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7月31日(日) “眠られぬ 夜のために”は 信仰と 日々の努力と カール・ヒルティ

 「第一回人間哲理研究会」の日。「哲理」とは、人生や世界の本質などに関する奥深い道理という意味である。つまり、「人間哲理研究会」というのは、混迷する現代社会にあって、現象の奥深いところに宿っている本質的なもの、特に人間の本質や本性をよりよく理解し、そこからさまざまな問題に対して抜本塞源的な答えを見出していこうと考える勉強会である。それを始めることにしたのである。

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 その第1回目のテーマは、スイスの思想家であり、軍人、政治家でもあった、カール・ヒルティであった。カール・ヒルティは、日本では、『幸福論』や『眠られぬ夜のために』などの著作で知られている。その根底には、キリスト教の信仰を軸とした深くて静かな思索生活がある。彼の『幸福論』は、世界三大幸福論の一つとして紹介されている。
 実は、私が学んだ愛光学園の田中忠夫校長先生が、ヒルティに傾倒しておられ、機会があるたびに、私たちに彼の本を読むように勧めてくださっていたのであった。
  ヒルティは、人が幸福に生きるには、信仰を通して神に近づくことと、日々の生活の中で何かに没頭して生きるということが大切だ、と主張している。これは、私のこれまでの60年余の人生に照らし合わせても、納得出来る主張であると思う。私は、これから先、もっと様々な人の幸福論を読み解いていきたいと考えている。興味のある方は、この勉強会にご参加いただければと思う。

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7月30日(土) 岡田さん 都知事選挙の 前日に 大将自ら 敵前逃亡?

 民進党の岡田代表が、9月に行われる予定の民進党代表選挙への不出馬を表明。岡田代表は、昨年1月18日に代表に就任して以来、1年半余り、民進党を率いてきたが、この7月10日の参議院議員選挙での当選議席は、改選45を下回る32議席に終わり、しかも、改憲発議に必要な3分の2以上の議席を改憲を目指す政党に許す結果となったため、次期代表に再選される可能性は低いと見られていた。

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 したがって、不出馬の判断そのものは意外性のないものであったが、問題は、そのタイミングである。この記者会見の翌日が、国民注視の東京都知事選挙。民進党も、他の野党と共同で候補者を擁立して戦っていて、いよいよ投票日が目前というこのタイミングで、なぜ自らの不出馬を宣言しなければならなかったのか、という大きな疑問が各方面に巻き起こっている。身内であるはずの民進党内部でも、とても理解できないという批判の声が湧き起こっている。
 しかし良きにつけ悪しきにつけ、これが岡田克也という政治家の姿である。まじめで朴訥という印象を与えているが、実際は、かなり計算高い政治家だと私は思う。都知事選挙が終われば、代表として批判の矢面に立たざるをえなくなりそうな状況の中で、その煩わしさから逃げ出そうと考えたのではなかったか。少し厳しい言い方であるが、地に足がついていないどころか、足そのものがないのではないか。大将自らがまず敵前逃亡するというのだから…。

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7月29日(金) 年金の 運用結果 昨年は 5兆余りの 赤字だと聞く

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 公的年金の積立金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が、平成27年度の運用実績について公表。それによれば、昨年度の運用実績は、5兆3,098億円の赤字であった。世界的な株安の影響を受けた結果だと説明されたようである。さっそく野党からは、参議院議員選挙が終わってから発表を行ったのは、問題隠しの意図があったのではないかとの批判が行われた。その真偽の程は知らないが、確かに5兆円余の運用赤字となれば、野党に攻撃材料を与える懸念が政府側にあったかもしれない。
 しかし、この種の運用には、リスクに見合った収益というのが当然のことであり、高い収益を得ようとすれば、ときにはこのような赤字を生み出すこともあるのだろう。ちなみにこのしばらくの運用実績を調べてみると、平成26年度は、15兆3,000億円、平成25年度は、10兆2,200億円、そして平成24年度は、11兆2,200億円の運用益を上げている。その規模での運用を行っているわけだから、ある年度に5兆円余の運用赤字があったからといっても、それだけを取り上げて批判すべき問題ではないだろうと思う。
 しかし、それだからといって、看過してよい問題ではない。これから先、日本社会はさらに高齢化が進行し、超高齢社会に入っていく。その時の財源を手当てできるだけの運用をしなくてはならないわけであり、今後も、この問題を注視していく必要があるだろう。

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7月28日(木) 韓国で 慰安婦財団 動き出す 分断国家の 悲哀背負いて…

 韓国政府は、昨年末、日韓両外相の会談において合意した元慰安婦の支援を実施するための「和解・癒やし財団」をソウルに設立。初の理事会を開催した。
 この財団の理事長には、財団設立準備委員会で委員長を務めた金兌玄(キム・テヒョン)・誠信女子大名誉教授が就任。しかし、韓国国内の世論は必ずしもこの元慰安婦のための財団設立に賛成というわけではなく、この日予定された記者会見の会場には反対派の人たちが乱入して、抗議アピールを行った。また、金委員長自身も、記者会見後、刺激性スプレーを吹きかけられたということである。

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 金理事長の発表によれば、これまでに今も存命の元慰安婦37名に接触し、そのほとんどが財団事業に参加したいとの意向を示したということであるが、これまで反対運動を行ってきた人たちは必ずしも納得していない様子であり、それに韓国内の激しい政争が関与して、今回のこの混乱を引き起こしたものと思われる。
 考えれば、韓国は分断国家である。それは、国土が南北に分断されているというだけではなく、北朝鮮側からの工作もあって、韓国内も、常に分断され続けてきた。だから、この元慰安婦問題についても、これが単なる救済事業としての性格を持つだけでなく、それ以上に政治問題として取り扱われてきたということであろう。分断国家の悲哀を、日本も、もっと理解しなくてはならないのではなかろうか。

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7月27日(水) ヒラリーが 民主候補に 指名さる 不人気候補と うわさされつつ…

 アメリカ東部のフィラデルフィアで開催されている民主党大会で、ヒラリー・クリントン氏が正式に大統領候補に選ばれた。この日の議事終了後、会場前面の大型スクリーンに、歴代大統領の顔写真が映し出された後、その画面のガラスが砕け散るコンピューターグラフィックス映像が映され、そこに、ヒラリー・クリントン氏の中継画像が登場した。これまで女性の社会進出を阻む数々の「ガラスの天井」を破ってきたヒラリーが、今度はいよいよアメリカ社会の最高峰である大統領選挙に向かって挑戦し、そのガラスを打ち破って見せるという演出であったようだ。

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 共和党では、既にトランプ氏を候補として決定しており、これから年末の大統領選挙に向けて、この2人の熾烈な戦いが展開されることとなる(第3の候補が出てくるかも?)。
 それにしても、今回の大統領選挙は、これまでと雰囲気がずいぶん違っているようだ。トランプ氏は、反クリントン派の人たちが自分に投票するだろうと語っているし、一方、クリントン氏のほうは、トランプ氏に批判的な共和党員が自分に投票するだろうと語っている。要するに、「対立候補が嫌いならば、自分に投票してはどうか」という、実にネガティブ・イメージの選挙戦になりそうなのである。
 もう今は、政治家が、人々に理想を語り、その共感を足場に選挙戦を戦うという時代ではないのだろうか。そう考えると、少し心寂しい気持ちになってくるのではあるが…。

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7月26日(火) 神奈川で 障害者たちが 殺された… その犯人が 元職員とは…

 神奈川県相模原市にある知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で、凄惨な殺傷事件が発生。入園していた障害者19人が刺殺され、 26人が重軽傷を負った。
 その後警察署に自首して逮捕された容疑者は、元施設職員であった。今年の2月に、「障害者はいない方がいい」「障害者は安楽死させるべきだ」などと異常な発言をするようになり、その後に自ら辞職したという。この容疑者は、殺傷のための包丁やナイフを何本も準備しており、さらに職員を縛るための結束バンドも持っていたという。時間帯も、午前2時頃と、職員の数が少なくて犯行遂行が容易な時間帯を選んでいるなど、かなり用意周到にこの犯行を準備したものと思われる。つまり、確信犯である。
 それだけに、関係者も、大きな衝撃を受けたようである。
 社会は、「全ての人の生命の尊重」ということを足場にして築き上げられている。その理念を全否定した今回の犯行であったわけである。しかも、元職員がその犯行に及んだということが、その衝撃をより大きなものにしている。

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 やまゆりは、普通の草花とは違って、植えてから花が咲くようになるまでに4年から5年かかるのだそうである。障害者たちが、いつの日にか大きな美しい花を咲かせるようにという願いを込めて、「やまゆり園」と名付けたのだと思うが、今回のこの心ない犯行によって、この福祉の取り組みが立ち枯れてしまわないように心から念じたのであった。

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7月25日(月) 中国が ふたして回る ASEAN会議 外相一言 “過去の話だ”……

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 ラオスのビエンチャンで開催されていた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議が、共同声明を発表して、閉会。
 今回の共同声明で注目されたのは、南シナ海問題である。中国が南シナ海において人工島を造成したり、そこを軍事拠点化したりしている動きに対して、少し前に、オランダ・ハーグにある仲裁裁判所が出した、「国連海洋法条約によれば、中国の権益は認められない」とした判決をどう取り扱うかという点である。結果的には、「最近の出来事を引き続き深刻に懸念する」と表明はしたが、中国を名指ししないという形で、判決を無視する中国に強く配慮したものになったことである。
 このような形で決着した背景には、中国の王毅外相の活発な根回しの動きがあったようである。王毅外相は、ASEAN加盟国の外相と個別会談を立て続けに行って、共同声明の中で、仲裁裁判所の判決に触れる記述が織り込まれないように、懸命の外交交渉を行ったようである。その意味では、この動きが一定の功を奏したということができるだろう。
 しかし、問題は現在も進行中であり、これで一件落着というわけではない。だから、王毅外相は、この共同声明を受けて、「仲裁裁判所の判決問題は、もう過去の話だ」とコメントしたが、とてもそのような状況ではないと思う。王毅外相は、これからも、国際会議の度に、数多くの蓋を持って、会場を駆け巡らねばならないということではなかろうか。

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7月24日(日) 生涯を 教育道に 生きし人 その原点とは 「人生二度なし」

 「教育思想研究会」を開催。今回が初回である。実は、これまでは「教師人間論ゼミ」という名称で、数多くの教育者や教育研究者、または教育実践者などを取り上げて、その人の人生や思想、そして後世に残した影響などについて語ってきたのであるが、これまでに私が関心を持っていた人物はほとんど取り上げたので、これからは、むしろ教育思想に焦点を当てた取り組みにしていきたいと、その名称を変更したのであった。

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 その第一回目のテーマに取り上げたのは、森信三先生。「教育者の教師」と呼ばれた方で、お亡くなりになる直前まで、全国各地を訪れて教師相手の講演を行っていた人である。数多くの著書も残しておられる。私は、この5月に、神戸学院大学での講義があった折に、そこから少し足を伸ばして、尼崎市にあったご自宅「全一庵」を訪問して、先生の息吹に触れてきたところであった。
 先生は、古今東西の数多くの思想家や教育者を研究しておられたようである。それはご自宅の書棚に並んでいた本を眺めただけでもよくわかった。それだけの雑多なものを自らの内で統合するキーコンセプトは、「人生二度なし」の哲理であったに違いない。
 この日は、『父親のための人間学』という本を用いたが、この限定された人生なればこそ、その人生の中で尊く光り輝く生きざまを実現していかねばならないのだ。

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7月23日(土) 炎熱の 備中松山 牛麓舎 方谷さんの 思いを鋳型に

 岡山県高梁市で、「平成牛麓舎」の勉強会を開催。
 この「牛麓舎」というのは、幕末期の儒学者であり政治家でもあった山田方谷先生が、若い頃に自宅で開催していた私塾である。備中松山城の天守がある臥牛山の麓にあったものだから、「牛麓舎」と名づけられたものである。ここから、後の方谷先生を支える人たちが育ってきたと言われていて、山田方谷先生の顕彰運動を進めていこうとするならば、現代版「牛麓舎」活動をこの地で始めることが、何よりも大切なことではないかと語ってきたものである。
 実は、この「牛麓舎」は、かつて二度にわたって開講したことがあった。しかし、塾生があまり集まらず、また地元で継続するだけの態勢ができなかったため、一休みしていたものである。今回、その取り組みを再スタートしたということである。地域を発展させるには、まず人を育てることが大事だと多くの方が語る。しかし、人を育てるには時間がかかる。とんでもないエネルギーが必要である。だから途中でほとんどの場合挫折してしまうのである。今回の場合、どうなることか、期待半分不安半分という気持ちである。

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 それにしても、この日は暑かった。かつて河井継之助が訪れてきたという水車小屋(再建)を会場に使って開催したが、おそらく部屋の中は35度を超えていたのではないか。方谷先生の思いがドロドロに溶けて、参加者一人ひとりの鋳型に流れ込んでいくような気がしたのであった。

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7月22日(金) アメリカの 国益追求 第一と 語るトランプ スペード・エース

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 オハイオ州クリーブランドで開かれていた共和党大会は、いよいよ最終日。大統領候補に指名されたドナルド・トランプ氏が、指名受諾の演説を行い、大会の幕を下ろした。
 この指名受諾演説の中で、トランプ氏は、「アメリカに安全と繁栄、平和を取り戻す」と強調し、具体的には、グローバル主義には批判的な立場を明らかにし、「アメリカ第一主義」を宣言。かねてからの主張の通り、メキシコとの国境に巨大な壁を建設し、不法移民や麻薬の流入を阻止するとした。また、TPPは、製造業を破壊するとして、アメリカの労働者が損害を被るような貿易協定には署名しないと言明した。その他、米軍が駐留する国々から相応の負担を求めるとか、テロリストの関わりのある国からの移民受け入れはしないとも語った。
 それら主張は、一部のアメリカ国民には、熱狂的に支持されている様であるが、国を分断しかねない主張であり、長期的な国益に結びつくかどうかには疑問がある。果たして、年末の本選挙まで、このトランプ人気が続くかどうかは疑問である。今後の展開はとても予想がつかない。
 トランプのカードで例えれば、「スペードのエース」である。いちばんよく目立つカードであり、ゲーム上は最高位にあるが、古くからの伝説や伝承においては「死のカード(death card)」だとされる。アメリカにとって、この選択が、死を意味するものでないことを切に願いたい。

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7月21日(木) ドーピング 疑惑のロシア CASは 選手の訴え 全面却下!

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 ロシアでは、国ぐるみで陸上選手に対するドーピングを行っていた疑惑が持たれている。その疑惑に対して、国際陸連理事会が、6月に、ロシアの国際大会への参加資格停止処分の継続を決定したのであるが、それを不服とし、ロシアの陸上選手たちが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に、リオデジャネイロオリンピック参加を求めて訴えを起こしていた。しかし、CASは、今日、その訴えを却下する決定を行った。これによって、ロシアの陸上選手は、全員がリオオリンピックに参加できないことが決定。国際オリンピック委員会は、この決定を踏まえて、他の競技においても、ロシア選手の出場を禁じるか否かを近いうちに判断する予定だという。
 ロシアでは、ドーピング問題に対して、これはあくまでも一部選手やコーチらが「個人の判断」で行ったことに過ぎないとして、ロシアの国家としての組織的な関与を否定してきた。そして、ロシアの陸上選手全員の資格停止処分は、あまりにも政治がスポーツに介入した判断だと強く反発していた。
 オリンピックは、多くのスポーツ選手にとって、最も権威ある晴れ舞台である。そして恐らくは、メダルを獲得することを通して、その後の生活が保障されるという現実的なメリットもあるのであろう。それだけに、選手たちも必死である。
 しかし、だからといって、ルールを破っていいという道理はない。今回の裁定は、当然の結果だと言うべきだろう。

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7月20日(水) NASA発表 地球は確かに 温暖化 体感気温も やっぱり暑い!

 アメリカ航空宇宙局(NASA)が、今年前半の世界平均気温が観測史上最高になったと発表。今年の世界平均気温は、これまでの観測史上最も高かった昨年を超えて、過去で一番暑い年になる可能性が高いとみているようだ。
 具体的に言えば、今年前半の平均気温は、産業革命があった19世紀末の気温を1.3度上回ったという。これは観測記録が残る1880年以降で最高である。また、北極海の海氷面積も、衛星による観測記録が残る1970年以降で最も小さくなっているそうである。
 地球温暖化現象は、かねてから人類全体の課題として、その解決の道が模索され続けているものであり、COPの会議などで、国際社会が一致協力して、二酸化炭素などの温暖化ガス排出量抑制を進めようとしているが、今までのところ、その実効性が上がっているわけではないようだ。

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 私たちにしてみれば、地球全体の気候がどうのこうのと言われても、なかなかその実感を持てないのであるが、少なくとも、日々の生活の中で、やはり地球は暑くなっているなと感じることが多くなってきている。夏の気温にしても、昔ならば30度を超えただけで暑いと語っていた気がするのだけれど、この頃は、35度を超える猛暑日になって初めて厳しい暑さと表現しているような気もする。
 今日も暑い。今年の大暑は、7月22日だそうだ。暑いはずだと納得する。

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7月19日(火) 共和党 政策綱領 採択す その旗印は アメリカ・ファースト!

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 アメリカ共和党は、全国党大会で、大統領選挙の公約となる政策綱領を採択。トランプ氏がこれまでの予備選挙で主張してきた過激な主張がかなり織り込まれたものとなったようである。例えば以下のような文言である。
 TPPに関しては、「重要な貿易協定は、レームダック国会で議論すべきではない」。大きな話題になったメキシコの国境の壁建設については、「米南部の国境に壁を築くことを支持する」。イスラム教徒の入国禁止に関しては、「イスラムのテロに関連する地域から入国する外国人に対して厳格に審査する」。また中国を意識して、「中国の為替操作は許さない」とか「不公正な国には相殺関税を発動する」など。
 これまでのトランプ氏の発言そのままではないが、これまでアメリカが取ってきた政策からすると、かなり大きな内容変更が含まれていて、これから先の大統領選挙の行方や、トランプ氏の発言の変化が注目される。
 この政策綱領の底流にあるのは、トランプ氏の決め言葉である「アメリカ・ファースト」である。「米国第一主義」とよく訳されているが、これからもずっとアメリカは世界の先頭を行く強国であり続け、それゆえに、そのアメリカの力の源泉を守りぬかねばならないし、アメリカの意向こそが、国際社会を導く力であらねばならぬとする考え方である。
 しかし、この考え方に固執すれば、アメリカが孤立する恐れも出てくるだろう。それが心配である。

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7月18日(月) 孫さんが IoTの 英社買収 それにしてもだ 3兆余りは…

 ソフトバンクグループが、イギリスの通信用半導体の回路設計企業「アーム・ホールディングス」を3.3兆円で買収すると発表。この会社は、1990年に設立されたベンチャー企業であるが、独自の半導体設計アーキテクチャーを持っていて、低消費電力のモバイル機器等に広くその設計思想に基づくCPUが使われているという。しかし、従業員数は、約3,300人であり、また、製造工場を持たない設計企業であって、純資産も、3,000億円程度と発表されている。

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 その企業に、ソフトバンクが投入する買収資金は、先に述べた通り、約3.3兆円である。従業員一人当たりにすると、なんと10億円にもなる。しかも、この半導体設計分野というのは、世界中で激しい競争が展開されている分野であり、さらに新しい設計思想に基づく半導体が開発されれば、あっという間に競争力を失ってしまう可能性も否定できないだろう。そのリスクを反映してか、ソフトバンクの株価は、前週末に比べて11%安の5,329円になったという。
 ソフトバンクグループを率いる孫正義氏は、これまでも積極果敢な投資戦略を展開していて、そのたびに事業規模を飛躍的に拡大してきた。何度転びそうになっても、必ず立ち上がってきた「七転八起の達磨」のような人である。しかも、口八丁手八丁である。そこで、彼にとっての「IoT」とは、「い(I)くらでも お(o)金なら 使(T)っていいよ」ではないかと洒落てみたのであった。

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7月17日(日) 金も無く 地位も持たない 松陰が 与えたものは 発火の火種

 「人間論ゼミ」の日。これまでは、四国に何らかのゆかりのある人物を取り上げる「四国人間論ゼミ」であったが、学んでみたいと思っていた人物については、ほとんどこれまでのゼミで取り上げてきたので、今回からは、四国の縛りを外し、またこれまでに論じた人物をさらに深掘りする趣向の勉強会に衣替えすることにした。

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 その第一回目が、幕末期の志士「吉田松陰」である。
 吉田松陰といえば、長州の萩で生まれ育った、下級武士の息子である。金もなければ、地位もない。ただ幼少の頃から秀才の誉れが高く、藩校などで教鞭をとってはいたが、そんな人が、なぜ日本の歴史を大きく動かすキーマンになり得たのか、それが今回のテーマであった。より具体的に言えば、そんな人物がなぜ「若者の心に火を灯すことができたのか」ということを、参加者とともに考え合ってみようとしたのである。
 一般に、火がつくためには3つの基本条件が必要であると言われる。①可燃物の存在、②空気(酸素)の存在、③着火エネルギーの3つである。①は、外様藩として長い年月を過ごしてきた長州藩の武士の心に宿っていた不平や不満が可燃物となったのであろう。②は、時代の嵐である。危機感溢れる時代の空気があった。そして、③の役割をになったのが、天才的な教育者、吉田松陰の存在であったのではないか。こんな論旨で、話をしたのであった。

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7月16日(土) トルコでは 軍の一部が クーデター こうして歴史が 作られるのか…

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 今度は、トルコでクーデター発生。トルコ軍の一部が、権力奪取を試みて、政府機関や国営テレビ、主要な橋や国際空港を占拠。国営テレビを通じて、「国の全権を掌握した」との声明を発表した。が、その時に休暇先のマルマリスに滞在していたエルドアン大統領の巻き返しは素早く、携帯電話で自らの姿とメッセージをテレビ局に送り、それを全国に放映し、国民に「街頭に繰り出して軍に抗議せよ」と訴えかけた。それが奏功し、クーデター軍の動きは短時間の内に封じ込められ、クーデターは失敗に終わった。
 しかし、もしもエルドアン大統領の身柄がクーデター軍に拘束されていたり、行方不明の状況が長時間続いたりしていれば、この結果は果たしてどうなったか…。
 これまでトルコで、このような武力による政権奪取の動きがあるということは聞いたことがなかったので、とにかく驚いた(もしそんな動きがあるとすれば、大統領も、休暇地に出かけていたりはしなかったはずである)。しかし歴史を振り返ってみれば、このような突発的な事件が起こることによって、そのクーデターの成否を問わず、その後、政治体制が変化し、また人々の意識も変わり、社会が大きく舵を切ることになっていくのである。
 言うなれば、歴史の実物教育とも言える事件であった。今後の日本にも、一つの参考とすべきものであったといえよう。

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7月15日(金) フランスで トラックのテロ たった一人で ぶち壊したは 多くの生活

 フランス南部のリゾート地・ニースで、死者84人、重体50人という大規模なテロ事件が発生。
 しかし、今回のテロ事件は、これまでのテロ事件とは少し異質である。それが何かといえば、今回使われた武器は、通常使われているトラック1台。実行犯は、たった1人の運転手。つまり、テロ事件を起こすための大規模な組織もなく、また特別な武器を準備したわけでもなく、ただ花火見物のためにたくさんの人が集まっている場所に、トラックを突入させて暴走し、多くの人々を殺傷したという事件であった。

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 フランスでは、このしばらく様々なテロ事件が発生していたため、最高レベルのテロ防止対策を行っていたはずである。しかし、そんな警察の取り締まりを嘲笑うかのごとく、今回の事件が発生した。たった1人のテロリストが、日常的に使っているトラックという道具を武器にしてテロ事件を起こすのであるから、取り締まるといっても、それは極めて困難である。そして、こんな形でテロ事件が引き起こされるということならば、世界中どこででも起こりうると言わざるを得ない。もうすぐ開催されるリオのオリンピックなどでは、どのように警備体制を組み立てるのであろうか。さらに2020年には、日本でもオリンピックが開催されるが、この種の事件を予防する手立ては本当にあるのだろうか。

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7月14日(木) 天皇が 生前退位と 騒ぎの中で 都知事選挙が 告示されたり

 天皇陛下が、ご存命中に天皇位を譲る「生前退位」の意向を示しておられることが明らかとなった。
 天皇陛下は現在82歳であるが、これまでに前立腺癌の手術や心臓冠動脈のバイパス手術を受けておられ、健康面の不安を抱えておられるご様子である。それに加えて、式典でご挨拶の順番を間違えられたこともあり、公務を行う上に支障をきたし始めているとのお考えでもあり、昨年12月の誕生日に行われた記者会見では、「年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました」と述べられたとのことである。
 天皇陛下は、自らが公務をこなせなくなったときに、その代理者である「摂政」などを置くよりも、新たな天皇がきちんと公務を行われることを望んでおられるようである。世論は一般的に、天皇陛下のこのご意向に深い理解を示しているようである。そうなると、皇室典範を改正し、生前退位が可能になるようにしていかねばならないこととなる。

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 時ちょうど、今日は、都知事選挙の告示日。21名が立候補して、7月31日の投票日まで、暑い最中の激しい選挙戦が行われる。
 一方では、身を退きたくてもなかなか退けない人がいて、もう一方では、なりたくてなりたくて仕方がなくてもなかなかそのポストに就けない人がいる…。これが世の中と言えばそうなのだが……。

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7月13日(水) 「究極の 後出しジャンケン」 鳥越さん 相手によって 拳が違うの?

 舛添さんが辞任した後の東京都知事選挙が、いよいよ明日が告示日である。ここに来て、候補者調整が大車輪で行われている。と言うよりも、切羽詰まった中でのドタバタ劇が進行しているといった方がいいかもしれない。
 こうなった理由は、この日曜日までは参議院議員の選挙が行われていて、与野党ともにその選挙への影響を懸念して、候補者の決定を先延ばししてきたからである。だから、選挙の投票箱が閉じられて以降に、一気に動きが表に現れてきたのである。

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 まず与党側は、元総務大臣の増田寛也氏を推薦候補に決定した。民進党は、少し前まで、古賀茂明氏の擁立を目指して動いていたが、急転直下、鳥越俊太郎氏に差し替えて、選挙に臨むことにした。しかも、参議院議員選挙の時の四野党共闘スタイルを組み上げたのであった。
 鳥越俊太郎氏が突然出馬表明したことに対して、無所属での出馬を表明している小池百合子氏は、「究極の後出しジャンケン」と評した。なかなか言い得て妙である。しかも、その「後出しジャンケン」をした手の形は、グーともパーともチョキともつかない、変幻自在なものに見える。
 四野党共闘の足場の方も一枚岩ではないのだから、曖昧にならざるを得ないのだろう。
 明日から、どんな選挙戦が展開されることになるのか、あまり期待せずに見守っていきたいと思う。

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7月12日(火) 中国にゃ 海洋巡る 法的根拠 全くなしと 判決出たが…

 オランダのハーグにある仲裁裁判所は、12日、中国が海洋進出するにあたって独自に設けている境界線「九段線」には、主権や管轄権、歴史的権利を主張する法的根拠はない、とする判決を出した。この海域には、中国が、人工島を造成したり、そこに大きな滑走路や様々な施設を建設したりして、実効支配を強めているのであるが、その基本となる法的な根拠がほぼ全面的に否定されたということである。しかも、この仲裁裁判は、一審制であり、その裁判をやり直すことはできない。なお、中国は、1996年に国連海洋法条約を批准していて、その条約を遵守する責任を有している。つまり、今回の裁判結果をきちんと受け止めて対処しなくてはならないのである。

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 しかし、中国政府は、以前から、いかなる判決が出てもそれを受け入れないと表明しており、判決を無視する構えである。これは、国際法に対する露わな挑戦であり、今後、中国は、国際社会を敵に回しても、自国の権益を守ろうとするのであろうか。国際的な法秩序に慣れ親しんでいる私たちからすれば、いささか無謀な挑戦のように思えてならない。これから先に、どんな展望を持っているのであろうか。
 おそらく中国は、これまでに培ってきた政治力・経済力・軍事力を駆使すれば、この問題を乗り切る道を見出せると考えているのであろう。私には、とてもそんな乱暴なことが通用するとは思えないのだが…。

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7月11日(月) 改憲の 発芽条件 クリアして これから先は 嵐か日照りか…

 昨日行われた参議院議員選挙の最終的な結果が確定。それによれば、自公合わせて70議席を獲得。安倍首相が目標に掲げていた改選過半数の61議席を大きく超えた。一方、野党第一党の民進党は、改選前議席45に対して、当選したのは32議席にとどまり、大きく後退。その他、社民党や生活の党、新党改革なども議席を減らした。
 今回の選挙で、最も注目されたのが、これから憲法改正を発議するために必要な3分の2の議席を改憲政党側が獲得できるかどうかという点であったが、これは見事にクリアされた。非改選議員を加えた議席数が、改憲に前向きの3党に、加憲を掲げる公明党の議席を加えて161議席。さらにこれに改憲に賛成する無所属議員4名も加えれば、発議に必要とされる全体の「3分の2」である162議席を超えることとなる。衆議院では既に、改憲勢力が3分の2を超えているから、衆参両院で憲法改正の発議ができる環境が生まれたということである。

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 そうなると、憲法改正が一気に現実味を帯びてくる。おそらくは、国会においても、議論が活発化するだろう。しかし、実際に改正にこぎつけるには、まだ山あり谷ありである。種から芽を出したからといって、それで安心できるわけではない。嵐の吹く日もあれば、日照りに苦しむ日もあるだろう。これからどう議論を進めていくのか、安倍総理の手腕が改めて問われるだろうと思う。

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7月10日(日) 韓国を 深くよく知る… その土地に 風になびかぬ 勁草育つ

 「フォレスト・ トレンド勉強会」。今回のテーマは、「古代と中世における日本と韓半島の交流の実態を学び、これから先の交流の可能性を探ろう」というものであった。
 私はかねてから申し上げているのであるが、国と国との関係において、相手のことを正しくよく知らないのは大問題だと思う。議員外交の舞台などでは、議員のこの無知が大きな問題を引き起こすことがある。相手との友好関係が何よりも大事だと、無知のままに相手国の主張になびくだけの外交というのは、相手からの侮りを受けるだけである。逆に、小さな違いをことさらに取り上げて声高に相手を批判する外交では、友好関係など築けるはずがない。そしてこの両者ともに、相手のことをきちんと理解していないことから生まれていることが多いのである。相手のすべてを知るなどということができるわけではないが、可能な限り、正しく学び知る努力をする必要があると思う。

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 今回も、韓国について、いろいろなスタンスに立つ本や資料を読み、できる限り公平公正に話ができるように努力を重ねたが、そうすると、これまで常識とされてきた歴史が、かなり偏向したものであるということがよくわかった。深くよく知ることを通して、風に簡単になびかない大地にしっかりと根をはった勁草にならなくてはならないと改めて考えたのであった。

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7月9日(土) 今もなお サードと聞けば 長嶋選手 華麗なプレーと 話題性だね

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 米韓両国は、地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD=サード)の在韓米軍基地への配備を決定。金正恩・朝鮮労働党委員長は、この5月に「核武力を質量ともに強化していく」と宣言し、今後も核弾頭とミサイルの開発に突き進む構えを示しているが、それに対抗して、韓国側は、迎撃ミサイルで国土を防衛する決意を示したということである。
 この配備を、中国は一貫して批判してきた。表面は、このシステムのレーダーを問題視し、それが中国軍の動きを探知するためにも使われるのではないかと指摘しているが、実際には、中国が保有する核ミサイルに対しても、その無力化に結びつきかねないと案じているのであろうか。また、ロシアも、この配備が「世界の戦略的安定に最も否定的な影響を与える」と批判声明を出したそうである。
 このTHAAD自身は、基本的に防衛的なものだと思うが、それが配備されれば脅しが効かなくなるという理由でパワーバランスを崩すという議論が大手を振ってまかり通るというこの世界に、暗澹たる思いを持たざるを得ない。
 余談となるが、私たちの世代にとれば、「サード」という言葉を聞くとつい連想してしまうのが、元巨人軍三塁手の長嶋茂雄選手。華麗なるプレーと話題性で多くの人たちを魅了した選手である。今回、韓国内の配備が決定された「サード」は、これからのパワーバランスの舞台で、いかなるプレーを行い、話題を振りまくことになるのだろうか…。

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7月8日(金) アメリカで 警官相手の 銃撃戦 国家崩壊 その兆しかも…

 アメリカ南部のテキサス州ダラスで、警官による黒人射殺に抗議するデモの最中に、警官を狙った銃撃事件が発生。5人が死亡し、7人が負傷したという。市民2人も負傷したそうだ。これは、突発的な事件ではなく、計画的に待ち伏せをして警官たちを狙ったもののようである。
 NATO首脳会議のためにポーランド訪問中のオバマ大統領は、「ダラスの警察は平和的な抗議行動の人たちを守るため、職務に就いていた。その警官たちが狙われたことは、すべての米国人を代表して、これはとんでもないことだと言いたい。私たちは、ダラスの市民や警察と共にある」と記者会見で語った。

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 今回の事件の背景には、相次ぐ警官による黒人射殺という問題があったわけだが、治安を守るべき役割を担う警官が狙われる事件が起きると、その後に、それが大きく社会を揺るがす動きに結びついていくことが多いことが気懸りである。歴史を振り返ると政権を転覆させる革命運動などにおいても、最初は警備兵襲撃にその兆候が見られた。これは当然のことで、権力批判を暴力的に展開しようとすれば、まずは権力側についてその権力を守っている警察官とぶつからざるを得ないだろう。
 今回の事件が、アメリカ社会がバラバラになっていく国家崩壊の兆候でなければいいのだが、 と大きな不安を胸に抱いたのであった。

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7月7日(木) 大西さん 宇宙に出発! その印象… 冒険じゃなく 長期出張

 七夕の日に、日本人宇宙飛行士が宇宙に飛び立った。大西卓也さん、40歳。小学校2年生の時に「スターウォーズ」を観て宇宙に関心を持ち、大学生の時に映画「アポロ13」を観て、宇宙飛行士になると宣言し、それから20年後にようやくそれが実現したということである。
 今回の宇宙滞在日数は、約4か月間。国際宇宙ステーションの中で、老化現象を解明するためのマウスの飼育実験や新材料開発のための実験などを行う予定だということである。宇宙でのミッションの成就を心からお祈りしたいと思う。

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 それにしても、この頃は、「打ち上げに無事成功!」と聞いても、「あぁそうか」という感じである。宇宙に行くと聞いても、未知の世界への冒険という印象はほとんどなく、決められた仕事を果たすために長期出張するという感じである。宇宙服を着てロケットに乗り込んでいるものだから、日常生活とは別の世界に出かけていくのだなとは思うが、宇宙もずいぶん身近な世界になったものだなと思う。
 しかし、ガガーリンが人類として初めて宇宙に出てから、まだ55年。わずか半世紀の間にここまで宇宙開発が進歩した歩みからすれば、人類が月で生活を始めたり、または火星に出かけたりするというのも、もう単なる夢物語ではないのであろう。宇宙という舞台で、これから先も、長期出張者ならぬ冒険者が生まれてくることだろうと思う。

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7月6日(水) 号泣の 兵庫県議が 有罪に! 被告席には 安易な選挙???

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 かねてから大きな話題となってきた元兵庫県議会議員・野々村竜太郎被告の判決公判が開かれ、懲役3年、執行猶予4年の判決が言い渡された。有罪となった理由は、温泉などに344回にもわたって日帰り出張したという収支報告書について、それだけの出張は事実上不可能と、これらがカラ出張だったと認定されたことである。さらに裁判の中で、この出張内容について問われたことについて被告は「覚えていない」と繰り返したが、それは理解しがたく、「記載内容の虚偽性を認識した」上の発言であると判断されたからであった。その一方で、議員辞職後に、政務活動費1,834万円を全額返還し、さらに社会的な制裁も受けたことなどを勘案して執行猶予がつけられた。
 被告が今後上告するのかどうかは知らないが、被告は、日本国内のみならず世界中でこの報道が行われ、日本の政治家のイメージを著しく失墜させた責任を十分に自覚して欲しいものだと思う。
 そして同時に、政治家は選ばれる人間であり、選んだ人間にも責任が皆無ではないと思う。テレビで見る限り、十分な良識を備え、リーダーとしての役割を果たし得る人間とはとても思えない。どうしてこんな人が選挙で当選したのか、簡単な問題ではないと思うが、選挙制度の問題や政治家と有権者の関係をめぐる問題などについても、この機会に検討する必要があるのではないか。つまり被告席に座っていたのは、野々村元県議だけでなく、今の時代の安易な選挙もその被告であったと考えるべきであろう。

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7月5日(火) 橿樹舎の フクロウ・ライトが お引っ越し 屋根から降りて 玄関横に…

 今日は、久しぶりの日曜大工。橿樹舎の屋根上で、夜になると輝いていた「フクロウ像」を設置し直したのである。
 実は、少し前に、この地域に台風以上の強風が吹き荒れたときに、この「フクロウ像」も、その強風にあおられて屋根から落ちかかったのであった。そのままでは危険なので、直ちに屋根から下ろしたのであるが、それを元の場所ではなく、玄関横に設置場所を変更することにしたのであった。

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 この「フクロウ像」は、橿樹舎のシンボルである。道沿いの屋根の上に置いてあったから、多くの人がこれを眺めていただろうと思う。そして、この「フクロウ像」は、屋根の上から北極星を見つめる形で置いてあり、風が吹いても微動だにしない生き方と考え方を象徴するものでもあった。だから、当然のこととして元の場所での復旧ということが念頭にあったのであるが、屋根の上というのは、電球の交換をはじめとするメンテナンスに苦労する。そこで、簡単に手が届く玄関横に設置場所を変更したという次第である。
 夜になって、新しい場所で光っている「フクロウ像」を見ると、これも悪くないという気がしてきた。玄関横だから、来客を歓迎するという新しい役割を帯びることになった。同時に、東向きになったわけだから、今度は、毎朝登ってくる太陽に顔を向けるフクロウである。夕闇に飛び立つ「ミネルヴァのフクロウ」ではなく、「希望と共に朝日を浴びるフクロウ」というのも良いものだ、そんな気がしたのである。

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7月4日(月) 10代の 投票率は 4割以下と 話題の割には 伸びなかったね

 昨日の日曜日、福岡県うきは市で市長選挙が行われた。うきは市などといっても、福岡県南部にある人口約3万人の小さな町であり、私も、これまで一度も名前を聞いたこともなかった。その市長選が話題となった。
 それがなぜかといえば、全国で初めて、18歳と19歳の若者の投票権が行使されたからである。その若い世代の投票率が発表されたのであるが、全体の投票率が56.10%であったのに対して、18歳と19歳では38.38%にとどまったそうである。全体の投票率を17.72ポイントも下回った。
 全国初のことでもあり、注目されていたことから、高校などでも特別授業を行って啓発活動を行い、候補者本人も、新しく有権者となる若者に初めての投票を強く訴えていたそうである。それでも、投票率は伸びなかった。

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 よく若者は「未来からやってくる使者」と呼ばれたり、「未来を映し出している鏡」と呼ばれたりする。この若者たちの考え方や行動というものが、未来をつくり上げていくという意味で、このように表現されるのであろう。
 そうすると、今回のうきは市の若者たちの投票行動は、日本の未来をどう暗示することになるのだろうか。少なくとも、政治に強い期待感や希望を抱く若者像を想像することはできない。国民が、その政治を見限った国は、求心力を失って、時とともにバラバラになっていかざるを得ないのではないか。そんな不安が胸をよぎったのであった。

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7月3日(日) 台風一号 やっと発生…? 観測史上 遅い方から 2番目だってね…

 台風が、日本の南方洋上で発生。今年の前半には、台風が一つも発生せず、こんなことは18年ぶりだと報じられた直後のことであった。7月3日の台風1号発生というのは、これまでの観測記録から言えば、歴代2位の遅さとのことである。一番遅かったのが平成10年の7月9日とのことであり、逆に一番早かったのは、昭和54年の1月2日とされている。いつの世も春夏秋冬は変わらないとよく言われるが、一つひとつの気象現象を取り上げれば、ずいぶん幅を持っているものだなと改めて感じたのであった。

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 地球上の気象現象はなかなか複雑である。今年の場合は、熱帯太平洋東部の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」が春まで続いたそうであるが、それがインド洋の海面水温を上げて、インド洋における海水蒸発を活発にしたことから、強い上昇気流がインド洋上に生まれ、それが大気圏で循環し、台風が発生・発達しやすい地域に下降気流を生み、それが台風発生を抑制したのではないかと説明されている。
 気象庁では、熱帯太平洋東部の海面水温が平年より低くなる「ラニーニャ現象」がこの夏発生する可能性が高く、そうなると、太平洋高気圧が強まり、日本が猛暑になる可能性が高いと語っているそうだ。
 なんにしても、この気候変調が、社会の大きな混乱に結びつかねばいいが…と感じたのであった。

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7月2日(土) バングラデシュで テロ発生! 日本人 7名殺害 コーラン読めず…

 バングラデシュの首都・ダッカ中心部で、テロ事件が発生。事件が起きた場所は、各国の大使館がある地域の高級レストランであり、ここには、数多くの外国人が出入りしていたという。IS系の「アマク通信」は、「ISの戦闘員が、ダッカにある外国人の好むレストランを襲撃した」と伝えたのだそうだ。バングラデシュは、イスラム教徒が人口の9割を占める国であるが、このエリアは、外国人が多く生活する場所でもあり、同国の中で異質エリアとみられていたようである。
 そして今回のテロ事件では、多くの日本人が巻き込まれた。日本人7人が殺害され、1人が傷害を負った。日本人をターゲットとしたテロ活動との報道もある。これらの日本人は、国際協力機構の事業に協力する企業の人たちであったそうで、現地のインフラ整備に携わっていたという。基本的には、バングラデシュの発展を願う善意の人たちであったのだろう。それだけに、残念なことであり、また亡くなった方々に心から哀悼の念を捧げたいと思う。

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 それと同時に、先に述べた通り、今や、ISにとってみれば、日本の国や日本人がテロの対象になる時代でもあることを十分に考えなくてはならないだろうと思う。後日談であるが、テロ犯人たちは、その店にいた人たちにコーランを声を出して読ませ、読めなかった人を殺害したという。自分たちと異なる人たちを敵とみなし、殺害しても良いという風潮が生まれてきていることが、とても気がかりである。

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7月1日(金) 山開き 海開き そして我が家… クーラー 開きだ!

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 7月1日。平成28年も、もうその半分が終わってしまったということである。今さらながら、時の速さを痛感する。
 7月1日といえば、日本各地で「山開き」や「海開き」が開かれる日である。本格的な夏がこの日から開幕する印象の日である。何を隠そう、我が家では、今日が「クーラー開き」の日となった。昨日までは、暑い暑いと言いながらも、なかなか最高気温が30度を超えることはなく、昨日の最高気温が26度、一昨日は23度ということであったので、まだクーラーを使うまでもないと考えていたのであるが、今日はいよいよ最高気温が30度を超える真夏日となったそうだ。もうそろそろ使ってもいいだろうという気持ちになって、この夏初めてクーラーのスイッチを入れた。
 なおこの日は、松山市方面のキャラバン活動であった。とはいっても、調査キャラバンではなく、挨拶回りと言った方が適切であったかもしれない。前々から一度お礼にお伺いしなければいけないと思っていた愛媛大学医学部を皮切りに、旧知の人たちを次々に訪ねて行った。この夏の韓国の旅では、坂村真民先生の足跡も訪ねてみようと思っていて、砥部町にある「坂村真民記念館」も訪れて、館長と意見交換も行った。
 その他に、旧友を訪ねたりもした。あちこちに自動車を走らせたわけだが、車に付いている外気温度計は、34度に達していた。暑いはずである。

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