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9月30日(金) 小池知事 豊洲調査の 報告後 いよいよ切り込み 都庁体質

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 豊洲市場の盛り土問題に対する対応で関心を集めている、東京都の小池知事が、記者会見。この盛り土問題についての庁内検証報告を発表したが、その検証では、政策決定過程の責任者を特定できず、知事は、都庁において「ガバナンス(統治)と責任感が欠如していた」と強く批判した。
 この庁内調査については、都幹部は「今回で一区切り」との認識を示しているが、知事はそれで納得していない様子で、これから先は、知事が本部長を務める「都政改革本部」が、職員からの内部通報制度などを通じて、さらに全容解明を目指す考えだという。
 つまり、小池都知事は、今回の報告書に見られる都庁内部の「無責任体質」や「隠ぺい体質」こそを問題視し、それをマスコミに大きく取り上げさせ、さらに関係団体や都民の怒りを自らの味方にして、これまでの都庁体質に本格的な切り込みを始める構えのようである。いわば、この豊洲市場問題を切り口として、むしろこれまでの都庁の組織や体質を切り崩し、自分のリーダーシップを確立しようとしているように見える。
 問題は、それをやり抜くだけの力が、都知事にあるかどうかである。破壊は勢いだけでやれるが、建設には、細かな配慮と膨大な時間・エネルギーが必要である。今のところは、都知事側が都庁を追い込んでいる印象もあるが、さて今後のこととなると、いかがであろうか。

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9月29日(木) 岡山の 最上稲荷の 奥の院 山頂着いたら 雨降り出した…

 「岡山キャラバン」を行う。
 この日は、私の長男・喬一が、岡山の病院で診察を受けるというので、それに立ち会おうと岡山に出かけたのであった。そしてそれが午前中で終了したので、その後、少し前に三選を果たしたばかりの近藤・高梁市長にお会いすることとしたが、そのアポイントが夕刻であったので、その間の時間を使って、最上稲荷に出かけることにした。

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 この最上稲荷というのは、実は、神社ではなくて、日蓮宗の寺である。正式名称は、「最上稲荷山妙教寺」。伏見稲荷、豊川稲荷に並んで、日本三大稲荷の一つとされることがある。以前から、一度訪れてみたい場所であった。
 通常の参拝者は、本殿でお参りするだけだと思うが、今回は少し時間があったので、その本殿裏にそびえる山の上まで登ってみることにした。それは、その山頂部(約287メートル)にある「八畳岩」と呼ばれるところに、「最上位経王大菩薩」が降臨され、それがこの最上稲荷の起源であるとされていたからである。
 不思議なことだが、私がその八畳岩に着いた途端に、雲間からかなり大粒の雨が降り注いできた。これが何を意味していることなのか、分かろうはずもないが、何かしらの天意が含まれているのでは、と感じたのであった。
 その後、高梁市役所で、近藤市長と懇談。そして仲間と夕食を一緒に取り、新居浜に戻る。

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9月28日(水) 日本ハム 激しく競り合う その果ての リーグ優勝 スマホよりハム!

 日本のプロ野球も、いよいよ最終盤。セ・リーグでは、広島が早々とリーグ優勝を決定したが、パ・リーグでは、日本ハムとソフトバンクが最後まで激しく競り合う展開となった。そして今日、日本ハムが一試合を残して、リーグ優勝。日本ハムは、最大で11.5ゲーム差にまでなっていた劣勢を、その後に15連勝を果たすなど、後半で一気に追い上げて、優勝。野球評論家によれば、「これは奇跡の優勝」とまで表現する人もいた。それだけに、優勝決定に対する日本ハムファンの熱狂ぶりは大変なものであったようである。
 私自身は、決して野球ファンというわけではないから、野球そのものについて論評する力は持ち合わせていないが、それでも、「投げて良し打って良し」の大谷翔平選手の活躍ぶりには注目せざるを得なかったし、チームプレーの野球においても、一人の有力な選手の存在が勝敗を分ける、ということに強い関心を持った。

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 日本では昔から「花より団子」と言われてきたが、今回の競り合いは「スマホよりハム」という新しい言葉を生み出しそうである。つまり、スマホに代表される「ヴァーチャル情報」よりも、実際にお腹を満たしてくれる「食い物」の方が大事?そんな言葉に共感を覚える人も多いのでは?
 パ・リーグでは、これから日本シリーズ進出を争うクライマックスシリーズが始まる。ここでも「スマホよりハム」となるのか否か、興味深いところである。

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9月27日(火) 政治とは まつりごとなり 大見得も 立廻りもあり 歌舞伎の舞台

 アメリカの大統領選挙は、11月8日の投票日に向けて、もう残すところが約1か月半。最終盤の討論戦に突入した。
 この日は、民主党候補であるヒラリー・クリントン氏と、共和党候補であるドナルド・トランプ氏の1対1の直接対決。数多くの有権者が、テレビを通して見守ったのだそうだ。今回のこの討論会の結果は、テレビ局の調査では、クリントン氏の勝利と報じられ、一方で、インターネット上では、トランプ氏が勝利と伝えられていて、アメリカ社会の分断化現象がこんなところにも顕著に現れているようである。

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 私は、テレビのニュースを通して、この討論会の様子や有権者の反応を垣間見ただけであるが、その討論会は、言論バトルと呼ぶのがふさわしいものであった。よく政治は、「まつりごと」であると言われるが、特に選挙においては、祭りのような熱狂を伴うものでなくてはならないようだ。アメリカの大統領選挙というものは、舞台の上で繰り広げられる対決のドラマを見せられているような印象である。
 私が連想したのは、「歌舞伎の舞台」。役者が舞台上で演ずるなかには、「大見得」もあれば、「立廻り」もある。ここでは些か大仰な演出も許されるということであろう。それにしては、今回のテレビ討論では、小技ばかりが次々と繰り出され、あまり大技が登場しなかったような気もする。これでは、有権者も少し欲求不満になっているのではないか、そんな気もしたのであった。

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9月26日(月) この国に 課題山積 その荒波に 国会丸は どう立ち向かう?

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 第192臨時国会が召集された。今国会の会期は、11月30日までの66日間。この夏に行われた参議院議員選挙の後、初めての本格的議論を行う国会となる。
 この召集日に、安倍首相は早速、衆参両院の本会議で所信表明演説を行った。その中では、今この国が抱えている問題や安倍政権が目指す政策課題について幅広く触れていたが、それを聞いていると、現今の日本政治は、まさに課題山積という印象である。その項目だけを列挙してみても、以下の通りである。
 災害復旧・復興(東日本大震災に加え、今年になって発生した熊本の大地震やいくつかの台風被害などへの対策)、アベノミクスの加速(英国のEU離脱や中国経済の停滞に対して政策を総動員)、一億総活躍社会に関する諸課題(働き方改革を通して、わが国の未来を切り開く)、地方創生(観光立国や農政改革、そして世界一を目指す中小企業育成など)、地球儀俯瞰外交(地域紛争、大量の難民相次ぐテロ、地球温暖化問題等への貢献、日米の希望の同盟、プーチン大統領訪日、韓国・中国との戦略互恵関係、北朝鮮問題など)、そして天皇陛下の生前退位の問題…。
 まさに荒波に向けて船出する「国会丸」と呼ぶべきであろう。小さな問題で揚げ足を取るのではなく、基本問題をきちんと論じ合い、その上に建設的な結論を生み出すような国会であってほしいと願うものである。

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9月25日(日) ラッセルの 幸福論とは 一言で 内なる平和と 外なる調和

 今日は、「人間哲理研究会」。取り上げたテーマは、「バートランド・ラッセルの幸福論」であった。
 バートランド・ラッセルは、イギリスの哲学者であり、論理学者であり、数学者である。若い頃から、戦争に反対し続け、逮捕されたこともある。教育の重要性を主張し、フリースクール運動の支援も行った。また、晩年は、核兵器廃絶運動に身を投じ、1955年には、「ラッセル=アインシュタイン宣言」を発表。その運動が、「パグウォッシュ会議」につながり、国際的な平和運動を生み出した。

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 ラッセルは、世界3大幸福論の1つとされるこの著書において、何が人々を不幸にするのか、ということを論じた上で、幸せに生きるために必要なものは何かと論じている。そしてその結論としては、人間が、自らの内面において、心の平和が実現されていることと、他の人の幸せを考えることを通して、周りの人たちとの間に大きな調和が生まれていることだと論じている。
 問題は、この内なる平和と外なる調和というものが、どんな思いと行動から生まれてくるものであるかということである。「語るは易く行うは難し」という類のものではあるまいか。
 今回の勉強会では、その概論を述べるにとどまったので、これから先、さらに具体的な問題として、この応用問題を解いてみたいと考えたのであった。

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9月24日(土) カド番の 豪栄道が 初優勝 不動の表情 既に横綱???

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 今場所で負け越せば、大関から陥落してしまうカド番の豪栄道が、千秋楽の一日を残して優勝。ここまでの取り組みは全勝である。
 豪栄道は、高校時代に様々な大会で優勝し、11冠を獲得。鳴り物入りで相撲界に入り、新入幕でいきなり優勝争いに絡む11勝。敢闘賞を獲得するなど、多くの人の期待を集めた。しかし、野球賭博に関与して謹慎したこともあり、また、大関に昇進した2年前からは、次々に怪我をして、何度もカド番大関となった。
 幾多の苦難を乗り越えて歩んできた相撲人生であったようで、今回の優勝には、普段表情を表さない豪栄道が目に涙を浮かべていた。感極まるものがあったのであろう。
 豪栄道には、もうすでに横綱としての風格が備わっているようだ…というのが私の率直な印象。勝負に勝っても、負けても、その感情を表情に表すこともなく、淡々としている姿が、昨今の軽薄な世相の中で、ひときわ輝いて見えるものであった。
 日本の伝統精神というものは、いついかなる時にも自分を見失わないという強い主体性に裏打ちされたものだと私は思う。その日本の国技たる相撲において、その精神を体現した存在が、横綱であるはずで、豪栄道には、来場所でもぜひ優勝を果たし、真に横綱たる風格を備えた横綱になってほしいものだと願ったのであった。

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9月23日(金) 本年も 日本人が 受賞せり 「股のぞき」での イグ・ノーベル賞

 今年も、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる「イグノーベル賞」を、日本人が受賞。
 「イグノーベル賞」とは、「ノーベル賞」に否定を表す接頭辞として「ig」を加えたものであり、ノーベル賞に対するパロディーとして、受け止められているものである。通常、ノーベル賞が対象としている科学といえば、余りにも堅苦しく、また一般の人からすると縁遠い世界のように受け止められているのに対して、笑いや皮肉のこもった発明を取り上げることによって、科学に対する興味や関心を呼び起こすことが目的であると説明されている。

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 今年日本人が受賞したのは、その「イグノーベル賞」の「知覚賞」であり、受賞者は、立命館大学の東山篤規教授と大阪大学の足立浩平教授。受賞テーマは、「前かがみになって股の間から逆さまに風景を見ると平面的な絵画のように見えるのはなぜか」というもの。この「股のぞき」をすれば、遠くのものが近くに見えるように錯覚することが確認されたのだそうだ。そしてそれは、頭が逆さまになったその姿勢によって引き起こされることだと推定されている。
 こいつはひょっとすると、「政治をもっと身近に」と語りかけるスローガンがよく見かけられるが、国民や有権者が政治を「股のぞき」すればいいのかもしれない…「政治を身近にする研究」として、柳の下の2匹目のドジョウを狙ってみても面白いかもしれないなと思ったのであった。

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9月22日(木) 壮大な 宇宙進化を つかさどる 尊い存在 それが人間

 「教育思想研究会」の日。今回取り上げたのは、ルドルフ・シュタイナーの教育思想である。
 シュタイナーは、1861年にバルカン半島で生まれ、その後、オーストリアやドイツで活動した哲学者であり、教育者である。日本で言えば、明治・大正の時代に活躍した人である。神秘思想家と呼ぶ人もいる。彼は、人間の通常の五感では、事象の表面しか捉えることができず、この感覚を超えた高次の感覚(霊的感覚)によってこそ、その事象の本性を把握することができると主張した。そしてそれを「人智学」と呼んで、その考え方の普及のために、「一般人智学協会」を創設し亡くなるまで活動を続けたという。また、教育分野でも、この考え方に基づく学校を創設する運動を進め、今、全世界に900校以上の学校があるという。

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 このシュタイナーの思想は、言葉での説明を超越するものとされ、理解は容易なものではない。彼の主張は、宗教的主張だとして、学問とすることに疑問を呈する人もいる。そして教育面では、知識教育を重視する近代教育に対して、そのアンチテーゼを提示するものとも言え、様々な議論を巻き起こしているようである。
 いま、教育において、道徳教育が大切だと主張する人が増えているが、それが単に論理の世界だけで為し得る教育なのか否か、シュタイナーの教育思想は、そこに大きな問題提起を投げかけている気がした。

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9月21日(水) 人為的 経済操作は 劇薬か? 副作用への 懸念拡大!

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 日銀は、金融政策決定会合を開き、長短金利を政策運営上の目標とする新たな金融緩和の枠組みを導入。つまり、これまでのマイナス金利政策を維持した上で、さらに長期金利の指標となる10年物国債利回りを0%程度に誘導すると決定。さらに、この金融緩和政策を、物価上昇率が2%を安定的に越えるまで続けるという方針も示した。
 今回のこの決定については、長期金利というものが、政策的に誘導可能なものか否かという点に、疑問と批判が寄せられているようである。確かに、金融政策というものは、短期的には経済市場に強いインパクトを与えることができ、多少の経済誘導が可能だと思う。しかし、長期的な経済を金融だけでコントロールできるかといえば、それには私も疑問を持たざるを得ない。黒田・日銀総裁は、かねてから経済目標実現のためにできることはなんでもすると語ってきているから、今回も、その強い決意のもとに決定したことだと思うが、あまりにも目先での効果を求める「劇薬」的な手法に、今後の副作用が気がかりである。
 課題は、民間企業が強い経済競争体質を獲得し、日本経済そのものが強くなることである。金融面からのショック療法も必要だが、本当に企業体力が強化されてきているのかどうか、その面の検証もしっかりとせねばならないと思う。
 私自身は、少し前のマイナス金利政策も含め、現在の日銀の取り組みには、懸念を禁じ得ない気持ちである。

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9月20日(火) 台風が またも上陸 日本列島 今現在で もう6個目だ

 この日の午前0時過ぎ、中心気圧945ヘクトパスカルの非常に強い台風16号が、鹿児島県の大隅半島に上陸。その後、日本列島の太平洋沿岸を東進し、日本各地に、暴風と豪雨の被害をもたらした。
 特筆すべきは、この台風で、今年の日本列島上陸数はすでに6個。これは、昭和26年に統計を取り始めて以降、年間上陸数として第二位となるのだそうだ。まだ9月であるから、今後さらに台風来襲ということも考えられ、今後さらなる被害を警戒しないといけないと思う。
 なぜ今年は、日本列島を直撃する台風が多いのかということであるが、気象専門家によれば、太平洋側と大陸側の両方に強い高気圧が張り出していて、その谷間部分を台風が偏西風に乗って進んでくるからなのだそうだ。

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 このことは、最近の国際情勢の中における日本の状況を連想させるものであった。つまり、太平洋側からはアメリカからの圧力、そして大陸側からは中国からの圧力、この両者の圧力の狭間に日本政治や経済が置かれていて、様々な問題をかなりストレートに受け止めねばならなくなっている姿によく似ていると感じたのであった。
 確かに、日本は、これから先、二つの大国の狭間ならではの様々な問題に対応しなくてはならないだろう。しかしこれはチャンスでもある。主体性を失わず、政治的・経済的に防災対策をきちんと打っていくことが必要だと考える。

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9月19日(月) 200もの 世界記録を 生み出して パラリンピックが 幕降ろしけり

 リオデジャネイロで開催されていたパラリンピックが閉幕。この大会には、159か国・地域と難民選手団で、合わせて4,333名の選手が参加したのだそうだ。そして、ここで誕生した世界新記録は、200を超えたのだという。
 一方、日本はといえば、132名の選手を派遣していたのであるが、金メダルを取ることが叶わず、銀メダルが10、銅メダル14という結果であった。開幕前までは、確か金メダルは10個が目標と聞いていたので、日本の大会関係者は、少し残念な結果ととらえたようである。日本の選手以上に、世界の競技レベルが急速に向上し、それに十分日本がついていけなかったということなのであろう。

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 しかし、以前にも、開会式の時に、このパラリンピックのことをイラ短に描いたのであるが、このパラリンピックを、あまりにも国家の威信をかけた成績重視の競技会としてしまっては、本来の趣旨を見失ってしまうことになるのではあるまいか。障害を負った人たちも、もっとスポーツを楽しめる社会にしようというのが本来の目的であったのであろうから、あまりにも競争主義的で、スポーツショー的な考え方が支配的になると、趣旨が歪んでしまうのではあるまいか。そして、その障害者の中での新たな差別が生まれてくることにもなりかねまい。
 このパラリンピックが終わり、聖火が消えたら、その後に暗闇だけが残った、とならないような配慮も必要である。

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9月18日(日) 世の中は 「生物学」が 原則と 人生歩みし 後藤新平

 「人間論ゼミ」の日。今回は、「後藤新平の人生と思想、そしてその晩年」というテーマであった。
 後藤新平は、幕末期に、今の岩手県奥州市で生を受けた。この地域は、戊辰戦争で幕府側について戦ったので、明治新政府になって、武士の身分を失い、食べる物にも困るような生活になる。さらに様々な社会的差別も受けたようである。しかしそんな中で、後藤新平は、様々な人間関係に恵まれ、また本人の能力と努力もあって、最初は医者として、そしてその後は内閣府衛生局の官僚として、頭角を現していくのである。そして、児玉源太郎が台湾総督に就任した時に、実質的に台湾統治のトップとなる民政局長になるのである。そしてそこで大きな業績をあげた後藤は、その後、様々な重要な役職に就くようになり、満鉄の初代総裁や逓信大臣、内務大臣、外務大臣、東京市長などを歴任する。また、人の育成という面では、拓殖大学第3代学長やボーイスカウト日本連盟初代総長などにも就任している。日本初の放送局、東京放送局の初代総裁でもあった。

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 私は、もう4年くらい前であろうか、岩手県を訪れる機会があったので、その時に奥州市の「後藤新平記念館」も訪問した。その時に購入した色紙が、「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬよう」と書かれたものであった。
 これは、今も私が大切にしている言葉である。

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9月17日(土) “こち亀”が もう40年? 年とらぬ 両さんを見て 首かしげけり

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 このしばらくTVで取り上げられてきたことの一つに、スタート以来40年を迎える漫画がいよいよ最終回を迎えるという話題があった。これは、「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」という漫画であり、これが最初に週刊ジャンプに掲載されたのが、私がまだ大学生だった頃。あの当時から、主人公の警察官・両津勘吉の破天荒な考え方や振る舞いが引き起こすドタバタ劇が面白くて、大人気であった。
 この頃は漫画に目を通す機会もなくなり、雑誌にどのような漫画が掲載されているかも知らないが、この「こち亀」がずっと休むことなく連載され続けていたと聞いて、懐かしく思うと同時に、これだけ変化激しい時代に、よくもこんなに長い間連載が続いたものだと驚きを禁じ得なかった。
 テレビで紹介される主人公の両さんを見ていると、昔とちっとも顔つきも雰囲気も変わってはいない。専門家によれば、時代性を取り入れながら少しずつ漫画も変わってきているのだと説明されていたが、おそらくそれは使う道具だとか背景の風景描写などが変わったのであって、主人公そのものはほとんど変わっていないのではあるまいか。
 私はこの頃、時の流れの中で、変化しないものに強い興味と関心を抱くようになった。その思いからすれば、この「こち亀」もその対象である。人の心に不変の求心力を与えるものとは何か、時間ができればそんなことも考えてみたいものである。

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9月16日(金) 沖縄じゃ 辺野古埋め立て だけじゃなく 国との谷間も 埋め立てられず

 辺野古沖埋め立て問題に関連して、国が起こしていた裁判の判決が、福岡高裁の那覇支部で出された。それによると、昨年10月に、翁長知事が、前知事が行った辺野古の埋め立て承認を取り消したことの違法性の確認を求めたことに対し、裁判所は、それを違法と結論づけた。
 その判決文によれば、「国防と外交は国の本来的な任務に属し、国の判断はそれが不合理でない限り尊重されるべき」だとして、前知事による埋め立て承認は、「不合理な点があるとは言えない」として、それを後の知事が取り消すことは違法と判断したということである。
 これに対して、翁長・沖縄県知事は、早速、これは不当判決であるとして、上告の意思を示した。

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 この問題は、これまでも長い時間をかけて国と県が協議をしながら取り組んできた課題であるが、結局話し合いでは決着がつかず、司法の場で決着をつけざるを得ないということである。
 辺野古埋め立ての問題は、海の埋め立てというだけでなく、国と沖縄県の間にも深い谷間を生み出してしまい、こちらの谷間のほうも、中々容易には埋められない状況になったようである。しかし、裁判による決着というのも、国の公権力である司法権による決着ということになるわけであり、ますます谷間の闇は深くなっていくということかもしれないと危惧の念を抱いたのであった。

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9月15日(金) 蓮舫さん その顔つきは 肉食系… これからどんな お肉食べるの?

 野党最大の党・民進党の代表選挙が行われ、蓮舫氏が当選し、日本の政党史上初めての女性代表が誕生した。民進党は、政権を離れて、もう4年になろうとしているが、いまだに党再建の方向が見えない。その閉塞感に対して、蓮舫氏が新しいイメージを与えることを期待しての代表就任という意味があるのだろう。

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 蓮舫氏の顔つきは、見るからに攻撃的である。舌鋒も鋭い。少し前にはやった言葉遣いで言えば、「肉食系」である。政敵を食いつぶすくらいの気迫で戦わなければ、民進党を立て直すことができないという危機感を背負っているということか。
 ならば、さてこれからどんなお肉を食べるのだろうかと、気になってくる。まずはなんといっても、安倍政権というビッグステーキであろうか。これは大きいだけではなくて、なかなか固そうである。ナイフの刃の方が負けてしまうかもしれない。それから次には、共産党を含んだ野党共闘路線であろうか。この方針については、民進党内部でも大きく意見が割れている。自分の体にナイフを突きたててその肉を食うということになるのだろうか。さらには、TPP問題や安全保障問題をはじめとする国の大きな外交案件、または国内の極めて厳しい財政再建問題もある。
 血の滴るような肉を次から次へと食べねばならないようである。その手腕をこれからしっかりと拝見したいと思う。

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9月14日(水) 文殊でも 知恵尽き果てる ことあるか… 退くも地獄で 進むも地獄…

 このしばらく、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」をこれからどうするかという話題が、よくマスコミ上に取り上げられている。今日も、松野・文部科学大臣が、記者会見の中でこの問題に触れて、さらに「関係機関と調整している」と述べたそうだが、政府や自民党内では、既に廃炉やむなしという考え方が次々に示されている状況である。
 この原子炉が建設され、稼働を始めた頃には、「夢の原子炉」と呼ばれ、この種の高速増殖炉が数多く稼働するようになれば、もう日本のエネルギー問題は解決できるのだと語られたものである。

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 しかし、稼働の1年後には、大規模なナトリウム漏れ事故を起こし、しかも、これを運営していた動燃の情報隠し体質が国会などで強く批判され、「もんじゅ」は、迷走状態に入ってしまった。その後も修理や改良が加えられて、幾度か、再起できると思われる場面もあったのだが、その度に問題を引き起こし、結局は、ほとんど稼働できないままに、年月を重ね、建設費と維持費を合わせて1兆円を超える国費を投入したにもかかわらず、成果らしい成果はほとんど得られないという深刻な事態になってしまったのである。
 「もんじゅ」の名称は、「文殊菩薩」からつけられたものだそうだ。「三人寄れば文殊の知恵」と言われるように、知恵の象徴である。その「もんじゅ」が、進むも地獄、退くも地獄という事態に陥っている…。いやはやなんとも…。

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9月13日(火) 医療費が ついに大台 40兆円 GDPの 一割真近

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 厚生労働省が、2015年度の概算医療費を発表。それによれば、1年間の医療費総額が、41.5兆円に達したということである。その内訳をみると、入院に対して16.4兆円、外来に対して14.2兆円、調剤に関して9.4兆円、そして歯科医療に関しては2.8兆円ということである。特に大きな伸びを示したのは調剤であり、前年度比で9.4%の増となっている。C型肝炎治療薬やガン治療薬「オブシーボ」などの高額新薬の登場がこの現象を招いているとして、今後、薬価の見直しにも取り組む方針のようである。
 それにしても、医療費総額の増大は急速である。今から60年余前の昭和30年には、国民医療費総額がわずか2,400億円である。それが昭和40年に初めて1兆円を突破、昭和53年に10兆円を突破、そして30兆円突破が平成11年のことであった。この調子で医療費が伸び続けていけば、これから先の少子高齢化社会の深刻化(保険負担者の減少)も併せ考えれば、国民皆保険制度が存続不可能という事態にもなりかねない。しかも、年金や社会福祉の費用も増大し続けており、これらの合計額は、もうすでに100兆円を突破している。
 これらの費用には、国の財政からかなりのお金を投入している状況であり、財務省の危機感もよくわかる。消費税増税だけでなく、費用軽減の問題も含めて、さらに検討を進めていく必要があるだろう。

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9月12日(月) “AIで 社会変革” 新会議 心の視点が 勘所だね

 政府は、成長戦略を具体化するための官民会議「未来投資会議」を首相官邸で開催。この会議の議長は、安倍総理であり、内閣全体で、「第4次産業革命」を推進する戦略を議論する構えである。
 安倍総理は、この初会合において、「国民生活の利便性を抜本的に高め、地方を主役に世界を目指す。新たな技術革新の芽を、社会変革につなげるような産業構造に改革していく」とその思いを述べたと言う。

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 「成長戦略」というのは、口で言うのは易しいが、それを現実政策として動かしていくのは、極めて困難な取り組みだと思う。この分野での主役は、政府というよりも、むしろ民間企業であり、これら企業が画期的なビジョンを持っていて、しかもそれを多くの人たちの心を合わせながら、ダイナミックに動かしていかねばならないからである。
 今回の会議では、「AI」が、一つのキーワードとして浮上しているようであるが、技術というものは、それだけで経済を発展させられるものではない。その技術が効果的に使われるための社会システムが必要であり、しかもそれによって生み出される社会を善と考える思想も伴っていなくてはならない。そう考えると、実は心の視点が極めて大事な段階に入ってきていると言えるのではなかろうか。
 そろそろ、常識的な発想の積み重ねではなく、天才によって新視点が切り拓かれるべき段階かもしれないと思う。

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9月11日(日) オバマさん 初志は何ぞと 考えた… そこに見たるは 哲人政治!

 「フォレスト・トレンド勉強会」の日。今回取り上げたテーマは、「オバマ大統領の初志はどこまで実現したか」。
 オバマ大統領は、2009年1月20日に、第44代アメリカ大統領に就任。それ以来、約7年半にわたって、世界最強国のリーダーとして、その務めを果たしてきた。そして、この11月8日には、大統領選挙が行われ、新たな大統領が選出される。つまり、オバマ大統領に残された時間は、もう2か月。

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 この時にあたり、オバマ大統領は、どのような初志を胸に抱きながら大統領に就任し、それから約8年間、その思いを基に何をしたのか、そして何を後に残すことになるのか、そんなことを総括してみたいと考えたのであった。
 そこで取り上げたのが、「大統領就任演説」と、上院議員時代に発表した本『合衆国再生』であった。それらを読むと、オバマ大統領がいかに強い理想を胸に抱きながら、大統領に就任し、そして、闘い続けてきた年月であったかが理解できた。そして恐らくは、当初の思いからすれば、実現できずに残された仕事の方が多いだろうとも思った。
 しかし、オバマ大統領は、人々の意識を動かすことがどれほどに困難なことかを、十分に理解もしていたし、その覚悟も持っていたに違いない。そして、その初志に基づいて、大統領としてその挑戦をやり続けてきた。おそらくは、大統領の座を去った後もその取り組みを続けるだろう。
 私の目には、オバマ大統領は、正に哲人政治家であった。

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9月10日(土) 広島が リーグ優勝! テレビでは カープファンらの 大爆発だ…

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 プロ野球の広島東洋カープが、この日行われた対巨人戦で勝利を収め、セントラルリーグ優勝を決定。広島にとっては、なんと25年ぶりのリーグ優勝になるのだそうだ。テレビを見ていると、カープファン皆さんが、四半世紀も待ちかねた優勝であっただけに、溜まりに溜まったマグマが一気に噴出したような爆発ぶりであった。
 広島といえば、私がまだ若い頃は、結構強いチームであった。幾度もリーグ優勝したのみならず、日本シリーズで勝利を収めて日本一になったこともあった。それがこのしばらくは、上位に顔を出すこともできないような低迷が続いていた。野球評論家が、今回広島が優勝した理由についてあれこれと語っていたが、私はやはり、選手が心を一つにして戦ってきたことが、その最大の理由であると思う。
 そしてその心の求心力は、ベテラン黒田博樹が、大リーグの高年俸を振り捨てて、広島に戻って、選手たちの心を引っ張ったことから生まれたものではなかっただろうかと思う。その捨て身の姿勢が、広島ファンの心にも、大きな求心力を生み出したように見える。
 つまり、究極のところ、一人の人間の存在である。その周りに多くの人々が集まって、巨大な反応を引き起こしたことが、この大きな爆発力に結び付いたということか…。
 日本社会も、このしばらく低迷気味であるが、それを打ち破る人がこれから登場してくるのであろうか。そんなこともふと思った今回の広島優勝のドラマであった。

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9月9日(金) 北朝鮮 核弾頭の 爆発実験! 落下死覚悟の 綱渡りかも…

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 今日、北朝鮮が核弾頭の爆発実験を行った。これまでで通算5回目となる核実験であるが、今回は、TNT火薬換算で10キロトン程度の爆発とされ、過去最大規模であったそうだ。そして北朝鮮側の声明によれば、この核弾頭は、「戦略弾道ミサイルに装着できるように標準化、規格化された」ものであり、しかも、この「小型化、軽量化、多種化されたより打撃力の高い核弾頭を必要なだけ生産出来るようになった」として、今後、北朝鮮は核戦略をかなり高い自由度で展開できるようになったとしているのである。
 さっそく国際社会は、これに反応し、北朝鮮への追加制裁を強める構えである。そしてこれまでは経済制裁に慎重であった中国も、これ以上の北朝鮮による挑発を認めがたいとして、同調する動きを見せている。北朝鮮はますます孤立感を深めていくことにならざるをえないだろう。
 しかし、北朝鮮側は全く動じる様子を見せていない。いやむしろ批判が強ければ強いだけ、北朝鮮は世界の強国入りを強調して、国威発揚の道具に使う構えのようである。
 考えてみれば、北朝鮮という国は、名前こそ民主主義人民共和国であるが、その実態は、金正恩・朝鮮労働党委員長一族のための国家である。この一族が生き延びるためには、国際社会に向けても、国内に向けても、強い姿勢を示し続けねばならないということだろう。それが、たとえ落下すれば死に至る綱渡りだったとしても…。

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9月8日(木) ブラジルで パラリンピックが 開幕す 「協」対「競」の 矛盾抱えて

 ブラジルのリオデジャネイロでは、先日閉会したオリンピックに続いて、今度はパラリンピックが開幕。全世界から数多くの障害者たちが集まってきて、12日間の熱戦がこれから始まる。
 普段は、社会の日陰で生活し働く印象の強い障害者たちが、このパラリンピックの間は、強いスポットライトを浴びる。それが、多くの障害者たちに様々な希望を与えることになるだろう。また、障害を持たない人たちに、障害者に対する偏見を改める良い機会を提供することにもなるだろう。パラリンピックという名称は、「パラレル・オリンピック」の意味で、この頃は使われているのだそうだ。「もう一つのオリンピック」とでも訳せばよいのだろうか。選手たちの活躍と大会の成功を心から祈りたい気持ちである。

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 ただ、このパラリンピックには、大きな矛盾も含まれていることを忘れてはならないと思う。障害者福祉は、基本的には、効率や成果で競い合わない、つまり、強者も弱者も、協調する社会を理想に掲げて行われている。一方、パラリンピックは、ある競技ルールのもとで、世界一を目指して激しく競い合うという世界である。基本に、二律背反の大きな矛盾をはらんでいると言わざるを得ない。
 しかし、人が生きるとは、こうした矛盾の中で生きることでもある。そういうことも、このパラリンピックの機会に、認識し合う必要があるのではなかろうか。

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9月7日(水) ASEANの 議長声明! 伊方での 原発運転! おっかなびっくり…

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 ラオスの首都ビエンチャンで開かれていたASEAN首脳会議の議長声明が発表された。
 それによれば、ASEAN圏域で目下最重要課題であるはずの南シナ海問題について、「深刻に懸念する」として「国際法に従った紛争の平和的解決を追求する」との表現は織り込まれたが、少し前に出された仲裁裁判所判決への言及もなければ、中国を名指しで批判することも行わなかった。この結果は、議長国であるラオスが、中国から多額の援助を受けていて、当初からこの問題への取り組みに腰が引けていたことから、十分に予想されるものではあったが、領土問題に関する厳しい現状に対して、いささか生ぬるい対応という印象である。
 一方、目を愛媛県に転じてみると、四国電力伊方原子力発電所3号機が、今日から営業運転を再開したと報じられた。これも、福島第一原発における重大事故発生以降の原発批判の嵐の中にあって、電力会社側は、きわめて低姿勢。これまで慎重の上にも慎重に対応しながら、ようやくここに至ったという印象である。
 腫れ物に触るような対応…それが、この二つに共通している。考えてみれば、大きな対立を生み出しかねない問題に対して、出来る限り慎重に対応していこうとする姿勢は好ましいものだと思う。ただしそれも程度もの、あまりに長い時間、問題にふたをし続けていると、国民感情のガス圧が高まり、一気に爆発ということもありうる。塩梅が大事…。

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9月6日(火) 武器なのか 武器じゃないのか 巡視船 フィリピン政府に 日本が供与

 ASEAN関連首脳会議出席のためにラオスを訪れている安倍総理は、この日、フィリピンのドゥテルテ大統領と会談。両首脳は、中国が進出を進める南シナ海問題について意見交換を行い、フィリピンの海上警備能力を高めるために、大型巡視船2隻をフィリピンに供与することを決定した。また、海上自衛隊の練習機「TC90」を最大5機貸与することも正式に決定。ドゥテルテ大統領は、それに一定の評価を与えた上で、この7月に出された仲裁裁判所判決について、「その結果は尊重されるべきだ。一方、中国の対話は今後も行っていく」と述べ、安倍総理はそれを支持する考え方を示したという。

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 これでとりあえずは、南シナ海問題で、フィリピンが中国に一方的に押し切られるのを防ごうということであるが、これで一件落着ということではあるまい。ドゥテルテ大統領は、一筋縄では行きそうにない政治家である。よく言えばタフネゴシエイターということになるが、悪く言えば乱暴狼藉者という印象である。日本やアメリカ、そして中国などを巻き込んで、自分の思いのままに状況を強引にふりまわそうとするかもしれない。それに、日本やアメリカの国民世論が対応しきれるかどうか、大きな懸念がある。
 それにしても、巡視船は武器ではないというのが日本政府の解釈であるが、国際的にその解釈が通用するものかどうか、それも気がかりである。

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9月5日(月) 中国に とりて日本は 目の上の タンコブかもね 無視もできぬが

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 杭州で開催されていたG20が閉会。世界経済の持続的な成長のために「すべての政策手段を活用する」ことを基本方針とした首脳宣言を採択した。その骨子を見れば、現在の世界経済に生まれている懸念のそれぞれに対して、何らかの対応を打ち出すという合意が得られたようである。一定の意義あるG20会合であったと評価すべきであろう。
 そしてその閉会後に、約30分間、日中首脳会談が開催された。今の日中間には、中国が、政治的・経済的・軍事的に国際社会に対する影響力を強めている中で、様々な摩擦も生まれており、決定的な衝突を生み出さないためには、その解消に向けたトップ会談が極めて重要である。しかし、隣国なればこそ生まれている深刻な問題を、首脳同士が話し合ったからといって、簡単に解消できる訳ではない。
 今回の首脳会談で、安倍首相は、中国が東シナ海と南シナ海で活動を活発化していることに対して、国際法に基づいて、その自制を求めたとされるが、中国側にとっては国家の基幹問題と位置付けているものであって、簡単に受け入れられるものではないだろう。習国家主席は、ただ聞き置くという態度に終始したそうだ。
 今の日本は、中国にとって、目の上のタンコブのような存在かもしれないと思う。無視したいとは思うが、気になって無視するわけにもいかない…習国家主席の渋い顔を見ながら、そんなことを考えたのであった。

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9月4日(日) 台風が 日本直撃 懸念の中で 杭州会議(G20) 嵐の前ぶれ…かも

 先週、東北・北海道地域に大きな被害をもたらした台風10号に続いて、今度は、台風12号が九州に接近していて、強い警戒が呼び掛けられている。
 そんな中、日米欧に新興国を加えた20か国・地域(G20)首脳会議が、中国・杭州で開会した。今回のこの会合では、世界経済が全体的に低迷している状況をいかに打開するか、また、イギリスのEUからの離脱問題が世界経済にいかなる影響を及ぼすことになるのか、さらに、TPPなど、経済的な壁を取り除く動きが広まる反面で、保護主義回帰への動きが散見される状況への懸念なども議論される模様である。建設的な議論の展開を期待したいものである。

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 しかし気がかりなことがある。一つは、世界全体が協調的に経済問題に取り組むこと自身は好ましいと思うが、それがつまずいた時に、世界全体が一度に経済恐慌に陥ることにならないかという懸念である。多様性に基づいた対応能力が低下してきているのではないかと心配である。
 それからもう一つは、中国の問題である。中国はこのしばらく、GDP世界第二位の実績を背景に、大国としての主張を強めてきている。アメリカと世界の覇権を分け合おうという主張をすることも多くなってきた。これまでのアメリカを中心とした国際秩序に対する挑戦である。
 これが、今後の世界にとっての台風の目となるか否か…それも気がかりである。

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9月3日(土) 米中が 「パリ協定」を 批准と発表! 両大国の つかず離れず…

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 この日、米中両政府が、2020年以降の地球温暖化対策「パリ協定」の批准文書を、潘基文・国連事務総長に手渡した。明日から、中国において、20か国・地域(G20)首脳会議が開催されるが、それを前に、アメリカと中国が、それぞれに国際社会に強くコミットする姿勢を示すと同時に、この種の問題においては、米中両大国が、手を結び合っていく姿勢を国際社会に強くアピールしようとしたのであろう。
 この「パリ協定」は、昨年末に開かれた第21回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で、約200か国・地域が合意したもので、そのうち55か国以上が批准し、その温暖化ガス排出量が計55%を超えると、発効すると決められている。今回、温暖化ガス排出量で、世界第一位の中国と、世界第二位のアメリカが批准したことで、このパリ協定発効は、ほぼ確実なものとなると思われる。その意味では、極めて大きな一歩だと評価できよう。
 なおこの日、アメリカのオバマ大統領と中国の習近平国家主席が、首脳会談を開催した。そこでは、南シナ海での中国進出問題も取り上げられたそうであるが、この件に関しては、議論が全く噛み合わず平行線であったらしい。
 おそらく、このしばらくは、米中両大国の間で、ある面では協力、そしてある面では対立という関係が続くだろう。このつかず離れずの関係の中で、国際秩序に安定的な状況が生まれることを期待したいと思うのであるが…。

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9月2日(金) 口でなら 容易なことも 現実は とても困難! 領土の奪還!

 ロシアのウラジオストクで、日ロ首脳会談。安倍総理にとって、これが14回目の首脳会談となるのだそうだ。
 日本とロシアとの間には、いまだ平和条約が結ばれていない。北方領土問題が解決しないというのが、その最大の理由であり、安倍総理は、プーチン大統領との信頼関係のもとに、なんとかこの解決を目指したいとの強い意向を持っているようである。しかし現実には、かつてソ連が北方領土を占領した経緯がいかなるものであったとしても、もうすでに70年あまり実効支配をし続けてきているわけであり、それを取り戻そうというのは中々容易なことではあるまい。プーチン大統領は、どちらかが負けたと感じない答えを見出したいと語ってはいるが、勝ち負けというのはかなり主観的な判断であって、そんなうまい答えが簡単に見つかるとはとても思えない。今回の会談で、プーチン大統領が12月に来日し、さらに話し合いを行うことが決定したようである。マスコミ各社が予測するように、この舞台が大きな山場になる可能性がある。新しい時代のコンセプトを取り入れた答えが生まれることを期待したいものである。

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 この日はちょうど、野党民進党の代表戦告示日でもあった。各候補は、それぞれに政権奪還を掲げてこの選挙に臨んでいる。しかし、一度失った信頼を取り戻し、政権に返り咲くということもなかなか困難な課題だと思う。
 この日の、「領土奪還」に関する二つの話題であった。

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9月1日(木) 瀬戸芸を 訪ねる気持ちは 空振りだったが のんびりゆったり 本島キャラバン

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 今日は、久しぶりに、四国キャラバンに出かける。目的地は、香川県の本島。今ちょうど「瀬戸内国際芸術祭」の夏シーズンが開幕中であり、この夏は韓国の旅などがあって、どこにも行っていなかったので、せめて一か所だけでも様子を見ておこうと思い立ったのであった。
 朝自宅を出発し、丸亀港からフェリーで本島に渡る。しかし、島に着いて、様子がおかしい。賑わいが全くないのだ。どうしたことかと島の人に聞いてみると、本島での瀬戸芸展示は、秋シーズンだけとのこと。事前に、ガイドブックも調べ確認して訪れたはずであったが、その思いは空振りということになってしまった。かといって、他の島に渡ろうとすれば、船便は限られているし、かなりの時間を必要とするので、それを諦めて、本島で一日を過ごそうと心に決めた。そう決断すれば、それはそれでやることがたくさんある。
 電動アシスト付きの自転車を借りて、島全体をぐるっと回った。特に関心があったのが、古い時代の街並みが保存されている「笠島まち並み保存地区」。かつての立派な家屋敷などが保存されていて、魅力的な場所であった。ここで昼食を摂り、しばしの時間を過ごした。この地域の古い時代の山城にも登ってみた。あちこちに寄りながら、島の空気を体全体に吸い込んだ。
 そして、船が出港するまでの時間、港の堤防で「島読書」。「幸福論」の本を読んだ。のんびりゆったりとした気持ちで過ごすことのできた一日であった。

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