4月30日(木) 各国の 中央銀行 懸命に 空の徳利で 献酬せるか…
「空の盃を献酬しているのと同じ」とは、夏目漱石の小説『こころ』の中に登場する言葉だという。空の徳利と盃とを持って、お互いにいくらやり取りし合ったとしても、それで酒に酔うわけもなく、形はいくら立派でも、意味のないことを意味する言葉である。
今日は、欧州中央銀行(ECB)が理事会を開き、銀行に対して、最低マイナス1%という超低金利資金を大量に供給することを決定したという。このお金が企業活動にうまく活かされ、経済がうまく回ってこそ、それが活きたものとなってくるが、ただ単に、損失補填に充当されるだけで、前向きの経済活動に結びつかないならば、「空の盃を献酬しているのと同じ」ということになる。
今は世界中の中央銀行が、経済を下支えせねばと「献杯」の声が響き渡っているが、それが「空の盃の献酬」でないことを願いたい。
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