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4月30日(土) アメリカは 為替の監視! 中国は 4つの要求! 四方波高し

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 岸田文雄・外相が、中国の王毅・外相と会談。日本の外相が中国を訪問して外相会談を開いたのは、4年半ぶり。一方、中国外相は、2009年以来、もう6年半もの長きにわたって、日本を訪れていない。世界に大きな影響力を持つ隣国同士が、相互に訪問し合って外相会議を開催することもできないというのは、かなり異常な事態と言わざるを得まい。中国が、経済的に飛躍を遂げ、政治的にも軍事的にも、アメリカに次ぐ力を獲得する中で、アジアにおいて大きな地殻変動が起きていると考えなくてはならないと思う。
 事実、今回の外相会談でも、中国側は、友好関係よりも、日本に対する苛立ちを演出する姿勢で臨んだようである。日本に対しては、「4つの希望と要求」を打ち出した。それは、次のとおりである。①歴史を直視して反省し、「一つの中国」の原則を守る②中国脅威論や中国経済衰退論を撒き散らさない③経済面で中国を対等に扱い協力を推進する④国際協力で中国への対抗心を捨てる、の4つである。
 それぞれが、中国を世界の大国として評価し、日本の外交姿勢を改めよという趣旨の要求である。一方、アメリカにおいても、日本に対する姿勢に厳しさが生まれている。この年末のアメリカ大統領選挙をにらんで、対日問題もその大きな課題の一つに浮上しているということである。
 「日本外交波高し」と言わざるを得ない。

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4月29日(金) 昭和の日だが 沖ノ鳥島 海域で 台湾漁船の 拿捕に高波

 「昭和の日」。この日は、もともとは、昭和天皇の誕生記念日として祝日であった。しかし、1989年に昭和天皇が崩御されたことにより、「天皇誕生日」という名称が使えなくなり、一度は「みどりの日」と改称されたが、約10年前に、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いを致す日」という趣旨で「昭和の日」という名称に再度改められた。
 昭和時代は、日本の国にとっては、数多くの人々が犠牲になった第二次世界大戦もあり、さらにその結果焦土と化した国を人々の力で力強く復興した年月でもあった。そんな様々な思い出を刻み込んだ時代を振り返る日として、意義深い祝日であると思う。しかし、その昭和も、もう四半世紀以上も過去のものとなり、「昭和も遠くなりにけり」である。この日のニュースでも、昭和時代に関わるものはほとんど報じられなかった印象である。

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 それに代わって、この日話題になったニュースの一つに、台湾の漁船が沖の鳥島周辺の排他的経済水域で拿捕された事件について、台湾の馬英九総統が、「沖ノ鳥島は岩礁であり、排他的経済水域の設定ができない」はずだとして、ハーグの常設仲裁裁判所への提訴を検討する考えを示したというものがあった。その報道を聞きながら、平成の大海原の中に、かすかに残った昭和という「沖ノ鳥島」をイメージした。それが今や時代の高波の中に、いつか消えていくかもしれないという心象風景を胸に抱いたのであった。

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4月28日(木) 恋人が 「ひとみ」閉じれば キスサイン 衛星…ならば キズのサインだ

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 今年の2月17日に打ち上げられた日本のX線天文衛星「ひとみ」は、3月26日の運用開始時に衛星からの電波を正常に受信できず、その後、JAXAではその復旧に力を尽くして取り組んできたが、この日記者会見を開催し、この衛星の太陽電池パネルが根本から分離してしまった可能性が高いとして、今後も機能回復が期待できないため、復旧に向けた取り組みを終えると発表。高性能X線天文衛星として宇宙の謎を解明することが期待されていた衛星であっただけに、失望感が広がっている。
 JAXAは、この衛星に「ひとみ」という名をつけたときに、その名前の由来について三つの理由を挙げていた。
 一つには、この衛星が「熱い宇宙の中を見るひとみ」の機能を持っていたこと、二つには、X線天文学に「画竜点睛」の役割を果たすことが期待されたこと、三つには、この衛星が観測するブラックホールが、宇宙の光を吸い込む「ひとみ」であること、である。残念ながら、この失敗によって、「画竜点睛」を欠くことになってしまったわけである。かえすがえすも、口惜しい結果であった。
 そこで今日のイラ短日記では、少しシニカルなことを描いた。恋人が「ひとみ」を閉じればキスサイン、しかし、観測衛星がその「ひとみ」を閉じれば、決定的な傷サインだと…。まぁしかし科学の歴史とは、失敗の歴史でもある。この困難をぜひ乗り越えていってほしいと思う。

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4月27日(水) 県議会 同期の先輩 世を去りて 霊前に咲く 思い出話

 昨日は、中平・宿毛市長にお会いした後、この地出身の早稲田大学創立者・小野梓氏の足跡を訪ね、それから宇和島市に移動。少し前に橋が完成して陸続きとなった九島を訪れて、島の様子を観察するとともに、そこで「島読書」。その後、宇和島市内に戻り、夕食を取ったり、夜の街の様子を観察したりした後、宇和島市内のホテルで宿泊。
 今日は朝から、まず鬼北町を訪問。この春完成したばかりの新庁舎の様子などを見学し、それから町長室で、甲岡町長と懇談。町の現状について、お話をお聞かせいただいた。その後、少し鬼北町内を車で走り、それから西予市へ。ここでは、合併以降ずっと市長を続けてこられた三好市長が、もうすぐご勇退ということでもあり、ご不在ではあったが、市長室にご挨拶にお伺いした。さらにそこから大洲市に移動し、この4月8日にお亡くなりになった元愛媛県議会議員・谷本永年先生のご霊前にお参りした。

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 谷本先生は、愛媛県議会議員に私と同期当選であったが、年齢は私より15歳年上。初当選の後、右も左も分からない中で、ずいぶんとお世話になった方である。外には穏やかであったが、中にはとても強い信念をお持ちの方で、県議会議員に当選される前には、大洲市の商工会議所会頭もお務めになっていた。本当に多くのことをご指導いただいた。この日は奥様が家におられ、様々な思い出話に花を咲かせた。
 わずか二日間であったが、ずいぶん色々なところを訪れた、有意義なキャラバンであった。

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4月26日(火) 久々の 宿毛キャラバン 若き市長と 色んな夢を 語り合いたり

 朝、橿樹舎を出発して、高知県宿毛市に向かう。宿毛市は、四国の西南端にある人口が約2万人の市で、かつて高速道路が整備されていなかった時代には、訪れるのにとても不便で、新居浜市から片道7時間か8時間かかっていたように思う。それが今は、高速道路もかなり延伸され、わずか3時間である。
 昼前には、宿毛市に到着。少し時間があったので、宿毛市歴史館を訪れたり、その周辺地域を散策したりした後、宿毛選挙区から選出されている高知県議会議員の加藤漠さんと昼食。それから一緒に宿毛市役所に向かう。実は、昨年12月の市長選挙で若い市長が誕生し、町おこしに意欲的に取り組んでおられると聞いていたので、一度、意見交換をしてみたいと考えたのであった。

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 中平富宏市長は、もともと市議会議員を務め、市議会議長も経験しておられる。それでも今の年齢が47歳。私がかつて宿毛市役所内で講演会を開催したときに、その場に隣席しておられたという。それだけに、旧知の仲という感じで意見交換を行うことができた。
 宿毛は、かつては土佐藩支藩の城下町であった。歴史と伝統のある町である。そのような町は、万事に保守的であり、新しい改革を容易には受け止めようとしない傾向が強い。市長も、その改革の難しさを語られた。しかし同時に、数多くの夢も語っておられた。新しい息吹が生まれつつある…そんなことを感じたのであった。

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4月25日(月) 決めれば動く? オリンピックの エンブレム そして九州 激甚災害

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 今日は、二つの決定が話題となった。
 一つは、東京オリンピック・パラリンピックの新エンブレムが決定。市松模様を組み合わせた野老(ところ)氏の作品が選ばれた。審査にあたった宮田亮平・エンブレム委員長は、「一色で寡黙でありながら、実は非常に多弁。日本人らしさを秘めている」と話した。私の率直な印象としては、先に一度決定されたものの盗作疑惑の中で白紙撤回された佐野氏のデザインの方が、エンブレムとして強いインパクトを持っていたような気がしているが、デザインというのは、慣れというのも大きな要素であろうから、今後見慣れてくれば、それはそれなりに良いものに思えてくるのだろうと思う。
 もう一つは、九州で起きている地震災害に対して、これを、激甚災害に指定するという閣議決定。これにより公共土木事業や農地などの災害復旧事業に対する補助率のかさ上げが行われると同時に、中小企業信用保険の保険限度額などの特例型雇用保険法による求職者給付の特例等、12の措置が適用されることとなる。被災地の人たちにとっては、復興に向けての希望に結びつく決定だと思う。
 「決めれば動く」という言葉がある。これら決定を踏まえて、力強い動きが生まれてくることを期待したいと思う。

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4月24日(日) 空海の 思想が日本の 基本系と 主張せる本 底が見えない…

 今日の「四国マグマ・アカデミー」で取り上げたのは、篠原資明著『空海と日本思想』という本。日本の思想を、空海をその源流として捉え、整理してみようとする本であった。
 この本の中で著者は、「基本系」という考え方を提示している。これは、日本人が物事を考えるときの基本的な枠組みといっていいものだろうと思う。それを、「風雅」・「成仏」・「政治」の三つだと捉えているのである。
 この議論の底流には、西洋思想からの連想がある。著者は、西洋思想においては、ギリシャの哲学者・プラトンが、この「基本系」を提示した人であるとして、それは、「美」・「イデア」・「政治」であったとするのである。そして、それ以来、西洋の思想において、その枠組み自身は変わることなく今日まで続いてきたと主張している。著者は、それを「変奏」という言葉で表現している。音楽の世界でよく「変奏曲」と名がつけられたものが登場するが、それは、同じ旋律を、使う楽器を変えたり演奏法を変えたりして、繰り返し繰り返し演奏する曲である。西洋思想においては、プラトンが提示した「イデア」の部分を「神」、「人間精神」などに入れ替えながら、その思想体系を表現し続けてきたと主張している。

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 興味深い視点であった。ただ、あまりにも難解であり、参加者に十分な説明が叶わなかったことが残念であった。

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4月23日(土) 九州の 新幹線が ようやくに 運転再開 まだ一部だが…

 熊本で地震が発生した折に、熊本市内で新幹線の回送車両が脱線し、以来、九州新幹線の博多から新水俣までの運休が続いていたが、今日、博多・熊本間について、運転が再開された。残り区間についても、連休前までの運転再開方針が発表された。高速道路についても、これから順次再開されていく見込みである。

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 この報道を聞きながら、交通網の重要性に関して、思いを新たにした。災害に遭遇した地域の大きな問題は、その地域が周辺地域から孤立してしまうことである。今回の場合は、自動車の通行が可能な一般道路が残ったため、完全孤立とはならなかったが、それでも、幹線交通ネットワークが遮断されたため、物資の輸送に大きな支障が生まれたようである。また、それが、被災住民皆さんの心に、被災の現実をより大きなものにしたようである。そして、そのような中で、幹線交通網の回復こそが被災地復興の第一歩、という住民たちの意識を生み出し、復興に向けてのシンボルとなったのではなかっただろうか。
 それだけに、今日の新幹線運転再開は、被災地に大きな希望を与えたのではないかと思う。
 考えてみれば、私たちの日々の生活は、広範な交通ネットワークの上に成り立っているものである。日常は、すっかりそんなことを忘れてしまっているが、改めてこの重要性を考えるきっかけにしたいと思った。

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4月22日(金) 神戸では 橋桁落下 九州じゃ 地震継続 気が重くなる…

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 感覚的な言い方になってしまうが、このしばらく気が重くなるニュースが多い。
 その最大の理由は、九州の熊本と大分で続いている地震である。最初の地震が14日夜のことだから、もう一週間余りになるが、未だに強い地震が継続していて、数多くの人たちが避難生活を続けている。交通網も、新幹線や高速道路の不通区間が残っていて、物資などの輸送も回復していない模様である。そして、連日のニュースで、この被災地域の深刻な様子が報道され続けているのだから、気が重くなってくるのも当然のことである。
 それに加えて、今日は、神戸市内の新名神高速道路の延伸工事現場で、長さ約120メートル、重さ約1,350トンの橋桁が、約15メートル下の国道に落下した。工事を請け負っていたのは、三井住友建設と横河ブリッジの共同企業体というから、日本を代表する大手建設企業である。施工管理に、気の緩みや手抜きがあったとは思いたくないが、通常ではあり得ない事故と言わざるを得ない。今後、その原因追及が行われるはずだが、この日本社会の底に、何か大きな基本的問題が生まれつつあるのではないかという印象である。
 やはり、今という時が、大きな時代の転換点にあるということであろうか…そんなことまで考え始めた、このしばらくの日本の深刻な状況である。

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4月21日(木) エリザベス 女王は今日が 誕生日… 生まれた年は 昭和元年

 イギリスのエリザベス女王が、満90歳の誕生日を迎えられた。この日、夫であるエディンバラ公・フィリップ殿下と一緒に、ウィンザー城前に姿を見せられ、多くの人たちからの歓声に応えられたそうだ。
 エリザベス女王は、即位から64年、その間、世界中からの賓客をもてなすなど公務に励まれ、今でも、毎日欠かさずに国政報告に目を通しておられるそうだ。最近では、長男のチャールズ皇太子に公務を少しずつ譲っているそうであるが、それでも、昨年も300以上の公務をこなされたという。テレビ画面に映るそのお姿は、今もかくしゃくたるものであり、とても90歳という年齢には感じられない。超人的な女王である。

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 考えてみれば、お生まれになった1926年というのは、日本でいえば、昭和元年である。したがって、少女時代は、第二次世界大戦の最中。そして、戴冠式は1953年。昭和28年のことである。私が生まれたのは、昭和30年であるから、私の人生よりも長い間、国王として君臨してこられたということになる。イギリスにとっても、その年月は様々な苦難の歴史であったはずである。その間、ずっと国民のシンボルとして、強い信頼と敬愛の念を受け続けられ、最近の世論調査でも、イギリス国民の76%までが、「君主制の維持」を支持しているのは、エリザベス女王の献身的で誠実なお人柄を抜きにしては考えられないことだと思う。世界で最も強き女性と呼んでもよいのではないかと私は思う。

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4月20日(水) 三菱が 燃費データを 改ざんす あの世で嘆くは 岩崎弥太郎

 三菱自動車が、自社製軽自動車の燃費について、それをよく見せる不正行為を行っていたと発表。現段階で、その対象は4車種で、計62万5,000台に上るそうである。三菱自動車は、かつて大規模なリコール隠しで世論の批判を受けており、度重なる意図的な不正行為に対して、今後その企業体質が問われることとなりそうである。

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 三菱といえば、その創業者は岩崎弥太郎。少し前の大河ドラマ「龍馬伝」で準主役を張り、一気に日本中に知られることとなった人であるが、その商売にかける強い思いは、今の時代の経営にも結びつくものがある。
 例えばこんな言葉を残している。
 「酒樽の栓が抜けたときに、誰しも慌てふためいて閉め直す。しかし底が緩んで少しずつ漏れ出すのには、多くの者が気づかないでいたり、気がついても余り大騒ぎしない。しかし、樽の中の酒を保とうとするには、栓よりも底漏れの方を大事と見なければならない」と。
 今回の三菱自動車の不正事件を、あの世で岩崎弥太郎は「いったい跡継ぎたちは何をしているのだ」と嘆いているに違いない。「国家的観念をもって、すべての事業に当たれ。誠をもって公に尽くさんとする真心は、瞬時も忘れてはならない」という言葉も残している。
 大企業とはいえ、どこで礎が崩れるか分からない。創業の精神を大事にすべきだと改めて感じたのであった。

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4月19日(火) 大地震 政治日程 狂わせて サミット前の 内憂外患

 安倍政権が描いていた政治日程が大きく狂い始めている。今日も、自民党内で谷垣幹事長を中心に国会対策を協議した結果、政府与党が後半国会の最大課題としてきたTPPの今国会での成立は困難と、その成立を見送る方針を固めたという。また、今国会末に衆議院を解散し、衆参同日選挙に持ち込むことも、断念せざるを得ない状況になっているとの観測が強まっている。

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 この大きな戦略変更の原因は、熊本・大分を中心に今も続いている大地震である。甚大な被害が発生し、今も多くの人が避難生活を続けている中で、最重要課題は、この地震に対する緊急対策であり、その議論を優先させれば、TPPを審議するための十分な日程が確保できない見通しとなったのである。
 安倍政権にしてみれば、この5月末に開催されるG7サミットで、議長国として、このTPP問題や安全保障問題に大きな成果をあげて、その勢いで一気に選挙に突入するシナリオを描いていたに違いないのであるが、大地震がその目論見を破綻させてしまったということであろう。
 安倍総理は、変化する状況に機敏に対応する柔軟性を備えたリーダーだから、この事態に対しても、うまくサミットを仕切ると思うが、やはりインパクトは弱くなるだろう。総理にとって、内憂外患の日々が続くこととなりそうである。

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4月18日(月) ブラジルじゃ 大統領が 弾劾へ 無理な背伸びの 歪み露呈す

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 かねて国内で退陣を求める運動が繰り広げられてきたブラジルのルセフ大統領に対して、ブラジル下院(513議席)は、弾劾手続き続行の是非を巡っての投票を行い、3分の2以上の賛成でそれを可決した。賛成票が367票、反対票(棄権と欠席を含む)が146票であり、圧倒的多数での可決であったようだ。
 ルセフ大統領は、この議決だけで失職するわけではなく、この後、舞台が上院(81議席)に移り、そこで過半数が賛成すれば弾劾法廷設置となり、上院での弾劾裁判が始まる。そして、その審議の結果、上院の3分の2が弾劾に賛成すれば、大統領が罷免されるという手続きになるようだ。国家のトップを罷免する手続きというのは、当然のこととはいえ、ずいぶん手間のかかる作業のようである。
 それにしても、就任時には圧倒的な人気を誇ったルセフ大統領が、なぜこのような事態に陥ってしまったのか。それは基本的には、経済の悪化と労働者の不満が原因のようである。ブラジルは、南アメリカ大陸を代表する大国として、国際社会で存在感を高める取り組みを幅広く展開してきた。サッカー・ワールドカップやオリンピックなども誘致した。しかし、国際的資源価格の低下とともに、経済は悪化し、国民生活は困窮。そこに政界汚職問題が加わり、一気に支持率低下という事態を招いたようである。
 一言で言えば、ブラジルは、無理な背伸びをした結果、様々な歪みを招来したとも言えるのではないだろうか。

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4月17日(日) 教育を サービス業と 捉えれば 当たり前なり 「顧客第一」

 「教師人間論ゼミ」開催。今回取り上げたのは、『「本当の学校価値」とは何だろう?』という本。この本の著者は、歴史と伝統を誇りながら、生徒が集まらず、経営上大きな問題を抱えていた「順心女子学園」に招かれて、そこで理事長・学園長を務めた大橋清貫氏。前職は、進学塾「俊英館」の経営者であったという。
 大橋氏は、民間企業である学習塾から、順心女子学園に入職して驚くことばかりであったという。「生徒や保護者の方を、お客様と考えることなどない。まして、顧客満足とかホスピタリティというものは、その言葉さえ存在しないかのようだった」と述べている。具体的には、生徒が集まらなくても「危機感のない、競争意識のない、一体感のない体制」に感じられたというのである。

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 そこで、大橋氏は、抜本的な改革に取り組む。そこで掲げたのが、「顧客第一主義」であった。「顧客満足」を高めて「学校価値」を高める闘いを始めたのである。学校の名前も変えた。外部から民間企業で活躍する人たちを教職員として採用した。専門の広報部を設けて、PRと生徒募集に当たらせた。授業でも、生徒がワクワクするような授業を実現するために努力した。生徒一人ひとりに対する個別テストも実施し、きめ細かな教育を行った。
 その結果、学校の偏差値は著しく上昇し、多くの受験生がやってくるようになったという。
 「学校とは何か」という問題は古くて新しい問題である。興味深い勉強会ではなかったかと思う。

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4月16日(土) 九州で 続く地震の 絶え間なく 建物壊れ 心崩れる…

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 16日の午前1時25分ごろ、熊本県で、再び大地震発生。今回はマグニチュード7.3であり、14日の地震のマグニチュード6.5を大幅に上回る超巨大地震となった。このマグニチュードは、約20年前の阪神淡路大震災と同規模とのことである。また引き続いて、この日の午前1時46分頃にマグニチュード6.0の地震、午前3時55分には、マグニチュード5.8、さらに午前9時48分にはマグニチュード5.4の地震が次々と発生した。それぞれ震源近くでは、震度6弱ないし震度7にも及ぶ強い地震であったようで、被害が大きく拡大した。阿蘇山近くの南阿蘇村では、山が大きく崩落し、数多くの民家やアパートなどを土砂の中に呑み込んだ模様である。被災地上空を飛行するヘリコプターからの映像がテレビで放映されているが、数多くの建物が倒壊し、また、自宅の倒壊を恐れる人たちが避難場所に集まっている模様である。
 気がかりなのは、被災した人たちの心である。最初の地震の後には、この自然災害にくじけちゃならない、これから復興に取り組まねばならないと、前向きな言葉を発する人たちも数多くいたが、このように巨大地震が続発する中で、もうダメだと心を壊し始めている人たちも現れているのではないかと思われる。
 熊本といえば、これまでほとんど地震の被害について聞いたことのない土地。それだけに、人々の心の痛手はとても大きいだろうと想像する。

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4月15日(金) 熊本で 巨大地震? 夜が明けて 目を驚かす 甚大被害

 14日の夜9時半頃、熊本県益城町で震度7を観測する地震が発生。夜中のことでもあり、被害の全貌がなかなかつかみにくいところがあったが、この日の夜明け以降、空中から広く被害状況が把握できるようになってみると、想像を絶する甚大な被害が発生していることが確認された。この日の段階で、死者は9名、負傷者は1,000名余りと報じられているが、行方不明者も数多くいる様子であり、今後被害状況は拡大していくものと思われる。今回の地震における益城町での最大加速度が1,580ガルであったとされているが、これは約20年前の阪神淡路大震災のときに記録された891ガルの8割増にあたり、地震動の強さが相当のものであったということが想像される。熊本県のシンボルである熊本城も、その石垣が崩れ、屋根の瓦もかなりの数落下したようである。

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 今回の地震では、布田川断層帯と日奈久断層帯が動いたとされているが、これまでこれら断層が活断層として大きなリスクを帯びていると聞いたことがなかった。だから、ある意味で想定外の大地震と言うこともできるだろう。
 気がかりなのは、これら断層が、日本列島を縦断する日本最大の断層「中央構造線」の一部分ではないかということである。もしも、この中央構造線が活動を始めたのだとすれば、今後日本列島全体が壊滅的な被害を受けることにもなりかねない。大きな不安の募る今回の地震であった。

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4月14日(木) 韓国の 総選挙では 与党が大敗! 強権政治が 批判を受けて…

 4月14日に投開票された韓国総選挙において、与党「セヌリ党」が大敗。全議席300の中で、122議席しか獲得できず、過半数を大きく割り込み、しかも、第一党を野党である「共に民主党」に譲った。この結果を受けて、セヌリ党代表の金武星氏は、「傲慢で恥ずかしい姿を見せ、党の力を結集できなかった」と、辞任表明。何でも、党の公認を巡って、「親朴」派と「反朴」派が公示日まで争い合うようなひどい内紛状態であったそうだ。
 加えて、このしばらくは韓国経済の状況も悪く、若年失業率が過去最悪を更新する中での選挙でもあったようだ。朴大統領が、自分自身の大統領選挙において、経済問題を第一課題に掲げて当選したにもかかわらず、この経済不振状況に陥ったことに対して、有権者から強い批判が寄せられていたという。

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 それにしても、マスコミによる事前予想では、ずっと与党優勢が伝えられていただけに、意外な結果とする受け止め方が広がっているようだ。政策批判ならばまだしも、強権政治に対する批判というのは、なかなか事前調査で有権者が表明しにくいものなのかもしれないと思う。
 この結果により、朴大統領の今後の政権運営には、暗雲が漂うこととなった。強硬化する北朝鮮に対応するにも、米中の間で韓国がどのようなスタンスをとるかということにも、または日本との関係で従軍慰安婦問題をどう処理するかということにも、今後韓国は迷走をし始める可能性がある。隣国であるだけに気がかりな話である。

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4月13日(水) 全国の 開かずの踏み切り 改修に 是非加えたし 国会審議も

 昨日、国土交通省は、施行されたばかりの改正踏切道改良促進法に基づいて、事故が起きる危険性が高い「改良すべき踏切」として58か所を指定した。今後さらに、指定作業を進め、2020年までに全国で約1,000か所の踏切を指定すると同時に、連続立体交差化や踏切内の歩道拡幅、歩道橋の設置などの迅速な改良を促していく方針だという。
 私もかつては、東京で長い間生活していたが、俗に「開かずの踏切」と呼ばれる踏切が数多くあった。朝夕のラッシュアワーなどには、次から次へと電車が行き交うため、一度遮断された踏切が長い時間開かないままになってしまうという場所である。住民の立場になれば、当然何らかの改良が加えられるべき場所であろう。

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 そんなことを考えながら、目を国会に移してみると、ここにも「開かずの踏切」があった。野党による「審議拒否」という踏切である。この日も、TPP問題特別委員会で、西川委員長の与党側に偏しているとする議事運営を批判して、野党が審議を拒否し、委員会審議が止まってしまった。自民・民主の両国対委員長が協議して、いくつかの合意を得たことにより、明日からは審議が再開されることとなったようであるが、いやはや何ともという気持ちである。
 こんな国会運営をどう改良したらいいのか、そんな点も是非これから検討していただきたいものだと思う。

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4月12日(火) 衆院の 補選始まる この夏の 参院選の 解を求めて…

 衆議院北海道5区と京都3区の補欠選挙が告示された。北海道5区は、町村信孝・前衆院議長の死去に伴うもの、そして京都3区は、宮崎謙介代議士が不倫騒動で議員辞職したことに伴うものである。
 北海道5区については、町村氏の娘婿が「自民党」から立候補。「公明党」と「日本のこころを大切にする党」が推薦。それに対して共産党を含む野党連合が、社会福祉士の女性候補を推薦。この夏の参議院選挙で予想される与野党対決のパターンでの選挙になる見込みである。一方、京都3区については、前議員が不倫疑惑で辞職したことへの有権者の強い批判があったことから、自民党は候補者擁立を断念。様々な立場から6名もの候補者が乱立する選挙となった。実質的には、「民主党」の候補と、「おおさか維新の会」の候補との対決となると言われている。

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 マスコミ各社は、この二つの補欠選挙を、夏の参議院議員選挙を占う戦いと位置づけて報道している。特に、北海道の選挙結果は、安倍総理が衆参同日選挙を選択するかどうかの判断材料になるに違いないと報じている。
 確かに、政治家にとって、安定した政権運営を行うには、選挙が極めて重要である。安倍総理も、今後憲法改正問題に踏み込んでいくには、この夏の選挙で勝利を収めなくてはならない。様々な要素が絡み合った多次元方程式をどう解いていったらいいのだろうかと、頭をひねっているに違いないと思うのである。

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4月11日(月) 広島にゃ 世界動かす 力あり? 平和の祈り 外相サミット

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 主要7か国(G7)による外相会合が、被爆地広島で、昨日から開催されている。そして今日は、各国外相が、広島の平和記念公園を訪問。平和記念資料館の視察を行った後、原爆慰霊碑に献花した。ここで、ケリー米国務長官から提案が行われ、急遽原爆ドームの視察を行うこととなった。
 アメリカではこれまで、日本に投下した原爆は、「大戦を早期に終結させるために必要なものであった」とする主張が強く、アメリカ政府の高官が、原爆投下地である広島や長崎を訪問することを認めないという空気が強かったという。だから、今回、ケリー国務長官が広島を訪れるに当たっても、平和記念資料館の内部にカメラを持ち込むことを禁止して、その映像がアメリカ国内で流れることがないように配慮したようである。ところが、ケリー国務長官は、自らその既定路線を否定して、原爆ドームを訪問。その映像が世界中に流れるように自らが仕向けたのである。これが本当に当初計画されたことでなかったとするならば、ケリー国務長官は、広島を訪れ、資料館で原爆の悲惨な被害実態を目にする中で、心変わりしたということになるのだろう。
 とすれば、広島には、人々の心を動かす強い力が宿っているということだ。「百聞は一見にしかず」であろうか。そしてその思いは、「広島宣言」にも織り込まれた。世界中の指導者が「広島を訪れることを希望する」と表現された。これが核兵器全廃への大きな一歩になることを期待したい。

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4月10日(日) 黄門様の 実の兄貴が 高松藩祖? 歴史って何と 人間臭い…

 「四国人間論ゼミ」の日。今回は、当初、「大塩平八郎の人生と思想」を取り上げる予定であった。大塩平八郎の祖父が徳島県出身であると聞いていたからであった。しかし、その後調べてみると、この徳島出身説というのは近年の調査で否定されているとのことであり、それならばと取り上げたのが、3月に一度中止したテーマ、「高松藩祖・松平頼重の人生」であった。
 松平頼重は、徳川家康の孫である。だから、松平姓なのであるが、もう一つ興味深いのが、「水戸黄門」の名でよく知られている水戸藩藩主・徳川光圀の実の兄でもあるという点である。徳川幕府といえば、お家騒動を引き起こさないために、兄弟の長幼の序を重視して後継者を決めるというしきたりであったはずなのに、どうしてこんなことに…と思われた方も多いだろうと思う。つまり、本当ならば、光圀よりも頼重の方が、水戸藩主になるべきだったのではないかということである。

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 これは実は、その父・頼房が、頼重が誕生する前に、この子は水子にしろと命じ、この世に存在しないことにしていたためであった。そして、光圀よりも後になって、出生を幕府に届け出たため、頼重の方が弟とされたのである。
 この背景には、色々な人間ドラマがあったようである。ここでは字数が限られるのでそのドラマは省略するが、歴史というものは何とも人間臭いものよと、改めて興味を覚えた今回の四国人間論ゼミであった。

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4月9日(土) ロケットの 再利用への 一里塚 スペースX ようやく成功!

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 ベンチャー業界の鬼才・イーロン・マスク氏が率いる「スペースX」社は、自らが開発した「ファルコン9」ロケット再利用に向けての実験をこれまで繰り返してきた。つまり、陸地部から打ち上げたロケットを逆噴射させながら減速し、海上に浮かんでいる船の上に着地させるという実験である。この1月の実験では、最終段階となる船上でロケットが倒れてしまい、もう一歩のところで失敗。今回ようやく成功に至ったとのことである。
 この実験は、今後の宇宙利用を巡って、とても大きな意味を持っていると思う。
 これまでのロケット打ち上げは、スペースシャトルを除けば、すべてが使い捨てロケットによって行われてきた。ロケットは、高い信頼性を与えるため、高価な材料や高度な技術を使って造り上げるので、その製造費用はどうしても高額となってしまう。それを一度だけで捨ててしまうとなれば、打ち上げ費用は高くならざるを得なかったのである。そのロケットを、損傷することなく回収できれば、少しの整備費と燃料費だけで、何度も打ち上げができることとなり、飛躍的に打ち上げ経費を低減することができるのである。
 コストが安くなれば、多くの人が使うようになる。多くの用途に使われるようになる。この量的拡大が宇宙開発そのものを質的にも大きく変化させていくことになるのである。いよいよ宇宙時代の到来、そんな予感を抱いた今回の成功報道であった。

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4月8日(金) 公開で エンブレムを 決めるって… どうでもいいが つまらない世だ…

 2020年東京五輪パラリンピック組織委員会は、先に盗作疑惑で白紙撤回に追い込まれた公式エンブレムの候補作品4点を発表。これら4点の作品の中から、この25日に、最終的に1点に絞り込み決定することになる。
 興味深いのは、その最終決定の前に、広くインターネットと葉書で国民の意見を募集することである。先のエンブレム決定プロセスが不明朗であったという批判に応えたものであるが、このような形をとった以上、最も投票数の多かった作品が最終的に決定されることになるのだろう。このような芸術的意味合いを帯びたものを、大衆の人気投票によって決定するということには、私は強い違和感を抱かざるを得ないが、これも現代の時代トレンドということであろうか。それにしても、なんともつまらない話だと思う。

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 まあそんなことを言いつつも、エンブレムがどんなデザインになろうと、オリンピック競技そのものに影響を及ぼすわけではないから、これも宣伝広報の一環と割り切って受けとめたらいいのだろうとも思う。
 4つの候補作品を見ると、どれも無難な作品という印象である。ということは、組織委員会にとっては、これら4作品のどれでもいいという判断があるということだ。
 私には、今回のエンブレム問題は、この夏に予定されている国政選挙での政党選択の投票にも重なって見えてきたのであるが、皆さんの印象はいかがであろうか。

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4月7日(木) 日本に コンビニ文化を 育みし カリスマが…何で 引退宣言?

 日本の流通最大手であるセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文・会長兼最高経営責任者が記者会見し、自ら辞意を表明した。鈴木氏は、米国視察の中で、全米に展開していた小売り店のセブン・イレブンに注目し、今から40年以上前の1974年5月に、その第一号店を東京豊洲に開店。それ以来、日本独自の改良を加えながら、このコンビニ業界を大きく成長させてきた。日本におけるコンビニ文化の生みの親・育ての親である。

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 この退任決断の理由は、そのコンビニ部門の責任者である井阪隆一・セブン-イレブン・ジャパン社長兼最高執行責任者を交代させる人事案を鈴木氏が取締役会に提案したのに対して、それが否決されたためであった。
 鈴木氏は、これまで強いリーダーシップで、グループを成長発展させてきた。しかし、長らくトップとして君臨したことにより、社内に鈴木氏を批判できる人間がほとんどいなくなった、とも言われる。だから、鈴木氏が主導して提案した人事案が否決されるなどということは、異例中の異例の出来事であったようだ。
 鈴木氏は、「社内の役員から反対票が出るようだったら私はもう信任されていないと考えていた」と述べ、そのカリスマ性に傷がついた以上は、もはやこのポストにとどまるべきではないと考えたようだ。どんなに力のある人も、いつの日か、その座を去る日がやってくる…これは必然とはいえ、なんとなく心寂しい話ではある。

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4月6日(水) 千早振る “jパナマ文書”の 衝撃に アイスランドの 首相辞任す

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 アイスランドのグンロイグソン首相が辞任と報じられる。
 この辞任の理由は、少し前にパナマの法律事務所から流出したタックスヘイブン(租税回避地)関連文書(パナマ文書)において、資産隠し疑惑が指摘されていたことである。首相は当初、この取引に違法性はないと辞任を否定していたようであるが、あまりにもこの経緯が不明朗であると、議会は首相の不信任決議案を提出し、それに対して首相は、大統領に対して議会解散を求めたとされるが、大統領がこれを拒否したことにより、やむなく辞任に至ったものと報じられている。
 アイスランドといえば、かつて金融危機で銀行などが破綻し、経済が国家破綻状態に陥った国である。そしてその影響で、今も経済活動などに様々な規制が行われている中、首相が不明朗な形の資産隠し疑惑を持たれたことが、国民の強い批判を招いたのであろう。
 問題は、このアイスランド首相の辞任で終わるものではなく、このパナマ文書の中には、中国なども含めて、世界各国の数多くの国家指導者たちの資産隠しの実態が含まれているとされることである。今後、膨大なデータを精査して、まとまったものから順次公表されるという。様々な国で、問題が吹き上がってくることになるのではあるまいか。
 世界の政治が、これから先、大きな地殻変動を起こしそうな予感がある今回の事件である。

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4月5日(火) 5年目の 結婚記念日 長男は 丁度この日が 生誕半年

 4月5日は、我が家の記念日である。5年前のこの日、私たち夫婦は結婚した。
 今年は、それにもう一つの記念日が加わった。昨年の10月5日に、長男・喬一が誕生したのであるが、その日からちょうど半年である。ハーフ誕生日である。
 この4月5日という日は、二十四節気でいえば、「清明」の頃にあたる(今年は、この前日の4月4日であった)。万物に清新の気がみなぎる時節とされる。重く沈んだ冬の季節と別れて、清々しい気持ちで新しい取り組みを始める時節ともいえるであろう。まさに、命が躍動を始めるときであり、我が子にとっても、我が家庭にとっても、明るく歩みはじめる日としたいものだと思う。

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 私たちが生活している船木・大久保の地も、とても美しい季節になった。我が家の前には、隣家の桜の巨木があるが、今がちょうど満開である。近所の庭や畑にも、様々な花が咲き誇っている。あたり一面が、春の明るい日差しの中で光り輝いている印象である。
 もっとも、私自身は、この頃は花粉症に苦しむ時期でもある。今日のイラストで、私の顔が少しさえないのは、そのせいである。「禍福はあざなえる縄のごとし」という。良きことの中に少しの禍が混じっている方が、何となく安心できる気がする。それが、今日、胸に去来した思いであった。

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4月4日(月) 世界史で かつて学んだ “民族の 大移動”を今 目の当たりにす

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 このしばらく、中東やトルコからヨーロッパに流入する難民や不法移民に関する報道が多くなっている。
 これまでは、人道的立場から積極的な受け入れを示してきたヨーロッパ諸国であったが、その人数があまりに多く、国民の仕事がこれら人々によって奪われるのではないかという懸念が広がっていること、そしてこの難民や移民たちの中にテロリストなどが含まれていて、ヨーロッパ社会の秩序を破壊するのではないかという疑念が広がっていることなどから、ヨーロッパ諸国では、流入の抑制に動き始めている。そして、この日は、EUとトルコとの合意に基づき、ギリシャに密航した不法移民らのトルコへの送還が始まったという。この措置に反発し、騒動を起こす人たちもいるようで、警備当局もその対応に苦慮している様子である。
 私は、これら報道をテレビで観ながら、これは「民族大移動」ではないかと感じた。有名なのは、4世紀末に始まったゲルマン民族の大移動である。もともとバルト海周辺にいたゲルマン人たちが、新しい土地を求めて、中部ヨーロッパに移っていった。ローマ帝国は、その流入を防ごうとするが、防ぎきれず、西ローマ帝国の崩壊にもつながっていく。ヨーロッパの歴史上の一大エポックを生み出すのである。
 今回の問題は、このゲルマン民族の大移動とは趣を異にしていると思うが、ヨーロッパ社会が変動する大きなきっかけになるかもしれない、という印象も胸に抱いたのである。

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4月3日(日) 大疑問 “資本主義は 何処へ行く”! 試案示すは 佐和隆光氏

 「フォレスト・トレンド勉強会」。今日のテーマは、「佐和隆光著『資本主義は何処へ行く』を読む」。この『資本主義は何処へ行く』という本は、21世紀初年の9月11日にアメリカで同時多発テロが発生し、全世界に大きな衝撃を与えた翌年に出版されたものである。

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 この約10年前にソ連が崩壊し、資本主義が社会主義に勝利し、世界が最終的に一つの平和な理想的社会像に糾合されていく期待感を多くの人が抱いた。しかし、同時多発テロは、現実には、資本主義自身が様々な問題を孕み続けていることを顕わにした事件であった。それだけに、著者は、この機会に、資本主義が抱える問題を整理して示したいと、この本を著したのであろう。こんなことを書いている。
 “東西冷戦下においては、飢えと貧困に起因する紛争が、東西のイデオロギー的対立の装束をまとっていた。ところが、冷戦が終結してのちは、イデオロギー的対立に代わって、民族や宗教の対立が、飢えと貧困を覆い隠す衣となったのである”と。
 なかなかの卓見であり、対立の裏にある本質的問題にきちんと解決を与えない限り、問題は、モグラ叩きを続けるばかりでいつまでも終わらないと指摘しているのである。
 様々な提案を含んだ本であった。有意義な勉強会であったと思う。

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4月2日(土) 人類と 核兵器とが 共演の オバマ劇場 いよいよ閉幕

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 50か国以上の首脳らが参加して、アメリカで開催されていた「核安全保障サミット」は、核テロ防止を「永続的な優先課題」と位置づけた声明を採択して閉幕。
 この「核安全保障サミット」は、2009年に、「核兵器なき世界」を目標に掲げたオバマ大統領がノーベル平和賞を受賞したことを受けて、その翌年に第一回会合が開催されたものである。そのオバマ大統領が、今年の末に行われる大統領選挙には憲法の規定により出馬せず退陣するため、今回の会合が最終回となる。
 いよいよ、オバマ劇場も閉幕となるわけであるが、この6年間の舞台で、核兵器削減が進んだのかといえば、必ずしもそうではなかった。クリミア半島併合を巡っての米ロの対立が深まり、全世界の核弾頭のほとんどを持つアメリカとロシアの軍縮交渉が停滞している。米中という二つの核保有国間の軍事的な対立意識が強まっている。さらに、北朝鮮の核実験が大きな波紋を生んでいる。加えて、ISなどの過激派組織が核を保有する可能性も取りざたされている。
 人類は、巨大なエネルギーを発する「核反応」を武器として使用するという「パンドラの箱」を開いてしまった。もう元には戻ることができまい。オバマ劇場が閉幕したからといって、問題が終わるわけではない…。これからがむしろ、現実国際社会でのドラマが始まるというべきであろう。

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4月1日(金) エープリル フールにゃ虚言も 許される? 世界に満ちる 嘘も方便!

 平成28年度スタートの日。この4月1日は、「エイプリル・フール」とも言われ、いたずらで嘘をついたり、人をかついだりしても許される日とされている。その起源は、必ずしも定説があるわけではないようだが、もっともらしいと思われるのは、フランスで語られている話。フランスでは、長い間、4月1日を新年として祭りが行われていたが、1564年に国王シャルル9世によって、1月1日を新年とするグレゴリオ暦が採用され、4月1日を新年として行われる祭りが禁止されたそうである。それに反発した人々が、この日を「嘘の新年」と呼び、嘘をついてもいい日にしたという説である。政府が「嘘の新年」を国民に強要するのならば、国民だって嘘をついていいだろうという発想であろうか。

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 しかし、このしばらくの世の中を見渡してみると、人々から信頼されねばならない人や組織が、多くの「虚言」を語っていることが気がかりである。特に将来のことについては、誰も先のことはわからないわけであり、何が「虚」であり、何が「実」であるかの判断は極めて困難であるが、どう考えてもこれはおかしいと思うようなことを平気で語り、それに他の人が疑問を呈しても、それを主張し続けた方が勝ちだ、という気風が広がっているのではあるまいか。「嘘も方便」という言葉は古くから語られているが、この頃は少しそれをやりすぎていはしまいか。
 これが、エイプリル・フールにあたっての雑感である。

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