11月25日(土) 白鵬が 40回目の 優勝なれど たった一人の 横綱相撲
千秋楽を待たずして、白鵬の第40回目優勝が決定。この日の対戦相手は、遠藤であった。今回の優勝決定で、白鵬は、優勝の最多記録を自らが更新した。それだけではなく、年間最多勝利も更新。優勝インタビューで、「大台というのは場所前から意識していた。達成してほっとしている」と語ったが、その表情は、辞職満面というものではなく、真鍮のわだかまりを表しているもののような気もした。
それは、今の相撲界が置かれている厳しい環境に対する憂慮の念であり、その相撲界における自分の立場をめぐるわだかまりもあったのかもしれないと思う。
当初この大相撲九州場所は、相撲人気の回復を反映して、初日から満員御礼であった。横綱・鶴竜は、初日から球場であったが、その後日馬富士が3日目から休場、稀勢の里が10日目から休場となり、結局は、白鵬が一人で横綱相撲を行わざるを得なかった。やはり相撲界は、異常な世界であると思う。白鵬はあまり多くを語らないが、おそらく胸の内には、いろいろな思いが渦巻いているのではあるまいか。
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