10月31日(木) 首里城が 燃えたと聞いた… 秀吉の 浪速の夢を 連想したよ
沖縄・琉球王朝のシンボルである「首里城」が焼け落ちた。未明の午前2時半頃に正殿から出火し、主要な七つの建物がすべて燃えてしまった。その様子は、テレビで放映されていたが、木造とはいえ、こんなに短時間で火が回るのかと思うほど、激しい燃え方であった。
この首里城は、これまでに四度焼失しているという。あるいは、燃えやすい構造になっているのかもしれない。しかし、この首里城を燃やし尽くした炎を見ていると、それとともに沖縄の一つの時代が終焉を迎えつつあるような印象さえ抱かざるを得なかった。
秀吉は、「露とおち 露と消えにし 我が身かな なにわのことは 夢のまた夢」と辞世の歌を詠んだ。形あるものはすべて消えてゆく儚いものである、という意味であろうが、それを通して、その先に新しいものが生まれてくる「夢のまた夢」もあるのだろうと思った。
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