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9月30日(水) 中国で またも発生 爆発事件! 力の政治が 生む弊害か?

 この日、中国の最南端でベトナムと国境を接している「広西チワン族自治区」で、連続爆発事件が発生。昼下がりの時間帯に、人々で賑わっているマーケットや政府施設、病院などあちこちで、次々に爆発が起きたという。翌10月1日が、共産党政権が発足して66年目の建国記念日(国慶節)であり、共産党政権の権威失墜を狙った犯行であるに違いない。少し前に、中国各地で起きた工場の爆発事故も、その後の情報がないので正確なことは分からないが、政府に批判的な何者かによって意図的に引き起こされたもの、という憶測が強くささやかれているようである。

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 どうも習近平・国家主席を中心とした現政権は、対外的には、「大国・中国」を強くアピールして、統治が順調に行われていることを国際社会に印象づけようとしているが、内実は、「火の車」という状況なのかもしれない。
 中共政権を樹立した毛沢東は、「政権は銃口から生まれる」と語り、武力をとりわけ重視したが、その後の政権も、反抗する者に対しては力で叩き潰すというやり方を採り続けている。情報鎖国を貫き、中共政権に国民の強い支持が保たれている間は、このやり方も有効であったかもしれないが、今や世界の情報がほとんど自由に流入する時代、人々はおそらく、権力的な共産党政権に大きな疑問を持っているだろう。そんな中で力ずくの政治を続けるというのは、もう限界だ、と私は思うのであるが、いかがであろうか。

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9月29日(火) 日本は 世界六位の 競争力と 評価されども 課題も多し

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 スイスのジュネーブに本部を置く「世界経済フォーラム」が、2015年版「世界競争力報告」を発表。これによれば、日本の総合順位は、第6位であり、昨年の順位を維持した。ちなみに、日本よりも上位にランクされた国々といえば、第1位がスイス、第2位がシンガポール、第3位がアメリカ、第4位がドイツ、そして第5位がオランダである。スイスがトップと言われると、少し首をかしげるところがないではないが、当然ながらこの評価を加える項目に何を選ぶかによって、順位は随分入れ替わる。実際、似たようなランキング評価がいくつか発表されているが、その結果は、随分異なったものとなっている。だから、この一つの評価でぬか喜びしたり落胆したりするようなものではないだろう。
 問題は、むしろその個別項目の順位であると思う。日本の場合、総合評価順位よりも高い評価を受けている項目は、ビジネス先進度(2位)、市場規模(4位)、保健衛生・初等教育(4位)、インフラ(5位)、イノベーション(5位)である。一方、悪いほうの評価は、マクロ経済環境(121位)のほか、高等教育・職業訓練(21位)、労働市場効率(21位)などである。そして、マクロ経済環境の中でも、政府債務が140位、政府予算の赤字が132位と、政府の財政を巡る状況は、世界の中でも最下位レベルにあることには、十分な留意が必要であろう。今の日本、課題も随分多くある、ということだ。

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9月28日(月) 本日は 丸く大きな 超月が 注目されけり 太陽よりも

 今日は、「スーパームーン」が大きな話題となった。月の地球周回軌道は真円ではなくて、ほんの少しであるが、楕円軌道である。したがって、地球に近づいたり遠ざかったりを繰り返しているのである。そして、月が地球に最も近づいたときに、ちょうど満月になると、それを「スーパームーン」と呼んでいるようである。今年最も小さく見えたときと比べると、直径が1.14倍に見え、明るさも3割ほど増し加わったのだそうだ。
 テレビで繰り返し報じられていたので、私も、夜、家の外に出て、空を見上げてみた。確かに、これまでに見慣れてきた月よりは、ずいぶん大きく明るく見えたような気がした。

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 この日もう一つ大きな話題になったことがある。2020年に東京で開催されるオリンピックに加えられる提案種目が正式に決定したのであった。それは、野球・ソフトボール、空手、スポーツクライミング、スケートボード、サーフィンの5競技である。この選定条件は、開催地・日本で人気が高い競技であることと、若者に人気が高い競技であることである。この両者を考え合わせる中で、日本オリンピック委員会がこれまで選定作業を行ってきたというわけである。
 日本オリンピック委員会の森喜朗会長のにこやかな顔が、テレビ画面に映し出されていた。その顔を見ながら、今日は、森会長もスーパームーンだな、と思ったのであった。

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9月27日(日) 長期間 巨大帝国 誇りたる ローマの教えを 今の日本に!

 「四国マグマ・アカデミー」の日。今年に入ってから、「日本・日本人論」を大テーマに掲げて、毎回の議論を行っているが、今回取り上げたのは、塩野七生氏の著書『日本人へ~国家と歴史篇』であった。これまで、かなり以前に出版された思想家や文明史家といった人たちの本を取り上げてきたが、少し議論が高尚すぎてわかりにくいところがあったので、今回は、もう少し気軽に論じられる本を取り上げてみたいと考えたのであった。

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 実は、ずいぶん以前のこととなるが、委員会の海外視察途上、ローマで、塩野七生さんとお会いしたことがあった。同行メンバーの一人が、塩野さんと同級生であったということで、ローマのパブ風の店でしばらくの間語り合ったのであった。細かな話の内容までは記憶に残っていないが、とても洒脱な方であったことが強く印象に残っている。
 塩野さんは、かつてのヨーロッパで、長期間にわたって広大な領地を統治し続けたローマ帝国に、現代日本人はもっと学ばねばならないのではないかという問題意識を持って、数多くの著書を世に出してこられた。今回取り上げた本は、『文藝春秋』誌の巻頭言に連載し続けたものを取りまとめた本とのことであるが、表現は軽いようでも、その奥に深い見識と思いが込められていることがよくわかった。
 現代日本について、これから考えるべき色々なことを学んだ勉強会であった。

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9月26日(土) 朝ドラの 「まれ」が本日 最終回! 夢がテーマの ドラマだったね

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 これまで半年間放映されてきた朝ドラ「まれ」が、今日で最終回。視聴率が20%を少し割り込んだという調査結果もあるようであるが、私自身は結構楽しませていただいた。
 実は、この朝ドラ、最初は少し違和感を感じていた。予告編などで、「世界一のケーキ職人を目指す」少女の物語と紹介されていたが、一人の少女がパティシエを目指すというだけのドラマが、半年間もの間、どう視聴者を惹きつけ続けるのだろうかという根本的な疑問でもあった。
 しかし、ここまで観てきて、ドラマとして、なかなかの作品であったと感じている。それは、ドラマの中に数多くの伏線が敷かれていて、それらが次から次へと新しい局面をテンポよく作り上げていく、その展開力の魅力であった。それから、能登の小さな田舎町を舞台にしていたが、そこに、よくもこれだけ個性的な人物を多く登場させたものよと、その人間模様にも興味を感じた。そして、そんな常識破りの人たちが、それぞれの個性は持ちながらも、全体としては、地域の中に一つの調和を醸し出している姿にも、惹きつけられるものがあった。
 とはいえ、やはり最大の魅力は、「まれ」のひたむきに生きる姿であったろう。色々な出会いや体験を通して、子ども時代に嫌っていた夢を、結局は自分の人生を貫く夢に育て上げていくのである。これは確かに、現代人が求めているものを見事に提示したドラマであると思ったのであった。

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9月25日(金) 幽玄が 注目されし 能舞台? やっと閉幕 かがり火残して

 会期を95日間も延長し、最後には難題とされた「安全保障関連法案」も成立させた第189通常国会が、実質、閉会。この長期国会では、先に述べた安保関連法案を筆頭に、国論を分けている重要課題について、色々な議論が行われた。その結果、今国会中に結論を得ることができなかった法案も数多く積み残された。政府提出法案の成立率は、88%。やはり、安保関連法案に全力を傾注した国会運営がなされてきたということであろう。だから、閉幕したとはいえ、今もなお、かがり火はくすぶり続けている印象である。

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 今日のイラ短日記では、「幽玄が 注目されし 能舞台」と、発句を入れた。「幽玄」には、「有言実行」の願いを込めたいと考えたが、実際には、よく見ていても、何が何やらちっとも分からない「幽玄世界」であったかもしれないとも思う。「能舞台」には、様々な仮面をつけてその役割を演じている政治家が集う国会を連想した。
 それにしても、今国会の245日間の会期というのは、通常国会としては戦後最長なのだそうだ。関係者には、本当にお疲れ様。安倍総理は、これから外交日程が目白押しのようであるし、与党は、これから大車輪で、来年度の税制と予算を組み上げていかねばならない。
 先に、国会が閉会となっても、かがり火は燃え続けていると述べたが、くれぐれもこれが大火事に繋がらないように気をつけていただきたいものである。

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9月24日(木) 新任期 3年間は 3本の 矢が課題だと 語る安倍さん

 自民党は、党本部で両院議員総会を開催。先日の党総裁選挙において、無投票での当選を決めていた安倍晋三氏の自民党総裁再選を正式に機関決定した。

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 安倍総裁は、これを受けて、早速、党本部で記者会見。力強く新任期に船出する抱負を語った。
 そのキーワードは、「新たな三本の矢」であった。
 その第一の矢は、「希望を生み出す強い経済」であり、GDP600兆円の達成という目標を掲げた。第二の矢は、「夢を紡ぐ子育て支援」であり、現在1.4程度の出生率を、1.8まで回復させる目標を掲げた。第三の矢は、「安心につながる社会保障」であり、介護離職をゼロにしたいという目標を掲げた。
 この三つの目標は、それぞれ、実現が決して容易ではないチャレンジャブルな目標と言えよう。今後、どのような政策を打ち出して、その具体化を図っていこうとするのか、楽しみにしたいと思う。
 約3年前に、民主党から政権を奪還し、幾度かの選挙を乗り越え、また困難な政策課題や外交課題に立ち向かい、ひた走ってきた安倍総理。ここまで休みなしにハードワークをこなしていて、健康が心配であるが、くれぐれも身体に留意され、これからの日本のため、一層の活躍をお祈りしたいと思う。

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9月23日(水) “ブラシンヤ” 今度は山里 大豊町 歩き出会いて 考えるのだ!

 今日も、キャラバン活動。今日向かったのは、四国山地の山里、高知県大豊町であった。この大豊町は、若葉書院がある新宮から県境の山を越えてすぐ南にある町である。
 実は、国勢調査の統計データを見ていて、驚かされるのが、異常に高い高齢化率である。全国47都道府県の中で、高知県の高齢化率は第3位なのであるが、その県内でダントツのトップが大豊町。その比率は、54.02%に及び、住民の半分以上が高齢者というわけである。市町村ランキングでいえば、第4位となるのだそうだ。
 このしばらく、「地方消滅」ということがよく語られるが、このままでは、厳しい人口減少が続くことになりかねない。それだけに、大豊町では、岩崎町長を先頭に、この難局を何とか切り抜けたいと力を尽くしているところである。

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 今回のキャラバンでは、そんな大豊町の厳しい現状と今後の可能性について、直に見聞を広め、また肌に感じとってみたいと考えて、終日、町内の各地を歩き回ってみたのであった。
 歩き回ってみれば、色々な人との出会いがあった。様々な語り合いがあった。まだ、そこから展望が開けてきたというわけではないが、さらに考えを深めていき、山村における今後の可能性を見出してみたいと考えている。
 大豊町といえば、「日本一の大杉」が有名。「日本一の山里」目指して、力強く立ち上がっていただきたいものだ。

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9月22日(火) ディーゼルの 排ガス規制の テストでは フォルクスワーゲン 禁じ手使えり…

 昨年、自動車販売台数が世界一であったフォルクスワーゲンに、不祥事が発覚。燃費の良さが売り物となって販売数を伸ばしているディーゼル車について、フォルクスワーゲンは、試験機関での排ガステストのときだけ窒素酸化物の排出量が低くなるソフトを搭載した自動車を、数多く販売していたというのである。
 ディーゼル・エンジンでは、その燃費効率を高くするために、ガソリン・エンジンよりも高温で燃焼を行う。そのときに、大量の窒素酸化物が生成され、それが大気汚染の大きな原因になるとの強い批判があり、その排出量規制が行われていたのである。そこで、フォルクスワーゲンでは、その規制を逃れるため、禁じ手を使ってしまったということのようである。

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 しかし、これは明らかに悪意を持った詐欺である。そして、テストのときだけ何とか凌いで、その場を通過すればいいという意味では、問題漏洩やカンニングの事件にも似ている。こんな卑劣なことは、世界に冠たる一流企業がやるべきことではない。
 それだけに、世界中で大問題になっているようである。背後にどんな事情があったのかは知らないが、「策士策に溺れる」ということか。楽して大きな成果を得ようと考える浅ましさが、墓穴を掘ってしまったという印象である。

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9月21日(月) 伊吹島 瀬戸の小島の キャラバンで 胸に響くは 島人ハート

 香川県の観音寺港から船に乗って西方に約10km進んだところに、「伊吹島」という小島がある。面積が約1平方キロメートル、海岸線の延長が5.4kmという小島である。人口は、500人くらいだと聞いた。
 しかし、味噌汁の出汁を取るときなどに使う「イリコ」の産地として、全国的によく知られている。実際、この島の東岸の周遊道路を歩いてみると、海岸に沿ってイリコ生産工場が数多く並んでいる。

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 今日は、この島へのキャラバン活動。以前にも一度訪問したことがあったが、今回は、じっくり時間をかけて島の中を歩いてみることにした。集落内のゴチャゴチャとした迷路のような道は別にすれば、ほとんどすべての道を歩いただろうと思う。島の一番高いところにある、「鉄砲岩」や「天狗岩」も訪れた。島の西部にある「波切不動尊」も訪ねてみた。島の北部にある「北浦港」にも行ってみた。
 色々な場所を見学し、またそこに身を置いて、しばし島の風情を体に感じ取った。島の住民たちの温かく穏やかな表情や応対ぶりが心にしみた。
 「伊吹島」は、東南方向上空から眺めると、ハートの形をした島である。このハート形をシンボルとする「心の安らぎ」と「心のときめき」のある島というコンセプトが、これからの島おこしのヒントではないか、と思ったのであった。

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9月20日(日) 人間の 本質知らぬ 教育って 地図なく荒野を 彷徨う如し

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 「教師人間論ゼミ」の日。今回のテーマは、「熊谷啓著『人間形成の人生論』を読む」。
 この本の著者の熊谷啓氏は、私もこの本で出会うまで名前も知らなかった人だが、広島大学や広島工業大学で宗教学などの教鞭を執っておられたという方で、生涯通じて、「人生の本質とは何か」ということを探究し続けた方とお見受けした。
 著者は、この本の序文に、こんな一文を書き記している。
 “「私とは何か」「人間とは何か」は、感情のおもむくままに支配されて生きている人や社会に埋没して生きている人、すなわち自己を知る努力をしない、反省しようとしない人にはいつまでたってもつかめないものであり、そのような人は深みのない、うすっぺらな人生を生きることになる。ときに立ち止まって、自分を見つめる孤独な反省を経験することは「自己との出会い」を経験することであり、特に人生の節目において大切なことである。また、日頃から常に自分を反省する人は、その日、その時を人間らしく生きるだけでなく、人生の意義についても理解して生き、真の生きがいを持つ人なのである”と。
 確かに、自分の本質を知らずに生きる人にとっては、人生とは、地図を持たずに荒野をただ彷徨っているようなものかもしれない。そんな頼りない人生を生きている人が、数多くいる気がした、今日のゼミであった。

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9月19日(土) 安保法 幾重山越え 成立す 民主主義って 手間がかかるね!

 今年の通常国会最大の課題であった安全保障関連法が、この日の未明、参議院本会議で可決され、成立した。この法律は、来年3月までに施行されることとなる。
 振り返って、今通常国会の後半は、この安保関連法一色と言っていいような状況であった。この法案の国会提出が、5月15日。そして、ほぼ2か月後の7月16日に衆議院を通過。それから約2か月かけて参議院での議論を経た後、採決の段階に入ったのであるが、ここで可決されれば法案が成立することになるので、ここからが大混乱であった。委員長に対する不信任案や関係大臣に対する問責決議案、さらには内閣不信任案などを次々に出して、野党は抵抗を続けたが、それらの弾も尽き果て、ついに参議院本会議において可決成立ということになったのであった。

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 この法案の審議時間は、衆参合わせて200時間をはるかに超え、「まだ審議時間が足りない」との野党側の声もあったが、私の見るところ、議論内容は堂々巡りに入っていた。最後まで国民の不安は払拭できなかった印象ではあったが、懸案に一定の結論を出さねばならない国会としては、この辺りがもう限界であっただろう。
 この法案は、国として確かに大きな政策転換を行うものであった。願わくば、今回盛り上がった国民の安全保障への関心が、今後も建設的な形で継続されることを祈りたいものである。

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9月18日(金) 不信任 問責決議の 攻撃も 本丸心臓(晋三) 弾も届かず

 引き続いて、この日は、安倍晋三首相に対する参議院の問責決議案が提出され、否決。さらに、衆議院に対して内閣不信任決議案が提出され、これも否決。そして、鴻池委員長に対する問責決議案もなされたが、これも否決。翌19日の午前0時過ぎになってようやく、安保法案を審議する参議院本会議が開かれ、鴻池委員長の報告の後、各党から賛成と反対の討論が行われ、投票の結果、午前2時過ぎに、本会議で可決。安保法案は成立した。

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 この安保法案は、5月15日に国会に提出され、それから、衆議院特別委員会では約116時間の審議、参議院特別委員会では約100時間の審議が行われ、4か月余りをかけてようやく成立ということとなった。その間、この法案に反対する野党や、言論人、マスコミなどは、この法案に対する批判だけでなく、様々な形で安倍政権そのものを揺さぶる行動にも出たが、今日の成立時点から振り返ってみると、必ずしも効果的な反対運動となっていなかった印象である。
 的確な例えかどうかわからないが、大砲をぶっ放す音だけは大きかったけれども、本丸である心臓(晋三)部には一発も当たらなかったということではなかったか。法案が成立し、戦が終結した後も、これからも法律の廃止を目指すと、犬の遠吠えのような発言が野党幹部から出ていたが、実際にどこまで批判を続けるのか、さてさて、これだけ長い時間かけて何もできなかった野党に、それだけの力があるのだろうか、と率直な思いであった。

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9月17日(木) チリ沖で 地震が発生! 日本も 大地震なり 安保国会

 日本時間の午前7時54分頃、南米チリの沖合で、マグニチュード8.3の巨大地震が発生。チリの沿岸部では、各地で津波の被害発生。そして、この津波は太平洋を進み、翌朝には日本に到達すると報じられている。日本に到達したときには、高いところでも約1メートルとのことなので、それほど大きな被害はなさそうである。

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 この日は、日本でも大地震。とはいっても、これは、政界地震である。一日中、永田町とその周辺地域は激しく揺れ動き続けた。
 まず、委員会の運営を巡って、鴻池・特別委員長に対する不信任動議が出され、それが否決された後、委員会室に入場した鴻池委員長は、質疑を打ち切り、法案の採決に踏み切った。そして、委員会室内が騒然とする中で、安保法案は可決。けが人はいなかったようであるが、乱闘騒ぎ直前の雰囲気であった。
 一方、参議院本会議開催を巡って、議院運営委員会も混乱。野党は、職権でこの日の夜の本会議開催を決定した中川・議運委員長に対する解任決議案を提出。それが否決された後も、閣僚などの問責決議案を提出するなど、揉めに揉め続けた。
 こういう騒ぎは、地震とよく似ていると思う。大地震の後、しばらくの間余震が続くが、いつの間にかそれも収まり、穏やかな日常に戻る。今、法案に反対する野党の議員は意気軒昂であるが、果たしてその姿勢がいつまで続くことやら…。

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9月16日(水) S&P 日本国債 格下げに アベノミクスの 影伸びにけり

 米格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)は、日本国債の格付けを「ダブルAマイナス」から「シングルAプラス」に一段階引き下げたと発表。S&Pが日本国債をシングルAにしたのは初めてとのこと。その理由は、安倍政権の看板政策である「アベノミクス」が必ずしも十分な経済成長に結びついておらず、日本経済が期待したほどの速さで回復せず、所得も十分に上がっていないということらしい。

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 「アベノミクス」は、第一の矢である「金融政策」と第二の矢である「財政政策」においては、確かに一定の成果を上げたようであるが、第三の矢である「成長政策」においては、未だ十分な成果を上げられていないということであろう。もっとも、この成長政策の主人公は国民であり、また民間企業である。いくら政府が旗を振ったとしても、国民が持てる力を尽くして仕事に励み、民間企業が新しい商品を作り出して世界にそれを売り込んでいかなければ、経済成長は実現しない。だから、この成長政策を現実の成果にしていくためには、国民や民間企業を鼓舞して、様々な問題に民間自らががむしゃらに挑戦して、新しい道を切り拓く気風を育まねばならないのである。それには、国の指導者である政治家が、もっと信頼されねばならないのではないか。
 今、安保法案を巡って、国会や周辺地域、またマスコミ上で、政治家に対する罵詈雑言が飛び交っている。こんなことで本当にいいのか、と首を傾げているこの頃である。

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9月15日(火) 七並べ? いやいやこれは ババ抜きか? 北朝鮮の 核カードって

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 北朝鮮の原子力研究院院長が、かねてから国際社会が問題視してきた寧辺の核施設に関して、その全面的再稼働を発表。これは、この10月10日に予定される朝鮮労働党創建70年行事を前に、核兵器開発のさらなる推進を打ち出して、金正恩体制の権威を高める意図と思われる。
 しかし、北朝鮮の核開発を巡っては、アメリカを始めとする西欧諸国のみならず、長い間の友好国である中国も批判を強めていて、これによって、北朝鮮は、国際社会においてますます孤立化していくことになるだろう。本当に危なっかしい橋を渡っている印象である。
 金正恩政権は、今回のこの「核カード」を、国際社会というテーブル上で「七並べ」をしている感覚で使っているのかもしれないが、実際にはこれは、「ババ抜き」になるかもしれないという気がする。つまり、北朝鮮は、ミサイル開発を始めとして、手持ちの様々なカードを次々に繰り出して、目的達成に一歩ずつ近づけるという戦略なのかもしれないが(そして、ジョーカー・カードを出したら、自分が求めているものを他の国が出してくれると考えているかもしれないが)、実際は、他の国がババを抜くのをただ待つだけの「ババ抜きゲーム」なのではないか。しかし、北朝鮮の思惑どおりに事態は進展していない。結局そのババを抱えたまま、ゲームが終わり、北朝鮮は勝負に敗れるということになるのではないだろうか。そんな気がしてならない。

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9月14日(月) アラリルレ 今度は阿蘇山 大噴火 あふれるアンガー 天・地・人みな

 九州にある活火山・阿蘇山が昼前に噴火。
 それにしても、「烏の鳴かない日はあっても、災害について報じられない日はない」と言いたくなるくらい、自然災害が続発している。このしばらくだけでも、台風、地震、豪雨、竜巻、噴火など、ほとんど切れ間なく、災害が起きている。

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 中国宋代の儒学者・朱熹は、『中庸』の解説の中で、指導者に人徳がなければ、人間ばかりでなく、天地自然の運行にも不調和が生じ、様々な災害が引き起こされるのだ、と論じていたが、このしばらくの世界を見ていると、この不調和の問題が気になって仕方がない。天も地も人も、みんな調和を失ってきていて、その不調和が、様々な極端な自然現象や人間社会の事件を次々に引き起こしているように感じられてならないのである。
 人々が、それまでの既成秩序をしゃにむにぶち壊して進むときというのは、多くの人が怒りを胸に抱いたときである。その怒りの感情に対して、誰かが一定の方向性を与えたとき、思いがけない過激な革命が起きるのである。
 今の時代を見ていると、だんだんと人々の怒りの感情が大きな渦を形成しつつあり、社会を大きく動かす段階になってきつつある印象である。天も地も、それに呼応して異常事象を引き起こしている。
 この時代の大きな胎動を、私たちはどう受けとめればいいのか、今後さらに考えを進めていきたいと思う。

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9月13日(日) 下克上 無茶苦茶な世の 梟雄は 四国出身 三好長慶

 「四国人間論ゼミ」の日。今回のテーマは、「三好長慶の人生と足跡」であった。
 三好長慶というのは、現在の徳島県三好市三野町生まれの戦国武将である。下克上が当たり前の乱世にあって、幾多の困難を、本人の才覚や一族兄弟の団結、また有能な参謀に支えられ、将軍や管領以上の力を振るった天下人であった。織田信長が表舞台に登場してくる前に、日本の実質トップリーダーであった人物である。

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 実は、今回のゼミの準備はなかなか大変であった。というのも、話をするために、三好長慶に関する本を何冊か読んだのであるが、何度読んでも、頭の中がこんがらがったままで、ちっとも整理がついてこなかった。それもそのはず、乱世にあっては、敵と味方の関係が頻繁に入れ替わる。昨日の敵が今日の味方になり、今日の味方が明日の敵になるのである。しかも、登場人物の数がべらぼうに多い。それらの人間関係が複雑に絡まり合いながら頻繁に切り替わるわけであるから、訳がわからなくなってしまうのである。
 社会が混乱するのは、トップリーダーたちの生き様や考え方が、目先の利益ばかり求めて支離滅裂になるからである。そうなると、社会の末端まで、何でもありということになってしまう。上下関係が崩れ、権威も失われるから、下克上の世の中になってしまうのである。今回のゼミでは、そんな下克上の時代について考えることができた気がする。

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9月12日(土) 沖縄じゃ 辺野古移設の 工事再開 安保法案 仕上げの秋に…

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 日本政府は、米軍普天間基地の名護市辺野古沿岸部への移設を巡って、沖縄県と集中協議を行うために1か月間中断していた移設作業を、その中断期間を過ぎたとして、今日再開した。これにより、政府と沖縄県の間の対立が再び激しくなる見込みである。また、反対運動も、今後、激化することになるだろう。
 一方、永田町では、今通常国会最大の課題とされている安全保障関連法案について、来週中の成立を目指す動きになってきている。それに対して、この法案に反対する野党は、あらゆる手段を講じて成立を阻止する構えである。これから先、内閣不信任決議案や問責決議案などの提出も含め、様々な手が打ち出されることになるだろう。
 安倍政権は、少し前に無投票によって政権継続を決定したところであるが、早速、大きな困難に遭遇することとなった。前門の虎である「安保法案」、そして、後門の狼である「米軍基地辺野古移転」の間で、安倍総理の政治力が試されるということになろう。
 その安倍総理の強みは、なんと言っても、内閣支持率の高さである。自民党が政権に返り咲き、安倍氏が再び内閣総理大臣に就任して、もう2年と9か月になる。これだけの期間を経てなお40%台の内閣支持率があるというのは、小泉内閣以来のことである。
 難題山積ではあるが、果断な活躍を強く期待したい。

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9月11日(金) 宮城でも 堤防決壊 アメリカの 大規模テロから 14年だが…

 昨日に引き続いて、今日も、東日本の太平洋側にかかっている雨雲から、大量の雨が降り続いているそうだ。特に今日は、宮城県大崎市を流れる渋井川の堤防が決壊し、数多くの家が浸水した。

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 9月11日といえば、14年前にアメリカで同時多発テロが発生した日である。この日に堤防が決壊する水害が発生するというのも、何かの因縁かもしれない、何かの示唆を与えようとしているのかもしれない、そんなことをふと感じて、連想しつつ描いたのが、今日のイラ短である。
 その連想というのは、こんなことである。ひょっとすると、現代という時代の流れ(トレンド)は、人類が、過去からずっと築き続けてきた堤防の内部に収まりきらない状況になってきているのではなかろうか。その流れは、堤防を越えて溢れ始めている。そしてその溢れた水が、堤防を切り崩し、これまでの社会を秩序付けてきた堤防を、私たちの目の前で決壊させようとしているのではなかろうかと。
 今、世界各地でテロ事件が頻発し、日本国内でも、少し前までは想像もつかなかったような異常な事件が多発している。それは、これまでの社会を守るために築かれた強固な堤防があちこちで決壊して、役に立たなくなっているからではないのか。そしてその濁流が、私たちの生活の場にまで押し寄せている…。そんなイメージで、現代という時代を捉えてみてはいかがだろうか。

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9月10日(木) 大雨で 堤防決壊 大被害 無常の思いが 濁流となる

 栃木県と茨木県を南北に流れる鬼怒川流域で、記録的な大雨が降り、鬼怒川の堤防が決壊、常総市では大規模な浸水災害が発生した。テレビ画面で見ると、濁流が町全体を呑み込んだような風景であった。
 今日の段階では、まだ被害の全体像がわからないが、浸水した家屋は2万棟にもおよび、死者や行方不明者もかなりの数にのぼる可能性があるとのこと。被災された方々に心からお見舞いを申し上げたいと思う。
 聞けば、鬼怒川は、一級河川であり、これまでも、堤防整備などが力を入れて進められていたらしい。そして、長い間、大きな水害もなかったので、流域の人たちも、まさかこのような堤防決壊による大水害が発生するとは思いもしなかったことだろう。

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 色々な解説を聞いていると、大雨を降らせる雲が、ちょうど鬼怒川の流域に重なる形で長時間停滞したことから、想定をはるかに超える雨量がこの流域に降り続けたことによるものだという。しかし、そういうことであるならば、他の河川でも、気象条件によって同様の事態が起これば、今回のような洪水被害が十分に発生しうるということであり、どんな雨に対しても大丈夫といえる河川は、おそらくどこにもないだろう。
 そんなことを考えていると、私の胸の中にも、無常の思いが、濁流となって渦巻き流れ込んできたのであった。

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9月9日(水) 成績が 良すぎて不審と 発覚す こりゃ漫画だね 司法試験も

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 昨日、法務省は、今年の司法試験で問題作成にかかわった、青柳幸一・明治大法科大学院教授を、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで、東京地検特捜部に刑事告発した。司法試験の問題を漏洩した疑いである。
 報道によれば、この事件は、今年の司法試験を受験したこの教授の教え子の解答があまりにも高得点であり、「情報漏洩がなければとても作成が困難な解答」であることから疑いが持たれ、発覚したとのことである。しかも、教授は、情報漏洩だけでなく、何度も添削指導をするなど、きめ細かな指導まで行ったようである。司法の権威の象徴である司法試験においてこのようなことが起きたのは、「事実は小説やマンガより奇なり」という印象である。
 昨日は、ちょうど司法試験合格者発表日でもあったため、マスコミは、その発表会場で、受験生たちにインタビューをしていた。当然のことながら、この教授の試験問題漏洩を厳しく批判する声ばかりであった。
 しかし、この司法試験に合格した人たちは、これから先、裁判官や検事、弁護士になっていく人たちである。彼らが現実の社会で遭遇する問題は、理論で一筋縄に解決できる問題などはほとんどない。今回のような問題も、法律家が、社会に正義を実現していこうとすれば、目の前に立ち現れてくるだろう。その現実を合格者たちは、どう受け止めたのだろう、そんなことも気に掛かった今回の報道であった。

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9月8日(火) 突風の 被害多発の 日本で 総理は無風で 続投決定!

 この日告示された自民党総裁選で、他に立候補者がいなかったことから、安倍総理の無投票での再選が決定。これから先、3年間にわたって安倍政権が継続する可能性が生まれた。総理のますますのご活躍を心から期待したいと思う。
 今回の総裁選挙は、結果的には無投票となったが、他に立候補の動きがなかったわけではない。野田聖子代議士が、最後まで立候補への意欲を示し、その立候補の条件となる推薦人を集めようと努力したが、それが果たせなかったということである。つまり、安倍政権に対抗しようとする人たちが党内にいないわけではない。ただ、諸状況を勘案する中で、今は自民党内を混乱させないことが得策と判断する人たちが多くて、選挙にならなかったというだけのことである。そしてこの無投票再選が、安倍政権にとって吉と出るか凶と出るか、それもどうなるか分からない。

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 目を永田町から日本列島に転ずれば、どういうわけか、このしばらく竜巻による災害が各地で多発している。少し前にも、千葉市で、大きな被害が出た。かつてはこんな竜巻被害はなかった。これも、異常気象のなせることか。
 そう言うならば、今の日本の政界も異常気象。これから先には、永田町にも様々な竜巻が吹き荒れることになるのではなかろうか、そんな気がしてならない。

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9月7日(月) 東芝が 成績表を 訂正したら 優等生が 実は赤点?

 不適切な会計処理が問題となり、決算発表が遅れていた東芝が、ようやく発表にこぎつけた。それによれば、前期の決算は、1,200億円の黒字予想から378億円の赤字に転落。そして同時に、2009年3月期から2014年12月期までの決算訂正も発表されたが、その結果、この期間を通じての税引き前損益は総額で2,248億円に上る減額となった。この数字を見せられると、単に不適切な会計操作というだけでなく、悪意を含んだ不正な虚飾決算であったと言わざるを得ないのではあるまいか。
 言ってみれば、①過大な目標設定などの利益至上主義、②損失の先送りなど不適切な会計処理、③監査法人の事実隠蔽など巧妙な手口の、3つの下駄を履くことによって、優等生に見せかけてきたが、実は、その下駄を外せば、赤点の落第生であったということである。

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 東芝といえば、かつて経営が行き詰まったときに、土光敏夫氏が乗り込んでいき、見事にその再建を果たした会社である。それだけに、私は、公明正大な経営が行われている優良会社と信じ込んでいたが、この結果を見せられると、その信頼が音を立てて崩れ落ちるような気がした。経営理念を継承することの難しさを感じた次第であった。
 日の当たらない影の部分を作ると、そこには様々な害虫が発生するという。常に公明正大に事を行うことを大切にしたいと改めて考えたのであった。

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9月6日(日) 目の前の 豪雨予報に ちょい先の 地方消滅 今日は休みだ

 天候が不順である。今日も、前線の影響などで、九州から東海地方にかけて激しい雨。四国でも、120ミリ程度の雨が降ると予想されていた。実際に、九州では、1時間に83ミリもの激しい雨が降ったところもあり、また、千葉市などでは竜巻による被害も発生した。
 実は、この日は、フォレスト・トレンド勉強会の日であり、前月に続いて、「人口減少時代の地方創生を考える」というテーマで議論し合うことにしていた。しかし、天気予報で、先に述べたとおりの豪雨予報が出されていたので、やむなく中止を決定。この議論を10月に先送りすることとした。
 結果的にいえば、四国の瀬戸内海側ではさほどの雨ではなく、開けないこともなかったが、ときには、このような日があっても良いと思う。勉強会が開催できるように、準備は進めていたわけであり、先延ばしになることによって、さらに色々なことを考えることができると思うからである。

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 ただ、胸の中にくすぶる思いがある。それが何かといえば、今回取り上げようと思ったテーマは、少し先に大問題になると思われる「人口減少と地方消滅」。それを、目の前の豪雨予報の方を重視して、先送りしてしまったことに対する忸怩たる思いである。人は、どうしても遠くにあるものよりも、目の前のことにとらわれてしまう。それを自ら実証してしまった、今回の判断であった。

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9月5日(土) わがままも 大人になれば 許される? こどもの論理に 四面楚の歌

 トルコのアンカラで開催されていたG20が閉幕。
 今回のG20は、少し前に中国人民銀行による人民元の切り下げが行われ、それをきっかけとして、世界全体に株安が波及している中で開催された。それだけに、議論の中心は、中国の金融と経済のあり方に焦点が当てられたものになったようである。
 その論点の第一は、中国が為替相場を意図的に操作しているとみられることに対して、「為替は市場に任せるべきで、通貨安競争をすべきではない」という議論であった。それから第二には、中国経済の構造を巡る問題であり、「過剰設備の解消やシャドーバンキングを含む不良債権の処理」などについて、果断な構造改革を求める声が出されたという。

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 改めて、世界第二位の経済大国となった中国の存在感を感じさせられたG20であった。それと同時に、世界各国が、国際社会との協調をあまり考えずに、自国の主張ばかりを通そうとする中国に対する警戒感もあらわになった印象である。
 中国には、昔から、力に対する強い信仰がある気がする。自分が力をつけさえすれば、わがままを通せるようになるという考え方である。それが、これから国際社会で色々な摩擦を生み出すだろう。「四面楚歌」ということにならねばいいが、と思ったのである。

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9月4日(金) 日中に 大岡裁き?が 下さるる インドネシアの 高速鉄道!

 インドネシアで、日本と中国が受注を激しく競い合っていた高速鉄道の建設計画は、ジョコ大統領の判断で、計画そのものが白紙となった。
 この高速鉄道計画は、ジャカルタとバンドンを短時間で結ぶという大規模な国家事業であり、日本は、これまで6年間にわたり様々な調査や事業化計画策定などを行ってきた。その途中から、中国が参入してきて、建設や援助の条件面を巡って、競争が激化。ジョコ大統領によって、この日どちらの案を採用するか、最終判断が行われることになっていたのであった。

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 結果は、先に述べたとおり、「喧嘩両成敗」ならぬ、「両案却下」であった。この両都市間の輸送であれば、距離が短いこともあり、もっと安価に建設できる一般鉄道で十分だというのが、大統領の判断である。将来の路線延長も含めて考えれば、この判断が妥当であったかどうかには疑問も残るが、少なくとも、一方の案を採用して、もう一方を棄却することに伴う外交上の問題は、クリアした印象である。
 しかも、この協議の中で、インドネシアは、日中両国の鉄道技術を手に入れたわけであり、今後もし高速鉄道に参入するとしても、インドネシア側が主体性を持つ形で建設を進めることになるのだろう。
 ジョコ大統領、なかなかの策士とお見受けした。

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9月3日(木) 抗日と 反ファシズムが 旗印? 中共政府に 漂うK.Y.

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 中国は、北京の天安門広場で、「抗日戦争・反ファシズム戦争勝利70年」の記念式典と軍事パレードを開催。
 この場で、習近平・国家主席が次のような演説を行った。
 「70年前の今日、中国人民は壮絶な戦いの末に抗日戦争で偉大な勝利を収め、世界規模の反ファシズム戦争での完全勝利を宣言した。正義と邪悪、光と闇の大決戦に最も早く、最も長く挑んだのが中国だ。徹底的に日本軍国主義という侵略者を打ち負かし、5000年以上に及ぶ中華文明と人類の平和を守った」と。
 そしてさらに、今後の指針として、こうも語った。
 「中華民族の偉大な復興に向け、各世代が努力しなければならない。5000年以上の輝く歴史をつくってきた中華民族は、また必ず輝ける明日をつくれるはずだ。全国民は、共産党の指導のもと、心を一つに目標へ前進していこう。正義は必ず勝つ」と。
 まぁ、なんとも勇ましい演説である。もっとも、国威発揚のためにこの行事を行っているのであるから、そのこと自身を否定する必要はないだろうと思う。ただ問題は、「抗日」と言っても、あの当時日本軍相手に戦ったのは、国民党政府であり、共産党政府ではない。「反ファシズム」とうたっているが、今の中共政権は、「ファシズム」の定義そのものの政権ではないか。今日の式典を、国民も、国際世論も、醒めた目で見ていた気がするのは、私だけだろうか。

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9月2日(水) シリアでは 世界遺産の 神殿破壊! 日本じゃシャープが 本社の売却?

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 ニュースを見ていると、シリア中部にある世界遺産「パルミラ遺跡」の主要建築物「ベル神殿」が「IS」によって破壊されたことが、衛星写真によって確認されたそうである。この建物は、紀元前1世紀から2世紀にかけて建設されたローマ時代のものであり、ここには、世界の芸術に影響を与えた新古典主義の彫刻が沢山あったということである。
 私たちは、そのような人類の重要な遺跡が破壊されたこともだが、同時に、もっと想像力を働かせて、シリアの人々の困苦にも思いを巡らせねばならないのではあるまいか。「IS」は、シリアの北部とイラクの北部を中心に支配しているが、このエリアの住民たちは、人権を奪われ、恐怖におののきながら、日々の生活をしているという。その人たちに対して、私たちは何をなし得るのだろうか。
 そしてもう一つ、注目すべきニュースがあった。それは、電機メーカーのシャープが、赤字体質を脱却できず、先日、3,000人を超える人たちの人員整理を行ったところだが、それに加えて、創業以来の本社ビルもニトリに売却する方針だと報じられたことであった。かつてシャープといえば、新しい発想の製品を次々に送り出し、とても魅力的な輝く企業であった。それが一度坂道を転がり落ち始めると、どんどん奈落の底へと落ち込んでいく…。
 この世の形あるものは「無常」である。そんなことを、強く感じた一日であった。

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9月1日(火) 大騒ぎ オリンピックの エンブレム 大袈裟だねと 私は思うが…

 かねてから盗用の疑惑が報じられてきた「2020年東京オリンピック」のエンブレムが、この日、正式に白紙撤回された。その理由は、「このまま使用することには、一般国民の理解が得られない」ということであった。正式発表の後に撤回されるというのは、極めて異例なことなのだそうだ。
 オリンピック大会組織委員会によれば、このエンブレムは、世界各国の意匠登録をきちんと調べ上げて問題がないことを確認し、さらに国際オリンピック委員会にも確認した上で発表したということである。一方、このエンブレムとよく似ているとされたベルギーの劇場のロゴマークは、意匠登録がなされていなかったそうである。だから、たとえ裁判になっても、乗り切れる公算が強かったと思われる。

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 しかし、この問題が、エンブレムのデザイナーである佐野氏の他のデザイン問題にまで波及し、このままでは、なかなか収拾が付かず、さらにはオリンピック開催自身の批判にも結びつきかねないと判断したのであろう。だから、これは、もう理屈ではなくて、そこまで批判をすのならばいいよ、といった極めて情緒的な判断になった気がする。
 私自身は、オリンピックの本質は、あくまでも競技者たちの世界一を目指す闘いにあるのであって、エンブレムなんてどうでもいい、という気がするのだが、そんなことを言っても、世論の批判を前にしては、余り頭でっかちの論ではとても通用しないよ、ということだろうか。

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