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12月31日(木) 大晦日 除夜の鐘つく 大ニュース 日本が命名 新元素には

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 今日、理化学研究所が、原子番号113番の新元素を発見したのが理研の研究グループであると国際学会(「国際純正・応用化学連合」)で認定されたと発表。日本の研究者が元素を発見したと認定されるのはこれが初めて。アジアでも初めてのことである。
 これに伴って、日本が、この新発見の元素名を命名する権利も獲得したという。この元素名は、元素周期表に掲載され、末永く使用されることとなる。その意味では、この発見は地道な研究の成果であるが、大発見と評価することができるのではないだろうか。
 いよいよ様々なことがあった平成27年も、今日が最後の大晦日。その日の発表であっただけに、この一年間の様々なことに区切りをつける「除夜の鐘」を聴くような気持ちであった。なんとなくハッピーエンドという気持ちにしてくれた嬉しいニュースであった。
 私自身にとっても、この一年間は、色々なことがあった。還暦を迎えた歳のせいでもあろうか、もう多少のことでは驚かなくはなったが、それでも、一年間を振り返れば、悲喜こもごもの365日間であった。振り返って、胸が痛くなる思いを抱くこともある。しかし、ここで一区切りをつけて、また新しい一年に立ち向かっていきたいと思う。
 様々な方々にお世話になりながら過ごした一年間であった。色々な形でご支援を頂いた方々に、改めて深く感謝申し上げたいと思う。

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12月30日(水) 韓国の 国内不満が 慰安婦像に 焦点結ぶか? ソウルで集会!

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 韓国ソウルの日本大使館前に設置されている「慰安婦少女像」の周りに、先日の日韓合意に反対する人たちが集まり、「外交的恥辱」と日韓両国政府を批判すると同時に、同種の「少女像」設置を、今後も韓国内外で展開すると宣言した。これには、若い大学生も数多く参加していたらしい。
 やはり韓国という国は、なかなか難しい国だなと思う。長い間、中国という強大な国に隣接していて、常に併合圧力を受け続けた国の悲しい性であろうか。だから、自分たちの不利益に対して、必要以上の反発を示すことで、その独立を守ってきたということか。または、常に大国に従属する立場にあったため、国家や国民に、自己責任を伴う主体性が確立されてこなかったのであろうか。いずれにしても、力ある者に対して強い反発を示して、政治的駆け引きをするというのが、この国の国民性に深く根付いている特性と考えなくてはならないだろう。
 ただ、韓国政府が国家として合意した以上は、この問題は韓国の国内問題である。日本は、韓国政府の立場に理解を示す必要はあるが、譲歩を行う必要はないはずだ。
 加えて言えば、今の韓国内は、経済の不振、国内格差の拡大、指導層の様々な不正や汚職、北朝鮮外交の頓挫、若い学生の就職困難など、様々な問題が渦巻いている。それら問題が、今回の合意をきっかけに、韓国政府や日本に対する批判として一気に燃え上がった印象もある。しかしこれも、基本的には韓国内の問題であるはずだ。

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12月29日(火) 風力の 発電能力 原発凌駕? “ウサギとカメ”を つい連想す

 世界全体の風力発電施設の発電能力が、今年、4億キロワットを超えて、原子力発電所の発電能力を上回ったと報道された。ただし、風力発電の稼働率は、気まぐれな風を相手にしたものだけに、30%程度にとどまっており、稼働率が80%に近い原子力発電所に比べれば、実際の発電量としてみれば、まだ3分の1程度ではないかということである。
 しかしながら、少し前に採択されたCOP21の「パリ協定」によって、全世界的に再生可能エネルギーへのシフトが進んでいくことから考えれば、発電量としても、いずれは原子力発電所を凌駕することになる可能性は高いとも報じられている。
 ただ、原子力発電所の発電パフォーマンスは極めて高く、原発事故のリスクや放射性廃棄物処理の問題等がある程度解決されるならば、今後、息を吹き返す可能性は十分にあると見ておかねばならないだろう。

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 つまり、今起きていることは、「ウサギとカメの物語」であるのかもしれない。つまり、能力の高いウサギが、つい油断して眠りに落ちている間(技術を過信して重大事故を引き起こし、原発推進にブレーキがかかっている間)に、能力面でははるかに劣るカメが、せっせと歩数を稼いで、ウサギをリードしたという構図である。
 これから先どうなるかは分からないが、まだまだ新たな展開が起きる可能性を否定できないと思う。

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12月28日(月) 懸案の 慰安婦問題 決着?…す 最終的かつ 不可逆的に!

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 日本の岸田外務大臣と、韓国の尹外務大臣がソウルで会談し、これまで両国間最大の懸案となってきた従軍慰安婦問題について、「最終的かつ不可逆的な解決」で合意した。その合意のポイントは、以下のとおり(日経新聞紙面の整理による)。
・慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認
・軍の関与の下、多数の女性の名誉と尊厳を傷つけた問題として、日本政府は責任を痛感
・安倍晋三首相が、心からお詫びと反省の気持ちを表明
・元慰安婦を支援するため、韓国政府が財団を設立し、日本政府が10億円程度の資金を一括拠出
・慰安婦少女像の扱いは、韓国政府が関連団体との協議を通じ解決に努力
 この合意にある「最終的かつ不可逆的な解決」というのは、トラックでの荷物輸送に例えれば、この時点で慰安婦問題という荷物をすべて降ろして、もう二度と荷台に積み直さない、また、トラックを再び逆方向に走らせることはしないという意味である。これで両国関係の喉に刺さったトゲが取れて、今後良好な外交関係が続くのならば、快挙と呼ぶべき外交成果であろう。
 しかし、隣国関係というのはそんなに単純なものではないだろう。この問題が解決できたとしても、次々と新しい未知の問題が生まれてくるだろう。トラックは、これからさらに未知の地雷原を走ることになると考えた方がよいようだ。

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12月27日(日) 封建主義と ブルジョア革命 ありてこそ 文明発展! 梅棹試論?

 今年最後の勉強会となった「四国マグマ・アカデミー」で取り上げたのは、梅棹忠夫氏の著書『文明の生態史観』であった。この本の中に収録されている「文明の生態史観」という論考は、昭和32年に、『中央公論』に発表されたものであり、梅棹氏が、様々な地域を調査のために旅しながら感じ考えてきたことを基に、文明次元の大きな視点で取りまとめたものとされている。なかなか興味深い論点を含んだ文章であった。

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 特に、この論文の中で、梅棹氏は、世界を高度に発達した文明地域である第一地域と、文明の発展に遅れた第二地域とに分けているが、その違いを生み出す原因として、封建主義社会を経ているかどうか、そして、その封建主義を打ち倒すブルジョア革命を行ってきたかどうかという二つの点を取り上げているのが、卓見だと私には思われた。
 そしてそれと同時に、文明を既定の道筋に沿って進化発展するものと考える「進化史観」ではなくて、今西錦司氏が主張した「棲み分け理論」に基づく「サクセッション(遷移)」の原理による「生態史観」で考えていこうとする視点も興味深く思われた。
 この勉強会終了後、参加者全員で、若葉書院の清掃活動。学びの場を清めて、新年を迎える準備を行った。この一年間も、約45回の勉強会を、この若葉書院で開催した。そこからどのような実りを得ることができるか、それがこれからの大きな課題だと思う。

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12月26日(土) もう3年…? 傍観者として 見ていると 1年くらいの 実感だったが……

 第二次安倍内閣が発足したのが、平成24年12月26日。つまり、今日で、丸3年ということになる。この間、安倍内閣は、政治の安定に力を注ぐと同時に、経済再生や地方創生、または外交・安保などの問題に強い指導力を発揮し、一定の成果をあげてきたと思う。このしばらくの内閣では、政権発足後半年くらいで、内閣支持率が20%程度まで下落し、1年くらいで政権交代するというパターンが続いてきたが、その不安定さが、日本の国際政治における地位を低下させ、また信頼の低下を生み出してきた。3年を経ても内閣支持率が約5割を維持している安倍内閣によって、ようやくその低落傾向に歯止めがかけられたという印象である。

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 それにしても、私が傍観者の立場から日本政治を眺めてきたせいかもしれないが、第二次安倍内閣が立ち上がってからもう3年経ったと言われても、ピンとこないところがある。正直なところ、おおよそ1年程度という実感である。アインシュタイン博士の相対性理論によれば、高速で移動するものの内部に置かれた時計は、その進み具合が相対的に遅くなるとされる。安倍内閣が、この国が抱えている諸問題に対して、高速度でその解決に取り組んできたことが、このような印象を生み出しているということであろうか。
 安倍総理の日程を見ていると、かなりハードなスケジュールをこなしているが、健康に十分留意していただいて、ますますのご活躍を願いたいものである。

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12月25日(金) クリスマス 妻・子もおらず クリボッチ テレビの喧騒 異次元世界?

 クリスマスである。これは本来は、イエス・キリストが生誕したことを祝うキリスト教の儀式であったはずだが、今では、その原点の意義は忘れられ、ただ単に賑やかに楽しく過ごす、お祭り行事になってしまっているようだ。
 私の場合、妻が里帰り出産をして、そのまま実家にいるので、家にはただ一人。クリスマスの日に独りぼっちでいることを、「クリボッチ」と呼ぶのだそうだが、私には、この呼称がふさわしいようだ。

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 テレビを観ていると、日本国内のみならず、世界各地のクリスマス風景が報じられていた。クリスマスに、仲間と共に楽しい時間を過ごすというのは、イスラム圏を除けば、ほぼ世界共通のこととなりつつあるようだ。その喧騒を見ていると、確かに、その輪の中に加わらずにいることは、より孤独感を深めることだという気がする。
 しかし、本来のクリスマスの意味は、先に述べたとおり、イエス・キリストの生誕を祝うことであり、それはとりもなおさず、イエス・キリストの人生に思いを巡らせながら、その教えを深く胸に宿すことにあるはずである。それならば、賑やかなお祭り騒ぎよりも、一人で静かな時間を過ごす方がクリスマスにふさわしいのではないだろうか…そんなことを思い考えながら、今日も一日、一人、机に向かって、コツコツと仕事に取り組んだのであった。
 とても静かなクリスマスであった。

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12月24日(木) 船木校区 中学校での 講演会 人生登山の 先達たらんと

 私が住む船木校区の中学校で、講演会。
 この船木中学校は、全校生徒の数が200名余りという、こじんまりとまとまった学校である。この校長先生が、かつて私の勉強会にも顔を出しておられた方であったので、今回、全校生徒を対象にしての講演会を開催するにあたって、私にその講師の依頼をしてこられたのであった。
 しかし、中学生を相手にしての講演というのは、これまで経験のないことであった。そこで、私自身の中学時代を思い返しながら、若い時代に聴いた様々な講演の中で、どんな話が最も強く印象に残り、今の人生にも影響を残しているかと考えたときに、「人はなぜ生きるのか」だとか「人はなぜ学ばねばならないのか」といった人生の基本的な考え方を教え示してくれた話というのが、最も有意義であったと思い至り、講演タイトルは「夢出せ!知恵出せ!元気出せ!~人はなぜ学ばなくてはならないのか」とした。そして、中学校側から、生徒たちは宇宙ロケットに強い関心を持っているので、その話題も含めてほしいという要望があったので、その事例を足場にしてのお話をさせていただいた。生徒たちは、おおむね熱心に話を聴いていたのではないだろうか。

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 私は、年配の人たちは、子どもたちに対して、ただ単に知識や技術だけを教えるのではなくて、人生を生きる基本的な姿勢をしっかりと教えねばならないと思う。
 今回の講演が、生徒たちの胸に炎を灯すものであったとすれば、喜びこれに勝るものはない。

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12月23日(水) 無私であり 意志揺らぎなき 君子なり 今年パラオに 戦士慰霊と…

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 今日は、今上天皇の誕生日。テレビを観ていると、この一年間の天皇陛下や皇族方のご活動を紹介する番組が、放映されていた。
 その中で、最も多くの時間を割いて紹介していたのが、天皇皇后両陛下が、この4月に、戦没者慰霊のためにパラオを訪問されたときの映像であった。この地域でも、第二次世界大戦中、数多くの日本兵が命を落としている。特に、昭和19年の9月から11月にかけてペリリュー島で行われた戦闘では、約1万1,000人の日本軍のうち、約1万700名が戦死したとされている。もう一方の米軍の方は、約2万8,000人の兵士のうち、戦死者が約2,300名、戦傷者が約8,500名であり、勝利を収めた米軍側にも多大の犠牲者が生まれている。壮絶な戦闘が展開されたことが想像される。
 このパラオ訪問は、天皇陛下のたってのご希望で、ようやく実現したものだという。そのお姿をテレビ画面上で拝見していると、身体に鞭打って戦没者の慰霊のために戦地を訪問することが、自分にとっての最後の務めという、悲壮なまでの使命感を漂わせていらっしゃった。そのお姿を拝見しながら、このような立派なお方が、日本の国の象徴として、自らのお務めを心を尽くして果たしていらっしゃるからこそ、国民は皇室を信頼して、この国の安寧が保たれているのだと思った。実にありがたいことである。
 天皇陛下も、もう82歳というご高齢。末永いご健康を心からお祈り申し上げたいと思う。

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12月22日(火) 年末の 挨拶名目 松山キャラバン すっかり御無沙汰 していたものだ

 久しぶりに、松山方面に向けて、「インサイト四国号」を走らせる。年末になったので、そのご挨拶を名目にしての松山キャラバンである。松山方面に出かけるのは、ずいぶん久しぶりのことであった。
 若い頃、愛媛県議会議員をしていたときには、仕事場が松山であったわけだから、当然のことであったが、月のうち半分くらいは松山に出かけていたように思う。衆議院議員時代にも、県庁が松山にあったのに加えて、各種団体の県本部がその周辺にあったから、種々の会合も多く、月に二度や三度は松山に出かけていた。しかしこの頃は、月に一度も松山に行かないということも多い。半年近くもご無沙汰ということもある。

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 ちなみに、この二か月くらいの間に私が出かけた場所を思い返してみると、四国内の各地に自動車を走らせてきたが、松山市を中心とする中予地域には一度も出かけていなかった。なぜかといえば、この地域に特別の用事がなかったからである。
 私が「在野の政治活動」を始めてから、もう6年余りである。目の前の政治活動や選挙運動とは一線を引いた取り組みを進めてきたから、身近な場所での活動は、むしろ縁遠いものとなってきたきらいがある。
 それが良かったのかどうか…。ただこれも、自分が信じる天命に従って生きてきた結果であり、何ら後悔している訳ではない。

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12月21日(月) 高熱は 病気のサイン! 地球でも そう言やこの頃 温暖化とや?

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 この日、気象庁は、今年、世界の平均気温が平年を0.4度上回っていて、過去最高となる見通しだと発表した。日本でも、今年は、平年を0.63度上回っているのだそうだ。その結果、地球上の各地で異常気象が発生していて、異常な高温や乾燥、または台風やハリケーンなどの巨大化、数多くの竜巻発生などが観測されている。これら異常の原因は、太平洋東部ペルー沖の海水温が高くなる「エルニーニョ現象」ではないかと説明されている。
 人間や動物などでは、平熱を上回る体温になるのは、病気のサインであるとよく言われる。体の変調に対して、それを修復しようという作用が、体温上昇という形で現れてくるのだそうだ。だから高熱になったときには、ただ単に熱冷ましを飲んで熱を下げたらいいというのではなく、その奥に潜んでいる根元の病気そのものを治療しなくてはならないのである。
 おそらく、この地球温暖化問題でも同様のことが指摘できるのだろうと思う。気温が上昇する背景には、地球環境のバランスを乱している根源的な原因があるはずであり、それを抜本塞源的に解決しなければ、この問題はいつまでも解決しないということであろう。
 この温暖化は、これから先にまだまだ深刻な事態を生み出してくると予想されている。単なる対症療法ではなく、今後、根治を目指す取り組みを進めていかねばならないということであろう。

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12月20日(日) 「テロリスト」 そんな言葉で 語れない 安重根の 人生信条

 教師人間論ゼミ。この日のテーマは、「伊藤博文を暗殺した安重根の教育信条」。
 第二次世界大戦が終結し韓国が独立を回復して70年、そして、日韓基本条約が締結されて50年という節目の年の最後にあたり、日韓関係を考える上で見落とすことのできない人物・安重根を取り上げたのであった。
 安重根は、単に独立運動家であったというのみならず、民族の独立を目指す教育活動にも力を尽くし、自らが責任者となって学校までも設立している。韓国人のみならず、取り調べに当たった日本人までもが、その生き様や考え方に強い共感を抱くような、立派な人であったようだ。今回、その教育信条を学ぶことを通して、日韓両国民の相互理解を深める何らかの切り口を求めてみたいという思いもあったのである。

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 私は、伊藤博文は、日本の軍部が進めようとしていた日韓併合に最後まで反対した人物だと理解している。だから、安重根が伊藤博文こそが韓国の独立を脅かしている諸悪の根源と捉えていたことは、大きな誤解であったと思う。そして、最終的にその暗殺に及んだことも、大きな誤りであったと考えている。
 しかし、安重根が、自らの信念と国家への責任を貫こうと、身を捨てて問題に立ち向かっていこうとした姿には、一定の評価を与えるべきだと思った。ただ一言「テロリスト」という言葉だけで片付けてはならないと思ったのである。

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12月19日(土) 小学校の 仲間集いて 忘年会! シーラカンスと 酒酌み交わす

 忘年会もピークの時期。この日の夜は、小学校時代の同級生たちが集まって、忘年会が開かれた。参加者は約15名であったが、その中には、卒業以来初めて顔を合わす人もいて、「誰でしたっけ」という言葉が顔合わせの挨拶となる人もいた。

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 小学校を卒業したのは、もう48年も前のことである。仲間たちといっても、小学校生活6年間の8倍もの期間、それぞれが別の道を歩んできた人たちであるから、共通の話題というのがなかなか難しい。お互いの近況を話し合った後は、この日参加していない人たちの近況を聞いてみたり、あの当時の様々な出来事の思い出話をしたり、先生方の消息を教えてもらったり…。酒を酌み交わしながら、色々なことを語り合った。
 それらは、「生きている化石・シーラカンス」のようなものである。普段意識もしていなかった過去のことが突然目の前に現れて、今もちゃんとそれが生きてるんだぞと、目の前で泳いで見せてくれる。そうしているうちに、不思議なことに、自分自身も、いつしか古代の海を泳ぐシーラカンスとなっているのである。
 それにしても、子供時代の思い出というのは、懐かしいものである。小学校時代には、まだ自分の色が明確につけられておらず、それだけ自由自在に他の人たちと溶け合っていたということかもしれない。昔のことを思い出して、楽しいひとときであった。

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12月18日(金) オリンピック 予算が当初の 6倍だって? ドンブリ勘定 信じられない…

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 NHKのニュースで、2020年の東京オリンピックの準備や運営に必要な費用を大会組織委員会が試算したところ、オリンピック開催地に立候補した段階で3,000億円程度と見込まれていた予算が、1兆8,000億円に膨らんでいることが分かったと報道された。実に、当初見込みの6倍である。
 プロジェクトを動かそうとするときに、最初の段階では細かな項目が出揃った上で試算を行うわけではないから、当初見込みが狂うことは避けられないかもしれない。しかし、それにしても6倍というのはひどすぎる。いったいどのような試算をしていたのだろうかと首を傾げたのであった。
 同時に報道された内容は、この費用を何によって充当するかということであるが、チケット収入やスポンサー企業から集める資金は4,500億円程度ということであり、残りの1兆3,500億円をどう手当てするか、または、思い切って必要経費をどう削減するか、今後、関係者に厳しい判断が求められることになりそうである。
 「ドンブリ勘定」という言葉がある。「ドンブリ」とは、職人などが腹の前に付けていた大きな容れ物のことであり、食事に使う「丼」ではないそうだが、そこから無造作にお金を出し入れしていたことから、大雑把な会計のことを「ドンブリ勘定」と呼ぶようになったそうである。皮肉っぽい話をして申し訳ないが、今は大きな問題になっている国立競技場も、この連想から「ドンブリ型」にしても面白いかもしれない…などと、無責任なことを思ったのであった。

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12月17日(木) 米金利 ついに引き上げ ワシントン その大空を デッカイ蝶舞う

 米連邦準備理事会(FRB)が、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を、年0~0.25%から0.25~0.5%に引き上げることを決定した。引き上げといっても、わずか0.25ポイントであり、微々たることのようにも思えるが、この利上げに転換したのが、2006年6月以来9年半ぶりと聞いて驚いてしまう。
 この低金利政策が継続されたのは、かつて未曽有の金融危機に遭遇したアメリカ経済を金融面から支えるために、アメリカ金融市場例のないゼロ金利政策を導入し、大規模緩和を余儀なくされてきたからである。しかし、ゼロ金利政策とは、中央銀行として有力な政策手段であるはずの金利政策を自ら放棄することを意味する。だから、FRBは、今回の決定によって、その主要な政策手段を取り戻すことになる。

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 今回の発表は、かなり以前から予測されていたことであり、先進国では既に織り込み済みの決定と受け止められたようである。その一方、危機感を強めているのは、発展途上国。ゼロ金利政策を離脱したことにより、今後アメリカの金利水準がさらに上昇する可能性が出ていることから、発展途上国に流れていた資金がアメリカに向かい、途上国の資金ショートが懸念されているからである。かつて、「一匹の蝶の羽ばたき」が、世界を変えていくという話題が盛んに語られたことがあった。今回のFRBの発表は、そんな「蝶の羽ばたき」となるかもしれない…。そんな気もした。

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12月16日(水) 最高裁で 「夫婦別姓」 判決下る 大したことじゃ ない気もするが…

 最高裁の大法廷で、「夫婦別姓問題」と「女性の再婚禁止期間問題」に関する判決が出た。今回審理対象になった民法の二つの規定については、今から約20年前の1996年、法務大臣の諮問機関である法制審議会が、「女性の再婚禁止期間を100日に短縮すること」と、夫婦が同姓か別姓かを選べる「選択的夫婦別姓制度の導入」を答申している。したがって、この議論が表舞台に出てから、これまでに約20年の年月を経ていることとなる。
 今回の判決では、前者の「女性の再婚禁止期間」については、「100日を超えての再婚禁止は違憲」として、その法律の改正を求めたが、後者の「選択的夫婦別姓制度」に関しては、夫婦同姓の規定は合理性があって合憲であると判断した。そして、この「選択的夫婦別姓制度」を採用するかどうかは、国会が判断すべき問題だとして、今後の国会の議論に委ねる形とした。

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 テレビを観ていると、特に「夫婦別姓問題」に関して、今回の判決を不服と考える人たちの発言が数多く紹介されていた。自分の体験としてこのような問題があった、あのような問題があったと訴えていたのであるが、それらは、私には、本人が柔軟に対応すれば十分にカバーできる程度の問題のように思えた。これは、何もかも法律できちんと処理できれなければ駄目だという「思い込み」の問題とはいえないだろうか。そんな社会は、かえって窮屈だと私には思えるのだが…。

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12月15日(火) 一文字で 今年の世相を 表わさば 女性が家で くつろぐ字なり

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 年末の風物詩となった感のある「今年の漢字」発表。京都の古刹「清水寺」で、森清範・貫主が、選ばれた漢字一文字を巨大な和紙に大きく揮毫する。
 今年選ばれた漢字は、「安」であった。解説によれば、安倍内閣による平和安全法制の議論が大きな注目を集めたこと、イスラム国による人質殺害やテロ事件などが世界各地で多発し、多くの人々が「不安」を抱く世相であったこと、また国内でも、手抜き工事によるマンション傾斜問題など、身近なところでの安全管理体制に関心が向けられたことなど、この「安」という漢字を目にする機会が多かったことが、選ばれた理由ではなかったかというのである。そう言われれば、確かにそうだったなと思う一年であった。
 そもそも、この「安」という漢字は、家を表す「うかんむり」の下に、「女」が配置された表意文字である。だからその意味は、「家の中で女性がくつろいでいるさま」を表すとされる。「祖先の霊を祀る廟の中で、新しく嫁いできた女性が家族となる儀式」を意味したものだという説もある。女性が安らぎくつろぐことのできる家庭であり社会であることが、人々の願いの中で強まっているということであろうか。もっとも、「婦」という漢字は、女性だけがほうきを持って掃除をするという発想の字であり、女性差別だという批判がかつてあったが、「安」の字についてはそのような批判を聞いたことがない。これはどういうことかと、こんな点にも興味を抱いたのであった。

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12月14日(月) 歴史的 パリ協定だが もう今日は 話題とならず 師走の風吹く

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 昨日は、パリで開催されていたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で、約2週間にわたる交渉の結果、世界の196か国・地域が加わった歴史的な協定「パリ協定」が、採択された。この協定では、先進国だけでなく、発展途上国にも温暖化ガス削減目標の作成と報告を義務付け、しかも、5年ごとに点検し、より厳しい新たな目標を設定することとした。また、産業革命前からの気温上昇を、「1.5度未満」に抑える努力を行うことも盛り込まれた。様々な利害が錯綜する中で、このような全世界を包み込む協定が合意されたということの意義は、極めて大きなものであると私は思う。だから、昨日のニュースでは、これがトップニュースであった。当然のことだと思う。
 しかし、である。それからわずか一日過ぎただけであるのに、今日のニュースでは、もう全くこの「パリ協定」に関して報じられることがなかったように思う。一部、ニュース解説の中で、この問題を取り上げて論じているものがあった程度である。私は、それも致し方ないことかもしれないと思う。マスコミの体質は、基本的に近視眼的である。加えて、もう12月も中旬だから、今年も残りが2週間余り。世の中が慌ただしく動いている時である。50年後、100年後の環境問題は大事かもしれないが、それよりも目の前のこと、となってしまうのだろう。街の中には、遠い将来のことではなく、目の前の師走の慌ただしい風が吹いている気がした。

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12月13日(日) 小学校 すらも出てない 探険家 徳島生まれ 鳥居龍蔵

 引き続いて、「四国人間論ゼミ」。今回取り上げたのは、明治中期以降から昭和20年代まで、人類学者、考古学者、民族学者、民俗学者として活躍した、鳥居龍蔵氏であった。
 鳥居氏は、徳島市内の経済的に恵まれた家庭で生まれ育ったが、小学校を卒業していない。勉強が嫌いというわけではなかったが、学校が嫌いで、ほとんど学校に通わなかったせいである。

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 しかし、自分が興味関心を抱いたものについては、人並みはずれて熱中する性格で、少年時代に執筆した徳島県における古墳に関する論文が、東京帝国大学の研究者に認められ、その研究室で働くようになったことから、研究者としての道が開けていった。鳥居氏が得意としたのは、現地調査に基づく研究であった。日清戦争の直後には、遼東半島や台湾に調査研究に出かけ、大きな成果を得ている。また、その後は、千島・樺太や満州、朝鮮、西南中国などにも足を伸ばし、国民的にもよく名が知られた研究者だったようである。いやむしろ、研究者というよりも探検家と呼んだ方が正確かもしれない。それくらい、各地を訪れ、遺跡や原住民などの調査にあたった人である。
 学歴がないことは、研究者としては大きなハンディであったに違いない。しかし、鳥居氏にはそれを越える強い情熱があった。自負心があった。強さがあった。そんな人間としての生き様に、私は興味を覚えたのであった。

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12月12日(土) 資本主義 その相棒は 科学主義 成長・拡大 先は見えぬが…

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 「フォレスト・トレンド勉強会」の日。今回取り上げたのは、広井良典氏の著書『ポスト資本主義』という本であった。
 広井氏は、この本の中で、今現在、「資本主義」というシステムが、「拡大・成長」期から、「定常化」の段階に移行しつつあるのではないか、と大きな時代認識を示している。そして人類のこれまでの歴史を振り返れば、幾度かこの「拡大・成長」と「定常化」の大きなサイクルが観察され、「定常化」への移行期には、「それまでには存在しなかったような何らかの新しい観念ないし思想、あるいは価値が生まれた」と主張しているのである。
 そして現在は、「資本主義」のシステムが、これまで長い間成長と拡大をし続けてきたのであるが、それが頭打ち状態になり、社会の混迷状況が生み出されているのではないかと指摘しているのである。この資本主義を支えてきた道具が科学であり、また非常に類似した性質を持っていたことから、この両者が車の両輪になる形で、これまでの成長路線を進んできた…。それが限界点を示し始めている今、人類はその分水嶺に立って、今後の社会を展望しなければならないのではないかと問題提起しているのである。
 この基本的な考え方は、私が主張する「人間の森文明」の考え方によく似ている。それだけに、今回は表面を撫でたような議論を行ったが、今後さらに自分自身で思索を深めてみたいと考えたのであった。

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12月11日(金) 届かない マイナンバーが 一割も? 日本民族 ノマド化現象

 今日のニュースで驚いたのは、マイナンバーの「通知カード」が、簡易書留で各家庭に配達されているのであるが、そこで直接手渡すことができずに郵便局に持ち帰って保管されているものが、500万通にも及んでいるという報道であった。配達時に不在であった人には、再配達を依頼できるように、不在連絡票が郵便ポストに入れられているはずであり、その連絡さえすれば、指定時刻に改めて受け取ることができるはずである。
 あまりの忙しさに、その対応を怠って放置したままになっているのか、それとも、このカードは転送不可の条件の下に配達されているものであり、直前の引越しによって、実質的に受け取れないことになってしまっているのか、それとも、役所でも把握のできない住所不明の人たちが相当数生まれてしまっているのか、その内訳がどうなっているのかはよく分からないが、これまでの日本の社会の常識からすれば、ほぼ一割にも及ぶ人たちが、簡易書留をきちんと受け取れない状況にあるというのは、意外な話であった。

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 かつての日本は農耕社会であり、日本人はある一定の場所で安定的に定住生活を行っている、というのが常識であった。しかし、今回の報道から判断すれば、日本人もかなり、遊牧民化しているということなのであろうか。遊牧民のことを英語で「ノマド」というが、この国の中で、その「ノマド化現象」が進行していると言ったら言い過ぎだろうか。

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12月10日(木) 来年度 税制大綱 決定す 画龍点睛 欠けてはいるが…

 政権与党である自民党と公明党は、「税制改正大綱案」を、それぞれの党の税制調査会で了承した。
 これによれば、大きな目玉であった法人実効税率は、現在の32.11%から、来年度には29.97%に下げることになった。また、「企業版ふるさと納税制度」が創設され、企業が自治体に寄付をした場合、その3割分について、企業の税負担を軽減することも決定した。その他、自動車購入時の新税が、自動車取得税に代わって導入されることとなった。かねてから問題になっていた耕作放棄地については、一定の条件のもとでその固定資産税課税が1.8倍になるという制度も導入することになった。その一方で、明らかに増税となるのは、企業の外形標準課税である。この税金は、利益に対してではなく事業規模に応じて負担するものであり、赤字でも負担せざるを得ないものだけに、赤字企業にとっては厳しい税制改正ということになる。時代に適応できない企業は、むしろ退出させるという考えであろうか。

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 そして、この日決着できなかった問題があった。それは、再来年春の消費税増税時の食料品に対する軽減税率適用品目の問題である。国民にとって強い関心事であるだけに画龍点睛を欠く「大綱」承認となってしまったと言えなくもないが、逆にうがった見方をすれば、この問題を残すことで、今回の税制論議をショーアップしようという深謀遠慮が働いていたかもしれない???という気もした次第。

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12月9日(水) 北京市で 「赤色警報」! それならば 政治に向けても 発令されたし

 中国の首都・北京で、大気汚染の最も深刻なレベルの警報である「赤色警報」が発令されている。テレビニュースなどで、その様子が紹介されているが、街全体がすっぽりとスモッグで覆われている印象であり、その中を歩く人たちは、ほとんどがマスクを着用していた。北京政府も、交通規制や工場の操業規制を行って、その対策を行ってはいるが、今までのところ、その改善が見られているというわけではない。人体に有害とされる「PM2.5」の汚染もひどく、室内にいてもその規制値を超えてしまう状況で、北京市教育委員会は、この「赤色警報」が出ている間は、学校も休校とするよう指示を出したそうだ。

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 かねてから、中国における公害の深刻さはよく聞いていたし、私自身も中国を訪れたときに、少なからずその環境の悪さを痛感することがあった。しかし皮肉なことである。習近平・国家主席が、パリで開催中のCOP21会議で、国際社会に向けて、中国の環境問題への積極的な取り組みを強くアピールしていたが、ちょうどその時、その足元では、このような深刻な事態が起きていたのだから…。国際社会も、中国の政治が持つこの体質を見抜いたのではないか。
 それならばもう一言。この「赤色警報」は、大気汚染に対してだけでなく、中国の政治の体質そのものに対しても発令されるべきものではないだろうか。中国の政治は、スモッグの先にかすんでよく見えない。この政治の世界の環境浄化も、喫緊の課題だと思うのである。

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12月8日(火) ピーク比で 4分の1なり 原油安 オイルショックの 逆噴射かも?

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 国際的な原油相場が、大きく下落している。この日、ニューヨーク市場の指標原油が、1バレル36ドル台にまで下がり、これは、約7年ぶりの安値ということである。この指標原油の最高値は、2008年の1バレル147ドルであるから、それからすれば約4分の1である。昨年の水準が1バレル約100ドルであったから、この1年間でも、6割もの下落ということになる。
 これだけ急速に原油価格が下落すれば、当然のことながら、産油国経済は、大混乱に陥っているだろう。世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアでも、今年、GDPの22%に当たる財政赤字が発生するというレポートもあり、これまでに蓄積された準備資金も、このままでは5年以内に枯渇すると予測されている。産油国の優等生であるサウジアラビアでこの状況なのであるから、他の産油国では、相当に厳しい状況に追い込まれているのではあるまいか。
 考えてみれば、もう40年も前であるが、産油国側が連携して原油価格を引き上げるように産油量を大きく抑制したことがあった。オイルショックと呼ばれたが、そのときには、産油国の経済は潤ったが、その一方、原油輸入国の経済が大混乱に陥った。日本でトイレットペーパー騒ぎが起きたのも、そのときのことである。今回は、その逆である。昔、ジェットエンジンの「逆噴射」で墜落した旅客機があった。そのときのことを連想した報道であった。

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12月7日(月) “あかつき”が 五年半もの 旅路の果てに 勝負かけたる 20分間!

 今日もまた宇宙の話題。JAXAが2010年5月20日に打ち上げた金星探査機「あかつき(Planet-C)」が、この日行った金星周回軌道に入るためのロケット噴射に成功した模様という発表であった。
 この「あかつき」は、実は、ちょうど5年前の2010年12月7日に、金星軌道に投入するオペレーションを行ったのだが、このときにはメインエンジンが故障し、金星周回軌道に入ることができず、そのまま宇宙を漂っていたのであった。そしてそれから5年を経て、再び金星近傍に到達した機会に、姿勢制御用の小さなロケットエンジンを、20分余り噴射して、周回軌道に入ることを再び試みたのであった。軌道投入が成功したかどうかは、数日間の観測を経ないと正式の発表ができないということのようだが、衛星から送られてきた様々なデータを解析すれば、ほぼ間違いなく成功した模様だとのことである。ここまで諦めることなくミッション遂行に情熱を燃やし続けたJAXAの皆様に心から敬意を表したいと思う。

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 この報道を聞きながらふと思ったのは、研究者たちがここまで執念を持って取り組み続けた背景には、江戸時代の頃に行われていた「仇討ち」の伝統があったのではないかということであった。何年かかろうと、何十年かかろうと、親の仇は必ず返すと執念深く敵(かたき)を追いかけ続けた伝統精神が、今現在の日本にも生き続けているのであろうか。

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12月6日(日) 漂うは 四国遍路の 実直さ! 祈り極むは 愚直の心

 昨晩は、勉強会と夕食懇談会の後、そのまま鬼北町で宿泊。
 そこで今日は、新居浜まで、旧知の人たちを訪ねたり、気がかりな場所を訪れたり、また、買い物をしたりと、色々な場所に立ち寄りながら帰ることにした。
 その中で、特に長い時間をかけたのは、西予市にある「愛媛県立歴史文化博物館」であった。ちょうどこの日まで、特別展として「四国遍路と巡礼」展が開催されていたのであった。この日は時間が十分にあったので、この特別展だけでなく常設展も含めて見て回った。日曜日ではあったが、来館者は少なく、落ち着いて見て回ることができた。愛媛県の歴史と文化について、新しい発見が色々とあった。

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 「四国遍路と巡礼」の部屋には、日本国内の様々な巡礼について展示されていた。「巡礼」というのは、聖地を次々に巡る宗教的行為であるが、日本においては、各地にある「33ヶ所観音霊場巡り」と弘法大師ゆかりの「88ヶ所霊場巡り」がよく知られている。長い距離を時間をかけて歩いて巡るという苦行の中に、救済を求める営みなのであろう。
 それだけに、この展示が行われている部屋にも、静かで実直な空気が漂っていた。愚直でなければ、巡礼は成就できないだろう。その愚直な心こそが、人々の祈りを深めていくのだろうと肌に感じたのであった。

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12月5日(土) “鬼のまち” 掲げて歩む 鬼北町 この地に欲しいは 挑戦する鬼!

 朝、橿樹舎を出て、愛媛県南部の人口1万人余りの町、鬼北町に向かう。ずいぶん以前から、甲岡秀文・町長が私の活動に強い関心を持ってくださっていて、今年も、町長を支えている人たちに話をしてほしいと招待を受けたのであった。この会合は夜であったが、鬼北町内の様子を少し見ておきたいと考え、早めに町に行き、自動車を走らせて各地の様子を調査したのであった。
 午前中は、私の勉強会に時々参加している渡邊さんのご案内で、町の商工会長にお会いしたり、安森洞という地域にある民泊住宅などを見せていただいた。そして、町内の道の駅で昼食。渡邊さんとはそこで別れて、後は一人で気がかりな場所を思いつくままに訪問。町の様々な様子を肌に感じることができた。

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 そして夜は、町長主催の勉強会。町議会議員や意欲的な中小企業経営者などが集まっている場で、町長が目指す「鬼のまちづくり」に関して、私が持っているアイデアをお話しした。参加者には、強い関心を示していただけたと思う。そしてそれから、鬼北町名物のキジ料理での夕食懇談会。心が通い合って、楽しい時間であった。
 率直に言って、この町に求められているのは、目標をしっかりと胸に抱いて、がむしゃらに道を切り開いていこうとする「町おこしの鬼」である。そんな人たちが、このメンバーの中から生まれ出てくることを心から願ったのであった。

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12月4日(金) 全国の 橋で発覚 溶接不良 納期合わせの 手抜きと言うが…

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 またもや企業不信を増大させる問題が発覚。全国556の橋において、大地震の際に橋げたなどの落下を防ぐために設置された装置に溶接不良があったというのである。この装置を納入した企業に対して、国土交通省が調べたところ、その納入業者の担当者は、「納期に間に合わせるため工程を省いた」と答えたそうだ。聞いてみれば、この溶接は、かなり時間と手間を要する工程だそうで、納期が迫る中で、やむなく目に見えないところの手抜きをしたという話は、元請け会社に対して弱い立場にある中小企業とすれば、そんなこともあるのかなという気がしないでもない。
 しかし、この装置は、橋げたが落下しないように設置されるものであり、その部品の強度が不足していたのでは、何のためにこの装置が取り付けられるのか、その意味を失ってしまうことになる。そんなことをしてはいけないというのは、子どもにだって簡単に分かる話である。しかも、その検査員までがこの不正に加わっていたと聞いては、職業倫理が全く崩壊してしまっていると言わざるを得ない。
 今日のイラ短は、今回のことからの連想を描いてみた。母親が忙しくて、弁当を作る時間がなく、子どもに空っぽの弁当箱を持たせて学校に行かせたようなものだ…と。「お母ちゃん、いくら何でもこりゃないよ!」という子どもの声をこの装置を作った企業の人たちはどう聞くだろうか。

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12月3日(木) 米国で 銃撃事件! はやぶさの スイング・バイに 学べばいいのに…

 またもアメリカで、銃撃事件が発生した。カリフォルニア州の福祉施設で、武装した男女2人が銃を乱射し、少なくとも14人が死亡し、17人が負傷したと報じられている。この男は、この福祉施設がある郡の公衆衛生部局の職員であり、少し前まで、この施設で開かれていた職員のパーティーに参加していたという。敬虔なイスラム教徒で、一緒に犯行に及んだ女が妻であるという。2人の間には、生後約6か月の娘もいるらしい。
 この2人は、逃走途中で射殺され、まだ事実関係が明らかになっていないので、この凄惨な犯行に及んだ動機は明らかではないが、イスラム国がらみのテロ事件の可能性は否定できないようだ。世界各地で、次々に起きているこの種事件報道に触れるたびに、心が寒くなる。

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 この日報じられた別のニュースに、小惑星「Ryugu(竜宮)」を目指して飛行している「はやぶさ2」が、地球の重力を活用したスイングバイに成功したというものがあった。このスイングバイというのは、惑星の近隣を通過するときに、その重力によって衛星を加速させるというもので、燃料消費量を低く抑えるための手法である。
 先に述べた銃撃事件もそうだが、アメリカという国は、敵に対して真っ正面から衝突して、力ずくで相手を抑え込む考え方が強いが、もっとこのスイングバイの発想を取り入れて柔軟に対応すればいいのに、と考えたのであった。

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12月2日(水) 『帝国の 慰安婦』起訴に 著者抗議 あぁ韓国って 窮屈だよね

 「旧日本軍の従軍慰安婦問題」を取り上げて論じた本『帝国の慰安婦』が、元慰安婦たちの名誉を傷つけたとして、その著者、朴裕河(パク・ユハ)・世宗大学教授が、ソウル東部地検から在宅起訴された。それを受けて、朴教授はソウルで記者会見。「人権に関する検察の捜査と起訴に強く抗議する」と抗議アピールを発表した。そして、韓国の大学教授ら有識者も、約190人の連名で、学問や表現の自由への公権力介入に抗議する声明を発表したという。

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 私自身は、この『帝国の慰安婦』という本を読んでいないので、正確なことを論じる資格はないのであるが、新聞記事を読む限りでは、日本による植民地支配が原因となって、この慰安婦問題が生まれたとの認識を示した上で、韓国内で一般に語られている「日本軍による強制力による女性連行」を否定し、また、植民地支配の下での「同志的関係」としての慰安婦であったとの見解を示したもののようである。大学の研究者として発表したものであるから、文献資料等を精細に調査した上で発表したものであろう。それを検察は、「虚偽で学問の自由を逸脱するもの」であり、「元慰安婦の名誉を傷つけるもの」だと決めつけて、起訴したということである。
 これでは、検察は、法に基づいて判断したというよりも、政治的な意図をもっての判断を行ったと言わざるを得ないだろう。なんとも窮屈な国だと思う。

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12月1日(火) 年の瀬の 恒例行事 「流行語 大賞」発表 今年も小粒だ

 今日から12月。平成27年も残すところ1か月となった。歳をとると、年々時が経つのが速くなるとよく聞くが、これは自分の体験としても肯定できる話である。
 さて、12月になると、この一年を回顧するイベントが様々に行われるようになるが、今日早速に行われたのが、「ユーキャン新語・流行語大賞」の発表である。

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 この年間大賞には、日本を訪れる中国人が大量に商品を買う「爆買い」と、プロ野球ヤクルトの山田哲人選手とソフトバンクの柳田悠岐選手が今年達成した、打率3割、ホームラン30本、盗塁30回以上の記録を意味する「トリプルスリー」が選ばれた。そして他に、8つの言葉が選ばれた。
 しかし、流行語大賞というが、これらの言葉が、本当に「流行語の年間大賞」と呼ぶに値する言葉なのだろうかという疑問を禁じ得ない。確かに、マスメディア上で、この言葉が多用されたのは事実だが、「流行」と呼ぶほどの社会的インパクトがあっただろうかという気がするからである。少なくとも、この言葉から新しい社会現象を生み出すというまでの強いインパクトのある言葉ではなかったと思う。
 現代社会は、社会全体に響き合うような大きな共感力を失いつつある時代と言われることがあるが、本当にそうだなと改めて思ったのであった。

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