらに内容を深めるよう努力していきたいと思う。

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5月18日(月) 大阪の 住民投票 一夜明け もう過去の人? 橋下市長

 昨日、大阪市を廃止して、5つの特別区に再編するという「大阪都構想」の是非を問う住民投票が実施された。即日開票されたが、賛否が拮抗したままで開票作業が進み、最終的な決着が明らかになったのは、かなり遅い時刻になってのことであった。その結果は、賛成が、69万4,844票、そして反対が、70万5,585票であり、得票率の差は0.8%弱という僅差であった。
 これにより、橋下・大阪市長が主張し続けてきた「大阪都構想」は頓挫することとなり、橋下氏は、かねてから語ってきたように、今年末に予定されている大阪市長選挙に出馬しないことを明言し、併せて、政界から完全に引退するという表明も行った。

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 今日のニュースでは、大阪市役所内の会議に出席する橋下市長の姿を紹介していたが、それを見ていると、まだ結果が出て一日も経っていないにもかかわらず、もうすでに過去の人という印象であった。
 政治の世界を流れる潮流は、時と場合に応じてその勢いを変えるが、引退表明においては、驚くべき速さで動く。少し前まで生き生きと活動していた人が、この流れの中であっという間に白骨になってしまう。別の言い方をすれば、島流しになってしまい、人々の記憶からあっという間に消え去ってしまうという印象だ。ものすごい世界だと改めて思ったのであった。

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5月17日(日) 四国とは 「死国」なりとは 坂東さん 四国遍路は その結界だと

 「四国人間論ゼミ」の日。今回取り上げたのは、高知県佐川町出身の作家・坂東眞砂子氏のホラー作品『死国』。これは、坂東氏の生まれ故郷である高知県を舞台として、四国88カ所のお遍路や土俗信仰などを題材として、執筆された小説である。1999年には、映画化もされている。

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 著者は語る。「四国は死国である」と。つまり、人が死ぬと、その魂魄は、魂と魄に分かれ、魂は、天高く昇って行き、「霊山・石鎚山」の山頂に集まるというのである。そうしてもう一方の魄は、佐川町の近くにあるという設定になっていたが、「神の谷」と呼ばれる不思議な場所に集まる。そしてこの分離された魂と魄が再び合体すれば、人が生き返ることになるというのである。そして、その再結合を防ぐためにこそ、四国遍路は、石鎚山の周りを右回りに回り、その結界を守っているのだというのである。逆に左回りに、亡くなった人の年の数だけ回れば、その死者をよみがえらせることができるとも…。
 なんとも荒唐無稽な前提に基づいた小説であるが、四国の伝統的な宗教行事と結び合わせることにより、独特の境地を切り開いたといえる作品であった。その坂東さんは、昨年1月、癌によりこの世を去った。55歳であった。今頃、その魂は「石鎚山」に、そして魄は、「神の谷」に漂っているのであろうか。

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5月16日(土) 独裁に 交渉術が 加わって 居丈高なり 中共政権

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 アメリカのケリー・国務長官と中国の王毅・外相が会談。ケリー国務長官は、中国が南シナ海で進めている埋立事業に対して、その中止を求めたが、王毅・外相は、それに対して、「主権と領土を断固守る。我々の立場は今後も何ら変わらない」と反論した。ケリー氏は、この会談後、笵長竜・中央軍事委員会副主席との会談も行ったということであるが、笵氏は、「米国は客観的で公平な態度で見るべきだ。中国の政策の意図を正確に理解し、言行を慎むべきだ」と述べて、強く反発したという。
 中国は、これまでアメリカに対しては、一目置いた控えめな対応をしてきたと思うが、ここに来て、その姿勢を大きく変更した印象である。アメリカを凌駕する覇権を求めるというまでには至っていないように思うが、少なくとも、大国同士としての対等な関係を求め始めているのではあるまいか。それは、習近平・国家主席の言動の端々にもうかがえることである。
 中国は、実質的に、中国共産党の一党独裁国家である。その方針に反する者には、厳しい弾圧が加えられるため、対外的に強い交渉基盤を持っている。加えて、歴史的にも、交渉術に極めて長けた国である。それだけに、アメリカも、なかなか思うようには中国をコントロールできまい。
 西太平洋地域に、大きな嵐が吹き荒れる予感がしてならない。

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5月15日(金) 安保法案 いよいよ舞台が 国会へ 戦後日本は 未踏の旅へ

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 政府は、前日に閣議決定を行い、安倍総理自身が記者会見で説明した「安全保障関連法案」を国会に提出。集団的自衛権の行使を巡って、これまで様々な議論が行われてきたこの法案について、いよいよ国会を舞台に論戦が始まることとなる。政府・与党は、6月24日までの通常国会会期を大幅に延長して、今国会中の成立を目指しているが、野党は徹底審議を求めて、それに反発。審議の入り口から、対立があらわになっている。
 この法案は、大きく、①日本の平和を守る、②国際社会の平和を守る、という二つの目的を果たすためのものであると説明されている。そして、①については、日本を取り巻く環境が厳しさを増している中で、あらゆる事態を想定した切れ目のない備えが必要として、集団的自衛権行使に、戦後初めて踏み込んだものとなった。②については、国際紛争に対処する他国軍支援のため、特別法を制定することなく、いつでも自衛隊が派遣できるとした。
 これらは確かに、これまでの国会の議論を大きく超える内容であり、安倍政権は、未踏の峰を目指して進んでいくこととなる。様々な問題が生まれてくるに違いない。
 しかしよく考えねばならないのは、日本人は、一度限界点を超えると、一気にそれまでと逆の方向に突っ走る特質を持っているということである。だから、何があっても、日本が関わる戦闘状態を作ってはならない。そのためにどうするか、それがこの議論の本質だと思う。

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5月14日(木) 大久保忌 明治も遠く なりにけり 創業の人 山と見ゆる日

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 5月14日は、明治の元勲・大久保利通公が、東京の紀尾井坂で、大久保が推進する改革に不満を持つ不平士族たちによって暗殺された日である。それは、西南の役の翌年、明治11年のことであった。その時の大久保の年齢は、わずかに47歳。もしも大久保がここで倒れずに、これから後も日本の政治を主導していれば、日本の歴史はどのような道を辿ったのだろうか。強力な指導力を持つ大久保であっただけに、興味深い点ではある。
 しかし、「歴史には、イフがない」のである。137年前のこの日に、確かにこの世から、大久保利通の命が失われたのであり、その事実を「もし、…ならば」などと言ってみても、仕方のないことである。そして、時代は確かに移りゆくのである。大久保が主導して築き上げようとした明治という時代も、もうすでに遥か彼方にかすんで見える時代になってしまった。明治45年(大正元年)に生まれた人も、今年の誕生日を迎えたら103歳ということになる。長寿社会日本といえども、もう明治生まれの人たちの数は、ごく限られたものである。現代日本人にとっては、明治はもうずっと遠い世界になってしまったようだ。
 しかし、精神というものは生き続けていく。明治という新しい時代を築こうとした創業の人、その精神をいかに現代に生かせばいいのか、そんなことを考えた日でもあった。

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5月13日(水) 台風が 足早に過ぐ 全国が 晴天となる 真夏日までも…

 台風一過。皮肉なことに、今日は日本列島全体が、晴天であったそうだ。しかもTVニュースを見ていると、気温が30度を超える真夏日となった地域もあったようで、私が自宅から空を見上げても、雲一つ無いような青空であった。

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 昨日のイラ短日記でも書いたように、昨日はせっかく四国の各地から「四国民放クラブ」の方々が「志の道」を訪ねてくださり、新緑あふれる美しい景色の中を歩いてほしいと願っていたのに、大雨のせいでそれを果たせなかった。その翌日が、こんな見違えるような天気であったので、残念に思う気持ちが胸の中で大きくなった。
 しかし、これは人為ならぬ、天が為せること。ただ人は、その与えられた環境の中で、いかにベストを尽くすかという問題である。
 「神学者ラインホルド・ニーバーの祈り」と呼ばれているこんな言葉をご存じだろうか。
 「神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと変えることのできないものとを識別する知恵を与えたまえ。」
 人は、人間の力でどうしようもない自然の力を前にしてこそ、こんな思いを胸に抱きつつ、謙虚に自らを省みることができるのであろう。その意味では、自然によって裏切られる体験も、それはそれとして貴重なものだと思った。

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5月12日(火) 台風の 大雨降れり その真只中に 「志の道」を 語りかけたり

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 「四国民放クラブ・空海部会」の方々が、四国中央市にある「志の道」を訪ねてくださった。
 この「四国民放クラブ」というのは、四国4県にある民間放送局のOBの方々が、退職後も、相互に交流を行うと同時に、四国のことを共に学び合おうと結成した団体なのだそうだ。そして、今回来訪した「空海部会」というのは、四国八十八ヶ所霊場巡りを行いながら、その周辺地の注目すべき場所も訪れて学ぶという活動を、年に2回、行っていると語っていた。
 今回の場合は、四国中央市の第65番札所「三角寺」を訪れる機会に、「志の道」も歩いてみたいので、ぜひ案内をしてほしいと依頼され、私がその案内役を引き受けたのであった。
 しかし、この日は、太平洋上の台風6号から、暖かく湿った風が吹きこんでいて、それが前線を刺激して、このエリアは大雨であった。参加メンバーが高齢の方が多いので、この雨の中を無理して歩いて、風邪をひくことになっても大変ということで、急遽、「霧の森」の会議室をお借りして、室内でお話しすることとなった。この石碑の道を造るに至った考え方や、一碑ごとの碑に込めた願いや祈りをお話しした。参加者には好評であったようで、胸をなでおろしたのであった。さらに言うならば、環境厳しい四国の地で修行をした空海の心を知るには、むしろこんな天候であったというのも、悪いことばかりではなかったと思ったのであった。

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5月11日(月) 紫雲丸  事故から数え 60年 その礎に 大橋聳ゆ

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 5月11日、この日は、今からちょうど60年前、高松港から岡山県の宇野港に向かっていた国鉄宇高連絡船「紫雲丸」が、高松市沖で衝突し沈没した日である。この日は、海上に濃霧が立ち込めていたにもかかわらず、紫雲丸が出港し、しかも、理由はよくわかっていないそうであるが、低速での安全運航ではなく、高速で運行していたことが、乗客ら168名が死亡するという大惨事につながった。この船には、ちょうど修学旅行シーズンであったせいか、広島、岡山、高知、島根の4県、4校の小中学生が数多く乗っていて、そのうち100名が亡くなったことが、この事故の悲惨さをさらに大きなものにしたようである。
 そこで、この事故以後、四国にも橋を架けるべきではないかという声が各方面から強まり、それが、のちに本四連絡橋3ルートの建設につながっていった。だから、数多くの本四連絡橋の橋脚には、もう二度と紫雲丸のような事故を起こしてはならないという人々の強い願いや祈りが宿っているのである。
 私たちは、普段、出来上がったインフラを、何の気なく使っているが、それら一つひとつには、いろいろな事情が宿っているはずである。また、様々な人々の願いや祈りが籠もっているはずである。そんなことにも思いも巡らせながら、様々なインフラをよりよく活用するという考え方を持たなくてはならないと考えたのであった。

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5月10日(日) 課題とは ピンチのふりした チャンスかな 解決してこそ 先進国なり

 「フォレスト・トレンド勉強会」の日。今回のテーマは、「小宮山宏著『課題先進国・日本』を読む」というものであった。
 小宮山氏は、元東大総長であり、よくテレビなどにも登場して、自らの論を語っていた。今は、三菱総合研究所の理事長を務めておられる。

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 この本の冒頭部分で、氏は、日本は現在、「エネルギーや資源の欠乏、環境汚染、ヒートアイランド現象、廃棄物処理、高齢化と少子化、都市の過密と地方の過疎の問題、教育問題、公財政問題、農業問題など、解決しなければならない課題が山積している」と、問題提起している。しかしこれらは、悲観すべきものとして捉えるべきではなくて、むしろ日本は、これら課題を世界に先駆けて解決することを通して、人類社会が抱えている、ないしはこれから抱えることになる諸課題を解決する国として、世界に貢献し、国際社会に偉大な足跡を残していくべきではないか、と主張するのである。
 確かに、「ピンチ」は、その奥に「チャンス」を孕んでいることが多い。ある本に、「雨々降れ降れ母さんが…」で始まる歌「あめふり」の替え歌を紹介していた。「ピチピチ・チャプチャプ・ランランラン」という部分を、「ピンチピンチ・チャンスチャンス・ランランラン」と歌い替えるというのである。なるほどなと思った替え歌であった。

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5月9日(土) ロシアでは 対独戦勝 70年! 世界秩序に きしみ兆せり

 中国とロシアの間で、関係強化の動きが強まっている。この日は、モスクワで「対独戦勝70年記念式典」が開催されたが、主催者のプーチン大統領の横には、習近平・中国国家主席がいた。
 この前日には、中露の首脳会談が開催され、両首脳が「戦略的パートナーシップ」を深めるとする共同声明に署名。いま中国が提唱している「シルクロード経済ベルト」の実現に向けて、ロシア圏の「ユーラシア経済同盟」が協力することを決定した。また、中央アジア地域の鉄道・道路整備などの推進でも一致。さらに、西シベリアの天然ガスを中国に供給するパイプライン建設事業の加速も確認したという。

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 日本にとって気がかりなのは、習近平・中国国家主席がこの日の「対独戦勝70周年記念式典」に出席した見返りということかもしれないが、中国が9月に開催する「抗日戦争勝利70年記念式典」に、プーチン・ロシア大統領が出席することも確認したそうだ。これは明らかに、日本の戦争責任を曖昧にせず、勝者の立場をこれから堅持する姿勢を示すものと言えそうである。また、尖閣諸島問題と北方領土問題を共通の問題として、日本に圧力をかける素地ができつつあるということかもしれない。
 中露は、軍事面では明らかにアメリカと対立する立場になってきた。日本はその狭間に置かれる。経済力や政治力・軍事力を拡大する中国を軸に、このしばらくの世界秩序はきしみを生み始めそうだ。そんな印象である。

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5月8日(金) 人間は 高きにいると 守りに汲々 疑い深く 不幸となるなり

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 高津人間論ゼミ。今回取り上げたのは、ずいぶん昔に手に入れて、積ん読となっていた、『幸福の定義(勝田修弘著)』という本であった。
 この著者の勝田さんは、詳しい事はよく知らないが、高知県生れ、その後10代からビジネス世界に飛び込んで、34歳の時に、ハンバーガーを売る屋台を開き独立。その後、鮨屋やステーキハウス、パブ、ファミリーレストランなどを手がけ、この本が出版された1996年には、日本全国のみならず海外にも500店舗に上る店を展開していたということである。
 つまり、ほとんど何も持たない徒手空拳の状況で飲食業に飛び込んで、自らの努力と才覚で大きな事業を育て上げてきた人ということであろう。それだけに、この本の中には、一般的なハウツー本には見られない体験からにじみ出る知恵が含まれていた。それを、ゼミに集まってきた皆さんにご紹介したのであった。
 特に、私が強い共感を覚えたのは、人は、「仕え尽くす」気持ちで仕事に取り組まねばならないと主張していることであった。そしてそれこそが幸福を生み出すと語っていることであった。秀吉の例を挙げて、高いところに身を置くと、とかく保身に思いを寄せて、疑い深くなり、結局は不幸に陥ってしまうのだと論じていた。確かにそうだと感じ考えた点であった。

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5月7日(木) 日本が 観光地として 世界の9位 おもてなしなど 評価されたり

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 ダボス会議を開催する世界経済フォーラムが、世界141か国の観光競争力ランキングを発表。それによれば、日本は第9位に入り、過去最高のランクになったとのことである。
 ちなみに、第一位はスペイン、第二位はフランス、それから、ドイツ、米国、イギリス、スイス、オーストラリア、イタリアと欧米諸国がずらりと並び、それ以外の地域では日本がトップランキングということである。アジア諸国でこれに続くのは、シンガポールが第11位、香港が13位、中国が17位、韓国が29位などとなっている。
 もっとも、観光のような感性が重視される取り組みにおけるランキングというのは、客観的な単一指標があるわけではなく、他の調査によれば、順位が逆転しているものもあるようである。だから、これは一つの指標であるにすぎず、ぬか喜びすべきものではないだろう。
 しかし、不謹慎な話であるかもしれないが、この調査結果を見たときに、中国や韓国の指導者たちがおそらく苛立っているのではないかという気がした。今、中国や韓国は先進国入りを目指して、ひたすら走ってきて、日本を追い越すことが大きな目標になっているようである。外国人観光客数は、中国や韓国の方が多い。それだけに、この結果には、何らかのクレームをつけるか、完全に無視するか、そんな対応をするのだろうな…という気がしたのであった。

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5月6日(水) 思い出したよ “箱根の山は 天下の嶮”と 噴火兆せり 大涌谷に

 箱根の山で火山活動が活発化しているようだ。火山性地震が数多く観察され、大涌谷から吹き出す噴煙も増大しているようである。気象庁は、水蒸気爆発による小規模な噴火が発生する恐れがあるとして、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げた。これは警戒制度が導入されて以降初めてのことだそうである。そして、箱根町は、大涌谷周辺の半径300メートルに避難指示を出し、この上を通るロープウエーを運休し、また県道も通行止めにした。昨年の御嶽山の事例があるだけに、対応は迅速であった。

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 箱根と言えば、中学唱歌に取り上げられていた「箱根八里」がよく知られている。
 「箱根の山は、天下の嶮(けん)/函谷關(かんこくかん)もものならず/萬丈(ばんじょう)の山、千仞(せんじん)の谷/前に聳(そび)え、後方(しりへ)にささふ」という歌詞である。
 聳える山の険しさ、そしてそれ故にこそ、この地が重要な関所となっていたという詩であろう。これは、鳥居忱(まこと)が作詞し、瀧廉太郎が作曲した唱歌なのだそうだ。
 今回は、この地形の険しさに、火山活動の危険がさらに加わったということだ。報道を見ながら、私たちの人生では、いつ何時何が起こるか分からない、そんな気構えを大事にしろと言われている気がした。

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5月5日(火) 五月晴れ 新緑の中 和気満ちて 志の道 皆と歩けり

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 「志の集い」の2日目。今日は朝の8時半にホテルを出発し、9時に、「志の道」の標柱石前に集合。そこから、若葉書院に向かって約2km続く「志の道」を、参加者全員で歩いた。
 今日も晴天、五月晴れである。そして周りの風景はといえば、これから育ちゆこうとする新緑に満ち満ちている。集った仲間たちは、2日目ということもあってか、お互いをよく知り合って、談笑しながらこの道を歩いている。
 これ以上ないような、理想的な舞台上での、「志の道を歩く会」となった。
 私はかねてから、5月5日を「志の日」と呼んでいる。「志」を数字で語呂合わせすれば、「5・5・6・3・4」となることから、以前には、この日の午前6時34分に、ここに集まって、「志の道」をみんなで一緒に歩く行事を行ったこともあった。しかし、あまり早い時間だと、みんなが集まるのも大変だし、周りにも迷惑をかけるということで、今回は、午前9時にスタートとしたのであった。
 天は晴れわたり、地は新緑で満たされている。そしてその間を、志を胸に持つ人が結び合わせている…。とても有意義な時間であった。
 その後、若葉書院で昼食。そして、参加者がそれぞれ今回の「志の集い」に参加した感想や意見を表明し、今年の集いを閉会したのであった。

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5月4日(月) 全国の 志士30名が 集い来て 若葉書院の 掃除やりけり

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 今年のゴールデンウィークも、残りが3日間となったこの日、愛媛県新宮にある若葉書院に、全国各地から仲間が集まってきた。その数約30名。
 私たちは、年に一度か二度、海外の旅を行っているが、その人たちを中心に、年に一度くらいは日本で皆が集まって語り合おうじゃないか、という話になったようで、関東地方から4名、京阪神地区から8名といった具合に、自費で訪れてくださり、若葉書院を中心に「志の集い」を開催したのであった。
 その最初の行事は、「掃除」。若葉書院はこの夏で、満18歳となる。それだけの年季を経てきたことで、建設当初に比べると、ずいぶん趣を加えていると思うが、同時に様々なメインテナンスも必要になってきている。この日は、具体的には、部屋の中の床掃除、敷地の草刈り、川の中のゴミ除去、若葉観音周辺の整備、石碑の清掃などを、参加者にお願いして取り組んでいただいた。おかげで、さらにこのエリアの趣が深まり、輝きを加えた気がする。ご協力いただいた皆さんに、心から感謝したい。
 なおこの日は、その後、集まった人たちの自己紹介、この夏の韓国全羅南道の旅の案内を若葉書院教室内で行い、それから街中のホテルに移動して、酒杯を傾けながらの懇親会。初めて参加した人もすぐにその場の雰囲気に馴染んでいただいている姿に、心響き合う仲間たちの集まりであることを確信したのであった。

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5月3日(日) ボクシング 世紀の対決! パッキャオが 敗れたとはいえ 96億!

 憲法記念日。自民・公明の与党が、衆参両院で圧倒的多数を占める現状において、これまで不磨の大典と呼ばれてきた日本国憲法の改正が、いよいよ視野に入ってきたということであろうか。国会においても、改憲議論が現実的な議論として展開され始めている。
 しかし、国民の間では、この憲法に対する関心が高まっているという印象はほとんどない。むしろこの日、大きな関心を呼んでいたと思われるのは、英国王室にプリンセスが産まれたことと、世紀の対決と呼ばれたボクシング、メイウェザー・パッキャオ戦であった。

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 特に、世界ウェルター級王座統一戦のことは、何か月も前から話題になっていて、多くの人が関心を寄せていたのではなかろうか。今回のファイトマネーは、報道では、勝者に最低1億2,000万ドル(約144億円)、敗者にも最低8,000万ドル(約96億円)が保証されているということである。それだけに、チケット料金もべらぼうで、リングサイド席では、ネット上の再販サイトで、35万ドル(約4,200万円)という値がつけられたという話題もあった。ケーブルテレビでの中継視聴料金も、約100ドル(約1万2,000円)と報じられていた。
 この試合で繰り出したパンチ数はほぼ互角で、400発余りということであるが、敗者のパッキャオにしても、その1発のパンチが、約2,500万円…と聞くと、これはとてもまともな世界の話ではないと感じられたのであった。

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5月2日(土) ライバルが いてこそ進む 改革ぞ ADBの 年次総会

 アジア開発銀行(ADB)の年次総会が、アゼルバイジャン共和国のバクーで開幕。今年の総会は、中国が主導して設立準備を進めている「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」が、大きな圧迫感を与えていて、危機感のみなぎるものとなりそうである。中尾武彦ADB総裁は、記者会見の中で、「AIIB創設を前提にした長期戦略が必要になる」と語り、ADB業務の改革を積極的に進める考えを示した。

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 一般に、改革を推進するためには、ライバルの存在が不可欠であると語られる。それは当然のことであり、ライバルとの競合関係の中に生まれる強い危機感があってこそ、あえて困難に挑戦する改革が推進できるということであろう。その意味では、AIIBの登場には、積極的に評価すべき点も含まれている。
 しかし、AIIBは、莫大な外貨準備高を誇る中国が、その半分以上を出資することとする投資銀行である。恣意的な運用を避けるための理事会を設置するかどうかも不明であり、中国の利益を中心に運営される懸念がある。これまでの中国のやり方を見ていると、かなり強引な融資を展開しそうであり、アジアにおける金融秩序がガタガタになってしまう不安もある。
 ADB内には、AIIBと協調的にやっていこうという意見もあるが、中国という国は、足場さえ得られれば、そこからどんどんと拡張を図る国である。果たしてどこまで協調的に歩むことができるだろうか…。

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5月1日(金) 労働者? その反対語って 資本家かい? ちっともピントが 合わないメーデー

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 5月1日といえば、メーデーである。日本でメーデーといえば、労働組合員がどこかに集まって、労働者の要求を訴える大会を開いたり、または労働者の権利を主張する看板や旗を掲げて行進する行事のことを指している。しかし元来は、メーデーとは、「May Day」であり、世界各地で行われる夏の訪れを祝う祭日のことを指していたようである。そして、その五月祭の日には、労使双方が対決を休戦し、一緒になって祝い合うことを慣習としていたことから、この日が「労働者の日」となったようである。
 だから、これは本来はお祭り。労働者だけでなく、労使が共に楽しむというのが本来の姿であろう。
 しかし最近のメーデー行事は、マスコミ上でも取り上げられることが少なくなった。集まってくる労働組合員の数も少なくなっているようだし、ゴールデンウィークにどこかに遊びに行く人たちに配慮して、4月末の連休前に開催する労働組合も多くなっているようである。それでは、もうメーデーではないはずなのに、メーデーという看板だけ掲げて形だけの行事を行っている姿が、労働組合運動の衰退を象徴しているようである。
 もっとも、マルクスが「万国の労働者よ、団結せよ!」と語った頃には、労働者は悲惨な環境に置かれており、富を収奪する資本家たちを敵視する感覚があったのであろう。そのマルクスが『資本論』を世に出してからすでに150年。メーデーが、ピントが合わないぼんやりとしたものになってきているのも当然のことかもしれないと思った。

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