« 2月9日(金) 韓国に 世界の首脳が 集まりて 競技場外 会議は踊る | トップページ | 2月11日(日) 佐賀藩は 明治維新の 雄藩なれど 姿潜めし 「葉隠」の土地 »

2月10日(土) 水俣の 重痾を背負う 人々を 浄土に生きると 語る人逝く

 日本の高度成長期、その経済成長の陰で、多くの人々が公害に苦しんだ。その代表的な公害病が、熊本県の水俣で発生した「水俣病」であった。
 水俣市に立地するチッソの工場から、大量のメチル水銀を含む排水が八代海に大量に流され、その有機水銀に汚染された魚介類を食べた人たちに、手足のしびれや視野狭窄などの深刻な病状が現れたのであった。死者も数多く生まれた。

Mx4500fn_20180214_172242_004

 その当時(1969年)、水俣で本格的な執筆活動を始めていた石牟礼道子さんが、この公害病に苦しむ人々を取り上げた文学作品を発表した。それが、『苦海浄土』。この本は大きな反響を呼び、それによって、多くの人々が、水俣病について知ることになった。大きな社会的な影響を及ぼした本であった。
 その著者・石牟礼道子さんが、この日亡くなった。90歳であった。彼女は、この水俣病に関わって以来、一貫してこの問題と向き合いながら生きてきた。名が売れて広く知られるようになっても、謙虚に生きる姿勢は終生変わらなかったという。
 心からご冥福をお祈りしたい。

|

« 2月9日(金) 韓国に 世界の首脳が 集まりて 競技場外 会議は踊る | トップページ | 2月11日(日) 佐賀藩は 明治維新の 雄藩なれど 姿潜めし 「葉隠」の土地 »