« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »

5月31日(火) 教育に ついてあれこれ 考えた 兵庫県での 一日でした

Mx4500fn_20160606_212753_003

 朝、橿樹舎を出発し、「インサイト四国号」で兵庫県に向かう。この日の午後に、神戸学院大学で講義が予定されていたからであった。大学近くの明石駅で、松下政経塾後輩の岡田君と合流し、大学に向かう。講義は、午後1時45分から。今回は大学1年生が対象であって、入学間もないこの時期に、大学で学ぶことの意義を語りかけてほしいという依頼を受けての講義であった。そこで、受講している学生たちが置かれている今の状況についてお話しし、特にこれからの夢を描き出すためには、まずよく学ぶことが大事だという趣旨のお話を申し上げた。
 そこから次に向かったのが、兵庫県尼崎市の「実践人の家」。教育者の教育者と呼ばれた森信三先生が住んでおられた家を、教育者たちのシンボル施設として活用しているものである。思想哲学面を中心とした選りすぐられた膨大な量の蔵書を拝見し、先生が身近に使っておられた道具などに触れる中で、先生の教育に対する深い造詣と強い信念に接することができた気がする。
 さらに次には、大阪市内の幼児教育書出版社である「登龍館」を訪れた。かねて交流があった田中橿子社長に、久しぶりにお会いしたいと考えたからであった。ここでは、幼児教育の問題について意見交換を行った。
 そして神戸に戻り、夜は神戸市内で夕食懇談。この場には、松下政経塾の同期生である吉田君や東大航空学科時代の先輩である山根さんも合流。楽しく語り合った。
 教育についてあれこれと考えた一日であった。

|

5月30日(月) 安倍総理 消費増税 再延期 やっと決断 薄氷踏みつつ

Mx4500fn_20160606_212753_002

 この日、安倍総理は、自民党の高村副総裁や二階総務会長、稲田政調会長に、増税延期の方針を伝えると同時に、公明党の山口那津男代表とも会談し、増税延期の方針に理解を求めた。また、増税先送りに反対していた麻生財務大臣とも会談し、増税延期・解散見送りの首相方針への同意を取り付けた。
 これで事実上、来年4月に予定していた消費税率10%への引き上げを2019年10月まで2年半延期することが決定。また、増税延期ならば衆議院を解散すべきだという意見も封じる形となった。
 この消費増税再延期の問題は、ずいぶん以前からくすぶり続けていたものである。海外の著名なエコノミストたちからの意見聴取を行ったりする作業の中で、消費増税に反対する意見が多く出されていたことから、首相はこのプロセスを通して、観測気球を上げていたと思われる。また少し前に行われたG7サミットで、国際経済の厳しさを各国首脳の共通認識としたことにより、ほぼ消費増税再延期の方針は間違いないとみられていた。
 だから、これは既定方針であったと私には思えるのであるが、安倍総理は、ずいぶん丁寧に手続きを踏んで、最終的な決断に至ったと思う。やはりこの夏の参議院議員選挙が目前に控えていて、総理としては、薄氷を踏む思いで、この問題に取り組んできたということであろう。

|

5月29日(日) 高知市は 土佐山間の 人々と 自由を集めて ルツボとなれり

Mx4500fn_20160606_212753_001

 昨晩は、交流会の後、有志が「ひろめ市場」に足を伸ばし、楽しい時間を過ごしたようである。さらに、今日の朝は、有名な「高知の朝市」を歩いた人もいたようである。そして今日は、全国から集ったOAK・TREE運動の仲間たちと共に、高知市内で人物観光。
 午前9時半にホテルを出発した後、坂本龍馬や板垣退介の生誕地、立志舎跡地などを巡り、「自由民権記念館」を訪問。自由民権運動にかかわった人たちの生き様や考え方に触れた。それから、四国をほぼ統一した長宗我部元親の銅像や墓を訪れ、さらに「坂本龍馬記念館」の見学。
 それから昼食をとり、午後に向かったのが、韓国・木浦で3,000人もの孤児を育てた「田内千鶴子の生誕地近くに建てられた記念碑」、純信とお馬の恋の舞台とされる「竹林寺」、「濱口雄幸・生家記念館」、「横山隆一記念まんが館」などであった。
 高知市からは、数多くの人物が輩出している。その様々なバリエーションを持つ人たちのところを次々に巡ったのであった。自由民権記念館には、「自由は土佐の山間から」という植木枝盛の言葉が掲示されていた。確かにそうである。これら自由を希求した人々は、土佐の山あいの集落から、高知市という熱いルツボにやってきた人たちがほとんどであった。そんな歴史に思いを巡らせながら、山が持つ力について、さらに考えてみたいと思ったのである。

|

5月28日(土) 全国の 仲間が集い 学び合い 心の大地を 確かめ合ったよ

 愛媛県四国中央市の新宮にある「志の道」と「若葉書院」で、「第2回志の集い」を開催。全国各地から約30名の方々が集まって、一緒に「志の道」の第9碑から第12碑までを一緒に歩き、若葉書院において、OAK・TREE運動の基本方針について私からお話を申し上げ、参加者が相互に自己紹介と意見交換を行った。
 それから高知市に移動し、夜は料理屋で親睦交流会。楽しい時間であった。

Mx4500fn_20160531_001002_004

 今回の「志の集い」のメインテーマは、「OAK・TREE運動の30年、若葉書院の20年、この大地に育むべき生命を語り合う」というものであった。これまでの活動の中で、荒野の大地を耕し、土壌を培ってきたのであるから、今後は、この大地に様々な種子や苗木を植えて、それらを育んでいこうではないか、という思いを込めたものであった。種子や苗木というのは、この運動に集ってくる一人ひとりの人である。それぞれが胸に持つ思いや潜在的な能力を存分に生かして、それぞれがより充実した人生を生きると同時に、社会に対して何らかの貢献を果たしていくようにしようではないかという願いを込めた。
 その大地のことを、私は「心の大地」と呼びたいと思う。この「心の大地」の上で、そんな心と心が響き合うような運動をさらに育てていきたいと願っているのである。

|

5月27日(金) 広島に 米大統領 初訪問 これで何かが 変わるじゃないが…

Mx4500fn_20160531_001002_003

 G7サミットで来日中のオバマ米大統領が、サミット閉幕後、安倍総理と共に広島を訪問。平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花し、所感を述べ、「核兵器のない世界」を将来にわたって追求していく必要性を訴えた。
 オバマ大統領は、この所感の中で、「なぜ広島に来たのか。そう遠くない過去に解き放たれた恐るべき力のことを深く考えるためであり、亡くなった10万人を超える日本の男女や子供、数千人の朝鮮人、十数人のアメリカ人捕虜を追悼するためだ」と説明し、核兵器による被害者たちを追悼すると同時に、核兵器のない世界実現に向けて、「我々が生きている間には実現しないかもしれないが、勇気を持って追求しなければならない」と決意を表明し、「広島、長崎を道義的な目覚めとすべきだ」と語った。
 言うなれば、今回の所感というのは、オバマ大統領が個人として感じ考えたことを表明したものであり、米国政府の正式の見解を表したものではない。また、この表明に伴って、何らかの具体的な政策が動き始めるということでもない。だから、この訪問はあくまでもシンボリックなものであり、実効性を伴うものというわけではないのである。しかしそれでも、世界の人々が核兵器の問題に関心を向ける上で、大きな意味を持ったと思う。そして、ここに至るまでに、原爆投下以来70年余りもの時間を必要としたことに、戦争の大義という問題の根深さも思ったのであった。

|

5月26日(木) 愛されし 象のはな子が 死んだ日に サミット開幕 不気味な連想

Mx4500fn_20160531_001002_002

 伊勢志摩を舞台に、G7サミットが開幕。今日と明日の二日間、世界をリードする主要国の首脳たちによって、経済問題や安全保障問題、テロ対策などの世界問題が議論され、これからの協調指針が示されることになる。今現在、世界を動かす最も重要な会合と言ってもいいだろう。この会合を通して、閉塞感を強め、またテロなどの脅威に直面する世界に、新たな展望が開けることを期待したいと思う。
 この日、国内最高齢のゾウとして知られていた「はな子」が静かに息をひきとったと報じられた。69歳だったそうだ。この「はな子」は、戦後初めて日本に贈られたゾウであり、敗戦後、貧困と社会再建に苦しむ日本社会にあって、人々に熱狂的に愛されたゾウであった。私自身も、映画館でのニュース映像やテレビでの報道によって、このはな子の姿を幾度ともなく見ることがあったが、その映像の周りにはいつも数多くの子供たちの姿があった。「あれっ、まだ生きていたんだ」というのが、死亡の報に接しての正直な気持ちであった。それくらい、過去の輝けるイメージとともに記憶されていたゾウであった。
 不謹慎ながら、私は、このゾウのはな子に、G7サミットを重ね合わせる連想をしていた。巨大なゾウも、いつの日か死を迎える。今回首脳たちが集った先進国も、やがてはこのゾウのように死を迎える日が来るのであろうかと…。

|

5月25日(水) 沖縄は 余りに気になる ノドのトゲ 日米首脳に 苦悩の表情!

 G7サミット参加のために来日したオバマ米大統領と安倍総理が首脳会談。サミットで議題となる経済財政政策やTPP早期発効問題、対中国・ロシア・北朝鮮問題やテロ問題などについて意見交換を行ったようである。
 そして今回の日米首脳会談で特に大きな話題となったのが、少し前に発生した米軍属による沖縄県の女性遺棄事件。このような事件がもう二度と発生しないように、安倍総理は、オバマ大統領に強い口調で抗議し、実効的な再発防止策などを求めたということである。

Mx4500fn_20160531_001002_001

 国と国の間の外交というものは、非常に微妙なものである。大局において方針が一致したとしても、国民感情に影響を及ぼす、相対的に見ればごく小さな事件が、その外交関係を大きく揺るがすということも起こる。今回の場合は、直前に起きたこの事件が、日米関係で喉に刺さったトゲとなっているようである。小さな「喉のトゲ」であっても、それが気にかかり始めたら、体全体の痛みのような気がしてくる。そしてそれを取り除かない限り、その苦悩はいつまでも消えていかないのである。
 「友好」という言葉は、とても魅力的な言葉である。しかしその言葉は、小さな一つのトゲによって、簡単に否定される程度の脆いものである、という認識を改めて持たねばならないと考えたのであった。

|

5月24日(火) 二人だけの 兄弟の葬儀 人の世の 無常を思う 「一切皆空」

 私の実兄の葬儀。兄は、約2年前に体調の不良を訴え、病院にかかったところ、その段階で末期がんと診断され、その後治療に専念してきたが、その闘病の甲斐なく、一昨日逝去。満年齢で64歳であった。
 私にとっては、二人兄弟のたった一人の兄。これで、血の繋がった兄弟は誰もいなくなってしまった。少し前まで体を動かすことが大好きで、とても活動的に人生を生きていた兄。そして、痛み止めを使い始めるまでは、最後まで意識がしっかりしていた兄。それだけに、この若すぎる死に、無常の思いを禁じ得なかった。

Mx4500fn_20160527_003905_004

 しかし、人の死は、最終的には人の力の及び得ないことであり、ただそれを受容するしかないことである。
 胸の中を「一切皆空」という言葉がよぎる。この世のすべての存在は空である、というお釈迦様の言葉である。
 考えてみれば、私自身も、もう60歳を過ぎているわけであり、いつ何時、大病を得てこの世を去る日を迎えるか分からない。何らかのものを自分の所有物だと考え、失いたくないものだと考えるところから、様々な執着心が生まれてくる。これから先の人生では、もう何ものであれ失うことを恐れない生き方をしていきたいものだと改めて考えた。もともと何もないのであるから、失うこともない。それを惜しむこともない。嘆くこともない。「一切皆空」という言葉の重い意味を、改めて噛み締めたのであった。

|

5月23日(月) 英国が EU離脱か? 残留か? 1ヶ月後には 国民投票

 イギリスが欧州連合(EU)から離脱すべきか否かを国民に問い掛ける国民投票が6月23日に行われる。つまり、今日から1か月後のことになった。現状では、EUに残留すべきであるとする主張の人たちの方が若干優勢であるということだが、離脱派との差は小さいと報じられている。つまり、この1か月の間に、イギリスの国民感情に何らかの影響を及ぼす事態が生まれれば、イギリスのEU離脱が現実のものになるということである。

Mx4500fn_20160527_003905_003

 イギリスのキャメロン首相は、もしもEU離脱ということになれば、イギリスの経済規模は3.6%縮小し、多大な経済損失を生み出すことになりかねないと、危機感を煽る主張を繰り返している。一方、離脱派は、「EUから主権を取り戻そう」と訴えて、全国行脚なども行っているようである。この判断には年代によって大きく差があり、ある調査によれば、30歳以下では7割が残留を支持し、60歳以上は逆に6割が離脱を望んでいるのだそうだ。いずれにしても、イギリスの基本的なスタンスを左右する問題であり、多くの人が戸惑いを覚えているのではあるまいか。
 思い出したのは、シェイクスピアの「ハムレット」の「生きるべきか死すべきか、それが問題だ」という言葉。まさに今のイギリスは、「EUを離脱すべきか残留すべきか、それが問題だ」という状況であろう。
 それにしても、このような国としての大きな判断を国民投票にゆだねる動きというのが、これから日本でも広がっていくことになりそうである。

|

5月22日(日) 日本の 「和の場」と「個の場」の 対立は 国際社会の 衝突雛形

 「四国マグマ・アカデミー」。今回取り上げたのは、河合隼雄著『日本人とアイデンティティ』という本。一週間前の「教師人間論ゼミ」で、河合隼雄氏の本『新しい教育と文化の探求』を取り上げて論じたのが好評だったので、同じ著者の本を引き続いて取り上げてみたのである。
 この本の中で、著者は、心理療法家の目から日本人をいかに理解すべきかという議論を展開している。その中で特に興味深く感じたのは、日本人は基本的に、「個の倫理」よりも「場(和)の倫理」、つまりその場所における調和を重視する基本姿勢を持っていると主張している点であった。しかし、この日本においても、だんだんと「個の倫理」を重視する傾向が生まれていて、それが日本社会における対立や摩擦の原因になっているというのである。

Mx4500fn_20160527_003905_002

 しかし著者は、この指摘を行った後で、こんな風にも語っている。
 「職場や家庭において、年配者と若年者の間で起こっているすれ違いをもっと拡大した形で、日本人と欧米人の間にすれ違いが生じているのである」と。
 つまり、日本社会の中で生じている対立は、日本という国が生きていく上でも重要な視点を提起しているものであり、安易にモノやお金の次元で解決するのではなく、問題の本質をきちんと自覚して対処していくことこそが求められているのだというのである。

|

5月21日(土) G7 財務大臣 会合は 光通さぬ 偏光レンズ?

Mx4500fn_20160527_003905_001

 仙台市で開催されていたG7財務相・中央銀行総裁会議が、今日閉会。今回の議論の結果は、この月末に開催される伊勢志摩サミットにおける各国首脳の議論の足場になるということである。それだけに、今後の世界経済の動向に、大きな意味を持つ議論であった。
 今回の議論では、主要国が力を合わせて、経済成長を促すための金融・財政・構造改革にバランスよく取り組む方針を確認したということである。しかしその内容については、かなりの温度差があったようであり、特に、議長国として日本が提案した財政出動の重要性については、各国がそれぞれに判断を行うこととなった。日本とアメリカが、財政出動による需要喚起の重要性を訴えたのに対し、フランスやドイツ、イギリスなどは、財政秩序の重要性を訴え、財政政策よりも、構造改革によって新たな需要を生み出すべきであると主張したようである。
 経済財政政策は、それぞれの国にとって重要な政策課題であり、7か国もの国々が集まれば、その主張に多少の差があるのは当然のことである。よほど緊急の事態でない限り、ここに意見の完全な一致を得ることは困難であろう。
 これは、世界経済を成長させるという光源の前に、7枚もの偏光レンズが少しずつ角度がずれた形で設置されているのと同じであり、これだけのフィルターを通過するうちに、光が完全に遮断されてしまったということか?

|

5月20日(金) 中文で 表記をしても 英文の 台湾総統 今日就任せり

 今年1月の台湾総統選挙で勝利を収めた、民進党の蔡英文主席が、女性として初めて総統に就任。この総統選と同時に行われた台湾立法院の選挙でも、民進党が過半数を得て、基本的に民進党の考えで台湾を運営できる態勢になっていることから、蔡総統が今後、どのような国家運営の指針を打ち出すのかに、大きな注目が寄せられている。特に、台湾は、馬英九・前総統時代には、中国との関係改善を進めていただけに、今後の舵取りが注目される。

Mx4500fn_20160525_215139_004

 蔡総統は、台湾のトップ大学である国立台湾大学法学部卒業後、アメリカのコーネル大学で法学修士、イギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで法学博士を取得。台湾帰国後、大学で教鞭を執っていたが、その後、李登輝総統の下で政治に関わるようになり、2004年には民進党に入党。2008年には、民進党の主席に就任、野党の責任者として、これまで台湾政界に存在感を示していた。
 まだ今の段階では、蔡総統の対中政策が必ずしも明らかではないが、これから具体的な政策が次々に打ち出されていく中で、その基本スタンスも明確になってくるに違いない。基本的には、親日的なスタンスと聞く。
 それにしても、中文(中国語)で表記をしても、英文になってしまう新総統。中国とアメリカの綱引きの間で、どう台湾の主体性を保っていくのか、興味深い点である。

|

5月19日(木) 沖縄の 女性死体 遺棄容疑 元米兵が 逮捕されたが…

Mx4500fn_20160525_215139_003

 沖縄県警が、米軍関係者の男を死体遺棄容疑で逮捕。4月29日に行方不明になった島袋里奈さん(20)の遺体を山林に遺棄した疑いである。おそらく殺人にも関与しているものと思われる。
 この事件が、沖縄県で大きな炎となって燃え上がっている。それは、米軍基地問題を巡って、このしばらくも様々な運動が展開されていたところに、今回の事件が、その火に油を注ぐものとなったからである。主な反対運動の理由は、沖縄だけに日本駐留米軍基地の約4分の3があり、その過重な負担に対するものである。そしてそれに関連して、米軍普天間基地の辺野古への移設問題が、最近のホットな問題となっている。さらには、米軍人の犯罪を日本の警察が取り調べることができないという日米地位協定の問題が長い間くすぶり続けてきた。沖縄のあちこちに火種があって、そこに今回の事件が起こり、一気に大きな問題になったという構図である。
 さらに、この5月25日には、G7サミット参加のために、アメリカのオバマ大統領が来日し、日米首脳会談が開催されることになっている。そこで、この機会に、沖縄の怒りをアメリカ政府に伝えようとする意図も加わっているようである。
 さて、来日するオバマ大統領は、この燃え盛る炎を鎮めることができるのであろうか。もうすぐ任期を終えるオバマ大統領が、沖縄に何らかの置き土産を手渡すことになるのかどうか、それも注目すべき点である。

|

5月18日(水) 一億が 総活躍で 経済と 財政支える? 骨太方針

 日本政府は、経済財政諮問会議で、経済財政運営と改革の基本方針を示す「骨太方針」を取りまとめた。これは、安倍政権の経済政策や予算編成の基本方針となるもので、この31日に閣議決定が予定されている。
 その骨太方針の根幹に置かれているのが「1億総活躍プラン」であり、2015年度に約500兆円である名目GDPを、6年後の2021年度には600兆円にする、というのがその基本目標である。この実現に向けて、「あらゆる政策を総動員していく」というのが、安倍総理の基本方針である。
 そしてそのために、人工知能やビッグデータ、IoTなどを存分に活用し、「第4次産業革命」を起こしたいと主張している。取りまとめられたものを見ると、かなり広範な政策課題が盛り込まれており、焦点がボケてしまわなければいいがという懸念はあるが、意欲的な取り組み姿勢が含まれている点は高く評価したいと思う。

Mx4500fn_20160525_215139_002

 ともあれ、日本経済を年率で3%成長させるというが、これはなかなか容易なことではないだろう。さらには、1,000兆円を超えている国の借金をこれからどうするかという問題も、大変な課題である。それら大きな基本問題を支えて倒れないためには、その骨がかなり太いものでなければならないと思う。政策をただ文章にまとめただけでなく、一つひとつ実現していくには大きなエネルギーが必要とされるが、安倍政権には力を尽くして頑張ってほしいと思う。

|

5月17日(火) 建築家 ル・コルビュジェの 設計が 世界遺産に なるんだそうだ…

Mx4500fn_20160525_215139_001

 文化庁は、フランス人建築家、ル・コルビュジェが設計した「国立西洋美術館本館」について、ユネスコの諮問機関イコモスが、世界遺産に記載すべきだと勧告したと発表。これまでの世界遺産は、イコモスが正式に勧告すれば、ほぼ間違いなく登録されていることから、日本国内の20番目の世界遺産となる予定である。
 ただこの登録は、国立西洋美術館だけの指定ではなく、同館を含む世界中の作品17点について、一括で登録されるということである。一人の設計家の作品が世界遺産に登録されるのは、今回初めてのことのように思う。7月の世界遺産委員会で正式決定となるそうであるが、その日を楽しみに待ちたいと思う。
 私は、もう何年前になろうか、東京にある森美術館で、「ル・コルビュジェ展」を観たことがある。合理的で機能的な建築デザインを追求すると同時に遊び心も含まれた作品に、強い興味を覚えたことがあった。都市計画に腕を振るったこともあったようである。晩年は特に、小さな家を設計することに強い関心を抱いていたようであり、その会場には、その実物大モデルも置かれていたが、その中に入ってみると、心が安らぐ気がしたことを覚えている。
 今は世界遺産も、数多くなった。昨年の世界遺産委員会終了時点で、1,031件になっているのだそうだ。それらの中には、なぜこれが世界遺産なのかと首をかしげるものも生まれているようである。一度、審査基準の見直しなども行う必要があるのではないかと思うが、いかがであろうか。

|

5月16日(月) 熊本の 本震からもう 一ヶ月 「車中泊」が 流行語となる

 熊本大地震の本震から1か月。今も多くの人々が不安の中で生活を続けている。具体的には、1か月を経ても、なお1万人余りが避難生活を続けている。建物の損壊は、8万棟以上にも及び、仮設住宅の建設など新しい住宅の供給は、まだこれからだという。学校も、まだ再開されていないところが多いそうだ。住民の生活の再建が、被災地のこれからの大きな課題となりそうである。
 今回の地震で特徴的なのは、余震が長く続いていることである。震度1以上の余震は、今日までに1,440回を超えているという。再び強い地震が起きて家が倒壊してはならないと、家に戻りたくても戻れない人が数多くいるのだそうだ。

Mx4500fn_20160520_152222_004

 そんな中で、これまで聞き慣れなかった言葉がニュースでよく語られている。「車中泊」という言葉である。自動車の中で寝泊まりする意味で、これまで自動車で各地を旅する人が、宿泊費を浮かせるために、この「車中泊」を行っていたが、一般にはほとんどなじみのない言葉であったのではなかろうか。今回の震災で広く知られるようになったことにより、今後はこれが一つの旅行パターンになるかもしれないという気がする。
 一つの大きな災害が、社会を変化させるきっかけとなることがある。今回の熊本大地震は、これからの日本の何を変化させていくことになるのだろうか…そんな点にも関心を向けていきたい。

|

5月15日(日) 教育を 個人の心 から見れば 教育現場の 景色が違う!

 「教師人間論ゼミ」の日。今回のテーマは、「河合隼雄著『新しい教育と文化の探求』を読む」であった。
 河合隼雄氏は、ユング派の心理学者。晩年は、文化庁長官をお務めになった。私も、国会議員時代、文教関係の仕事をしていたので、たびたびお会いする機会があった。いつも人懐っこい温かい笑顔を浮かべておられ、お会いして懇談する時間がとても楽しかったことを覚えている。

Mx4500fn_20160520_152222_003

 この本の中で、河合氏は、教育現場に生まれている様々な問題について、個人の心理の側面から論じておられた。特に興味深かったのは、よく教育現場で「問題児」という言葉が使われるが、それはただ単に子どもの言動が問題であるというだけではなくて、そのような問題が生まれる背景には、学校や社会自身がはらんでいる問題が必ず潜んでいるのであり、そのような子どもは、むしろ大人がこれから取り組まねばならない「問題」を提出している子どもと考えるべきだ、と論じられていたことであった。確かに、子どもたちの世界に生まれている問題を見ていると、ただそれを抑えこめばいいというのではなく、そこから問題の原因を探求して、それを学校改革や社会改革に結びつけていかねばならないことが多く含まれていると思う。
 心理学者ならではのこのような視点に、大きな問題提起を頂いた気がした教師人間論ゼミであった。

|

5月14日(土) G7 教育大臣 サミットの 背後に鎮座 山田方谷

 岡山県倉敷市で、G7教育大臣会合が開幕した。教育を通して、貧困や格差、テロなどの様々な問題の解決を目指すと同時に、時代の変化に対応した新しい可能性を、力を合わせて追い求めていこうとする議論が行われる予定。

Mx4500fn_20160520_152222_002

 この教育大臣会合が岡山県で開催されるきっかけとなったのは、昨年6月に岡山市で開催した「山田方谷フォーラム」であった。このフォーラムの基調講演とパネリストを引き受けてくださった、下村博文・文部科学大臣が、その壇上で、岡山県が教育問題に熱意を持って取り組む県ならば、このG7教育大臣会合開催地に名乗りを上げてみてはどうかという趣旨の発言をされ、それから一気に、誘致運動が起こり、倉敷市での開催が決定されたのであった。
 だから、このG7会合のテレビ映像を観ながら、その背後には、幕末期の教育者であった山田方谷先生が鎮座しておられるに違いない、と私には感じられたのである。方谷先生は、「政で大切なのは、民を慈しみ育てることである」と語っておられる。民を教育によって育むことが何よりも大事だというのである。そしてそれこそが、国際時代・情報時代を迎え、様々な価値観が入り乱れる中で混迷を深めている世界にとって、最も重要な政治課題であると私は思う。
 今回の教育大臣会合が、岡山県にさらに大きな教育のうねりを生み出すことを心から期待したいと思う。

|

5月13日(金) 説明と 言い訳…何が 違うのか? グレーゾーンに 戸惑う人たち

Mx4500fn_20160514_144503_003

 今日は、世間の耳目を集める二つの会見があった。
 一つは、舛添要一・東京都知事の記者会見。少し前に発売された週刊文春において、政治資金を私的用途に流用したのではないかとの疑惑が報じられていたが、それに対する釈明会見であった。その一つが、家族が揃って宿泊したホテル費用を、会議費として政治資金報告書に掲載していた件。これについて、舛添知事は、この部屋で確かに知事選挙に向けての会合を開いたので、会議費というのは、決して虚偽の報告ではないと釈明。しかしその詳細について一切触れなかったため、かえって不信感を広めることとなったようである。その他の疑惑についても、一つひとつ説明をしたようであるが、言い訳がましいというのが、率直な印象であったようだ。
 もう一つは、竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長の会見。2020年東京オリンピックの誘致活動の中で、買収資金が使われたのではないかとする疑惑に対して、会長は、問題視されている約2億2,000万円のお金は、正式にコンサルタント契約を結んで、そこに支払ったものだと釈明。しかし、ニュース番組では、その事務所があったという場所にテレビカメラを持ち込んでいたが、そこはマンションの一室に過ぎず、そんな高額のお金を受け取って仕事をしていた事務所ではない印象であった。
 これら問題は、グレーゾーン問題である。世の中には、白か黒か決められず、戸惑う人たちがたくさんいるようだ。

|

5月12日(木) 日産が 三菱自動車 救済で 焼け太りとや 一石二鳥と!

 少し前に燃費偽装問題が発覚し、自動車の売り上げ減少や既販売車に対する補償対応などに大きく揺れていた三菱自動車が、急遽、日産自動車の傘下に入ることとなった。日産自動車が、今回三菱自動車が行う第三者割当増資の全株式を取得し、株式総数の34%を保有して、グループ企業化するということである。これに要する株式取得総費用は、約2,370億円ということである。

Mx4500fn_20160514_144503_002

 詳しい内容はまだよく分からないが、自動運転車や低燃費車の開発が求められるこれから先の自動車市場において、三菱自動車に今回の失態をリカバーするための展望が開けなかったのであろう。そして、日産の傘下に入るという選択が、生き残りを図る上に最も妥当との考え方が急速に大きくなったのだろうと思う。しかも、今回の燃費偽装問題によって、三菱自動車の株価が急落しており、低コストで株式が取得できるということも、日産自動車側が株式取得を決断する大きな材料になったと想像される。
 それにしても、日産のゴーン社長の即断即決ぶりは見事である。かねてからゴーン社長は、世界一の自動車メーカーを目指すと公言しており、それには年間約1,000万台の生産規模を確保しなければならない。今回の三菱自動車株式取得によって、日産・ルノー・三菱連合の生産台数は960万台になるのだそうである。そうすると目標までもう一歩。まさに一石二鳥という見事な判断であったと思う。

|

5月11日(水) 被爆地を 米大統領が 訪問へ! 米国世論の 変化見極め

 広島市でG7外相会合が開催されたとき、アメリカの国務長官・ケリー氏が平和公園を訪れ、「できるならば多くの国々のリーダーたちがこの場を訪れてほしい」とコメントを出して以降、当のアメリカのオバマ大統領が広島を訪問するかどうかということが大きな関心事となっていた。それに対して、ホワイトハウスは10日、オバマ大統領が、伊勢志摩サミットに出席した後、安倍首相とともに、被爆地・広島の平和記念公園に「歴史的訪問」を行うと発表。世界で唯一の核弾頭使用国のトップが、それによって大きな惨禍を引き起こした広島を初めて訪れることが正式決定となった。

Mx4500fn_20160514_144503_001

 この広島訪問問題は、アメリカ大統領にとって、長い間の懸案であった。国内には、それを行うことによって世界平和のアピールを積極的に行うべきだという主張があると同時に、退役軍人会などを中心に、この原爆投下が行われたからこそ、戦争を早期に終結することができ、米兵のみならず日本国民の被害も小さくすることができたという主張があったからである。今回の訪問にあたっても、アメリカ政府は、反対勢力に配慮して、早々と謝罪は行わないとする姿勢を示している。
 しかし、謝罪の有無にかかわらず、この一歩は人類社会にとって、とても大きな一歩になると思う。オバマ大統領が広島でどのような発言をするか、今から楽しみである。

|

5月10日(火) 合法と 説明されても 腑に落ちぬ パナマ文書の 闇の深さよ

 タックスヘイブン(租税回避地)に関係する秘密情報が漏洩した「パナマ文書」問題で、これを分析している国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が、そのデータベースを公表。約21万4,000に上る法人などと、それに関係する個人名が明らかとなった。その中に、日本人とみられる個人名は約230人、法人は約20社だということである。

Mx4500fn_20160512_212002_004

 早速今日のニュースでは、そこに名前が挙がっていた人たちが記者会見を開いたりして、その経緯や実態などについての説明を行っていた。そこで語られていたのは、あくまでこの取引は「合法」的なものである、ということであった。その意味は、租税回避地の法律に則って取引を行っているのであるから、それは決して違法な行為ではないということである。
 しかし、そういう説明を聞いても、簡単に腑に落ちる話にはならない。このような租税回避地を使うというのは、おそらくは課税逃れを狙ったものであるからである。ある利益を得るならば、その経済活動を支えた社会に対して、税という形で一定の負担を行うのは当然のことであり、責任でもある。それを避けようとするならば、法律解釈上はどうであっても、やはり道義的な責任は逃れられないと思う。
 ゆで卵の例で考えたらどうだろう。今回、「パナマ文書」という殻を剥いてみると、白身が現れ、そこに「合法」と書いてある。しかしその白身の奥に潜む黄身には、「個人の欲望」という濁った色が付けられているのではないか。
 そんな問題だと私は考えたのだが、いかがだろうか。

|

5月9日(月) ビキニでの 被爆者たちが 国賠提訴 情報不開示 不利益生んだと

Mx4500fn_20160512_212002_003

 1954年に、アメリカが太平洋・ビキニ環礁で水爆実験を行ったときに、その周辺海域で漁を行っていて被爆した元漁船員やその遺族たち45人が、国家賠償請求訴訟を高知地方裁判所に起こした。この問題については、その翌年にアメリカ側から見舞金が支払われ、それで決着していたと考えられていたものである。
 今回の訴えは、その水爆実験を行ったアメリカに対してではなく、日本政府に対して行われたものである。その理由は、かつて国会での議論において、議員が被爆問題に関する調査結果の情報開示を求めた際に、国は「その資料は見つからない」と回答したにもかかわらず、その後2014年になって情報開示。その調査結果を意図的に隠蔽したことによって、元船員たちはアメリカへの賠償請求権などを時効で失い、精神的打撃を被ったからだとしている。また、それ以外にも、国が実験の実施を事前に知っていたにもかかわらず漁船に周知しなかったのではないかと疑われていることや、政治決着以降の追加調査や補償を放置した、国の不作為も、その提訴理由に挙げている。
 要するに、国が被害者たちに意図的に目隠しをしたことによって、真実を知る機会を失い、それが自分たちの不利益に結び付いたのだから、国はそれに対して損害賠償金を支払う義務があるではないかという提訴である。この裁判がどんな結果になるか分からないが、情報公開問題にも、今後、大きな一石を投じるものとなるであろう。

|

5月8日(日) 金刀比羅の 御祭神やら 御神体 何かは知らねど 有難きかな

 「四国人間論ゼミ」。今日のテーマは、“「金刀比羅信仰」とは何か”。
 金刀比羅宮は、今も年間約300万人の参拝客を集める、四国を代表する参拝スポットである。その始まりは、江戸時代。庶民の間でお伊勢参りと金刀比羅参りが人気を博して、数多くの参拝客が、この金刀比羅宮にもやってきた。

Mx4500fn_20160512_212002_002

 しかし、それほど有名な神社でありながら、どのような神様を祀っているのか、また、その御神体は一体何なのか、などといった信仰の基本にかかわる重要なことが、ほとんど何も知られていないという不思議な現象がある。
 そこで、一度その勉強を行って、頭の整理をつけておきたいと、このテーマを掲げてみたのである。
 今回の勉強会には6名が参加していたが、まずその人たちにその疑問をぶつけてみると、全員がそのようなことは全く何も知らないとの返答であった。ただ、数多くの人たちが参拝しているのだから、きっと何かありがたいことがあるに違いないと、毎年欠かさずに参拝に出かけていると話す人もいた。
 恐らくそのようなことなのであろう。「何事のおわしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」とは、伊勢神宮を参拝したときに西行法師が歌った短歌。日本人の神に対する理解は、知識や論理によるものではなく、もっと感覚的であり、総合的なものなのだと思う。そんな信仰の姿に、日本人の特質を見た気がしたのである。

|

5月7日(土) 安倍・プーチン 首脳会談 議題には 経済協力 領土問題

 連休を利用して、伊勢志摩サミットに参加する欧州諸国を訪問していた安倍総理は、その帰路にロシアに立ち寄り、ソチで、プーチン大統領と首脳会談。今後、様々な国際会議で顔を合わせる際に、首脳会談の場を持ち、信頼関係を醸成しながら、両国間の懸案、特に北方領土問題を含む平和条約締結について交渉を進めることを確認した。

Mx4500fn_20160512_212002_001

 今回の首脳会談は、夕食会を合わせて約3時間10分に及び、このうち35分間については、両首脳だけでの会談となったそうだ。中国の南シナ海進出問題やクリミア半島問題など、慎重な取り扱いが必要とされる案件に関して、これからG7サミットでどう取り扱うかなどについて、率直な意見交換が行われたのではないかと思われる。
 ただ気がかりなのは、安倍総理とプーチン大統領の関心事が、相当に異なっているのではないかという点である。プーチン大統領は、世界経済の低迷や資源価格の低落の影響で、ロシア国内の経済も不振に苦しんでいるので、その打開の道を日本に期待しているであろう。一方、安倍総理は、北方領土問題解決を今後の政権の求心力にしていきたいと考えている様子であり、それをできるだけ日本に有利な形に決着させたいと考えているだろう。
 これはかなり難しい問題であり、同じ土俵で交渉していたつもりが、実は全然別の土俵場でそれぞれが一人相撲していたということにならないように期待したいと思う。

|

5月6日(金) 北朝鮮じゃ 久方ぶりの 党大会 磐石そうだが 虚仮威しかも…

Mx4500fn_20160512_125712_004

 北朝鮮で、36年ぶりとなる朝鮮労働党大会が始まった。
 この大会は、政府に対して優位にあるとされる朝鮮労働党の最高指導機関であり、国の基本方針となる党規約の改定や増補などを議論する場とされている。党の重要人事もこの場で決められるのが慣例となってきた。
 しかし、金正日・党第一書記の時代には、一度も開催されなかった。それで、金日成主席の時代以来の大会であり、国際社会の注目度も高く、多くの外国人記者たちが、この大会の取材に北朝鮮を訪れているようだ。
 しかし、この外国人記者たちは、党大会の取材を許されず、この日は、高層マンションが林立する「未来科学者通り」や大型スーパーマーケットに案内されたそうだ。何とも不思議な国である。
 北朝鮮は、国民生活向上のための「経済発展」と、国を守るための「核兵器開発」を主要国家目標に掲げているようである。そして、恐怖政治で国内秩序を保っているようである。取材が許されている外見だけ見れば、統治は盤石のように見えなくもないが、内部の実態は、おそらくかなり厳しい状況に立ち至っているのではなかろうか。
 やがては、この北朝鮮流の虚仮威しも、通用しないときを迎えるのであろう。そのときに何が起こるのか、日本としても十分に考えておかねばならないことだと思う。

|

5月5日(木) お伊勢さん 金刀比羅さんが 江戸時代 庶民にとって 憧れの場所!

 今日は、香川県西部地域へのキャラバン。5月8日(日)に予定している四国人間論ゼミで、「金刀比羅信仰」をテーマに勉強会を開催するのであるが、図書館などで十分な資料が整わず、現地調査を行うことにしたのであった。

Mx4500fn_20160512_125712_003

 金刀比羅宮に全国から多くの参拝者がやってくるようになったのは、江戸時代のことだという。当時、一般庶民は藩境を越えて旅することが許されなかったが、「お伊勢参り」と「金刀比羅参り」だけは特別に許可されたそうだ。そこで、一大旅行ブームが起こり、この二つの土地への参拝が大きな人気となったのだという。日常生活を離れ旅する憧れの場であったということではなかろうか。それは今まで続いていて、少し古い資料ではあるが、平成19年のデータによれば、伊勢への参拝者が一日約2万人であるのに対して、金刀比羅には、約8,600人の参拝者があるという。
 しかし不思議なことに、それだけの大参拝地であるにもかかわらず、伊勢神宮に関する書物は驚くほど多いのに対して、金刀比羅宮に関する本は、ほとんど皆無なのである。今日も、金刀比羅宮の宝物館や琴平町立歴史民俗資料館などを訪ね、また町の中の書店も訪れたが、求める本を得ることができなかった。
 なぜこのような違いが生まれているのか、今回の調査キャラバンの後に胸の中に残った大きな疑問であった。

|

5月4日(水) みどりの日 野山に新緑 したたれど 普通の人には やす「みどりの日」(休み取りの日)

 憲法記念日に続いて、今日は、「みどりの日」。そして、明日は、「こどもの日」。ゴールデンウィークの中核となる3連休である。しかしなぜ今日が「みどりの日」という国民の祝日になったかといえば、端的に言って、3連休にするためにわざわざこの日を休みにし、その理由付けに、ちょうどこの時期が新緑の季節でもあり、日本人の中に緑の木々を大切にする意識を育むことが大切だと、「みどりの日」という名称の祝日を制定したのである。
 そんな事情をマスコミ関係者もよく知っているせいであろうか、「みどりの日」だからといって、それに関係するニュースもほとんどなく、むしろ報じられていたのは、ゴールデンウィーク後の明後日からの仕事に備えて移動する自動車の渋滞情報であった。

Mx4500fn_20160512_125712_002

 そんな状況を見ながら、私は、「みどりの日」の前に、「やす」という文字を加えてみると面白いと思った。つまり、「やすみどりの日」、漢字交じりで書けば「休み取りの日」とするのである。こうすると、この国民の祝日の意味がよりわかりやすいものとなる。
 今年の大型連休は、前半は概ね良い天気であった。そして、5月3日と4日は、低気圧と前線が日本列島を通過したことから、雨が降ったり、強い風が吹いたりした。さて、それぞれにとっての良い「休み取りの日」となったであろうか。

|

5月3日(火) 国民は 国の背骨の 歪みより 皮フ病・微熱が 関心事かも…

Mx4500fn_20160512_125712_001

 今日は、「憲法記念日」。昭和22年5月3日に日本国憲法が施行されたことを記念して、翌昭和23年に制定された国民の祝日である。実は、この憲法が公布された11月3日を記念日とする意見も強かったそうだが、この日の方は、日本国憲法が文化を増進する意味合いを持つものだとして、「文化の日」として、折り合いを付けたのだそうだ。
 それはともかくとして、この「憲法記念日」には、日本の国の最も重要な基本法である憲法について、国民がその重要性を再認識し、これを大切に守っていくという意識を育む日として、様々な行事が行われてきた。そして、マスコミも、この憲法についての特集番組を組む取り組みを行ってきた。
 しかし、残念ながら、国民の意識レベルでは、必ずしも憲法についての関心が高まっているとは思えない。先にも述べたように、憲法は、国にとって最も重要な基本法である。国のあり方を考える上で、この憲法こそが背骨に当たるものだと思う。その憲法は、制定以来68年間、一度も改正されたことがなく、社会環境の変化や人々の意識変化に対応できているとはとても思えない。それを、解釈変更や拡大解釈という形で便宜的に運用してきているが、その結果、その日本の国を支える背骨は、大きく歪んでしまっているように見えてならない。
 国民は、その背骨の歪みよりも、皮膚病(目の前の問題)や微熱(経済問題)などに関心を持っているということか。

|

5月2日(月) 円高が 急進今日は 106円 経済界の プレート理論

Mx4500fn_20160507_142157_004

 東京株式市場は、日経平均株価が続落し、終値が1万6,147円と、安値水準で取引を終えたという。この理由は、円相場が、1ドル=106円台で高止まりしていて、輸出企業を中心に企業業績の悪化が避けられないとの観測が強まっているせいだという。金融市場関係者は、この円高基調は続くとする見方が強く、1ドル=100円にまで円高が進むという声も生まれているそうだ。
 今、九州地方では、連日地震が続いているが、これは断層に歪みが蓄積されていて、その歪みを低減させようと断層面が動いていることが原因だという。つまり、地球表面を構成するプレートの間に生まれている歪みが、その根本原因ということである。
 日本を取り巻く経済環境も、同様の事態になっていると言うべきであろう。日本経済を象徴する「円プレート」の周りを、様々なプレートが取り囲んでいる。FRBプレート、日銀プレート、中国経済プレート、石油価格プレートなどである。それに少し前には、アメリカが、日本が意図的な為替操作をしないように、その監視を行うという方針を示したことも、大きな一つの円プレート圧力になっているようである。
 日本経済を巡っても、この歪みが元になって、様々な地震がこれから発生することになるのだろう。願わくば、その被害が甚大なものにならないことを祈りたいものである。

|

5月1日(日) 万国の 労働者たち 団結せよと マルクスの声 空回りせり

 5月1日といえば、メーデー。「労働者の日」として、労働者の権利を主張する運動のシンボル的な日である。
 メーデーとは、「MAY DAY」。本来は「五月祭」を意味し、この日に夏の訪れを祝う祭りが開催されていたのであるが、この祭りの間は、労使双方が休戦して、ともに祝う慣習であったという。そこから、だんだんと「労働者の日」としての意味合いを時とともに強めてきたということのようだ。
 しかし、「労働者の日」として労働者が団結を誓い合うその習わしも、時の流れの中に薄らいできつつある。ゴールデンウィークの合間にメーデー式典を開いても人が集まらないからと、この頃は4月下旬に開くことも多いようだ。それならば、「APRIL DAY」にしなければ、看板に偽りありとなりかねないはずだが、そんなことを言うのは、融通のきかない野暮な石頭ということになるのであろうか。

Mx4500fn_20160507_142157_003

 それにしても、このメーデー行事、この頃はあまり盛り上がらないのだという。ニュースでもほとんど取り上げられない。第一、「労働者」という言葉が今や曖昧なものになってきていて、ブルジョワとプロレタリアートの対立構図といっても、ピンとこない時代である。労働者の中でも正規雇用組と非正規雇用組との利害衝突があって、それが一枚岩だとはとても言えない。あの世からのマルクスの「万国の労働者よ、団結せよ」との声も、虚空に虚しく消えていく…。

|

« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »