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3月31日(日) 国生みの 島を巡りて… いにしえの 祈りを胸に 宿せる一時

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 引き続いて今日は、「国生みの島・淡路島」。
 まず最初に向かったのが、古くから「おのころ島」と語られてきた、淡路島南東部の洋上に浮かぶ「沼島」。参加者が30名余りいたので、観光船をチャーターして、この島を一周ぐるりと巡ることにした。そして、その船中から、『古事記』の中で「天の御柱」と表現されている「上立神岩」など、古代人が思いを宿したと考えられる史跡地を巡ったのである。
 そこから淡路島に戻り、「おのころ島神社」や「イザナギ神社」などを訪ね、最後には、能登半島地震が発生した直後でもあり、「北淡震災記念公園」も訪れて、その見学後に解散。
 これら場所は、後世の人が、『古事記』を基に、話を作り上げた場所であろう。しかしそうとしても、多くの人の思いが宿る場所である。そんな場所で、私たちも、新たに心を宿した。
 そこに大きな意味があったと考えている。

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3月30日(土) 板東の 収容所跡に 佇めば… ドイツ兵らの さざめき聞こえり

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 この4月で「OAK・TREE運動」が40年を迎えることから、全国の仲間に呼びかけて、「日本の国の原点を訪ねる遊行脚活動」を行った。
 今日が、その一日目。私たちが訪れたのは、第一次世界大戦中に、中国・青島で日本軍と戦い捕虜となったドイツ兵たちを収容した、鳴門市の「板東俘虜収容所」に関するいくつかの場所であった。その収容所の跡地は、今「ドイツ公園」となっていて、自由に見学できる。その収容所に関係する資料などが収蔵され展示されているのが「ドイツ館」。さらに当時のドイツ兵捕虜たちが造った橋が、すぐ隣にある「大麻比古神社」境内に残されている。そのような場所を次々と巡り、日本人の原点にある、当時の収容所長・松江豊寿が胸に抱いていたに違いない「日本武士道」について、参加者とともに思いを巡らせたのであった。
 心に力が湧いてくる尊い時間であった。

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3月29日(金) 吉野川沿い 遊行脚せり 滔々と 流る大河に 時を重ねて…

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 この日は、翌日から「OAK・TREE運動40年記念遊行脚」が始まるのに備えて、その事前準備もあって、愛車「宝船ビタミン号」を徳島県鳴門市に向けて走らせた。その道中では、前々から機会があれば訪れてみたいと考えてきた場所を、次から次へと巡った。
 例えば、大断層「中央構造線の露頭部」や戦国時代の天下人「三好長慶の生誕地」、四国に流された「土御門上皇の行在所址」など。
 古代から、文明は大河流域に生まれてくる、ということがよく言われてきたが、この大河・吉野川の流域地域にも、様々な歴史の足跡が多く残されている。そんなところを訪ねながら、古い時代から、人々が川とともに生きてきたことに、思いを巡らせたのであった。
 川の流れは、時の流れと相性が良いようだ。この二つの流れの間に身を置いて、その響き合いを心楽しんだひとときでもあった。

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3月28日(木) 年度内 予算成立! 勝因は 岸田総理の 粘り腰かも…

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 この日、参議院で2024年度予算案が可決され、来年度予算が成立。岸田総理はさっそく記者会見を開き、「デフレ完全脱却へ30年ぶりのチャンスをつかみ取り、後戻りさせない。私の政権の存在意義はそこにある」と力を込めた。これまでの国会審議が自民党内派閥の政治資金問題に終始し、なかなか政権が取り組んできた政策に目が向けられなかったことに対して、これからはその雰囲気を切り替えたいとの思いも込めたのではないか。
 それにしても、国会審議がこれだけ混乱する中で、きちんと年度内に予算案を成立させたというのは、見事なものである。岸田総理は、人並み外れた粘り腰をその政治姿勢として身につけている。いくら周りから打たれても、それを柔らかく受け止めて、時期を待ち、時が至ったと判断すれば、一気に力を尽くして、前進する。なかなか大したものである。

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3月27日(水) 経産省 国産旅客機 今度こそ 成功させると 戦略公表!

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 この日、経済産業省が、2035年頃を目標に、次世代国産旅客機の開発案を提示。三菱重工業が、国民の期待を集めて進めた「スペースジェット」開発から撤退して一年である。
 「これまでスペースジェットプロジェクトで培ってきた知見や蓄積を生かそうとするならば、そのノウハウが散逸する前に、新たな取り組みを始める必要がある」というのが、今回の開発案発表の背景であるようだ。
 しかし、その発表に対する国民の反応には、あまり熱気が感じられない。前回の失敗に対して、充分な検証を行い、対策が充分に打ち出されていると評価できないからであろうか。株式市場も、航空機産業関連株の売りで、懸念を表明したようである。
 国産旅客機開発は、巨大プロジェクトである。それを日本の国がちゃんと担えるのかどうか、私自身も、自信が持てない。

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3月26日(火) ボルチモア 巨大な橋が 崩落す 制御不能の 船がぶつかり…

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 アメリカ東岸の港町・ボルティモアで、コンテナ船が長大橋に衝突して、一気に橋を崩落させた。テレビ映像でも映し出されていたが、船が衝突した直後、一瞬のうちに、この大橋が壊れてしまった。橋というものが、こんなに脆いものかと驚きを禁じ得なかった。コンテナ船が橋に衝突した理由は、船の制御系に何らかの異常が生じて制御不能になってしまったせいではないかと報じられている。
 このニュースを見ながら、私が連想したのは、今の日本政治。日本の政治中枢に向かって、数多くの「制御が困難な問題」が押し寄せてきている。それを運んでいるのが、マスメディアやSNS、焦点が定まらない野党勢力や世論である。そんな姿を頭に描いていると、日本政治にも、いよいよ崩落の危機が迫ってきているのかもしれない…そんな気がしてならなかったのである。

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3月25日(月) 二階氏が 次期総選挙 不出馬を 表明しけり けじめつけると

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 自民党の二階俊博・元幹事長が記者会見を開き、「自らの政治責任を明らかにしてけじめをつける」と、次期総選挙に出馬しないという自らの決断を語った。これから自民党内で、政治資金問題を巡る党の処分を議論しようとする矢先のことであった。それに対して、岸田総理(自民党総裁)は、「今回の判断を重く受け止めたい」と語り、二階氏に対する今後の処分に対して、慎重な姿勢を示したという。
 この「けじめ」という言葉は、17世紀初めのポルトガル人が作った「日本語・ポルトガル語辞書」には、「偽りの見せかけ」という意味も書き込まれているのだという。
 そうだとしても、政治家が政界引退を表明するのは、一大事。古代ローマで、シーザーが、ルビコン川を渡った逸話に相当するかもしれない。「賽は投げられた…?」。さて、今後、事態がどう動いていくのであろうか。

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3月24日(日) 尊富士 新入幕で 優勝果たす 110年ぶり 偉業と聞けり

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 今日は、「大相撲・春場所」の千秋楽。この日、優勝賞杯を手にしたのは、新入幕の「尊富士」。新入幕の幕尻力士が優勝を果たしたというのは、現行の優勝制度が確立した1909年夏場所以降では、なんと110年ぶりの偉業となるらしい。尊富士は、殊勲賞、敢闘賞、技能賞の三賞も、総ナメしたという。
 ここで気になったのは、110年前がどんな時代だったのかということ。調べてみれば、サラエボでオーストリアの皇太子が殺害されて、それがきっかけとなって第一次世界大戦が始まった年であった。または、宝塚で少女歌劇団が第一回公演を開催したり、パナマ運河開通、シーメンス事件発覚も、この年だった。
 すべてが、随分以前の話である。今回の新入幕力士の優勝という出来事は、その意味では、まさに「歴史的な偉業」とも言えるものだったのかもしれないと思った。

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3月23日(土) 香港で 国安条例 施行という日に モスクワ劇場 テロの惨劇!!

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 ロシア・モスクワ郊外にあるコンサートホールで、大規模な銃乱射事件が発生。多数の観客が死亡したという。これに対して、過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出したと報じられている。この事件は、ロシアがシリア内戦で、ISに対して激しい攻撃を加えたことへの報復ではないかと言われている。プーチン大統領といえば、テロ事件に対して、厳しい対処を行うことで知られている。力による批判者攻撃が、力の報復を招いたということか。
 この事件を、不安げに眺めている指導者がいる。中国の習近平・国家主席である。香港ではこの日、国家安全を犯す行為に対して、厳しく取り締まりを行う「国家安全条例」が施行された。習主席も、国内の混乱に対して、最後は力で対抗するというのが基本方針。このままこの取り組みを進めてよいかどうか、胸の中に一抹の不安がよぎったのではないか。

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3月22日(金) AIに 関する知識は 教科書に 盛り込まれても 愛(AI)は見えない!

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 この日、文部科学省が、2025年度から中学校で使う教科書の検定結果を公表。その新教科書の共通の特徴が何かといえば、キーワードは、「デジタル教科書への進化」ということではなかろうかと思う。
 今回合格した教科書では、デジタル教材を再生する「QRコード」が付けられたものがほとんどで、特に英語教科書の場合は、大半のページにQRコードが掲載されていて、それを読み込めば、リスニングや会話の動画などにすぐにアクセスできるという。文科省が昨年春実施した調査によれば、学習用端末をほぼ毎日活用している中学校は、活用が進んでいる都道府県では、8割を超えているらしい。
 これは、時代の潮流であろう。そこで気がかりなのが、子供たちの心の問題。AIの活用は進んでも、「愛を教える教育」は見えてこない。ここにどう対処するかが、今後の課題だ。

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3月21日(木) 日銀の 発表受けて これからは 預金金利も 上がると言うが…

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 先日、日銀がマイナス金利解除を決めたことを受けて、民間銀行では、一斉に普通預金金利の引き上げを行うと発表。何でも、その金利が、現状の20倍にも上がるというので、これは、金利収入をあてにする高齢者にとって朗報かもしれないと思ってよく聞いてみると、20倍になっても、その金利は0.02%に過ぎないと分かった。この金利では、1000万円の預金を持つ人の年間金利が、わずかに2000円に過ぎない。これでは、とても生活のためにあてにするというほどの金額ではない。
 昔、大きな話題になった川柳に「通帳の シミかと間違う 預金利子」というのがあったが、顕微鏡でしか見えなかったシミが、虫眼鏡で見えるようになったという程度に過ぎない。お金とは、借りれば高金利が求められるが、貸しても大した金利にならない。そんな失望の声がどこからともなく聞こえてきた。

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3月20日(水) お彼岸に 春の嵐が 吹き荒れて 急ぎ渡るは しまなみ海道!

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 私は、昨日から、岡山県での「遊行脚活動」。力強く生き、新しい道を切り拓こうと努めた人たちの生き様や考え方に触れたいと考えたものである。主な目的は二つ。その一つが、日本の原子核物理学分野の開拓者である「仁科芳雄博士の記念館」。もう一つが、百歳を超えても作品作りを続けた彫刻家・「平櫛田中の美術館」であった。そしてその道中で、興味関心を持った場所をいくつか訪れた。
 今日は、宿泊した尾道市を中心に、気迫ある人たちが活躍した、色々な場所を訪れてみたいと考えていた。しかし、朝のTVニュースで、春の嵐が吹き荒れて、尾道と今治を橋で結んでいる「しまなみ海道」が通行できなくなる可能性もあると報じていたので、無事に通れるうちに四国に戻ろうと、計画を中断。朝一番で今治に戻り、四国内で関心のある所を巡る活動に切り替えたのだった。

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3月19日(火) 日銀が マイナス金利を 解除して ぬるま湯風呂は 卒業だってね

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 日銀は、この日開催した「金融政策決定会合」で、「マイナス金利政策」を含む「大規模な金融緩和」の解除を決定。2007年の利上げを最後に、14年間にもわたって一貫して金融緩和を続けてきた日銀の政策は、ここで大きく転換されることとなった。とはいえ、植田総裁は「当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている」とも述べ、急激に金利を上昇させるなどの激変措置は否定した。
 この金利上昇決定を受けて、経済界からは、「ぬるま湯の時代が終わった」との声が聞こえてきた。金利が上がれば、企業経営においても、その金利負担に耐える経営を行っていかねばならないだろう。また政府も、異常なまでに膨れ上がった国債の利払い費が、大きく伸びることになる。国内の色々なところに、ぬるま湯から出て、外の空気の寒さに震える人たちが増えてくるだろうと思う。

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3月18日(月) ロシアでの 大統領選! プーチン圧勝? ところで一体 誰に勝ったの??

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 注目されていたロシア大統領選挙が、この日曜日に投開票され、プーチン大統領が当初予想通りに当選。その得票率は87%に及び、形式的には、過去最高の圧勝となった。また、強く意識していたとされる投票率も、77%に達した。勝利宣言を行ったプーチン大統領は、「我々は一つのチームだ」と語り、この選挙結果を受けて、ロシアが一丸となって、困難な状況に立ち向かっていくことを国民に求めた。
 しかし、国際社会の評価は全然違う。選挙に先立って、自分に反対を唱える候補者を排除して行った選挙には正当性などない、との論調が強く出されている。自分が役者の選定から舞台設定までの全てを行って演じた「選挙ドラマ」であった、と言うこともできよう。これで本当に、国民の広い支持を得た大統領として、今後の難局に立ち向かっていくことができるのであろうか?

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3月17日(日) 柴五郎 会津武士道 体現し 新政府にて 陸軍大将!

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 3月の「人間論ゼミ」で取り上げたのは、「明治・大正時代の陸軍軍人、柴五郎」であった。
 五郎は、明治維新直前の安政六年、会津若松で、石高280石の上級武士の家庭に生まれている。明治維新最大の激戦とされる「会津戦争」を体験したのが、8歳の時。この戦いで、母や祖母、姉妹などは、新政府軍の激しい攻撃の中、自決してこの世を去っている。五郎は、柴家の跡継ぎを残しておきたいとする母親の思惑もあってか、戦いさなかに、会津若松郊外に出されていて無事であったが、その後の人生は、極めて過酷なものであったようである。そんな中で、陸軍幼年学校・士官学校に進み、軍人人生を始めることとなる。
 そして、その優れた能力のみならず、苦難の日々を耐え抜いた強靭な精神もあったのであろう、様々な軍功を上げ、陸軍大将にまで昇進するのである。

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3月16日(土) 北陸の 新幹線が 延伸されて 震災地にも “北国の春”!

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 今日、北陸新幹線の金沢~敦賀間が開業。東京駅から新たな終着駅となる敦賀まで、乗り換えなしで行くことができるようになった。これによる所要時間は3時間8分となり、50分間の時間短縮が実現されたという。
 北陸といえば、今年元日の「能登半島地震」が、甚大な被害を生み出していて、とかく暗い話題ばかりが報じられ続けてきた。今回の新幹線延伸、そしてそれと共に導入される「復興支援の旅行割引」などが、震災地に観光客を呼び込むための呼び水になるのではないか、と久々の明るい話題になっているようだ。千昌夫が歌った「北国の春」にも、「こぶし咲くあの丘 北国の あぁ北国の春」という、厳しい冬の終わりを告げる歌詞がある。
 この新幹線の延伸が、暗く厳しい冬の季節の終わりを告げ、新たな春を呼びこむものとなることを期待したいと思う。

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3月15日(金) 与党間 次期戦闘機 輸出で合意! 歯止めあっても 大丈夫…かな?

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 これまで長い間、自民党と公明党の間で意見が対立してきた「次期戦闘機の第三国への輸出問題」について、両党政調会長の間で合意成立と報じられている。この戦闘機は、今後、日本が英伊と共同開発・生産することにしているもので、輸出が困難となると、これら国々との防衛を巡る協力関係にも問題を引き起こしかねない重大なテーマであった。
 この取り組みに当初反対してきた公明党は、なし崩し的に武器輸出が容認される事態を生み出さないため、運用指針改正を閣議決定で明確にすると同時に、個別案件ごとに閣議決定が必要であるとし、さらに、輸出先に様々な限定条件を付与することができた、と交渉成果を語った。
 ただ政治は生き物。歯止めがあっても、それがいつまで有効かはわからない。さて先がどうなっていくか、というのが率直な気持ち。

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3月14日(木) TikTok 規制法案! USスチール 買収反対! 内向くアメリカ!!

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 自分たちの利益だけを尊重しようとする「内向き姿勢」というものは、伝染性がとても強いもののようである。これは、「アメリカ・ファースト」を主要な政治スローガンとしたトランプ大統領が一つの大きな感染源であったと思うが、それがいつしか世界各地に伝染し、各国において「自国利益最優先」の風潮を生み出してきていることが、気がかりである。
 それが、今年11月のアメリカ大統領選挙にもいよいよ波及して、現職のバイデン大統領も、新日鉄が買収を目指す「USスチール」について、それに反対する意見を発表した。また、アメリカ連邦議会下院は、中国初の動画共有アプリ「TikTok」のアメリカ国内での利用禁止につながる法案を、国家安全保障上の問題として、本会議で可決したという。
 長い間、自由経済の旗振り役であったアメリカは、急速に内向き姿勢を強めている…。

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3月13日(水) 「カイロス」の 打ち上げ失敗…!! 春闘は 大幅賃上げ 打ち上げ成功…??

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 国産民間ロケット「カイロス」初号機が、今日満を持して打ち上げられたが、発射直後に爆発して失敗。詳しいことはまだよくわからないが、ロケットの異常をロケット自体が自動検出して、自ら爆破する「飛行中断処置」を行ったということのようである。人的な被害はなかったという。
 それからこの日は、来年度の賃金交渉の「集中回答日」でもあった。労働組合側の賃上げ要求に対して、満額回答やそれを上回る回答を行う企業までもが続出して、高水準の賃金改定が進められているようである。こちらの方は、なかなか宇宙という無限の青天井に向けての飛行とまでは言えないが、一応は「打ち上げ成功」と評価してよいのではなかろうか。
 一方に失敗、もう一方には成功と、悲喜こもごもの思いが入り交じる一日であったようである。

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3月12日(火) 少子化も 政治不信も AIも 日本の国を 溶かしつつある…??

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 今日のニュースをいくつか拾い上げてみると、一つには、男性の育児休業の取得を促すための「育児・介護休業法改正案」の閣議決定。少子化問題にいかに対応するかということを問い掛ける法案である。二つには、このしばらく続いている「政治不信」に関する報道。先行き不透明であるだけに、政治に期待したいと思いつつ期待できないもどかしさが、国民の間に生まれているということか。三つには、「ビッグモーターの出直し策」がまとまったというニュース。このしばらく経済界も含めて異常な事件が多すぎる。四つには、「IoT機器のサイバー対策」を巡る認定制度を始めるという発表。これからAI機器が広まれば、さらに様々な問題が生み出されることになるだろう。
 こう並べると、やはりこれまでの日本の国は、溶けていきつつある…それが実感。

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3月11日(月) “震災の日”に アカデミー賞… 決まったは “どう生きるか”と “ゴジラ”の映画!!

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 今日は、大津波が東日本の沿岸に押し寄せて、2万2,000人以上が犠牲になったといわれる「東日本大震災」から数えて、ちょうど13年目となる日。各地で追悼行事が行われ、テレビでも、この震災関連の特別番組が放映された。今も数多くの人たちが心に傷痕を残し生きている姿を見るにつけて、心が痛んだ。
 この日は、アメリカアカデミー賞の授賞式が行われた日でもあった。作品賞には、「原爆の父」と呼ばれた学者の伝記映画「オッペンハイマー」が選ばれ、日本映画からは、長編アニメーション賞に「君たちはどう生きるか」、視覚効果賞に「ゴジラ-1.0」が選ばれた。
 奇しくも、壊れつつある現代社会において、その恐怖感を共有し、さらにその環境の中でいかに力強く生きるかを問い掛ける映画が選ばれた。やはり、今は不安な時代なのか…。

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3月10日(日) 「古事記」とは 古代日本の 伝承文学? 現代人の 目にも既視感…!?

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 「フォレスト・トレンド勉強会」。今回は、3月末に仲間たちと共に、国産み神話の「淡路島」を訪れるため、急遽テーマを変更し、「神話が教えてくれる日本の特質」について語り合った。具体的には、『古事記』をもとにして、古代日本人の考え方を論じ合ったのである。
 日本の国産みは、イザナギとイザナミの夫婦神が行ったと、『古事記』には書かれている。その場所が「オノコロ島」。古い昔の神話のことであるから、その場所は定かではない。それでも、淡路島のいくつかの場所が、その島ではないか、とされている。私も、これまでに、それらの場所を訪れたことがある。
 不思議なことであるが、最初は荒唐無稽な話にしか思えなかった神々の世界が、この頃は、実感を伴って感じられてくるようになってきた。私の心の奥深いところで、響き合うものが何か生まれているからではないかと思う。

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3月9日(土) 「カイロス」と いう名の民間 ロケットが チャンス逸して 打ち上げ延期!!

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 この日私は、宇宙開発分野におけるスタートアップ「スペースワン」が、小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを予定しているというので、インターネット放送で、その様子を見守っていた。発射時刻が迫り、さあいよいよ発射だと注視したのだが、カウントゼロになっても、ロケットは飛び立たない。しばらくして、今日の打ち上げは延期と発表された。ロケットが落下する警戒区域に、一艘の船が残っていたのが理由とのことであった。
 このロケットの名称「カイロス」とは、チャンスを神格化したギリシャ神話の神の名である。その風貌は、前髪は長いが、後頭部が禿げている、というもの。そこから、チャンスをつかもうとすれば、出会い頭に前髪を掴まねばならない、一度通り過ぎたら、もう後ろ髪を掴むことができない、と語られる。このロケット「カイロス」、前髪を掴み損ねて、今後は一体??

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3月8日(金) 大統領 一般教書 演説は さながら選挙 最中の如し

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 一方の民主党において、大統領選挙候補者になることが確実視されているのが、現大統領・バイデン氏である。バイデン氏も、民主党内の予備選挙を順調に勝ち進んでいる。
 そのバイデン・大統領が、今日、米国議会で、自らの政策と政治姿勢を語りかける「一般教書演説」に臨んだ。その中では、アメリカ政治が直面している様々な課題について自らの施政方針を論じていたが、興味深かったのが、今秋の大統領選挙での政敵であるトランプ氏のことを「私の前任者」と表現し、その時代の政治や政策と比較する形で、今のアメリカの好調ぶりを論じていたことであった。
 ある意味でこれは、相手候補に対する「ネガティブキャンペーン」である。バイデン大統領の頭の中でも、もうすでに、大統領選挙の本選挙のことが強く意識されてきているということであろうか。

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3月7日(木) トランプ氏 予備選勝利に メドつけど 背負った荷物は 徳川家康!!

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 共和党のトランプ氏が、予備選が集中する「スーパー・チューズデー」で、15州のうち14州で勝利。指名に必要とされる代議員1,215人まで、あと200人余りに迫った。これにより、共和党の大統領候補に選ばれることがほぼ確実となり、それを受けて、対抗馬として選挙運動を展開していたヘイリー・元国連大使は、選挙戦からの撤退を決断したようである。
 アメリカ大統領選は、11月に投票が行われることになっていて、残りが8か月である。これで、トランプ氏が一安心となるかといえば、そうではないだろう。自分自身に関わる数多くの裁判を抱えている上に、共和党内からも、強い批判が寄せられている。一つ荷物を降ろしても、まだ数多くの荷物が残っている。「人の一生は、重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし」という徳川家康の言葉を、我がこととして、今、噛み締めているのではないだろうか。

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3月6日(水) トケマッチ… ビッグモーター… JOC…など 今日のニュースにゃ 心が重い!

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 新聞に、世相を考える上で、気が重くなってくるような事件が数多く掲載されていた。
 一つは「トケマッチ」という、高級腕時計を客から預かり、他の人にシェアする事業を展開していた会社の元代表を、業務上横領容疑で指名手配したという記事。二つ目は、中古自動車販売業者の「ビッグモーター」修理工場の8割超で不正行為が行われていたと確認されたという記事。企業の醜い裏面が露呈した事件であった。第三には、日本オリンピック委員会(JOC)が、20億円にもおよぶ追徴課税を求められたという記事。他にも、自分たちの小さな娘を中毒死させた夫婦が、少し前にはその姉も殺していたのではないかという事件や、さらに、札幌すすきので起きた頭部を切断した殺人事件の起訴を報じる記事もあった。
 国民の心がここまで病んでしまっているのか…そんな印象を禁じ得なかったのである。

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3月5日(火) 中国の 全人代が 始まって… 見ゆるは統治に 苦しむ大国!

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 中国で、今日、全国人民代表大会(全人代)が開幕。
 この日は、李強・首相が「政府活動報告」を読み上げ、今後の施政方針を表明した。注目すべき点は、内需拡大と供給側構造改革の深化を進め、経済成長率目標を5%前後とすると表明したこと。党の教育方針を全面的に貫徹し、小中高大の思想・政治教育を一体的に推進すると明言したこと。3年後の中国人民解放軍の創設100年に向けて、軍事を強化し、国家の主権・安全・発展の利益を断固として守り抜く、と宣言したことなどであろうか。
 中国の場合、習一強体制が確立し、政権関係者の発言は強気一方であることが多いが、今回の政府活動報告を読むと、その内実には、多くの困難な課題を抱えて苦悶している様子も垣間見えてくる。中国も、これから先、難路続きということになるのであろうか…。

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3月4日(月) 史上初 4万円の 大台に 株価が乗った?? …それがどうした??

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 今日、日経平均株価が、史上初めて4万円の大台に乗った。今年になってからの株価上昇率は20%にも達していて、世界の中でも、突出した数字となっているようである。株価とは、企業や国家経済の好不調を反映する重要な指標であり、株価が上昇するということは、基本的には、国内に好調な企業が数多くあり、日本経済全体としても、投資家たちから高く評価されている証拠であるから、歓迎すべきことであると思う。
 しかし、この過熱気味の株式市場に浮かれていていいのかというと、そうではあるまい。株式市場の資金は、瞬時に動くもの。今日がいいからといって、それが明日の株価を保証するものではない。とりわけ、このしばらく、投機的資金が株式市場を舞台に乱舞している印象が強い中で、この頼りない危うさにも、いささかの意を用いておきたいと思った。

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3月3日(日) ひな祭り 数競い合う イベントは 華やかなれど 違和感もあり…

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 今日は3月3日。「桃の節句」である。
 ニュースを見ていると、日本の各地で、異色の「ひな祭り」が紹介されていた。ピラミッド型の大きな祭壇に、数多くのおひなさまが飾られていたり、神社の長い石段に、赤の毛氈が敷かれ、そこにずらりとおひなさまが並べられているという場所もあった。それらのイベントを「ビッグ・ひな祭り」と呼んで、そこには、数多くの観光客が訪れていた。
 それはそれで華やかな雰囲気を醸し出していて、悪いことではないと思うが、私の心の中では、違和感を覚えるところもあった。桃の節句は、女の子の健やかな成長を祈り祝う日であるとされているが、そこに求められるのは、通い合う心の温かさや豊かさである。それが、目を驚かせるような物量の勝負となってしまっている姿に、疑問を抱かざるを得なかったのである。

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3月2日(土) 年度内 予算成立 目論みて 死屍累々の 二霊山かも…

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 この日、土曜日であったにもかかわらず、衆議院本会議が開催され、一般会計総額120兆円余りとなる2024年度予算案が賛成多数で可決。参議院に送付された。予算案は、参議院に送付されて30日経てば自然成立とされているため、この年度中の成立が確定した。
 政権にとっては、この年度当初予算審議が、国会対策として、一番その力量を問われる場面である。成立が翌年度にずれこめば、事業執行が遅れることとなり、国民から強い批判を受けることになるだろう。
 したがって、岸田政権も、この予算の成立を最優先の課題として取り組んできた。おそらくは、野党側と様々な裏取引も行ってきたに違いない。その結果、国会周辺は、国会議員の死屍累々という光景にもなった。まるで、多数の犠牲者を出した、日露戦争における「203高地攻略」を見せられている気分である。

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3月1日(金) 縁石に タイヤぶつけて 立ち往生…!? 苦中情あり 難中知あり

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 昨晩は、日が暮れた後、せっかく宿毛まで来たからと、橋で結ばれた島の温泉「椰子の湯」で入浴した。その後、真っ暗な道を走っていた時に、道路の縁石にタイヤをぶつけてしまい、パンクさせてしまった。この時、ちょうど雨が降っていた。街路灯もなかった。さらにゆるいカーブを走っていたのであるが、そこには路側を示すラインも引かれていなかったように思う。だから、縁石に全く気づかず、ぶつけてしまったというわけである。
 大変だったのは、その後の対応。小さな町だから、ホンダの修理工場があるわけではない。レッカー車で新居浜まで戻るといっても、距離がハンパでない。結局、色々な人のアドバイスをいただいたりしながら、宿毛市内のタイヤ販売店でなんとか対処してもらい、自宅まで帰り着くことができた。「苦中情あり、難中知あり」というのが、率直な思いであった。

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