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7月31日(金) 還暦五年 750キロ 走り抜き 体力・気力の 衰えを知る

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 今回の「遊行脚活動」の最終日。とはいっても、この日は、厚木市の娘の家から、新居浜の自宅に戻るというだけの日程であった。
 とはいえ、その走行距離は、高速道路を走って、約750kmにも及んだ。途中で休みを取りながら走って、11時間あまりの行程であった。
 この日がとても暑かったせいもあって、正直なところ、とても疲れた。自宅では、簡単な荷物整理を行っただけで、他には何もする気が起こらなかった。私も、もうすでに年齢が65歳。還暦から5年を過ぎている。昔と比べては年寄り臭くなってしまうのではあるが、間違いなく、体力も気力も衰えてきていると思う。
 今回の遊行脚活動では、5日間に、「宝船ビタミン号」を駆って、2,200キロを走った。それだけに、ひどく疲れてしまった。段々とこんな形で無理がきかなくなってくるのかと思うと、心中に寂しさも禁じ得なかったのである。

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7月30日(木) 咢堂の その故郷を 訪ねし日 李登輝さんが 死去せりと聞く

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 昨晩は、少し前に引っ越したばかりの娘夫婦の新居で宿泊。夜は、夫のご両親もその新居に来られて、夕食会。今日は、娘と一緒に、周辺地域の博物館や公園巡りなどを行った。
 とりわけ私が関心を持って訪れたのは、相模原市にある「尾崎咢堂記念館」。「憲政の神様」と呼ばれた政治家・尾崎行雄氏の生誕地に造られた記念館である。尾崎氏は、衆議院議員に連続25回当選。まさに一生涯を、強い信念と共に日本政治に捧げた人生であった。
 この日、突然飛び込んできたのが、台湾の李登輝・元総統逝去の報であった。1996年に台湾初の総統直接選挙を実現して、「ミスター・デモクラシー」と呼ばれた人である。彼も、強い信念の人であったと思う。
 理想をひたすらに追い求める人生は、苦難続きの人生でもあろう。そんな人生を生き抜いた二人のことを思い考えた一日であった。

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7月29日(水) 長岡市では 鬼才に触れて 古河市では 熊沢蕃山 晩年を聞く!

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 昨晩は、大雨警報や土砂災害警報が出される中で、長岡市内のホテルで宿泊。
 この日の朝は、長岡駅周辺を少し散策。「山本(五十六)記念公園」や「米百俵の碑(国漢学校跡)」「河井継之助の墓」などを次々に見て回った。長岡市からは、明治以降、多くの偉人が輩出されているが、戊辰戦争に敗れ、町が焼き尽くされる中で、そこから立ち上がるには、教育によって人を育てることが重視されたという事情があったのかもしれない。
 その後、茨城県古河市に向かう。これは、江戸時代初期の儒学者・熊沢蕃山が、晩年、その見識や信望を恐れた幕府によってこの地に蟄居させられ、夫婦共にこの地で亡くなったということがあり、その晩年の様子を知りたいと考えたからであった。ここでは、坂東太郎社長の青谷洋治さんに、色々とご配慮いただいた。心から感謝したい。

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7月28日(火) 金沢じゃ 西田幾多郎 鈴木大拙 出雲崎では 良寛に会った…

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 今日は、金沢在住の吉村外喜雄さんのご案内で、9月の「有志者の集い」で訪れる予定の「西田幾多郎記念哲学館」と「鈴木大拙館」を訪問。館を見学させていただくと同時に、9月訪問時の打ち合わせも行った。今年は、「日本思想界の双璧」とも呼ぶべきこの二人の「生誕150周年」にあたり、その生き様や思想について、考えさせられることが多かった。
 そして次には、新潟県の出雲崎町に向かった。ここは、かつて佐渡島からの金などの荷揚げの場であり、天領として栄えた土地であった。江戸末期の僧・良寛は、この地に生まれている。その人生にも関心があったので、ここでは「良寛記念館」や「良寛堂」などを訪れ、その土地の風土にも触れた。
 人物を学ぶには、その人が生きた土地を訪ねるのが良いと思う。今日も、色々なことを感じ考えることができた一日であった。

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7月27日(月) 光秀が 築きし城址 福知山! 人もまばらで 麒麟もいなかった…

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 今日から、5日間の「遊行脚活動」。今回は、娘夫婦が少し前に引っ越した厚木市の新居が目的地であった。その道中で、気懸りになっていた色々な場所にも立ち寄る計画である。
 今日は、まず金沢市までの移動であった。私が親しくしていた金沢の人が、若くして亡くなったので、その霊前へのお参りと、今秋予定の「有志者の集い」の下準備を目的に、金沢に向けて、「宝船ビタミン号」を走らせたのであった。その道中、少し時間があったので、福知山で一度高速道路を降りて、明智光秀が築いた城「福知山城」を見学することにした。
 この日は天気予報が大雨で、福知山にも雨が降っていた。そのせいもあったのであろう、大河ドラマの舞台の一つとなるこの福知山城にも、人はまばらであった。そして、私はそこに麒麟を探した。しかし残念ながら、そこで麒麟を発見することもできなかった…。

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7月26日(日) インドとは 人類思想の 坩堝かも… 未来に役立つ 合金求めん!

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 「人間哲理研究会」。今回取り上げたのは、「インド思想」であった。
 古代における世界の三大思想といえば、一つはソクラテスに代表される「ギリシャ思想」。二つ目は孔子や老子に代表される「中国思想」。そしてもう一つが、「インド思想」ということである。しかし、他に比べて、「インド思想」の認知度は高くない。そこで今回は、インド思想に光を当ててみようと考えたのであった。
 ただ、「インド思想」と言っても、種々雑多で様々なものを投げ入れて、それらを溶かした「坩堝」のような思想である。そしてそんな中から、釈迦が「仏教思想」を打ち立てたり、近代ではガンジーが、独特の「ガンジー思想」を生み出したりしているのである。
 だから私の関心は、この混迷の世に、この「インド思想」なる坩堝の中から、新たな思想をいかに生み出せるか、という点にある。

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7月25日(土) 中国の 米テキサスの 領事館 閉鎖されるも 氷山一角!

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 この日、テキサス州ヒューストンに置かれていた中国総領事館が、アメリカの求めにより閉鎖された。この総領事館は、アメリカの知的財産を窃取する拠点であり、アメリカ各地の研究機関などにいる中国人スパイに、どのような情報を盗むべきかを具体的に指示し、その活動の支援も行っていたという。
 しかし、これによって、中国による国家的な違法情報収集が終息するというわけではないようだ。アメリカ政府の高官は、「これはあくまでも氷山の一角だ」として、今後も警戒を続けるという。さらに、「これは私たちに限った問題ではない。世界中で起きている」として、世界各国に対して、中国牽制を求め、中国の包囲網を形成する構えを見せている。
 ということは、今回の措置は、「中国包囲政策」にとっても、その入り口となる「氷山の一角」であったということなのであろう。

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7月24日(金) ポンペイオ 国務長官 演説で 対中包囲を 鮮明にせり

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 ポンペイオ・米国務長官が、カリフォルニア州で演説を行い、中国に対する包囲網を構築し、中国に強権路線の修正を迫る方針を鮮明にした。その背景には、中国の強硬姿勢の裏に、中国共産党体制の強権体質に深く根ざした問題がある、との認識があるようである。
 いよいよアメリカが、中国を敵国と認め、これから先は経済問題だけでなく、軍事問題や政治問題なども含め、公然と中国に対する批判を強めると同時に、国際社会にその同調を求めていくということになるのだろう。この圧力は、中国における共産党一党支配体制が崩れるまで、続けるということだろうか。かつてソ連に対して取った政策を、中国に対して焼き直して実施することになるのであろう。
 いわば、「新たな冷戦」の宣戦布告。今回は、日本にとってもかなり深刻な事態を生み出しそうである。覚悟しておかねばならない。

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7月23日(木) 池江さんが 希望の炎を 掲げた日 ALS死で 医師らの逮捕

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 今日は、新型コロナウイルス問題さえなければ、「東京オリンピック開会式」開催となるはずの日であった。そこで、その開会式が予定されていた国立競技場で、ささやかな式典が開催されたという。そこには、競泳女子の池江璃花子さんが登場し、「逆境からはい上がっていくときには希望の力が必要。一年後の今日、この場所で希望の炎が輝いていてほしいと思います」とメッセージを発出。自らが白血病から見事に回復したように、人類社会が今回のウイルス感染から、再び希望と共に立ち上がってほしいとの願いを込めた。
 この日には、「不治の病・ALS」に罹患して自分の人生を絶望した女性の死を幇助したかどで、二人の医師が逮捕されたというニュースもあった。人は、胸に希望を抱ける間は死を決意しないが、その希望が失われれば、絶望だけとなり、自死の道を選ぶということか…。

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7月22日(水) 夏の旅 促進策なる Go To トラベル 不安抱えて 動き出したが…

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 このしばらく物議を醸してきた観光需要喚起策「Go To トラベル」が、いよいよ今日始まった。まだ国内での新型コロナウイルス感染拡大が続く中で、このような政策は時期早尚ではないかとの批判がある。一方、観光関係者からの悲鳴が轟く中で、その折衷的な策として、打ち出された形の政策である。
 さて、今日のイラ短には、「ベル」と「ブル」のどっちの側につこうかと戸惑う「トラ」を描いてみた。このトラが、安倍政権と日本にとって吉祥を打ち鳴らす「ベル」を掴むのか、それとも、安倍政権と日本を押し均し、そこに更地を生み出す「ブルドーザー」を掴むのか…。かつてワールドカップサッカー大会のときに、勝敗を予言する「水槽のタコ」の話題が大きく報じられたことがあった。
 この迷えるトラが、「ブル」の札を掴むことのないようにと、心から念じたいと思う。

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7月21日(火) EUが 92兆の 基金で合意… 今も息づく エウロペ神話

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 ベルギー・ブリュッセルの「EU本部」で開催されていた「EU首脳会議」。異例の足かけ5日間にもわたった協議の結果、7,500億ユーロ(約92兆円)に及ぶ大型復興基金案がようやく承認された。この基金の財源は、EUの欧州委員会が債券を発行して、その全額を市場から調達するという。
 それにしても、これだけ巨額の基金によって、経済不振をかこつ国々に補助する制度が実現するとは、EUの底力は大したものだ。
 そもそもヨーロッパという名称は、牛に変身したゼウス神が誘拐した「エウロペ」という名の女性に由来するものである。このエウロペの「私を一体何処へ連れていこうとしているの?」という叫び声が聞こえてきそうな今回の合意であった。果たして、これからのヨーロッパは、様々な問題を孕みながら、何処へ向かっていくことになるのであろうか?

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7月20日(月) 難続き Go To トラベル 始まるが 複雑骨折 Go To トラブル…

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 最近大きな話題になっているのが、国土交通省が国内旅行振興のために打ち出した「Go To トラベル」問題である。新型コロナウイルス感染拡大の懸念が強いため、東京都発着の旅行に対しては補助を行わないとした。しかしその時に、予約キャンセルに対して、キャンセル料補償をしないと国土交通大臣が言明していたのであるが、今日になって、その方針を転換し、その補償を行うこととなった。
 この政策に関しては、あるテレビ局のアナウンサーが「Go To トラブル」と言い間違えていたが、とにかく難続き。いろいろな利害や思惑が入り混じって、国民の間に、複雑骨折を引き起こしている。その様子を見ていると、まさに「トラブル」そのもの。加えて、何でも補助金を使って問題を糊塗するやり方が、将来の財政問題をますます肥大化させている。国民意識に及ぼしている影響も、心配である。

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7月19日(日) ウイルスって 「進化」を担う 器官だと 言われて気づく この世の調和

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 「幸福思想研究会」の日。事前には、「アレックス・ロビラ著『幸福の迷宮』を読む」という勉強会だとご案内をさせていただいたが、この日の参加者の中に、『ウイルス進化論』に関心を持つ方がおられたので、このテーマも含め、二本立てで勉強会を開催することとした。
 『幸福の迷宮』という本は、生きる意味を見失って「幸福の迷宮」に迷い込んだ主人公が、様々な出会いと謎解きの中で、自分の幸福が何であるか、ということを自ら見出していくという、小説風の啓蒙本であった。一方、『ウイルス進化論』は、ウイルスが、実は生物の進化の上にとても大切な役割を果たしている有益な存在なのだと主張する本であった。
 これらは共に、捉え方・考え方によって、その本質的意味が大きく変わってくるという示唆を含むものであった。考えさせられることの多い勉強会であったと思う。

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7月18日(土) 京アニが 放火された日 我が胸も 真赤に燃えて もう一年か…

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 京都アニメーションで、衝撃的な放火事件が発生して、今日でちょうど一年になると報じられている。京都アニメーションの作品に自分のアイディアを盗み取られたと思い込んだ犯人が、その建物の入口ロビーにガソリンを撒いて、火をつけ、36人が死亡し、33人が重軽傷を負ったという事件である。
 この事件は、その犯行動機の異常さにも驚かされたが、それ以上に、私たちが日常使っていて、簡単に手に入るガソリンで、こんなにたやすく大量殺人が行えるものなのか、という点に強い衝撃を受けた。そして、このような事件の防止には、人の心の問題に取り組まざるを得ないが、どのようにすればよいのかと、心を燃やして葛藤する日々が続いた。
 それから一年、いまだにその答えは得られていない。人の心の闇の深さに、まったく手をつけられない自分がもどかしい…。

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7月17日(金) 閣議にて 「骨太方針」 決定さるも ここにもウイルスの パンデミックだ…

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 政府はこの日、経済財政運営の基本方針となる「骨太の方針」を閣議決定。
 この「骨太の方針」は、「新型コロナウイルス問題」への対応が、強く反映されたものになっている。例えば、「行政のデジタル化」が強く打ち出され、今後一年間を集中改革期間としているが、これは今回、コロナウイルス問題に関連して様々な給付金を広く配布しようとして、これまでの行政の複雑さや煩雑さが批判されたことに対応するものである。「テレワーク」の推進も、同趣旨。加えて、この暫く大きな問題になっている災害に対応する「国土強靭化」問題も、柱の一つに取り上げられている。
 「骨太の方針」とは、その名の通り、表面的現象に影響されない形の「中長期計画」を描き出そうとするものであるが、今回の骨太方針は、すっかり「新型コロナウイルスのパンデミック」に感染してしまったようである。

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7月16日(木) 「新棋聖」生まれ 「辛気」な棋界を 「振気」して 「心機」一転 「新記録」だね

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 将棋の藤井聡太・七段が、第91期「棋聖戦」で、渡辺明・棋聖を破り、「棋聖」のタイトルを獲得。17歳11か月でのタイトル獲得は、30年ぶりの「最年少タイトル獲得記録」であり、ニュースでも大きく取り上げられた。
 将棋といえば、これまでも、大山康晴や米長邦雄、羽生善治など、話題になる著名人は多くいたのであるが、今回の藤井聡太フィーバーは、やや異常である。新型コロナウイルス問題で「巣ごもり現象」が広がる中で、将棋愛好家の層が広がってきているのであろうか。
 世の中は、一人のヒーローが登場することによって、がらりとその様相を変えることがある。スポーツなどと比べて「辛気」な世界だと考えられてきた将棋の世界を、「振気」して、この辺りで、新しい時代の盤上ゲームとして、「心機」一転させていくかもしれない、そんな今回の「新記録」達成であったと思う。

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7月15日(水) トランプさん 「香港自治法」 署名して 異形の国への 包囲作戦!

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 昨日のポンペイオ・国務長官の声明に続き、今度は、トランプ・米大統領が動いた。中国が施行した「香港国家安全法」に対抗して米議会が制定した「香港自治法」に、トランプ大統領が署名して、これを成立させたのである。
 この「香港自治法」では、今後90日以内に、香港の自由や自治を侵害した個人や団体を特定し、その資産凍結や制裁を検討する。さらに、その個人や団体と取引がある金融機関も、その制裁対象として取引停止措置を下せるとしている。これが広く適用されれば、これに該当する中国の金融機関や企業は、ドル経済から外されることとなり、その「ドル経済包囲網」の影響は甚大であると思われる。
 一方の中国は、様々な外交カードをちらつかせながら、まだ切り札は残されていると強弁しているが、さて…。真珠湾攻撃前の日米関係によく似てきたという気もするが…。

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7月14日(火) ポンペイオ 国務長官 中国の 南シナ海 領有否定!

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 ポンペイオ・米国務長官が、南シナ海で領有権主張を強める中国に対して、「世界は中国が南シナ海を自らの海洋帝国として扱うのを認めない」とする声明を発表した。
 アメリカは、これまで領有権を巡る紛争に対しては、当事者同士で解決することを求め、そこに介入することを極力避けてきたが、今回の声明は、トランプ政権が、中国の領有権主張に対しては、明確にそれを否定し、介入さえも辞さないという姿勢を示したものか。
 これはおそらくは、アメリカが中国に対して「政治的宣戦布告」を行ったという意味合いを持つであろう。そしてそれは同時に、中国との領有権問題を抱える国々のみならず、世界全体に対しても、広くその参戦を呼びかける狼煙でもあろう。
 世界が、今どんどんとキナくさくなってきていることが気がかりである。

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7月13日(月) 万博は 調整力より 多様性だと 個性派人材 綺羅星登用!

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 5年後に開催予定の「大阪・関西万博」において、司令塔役を務めるプロデューサーに、個性的な芸術表現で知られる10名が選ばれた。そして今回は、その全体を統括する「総合プロデューサー」は置かず、各自が個性を発揮するという方針も示した。
 言ってみれば、今回の万博は、象徴的な建築物を造らない「非中心、離散型」が眼目であり、全体を統一的に調整して、そのテーマを明確に示すということよりも、各プロデューサーが持つ個性で、現代の時代が孕んでいる「多様性」や「非中心性」、「独創力」や「強烈な発信力」を表現する万博にしようということのようである。
 しかし、これらプロデューサーの綺羅星のごとき個性が、果たしてその容れ物の中にうまく納まるのかどうか、見ている人にも分かりにくい「カオス万博」とならねばよいが…と心配でもある。

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7月12日(日) トランプさん 拒絶していた マスクをつけて “素晴らしい”とは 「選挙ファースト」!

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 トランプ・アメリカ大統領は、人の意表をつく言動で、分かりにくいと言われることも多いが、反面、その全ての言動が自分の選挙の勝利を目指して為されているという意味では、とても分かりやすい大統領である。
 今日は、ワシントン近郊の「軍医療センター」を訪問したが、その場で初めて、公の場でマスクを着用した。4月に「疾病対策センター」が国民にマスク着用を勧告していたにもかかわらず、大統領自身がそれを拒絶していたことに対して、その頑なな姿勢に批判が強まってきていた中、選挙の悪影響を恐れて、わざわざ軍医療センターを訪問する場面を作ってまでも、自らの柔軟な対応ぶりをアピールしたということであろうか。トランプ大統領にとっては、何事も「選挙ファースト」であり、そのためには、国益も、自らの自尊心も、二の次ということなのであろうか…。

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7月11日(土) アヤソフィア 政治の風に 翻弄されて 今度は再び モスクになるとや…??

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 昨日、トルコにある世界遺産「アヤソフィア」を、イスラム教のモスクに戻すという大統領令に、エルドアン・大統領が署名したという。この「アヤソフィア」は、最初は、ビザンチン帝国時代の6世紀にギリシャ正教の大聖堂として建設されたものであるが、その後、オスマン帝国時代の15世紀にイスラム教のモスクに変わり、さらに、1934年には、政治と宗教を切り離すというアタチュルク・初代大統領の考え方によって、博物館となっていたものである。
 このモスクへの転換決定に対して、ユネスコのアズレ・事務局長は、この建物自身が「人類の普遍的価値」を表明する性質を持っていたことが損なわれることを危惧し、遺憾の意を表したという。
 トルコも、最近、政治情勢が混沌としてきている。その混乱の中で、今や「アヤソフィア」も、アヤしく、アヤうくなってきているようだ。

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7月10日(金) Jリーグ プロ野球など 観客復活 今なお豪雨の 憂いの中で…

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 これまで無観客で試合を行ってきたプロ野球で、今日から、スタジアムに観客を受け入れることになった。とはいえ、各球場での受け入れ上限が5,000名までとなっているから、一見すると、ガラガラという印象ではある。サッカーのJリーグでも、明日から観客を入れての試合となる。今回の新型コロナウイルス問題では、一時は外出自粛が強く要請され、あらゆるスポーツ・文化イベントが中止される事態となっていたが、今、少しずつではあるが、日常生活が戻ってきつつあるようである。
 ただ、感染の危機が去ったというわけではないため、常に十分な警戒を行いながらの対応である。このしばらく、豪雨災害が起きているが、「降ればどしゃ降り」ならぬ「油断をすればパンデミック」としてはならない。感染拡大の憂いの中で、十分に用心しつつ、少しずつ日常生活を取り戻していくということだ。

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7月9日(木) 着々と 来年五輪の 準備は進む! ウイルスのテロに 攻められながら…

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 「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」の発表によれば、競技会場などについて、その全てを確保することができたという。これにより、大会は、来年の7月23日に開幕する予定となった。
 とはいえ、新型コロナウイルスの問題は未だ解決していない。治療薬やワクチンが開発され、供給される体制が整っていない以上、今後も、どう感染拡大が起こるか、予想さえ困難である。いわばテロリストを相手に戦っているようなものであり、今後も、油断はできない。おそらくは、ウイルスからの波状攻撃を受けるたびに、様々な懸念が広がることだろう。
 しかし、巨大イベント運営にあたって、その軸足がぶれては、大会全体が揺らぎかねない。森喜朗・大会組織委員長の覚悟と胆力によって、このテロ攻撃から、オリンピック・パラリンピックを守っていただきたいものだと思う。

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7月8日(水) 大雨の 来襲続く 書院にて 祈る思いは 万物調和!

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 今日は、昨日の豪雨による若葉書院の被害を確かめるために、新宮に向かう。
 地域の人たちに前日の降雨状況などをお聞きしながら、若葉書院に着いたのであるが、今回は、まったく何の被害もなかった。そして、敷地には、一つの水たまりもなかった。一年半余りにわたって、この敷地を林道工事のための仮土砂置き場として使っていただいたのだが、その終了時に、建設業者には、敷地をきれいに整備して返していただいた。そのおかげであると思う。ありがたいことである。
 せっかく若葉書院までやってきたので、この日は、その後ずっとここで時間を過ごした。天地万物が調和する社会の姿を胸に思い描いた。中国古典『易経』の冒頭には、「天行は健なり、地勢は坤なり」とある。この言葉を、自分なりに解き明かすことが、この「万物調和」の答えとなるかもしれないと思った。

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7月7日(火) もう2年? 西日本での 豪雨から… 今日もまた雨 心の中まで…

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 七夕。今年も、日本列島は、豪雨を伴う梅雨前線の影響で、ほとんどの地域が雨空…。
 振り返れば、「西日本豪雨」によって、甚大な被害を受けたのが、ちょうど2年前のこととなる。この日私は、広島県で講演を行っていて、そこからほうほうの体で家に戻ってきた。またこのときには、「若葉書院」も、被災した。そこからようやく復旧できたという時に、またこの豪雨である。つい空を見上げては、恨めしい気持ちを胸に抱いたのであった。
 それにしても大変なのは、熊本県の住民たちである。このしばらく、様々な大災害が続いている。テレビを見ていると、「もう心が折れそうだ」と語る人もいた。そうなのだろうと思う。度重なる災害の中で、意欲はあっても体が動かないという状態になっているのではないだろうか。人々の心の中にまで、激しい雨が降り注いでいるようである。

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7月6日(月) 富士通が オフィス半減! 新たなる 働き方への 転換宣言!

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 この日、富士通は、グループ全体のオフィス面積を、約3年間で半減させると発表。富士通の場合は、オフィスの総面積が、約120万平方メートルもあるというから、今後、60万平方メートルものオフィス・スペースが不要になるということである。不動産市場の需給関係が一気に変動することになりかねない。しかも、これは、他の企業でも、同様の取り組みを進めようとしていることからすると、貸しビル業を展開する企業などにとっては、大打撃となるのではないだろうか。
 富士通といえば、少し前に、スーパーコンピューター「富岳」が、計算速度で世界一になった。コンピューターや通信分野において、日本をリードする企業の一つである。そんな先進的な企業が打った今回の一手は、これからのビジネス環境さえも、大きく変化させるきっかけとなるかもしれないと思ったのであった。

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7月5日(日) 小池知事 コロナ選挙で 圧勝す リポート政治の 時代を痛感!

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 首都・東京での知事選挙が行われた。その結果は、現職の小池百合子候補が、366万票という大量得票(約60%という得票率)を得て、再選を果たした。ちなみに、次点に対して、4倍以上の得票差をつける圧勝であった。
 今回の選挙戦では、小池候補は、集会や街頭演説は一切行わなかったという。それで、これだけの票を獲得するのである。
 その理由はといえば、明らかに、マスメディアへの露出度が圧倒的であったことであろう。しかも、記者会見などで、小池知事は、ただ感染者数などの報告に徹した。まるで「政策決定は東京都民自身が主権者として行うのであるから、自分は報告者に徹するのだ」という姿勢であった。そんな「リポート政治」が、今回、大きな支持を集めた。そんな時代なのか、と考えさせられた結果であった。

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7月4日(土) 熊本で 豪雨災害! 限界を 越えて壊れる ホメオスタシス…

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 この日未明から、熊本県と鹿児島県で猛烈な雨…。そして、熊本県南部を流れる球磨川の10か所以上で氾濫・決壊が起こり、行方不明者など、甚大な水害になっているという。
 今回このような被害が出たのは、想定を超える1時間に100ミリ近い猛烈な雨が降り、しかもそれが、「線状降水帯」を形成して長時間継続したことから、球磨川が設計流量をはるかに超える流量になったことが原因である。
 自然界には、定常状態を維持しようとする「ホメオスタシス」という働きがある。しかし、それには閾値があり、その限界を超えてしまうと、一気に暴走状態が生まれてくることがある。近年各地で多発する異常な水害を見ていると、すでに地球環境が許容する限界を超え、こんな異常気象を引き起こしてしまっているのかとさえ思われてならないのである。

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7月3日(金) コロナでの 停滞ムードを 一掃と 長打狙うも 内野ゴロかも…

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 今日、政府は、安倍総理が議長を務める「未来投資会議」を開催し、「2020年の成長戦略案」を提示。その中で最も目を引いたのが、「兼業や副業」を認める「働き方改革」である。その他にも、銀行間振込手数料の引き下げや情報社会進展に伴う規制改革、キャッシュレス社会推進などの項目も含まれている。
 安倍総理は、「変化の対応力があり、強靭性や持続可能性を持った長期的な視点に立った社会像を追求していきたい」と述べたが、今回の新型コロナウイルスに伴う経済の停滞を乗り越えるには、力不足の感を否めない。野球に例えるならば、長打を狙うと宣言してバッターボックスに立ったにもかかわらず、豪速球に押されて、内野ゴロに終わってしまったバッターのような印象である。
 今後さらに議論を進めるとしているので、その議論の行方を見守っていきたいと思う。

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7月2日(木) ロシアでの 「憲法改正」! 権力を 守らんとして 逆縛りかも…

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 昨日行われた「ロシア憲法改正法案」の賛否を問う全国投票の開票が終了した。その結果は、賛成が約78%を占めて、改憲成立が決定。プーチン大統領の政治体制は、この国民投票で国民の強い支持を得たこととなり、強固な足場を得たこととなる。また、今回の改憲によって、プーチン大統領は、最長で2032年までその座に残ることも可能となった。
 言うならば、プーチン大統領にとって、今回の改憲は、自らの権力基盤を守るものであったと言うことができるだろう。しかし同時に考えなくてはならないのは、憲法は、権力者を縛るものでもあるということである。今後も、プーチン大統領の思惑通りにロシア政治が動いていくとは限らない。しばらく経ってみると、自らが策した今回の改憲が、大統領自身を強く縛り付けているかもしれない。
 それが、政治というものであると思う。

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7月1日(水) 日本で レジの袋が 有料化の日 香港市民は Freeでなくなる…

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 今日から、全国の小売店でプラスチック製のレジ袋が有料化。そして、長く使える自分自身のバッグ(マイバッグ)が推奨されている。
 香港では、昨日から「香港国家安全法」が施行されている。この法律は、香港市民の政治的自由を大きく制限する可能性が高く、「香港から自由は奪われた」と語る市民の姿が、テレビで紹介されていた。
 この二つの話題、実は共通用語がある。それは、「Free」という英単語である。日本では、レジ袋がFreeでなくなった。つまりタダではなくなった。香港では、政治的にFreeな振る舞いが奪われた。市民の自由がなくなった。
 この日、香港では「中国復帰23年の記念式典」が開催されたが、そこに登場した林鄭・行政長官の勝ち誇った表情が気になった。もう既に、香港という小中国の皇帝にでもなったような気持ちなのであろうかと思った。

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