« 2024年1月 | トップページ | 2024年3月 »

2月29日(木) 猫族の 額ほどなる 辺地から 噴き上がりたるは 人材マグマ!

022620240311_0003

 この日も、昨日の続きで、「和霊」の何たるかに関わる場所を午前中に思いつくままに巡った後、昼食を元鬼北町長の甲岡さん宅でいただき、それから、高知県宿毛市に移動。
 この宿毛市では、「宿毛歴史館」や、少し前に改装された「林邸」、街中の人物に関する史跡等を次々に巡りながら、この地出身の偉人たちの生き様や考え方に思いを巡らせた。
 宿毛市というのは、高知県南西部の辺地にある町である。今現在の人口は約1万8,000人。その周りをすべて山に囲まれていて、平野部はほんのわずかしかない。
 しかしこんな土地から、日本を動かした数多くの人たちが誕生しているのである。どうしてこのようなことになったのか、私は、様々な偉人たちの足跡に思いを巡らせながら、この猫の額ほどしかない、こぢんまりとした町の中を駆け巡ったのであった。

|

2月28日(水) 「和霊(にぎみたま)」 その精神を 追い求め 漫遊したるは 愛媛の南予!

022620240311_0002

 「愛媛県南予地域への遊行脚活動」に出発。この日は、大洲市と西予市で博物館の展示を見学した後、宇和島市に移動。そこで、かねてから関心を持っていた場所を訪れた。
 今回の遊行脚テーマは、「和霊とは何か」という問題に答えを求めることであった。「和霊」は、「にぎみたま」とも読み、霊魂の穏やかな働きを示していて、天変地異を引き起こすとされる「荒霊」の対極にあるものとされている。宇和島には、「和霊神社」という、この信仰の総本山があり、その場所でしばらくの時間を過ごし、日本の伝統精神の中にある「和の心」に、思いを巡らせたのであった。
 またその周辺地域に、この和の精神に基づいて生きた人物や様々な事績を顕彰している場所があったので、そのような場所も、次々に巡ってみた。周遊しつつ、これから先の様々なことを思い考えた時間であった。

|

2月27日(火) 日本の 今の姿は 春風に やがて消えゆく 雪だるま…かも?

022620240311_0001

 この日、厚生労働省が昨年の出生数を発表。それによれば、年間75万8631人が、この国で産声を上げた。前年比5%余の減少であり、この減少ペースが続けば、2035年には、出生数が50万人を割り込むことにもなりかねないということである。
 日本の国で、出生数が最も高かった年は、昭和24年。第一次ベビーブームの時である。この一年間の出生数は約269万人であるから、今は、その時の28%。さらに少し先には、結婚適齢期人口が減少することになるから、ますます出生数の減少が見込まれるという。
 注目すべきは、所得水準が上がり豊かになった国々のほとんどで、この少子化現象が起きていることである。暖かい春風が吹き、心地よい季節になると、雪だるまは溶けて消えていく…。それと同様の現象が、この出生数の世界でも起きているということか…。

|

2月26日(月) スウェーデン NATO加盟が 確定し バルト海にも 堅固な海城!!

022620240311

 スウェーデンのNATO(北大西洋条約機構)加盟を巡り、最後まで残っていた加入承認をハンガリー議会が行い、これにより、スウェーデンが32か国目の加盟国になることが確定。ここで注目すべきは、昨年の4月にフィンランドが既に加盟していることから、ロシアを除くバルト海を取り巻くすべての国が、NATO参加国になるということである。
 かつては、ロシアの欧州艦隊を「バルチック艦隊」と呼んだように、ロシアは、バルト海を自分の海だと考えていたに違いない。それが今や、完全に包囲されてしまったのである。言い換えれば、サンクトペテルブルクから軍艦を出航させようとしても、その先すべてが敵という海城に船を出すようなものである。ロシアの焦りは、相当のものであろう。
 さて、プーチン大統領は、今後この事態に対して、どう対応しようとするのであろうか。

|

2月25日(日) 人間は 「真我」の周りに 幾重にも 鞘持つものと インドじゃ言うが…

022220240303_0003

 「人間哲理研究会」の日。今回取り上げたのは、エクナット・イーシュワラン著『永遠の生命~死を超えて未知の国へ』という本。この著者は、インドに生まれたスピリチュアル分野の教育者である。その基本には、インド古来の「ヒンズー教」の教えがあるように思う。
 この日の話の中で、最も私が関心を抱いたのが、人間には、決して死ぬことのない「真我」という実態が存在しているということであった。しかし、その周りを、様々な鞘が覆い隠している。だから、人は、厳しい修養を通して、それらの鞘を剥がし取って、「真我」を見出すことこそが大事という教えであった。
 そこでふと思ったのがタマネギ。私たちが食用とする鱗葉という部分を次々に剥がしていっても、最後には何も残らない。外から見えなくても、確かな「真我」を常日頃から養っておくことの重要性を考えたのであった。

|

2月24日(土) もう二年…?? どこまで続く ぬかるみぞ! 希望を失う 多くの人々…

022220240303_0002

 今日で、ロシアがウクライナに武力侵攻して丸2年となる。この2年間は、この問題が、ほぼ毎日トップニュースであり続けた。それだけに、世界中の人々が、この問題に対して、強い関心を持ち続けてきたものと思う。
 しかし、それも2年間も続くと、人々はだんだんと慣れっこになり、同時に、難局打開への希望も失ってきつつあるように思う。侵攻当初は強い危機感を顕わにして、積極的な援助を表明していた西欧諸国も、「援助疲れ」を漂わせるようになってきつつある。おそらくは、プーチン・ロシア大統領にしてみれば、長く待っていた状況が生まれつつあるということだろう。ソ連時代から考えても、この国は、相手が疲れ切って戦意を喪失するのを待って、一気に反撃に転じ、勝利してきた国である。
 今、私たちは、戦争のない世界をどう実現するか考えていかねばならないと思う。

|

2月23日(金) 天皇が 64度目 誕生日!! 今後は高齢 日本の象徴…??

022220240303_0001_20240305111301

 今日は、「天皇誕生日」。国民の祝日である。今日から三連休となる人も多いだろう。
 今の天皇陛下がお生まれになったのは、昭和35年(1960年)であるから、今日で満64歳ということになる。日本社会では、満65歳になると「前期高齢者」入りの年齢とされ、社会制度上も、高齢者対応が始まることになる。そこで、これから先の人生に思いを馳せて、その先の人生設計に取り組む人も多いだろうと思う。65歳になる前に仕事を辞めたほうが有利だという議論もあるようである。
 天皇陛下におかれては、まだまだ若々しいお姿でご活躍であるから、まだ高齢者という印象はあまり無いのであるが、即位されてもうすぐ5年。新しい日本の象徴として、これからは「高齢日本の象徴」という意味合いも帯びてこられることにもなるだろう。お健やかに活躍されることを祈りたい。

|

2月22日(木) 日本株 過去最高値を 更新す! 虚空を高飛ぶ 鳥マネーゲーム!!

022220240305

 今日の東京株式市場では、日経平均株価が大きく上昇し、3万9,098円68銭で取引を終えたという。この終値は、バブル経済華やかなりし1989年末に記録した3万8,915円を上回り、実に34年ぶりに最高値を更新したということである。
 基本的には、株価は、その国の経済の好不況を反映する指標であり、これが高値をつけるということは、歓迎すべきことであると思う。しかし最近の株価の動きは、実体経済を反映したものというよりは、マネーゲームとして、より高利益を求めて、株式に資金が投入された結果という気がしてならない。それは、地に足をつけずに高い空に舞い上がっていく鳥のような姿である。それを私は「鳥真似(マネー)ゲーム」と呼んでみても面白いのではないかと思った。そして、一般国民は、それをただ呆然と眺めているだけなのである。

|

2月21日(水) 人間は 未来を知るほど 窮屈になる?? スパコン無かった 時代と較べて…

021820240302_0003

 昨日のイラ短日記で描いた「気象の長期予報」にも関係するが、気象庁の「新型スーパーコンピューター」運用が、この3月5日から始まると発表された。天気予報に関する計算速度が、従来の2倍になる上に、線状降水帯など局地的な豪雨の予報などを、より早期に出すことができるようになるという。また情報提供体制も大幅に改善されるらしい。
 基本的には、このような予報がより速くより正確に出されるようになることは、便利になることであり、大歓迎である。しかし同時に思うのは、私たちが未来をよく知るようになればなるほど、私たちの意識は、その予報に強く縛られて、何となく窮屈な感じを胸に抱くようにもなることである。だからニュースを聞きながら、あまりよく知らない方が、自由で伸びやかに生きていけるものなのかもしれないな…と、そんなことも思ったのである。

|

2月20日(火) 本年の 夏も厳しい 暑さだと 長期予報で 今言われても…

021820240302_0002

 立春を過ぎてもうすでに2週間とはいえ、まだまだ厳しい寒さが続く中、テレビを見ていると、今年の春・夏の長期予報が気象庁から発表されたという。それによれば、エルニーニョ現象や地球温暖化の影響などにより、この夏も全国的に気温が高く、「猛暑」となる可能性があるとのことである。その影響で、春の終わりくらいから、「早めの熱中症対策」が必要だとのコメントも付けられていた。
 思い返せば、昨年の夏も暑かった。東京では、猛暑日数の記録が大幅に更新されたと聞いている。今年もまた、そんな猛暑の夏になるかと思うと、つい心が重くなってしまう。
 それにしても、今の寒さの中で「この夏が猛暑」と聞かされても、ピンとこない。ただ熱せられて冷まされてを繰り返して、硬く強くなる鋼鉄のように、私たちも強くならねばならないのだと、心に決意するのみである。

|

2月19日(月) ウクライナ 今なお破壊が 続く中 「復興支援 会議」の違和感!

021820240302_0001

 この日、東京で、「日・ウクライナ経済復興推進会議」が開催された。そして、政府間、または民間で56の協力文書が交わされた。
 もうすぐロシアがウクライナに武力侵攻を始めて、丸2年。多くの人々が犠牲になり、ウクライナ国土もひどく破壊されてきた。昨年末時点での復旧・復興に必要とされる資金は、約5,000億ドルと試算されているらしい。ウクライナの人口は約4,400万人とされているから、一人当たりにするとおよそ1万ドル(約150万円)となる。戦争というものが、いかに破壊的なものであるか、考えさせられてしまう。
 ウクライナ国土の形は、ロシアから逃げようとする鳥の形に見える。その鳥の尻の部分に、今もロシア熊が噛み付き、領土をもぎ取ろうとしている。その戦いの最中に、復興支援の話し合いが行われていることには、いささかの違和感を禁じ得ないところがある…。

|

2月18日(日) 時間無く 勉強会を 中止せり…!! 激動世界も 学ぶ暇なし…??

021820240302

 この日曜日は、若葉書院で「幸福思想研究会」を予定していたが、直前になって、中止を決断した。なぜかというと、私が愛用するパソコンに新ソフトをインストールしたところ、うまく作動しなくなってしまい、その影響で、「月刊OAK・TREE誌・3月号」の出稿が遅れてしまったからである。そのせいで、勉強会の準備が整わず、このままでは中途半端な勉強会になってしまうと判断したのであった。
 パソコンとは便利なものであるが、新しいソフトをインストールしたときに、これが駄々をこね始めると、なだめすかすのに思いがけない程の時間とエネルギーが求められる。かといって、新しいソフトを使わないと、仕事のレベルを上げることができない。
 考えてみれば、今の世の中も同じ。新しいものを導入すると、トラブルも生まれる。そんなジレンマが、これから先も続いていくか…。

|

2月17日(土) 日本の 新型ロケット 産ぶ声上げる されど周りにゃ 猛獣ばかり

021420240225_0003

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、この日、満を持して行った「H3・2号機打ち上げ」が完璧な成功と発表された。このH3は、高い成功率を誇った国産宇宙ロケット「H2」の後継機に位置づけられるもので、打ち上げコストを半分にしながら、もう一方で性能を向上させるという、困難な開発目標を掲げて推進してきたロケットである。初号機では、打ち上げを失敗していただけに、今回は正念場である、との悲壮な覚悟が関係者から表明されていた。
 今回の成功により、新型ロケットが産声を上げたことになる。しかし、今後もすくすくと成長していけるかといえば、難題山積である。それは、世界の各国が、高性能ロケットの開発を推進しているからである。言うならば、生まれたばかりの赤ちゃんの周りには、猛獣がいて、今にも弱肉強食の厳しい生存競争を繰り広げようとしている、という状況とも言えようか。

|

2月16日(金) 突然に ナワリヌイ氏が 死去せりと 聞きても何の 驚きもなし

021420240225_0002

 ロシアのプーチン大統領にとって最大の政敵と語られてきた、アレクセイ・ナワリヌイ氏が、収監されていた刑務所で死亡したと発表された。ロシア大統領選挙を目前にしたこの時期であっただけに、「プーチン大統領が暗殺したのではないか」という疑いの声が、世界各地で湧き上がっている。
 私たちには、十分な情報が提供されていないので、真実は分からないが、これまでのロシアで、数多くのプーチン大統領に対する批判者が暗殺されてきた歴史を振り返ってみれば、十分にあり得ることだという気はする。
 専制主義国家が、すべてのことについて悪だとは思わないが、正確な情報が適切に公開されないことに対する不安感は確かにある。このままでは、ロシアとまともに付き合おうという民主主義国家は、ますます減少していくことになるのではないだろうか。

|

2月15日(木) 春一番 日本各地に 吹き初めて 花粉飛散も これから一番?

021420240225_0001

 この日、気象庁は、関東、北陸、四国で「春一番」が吹いたと発表。各地で、強くて暖かい南風が吹いたようである。
 この風が吹けば、いよいよ春本番である。「三寒四温」の変化激しい気候の中で、徐々に、春の足音が高鳴ってくることになる。
 しかし、この春風は、ただ単に暖かい空気を運んでくるというだけでなく、花粉症の人にとっては、とても耐え難い、大量の花粉を運んでくる風でもある。つまり、この春一番とは、「杉花粉一番」の風でもあるのである。
 日本政府も、この花粉症問題に対して、今後は重要課題と位置付けて取り組みを行うのだそうであるが、無花粉杉に植え替えるとしても、その成果が出るには、何十年も必要である。あぁ春は喜びの季節なのか、悲しみの季節なのか…おそらくは、両者相まって訪れてくる季節ということなのであろう…。

|

2月14日(水) 島巡り… のどかな旅で 感じたは 「襟裳岬」の 何も無い春?

021420240225

 この日は、香川県丸亀市の沖合にある有人離島、「広島」と「小手島」での遊行脚活動。
 突然この島訪問を思い立ったのは、ニュースで、丸亀市がこれら離島への乗船料金を、2月中に限って無料にすると報じていたからであった。2月といえば、島への観光客も少なくて、無料で運んでも経費が変わらないのならば、少しでも客を増やして、島の賑わいを高めたい、ということだろう。それならば、島訪問は、丸亀市にいささかでも協力することになるのだ、などと勝手に判断したのであった。
 天候にも恵まれて、のどかな日であった。「広島」では、レンタル自転車を借りて島内を駆け巡ったが、とても心地よかった。とはいえ、観光名所があるわけでもなく、どこをどう訪ねてよいのやら、よくわからなかった。ふと森進一が歌っていた「襟裳岬」を思い出した。「襟裳の春は、何もない春です~」と。

|

2月13日(火) 「核のゴミ」… 文献調査が 一段落して… 更なる難路の 人心調査!?

021120240220_0002

 この日、原子力発電環境整備機構(NUMO)が、原子力発電所から生み出される「高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)」の最終処分場選定に向けた文献調査結果の報告書案を公表。
 それによれば、これまでにこの調査に応じるとした北海道内の2町村内に、次の概要調査に対応可能な候補地があると記している。今後、「概要調査」に4年、さらにその後の精密調査に14年を要するという。具体的な建設地決定に至るまでには、相当の年月を要するということである。これら技術的調査に加えて、さらに必要なのは、「人心調査」である。技術的に可能と最終結論が出たとしても、人の心に不安感や嫌悪感が強くて、大々的に建設反対運動が行われるならば、なかなか着工とはならないであろう。むしろこの心の面が、今後の大きな課題となりそうである。

|

2月12日(月) トランプさん またも物議の 発言は “金出さぬなら 防衛しない!!”

021120240220_0001

 またもトランプ・前米大統領の発言が、物議を醸している。自らの選挙戦で訪れたサウスカロライナ州の集会での発言だそうであるが、NATO加盟諸国の国防費負担が少ないことを問題視して、お金をきちんと支出しない国に対しては、たとえNATO加盟国であったとしても、アメリカが防衛義務を遵守しない可能性に言及したというのである。のみならず、NATOが想定する敵国であるロシアに対しては、「ロシアが望むことを何でもするよう奨励する」とまで語り、ロシアによるNATO加盟国の侵攻を容認するとさえ受け取られる発言内容であったという。
 これは、おそらくはトランプ氏独特の交渉術なのだろうとは思うが、アメリカ大統領に再び返り咲こうとする候補者が語るべき言葉ではない。やはりこの人は、超大国アメリカの大統領になるべき人ではないと、私は思う。

|

2月11日(日) 板東の 俘虜収容所 所長とは… 会津士魂の 松江豊寿!!

021120240220

 「人間論ゼミ」の日。今回は、「OAK・TREE運動40年」の行事として、この3月末に開催する「日本精神の源流を訪ねる遊行脚活動」で、仲間たちと共に「国産みの島・淡路島」を周遊する機会に、徳島県鳴門市にある「板東俘虜収容所跡」も訪れたいと考えている。そこで、所長として、ドイツ兵俘虜たちに信頼され敬愛された、松江豊寿を取り上げることとした。
 松江は、自分自身が会津出身であり、戊辰戦争で官軍に敗れたことで、父親や地域の人たちがいかに苦難の人生を生きてきたか身近に見てきたことから、第一次世界大戦で敗れたドイツ兵俘虜たちに、そのような屈辱を与えてはならない、との信念を持って運営に当たったのだという。
 その信念に基づく強い人間愛に満ち溢れた人生、そこに、現代人が学ぶべき大切なものを持つ人物だと、私は思ったのである。

|

2月10日(土) 中国で 旧正月が 始まりて 中華民族 冬眠を解く??

020320240212_0005

 今日は、旧暦のお正月。中国では、この日を「春節」と呼んで、中国最大の祝日として、多くの人が長期休暇になるのだという。
 テレビニュースでは、この春節が始まったのを待ちかねて、各地の旅に向かおうとする中国国民の姿が紹介されていた。長く続いたコロナ禍を終えて、周りの目を気にすることなく、また政府の規制を受けることもなく、自由に旅することができるという伸びやかな雰囲気が、旅する人たちの表情に現れていた。中国国民にとっての冬眠が、ようやく終わったのだという気分があふれていた。
 しかし、そんな中国国民を厳しい目で見ている人がいる。習近平・国家主席がその人。今年から旅は自由になったかもしれないが、政治は自由じゃないぞと、睨んでいるのである。
 まだまだ中国では、国民にとって、寒さ厳しい冬が続いている…ということか。

|

2月9日(金) マエストロ 小澤征爾が あの世に行きて 尚も指揮せり 地の魂に…!

020320240212_0004

 世界的に著名な指揮者、小澤征爾さんが、この2月6日に心不全のためお亡くなりになったと報じられている。88歳であった。
 この日のニュース番組では、この話題が大きく取り上げられ、小澤さんが指揮する姿や関係者の思い出話などが紹介されていた。改めて小澤さんの在りし日の姿を見ていると、生きていることそれ自身が光り輝いて見えるような、強いカリスマ性を感じた。それは、私が常々唱えている「なりきれる・やりきれる・すてきれる」という「本物の三条件」をそのままに体現した生き様が生み出したものだと思う。生き様が本物であればこそ、人の心をストレートに動かしてきたのであろう。
 小澤征爾さんは、あの世に行っても、この世に残された音楽を通して、これからも、人々の心を動かし続けるのだろう。そんな音楽家に、私は、少し嫉妬を感じてしまった…。

|

2月8日(木) 株式が バブル期以降の 高値更新!?? 庶民にとりては UFO なのだが…

020320240212_0003_20240212143701

 今日、日経平均株価の終値が、3万6,863円にまで高騰したという。これは、約34年ぶりの高値ということであり、バブル経済崩壊後としては、最高値となったようである。
 この背景には、アメリカのハイテク株高騰があるようである。また、日本の大手企業が発表するこのしばらくの好決算もあるだろう。そしてこれに加えて、日銀の内田副総裁が行った講演で、現状の緩和的な金融環境が「大きく変化することは想定していない」としたことが、買い材料になったということである。
 しかし、一般の日本国民に、この話題はあまりピンとはきていないだろう。株が上がったと言われても、何が何やらわけがわからない「未確認飛行物体(UFO)」のようなものであり、興味はあっても、自分に関わり合いのある問題だとは考えられていないのでは…?
 私には、そんな気がしてならない。

|

2月7日(水) 調和生む 覚悟を欠いた 「二元論」!! 分断深める 米国議会!

020320240212_0002_20240212143701

 アメリカ議会上院では、バイデン政権が求めているウクライナへの軍事支援を含んだ新たな緊急予算の審議を巡り、与野党の主張が激しく対立して、暗礁に乗り上げている。早期にこの予算が成立しなければ、ウクライナへの武器供与などができなくなって、ロシアを利することになるだけだと、一度は与野党の間で合意したものの、トランプ前大統領がこの予算に反対したため、共和党の上院議員も、審議を進めることに反対することとなったそうである。
 アメリカ政治の危うさが、またも露呈した。トランプ前大統領は、ビジネス取引ではタフネゴシエーションかもしれないが、あまりにもイエスかノーかの二元論的発想になり過ぎている。政治では、中庸も重要。このままでは、アメリカ議会が壊れてしまうことにもなりかねない…そう私は思うのだが…。

|

2月6日(火) ローソンに KDDI 経営参加! 店舗とネットの 融合目指して…

020320240212_0001_20240212143701

 日本の通信企業大手のKDDIが、このたび、大手コンビニ「ローソン」の株式を取得して、経営参加することを発表。
 ローソンの一店舗当たりの売上高が、セブン-イレブンやファミリーマートに及ばず、今後の生き残りをかけて、実店舗とネットとの融合を図るための提携となるらしい。確かに、情報ネットワークが実店舗を持つ意味は大きいし、逆に実店舗が情報武装する意味も大きい。今後新しい可能性を求めて、今回のような提携が更に広がってくるものと思われる。
 しかし、このような異業種が一体になる融合の試みが、どんな成果を生み出せるかは未知数である。思いがけない相乗効果が生まれてくるかもしれないし、逆に予期できない形でコストが膨らむことになるのかもしれない。
 しかし挑戦を避けるところには、未来の展望はないだろう。今後の展開が楽しみだ。

|

2月5日(月) 自民党 「裏金(?)リスト」を 公表すれど ますます高鳴る 「法華の太鼓」!

020320240212_0003

 この日、自民党は、派閥の政治資金問題について、資金のキックバックを受けていた安倍派と二階派の合わせて80人余りの現職議員の氏名などを含んだ追加資料を公表。これは、野党の求めに応じた対応であったが、その資金がいかに使われたかや、どうしてこういう対応が始まったかという経緯などが含まれていなかったため、野党側は、さらに「政治倫理審査会」を開催し、問題議員から説明を受ける方針を打ち出す構え。この問題は、容易に収束する気配は見えない。
 私が議員の頃、永田町界隈では、よく「法華の太鼓」と呼ばれる、手鏡を大きくしたような形の太鼓を叩きながら、様々な政治的要求を行う僧侶集団を見かけていた。この太鼓は、叩くほどに大きな音になるという。つまり「だんだんよくなる法華の太鼓」という慣用句は、そこから生まれたものらしいが、さて…。

|

2月4日(日) 我こそは 最高・最善! その思いこそ 世界を分断! 平和の敵だ!

020320240212_0002

 2月の「フォレスト・トレンド勉強会」。テーマは「『一神教文明からの問いかけ』を考える」。
 これは、2001年の「アメリカ同時多発テロ」を受けて、その翌年の2002年10月から2003年1月にわたって、東京大学駒場キャンパスで、「一神教文明からの問いかけ」をテーマに行われた「連続テーマ講義」を元に編纂された本を使った勉強会であった。いま世界で相争っている、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教とは、その元はといえば、すべてが同根である。それら仲間とも呼ぶべきものが、なぜ血を流し戦い合わねばならないのか、その問題を乗り越えて、平和を実現することはできないのか、そんなテーマを語り合ったのであった。
 結論…これは難しい問題。何故かといえば、自らこそが唯一の真理であると、他の宗教を見下す基本教理が教義に織り込まれているからだ。さて、どうしたものであろうか?

|

2月3日(土) アメリカが シリア・イラクで 空爆実行! 米基地死者の 報復として…

020320240212_0001

 アメリカ政府は、イラクとシリアで活動するイラン革命防衛隊の「コッズ部隊」や親イラク武装勢力に対する空爆を始めたと発表。これは、ヨルダンの米軍基地で働く米兵3名を殺害した無人機攻撃に対する報復だという。
 バイデン大統領は、この攻撃について、「米国人に危害を加えるような攻撃に対しては、我々は必ず反撃する」と強調した。その背景には、バイデン大統領の姿勢が弱腰である、との国内世論があるようである。しかしその一方で、「イラン国内に対する攻撃は行わない」と言明し、中東地域における戦闘が拡大することには否定的な見解を示したという。
 戦争は、まかり間違えば双方の国民世論を燃え上がらせる。そして、その世論にブレーキをかけられなくなれば、一気にエスカレートしてしまう。この綱渡り、バイデン大統領がうまくコントロールできるものやらどうやら…。

|

2月2日(金) 中国は 成長止まり 頭打ち! そぞろ膨らむ 格差問題!

013020240210_0003

 1992年、中国の最高指導者であった鄧小平が「南巡講話」を行い、中国が本格的な「改革開放路線」に移行して以降、中国経済は、ほぼ10%を超える勢いで、高度成長を続けてきた。中国国民の不満を高めないためには、7%以上の経済成長が必要だとも主張されてきた。しかし、2016年にはその7%を割り込み、それ以降は、基本的に凋落が続いている。IMFによれば、この日発表した報告書で、今後2024年から25年にかけて、実質経済成長率が、4%を割り込む恐れもあると予測している。
 人間でも同じであるが、年少期には大きく成長しても、やがてその成長が止まる時がやってくる。中国経済は、今そんな段階にきているのだろう。そうなると問題は、国内の格差問題。中国国民の政治に対する不満がさらに高まってきて、やがていつの日にか爆発する時を迎えることになるのではないだろうか。

|

2月1日(木) 能登地震 ひと月経ちて 思うのだ… 人生究極 サイコロかも…と

013020240210_0002

 今日は、元日に発生した「能登半島地震」からちょうど一か月となる日。テレビなどでは、この一か月間、被災された方々が何を思い、どのようにその時間を過ごしてきたのか、そして今後の展望をどう思っているのか、などといったことを現場から伝えていた。
 多くの人たちが、「まさかこんなことが起きるとは…」と語っていた。地震がいつどこで発生するかということは、今の科学技術でも、予測することは不可能である。私が生活している場所でも、ひょっとすると、明日にも、深刻な自然災害が発生するのかもしれない。
 そんなことを考えると、人生では、これだけは確かである、などとなかなか断言できない気がしてくる。古い時代から、人生なんてサイコロと同じで、ギャンブルのようなものだ、とよく語られてきた。今日は、ことさらにそんな思いを強めた一日であった…。

|

« 2024年1月 | トップページ | 2024年3月 »