« 2024年4月 | トップページ | 2024年6月 »

5月31日(金) アメリカじゃ 前大統領に 有罪評決! 何でもありの 西部開拓!

052920240611_0009

 注目されていた、トランプ・米前大統領の不倫裁判に対して、裁判所の陪審団が有罪の評決を出したと報じられている。約8年前に行われた大統領選挙の前後に不倫相手の女性に支払った口止め料を不正な形で処理したとして訴えられた合計34件について、そのすべてを有罪と認定したのだそうだ。刑事裁判において、大統領経験者が有罪となるのは、アメリカの裁判史上で初めてのことだという。
 しかし考え方によれば、こんなことも、アメリカ国民には、「フロンティアスピリットの発露」なのであろうか。これまでの常識や慣行に捉われず、新しい事態に挑戦し、新天地を切り拓いていこうとする。それがアメリカ精神だとするならば、今回のことも否定的にばかり論ずべきではないだろう。ただそうは言いつつも、大統領選挙の泥仕合の中での出来事ということが、いささか気がかりである。

|

5月30日(木) 英下院 突如解散! 逆風の スナク首相の 窮余の一策?

052920240611_0008

 スナク・イギリス首相が、議会下院の解散を発表。この下院定数は650であり、これまでは保守党が345議席で、過半数を制していた。
 スナク首相は、このしばらく、政権支持率の低下に悩み続けてきた。そして、その支持率は回復しなかった。そこで、議員任期が残り僅かとなり、経済指標が上向いてきている今の段階で解散することが有利と判断したのではないか、と政治評論家は語っている。
 しかし懸念は、ここで勝利を収められるかどうかということである。景気上昇は、一般国民の生活実感にはまだ及んでいないと言われている。しかも違法移民のルワンダ送還問題などを巡り、国論が大きく割れている。
 政治は一寸先は闇。7月4日の投開票日に国民がどう判断するかは、今の段階では予断できないことだ。今回の首相の決断、さて吉と出るか凶と出るか、興味深いところである。

|

5月29日(水) 日銀の 国庫納付が 最高額に! ETFの 収益膨み…

052920240611_0001_20240611114601

 この日、日銀が2023年度決算を発表。それによれば、上場投資信託(ETF)の運用収益が大きく膨らみ、その結果、国庫への納付金も、2兆1728億円と、過去最高になったのだそうだ。政府にしてみれば、2兆円余りの収入増があったわけである。
 しかし、内容を検討すれば、喜んでばかりはいられない。ETFの収益が膨らんだのは、このしばらくの高株価が生み出したもので、いつまでも続くものではあるまい。また、このしばらくの日銀は、積極的に国債を買い入れてきているが、その含み損が、9兆円を超えているという。さらに、今後、高金利が続けば、政府が償還しなければならない国債利息の金額も増大するから、国家財政上にも、深刻な問題を生み出すことになりそうだ。
 色々と考えていると、益々厳しさが募ってくる。さてどうしたものか、という気分である。

|

5月28日(火) 北朝鮮 ロケット失敗… 人生の 指令破壊と なった人も…いた?!

052620240608_0002

 北朝鮮が軍事偵察衛星を積んで発射したロケットが、打ち上げ直後に軌道がおかしくなり、その後爆発。打ち上げは失敗に終わった。おそらくは、新エンジンに問題があったため、「指令破壊」が行われたのではないかと、専門家は分析していた。そして、その原因として、ロシアから技術供与を受けた新エンジンに問題があって、今回のような想定外の事態が発生したのではないかとも語っていた。
 北朝鮮の場合、金正恩総書記が、威信をかけてロケットの打ち上げを行っているので、おそらくは責任追及も、相当に厳しいものがあるのだろうと想像する。今回の失敗によって、誰なのかはよく分からないが、人生の飛翔経路途上で、「指令破壊」という憂き目を見た人もいたのではなかっただろうか。
 この国では、開発者も、命がけの取り組みということなのではないだろうか。

|

5月27日(月) 新勝寺 お護摩の火の中 ゆらめくは… 「一円融合」 尊徳思想

052620240608_0001

 「マグマ噴火口セミナー」の一連の行事を終えて、今日は愛媛に戻る日。ただ成田空港が出発空港。しかも、その出発が午後の航空便であった。そうなると、午前中が完全に自由に使える時間となったので、考えた結果、宿泊したホテルのすぐ近くにある「成田山新勝寺」を久しぶりに訪れてみることとした。
 この寺は、江戸時代末期に、二宮金次郎が自分の地域再生の事業に行き詰まりを感じて、断食参籠をした寺である。そしてその中で、思想に開眼したと言われている。
 それが一体何だったのか、と考える中で、私が思い至ったのが「一円融合の思想」。この寺のご本尊は怖い形相の「不動明王」。「大日如来」の化身である。私が訪れた時、「御護摩の会」が行われていた。その燃え上がる火を見ながら、全てを包み込む「一円融合の思想」について、思いを巡らせたのであった。

|

5月26日(日) 北越の 戊辰戦争… 交渉の場で 聞こえてきたのは 河井のボヤキ…

052620240608

 昨晩は、会津若松市から新潟市まで移動し、そこで夕食交流会、さらに宿泊。
 この日は朝から、長岡市に移動。昨日の会津若松市と同様に、戊辰戦争の史跡や教育に関係する場所などを次々に廻った。長岡といえば、山本有三の戯曲『米百俵』がよく知られている。その教育の力で、多くの人材を生み出し、地域を再生したとよく語られる。
 その後、小千谷市に移り、そこでは、新政府軍と長岡藩とが和睦交渉を行った「小千谷会談」の場となった「慈眼寺」を訪れた。結果的には、新政府軍側に長岡藩の言い分を聞く耳がなく、交渉が決裂し、この地での戦闘が開始される。その場所に身を置いて想像の翼を広げてみると、長岡藩側の代表として臨席した河井継之助の「ぼやき声」が聞こえてくるような気がした。
 意義深い時間であったと思う。

|

5月25日(土) 「鶴ヶ城」「白虎隊墓」「日新館」 巡りて感ずは 天地の霊気

052220240606_0003

 引き続いて今日は、セミナー参加者と共に、大型の貸切バスで会津若松市に移動し、戊辰戦争の史跡や教育施設などを見て回る。
 限られた時間であったので、見学地は思い切って絞らざるを得ず、訪問地は、「会津若松城」「武家屋敷」「白虎隊の墓」「藩校・日新館」であった。しかしそんな慌ただしい訪問であっても、あの戊辰戦争の中で、いかに多くの人たちが命を失ったか、そしてその後も、藩士たちが敗戦の土地の苦杯を舐め続けてきたか、そんなことを思わざるを得なかった。ただ同時に、そんな苦難が数多くあったにもかかわらず、その中から見事に立ち上がってきた人々の思いにも心を巡らさざるを得なかった。
 苦しい時代を経てきた土地には、その土地ならではの祈りがある。そして強い意志がみなぎっている。それらが、この会津の天地に満ち満ちている気がしたのであった。

|

5月24日(金) 宵闇が 迫る日本の 黎明を 心に期して 語りし夕べ

052220240606_0002

 前日は、会津若松市から夜遅く東京に戻って、東京で宿泊。この日は、昨日突然外れたブリッジ歯の治療をしてもらうため、歯科クリニックを訪れ、それから、前々から関心をもっていた「小石川後楽園」を見学。正午過ぎからは、東京日本橋のロータリークラブで講話。その後、「マグマ噴火口セミナー」の講演会場に移り、夕刻から、2時間余りの講演を行った。
 そこで参加者に語りかけたのは、現在の日本社会は厳しい状況に陥って来つつあるが、その先には、次の夜明けが必ずやってくるのであるから、この闇の中で深く思いを巡らせて、新時代に備えることこそが大事だ、という話であった。明治維新の戊辰戦争において、敗者となった会津藩や長岡藩が、その後に数多くの人物を輩出して、時代を切り開く力となったことを考えてほしいと語りかけたのであった。

|

5月23日(木) 熊が出る? そんな山にも 登山して 会津のまちの 悲劇偲べり

052220240606_0001

 今日は、会津若松市での調査遊行脚活動。実は、私は、これまでに一度も会津若松市を訪れたことがなくて、何の準備もなしでは、ミスがあってはいけないと、事前に現地を歩いて様子を調べておこうと考えたのであった。ずいぶん数多くの場所を巡った。「会津若松城」「西郷頼母旧宅跡地」「直江兼続邸跡・山鹿素行生誕地」「会津武家屋敷」「白虎隊の墓・自刃地」「藩校・日新館」などであった。
 なお特筆すれば、会津若松城落城に大きな力となった山上の「西軍砲陣」の跡も訪れた。ここは、板垣退助が「自由民権運動」の重要性を考える契機になった場所だとも言われている。地域の人に、そこに行きたいと語ると、口を揃えて、「熊が出ることがあるから注意して行ってください」とのこと。まさかと思いつつも、もしもの時の備えも必要かもしれないと、棒を手にその山に登ったのであった。

|

5月22日(水) 久々に 飛んだは成田! これからの 一週間は 「自分維新」だ!!

052220240606_0005

 今日から6日間、「第3回・若葉書院マグマ噴火口セミナー」に関係して、東京、会津若松市、長岡市・小千谷市などを巡る活動を行う。
 朝早く自宅を出て、松山空港へ。そしてジェットスター機で成田空港に飛んだ。空港まで迎えに来てくれた會田さんの自動車に、同行者と共に乗り込んで、会津若松市まで移動。その道中では、坂東太郎の青谷会長にお会いして、活動の様子も見せていただいた。
 今回の取り組みの目的は、「明治維新で敗れた側の地域」を訪れて、そこで様々な問題を考えることであった。明治維新といえば、もう155年も前の事件。しかしそれは、決して過去の出来事というわけではない。今を生きる私たちにも、様々な教訓を残してくれているはずだと思う。つまり、私たちにとってみれば、「自分維新」を考える機会となる遊行脚活動というわけである。

|

5月21日(火) コンビニに 乗っかる富士山 写さんと 集う人らの 前に黒幕!!

051820240605_0003

 山梨県富士河口湖町では、この日、かねてから道路を横切る危険行為や無断駐車といったマナー違反が問題となっていた「コンビ二の屋根の上に富士山が載っている写真が撮影できるスポット」に、写真撮影ができなくなる、巨大な黒い幕を設置したという。
 私などは、そんな写真を撮ったからといって、それが一体何なんだ、と思ってしまうのだが、一度SNSで大きな話題になると、そこを訪れることが、その人にとって、勲章のようなものになるということなのであろうか。
 黒幕といえば、日本では、ただ単に黒い幕という意味合いだけでなく、裏で物事を動かす人の意味もある。このしばらくの日本、いろいろなことが起きているが、それを動かしている人たちはいったい誰なんだろうか? そんなことも、今回のニュースの中で、連想して面白がっていたのであった。

|

5月20日(月) 台湾じゃ 新総統が 頂きに立ち イランのトップは 谷に墜落…??

051820240605_0002

 この日、台湾で、頼清徳・新総統の就任式が行われた。頼総統は、1959年生まれの64歳。これまでに、立法委員、台南市長、行政院長(首相)、副総統などを歴任している。ハーバード大学で修士号も取得しているというから、識見・能力はかなり高いものと思われる。台湾は、その併合を目指す中国から、様々な圧力を受けていて、これから先の政権運営には多くの困難があると思うが、その能力を精一杯に生かして、東アジア地域に、平和と繁栄を生み出してほしいと願う。
 一方、イランでは、ライシ大統領が死亡したと報じられている。乗っていたヘリコプターが谷に墜落して、命を落としたようである。
 一方に「政権ヘリコプター」で一気に頂きに立つ指導者がおり、他方にヘリコプターが墜落して、谷で命を落とす指導者がいる。「人生いろいろ」という言葉を思い浮かべた。

|

5月19日(日) オラが住む 大久保地区で 井手さらい 水路用地の 草苅りをした…

051820240605_0001

 私が住んでいる「大久保地区」で、住民が集まっての「井手さらい」が行われた。田植えなどの前に、地区内に張り巡らされた水路の泥出しをしておこうというのである。この水路には、農家以外の人たちも生活排水を流していることから、年に一度、住民も加わって、この作業が行われることになっている。
 私は、若葉書院での敷地整備を行うため、草刈り機を所有しているので、毎年、水路敷地の草刈作業を行うこととしている。この日も、水路脇に勢いよく茂っている雑草を、約一時間半かけて刈り取る作業を行った。機械を使っての作業であるから、肉体的にそんなにきついわけではないが、普段あまり運動をしていないので、結構疲れを覚えた。しかし、色々な人と一緒になって汗を流す機会でもあり、そこで流した汗は、心地よい汗であった。

|

5月18日(土) 「うまずして 何が女性か!!」 外相の 飛ばした檄に 思わぬ反響!

051820240605

 上川陽子・外務大臣が、自分の選挙区である静岡市で支持者を集めた集会で静岡県知事選挙の応援演説を行い、そこで、「一歩を踏み出したこの候補者を、私たち女性がうまずして何が女性でしょうか!」と檄を飛ばしたことが大きな話題となっている。上川外相にしてみれば、選挙を戦う中での苦痛を乗り越えて、新しい代議士を生み出してほしい」というだけの意味合いで語ったものと思うが、その言葉を切り取り、曲解して、「子供を産まない女性は女性ではないのか!」という反響を生み出してしまったというのである。
 選挙中であるから、相手陣営が神経過敏の反応をしたのかもしれないが、そんな誤解が生まれる余地のない発言であることは明らかである。世の中が世知辛いものになっているとよくいわれるが、それがこんなところにも反映したということであろうか。

|

5月17日(金) 選挙とは 善意が前提…?? 悪意での 立候補者には 戸惑いしきり…

051620240603_0001

 この日、警視庁は、先の衆議院東京15区補欠選挙で、他陣営の選挙運動を妨害したとして、政治団体「つばさの党」代表の黒川容疑者など3人を、公職選挙法違反の疑いで逮捕。ニュースでは、この問題を大きく報じていた。
 ニュース映像を見れば、妨害ぶりは確かにひどい。他陣営の街頭演説に押しかけて、大音量で演説を妨害したり、選挙カーの後ろを追いかけて、運動の邪魔をしたりしていた。そして語るのである。「自分も選挙の立候補者であり、憲法によって、その表現や言論の自由は保障されているはずだ」と。そこで警視庁は、これは公職選挙法の「選挙の自由妨害」に該当する可能性があると、幾度か警告をした上で、逮捕に踏み切ったという。
 公職選挙法は、立候補者の善意を前提とする法律のようだ。悪意に基づく立候補者を想定していないのだろうと思った。

|

5月16日(木) プーチン氏 選挙後初の 外遊は 唯一の選択 中国だった…!?

051620240603

 中国・北京で、習近平・中国国家主席とプーチン・ロシア大統領が、7か月ぶりに会談を行った。ちなみに、プーチン大統領にとって今回の中国訪問は、先に行われた大統領選挙で圧倒的な勝利を収めた後、初めての外国訪問ということになる。
 中国とロシア(ソ連)といえば、長い国境線で接し、上下関係に拘る傾向の強い隣国同士であり、かつては激しく反発し合うこともあった。それが、今回、ロシアが頭を下げる形で中国訪問をしたというのは、ロシアの現状が極めて厳しい状況にあることを示すものであろう。一方中国にしても、アメリカなどから強く攻撃される中で、ロシアと連携することの重要性が高まっているのであろう。
 ただ私の目には、両国ともに、いささか無理をして手を結び合っている印象がある。そんな思いを、今日のイラ短で表現してみた。

|

5月15日(水) スロバキア フィッツェ首相が 銃撃される ウクライナへの 支援を批判し…

051420240531_0001

 スロバキアのフィツォ首相が、至近距離から数発の銃撃を受けて、重傷を負い、病院に緊急搬送されたと報じられている。71歳の狙撃犯は、現場で拘束されたが、「明らかな政治的動機があった」という。動機の内容はまだ定かでないが、フィツォ首相が、ウクライナへの軍事支援や同国のNATO加盟に否定的な発言をしていることに対する強い批判からなされた事件なのかもしれない。
 それにしても、このしばらく、政治家に対する暴力事件が増加している。背景には、政治家と国民との間に、コミュニケーションが成り立たなくなってきている事情もあるだろう。これには、国民の側にも問題がありそうだ。価値観が多様化する中で、自らの主張に固執し、協調的に対応できない人が増えてきているのではないか。私は、ここに民主主義の危機を感じ取ってしまうのである。

|

5月14日(火) 高齢者 孤独死増加… シャープでも 液晶事業が 孤独死と聞く…?!

051420240531

 警察庁の集計によれば、今年1月から3月までの3か月間に、自宅で亡くなった一人暮らしの高齢者(65歳以上)が、1万7千人いたという。年間ベースならば、約6万8千人の高齢者が、独居状態で死亡していると推計される。もちろん、これら全てが「孤独死」というわけではないが、誰からも看取られることなく死を迎える高齢者が、相当多数になっているようだ。中には、死後何か月も、発見されずに放置されることもあるというから、深刻な課題として捉えねばならないと思う。
 話は変わるが、今日のニュースで、かつて栄光の時代を生きていた一つの事業が、今年の秋に姿を消すことが報じられていた。堺市にあるシャープの「テレビ液晶事業」である。かつては花形であったこの事業も、年を重ねる中で、ひっそりと姿を消していくということである。心寂しい限りである。

|

5月13日(月) 時を読む ソフトバンクは 風見鶏 これから向くのは 半導体とや…

051120240520_0002

 この日、ソフトバンクグループの後藤芳光・最高財務責任者(CFO)が記者会見を開催し、「我々はAI時代をいろいろな形でリードできる会社でありたい。人間の知能を超えるAIが10年、20年単位で進むことを考え、常に先頭を切って走りたい」と語ったという。そして、そのAI時代に必要とされる先端半導体の設計能力を持つアーム社を事業の中核に位置づけて、このAI関連事業を、幅広く本格的に拡大していく方針を示したという。
 ソフトバンクグループは、孫正義・会長兼社長が常に時代の風を敏感に感じ取り、事業を方向付け、業態拡大を行ってきた。言うならば、「情報社会の風見鶏」とも呼ぶべき企業である。そんな企業が、これからは「AI革命」だという。そしてそこに、自らの企業の成長をかけた取り組みを進めていくのだという。今後の展開が楽しみである。

|

5月12日(日) 会津藩 筆頭家老の 西郷頼母… 最期は淋しく 長屋で逝けり

051120240520_0001

 今日は、「人間論ゼミ」。テーマは、幕末期に会津藩の筆頭家老を務めた「西郷頼母」。
 頼母は、会津藩の始祖・保科正之の血筋につながり、ずっと藩の家老職を務めてきた家の当主である。それに対して、会津藩主であった松平容保は、高須藩からの養子であり、しかも年齢も若かった。頼母が、会津藩運営の実権を握っていたものと推察される。その筆頭家老が、藩主と衝突したのが、京都の治安を守る「京都守護職」を引き受けるかどうかという時。頼母は、絶対反対を貫くが、藩主・松平容保は、それを引き受けてしまう。
 そしてそれが原因となり、戊辰戦争では、会津で凄惨な戦が行われた。頼母の家族や親族も、21名が自刃。戦後の頼母は、明治36年まで長生きしたが、その最期は、長屋であった。激動の中を生きた人物の勉強会だった。

|

5月11日(土) 中国の 物価指数が 下落して 神経ピリピリ 米・中政権

051120240520

 この日、中国の国家統計局が4月の卸売物価指数を発表したが、それは、前年同月比で、2.5%の下落であったという。しかもその下落は、1年7か月も連続しているらしい。特に、産業構造の川上や川中にあたる生産財で、下落が著しいという。中国国内の生産能力の拡大が需要を上回るペースで進んだ結果、このような問題が生まれているのではないかと、経済アナリストは指摘しているようである。
 この発表に対して、神経を尖らせているのが、中国の習近平国家主席とアメリカのバイデン大統領。中国では、経済不振に対する国民の不満が募ってきているということであるし、アメリカでは、安価な中国製品の流入に対して、警戒感が強まっているようである。
 米中関係は対立が激化しているが、この経済摩擦がさらに事態を深刻させるのでは??

|

5月10日(金) 太陽で 大規模フレア 発生し… 情報世界に 神経異常も…

050720240513_0003

 情報通信研究機構(NICT)が、この日、太陽表面で巨大な爆発現象「太陽フレア」が連続して発生と発表。この爆発から飛来する宇宙線や粒子などが、地球の大気圏上層部にある電離圏に影響を与えて、様々な通信障害を発生させる恐れがあるとしている。
 いまや世の中総じて、情報社会である。世界中、いたるところに情報ネットワークが張り巡らされていて、それらが幅広く生活を支えている。今回の事態では、地上に張り巡らされた有線の通信回線にはあまり影響が出ないだろうが、電波を使った情報回線には少なからぬ問題が生じるかもしれない。人でも、神経系統に異常が生ずれば、思いがけない事態となり、生活に支障が生まれることがある。それと同様のことが、この地球社会で生じるとすれば、一大事である。軽微な影響で終わることを、ただただ願いたいものである。

|

5月9日(木) ロシアでの 戦勝記念日… プーチンは いつでも核を 使えるぞ…だって?

050720240513_0002

 この日、ロシアでは、第二次世界大戦でのドイツ戦に勝利を収めた記念日の式典が行われた。この場に臨んだプーチン大統領は、「我々を脅かすものは許さない」と語り、さらに「(核兵器の)戦略部隊は常に戦闘準備態勢にある」と核兵器の使用をほのめかして、ウクライナを背後から支援している欧米諸国などに対しても、威嚇する姿勢を示したという。
 プーチン大統領にしてみれば、ドイツ戦の勝利とは「ナチズムに対する勝利」を意味していて、今の「ネオナチ?ウクライナ」との戦争を、かつての戦争に重ね合わせて、国民に勝利を訴えかけるメッセージであったということであろう。
 しかし、人類を滅亡に導くかもしれない核兵器の使用は、今の時代に許されるものとは、とても思えない。そんなことは、神が許すはずがない、そう私には思えるのだが…。

|

5月8日(水) 7・1で 高齢者たちに 認知症!! 国対応にも 認知障害??

050720240513_0001

 厚生労働省の研究班が、「認知症の患者数が、2030年に523万人に上る見通し」と推計を発表した。この数は、高齢者全体の14%にあたり、実に7人に1人が認知症患者となる計算である。高齢者にとっては、我が身の問題として、深刻に受け止めた人も多いだろう。書店でも、認知症に関係する本が数多く並んでいるのを見て、驚かされるこの頃だ。
 そしてこの問題は、国政にも、解決困難な問題として、重くのしかかってきそうである。認知症患者が出れば、家族がその介護をしなくてはならなくなるが、その介護者は、仕事との両立を諦めざるを得ないだろう。かといって施設で対応しようとすれば、財政支出が大きく膨らんでしまう。その施設で介護する人材を確保できる見通しも立っていない。
 国も、国会も、この問題に対して、一種の認知障害に陥っているように思えてならない。

|

5月7日(火) 水俣病 懇談マイクを 切ったとて 大騒ぎする 世相のあやうさ

050720240513

 伊藤信太郎・環境大臣が、水俣病の患者や被害者らとの懇談を行う中で、被害者側が発言中に、マイクが突然切られた問題が大きく報じられている。細かな事情はよく分からないが、患者・被害者側は、まだ発言が続いている中で、強引にその発言を封殺した環境省のやり方は、「許されざる暴挙」だと、猛反発をしているようである。
 環境省からすれば、最初に制限時間のことは伝えた上でこの懇談会を開いているのだから、その事前の約束を破った患者・被害者側に問題がある、ということだろうが、メディアの報道は、環境省批判一色である。ルールは、双方が尊重し合う必要があるが、そんな良識の声が聞こえて来ないのは、残念なことだ。
 弱者側には、多少の過ちは許されるという論理であろうか。こんな世相に対して、私は、危うさを感じざるを得なかったのであった。

|

5月6日(月) 岸田さん 地球回りて 帰国して… 早速迎えは 政治改革!

050420240513_0002

 大型連休を利用して、フランス、ブラジル、パラグアイを巡る外遊活動を行った岸田総理が、日本に帰国。ほぼ地球を一周するようなハードな日程をこなしてこられて、さぞかしお疲れになっておられるとは思うが、なかなか体を休める余裕もないようである。
 総理の外遊中も、衆議院議員補選で自民党が全敗した結果を受けて、国内で、政治改革を巡る議論が本格化していた。そんなこともあり、帰国後すぐに、その対応を巡っての打ち合わせが行われたようである。この政治資金を中心とした改革は、残された国会会期中に一定の結論を得なくてはならないタイトな日程であるから、総理には、これからも、全力を尽くして、この議論に臨んでいかねばならないということになるのだろう。
 総理大臣の仕事とは、本当に身を削るような大変な仕事だという気がする。

|

5月5日(日) 敗者こそ 生物進化の 原動力と 書かれた本に 我も頷く!

050420240513_0001

 5月の「フォレスト・トレンド勉強会」。今日取り上げたのは、『生物に学ぶ敗者の進化論(稲垣栄洋・著)』という本。ダーウィンが語るように、弱肉強食の世界で強いものが勝ち残って進化したのではなく、逆に、強者に滅ぼされかねない弱者こそが、実は、進化の主役であったのではないか、という内容の本であった。
 意外に思う方も多いかもしれないが、弱者は、強者と真っ正面から戦っても負けるものだから、生きる世界を少しずらして、そこに自らの生存域を新たに確保しようとしてきたというのである。その新世界で生きるには、新しい能力が求められる。そこで、そんな能力を身につけようと努めたことが、進化を生み出した原動力であったというのである。
 面白い視点である。弱者であればこそ、新天地の開拓者になり得るのだと思えば、苦難の中で勇気が湧いてくる気がしたのである。

|

5月4日(土) 曇天に 覇気なく泳ぐ コイノボリ! 「子ども人口 推計」を見て…

050420240513

 総務省が、翌日の「こどもの日」を前に、人口推計をもとにした子どもの数を発表。それによれば、この4月1日の時点で、1401万人であったという。これは43年連続の減少であり、1950年以降で最小記録となったのだそうである。更にこれに出生率の低下傾向を考慮すれば、今後も、この減少傾向が続くものと思われる。ちなみに、総人口に占める子どもの割合は11.3%であり、人口4000万人以上の国々の中で、この比率が日本より小さいのは、11.2%の韓国だけであったらしい。
 この頃、鯉のぼりが五月空に泳ぐ風景を、あまり見なくなった気がする。たまに見かけても、何かしら元気がなさそうである。
 子どもが健やかに育つようにと願って立てられる鯉のぼりは、子どもがいてこその風物。そんな風景があまり見られなくなったことにも、何かしら心寂しさを感じさせられた…。

|

5月3日(金) 憲法の 施行の日から 77年…だが… フィーバーしない スロットマシンだ

043020240510_0003

 今日は、「憲法記念日」。昭和22年(1947年)のこの日に、日本国憲法が施行されたことを記念して、国民の祝日とされている日である。それから今日で、丸77年。
 憲法といえば、国家の枠組みを定める最も重要な基本法。しかし、この憲法に対する国民の関心は決して高いと言えない。この日も、一部団体の集会は開催されたようであるが、国民的に広く議論が行われたとは聞かない。
 77年という年数から連想するのは、スロットマシーンの「フィーバー」。7の数字が三つ並べば、大当たりとなって、数多くのコインが得られる。それに興奮するから、フィーバーと言われる。それならば、憲法記念日に国民が熱く燃え上がらないのは、7が二つ揃っても、一つ残された回転ドラムに、ラッキーナンバーの7が出てこないから? ならば、最後の回転ドラムを7で止めるには、どうしたらよいのか?

|

5月2日(木) 日本人は 外国人が 嫌いな故に 経済伸びずと 米大統領!!

043020240510_0002

 アメリカのバイデン大統領が、自らの選挙関連のイベントで演説をした中で、「我々の経済が成長している理由の一つは、移民を受け入れているからだ」と述べた後で、中国、ロシア、インドと並べて日本を取り上げ、「なぜ日本は問題を抱えているのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」と発言したと報じられている。それに対して、日本政府は、「日本の政策に対する正確な理解に基づかない発言があったことは残念」と、アメリカ側に申し入れたということである。
 しかし、現実を見ると、単なる労働力として一定期間受け入れる以上に、日本の国があまり移民を受け入れていないのは事実。「外国人嫌い」かどうかは別にして、日本の現状に対して、問題提起する発言であったことは確かである。もう少し寛容に、この種の発言を受け止める必要があったのではないだろうか。

|

5月1日(水) 祈りの日 相棒となるは 坂本龍馬! 我の心も 太平洋ぜよ!!

043020240510_0001

 昨晩も、高知市で宿泊。今日は、5月の「祈りの日」であるから、一体どこに行こうかと思案した上で、雨が降る中でもあり、久しぶりに、高知市桂浜にある「坂本龍馬記念館」を訪れることとした。坂本龍馬といえば、言わずと知れた明治維新期を代表する志士の一人。幕末期を大きく動かした「薩長同盟」の仲介者として知られている。また、新時代の方向付けを行った「船中八策」の立案者であるとも言われる。あの疾風怒濤の時代の中で、一体何を思い考えていたのだろうか、そんな問題意識を持ちながら、館内を歩き回ったのである。
 これは、四国八十八ヶ所巡りでよく語られる「同行二人」でもあった。心の中に、弘法大師ならぬ坂本龍馬の思いを抱いて、しばしの間、記念館内を一緒に歩いてみたのである。そうすると、いつの間にやら「我の心も太平洋ぜよ!」という気分になってきたのであった。

|

« 2024年4月 | トップページ | 2024年6月 »