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6月30日(土) 潜伏したる キリシタンらの 遺跡群 “秘すれば花”の 教えに背けり

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 バーレーンで開催中のユネスコ第42回世界遺産委員会で、日本政府が提案していた、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の登録が正式に決定。「2世紀以上にわたる禁教下で信仰を継続した独特の宗教的伝統を物語る、他に類を見ない証拠」と高く評価され、12の構成資産のすべてが認定されたという。
 この認定に向けて努力してこられた皆さんに心からの祝意を表したいと思うが、それでも、割り切れない思いを禁じ得ないのも事実。それは、幕府からの厳しい取り締まりに対して、潜伏せざるを得なかったキリシタンたちの「秘する思い」を、世界遺産という形で強い日差しのあたる場所に引き出すことが、本当に好ましいことかという気持ちがあるからだ。「秘すれば花」であり、「秘せずば花ならず」とは、世阿弥が著した『風姿花伝』の言葉。
 かつて信仰に生きた隠れキリシタンは、あまりのまぶしさに驚いているのではないか。

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6月29日(金) 米原で 竜巻発生! 国会じゃ 重要法案 手にトルネード…

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 この日の午後、滋賀県米原市で、竜巻が発生した模様。この市内の南北約2.5キロの範囲で、屋根が吹き飛ばされたり、ガラスが割れたりといった被害が発生。軽いけがをした人もいたようである。
 竜巻と聞いても、昔はあまりピンと来なかった。そんなものは、外国での現象で、日本国内で大きな竜巻が発生して、甚大な被害が生まれたなどと聞くことはほとんどなかったように思う。しかし、この頃は、国内でも、竜巻について聞くようになった。やはり、大きな気候変動に伴って、このような自然現象にも変化が生まれているということなのであろう。
 この日、国会では、重要法案の採決が行われて、今国会最重要法案とされた「働き方改革法」が成立、またTPP関連法も可決成立し、国内手続きがほぼ終了した。竜巻が吹き荒れたなかで、安倍政権は、これら重要法案を「手にトルネード」したというわけか…。

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6月28日(木) サッカーも 勝てば官軍? そのためにゃ 手段は二の次… 頭じゃ分かるが…

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 この日夜、サッカー・ワールドカップ・ロシア大会で、日本チームが、第一次リーグ最終戦に臨み、決勝トーナメントに進出を決定。
 しかし、この試合については、色々な意見が噴出した。それは、日本チームが、ポーランド相手の試合で負けていたにもかかわらず、後半の途中から、攻撃を一切やめて、味方の間でパスを回して時間稼ぎをする戦術に出たからであった。それは、他の試合で、決勝トーナメント進出を競い合っていたセネガルが失点して、その段階でフェアプレーポイントでわずかにリードしていた日本が、さらに失点を重ねたり、反則でフェアプレーポイントを失ったりしないならば、決勝トーナメント進出の可能性が高くなっていたからであった。
 この戦術は、決勝トーナメント進出を重視する戦術として、頭ではよくわかる。しかし、全力で戦い抜くことが賞賛されるスポーツとしては、首を傾げざるを得ないものであった。

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6月27日(水) この村は 北極星なり 小なれど 日本の針路を 指し示す村

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 この日は、高知県大川村で、村職員相手の研修会。日本一小さな村で、村職員が持つべき心構えについて、私の考えを語りかけた。
 その最も大きなポイントは、多くの人が、この村は小さな村だから何もできずダメなんだと語りがちであるが、村職員の立場からすれば、小さな村であればこそ、自分が主人公となって、村を動かす仕事をすることができるのではないかということであった。大きな組織では、仕事が細分化され、ごく小さな部分のささやかな歯車の仕事しかできない。しかし、この大川村では、村職員も、20数名しかいない。直接村長と議論し合うことだってできるだろう。加えて、村民総会導入の話題で、大川村は全国から注目されてもいる。
 言ってみれば、大川村は、北極星のようなものである。小さな自治体であっても、それを中心にして日本が動く。そんな自負心を持ってほしいと語りかけたのであった。

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6月26日(火) 警官を 刃物で殺し 銃奪い 発砲したるは 元自衛官…

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 富山市の中心部で、交番の襲撃事件が発生。この交番の所長が刃物で殺害され、拳銃を奪われた。この犯人は、その銃を持って、近所の小学校に移動。ここで警備にあたっていた民間人に発砲して、殺害。幸い小学校の児童などには被害がなかったという。
 犯人は、25歳の元自衛官。駆けつけた警察官の発砲により、重傷とのことであり、犯人がなぜこの犯行に及んだのかという動機については、まったく何もわかっていないという。
 それにしても、異常な事件である。そしてその違和感を増し加えたのは、犯人が、元自衛官であったということであった。自衛官や警察官といえば、国民の安全を守る職業であり、そんな人が、逆に国民を危険に陥れたことに驚きが広がった。もっとも、この頃は、「職業倫理」という言葉も忘れられがちな世相であるから、さもありなんという気はしたが…。

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6月25日(月) 引き分けて “これで良いのだ” バカボンを 思い出したる サッカー試合!

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 今日も、サッカー・ワールドカップでの日本チームの活躍ぶりについて一筆。
 今日の試合で日本チームが戦ったのは、世界ランキング27位のセネガル。日本のランキングが61位であるから、今回も格上チームとの戦いである。その試合で、日本は2対2で引き分けた。そしてその結果、日本チームは、残された世界ランキング8位のポーランド戦で勝つか引き分ければ、2大会ぶりの決勝トーナメント進出が決まる。仮にポーランド戦に負けても、条件次第では決勝に進出できる。
 そこで、引き分けた試合で大喜びというのも何か変な話だが、日本のサッカーファンたちは、大盛り上がりである。
 私は、昔愛読していた「バカボン」のパパの言葉を思い出した。「これで良いのだ…」。日本社会では否定論理の言葉ばかりが語られる。うまくいかないことでも、「これで良いのだ」と語ることができる日本社会が嬉しい。

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6月24日(日) 漢学者 諸橋轍次が 主宰して 儒仏道の 『三聖会談』

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 「人間哲理研究会」の日。今回は、漢学者・諸橋轍次氏が晩年に書き著した『孔子・老子・釈迦三聖会談』という本を用いて行った。
 この本は、儒学の代表者である孔子、道教の老子、そして仏教の釈迦の三者が、時空間を超えて集まり、諸橋轍次氏が司会役となって、色々な問題について語り合うという趣向の本である。諸橋氏が、97歳の時に執筆を始め、99歳でお亡くなりになる直前に脱稿したという、人生最後の本である。諸橋氏が口述したものを編集者がとりまとめ、そして編集者が朗読するのに対して、諸橋氏が口頭で修正を加えるという形で完成させたという。つまり、諸橋氏が、一生涯を費やして追い求めてきた「東洋思想の粋」を、自らの頭の中で編集して、この本の中に表現したものだということもできるであろう。
 それだけに、東洋思想の何たるかを学ぶ上に、とても興味深い本であった。

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6月23日(土) 沖縄は 「慰霊の日」なのに 辺野古への 基地建設が 最大課題?

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 沖縄県の「慰霊の日」。昭和20年6月23日に、沖縄における組織的戦闘がすべて終結したことにちなんで、アメリカ施政権下の琉球政府が制定した記念日である。沖縄では、この日が公休日となるらしい。
 毎年、この日には、沖縄県が主催する形で「沖縄全戦没者慰霊祭」が開催されている。今年もそれが開かれて、安倍晋三総理もここに参列し、追悼の言葉を述べられた。
 しかし、特に目を引いたのは、浦添市の中学生・相良倫子さんの「生きる」とタイトルがつけられた自作の詩の朗読であった。簡明な言葉の中に、情感豊かに、しかし力強く平和を訴えかけた、心に深く残る詩であった。
 一方、政治家の言葉は、沖縄における基地問題に向けられていた。「慰霊」の場での政治的発言は、「慰霊」ならぬ「異例」のことだと思うのであるが、いかがであろうか。

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6月22日(金) 日韓の 基本条約 53年! 人の心は 変わらぬものだ…

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 6月22日という日は、朴正熙・韓国大統領と、佐藤栄作・日本国総理の間で、「日韓基本条約」が調印された日。それが1965年のことだから、もうすでに53年も前のこととなる。
 しかし、半世紀余りを経た今に至るも、何かが起きると、韓国国内ではすぐに反日運動が燃え上がる。両政府の間で条約が交わされ、これまでの両国間の問題のけじめをここでつけたと宣言したはずなのに、人々の心はなかなか変わっていかないものである。
 考えれば、ヨーロッパ社会でも、同様の事はある。この6月22日は、ガリレオ・ガリレイが地動説により宗教裁判にかけられ、その説を放棄する「異端誓絶文」を読み上げた日でもある。それから今日で385年。ほんの少し前まで、天道説を信じる人がいたという。
 返す返すも、人の心の固定観念を変えることの困難さを考えさせられたのであった。

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6月21日(木) 北朝鮮の ミサイル危機は 遠のいたかと 避難訓練 中止となったが…

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 政府は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射することを想定して予定していた住民避難訓練を中止する方針を固めたという。この訓練は、今後9県での開催を予定して、その準備を進めてきていたものであった。昨年3月以降、すでに25都道県で計29回行われたらしい。
 この決断の背景には、少し前に米朝首脳会談も開催され、ミサイル発射の可能性が低くなっているとの判断がある。つまり、アメリカと北朝鮮の間の「赤い糸」に日本の国もぶら下がっている図だが、この暫くは、この糸が切れることがないと判断したということだ。
 しかし、この赤い糸は、独裁的な傾向の強い二人の指導者の手に握られているものであり、状況が変化すれば、いとも簡単に手放されてしまうかもしれない。その意味では、必ずしも危機が遠ざかったわけではなく、これからも警戒心を緩めないことが大切だと思う。

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6月20日(水) 国会が 一月余り 延長となり カジノの夏の 暑さ増しけり

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 通常国会最終日の今日、国会は、会期を7月22日まで、32日間延長すると議決。安倍総理は、この会期延長によって、重要法案の成立を確実に成し遂げたい、との決意を表明した。
 ここまでの通常国会を振り返れば、森友・加計問題に、膨大な時間とエネルギーが奪われて、政府が重要法案として国会に提出していた法案が、必ずしも順調に審議が行われず、この会期末に至っても、数多くの法案が、審議未了となっている。それは、安倍内閣が最重要法案と位置づけた「働き方改革関連法案」だけでなく、全国3か所にカジノを設置するという内容を含んだ「IR実施法案」、さらに参議院比例選挙の一部に「特定枠」を導入する「公職選挙法改正案」やTPP発効に伴う国内対策を定める「TPP関連法案」などもある。
 季節は、これからが夏本番。日本政治も、これからますます暑くなっていきそうである。

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6月19日(火) 日本が コロンビア戦 勝利して 一気に膨らむ 真夏(?)の夜の夢

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 ロシアで開催中のサッカー・ワールドカップで、日本が初戦に臨み、世界ランキング16位の南アメリカの強豪・コロンビアを相手に熱戦を繰り広げ、2対1で勝利を収めた。ちなみに、日本の世界ランキングは、ずっと下位の61位ということである。
 この勝利を、日本のマスコミは熱狂的に報道。これで予選突破の可能性が高まったと、これまで少し低調であったワールドカップ報道が、一気に大ブレイクした印象である。
 これまで日本サッカーチームは、対外試合でなかなか勝利を収められず、しかも、このワールドカップ開催の直前に、日本代表監督の交代もあって、何かモヤモヤとした梅雨時のような雰囲気を吹き飛ばせないできた。それが、この一戦で勝利を収めたことによって、一気に真夏の到来という雰囲気である。

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6月18日(月) 大阪で 震度6弱 地震あり “あぁ無常”にして “あぁ無情”なり

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 この日の朝、ちょうど通勤通学の時間帯に、近畿地方に震度6弱の大地震が襲いかかった。交通網が大混乱し、ガスなどのインフラにも大きな影響が及んだ。
 その報道の中で、大きく取り上げられたのが、高槻市の小学校4年生の女の子が崩れた塀の下敷きになって亡くなった事故であった。登校してくる児童に挨拶を呼びかける当番であったので、普段より10分早く登校している最中に、突然地震に襲われ、その学校の塀の下敷きになったというのである。この子は、こんな目に遭うことなど想像もしなかったに違いない。本当に痛ましい事故である。
 仏教の世界では、この世は「無常」であり、いつ何が起こるかわからないと説かれているが、それは同時に、こんな酷い事が起きるのかという「無情」の世でもあることを感じざるを得なかった、今回の事故であった。

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6月17日(日) トップより 尊いビリも あるのだと いのちの輝き 追い求めし人

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 「教育思想研究会」の日。今回のテーマは、「東井義雄著『いのちの教え』を読む」。
 東井義雄先生は、兵庫県豊岡市にある浄土真宗のお寺に生まれ、姫路師範学校を卒業した後、そのお寺の住職を務めながら、一生涯を教育に捧げられた。どんな子供にも、光り輝くものがあるはずだと信じ、その命の光を引き出すために全力を尽くして教えられた。そしてその教育の記録を、多くの著書に著して、数多くの教育者に影響を与えてきた。
 その理念の原点には、自らの子供時代の体験があった。運動能力が低く、競争ではいつも引け目を感じてきた。しかしある時ふと気づいた。自分がビリでいることによって、ビリの苦痛を他の人が感じないで済んでいるのだと。そんな尊いビリがあるはずだ…、そう気づいた時が、自分の人生の大きな転機であったと書いてあった。

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6月16日(土) 中国が 報復関税 発令へ! 米一強の 時代に暗雲…

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 中国政府が、少し前にアメリカ政府が中国からの輸入品に制裁関税を課す方針を打ち出したのに対抗して、同規模の報復関税を発動する方針を決定。いよいよ世界経済第一位、第二位の経済大国間での「貿易戦争」が、具体的になってきた。
 トランプ政権が、これまでのアメリカが目指してきた自由貿易から宗旨替えをして、自国優先の保護貿易に舵を切ったのは、アメリカ経済が年々弱体化していることに対する危機感からのことであろう。しかし、私の目には、かえってアメリカ経済のみならず、アメリカという国の総合力を弱める愚かな政策をとっているような気がしてならない。
 経済は、国家がコントロールしきれるものではないと思う。もっとダイナミックなエネルギーを秘めて動いていると思う。アメリカの地位を揺るがすオウンゴールにならなければいいのだが…と思う。

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6月15日(金) 安倍政権 道標なる 四計画を 閣議決定! 嵐の中で…

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 この日、政府は、これからの日本政府の方向を指し示す「政府4計画」を閣議決定。具体的には、政府運営の根幹をなす基本計画である「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)」、地方創生に関係する「まち・ひと・しごと創生基本方針」、新たな成長戦略を指し示す「未来投資戦略」、そして、行政の規制緩和方針を打ち出した「規制改革実施計画」の4本の計画である。
 しかし計画というのは、その時点でいかにベストであったとしても、環境が変われば、たちまちとんでもない愚かな計画になることがある。今この日本を取り巻く環境を見ていても、旧来の常識では計りきれない事態が次々に起きている。そのような中で、これら基本計画に対して、いかに不断の見直しを行い、計画自身を常に改めていくか、そんな新たな課題を前に、安倍総理も少し困り顔かも…。

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6月14日(木) 韓国の 統一選挙… 南北の 融和唱える 与党の勝利!

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 隣国の韓国で統一地方選挙が行われ、文在寅・大統領が率いる左派系与党「共に民主党」が、17の主な市長・道知事選挙のうち14か所で勝利を収めた。また、同時に行われた国会議員の再・補欠選挙12議席でも、11議席を獲得して、大勝した。
 北朝鮮との融和を推進する文大統領への国民の支持率が高いと聞いていたが、今回の選挙結果は、それを証明するものとなった。
 私は、ふとシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を思い出した。対立し合う両家の狭間でロミオとジュリエットは、その障害を乗り越えて恋を成就させようとする。この二人の姿は、とても美しく、感動的である。しかし結末は…といえば、二人はともに自殺。その事の真相を知った両家は和解する…。
 今の南北融和の動きは、この悲劇的なラブストーリーなのだろうか、さてその結末は…。

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6月13日(水) 法律の 改正だけで 大人への 脱皮の時期が 変わる不思議さ

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 改正民法が、この日の参議院本会議で可決され、成立した。今回の改正の目玉は、成人年齢を現行の20歳から18歳に引き下げるとしている点である。この法律は、4年後の4月1日に施行されるのであるが、この成人の定義が変わったのは、明治9年の太政官布告で「20歳」と定められて以来のことであり、なんと約140年ぶりということである。テレビでは、街頭で若者たちにインタビューをしていたが、成人年齢が変わると聞いても、どうもぴんとこないという声が多かった印象である。
 考えてみれば、蝶々は、さなぎから羽化して成虫となる。セミもよく似ている。カエルの場合は、オタマジャクシから足が生えたり肺が備わったりして、すっかり違う形に変わって、成体となる。哺乳動物の場合は、そのようなことがないが、特別に規則を作って社会生活をしているわけではないから、特にいつから大人だなどと区別する必要はない。
 人間だけが、たった一つの法律で、子供が大人に大変身を遂げるのである。考えてみれば、これは、とても不思議なことではなかろうかと思うが…。

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6月12日(火) アメリカと 北朝鮮は 似た者同士? こいつは割合 うまくいくかも…

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 いよいよ米朝首脳会談。NHKではほぼ終日、実況中継をし続けていたという印象である。
 まず最初に、両首脳が記者団の前で「握手」し、それから「1対1の首脳会談」、「拡大会合」、「ワーキングランチ」「共同声明署名」。さらに、トランプ大統領の「記者会見」と矢継ぎ早に行事が進んだ。そしてこの夜には、両首脳がシンガポールを離れ、米朝首脳会談の一連の行事がすべて無事に終了した。
 私はこれら行事を眺めながら、アメリカと北朝鮮は、ひょっとしたら似た者同士なのかもしれないなという思いを胸に抱いた。両国の国旗が数多く並ぶ前で、両首脳は握手をしたり、共同宣言に署名を行ったりしたが、私は最初、すぐには両国の国旗が見分けられなかった。赤と青の色使いが全く同じだったからである。あれれと思ってよく考えてみると、両首脳の変わった髪型、太った体型、または政治手法もよく似ていた。これまでは正反対に立つ指導者のように思っていたが、実はよく似た指導者同士かも…だとすると、この交渉はひょっとすると今後うまく進んでいくかもしれないとも思ったのであった。

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6月11日(月) G7 サミットやけに 影薄し マスコミライトが トランプ照らして…

 今日のニュースは、明日シンガポールで行われる米朝首脳会談の話題でもちきりである。北朝鮮の金委員長が、シンガポールの観光に出向いたなど、どうでもいいことまでもが、大きな扱いになっている。もっとも、今回の場合は、トランプ・アメリカ大統領との間で、史上初となる米朝首脳会談が開かれるわけであり、世界が注目する核兵器問題の行方がどうなるのか、また、朝鮮戦争の停戦以来もう65年だが、その戦争が終結するのかどうかなど、国際政治上の重要な問題について議論されることから、マスメディアの注目度が高まっているのであろう。

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 それにしても、いつもなら大きな話題になったはずのG7サミットが、今回は、ほとんど話題にもならないままに閉会した。サミットの会場を途中で退場したトランプ大統領が、国際政治のマスコミ・ライトを引き連れて、シンガポールに移動したわけであるから、さもありなんという気もするが、メディアの報道姿勢が、特定のテーマだけに光を当てて報じて、それでよしとする極端なものでいいのだろうかと、私は、基本的な疑問を胸に抱いたのであった。

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6月10日(日) 新潟の 知事選!与党が 勝利せり 安倍政権には リトマス試験紙!

 今日、投開票が行われた新潟県知事選挙で、与党である自民・公明の両党が支持した花角英世氏が、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の野党5党が推薦した池田千賀子氏を破り、当選を果たした。今回の選挙では、事実上の与野党対決の形となったことから、その結果が、国政運営にも大きく影響を及ぼすのではないかと懸念されていた。そして、最後まで接戦が報じられていたので、結果が気にかかっていたが、その結果は、55万票対51万票と小差とはいえ、与党側の勝利となった。これでひとまずは、安倍政権も安泰と、胸を撫で下ろしている政治家も多いのではあるまいか。

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 それにしても、国政選挙となると、数年に一度のことであるが、地方選挙の方は、都道府県が47、市町村が1,741もあって、いつもどこかで何らかの地方選挙が行われているという状況である。そしてその度に、「国政のリトマス試験紙」とも評される選挙戦となるのである。これでは、安倍総理も、年中気の休まる暇もないだろうなと、いささか同情を禁じえない気持ちにもなったのである。

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6月9日(土) シャルルボア サミット開会! アメリカが 既成秩序に 「NOT」振り回すか…

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 日本時間で今日の未明、カナダのシャルルボアで、先進7か国(G7)主要国首脳会議が開幕した。
 今回のサミットの特徴は、これまで世界のリーダーとして、このG7において、取りまとめ役を進んで担ってきたアメリカが、逆に、これまでの既成秩序を否定し、アメリカ・ファーストに基づく主張を他の国々に押し付けようとしていることである。特に、通商問題をめぐって、その対立は顕著であり、共同宣言をとりまとめられるかどうかも危ぶまれている。この他にも、北朝鮮の非核化問題を中心に、様々な議題が取り上げられる見込みである。アメリカが主張するこれまでの国際秩序に対する「NOT」に対して、他の国々がどのように反論し、落としどころを見出していくのか、注目していきたいと思う。
 この日の夜、神奈川県を走行中の東海道新幹線車内で、男がナタを振り回し、死傷者が出ていると報じられた。事件の詳細はまだよくわからないが、ナタも使い方を誤れば、たちまち凶器となる。トランプ大統領も、「NOT」の使い方を誤れば、世界の平和と安定を破壊する凶器となりかねないのである。

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6月8日(金) 教職の 大学院で 講義せり 語りかけたは 吉田松陰!

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 今年も、愛媛大学の教職大学院で講義。これは、小田哲志教授から依頼されたもので、「教員の成長と職業倫理」の授業の1コマとなるものであった。
 今回取り上げたテーマは、「吉田松陰の教育思想」。少し前に「有志者の集い」で、山口県の萩を訪れ、吉田松陰の教育に触れてきたところであったので、その思いを学生たちに率直に語りかけた。
 これまでも幾度も論じてきたが、吉田松陰が教育の場とした「松下村塾」を訪れると、あまりに小さく粗末な建物であり、本当にこんなところから日本の国を大きく動かした人材が生み出されてきたのだろうかと不思議でならない。そして、もしも松下村塾がなければ、おそらくは日本の歴史は大きく異なったものになったに違いない。そこで、教育という問題が、ただ単にお金や施設の問題ではなく、教える人と教えを受ける人との心の問題としても考えるべきものであると、私は訴えかけたのであった。
 今回の私の話が、将来教師になろうとする人たちの人生に、何らかの示唆を与えることができたとすれば、幸いこれにすぐるものはないと思う。

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6月7日(木) 南海の 地震被害が 1400兆と 土木学会 発表したが…

 今日、驚かされるニュースがあった。それが何かといえば、土木学会が、南海トラフ地震などの巨大災害発生後の長期的な経済被害額を推計した報告書を公表したのであるが、それによると、四国南部のトラフが動くことによって起きると考えられている「南海トラフ地震」の被害額が、なんと1,410兆円にも及ぶ可能性があるとされたのである。また、首都直下型の地震では、それが778兆円。これら両地震の今後30年以内の発生確率は、それぞれ80~70%、70%と評価されているものであり、ただ単なる空想物語というわけではない。

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 今の時点で、土木学会がこのような推計をあえて発表したのは、やはり土木事業にもっと強い関心を寄せてほしいという願いがあってのことに違いない。震災発生後に対処すればこれだけ膨大なお金がかかるのだから、その前に予防的土木工事をちゃんとやっておけという主張であろう。
 その意味では、「マユツバ」的な発表だが、無視してよいことでもない。よく検討して、この日本国土の弱点を的確に把握することが必要だと思う。

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6月6日(水) 米朝の 会談場所が 決まってみれば 銃を撃ち合う 「戦闘さ」島!

 この6月12日にシンガポールで開催が予定されている米朝首脳会談の会場が、シンガポールの沖合にあるセントーサ島の高級ホテル「カペラ・シンガポール」となることが、今日、明らかになった。
 この島には、私はもう30年以上昔に、一度訪れたことがあった。あの当時には、まだ橋がかけられておらず、船で渡ったのであるが、その乗船時間も10分足らずであったと記憶している。ここには様々な趣向を凝らしたレジャー施設があった。シンガポールが、様々な創意工夫をこらして国づくりを進めていることを感じて、それがとても印象的であった。

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 ところで、私が興味深く思ったのは、その島の名前である。日本語で表記すれば、「戦闘さ島」となる。プロイセンのクラウゼヴィッツ将軍の著書『戦争論』には、「戦争は政治(外交)の延長」と書かれているそうであるが、トランプ大統領も、金委員長も、自らの成果をより多く獲得し、国益を高めることを目的に、この島に乗り込んでくるはずである。その外交は、「戦闘」であるに違いなく、その先には、ひょっとすれば本当の「戦争」があるかもしれない…。

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6月5日(火) 大学入試の 出題ミスへの 対策は 問題・解答 原則公表!

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 文部科学省が、大学入試問題の出題ミスが相次いだことに関連して、全国の国公私立大学に入試問題と解答の原則公表を求める新ルールを発表。これによって、ミスを早期に発見して、早期の対処ができるようにすることが狙いである。そして、外部からミスが指摘された場合には、作成者以外を含む組織で対応することや、学長以下の幹部がこの入試を統括する体制の強化も求めている。
 これはこれで、大学入試という選抜ゲームのルールを変更して、より公開性の高いものにしていこうということであるから、特に異論を唱えることではないが、私には、あまりにも形式的な部分ばかりに光が当たっていることが気がかりである。大学の本質的な問題は、この高等教育・研究の場に、どのような人を集め、どのような教育・研究目標を持ってその活動に当たっていくか、という点にこそある。そんな本質的な部分があまり大きな話題にならず、どちらかといえば瑣末な形式的問題だけが大問題として取り扱われるところに、むしろ私は今の時代の根本的な問題を感じてならないのである。

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6月4日(月) 森友の 文書改ざん 問題に 処分発表! 鼠が20匹

 「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書改ざん問題で、財務省が、その問題の調査結果と関係者の処分を発表。その処分の対象者は20名。最も重い処分であったのが、改ざんの中心人物とされる、佐川宣寿・元理財局長。その処分が、停職3か月の懲戒処分相当とされて、退職金を減額するとされた。国会やマスコミを挙げて大騒ぎをした事件であったが、「大山鳴動してネズミー匹」ならぬ「ネズミ20匹」という形でその処分が決着した…。

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 そもそもこの「森友学園問題」というのが、ここまで大きな問題になると発覚時点で考えた人はいなかったのではないだろうか。最初は、ここまでの値引きはちょっとやり過ぎだよね、といった軽い感覚で捉えられていたに過ぎなかったと私は思う。ところが、テレビ映えする様々な人物が登場して、名演技を繰り広げるものだから、国民の強い関心を引くミステリー&サスペンスドラマになってしまい、大騒ぎになってしまったということだろうと思う。
 私は、この間の国会やマスコミの対応にも、検証が必要だと思うのであるが、いかがであろうか。

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6月3日(日) 海峡の 幅がわずかに 700m ボトルネックの 街・下関

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 「有志者の集い」の最終日。今日は一日下関市で、明治維新の足跡などを訪ねて歩いた。
 朝まず最初に訪れたのが、下関市の東部、「吉田」という土地。この場所にはかつて、奇兵隊の本部が置かれていた関係で、高杉晋作の墓があり、奇兵隊諸士の墓も数多く並んでいた。参加者一同、高杉晋作の墓前で、線香を手向け冥福を祈る。
 そこから次に訪れたのが、かつて毛利藩の支藩「長府藩」が置かれていた「長府」の地。晋作が決起した「功山寺」や乃木希典将軍が祀られている「乃木神社」、また「下関市立博物館」等を見学した。ここは、古い時代の街並みがよく保存されていた。
 そして、下関の中心部に戻ってきて、「日清講和記念館」や「赤間神宮」などを見学。
 下関市は、一番狭いところで670メートルしかない狭い「関門海峡」に面した街である。そこで、古い時代から、争いの場となることも多かった。様々なものが混在していて、とても魅力的な街でもある。
 以上で今回の「有志者の集い」は終了。天候にも恵まれて、とても有意義な時間であったと思う。

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6月2日(土) 幕末期 明治時代と 日本を 揺り動かせる マグマを偲べり

 この日は、萩市へ。まず最初に訪れたのが、「道の駅・萩往還」。ここには、「松陰記念館」が建設されていて、吉田松陰について、分かりやすい展示をしていた。そして次には、「松陰神社」。吉田松陰が教育を行った「松下村塾」の建物が当時のままに残されていて、そこが、神社にもなっていた。この場には、松陰神社の青田国男・宮司がお越しくださり、松陰の生き様や教育法などについてお話しくださった。
 その後、吉田松陰の生誕地とその隣接地にある墓を訪れ、松陰の人生を偲んだ。

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 それから「道の駅し~まーと」での昼食後、近くにあった「萩反射炉」の遺構を見学し、かつての藩校「明倫館」跡に造られた「萩・明倫学舎」を見学。その後、萩中心部を、参加者に自由に散策いただいた。
 それから、再びバスに集まり、一路下関へ。下関では、ふぐ料理での交流親睦会。
 終日、明治維新の志士たちの精神に触れて、私たちの心も熱く燃え上がった。この精神こそが地中深くのマグマとなって、明治維新を動かしたエネルギーとなったのだと、肌に強く感じた一日であった。

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6月1日(金) さすらえる 大酒飲みの 俳人は 苦くて甘き 山頭火鍋…

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 今日から2泊3日の日程で、「有志者の集い」を開催。テーマは、「明治維新150年」。その維新の発祥の地とされる山口県(長州)の防府市、山口市、萩市、下関市を巡って、明治維新に関係する場所を訪ね、参加者同士が語り合おうという企画である。
 正午過ぎに、新幹線の新山口駅に参加者が集合。そこからバスでまず向かったのが防府市であった。防府市は、かつて「中関」と呼ばれた海の関所があった場所で、ここにある三田尻港には、各地の志士たちが立ち寄り、交流し合ったという。ここでは、その舞台ともなった「防府天満宮」などを訪れた。
 それから特筆すべきが、ここが、自由律俳句で知られる種田山頭火の生誕地であるということ。それにちなむ「山頭火ふるさと館」が昨年オープンした。私たちはそこを訪れ、色々な話を聞かせていただいた。
 その後、バスは、山口市にある「朴の森」へ。鍵山秀三郎先生が「人と環境が生き生きする森」を基本コンセプトに様々な施設を建設しているエリアである。ここでは、その見学と明治維新に関する学習。
 そしてこの日は、山口市の湯田温泉で宿泊。

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