8月6日(土) 広島で 原爆投下 その時刻 リオの五輪じゃ 開会式が…
8月6日と聞けば、すぐに頭に浮かんでくるのは、広島に原子爆弾が投下された日。数多くの民間人が、その熱線と爆風によって即死し、その段階で生き残った人たちも、放射線障害の影響で、その後次々と亡くなっていった。原爆死没者名簿に掲載されている人数は、平成27年の段階で29万7,684名になるのだそうだ。戦争中のこととは言え、たった一発の爆弾でこれほどの人たちを殺戮し、さらに数多くの人たちに後遺障害を残した原子爆弾の非人道性については、これからも広く世界に訴え続けねばならないだろう。
時ちょうどこの日は、リオデジャネイロオリンピックの開会日でもあった。この原爆が投下された時刻は、開会セレモニーとしてのショーの最中であり、そこに日本をイメージさせるダンサーたちを登場させて、オリンピックが平和の祭典であることを連想させる演出も行われたということである。この開会式の日程設定は、意図的にこの日を選んだのかどうかはよく知らないが、絶妙のタイミングで全世界に向けてのアピールがなされたに違いない。
広島から見れば、地球のちょうど裏側で、平和記念式典と同時刻に、平和のシンボルとされる世界的なイベントの開会式が開催されていたということになる。それが、とても興味深いことに思え、今日のイラ短を描いたのであった。
もっとも、多くの人たちの関心は、原爆の式典ではなく、オリンピック開会式に向けられていたと思うが…。
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