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1月31日(日) 日本は 何故にここまで 壊れしか? 金がすべてか? 自分がすべてか?

 「四国マグマ・アカデミー」開催。今日は、マークス寿子著『日本はなぜここまで壊れたのか』という本を取り上げて、日本の現状・問題やその問題の原因について語り合った。
 この本の著者・マークス寿子さんは、日本生まれ、日本育ちであるが、ロンドン大学の研究員として渡英中に知り合ったマイケル・マークス男爵と結婚。イギリス社会で生活する中で、日本とイギリスの両国を比較する視点を持つ様々な著書を世に出した人である。

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 今回取り上げた本は、2006年に出版されたもので、約10年前の本ということになるが、この中で指摘された問題点は、今の時代に通じるものがある。この本の主張は、古い日本の伝統や文化などが壊れていくという意味ではなく、社会としてのこの国が成り立ち得なくなっていくと指摘しているのである。そして、その国家崩壊の原因として、故郷喪失、子どもを嫌う社会、フェミニズム蔓延、金万能、自己中心、見かけだけの尊重といった表面的・形式的な風潮などをあれこれと取り上げている。これらの論点は、私も少なからず共鳴を覚えた点である。
 今の日本社会は、様々な軽薄な価値観によって、波状的に攻撃されている。そしてその影響が、表面の装飾物のみならず、屋台骨まで揺らがし始めているということであろう。興味深い勉強会であった。

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1月30日(土) 両陛下 日の丸背負いて フィリピンの 慰霊の旅せり 無事帰国せり

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 この26日に日本を出発し、それ以降5日間にわたってフィリピンで各種行事に臨まれた天皇皇后両陛下が、日本に帰国。日本とフィリピンの友好を増進し、またかつての戦争における戦没者慰霊の大きな仕事を果たされた旅であった。
 ご高齢にもかかわらず、このような長期の旅の中で、重要なご公務を数多く果たされた両陛下に、心からの敬意を抱いた。
 日本国憲法第一条において、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と規定されている。そして、第四条においては、「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない」とされる。これらの条文は、きわめて曖昧なものである。それゆえに、天皇陛下は、現実の政治においては、自由度が大きく制約されると同時に、国民の意識においては、その規定を超える大きな役割が期待される。なかなか大変なお仕事だと思う。
 それにもかかわらず、両陛下は、「至誠天に通ず」と誠心誠意、その重い役割を果たしていこうとなさっている。その姿に心打たれ、このようなお方を「日本国の象徴」として戴いている私たち日本人の幸せを改めて感じたのであった。

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1月29日(金) 金預け 利子まで取られる 時代とや? 何でもありの 時代なんやな

 日銀は、この日開いた金融政策決定会合で、銀行から預かっている当座預金につく金利の一部をマイナスとする、新たな金融緩和策を決定。この決定は、9人いる政策委員のうちで賛成が5名というギリギリの決定であったそうだ。この会合後に記者会見に臨んだ黒田東彦総裁は、この方針決定について、「重要なのは、日銀が物価2%の早期実現に強くコミットして、必要な措置は何でもやるということだ」と語り、これからも強気で臨んでいく姿勢を示した。

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 このマイナス金利導入という決定は、極めて異例のものである。日銀の歴史上初めてのものであり、世界中を見渡しても、ヨーロッパの一部で導入されているに過ぎない。あえてそのような常識を逸脱する判断を下したのは、これまで進めてきたデフレ脱却策が、必ずしも順調に効果を表しておらず、加えて、アメリカの金利政策や中国の景気減速、国際的な原油安問題などの影響によって、さらに展望が開けにくくなってきていることに対するショック療法であろう。日銀の固い決意を示すことで、経済を誘導しようとしているということか。
 NHKの朝ドラ「あさが来た」では、今ちょうど、両替屋から「加野銀行」に看板を掛け替えて、新しい時代に対応しようとしている主人公が描かれているが、その主人公「あさ」も、金を預けて逆に利子を取られると聞いたら、「びっくりぽんや!」と語るに違いない。何でもありの世の中、ますます霧が深くなっている印象である。

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1月28日(木) 結局は 甘利大臣 辞職せり 国会審議が 優先だとして…

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 先週突如、金銭授受疑惑が浮上した、甘利明・経済財政担当大臣が、記者会見を開き、これまでの経緯を説明した。そしてその中で、自らが授受した現金については、適切な処理を秘書に指示し、政治資金収支報告書にきちんと記載しているので法的な問題はないが、その他に秘書が受け取っていた現金について、秘書が個人的に使っていたものがあり、秘書の監督責任などを考慮し、また、これから先の国会審議への影響も慮る中で、「政権の足を引っ張るのは耐え難い」と辞職を決意したと語った。
 この会見後、甘利氏は首相に辞表を提出し、受理された。そして間髪おかず、その後任には、石原伸晃氏が就任した。
 甘利氏は、安倍総理のシンボル政策ともいうべき「アベノミクス」の指令塔を務めていた閣僚であった。さらに、国際的な通商枠組みを先導する「TPP」交渉も担っていた。言うならば、安倍政権の政策の大黒柱ともいうべき役割の閣僚であった。そしてそれらは全て、まだ道半ば。甘利氏にとってみれば、やりかけの重要な仕事を途中で放り出すことには、「後ろ髪を引かれる思い」があったに違いない。もっとも、甘利氏は髪を短くしていたから、引っ張るような後ろ髪はなかったのではあるが…。
 政界というところは、本当に、明日何があるかわからない世界だという感を深くした事件であった。

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1月27日(水) 雪残る 南予地域の キャラバンだ! 雪割草の 種子を手に持ち…

 この日は、キャラバン活動。愛媛県の南部地域、つまり「南予地域」が、その対象エリアであった。
 実は、この週末の寒波の影響で、南予に至る道には、昨日まで、国道や高速道路などに通行止め区間もあった。だから、今日出かけていって大丈夫だろうかという懸念もあったが、以前からの面会約束もあり、決行することとしたのであった。そうなると、逆に、愛媛県の豪雪地帯の様子を見ておきたいという好奇心が湧き起こってきた。高原の町、久万高原町や小田町(現・内子町)など山間地の道路をあえて選んで、その道路がどのように除雪されているか、またその地域での人々の生活ぶりはどうか、など観察しながら、目的とする西予市まで自動車を走らせたのである。辺り一面雪景色という中を走りながら、色々と思いを巡らせた。もっともこの日は、もう主要幹線道路については除雪が完了していて、車道部が狭くなっていること以外の不自由は全くなかった。そして、予定したスケジュールをこなすと同時に、旧知の方々のところを訪れて意見交換も行った。

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 愛媛県の南部地域は、経済面の困難が年々強まっている。それだけに、過疎も進行し、地域振興に苦慮している地域が多い。言ってみれば、雪に閉ざされたような気持ちを持つ人たちの多い地域である。そこに、雪を割って芽を出す雪割草のような活動が必要だ…。そんなことを実感するキャラバンであった。

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1月26日(火) 中四国 九州各地の 断水は “備え無ければ 憂いあり”なり

 この週末は、日本列島が強い寒波に覆われて、この冬一番の冷え込みとなった。その影響で、各地で水道管が凍結し、管が破裂・漏水したせいで、断水状態が続いている。ニュース報道を観ていると、その断水が続いている地域は、九州や中四国各地の15県、約23万3,000世帯に上っているのだそうだ。透析患者を抱える病院では、1時間おきに1トンずつ、自衛隊が給水作業を行っているとの報道もあった。

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 我が家の場合は、不覚にも水道管を凍結させてしまい、2日間にわたって水に不自由したが、昨日気温が上昇して、水道水が流れるようになった。幸いなことに、特に管が破裂することもなく、復旧することができた。
 ところが、この日も断水した地域というのは、水道管に不具合が生じた地域であり、その配管の修理を終えないと、水を流すことができない状況であったようである。特にその被害が大きかったのは、福岡、長崎、鹿児島など九州地方、それから、徳島、香川、愛媛など四国地方も被害を受けた地域があった。
 要するに、これら地域というのは、めったに水道管が凍結することのない地域であり、油断をしていたということであろう。「備え有れば憂いなし」という格言があるが、これら地域では、「備え無ければ憂いあり」という事態に陥ったということである。平素からの備えの重要さ、その意識涵養の大切さを考えたのであった。

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1月25日(月) 春闘が スタートした日 沖縄じゃ 何とみぞれが 降ったがそうじゃ

 この日、東京都内で「労使フォーラム」が開催され、事実上の春闘がスタートした。
 使用者側を代表して、榊原定征・経団連会長は、「積極果敢な経営を通じ収益を拡大し、成果を賃上げなどにつなげていくよう最大限の努力をお願いしたい」と挨拶し、「昨年を上回る年収ベースの賃上げ」を前向きに検討するように経団連加盟各社の経営者たちに呼び掛けた。一方の労働者側は、神津里季生・連合会長が、今春闘においては、「格差是正」と「底上げ」を目指して、「堂々と高い要求を掲げて戦う」よう求めたという。

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 今回は、お互いがアドバルーンを上げて要求を示しているという段階であり、まだ組み合っての闘いにはなっていないので、「春闘」という実感は伴っていない。しかし、この1月29日には、経団連と連合のトップが会談して議論を本格化させ、3月中旬の決着を目指して進んでいくこととなる。
 ただ、中国経済の不振や原油価格の引き下げ、テロへの警戒等、経済・社会状況には不透明感が漂っているのも事実であり、楽観的な見通しの下で決着するということにはなりにくいのではないかという気がする。
 時ちょうど、この日は、沖縄でみぞれが観測されたのだそうだ(24日夜遅くから25日にかけて)。沖縄本島では初めての雪であるとニュースで話題になっていた。もうすぐ立春といいながら、まだまだ厳しい日が続くようである。

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1月24日(日) 琴バウアー 日本力士の 優勝が 十年ぶりだと 聞きて驚く

 大相撲初場所の千秋楽である。今回は、これまでの千秋楽に比べて、何倍もの関心の高まりがあった。それは、福岡県柳川市で生まれ、高知県明徳義塾高校で活躍した、日本生まれ日本育ちの大関・琴奨菊が初優勝を果たすかどうかという話題があったからである。ここに至るまで三横綱に勝利し、高知県出身の豊の海に一敗しただけで最終日を迎えた。ここで勝てば優勝である。そして優勝となれば、日本出身力士にとって約10年ぶりの優勝ということになるのであるから、多くの人が関心を寄せるのも当然であろう。
 琴奨菊は、この最終戦、豪栄道を相手にまず得意のがぶり寄り、そしてそこから突き落としで相手を転がした。これで優勝決定。国技館が大きくどよめいた。琴奨菊31歳11か月での快挙。この年齢での初優勝は、歴代年長3位なのだそうだ。これまでに幾度も険しい谷を越えてきたが、それにもくじけずに優勝を果たした生き様が、これからの日本人に大きな勇気を与えることになるのではないだろうか。

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 報道を観ていると、フィギュアスケートのイナバウアーのように、土俵上で反りかえる琴奨菊の姿がテレビに映し出されていた。「琴バウアー」と命名されているのだそうだ。本人によれば、これによって集中力を高めているのだという。日本の国も、少し元気がない。「日の丸バウアー」によって、気分一新。頑張ってほしいものである。

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1月23日(土) 大雪だ! ワシントンでも 日本でも…。 我が家じゃ水道 凍りつきけり

 世界中が異常気象である。アメリカの東部地域も、記録的な大雪になっていて、交通機関が大混乱しているというだけでなく、首都ワシントンの連邦政府機関までもが閉鎖されたという。台湾でも、記録的な低温になっていて、少なくとも60名が死亡したと伝えられている。
 日本も例外ではなく、ひどい冷え込みである。我が家でも、低温注意報が出されたということで、蛇口を少し開いて眠ったのであるが、その甲斐なく、水道が凍結(これは24日のこと)。水が使えない状況になってしまった。給湯ボイラーも使用不可。風呂にも入れなかった。油断してしまったと後悔したが、後の祭りである。

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 このしばらく、世界の異常気象がよく報じられている。エルニーニョ現象が発生しているせいで、こんな異常気象になっているのだと説明されるが、ならば、なぜそのエルニーニョ現象が発生しているのかということについては、学会での統一見解がまだないのであろう。
 地球が温暖化しているのならば、冬ももっと暖かくてよいのではないかとの話もあるが、この巨大な地球の上で様々な現象が入り乱れて気象現象を生み出しているので、事はそう簡単ではないのであろうか。
 まあ理屈がどうであるかよりも、早く暖かくなってほしいものだ、というのが正直な気持ちである。

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1月22日(金) 新居浜で 人の生き方 考え方を 学ばんとする 新胎動だね

 この日の夕刻、「新居浜建設技能者労働組合」の新年会に招かれて、講演を行った。私自身は、現職政治家時代から、仕事の口利きをしないことで広く知られていて、建設業に関係する人たちとの付き合いはあまりなかったのであるが、今回は、「これから建設業に関係する人たちが仕事を続けていくには、もっと勉強しなくてはいけないと思うので、人間学や社会全般のことについて話をしてほしい」との依頼を受け、「わが意を得たり」との思いをもって講演をお引き受けしたものであった。

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 今、建設関係の仕事は、職安に求人票を出してもなかなか人が集まらないのだそうである。特に、小さな事業所では人が全く来ず、「一人親方」で日銭を稼ぐような仕事になっているようである。そんな状態に、将来への不安を抱える人たちが増えてきているということではなかろうか。
 そこで、今回の話では、どのように夢を持てばよいのか、ということを中心に置いた話を行った。加えて、どんな人も、一生涯を通じて学び続けることが大事なのだということと、どのようなことを学ぶ必要があるか、ということにも触れておいた。今回集まった人たちは、役員の方々ということであったが、ずいぶん熱心に話を聴いていただいたと思う。この街の中に、新しい胎動が生まれているのだろうかと、少し嬉しくなったのであった。

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1月21日(木) 政治家の 金銭疑惑? マスコミの 政治報道 一気にブレーク!

 安倍内閣を支える主要閣僚である甘利明・経済再生担当大臣に、金銭疑惑が浮上。今日発売の「週刊文春」誌上に、都市再生機構とのトラブル解決の口利きをした見返りとして、千葉県の建設会社から現金計100万円を大臣本人が直接受け取っていたと報じられた。このほかにも、事務所関係者等に現金を渡したり、様々な接待を行うなど、その証拠が残っているものだけでも1,200万円に及ぶのだそうだ。
 もしもこの報道が全て真実だとすれば、斡旋利得処罰法違反になる可能性があり、甘利大臣は、政治資金収支報告書不記載という政治資金規正法上の問題だけでなく、刑事罰を受けることになるかもしれない。ただ、この種問題は、資金提供側の悪意に基づいて告発されることが多く、さらに密室で行われていることが多いため、事実認定が困難であること、また、斡旋の事実自身が証明困難であることなどから、どこまで事実解明ができるか不明である。

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 ただ気がかりなのは、金銭疑惑が報じられると、まだ事実が明確でないにもかかわらず、まるで「鬼の首を取った」かのように、激烈な言葉で批判を行う政治家が登場し、マスコミ上でもセンセーショナルな報道が行われることである。「ワイドショー的政治」ということがかねてから語られているが、もう少し冷静に国家の将来を論じ合う政治が必要なのではないだろうか。

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1月20日(水) 原油安 12年前 水準と 報じるニュースに 悲喜の交々

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 原油安が続いている。19日のニューヨーク商業取引所での原油先物相場は下落が続き、国際的指標となっている米国産WTI原油の先物価格が、28.46ドルで取引を終えた。そしてその後の時間外取引ではさらに値を下げて、28ドルを割り込む水準になったという。この値は、2003年9月以来のことで、12年4か月ぶりである。5年前の4月には、1バレル110ドルしていたわけだから、なんと3分の1以下の値段。イランへの経済制裁解除により、イラン産原油が国際市場に輸出され始めることへの警戒感、中東でのイランとサウジアラビアの対立激化が容易に収まらないだろうとの見通し、また、アメリカが輸出解禁に踏み切ったことの影響などが総合的に判断された結果ではないかということである。
 この影響で、日本での石油製品の値段も大きく下がってきている。今日、資源エネルギー庁が発表した、1月18日時点のレギュラーガソリン全国平均小売価格は、117円ということである。これも、2年くらい前には170円水準であったから、大幅な値下がりである。私が住む新居浜では、100円を切る値段を掲示しているガソリンスタンドもある。当然、消費者にとっては、朗報であろう。しかし、産油国にとっては、大幅な歳入不足を生み出しているはずであり、これら地域の経済悪化が国際経済にどんな影響を及ぼすか気がかりである。悲喜こもごもの新年の一情景である。

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1月19日(火) 雪の朝 東京都心が 機能マヒ 文明社会の 脆性破壊?

 強い冬型の気圧配置となったこの日、日本全国にまとまった雪が降り、強い風による被害もあった。愛媛県の八幡浜港では、出航したばかりのフェリーが強風に流されて、対岸の造船所のクレーンに衝突する事故もあった。

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 それにしても、気がかりなのは、都市部の積雪に対するあまりの脆弱さである。特に昨日は、首都圏の列車に運行停止や遅延が相次ぎ、交通が大混乱したようである。鉄道駅でホームの入場者の制限を行ったことから、駅舎の外にずらりと多数の人が並んでいる映像がテレビで流されていた。その積雪量がどのくらいであったかというと、東京都心で最大6センチ、横浜市で5センチということであり、そんなにひどい積雪ではなかったようである。この程度の積雪でこれだけの交通混乱が起こり、首都圏の機能マヒが起きる姿は、やはり高度化された文明社会の脆弱さだと言わざるを得ないのではないだろうか。
 自動車や電子機器などの先端機器には、高機能材料が使われている。これらは、想定の範囲内では極めて高性能であるが、想定を超える場面になると、一気に修復不可能な故障を引き起こしてしまうことがある。現代社会もよく似たところがあるのだろう。高機能性を追い求めすぎて、むしろ脆さをはらんでいるということをもっと考えねばならない気がする。

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1月18日(月) 底知れぬ 下落続きの 日本株 消えたお金は 100兆円かも?

 この日の株価は、また続落し、日経平均株価の終値が、1万6,955円になった。1万7,000円割れは、昨年9月29日以来とのことである。また一時は、昨年の最安値を下回る場面もあったそうだ。
 株というのは、突然に上がり始めることもあれば、逆に突然下がることもある。だからこそ、ギャンブルに擬せられることもあるのだが、ほんの2か月前には、日経平均株価が2万円を超えていたわけであるから、この間に約3,000円の下落を記録したということになる。この減少率は約15%。そうすると、このピーク時の日本の株式時価総額が600兆円を少し超える程度であったから、大変荒っぽい計算ではあるが、だいたいこの2か月間に、日本の株式市場において100兆円のお金が消えてしまったということになる。日本政府の一年間の予算を超えるお金、または日本のGDPの約2割が、何処へともなく消えて行ってしまったということになるのである。

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 麻生財務大臣など、日本政府関係者は、この下落はあくまでも中国経済の先行き不安と原油安によるものであって、日本経済そのものは堅調であるから過剰反応してはいけない、と火消しに懸命であるが、今の時代は日本経済だけが単独で生きている時代ではないだけに、他国の火事だと、安閑としているわけにはいかないだろう。
 平成28年、なんとなく不気味さを感じさせられる年明けの一現象である。

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1月17日(日) 戦国に 夫婦手を取り 生き抜いた 山内一豊 そしてその妻

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 引き続いて今日は、「四国人間論ゼミ」。取り上げたテーマは、「田端泰子著『山内一豊と千代』を読む」。
 山内一豊は、戦国時代の武将。下克上の時代といわれる激しく揺れ動く時代の中をたくましく生き抜き、関ヶ原の合戦時の大きな功績によって徳川家康から高く評価され、土佐一国20万2,600石の大名に封じられた。以来、山内家は、江戸時代を通じ、藩主として土佐を治め続けるのである。
 今、高知市のど真ん中にそびえる高知城も、山内一豊が築いた城である。高知県全域にわたって、様々な開発事業も幅広く行った。今の高知県の礎は、山内一豊によって切り拓かれたと言っても過言ではないだろう。
 この山内一豊といえば、多くの人の口から出てくる言葉は、その本人よりも、「山内一豊の妻」である。この妻のことについては、歴史資料上に必ずしも多くの記述が残っているわけではないが、様々な物語の中で「賢妻」として登場してくる。その最も有名な話といえばやはり、嫁入りのときの持参金で、夫・一豊が欲しがっていた名馬を購入し、その馬が「馬揃え」のときに織田信長の目に留まり、そこから一豊が出世のきっかけをつかんだという話である。
 その他にも、妻・千代には、様々な大きな内助の功があったとされている。本人よりもむしろ千代のほうに、乱世を生き抜く見識が備わっていたのではないかという説もある。いずれにしても、夫婦が力を合わせて歩むことの大切さを教える、尊い逸話であると思う。

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1月16日(土) 台湾で 女性総統 誕生す 台中これから サイシュウ段階?

 この日は、フォレスト・トレンド勉強会で「梅原猛著『人類哲学序説』を読む」をテーマに論じ合う。この『人類哲学序説』という本は、「草木国土悉皆成仏」という日本思想を足場に、西欧中心の文明社会を持続可能な文明社会に転換する提案を含む本であった。
 この勉強会を終えて橿樹舎に戻り、夜テレビを観ていると、かねてから話題になっていた台湾における総統選挙の結果が報じられていた。事前の予測どおり、野党民進党の代表である蔡英文候補が、現政権与党の国民党から立候補した朱立倫候補の倍に近い大量得票で当選を果たした。加えて、日本の国会に当たる立法委員選挙においても、民進党が過半数を超える第一党となり、議会も含めて、政権交代が果たされることとなった。

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 これまで約8年間政権を担ってきた馬英九政権(総統)は、台湾経済振興を旗印に、大陸中国との接近を図ってきたが、その基本方針が、今回の選挙で、民意により否定されたということである。おそらくこれからの台湾は、対中政策において大きく舵を切ることとなるだろう。台湾海峡に波が高まることになるかもしれない。
 それにしても、選挙が終わった当日に、中共政権は即座に蔡候補に「一つの中国原則堅持」というジャブを打ち込んだ。「蔡」+「習」=「サイシュウ」である。どうこれから「最終」段階を迎えようとするのか、興味深い点である。

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1月15日(金) スキーバス 死者多数なり 安全よりも 利益優先? 虚飾の時代?

 この日の午前1時55分ごろ、長野県軽井沢町で、バスの転落事故が起きた。この日死亡が確認されたのは、大学生12人と運転手2人。重軽傷者は26人。重体の若者が他にもいることから、死者はまだ増える可能性がある。
 事故が起きたのは、山あいにある下り坂。生存者によれば、かなりのスピードでガードレールにぶつかり、道路下に転落したようである。バスは左右にかなり蛇行して走っていたが、どうもブレーキが効いていなかったようだという証言もある。
 早速、国土交通省がこの事故原因の調査に入ったとのことであるが、いくつもの問題点が指摘されている。まず第一に、バス運行会社が出した「運行指示書」に、バスの運行ルートが記載されていなかったらしい。第二には、運転手に健康診断を受けさせていなかったらしい。第三に、乗客にシートベルトを着用する指示アナウンスも行っていなかったらしい。この運行会社は、様々な問題を抱えた会社のようだ。

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 公共交通機関の運行会社は、まず「安全が第一」と語る。しかし、利益を優先させ、安全面の配慮は第二、第三となりがちというのが実態ではなかろうか。「お客様は神様」仮面の奥には、「利益優先」の顔があることを知らなくてはならないだろう。そして利益を出すには、かなり無理な取り組みをしなくてはならないという実態もあるのかもしれない。表面だけ綺麗に飾られているが、現実がそれに伴わない、現代日本の世相を感じさせられた事故でもあった。

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1月14日(木) 壱番屋 廃棄のカツが 売られしか? 我命名す “食品テロ”と

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 カレーチェーン「CoCo壱番屋」を全国展開している株式会社壱番屋は、異物混入の疑いがあったため廃棄しようとした冷凍ビーフカツが、産業廃棄物処理業者「ダイコー」によって横流しされ、スーパーなどの店頭で販売されたと発表。これは、パン粉を混ぜる機械のプラスチック製部品の一部が8ミリほど欠けているのが発見されたため、この日作ったカツ4万609枚の廃棄を決め、昨年10月に「ダイコー」に引き渡されたものだという。
 私はこの話を聞いて、これは「食品テロリズム」だと思った。直接の関係を持たない一般市民に対して、無差別に攻撃して恐怖を撒き散らすのが、テロリズムである。今回の事件は、まさに、一般市民に被害を及ぼす可能性があるという意味で、この定義にあてはまる事件であった。それから、テロリストたちは、「目的達成のためには手段を選ばず」と語る。産業廃棄物処理業者や、この廃棄すべきカツを仲介した卸業者などは、自らの利益のために手段を選ばなかった人たちである。この意味でも、テロの定義に合致する。
 そこで、「テロリズム」を頭文字に使って、時流短歌を詠んでみた。
 「転売は ろくでもないこと 利があれば ズルも辞さずと 無茶な人たち」
 今回の場合、一般市民の健康被害などが出ていないのは何よりのことであるが、誰が食べるか分からない食品で悪事を働こうという考えは、許しがたいものである。

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1月13日(水) 世界中 年初の抱負が 語られし オバマも議会で 教書演説

 新年を迎えてから、もうすぐ二週間。世界各国の政治も動き始めた様子で、テレビを観ていると、各国の首脳が国民に向けて新年のメッセージを語りかけている姿が、次々に放映されている。
 アメリカでは、オバマ大統領が、アメリカの上下両院議員に対して、「一般教書演説」を行っている様子が報じられていた。これは慣例として、1月最後の火曜日に行われることが多いのだそうだが、今回は第二火曜日(1月12日)であった。この一般教書演説では、国の現状について大統領の見解を述べ、主要な政治課題を説明するものとされている。
 オバマ大統領は、今2期目であり、今年11月に予定されている大統領選挙には立候補する資格がない。したがって、この「一般教書演説」も、今回が最後となる。それだけに、私は、インターネットで演説の全原稿を入手して見たのだが、ずいぶん長く力の入った演説であったようだ。

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 オバマ大統領は、様々な考え方をこの演説の中で示していたが、やはり最も力が入っていたと見えるのは、自らが大統領を務めている間の実績のアピールであった。とりわけ、外交や軍事面では問題解決が困難な課題が多いだけに、大きな成功と評される経済面における成果をずいぶん多くの字数を費やして語っていた。自らの足跡をアメリカ政治史上にしっかりと残しておきたいということであろうか。

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1月12日(火) 喬一が 生まれ百日 お食い初め 願いは未来を 駆け巡るなり

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 昨晩は、岡山人間論ゼミ新年交流会の後、玉野市にある妻の実家で宿泊。
 今日は、昨年10月5日に誕生した長男・喬一の生後ちょうど100日目。この日に、子どもが「一生涯食べるのに困らない」ように願って行われるのが、「お食い初め」の儀式である。平安時代からずっと続いているものなのだそうだ。妻の母親が、尾頭付きの鯛や吸い物、煮物等を準備して、喬一の目の前にそれらを並べてくれた。
 そうはいっても、まだ赤ん坊は、100日くらいでは固形物を食べることができないから、食べる真似をさせるだけである。私は、ご飯を一粒だけ箸でつまんで、喬一の口の中に入れたが、わずかに口を動かしただけであった。そして、しばらくしてそれを取り出した。これで儀式は終了。
 喬一は、生まれたときは低体重であったが、妻の懸命な育児努力もあって、年明け早々4,500グラムを超えた。まだ生後3か月の赤ちゃんの平均体重には及ばないようだが、ほぼ順調な生育ぶりだといっていいだろう。色々とご心配くださった方々には、そのご厚情に深く感謝したい。
 しかし、人間は欲なものである。子どもが順調に育ってき始めると、もっと別のことを願い始める。喬一が大きくなったときに、こんなことをしてくれればいいのに…といった類の願いである。まったく親ばかなものである。

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1月11日(月) 岡山の 人間論ゼミ 新年に 生き様希求す 熱きルツボよ!

 続いて、今日は、「岡山人間論ゼミ」の新年交流会。
 最初に私から約1時間の話をして、その後、参加者が酒杯を傾けながら自由に懇談するという趣向の会合である。この場での話も、昨日西予市で行った講演と同じタイトルとさせていただいた。同じ問題意識に基づくものである。

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 この「岡山人間論ゼミ」は、その開始以来すでに20年を越えると思う。今回司会者が語っていたところでは、通算第66回目の会合になるのだそうである。これだけの年月と回数を重ねて、これまでに果たしてどれほどの成果を上げてこられたかとなると、戸惑いを覚えるところがないではないが、ただ言えるのは、会合を開くと、必ずこのように多くの方々が集まってくれるという事実である。参加者たちは、何らかの得るところがあると考えればこそ来てくれているのであるから、この年月の間に、曰く言い難い成果を確かに生み出しているということだろうか。
 特に、この新年交流会は、熱く和やかな空気が満ち溢れている。様々なものが一つのルツボの中で溶け合っている印象の会である。そのルツボの中に、私は今年も、新しい夢と知恵と元気を投げ入れた。それらがまた溶け合って、新しいものを生み出していくのだろうと思う。参加された皆さんの今年一年のご活躍を心からお祈りしたいと思う。

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1月10日(日) 西予市で 人間講座 後世に 何残すやと 語りかけたり

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 愛媛県西予市の宇和町で、新年の「人間学講座」。この人間学講座というのは、私の勉強会のメンバー・山本敏夫さんが、自分の生家で2か月に一度定期的に開催しているもので、その年初の会合には、私が講師として特別に招かれているものである。
 今回のテーマは、「私たちが後世に遺すべきもの」とさせていただいた。私自身が昨年4月に満60歳となり、残された人生の時間で一体何をすればいいか、という問題意識を強く胸に抱くようになっていたからである。ここで取り上げた本が、内村鑑三著『後世への最大遺物』であった。内村33歳のときの講演録を本にしたものである。
 この本の中で、内村は、人間というものは自分の人生に何かを遺したいと願う特質を持っているとして、ならばそれが何かといえば、まずはお金だという。しかし、お金の使い方を知らない人にお金を遺せばかえって不幸を呼び込んでしまう。次には事業だという。だけどこれは誰でも遺せるものではない。それならば、思想はどうかといえば、これにも問題がある。極端な思想は、かえって後世の人を害することがある。また、一部の人にしか為し得ないものである。そこで内村は、こう語るのである。「人間が後世に遺すことのできる、そうして、誰にも遺すことのできる遺物で、利益ばかりあって、害のない遺物は、勇ましい高尚なる生涯ではないか」と。
 参加者と大きな響き合いのある勉強会であったと思う。

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1月9日(土) 核兵器 対抗手段は 拡声器? 似ているような 似てないような…???

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 3日前の北朝鮮による水爆実験を受けて、韓国側の反撃が始まった。とはいっても、南北朝鮮の国境近くに設置された大型拡声器を使って、北朝鮮向けの宣伝放送を始めたということである。その「自由の声」と名付けられた宣伝放送では、北朝鮮の体制や人権状況を批判して、韓国社会の優位性を示す内容のほか、金正恩夫妻の贅沢な暮らしぶりや韓国アイドルグループのヒット曲などを流しているのだそうだ。この拡声器には、音声を国境から10~20km先まで届かせるパワーがあるのだそうだ。
 それにしても、巨大エネルギーで街を殲滅する水爆(本当に水爆かどうかには疑問符がついているが)に対して、大音量の拡声器が対抗手段だというのは、何やらコミカルな印象である。しかし考えてみれば、水爆が物を破壊し、物の面から国家体制を壊していこうとするのに対して、拡声器からの情報は人の心に入り込み、人の内部から国家体制を破壊するものだと考えると、案外似通ったところがあるのかもしれない。
 加えて言うならば、「核兵器(かくへいき)」と「拡声器(かくせいき)」では、ひらがな表記で一文字異なるだけである。核兵器の「へ」を「せ」に変えれば、「拡声器」となる。こんなところでも、お互いが張り合っているということなのであろうか…。

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1月8日(金) 神戸にて 大学生に 講義せり この世の根ッコに 目を向けさせんと

 前夜は、大学近くの姫路市に宿泊したので、講義が始まる時刻までには少し余裕があった。そこで、神戸市内で、先に二か所訪れた。一つは、「長田商店街」。阪神淡路大震災のときに、町全体が消失し、甚大な被害を出した場所である。その復興ぶりを見ておこうと思ったのであった。
 もう一つは、「湊川神社」。湊川の戦いで、楠正成が自刃した場所に造られた神社である。ここには楠正成の墓もあり、その墓参りも行った。

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 そこでちょうど時間もよくなったので、ポートアイランドに開設された神戸学院大学の新キャンパスに向かう。今回の対象は、経済学部のゼミ生で、地域おこしの現場で活動している大学生たちとのことであったので、演題は「夢出せ!知恵出せ!元気出せ!~地方創生に求められる基本思想」とさせていただいた。そして、具体的なケーススタディーではなくて、基本的な考え方をお話しした。それは、この機会に、大学生たちに、目の前の成果を求めるよりも、もっと大事な根っこがあるということを教え伝えたいと考えたからであった。
 参加した学生は30人余りであり、こじんまりとした教室での講義であった。最近の大学生は学ぶ意欲が弱いとよく言われるけれども、ずいぶん熱心に話を聴いていた。今回の話は、人生論的な部分にまで及ぶ内容を含んでいたが、これからの学生たちの人生に、何か有意義な教えを残すことができたとすれば、これ以上の喜びはない。

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1月7日(木) 北播の 心魅かれる 人々の 足跡訪ねり 残り香求めて

 翌8日の午前中に、神戸市のポートアイランドにある神戸学院大学での講義が予定されており、当日新居浜を出発したのでは間に合わない可能性が高いので、この日は兵庫県内で宿泊することにした。さてどこで宿泊しようかと考えた結果、北播磨地域に、この機会に訪れてみたい場所がいくつかあったので、姫路市での宿泊を決定。朝、橿樹舎を発って、兵庫県に向かった。

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 まず訪れたのが、最近、「天空の城」と呼ばれ、多くの観光客を集めている「竹田城址」。ここは残念ながら、冬の期間中は登城禁止となっていたので、山の下からその石垣を眺めただけであった。
 次の訪問地は、「生野銀山」。日本有数の銀山で、明治初期にフランス人技術者・ジャン・フランソワ・コワニエを招聘して、近代化を進めた鉱山として知られている山である。私の地元の別子銅山も、この銀山の近代化を参考にして、明治期に大胆な改革を行ったのであった。かねてから一度訪れてみたかった場所であった。
 さらにそこから訪問したのが、「柳田國男生家博物館」。日本民俗学の大家として知られる柳田國男の生まれ育った家が移設保存されていて、さらにその隣に展示施設が併設されていた。
 その後、知り合いを訪ね、夜はこの地域の仲間たちと夕食を交えての懇談会。有意義な一日であった。

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1月6日(水) 水爆の 実験せりと 北朝鮮! しかしこいつは 自爆テロかも?

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 北朝鮮は、この日、国営メディアを通じて、初の水素爆弾の爆発実験に成功したと発表。日本の気象庁も、北朝鮮北東部でマグニチュード5.0の揺れを観測したと発表。その震動波形は、一般の地震の波形とは異なっていて、この弾頭が本当に水素爆弾であったか否かは別にして、北朝鮮で何らかの核実験が行われたことは間違いないようである。
 世界各国は、この実験が、国連安保理の決議に違反する行為だと強く批判し、早速、安保理で非難声明が採択される見通しである。今回の事件に対しては、北朝鮮の友好国と考えられてきた中国も強く批判していて、北朝鮮は、国際社会での孤立をさらに深めていくこととなるだろう。
 それにしても、北朝鮮に具体的な何らかの脅威が迫っているわけでもないこの時期に、なぜ敢えて核実験を強行したのかということであるが、テレビ報道などでは、北朝鮮の労働党大会に向けて、金正恩・第一書記の実績づくりを目指した動きではないかとの観測が示されていた。おそらくそんなところだろう。金正恩指導部は、八方塞がりの状況の中で、国威発揚のための何らかの狼煙が必要だったということではなかろうか。
 しかし、今回のこの実験は、金正恩体制の「自爆テロ」にもなりかねないものだと思う。国際社会を驚かそうと考えた爆風が、各国の強い反発の壁で反射し、逆流して、結局は、北朝鮮に吹き込んで、その指導部に被害を及ぼすことになるのではないだろうか。

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1月5日(火) 続落す 株式市場の 霧深し 新たな年が 船出はしたが…

 日本の株式市場は、昨日の取引開始以来、2日連続で株価を下げている。そしてこれは、日本だけの現象ではなくて、世界各地で株価急落現象が起きていて、メディア上では、「世界同時株安」と報じられている。世界最大の株式市場であるニューヨーク株式市場でも、ダウ工業株30種平均は、3営業日連続で大きく下落している。
 この原因は、中国経済の先行きに大きな不安があり、上海市場など中国の株が急落していることから、市場心理が悪化したことによるものだとされている。さらにそこに、中東での混乱激化が予想され、その混乱収束への展望が開けないことから、リスク資産としての株式から、比較的安全な資産とされる国債や金などに資金が移動したのではないかということである。
 新しい年が始まって、まだ一週間にもならないのに、世界中に先行き不安が広がっている印象である。そしてその影響は、当然ながら、日本社会や日本経済にも及んでくるに違いない。身を引き締めて、この新しい年に立ち向かっていかねばならないと思う。

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 例えて言えば、船出したばかりの船の前に深い霧が立ち込めているようなものである。霧というのは、温かい水面に冷たい風が吹きこんできたときに発生するものだそうだ。日本では、暖かく穏やかな正月であったが、これからは、その正月気分を払拭して、何が起きるか分からないと、厳しい気持ちで進んでいかねばならないということだ。

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1月4日(月) イスラムの 宗派争い 激化せり 大国プレート 激しくぶつかり…

 サウジアラビアが、イランとの外交を断絶すると発表。それは、この1月2日に、イスラム教スンニ派が政権を握るサウジアラビア政府が、国内でのテロに関与したなどとして死刑判決を受けていたイスラム教シーア派の指導者・ニムル師ら47人を処刑したことに対して、シーア派が主流であるイランでサウジアラビア政府への批判が強まり、イランの首都・テヘランにあるサウジアラビア大使館が暴徒によって放火されたことを受けてのことである。したがって、この両国の対立は、イスラム教内部における宗派争いがその直接の原因だということになるだろう。また、これに連動する形で、シーア派が多数を占める中でスンニ派が政権を握るバーレーンも、国交断絶に踏み切った。

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 これまで、中東地域における対立や抗争は、イスラム教とキリスト教やユダヤ教など他の宗教との間で引き起こされているものと説明されてきたが、これにイスラム教内部の宗派争いが加わって、ますます混迷の度を増し加えている印象である。
 しかし同時に考えておかねばならないのは、この背景にはさらに、アメリカやロシア、中国など大国間の利権争いや、国際的な石油資本の思惑が絡んでいると見なくてはならないということである。
 いわば様々な国際的な地殻変動の中で、この中東地域で新たな造山活動が起きているということであろう。

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1月3日(日) 倉敷に 七福神の 寺訪ね 幸せビタミン 我が身に充填!

 前日は、夕刻に妻の実家を失礼し、岡山市へ。夜は、娘と一緒に、映画「スター・ウォーズ」を鑑賞。この映画の評価は様々であるが、私自身は、映像がとても美しく、なかなかよくできた映画だと思った。その後、知り合いの店で夕食。そして岡山駅近くのホテルで宿泊。

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 この日は、朝から娘と、この機会に行っておきたいと考えた場所を訪れる。まず訪れたのが、「池田動物園」。ここは、まだ娘が小さかった頃に一度訪れたことがある私立の動物園で、娘が懐かしがっていたので、行くこととした場所である。こじんまりとした動物園だが、動物などと直に触れ合える趣向が随所に織り込まれていて、なかなか興味深い動物園であった。
 次には、倉敷市にある「安養寺」を訪れた。私は毎年正月に、「七福神」をお参りすることとしているが、ここは、寺の境内に、「七福神」の像が置かれていて、この寺の中を巡るだけで、「七福神巡り」ができるという趣向であった。少し手を抜いた安易なお参りだなとも思ったが、それもまたよしと考えた。
 そこから向かったのが、「倉敷美観地区」。ここでは特に「桃太郎からくり館」と「ふくろうの森」を訪れた。ともに興味深い場所であった。
 娘も、この春からは社会人。もうこんな形で時間を共に過ごすのも最後かなと、少し寂しい気持ちもした次第。

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1月2日(土) 数え年 はや2歳となる 長男と 初詣せり のんびりゆったり…

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 朝、橿樹舎を出て、岡山県玉野市の妻の実家に向かう。帰省中の娘も一緒である。娘にとっては、昨年10月に生まれた長男・喬一と初顔合わせである。
 昼前に到着。喬一の顔を見ると、生まれたときに比べて、ずいぶんしっかりとした顔になっていた。体重も、もうすぐ4,500グラムということであり、ここまでほぼ順調な生育状況である。
 妻の実家の父母や姉と一緒に食卓を囲んで、おせち料理をいただいて、それから向かったのが、この土地の神社である「水守神社」。この地域は、瀬戸内海沿岸でもあり、降水量が少ないのであろう。小さな村のあちこちに溜池もある。「水守神社」とは、その大切な水を守る神様をお祀りしている神社ということなのであろう。小さな集落にもかかわらず、よく手入れされた神社であった。そこで、喬一の健やかな成長と一家・一族の平穏をお祈りする。
 喬一は、この1月5日で生誕3か月となる。しかし考えてみれば、新年を迎えたということで、数え年では、もうすでに2歳。わずかの間にどんどんと成長していく姿を見ていると、不思議な気持ちになる。
 この日は、暖かく穏やかな日であった。妻やその母が、神社の道すがらに出会う近所の人たちとなごやかに話をしている様子を見ていると、心の中までもが、のんびりゆったりとした気持ちになったのであった。

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1月1日(金) 万物を 喰ってやる 天地人 全て 活かすぞ!

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 平成28年の元旦。今日は天候にも恵まれ、全国的に暖かい一日であったようだ。橿樹舎でも、明るい初日の出を見ることができた。(ただ、私の家は山際にあるので、初日の出の時刻はずいぶん遅くて、午前9時50分ごろであった…)幸先の良い一年を予感させられる、さわやかな元日であった。
 早速、午前中に届いた年賀状に目を通し、この一年の活動方針に思いを巡らせた。
 私は、去年から10年間、「六十にして耳従う」と孔子が述べた年齢期を生きていくこととなる。それだけに、天の声に耳をすまして、あらゆるものと響き合う人生を生きてゆきたいものである。そしてそれには、自分の方が選り好みをしてはいけないと思う。この世の中のありとあらゆるものを素直な気持ちで受け入れていきたいと思う。その万物とは、天(理想)であり、地(現実)であり、その理想と現実とを結び合わせる人である。これら「天地人」全てを自分自身の内におおらかに受け入れ、そして自分の中で整え消化して、それを大きな響きとして外に戻していくような人生を生きていきたいものだと思った。
 その思いをイラ短にしたのが、今日の作品である。「5・5・6・3・4」の「志短歌」の形式で表現してみた。せせこましく生きるのではなく、「天地人」全てを信じ、万物を受け入れ、おおらかに力強く生きて、天地の万物を活かす一年にしていきたいと心に願ったのである。

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