7月31日(水) 信頼を 食いつぶせしか… 巨大なる 簡保恐竜 生き残らんとし…
日本郵政の長門正貢社長、かんぽ生命の植平光彦社長、日本郵便の横山邦男社長がそろって記者会見し、かんぽ生命保険の不適切販売に対して、謝罪すると同時に、他社の保険商品販売の自粛や営業ノルマの廃止などについて、その方針を表明した。そして、過去5年間の全契約3,000万件について、顧客に不利益を与えていないか、調査をするとした。
保険は、顧客との信頼を足場にして初めて成り立つものである。しかし、その信頼を損なわせる営業活動が広く行われていたということは、明治時代以来長い年月をかけて培ってきた郵便局に対する信頼までも、今回の事件で食いつぶしてしまったのではないか。
郵政という巨大組織が生き残るためには、利益を上げねばならず、そこに厳しいノルマも設けられたのであろうが、結局は、それが自らの首を絞めてしまったということだろう。
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