8月31日(土) 「夏嵐 机上の白紙 飛びつくす」 子規の俳句に 想うは香港
この週末も、香港警察が集会やデモ行進を許可しなかったにもかかわらず、各地でデモが行われ、なかには投石や放火など過激な抗議活動を行う若者たちもいたそうである。それに対して、香港警察や中国政府も、その混乱を警戒し、強く警告している。しかし、収束の目途が全く立たない状況のようである。
信頼感のないところで行われる示威行動は、不信感を増長させるばかりで、問題を拡大するだけだと思う。自分たちを信じて任せろと言いたいのだろうが、デモ隊の方は白紙委任状なんてとんでもない、ということか。
正岡子規の俳句に「夏嵐 机上の白紙 飛びつくす」とある。この夏嵐とは、中国政府の圧力なのか、それともデモ隊のアピールなのか、ともかく香港を舞台にして、強い乱気流が巻き起こっていて、お互いが、相手に白紙の解決を要求し合っているということか。
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