6月30日(木) 『第三の波』 アルビン・トフラー 逝去せり 分断世界に 進路示さず…
アメリカの未来学者、アルビン・トフラー氏が、ロサンゼルスの自宅で死去したと発表される。情報通信革命が将来にどのような社会を実現するかということについて、先駆的な著作を発表し、国際的によく知られた学者であった。
私自身も、若い頃からトフラー氏に大きな影響を受けてきた。最初に目にしたのが、『未来の衝撃(Future Shock)』という本。大学時代に、書店でたまたま手にして読み始めた本であるが、これから先に社会を動かしていくに違いないと考えられるさまざまな技術などについて取り上げ、それに人類学的視点や社会学的視点を加えて未来を論じている本であった。私が、時代や社会を考える際に、大きな礎となっている本だと思う。
続いて、世界的ベストセラーとなった『第三の波』。人類社会が今、農業革命、産業革命に続いて、第3番目の大きな波・情報革命の波の中に置かれているとし、これから先にどのような社会が生まれてくるかを予測した本であった。今振り返ってみると、世界に大きなインパクトを与えた本であると思う。その他に、世の中を動かす力は何によって生まれるかということを論じた『パワー・シフト』という本も、面白く読んだ本である。
私は、東京の「八重洲ブックセンター」でサイン会に臨んでいたトフラー夫妻とたまたまお会いしたことがあった。少しだけだが言葉も交わした。魅力的な人であった。ただ望むらくは、今目の前で進んでいる世界の分断現象に対して、その進路をもう少し指し示してほしかった…と思う。
| 固定リンク





























