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12月31日(火) I'm Gone! レバノンにいる! 私は無実! 鳥かご飛び出し 自由になったぞ!

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 大晦日の今日、驚くニュースが飛び込んできた。海外渡航禁止という条件のもとで保釈中のゴーン被告が、密かに日本を脱出して、今はレバノンにいると報じられたのである。ゴーン被告のパスポートは、担当弁護士に預けられていたというし、常に監視を受けていたとも言われているし、謎の多い逃亡劇だ。
 同被告は、「私は今レバノンにいる」と声明を出し、その中で、「これ以上、有罪が前提で、差別がはびこり、基本的人権が無視されている日本の司法制度の人質にはならない。不公正と政治的迫害から逃れた」と述べた。日本における取り調べと裁判に対して、かなり強い不満を持っていたようだが、それにしても、出入国管理法に違反して、日本を脱出したのは事実である。今後段々と詳細な情報が明らかになってくるものと思われるが、こんなことが可能なのかというのが、率直な気持ち。

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12月30日(月) 「パプリカ」が レコード大賞! 花咲かせ 晴れたお空に 種まけたかな?

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 今年のレコード大賞に、「Foorin」が歌う「パプリカ」が選ばれた。インターネット配信の音楽家・米津玄師氏が作詞・作曲・編曲を行ったという歌で、この一年間、様々な人たちが各地で歌い踊ってきた曲である。
 この歌詞は、子ども時代の様々な情景を描き出している。そしてサビの部分は、「パプリカ 花が咲いたら、晴れた空に種を蒔こう。ハレルヤ 夢を描いたなら、心遊ばせあなたにとどけ」と続いている。なぜこの歌詞で、パプリカが登場するのかは、よくわからない。おそらくは、その響きの良さと、野菜パプリカの鮮やかさに、その理由があるのではないだろうか。
 なんにしても、三次元空間を鮮やかに彩り、時空間も飛び越えていく感覚に満ち溢れた歌詞だという気がする。それだからこそ、子どもたちが遠い未来を夢見ながら、この歌を明るく歌ってきたのではないだろうか。

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12月29日(日) 「死」とは何? この重大事に 正解はなし! あれこれ思う 人多けれど…

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 今年最後の勉強会は、「人間哲理研究会」。ここで取り上げたのは、シェリー・ケーガン著『死とは何か』という本であった。この本は、イェール大学教授である著者が、23年間にわたって高い人気を誇った講座の内容を、本にしたものである。通常大学で講じられることの少ない、「死の本質」や「死という現象にまつわる心理学的な疑問や社会学的な疑問」を取り上げて、宗教の力を借りずに、哲学的にそれを論じようとしている。
 「死」という問題は、すべての人が必ず直面しなくてはならない問題だ。そして今生きている時間を充実させようと思えば、どうしてもこの問題に突き当たらざるを得ない。
 しかし、この問題には、おそらくはただ一つの答えというものはないだろう。証明もできない。それをどう考えればよいのか、私にとっても、これからの大きな課題だと思った。

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12月28日(土) 年末の 帰省ラッシュが 始まりて 娘も夫と 姿見せたり…

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 数多くの企業や団体などで、今日から年末年始の休みが始まり、日本列島全体で「帰省ラッシュ」が始まった。神奈川県に嫁いでいる我が娘も、その夫と一緒に戻ってきた。わずかな期間の滞在ではあるが、この間に、色々なことを語り合ってみたいと思う。
 私も今は64歳。ちょうど4か月後には65歳となり、前期高齢者ということになる。社会的な立場も、今は皆無である。人間関係もだんだんと狭くなってきた。その分、血のつながりに基づく親族との関係が強く意識されるようにもなってきた。このしばらくの時間が、そのつながりを確認する時間になるのだろう。
 人は、年齢とともにその生き様や考え方が変わってくる。それは、その取り巻いている人間関係が大きく変わってくるからでもあるのだろう。少し寂しさを感じないではないのだが、それは運命ともいうべきものなのか…。

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12月27日(金) 自衛隊 中東派遣を 決定す ビッグマウスが 待つアリ地獄へ?

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 この日、中東における民間船舶の安全確保を目的とする「自衛隊の海外派遣」を正式に閣議決定。1月上旬に海上自衛隊の哨戒機2機が活動を始め、2月には、そこに護衛艦1隻が加わるという計画である。この派遣の法的根拠は、防衛省設置法の「調査・研究」であり、通常は武器使用が認められず、今後戦闘が懸念されるホルムズ海峡には近づかない。
 いわば、アメリカが強く主張する有志連合「センチネル(番人)作戦」には、武力行使が前提であるため参加しないが、お付き合いはきちんとしますよ、というスタンスである。
 今日のイラ短には、アリ地獄を描いた。その一番底の部分では、トランプ・米大統領が大きな口を開いている。安倍総理は、自分は、このアリ地獄にまだ落ち込んではいないぞ、と語ってはいるが、さていつまでその姿勢を保つことができるのだろうか…と心配である。

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12月26日(木) 大阪の 「都構想」への 大きな合意! 形変われば 心も変わるか?

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 長い間迷走を続けてきた「大阪都構想」であるが、その大枠の制度設計を議論する法定協議会の場で、大阪維新の会と公明党の賛成によって、これが了承された。この両党が賛成すれば、府議会や市議会での可決も確実であり、来年(2020年)の11月上旬に、再び住民投票が実施される見込みである。
 この都構想が実現すれば、これまで府と市で重複投資されてきた事業などが整理され、さらに人員整理なども行えることから、大幅な経費節減が実現するというのが、大阪維新の会の主張である。私は、必ずしもその主張に両手を挙げて賛同するものではないが、大きな変化を強硬に拒んできた考え方や姿勢に少なからぬ影響を与えるという意味では、一定の意義があると考えている。
 つまり、「形変われば心も変わる」ということに、一定の期待感を抱いているのである。

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12月25日(水) 収賄で 逮捕されたる 秋元議員 「政界遊泳 術」の失敗?

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 「統合型リゾート(IR)」問題で、このしばらくマスコミを賑わせていた秋元司・衆議院議員が、ついに収賄容疑で逮捕された。その容疑内容は、カジノへの参入を目指していた中国企業「500.com」社からの賄賂300万円を受け取ったというものである。加えて、様々な便宜供与も疑われているという。当時、秋元容疑者は、IR担当の内閣府副大臣であり、東京地検特捜部としては、職務権限を伴う収賄事件として捜査しているようである。
 秋元容疑者は、元々金銭問題で時折話題になる国会議員の秘書を務めていた。おそらくはその仕事の中で、お金の集め方を学んだのであろう。そして、「政界遊泳術」も身に付けたに違いない。しかし、その政界宇宙を遊泳する中で、このくらいならと思った「スペース・デブリ」が、その宇宙服を直撃。その政治生命は、かなり厳しい事態に陥っている…?

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12月24日(火) 大国の 圧力かわす 処世術? そんな気もする 韓国外交…

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 安倍総理は、四川省の成都に移動し、ここで文在寅・韓国大統領と会談。正式なものとしては、1年3か月ぶりの首脳会談となる。
 そもそもここまで関係がこじれてきた最大の原因は、韓国側の「元徴用工問題」への対応にある。「日韓基本条約」締結時に解決されたはずの問題を、文政権が蒸し返して、日本企業に賠償を求めると主張して譲らなかったことから、安倍政権としては、もうまともに交渉ができる相手ではないと見限ったようだ。
 しかしその韓国は、「G-SOMIA」問題などで、アメリカから強く批判され、また中国からも歓迎されず、行き場を失う形で、日本との関係改善を求めてきたということであろう。
 米中という二つの大国からの圧力をかわす形で、「策としての対日友好」…というのでは、本当の友好関係は生まれてこないだろう。私の目には、そう映った会談であった。

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12月23日(月) 「灰色」は 好意を胸に 解すれば 「友好」になる? 日中関係

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 安倍首相は、この日、北京で習近平・国家主席と会談。今回の会談は、日中新時代の協力を謳う友好的な雰囲気であったという。
 しかし、日中間には、数多くの懸案があり、それらは必ずしも解決されているわけではない。いやむしろ、その本質部分において、問題は時とともに深刻化してきている状況であり、今回は、相手に期待し、求めるべきものがあるが故に、指導者同士が、友好的な雰囲気を醸し出したということにすぎないだろう。
 つまり端的に言えば、決着がつかない「灰色部分」を敵対的に取り扱えば、そこに大きな「対立」が生まれ、その同じ部分を好意的に取り扱えば、「友好」が生まれるということである。その意味では、中国に対しては、適切な距離感が大切である。「灰色」の部分をことさらに問題化せずに、大人の知恵で包み込む対応をすることが大切なのではなかろうか。

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12月22日(日) 著者語る 人間的な 成長を もたらすものは 「自己概念」だと

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 今日は、「教育思想研究会」。今回取り上げたのは、梶田叡一著『〈自己〉を育てる』という本。「自分とは何者か」という自己概念こそが、教育活動の根底にあるものとして、とても重要だということを主張した本であった。
 よく人生は旅だと言われる。その旅の前提は、そもそも自分とは何なのかという自分自身の足場、そして何処へ向かっていこうとするのかという人生の目的地、この両者が揃うことではなかろうか。この両者があってこそ、「人生という旅の物語」が生まれる。その意味では、まず「自分自身が何者であるか」ということへの理解が重要との主張はよくわかる。
 問題は、それを具体的に教育の場においていかに現実のものにしていくか、ということであろう。この具体的教育論についても、著者は様々な提案をしていた。今後考えるべき問題点を多く指摘してくれた本であった。

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12月21日(土) 事務次官って… 少し汚れが 気になると 取り替えられる そんな歯車?

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 高市総務大臣が記者会見を開き、鈴木茂樹・総務事務次官に対して、停職3か月の懲戒処分にしたことを発表。これは、事実上の辞職勧告であり、事務次官は、この日辞職。総務省内や霞が関に大きな衝撃が広がったという。
 この処分の理由として高市総務大臣が挙げたのは、かんぽ生命の行政処分問題に関して、その上級副社長に内部情報を漏えいしたことであった。おそらくは、この上級副社長が、総務省の元事務次官であり、その先輩後輩の関係から、やむなく漏えいしたものと思われるが、これは、裁判所がその被告に対して、内部情報を教えているようなもの。確かにあってはならないことである。
 それはそうだとしても、これだけで、事務次官の首が簡単に切られてしまうというのは…という気持ちも、胸にある。事務次官も、その程度の歯車なのかという印象であった。

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12月20日(金) 予算総額 102兆越え 借金も どんどん膨らむ 墓穴の大故…?

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 この日、政府が来年度当初予算案を閣議決定。その予算案では、総額が100兆6,580億円に上り、過去最高。また新規国債発行高が、32兆5,562億円にもなり、今年も、国の借金を、9兆円余積み増したことになる。国民生活に必要なお金をなんとかやりくりしながら予算を組むのは極めて大事なことであるが、それにしても、GDPの2倍余の借金残高がさらに年々増え続けているというのは、常識的にもかなり異常なことと言わざるを得ない。
 日蓮宗では、信者たちが読経しながら叩く法具を「法華の太鼓」と呼ぶようである。真剣に叩き続けると、だんだんとその音が「良く鳴る」に、その人生も「良くなる」という意味を加えて、「だんだん良くなる法華の太鼓」と言うようであるが、この予算案については、年ごとに厳しさを増し加える「墓穴の大故」ではないかと、私は感じたのであった。

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12月19日(木) 大統領の 弾劾訴追が 決まったが 泡が抜けてる ビールの味だね

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 この日、米国議会下院本会議は、トランプ大統領の「ウクライナ疑惑」を巡り、大統領を弾劾訴追する決議を賛成多数で可決。なんとも不名誉なことではあるが、トランプ大統領は、何よりも実利を中心に判断する大統領であるから、大統領としての権威などよりも、このことが自分の辞任につながるかどうか、また来年秋の大統領選挙に及ぼす影響がどうなるか、ということを中心に、この決議を受け止めたに違いない。とてもタフな大統領だと思う。
 それにしても、この決議が可決され、大喜びする民主党議員たちの姿がテレビ画面に登場していたが、率直なところ、それは、「泡が抜けてしまったビールの味」といった印象だ。
 これまで長い間にわたってこの問題が報じられ続け、その通りの結果になったのだから、当然のことかと思うが、なんとも「民主主義政治」というものは、気怠いものである。

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12月18日(水) “しかるべき 経営責任 しかるべき 時期に発表”? …情報量ゼロ?

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 「かんぽ生命保険の不適切販売」問題に関して、外部弁護士らで構成する特別調査委員会が、報告書を公表。それによれば、法令・社内規定違反が疑われる契約が、1万2,836件にも上ったということである。
 そしてこれに合わせて、日本郵政グループトップらが記者会見を行い、日本郵政の長門社長は、「しかるべき経営責任をしかるべき時期に発表する」と述べたという。このような公的組織で、そのトップがこういう発言をするということは、自らが身を引くという覚悟を示したものに違いないが、言葉だけで評価すれば、「情報量ゼロ」と言わざるを得ない。
 郵便事業というのは、基本的には「情報産業」。そのトップが、全く情報量が含まれないコメントをしてそれでよしとする気風は、やはり民間企業になったとはいえ、まだ官の意識が抜け切っていないと言わざるを得ない。

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12月17日(火) 自衛隊 中東派遣の 看板は 「調査・研究」! 羊頭狗肉?

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 安倍政権の与党、自民党と公明党が、それぞれの党内における会議で、自衛隊の中東派遣を了承。これにより、近々、閣議決定され、中東に向けて、部隊派遣が行われることとなる。これは、2015年に「安全保障関連法」が成立して以降、初の海外派遣ということになる。
 ただ気がかりなのは、この派遣目的が「調査・研究」となっていること。しかし、もしもこの部隊が何らかの攻撃を受けたような場合には、自衛隊法の海上警備行動に切り替えて、武器を使用した戦闘が可能となる。つまり、調査研究が目的とは言いながら、不測の事態には、正真正銘の軍隊になるのである。
 言うならば、「羊頭狗肉」の自衛隊派遣である。看板は羊であっても、中で売っているのは、実は「犬の肉」。そんなことになりかねない今回の自衛隊派遣。闇の中で何が行われているのか分からないという事態だけは、避けてほしいものだと思う。

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12月16日(月) 日韓の 貿易管理の 話し合い… 握手したのが ニュースになるんだ…

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 「日韓両国の実務者が、話し合いの前に握手をしたことがニュースになるとは…」
 そんなことを思ったのは、今日東京都内で行われた、日韓両政府の「輸出管理をめぐる政策対話」。具体的には、日本がこの7月以降、韓国向けの半導体材料3品目の輸出審査を厳しくし、さらに韓国を輸出管理上の優遇措置が受けられない「グループB」に格下げしたのに対し、韓国側が、以前の状態に戻すことを求める話し合いが行われたということである。今回の話し合いで、具体的な見直しが何か合意されたというわけでもないが、ともかくもこのような実務的な話し合いすら、3年半も行われなかったというのが、このしばらくの日韓関係であった。
 隣近所との付き合いが一番難しいとは、昔からよく言われてきたことだが、一衣帯水の日本と韓国。もっと自然体で率直な話し合いができないものか、と思うのだが…。

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12月15日(日) 裏を見せ 表を見せて 散る紅葉 世の中いつも そうなんだよね

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 「人間論ゼミ」。今回取り上げたのは、「良寛という生き方を考える」というテーマ。
 良寛(1758~1831)といえば、子どもたちと毬をついたり、かくれんぼをしたりしたお坊さんとして広く知られ、TVアニメにもなったことがあるが、その人生や思想はとなれば、必ずしも理解されているとは言い難い。そこで、一度自分なりにその人となりを理解したいと思って、取り上げたテーマであった。
 良寛は、江戸時代中期に越後国(新潟)の出雲崎で、豪商(船問屋)の家に生まれる。しかし、その商家の跡継ぎを自ら捨てて出家。岡山の円通寺で修行した後も諸国を托鉢しつつ遊行。48歳で、越後の国に戻るが、相変わらずの貧乏生活。72歳でこの世を去っている。
 その時の辞世の句が、「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」。この俳句とともに、深くしみじみと考えさせられた良寛の人生であった。

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12月14日(土) 米中の 貿易交渉 「休戦」すれど 互いの足下は 燃え上がる火々!

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 米中の貿易交渉が、今日、「第一段階の合意」に達したと発表された。これによって、互いに報復関税を掛け合う貿易戦争は、一旦「休戦」ということになるだろうと、世界の経済・金融関係者は、この合意を歓迎。しかし、その実態はとなれば、まだ詰め切れていない部分も多く、今後、その火種が再燃することも想定しておかねばならないようである。
 加えて、米中両国ともに、「外憂」のみならず、「内患」状態でもあり、中国においては、経済問題が深刻化している上に、香港では、反中共政権の色彩の強い住民運動が止まらない。アメリカにおいても、ちょうどこの日に、米国議会下院司法委員会が「トランプ大統領に対する弾劾訴追」を可決し、今後の大統領選挙に向けての影響が懸念されている。
 両国首脳ともに、なかなか気の休まる暇のない昨今の状況のようである。

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12月13日(金) 英選挙 EU離脱の 与党が大勝! どこへ向かうか 「ジョンブル首相」

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 昨日のイギリス下院総選挙の大勢が判明し、ジョンソン首相率いる与党・保守党が、過半数326を大きく上回ることが明らかになった。それを受けて、ジョンソン首相は早速、勝利宣言を行い、「1月31日までにEUから必ず離脱する」と強調した。
 今回の総選挙の様子については、日本のテレビでも時折紹介されていたが、とにもかくにもジョンソン首相には、耳目を惹きつけるパフォーマンスが目立った。特にテレビコマーシャルで、ジョンソン首相自身が操縦するブルドーザーが、EUの壁をぶち壊していく映像は、とても衝撃的であった。
 イギリスには、「ジョン・ブル」という言葉がある。典型的なイギリス人を指す言葉である。これは、ジョンソン首相が、ブルドーザーを操縦して、「EU離脱実現」とアピールする姿が、「最もイギリスらしい」ということを意味していたのであろうか。

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12月12日(木) 年末の 「今年の漢字」は 「令」となる… 「令」すと言えど 従わざる世に…

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 年末の風物詩の一つとなった感のある「今年の漢字」発表が、今日、京都の清水寺で行われた。選ばれたのは、新しい元号「令和」の「令」。確かにこの漢字は、今年最も大きな話題になった漢字であったに違いない。
 日本政府は、この英訳に「BEAUTIFUL」を当てている。この元号の出典とされた「万葉集」で、この漢字がその意味で使われているからである。しかし、この漢字の英訳には、「ORDER」もある。「命令する」という意味である。
 「元号」というのは、「現実に対する批判的意味合いを込めた願望」である、という見方をする人もいるが、そうなのかもしれない。論語には、指導者が立派な振る舞いをするならば、世の人々は「令せずといえども行わる」という言葉が出てくる。しかし、現実は、「令すといえども行われず」と逆。やはりこの国のリーダーたちの言動が問題なのか…。

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12月11日(水) 私の こと「信じろ」と 演説すれど 「化石」の評価は 小泉大臣!

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 スペインで開催中の「第25回気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)」で、小泉進次郎環境大臣が演説。日本が取り組んできた温暖化ガスの削減実績や自治体などの取り組みを強調した。しかしその一方で、「石炭火力発電所の停止」や「温暖化ガス削減目標の上積み」などについての発言は見送った。
 国際的な環境NGO団体からは、そんな日本の環境政策に、「化石賞」が贈呈されたという。この「化石」の意味は、「化石燃料削減への努力不足」と同時に、「化石のような古い考え方」との揶揄も含んでいるという。
 小泉大臣にしてみれば、就任してまだ日が浅く、環境省内や他省庁との調整がまだついていない、ということであろうが、人気閣僚としては、いささか迫力不足の印象は否めない。そんな大臣からは、ぼやきの声が…。この「化石賞」は、「過積載」の「過積賞」だ、と。

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12月10日(火) 吉野さん ノーベル賞の 受賞を前に 笑顔がちょっぴり ぎこちなかった…?

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 今年のノーベル化学賞受賞者・吉野彰さんが、いよいよスウェーデン・ストックホルムのコンサートホールで、グスタフ国王からノーベル賞受賞記念のメダルと賞状を手渡される式典に臨む。メディアはそれを大きく取り上げている。その時の吉野さんの表情を見ていると、笑顔が少しぎこちない印象であった。
 緊張しているせいなのかな、とも思ったが、本人は言下にそれを否定。それならばと勝手に想像してみるに、受賞決定以降、マスコミにいつも追い回され、しかもそこで投げかけられる質問が、「今のお気持ちは?」だとか、「奥様のご様子は?」だとか、研究者としての人生を一筋に生きてきた吉野さんにとってみれば、どうでもいいような質問を、繰り返し繰り返し投げかけられるので、もういい加減にしてほしい、という気分にもなっていたのではなかろうか。私の勝手な想像ではあるが…。

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12月9日(月) 2ヶ月余 一体何を していたの? 北風の中に 国会閉会!

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 今日、第28回臨時国会が閉幕。10月4日に召集され、67日間にわたって開かれてきた。
 しかし振り返ってみると、安倍総理の後援者を数多く招いて、批判された「桜を見る会」問題以外については、残念ながらほとんど何も印象に残っていない。2か月余りにわたって国会が開かれていたのだから、本当ならば、もっといろいろな国政上の議論が記憶に残っているはずである。しかし、それが全くと言っていいほどない。本当に国会が開催されていたのだろうかと思うほどである。
 もう今から100年以上も前のことになるが、旧制一高の学生であった藤村操が、日光の「華厳の滝」で投身自殺をした。その時の遺文「巌頭之感」のキーワードは、「不可解」であった。今、日本の国会も、この「不可解」という言葉を残して、激しい時代潮流の中に投身自殺せんとしているのだろうか…。

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12月8日(日) 「経済学」とは 人の心を 切り捨てて 「学問」にした エ~カッコシーかも…?

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 12月のフォレスト・トレンド勉強会で取り上げたのは、宇沢弘文著『経済学は人びとを幸福にできるか』という本。この本は、宇沢氏が晩年になって世に出したものであり、各地での講演や様々な紙誌に寄稿した論文などを一冊の本に取りまとめたというものである。
 この本のタイトルに、著者は、既成の経済学では、その「幸福実現」という目的を達し得ないという含みを込めたのだと思う。
 つまり、「経済学」は、しっかりとした理論体系と客観性を備えた「学問」のように見せてはいるけれども、その実態は、経済学者が立てた仮説に合致するものだけを残し、それ以外を切り捨てることによって、初めて成り立ってきたものである、というのだ。とりわけ、理論的な表現が困難な「人の心」を切り捨てる議論が、「果たして人々を幸せにするものなのか」という大疑問を提起しているのである。

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12月7日(土) 真珠湾 攻撃の日から 78年! 地獄を前に 喝采した日だ

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 12月7日と聞いて、すぐに思い出すのは、日本の連合艦隊が、ハワイの真珠湾を奇襲攻撃した日ということである(日本時間では、12月8日未明となる)。この戦闘開始の報道、そして、その成功が伝えられた時、日本国内では、各地で喝采が叫ばれたのだそうである。この戦端が開かれた日のことを、色々な人が書き残しているが、一様に、その晴れ晴れとした気分を書き綴っている。
 しかし、日本にとっては、これは地獄への入り口となった。これから4年弱に及ぶ「太平洋戦争」が展開されることになるが、その中で、莫大な数の兵士や国民が犠牲になり、国土も灰燼に帰することになったのであった。
 私たちは、このことから何を学ぶことができるのであろうか。そして、日本が再び戦争に巻き込まれないために、何を学び考えなくてはならないのであろうか。

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12月6日(金) 10月の 景気指数が 急降下! 年末商戦 こりゃヤバイかも…

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 内閣府が、10月の景気動向指数を発表。それによれば、景気現状を示す一般指数が、94.8と低水準の数字となった。これ以外の様々な指数も、軒並み悪化したという。これまで長い間続いた「実感のない好景気」も、いよいよ終焉の時を迎えているのかもしれない。
 今回の数字は、消費税増税直後のものであったので、駆け込み需要の反動減が示されているという指摘がある。また、米中間での貿易戦争の行方が見えないので、その影響もあるだろうと言われる。さらにボーナス支給額の減少も、消費者心理に影を落としているのかもしれない。
 ともかくも、これから年末商戦に突入するが、それがふるわないとなれば、一気に景気が落ち込んでしまうことにもなりかねない。日本経済の先行きに、今、黄色信号がともり始めている気がしてならないのである。

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12月5日(木) 安倍政権 経済対策 決定す… 借金の山 また高くして…

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 この日、政府は、国や地方からの財政支出が13.2兆円にもなる大規模な経済対策を閣議決定。これに民間の支出も加えた事業規模は、約26兆円にも及び、このお金で、東京オリンピック後を見据えた成長分野への投資や、自然災害に備えるインフラ整備などを行うという。この経済対策によって、経済の下振れ懸念に対する備えにしたいという考えのようである。確かに、これだけの規模の経済対策を実施すれば、一定の効果はあるだろう。お金の流れ道を深堀りして、そこにお金を流せば、確かに景気は維持できるだろう。
 しかし気がかりなのは、財政赤字の増大である。公債残高が年々増大を続けている。現状の国家債務は、GDPの2倍もの金額になる。そこにさらに借金を積み上げていく、ということに対しては、私は、将来世代に対する不誠実さを感じてならないのである。

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12月4日(水) アフガンで 中村医師が 非業の死… されどそいつは 一粒の麦…?

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 アフガニスタンで、支援活動に取り組んできた日本人、中村哲さんが、何者かによって襲撃され、殺害された。中村さんは、元々は医師として現地の医療支援を行っていたが、アフガニスタンの人々の貧困問題や食糧問題を根本から解決しなければ、いつまでも問題は解決しないと考えて、大規模な灌漑用水路建設事業に、自らが先頭に立って取り組んでいたという。この日も、その現場に向かう途中で、襲撃を受けたということであった。
 中村さんの活動を紹介する映像を見ていると、その目は、常に遠くを見ていた。
 中村さんは、おそらくは、聖書のヨハネ伝にある「一粒の麦もし死なば」という聖句を胸に抱いての活動であったのだろうと思う。そして、自らの死の先に、大きな実りを夢見ながら、この世から旅立っていったのではないだろうか。私には、そう思われたのであった。

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12月3日(火) マルタにて 冷戦終結 30年… 歴史は何故か 繰り返すもの…

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 米ソ両首脳が、地中海のマルタ島で会談を行い、「軍拡、相互不信は過去のものになった」と高らかに謳い上げて、冷戦の終結を宣言したのが、1989年12月3日のこと。つまり、今日は、その日からちょうど30年ということになる。この会談の後2年足らずで、ソビエト連邦は崩壊してしまう。そして世界は、「アメリカ一強時代」になっていくのである。
 あの当時は、これで、世界全体が一つの安定した秩序の下に動く平和な時代が到来することになるだろうという楽観的なムードが漂っていた。確かに、しばらくは、そんな世界秩序を目指す動きもあった。しかし今、世界を見渡してみると、再び新たな冷戦時代を予感させられるような対立と分断が進んできている。
 「歴史は繰り返す」とは、クルチュウス・ルーフスの有名な言葉であるが、これから先の世界が案じられてならないのである。

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12月2日(月) 中国と ロシアの連携! 接着剤は 何ともうるさい 米大統領!!

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 ロシアから中国に天然ガスを運ぶ初めてのパイプライン「シベリアの力」が完成し、この日稼働を始めたと報じられている。この両大国が、エネルギーという国家戦略上の基幹部分で手を結び合うことの意味には、大きなものがあるだろう。中国とロシアは、軍事面での協力も拡大しており、これから先、様々な分野での連携が進んでいくものと思われる。
 この大国同士の連携を促進したのは、言うまでもなく、アメリカ・トランプ政権からの強い圧力である。トランプ政権が、アメリカの国益獲得のために、様々な国に対する要求を強めている。その強い圧力の下で、アメリカに反発を覚える国々が増加しており、それらが、世界各地に新たな協力関係を生み出しているのである。それは、いずれの日にか、アメリカに対する攻撃の共同戦線を形成することにもなるだろう。心配である。

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12月1日(日) 『自省録』 著者のマルクス・ アウレリウスは パックスロマーナ 皇帝なのだ!

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 今回の「人間哲理研究会」で使ったのは、マルクス・アウレリウス著『自省録』という本。
 マルクス・アウレリウス(121~180)は、第16代ローマ皇帝。この時代に、ローマ帝国は最も隆盛を極め、国をうまく治めたことから、「五賢帝」の一人として、高く称えられている。
 しかし、この時代には、周辺異民族の侵入が続き、さらに家来であった将軍の裏切りもあり、その皇帝在任中、戦争に明け暮れ、遠征中にその命を終えることになる。
 しかしそのような中にあっても、マルクス・アウレリウスは、自らの心を省みる時間を大切にし、その思索の中で心に浮かんだことを書き残していた。それが後になって発見され、出版された。それが、『自省録』という本である。
 厳しい人生の中での思索記録であるだけに、私の胸に迫る言葉が数多くあった。

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