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8月31日(土) 巨大台風 四国を横断?? いつの間に 通り過ぎたか 気づかなかった?

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 巨大台風10号が、夜間に四国を横断。この台風は、九州上陸直前には最低気圧が935ヘクトパスカルにまで成長し、甚大な被害が予想されたものであった。そこで、私も、橿樹舎の雨戸を閉めたり、玄関の入り口に雨が吹き込まない対応をしたり、それなりの準備を行ったのだったが、結果的に言えば、これらはすべて杞憂であった。ほとんど強い風は吹かなかった。雨は多少降ったが、土砂崩れを引き起こすほどの雨量ではなかった。
 もっとも、この台風が引き連れてきたとされる大量の水を含んだ気団が、九州南部や東海地方などに大量の雨をもたらし、広範に大きな被害を引き起こしたようだ。これも何かしら物の怪に化かされたような気分である。
 世の中全体に、訳のわからないことが多くなってきているが、そんな不安感をいや増した台風でもあった気がする。

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8月30日(金) パワハラだ! 教育指導だ! 要するに 納得感の 有無の問題!

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 この日、兵庫県の斎藤元彦・知事が、パワハラが内部告発された問題で、議会「百条委員会」に証人として呼ばれ、尋問を受けた。
 この知事のパワハラ問題は、告発した局長の自殺や知事を支え続けてきた副知事の辞職などにもつながり、このしばらく、テレビでも大きく報じ続けられている。そんな報道を見ていると、確かに、この知事には少し度をすぎた言行があった、と認めざるを得ない。
 ただその言動の意味合いを巡って、知事は、これはあくまでも「教育指導」の一環であった、としている。確かに、組織の長として、部下に対する教育指導の必要性はある。そうすると、その教育指導を受けた側に納得感が伴っていたかどうか、ということが問題だ。
 率直に言って、この点は、なんとも判定しがたい。様々な組織の長を務める人が等しく関心を抱かざるを得ない問題ではなかろうか。

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8月29日(木) フランスで パラリンピックが 開幕す… 「パリパラ」と聞き 思うは「ハリハラ」!

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 「オリンピック」に続いて、今日からは、「パリ・パラリンピック」。その開幕式が行われた。
 「パラリンピック」の起源は、1948年の「ロンドン・オリンピック」の時に、身障者による競技大会を開催したことにあるようだ。そして、この「パラ」というのは、ギリシャ語の前置詞「並んで立つ」という言葉から命名されたものだという。「失ったものを数えるのではなく、残されたものを最大限に生かす」精神で、心身障害者も健常者と同様に、スポーツをしてほしいという願いが込められているらしい。
 今回の「パリ・パラリンピック」は、略して「パリパラ」と呼ばれる。私がこの表記から連想したのは、「ハリハラ」というヒンズー教の神。右半身が、破壊神の「シバ神」であり、左半身が、創造神の「ビシュヌ神」。強力な神々が合体するのだから、これこそが「最強の神」だとされる。なかなか深長な意味合いである。

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8月28日(水) 規制委が 原発稼働を 不許可と判断 巨大施設が ゴミ箱行きかも…

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 この日、原子力規制委員会が、福井県敦賀市にある「日本原子力発電敦賀原発2号機」について、新規制基準に適合しないとする審査書案を了承。その理由は、原子炉建屋の直下に活断層がある恐れを否定できないからだという。今後、一般からの意見募集を行った後、再稼働に向けた申請を不許可とする方針だという。この事態は、規制委員会が発足して以降、初めて。
 まだ事業者側は、今後の追加調査に一縷の望みを残しているが、断層が活断層であるか否か、という問題の結論を短期間で得ることは困難であろう。となれば、原発という巨大施設がゴミ箱行きになるということか。
 それは、日本のエネルギー戦略も大きく揺らがせかねない。この問題は、単に一基の原発の問題というだけでなく、日本の国自身を揺るがす問題でもある、という気がする。

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8月27日(火) 教員の 採用試験! 人気が低迷… 中教審に 強まる危機感!

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 この日、中央教育審議会が、盛山・文部科学大臣に対して、「教員確保に向けた総合的な対策」を答申。背景には、教員志願倍率の低迷がある。全国の教育委員会で、志願倍率が1倍台で低迷している都道府県が、40%を占めているのだそうだ。特に、秋田県が最低で、1.0倍。かねてから教員不足問題が指摘されてきたが、原因が、教員の過重労働や手当の不明朗さなどにあるのではないかと、その是正を求める答申となっている。
 ただこの問題は、教育を取り巻く環境問題というだけにはとどまるまい。おそらくは、今の日本教育の行きづまりが、こんな形で表面化していると考えるべきものであろう。
 明治以来の近代教育そのものが、激しく動く時代にもう対応できなくなり、西の海に沈みつつある…そんな心象風景を抱かざるを得なかったのである。

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8月26日(月) テレグラム CEOが 逮捕さる… SNSが 犯罪生んだと…

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 通信アプリ「テレグラム」の創業者、パベル・ドゥーロフ氏が、フランス警察に逮捕された。
 この「テレグラム」は、優れた暗号技術を内蔵していて、セキュリティー性や秘匿性が高いと評価されている。その特性ゆえに、秘密の通信を行いたいと考える人たちに広く支持され、今や全世界で10億人もの利用者を得ているのだそうだ。しかし、高度の秘匿性は、同時に、資金洗浄やポルノなど様々な犯罪の温床になっているとの批判もある。または、ロシアやウクライナの軍が、この通信アプリで連絡を取り合っているとも言われている。今回の逮捕は、このテレグラムを利用した犯罪を放置した疑いによるものだ。
 しかし考えてみれば、テレグラムは、その上で踊る人たちに舞台を提供しているに過ぎない。これで罪を問えるのかどうか、疑問を禁じ得ないところがある。

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8月25日(日) 「学思行」 博く学びて 深く思い 果断に行動! 細井平洲!

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 「教育思想研究会」の日。今回取り上げたのは、名君として知られる江戸時代中期から後期にかけての米沢藩主・上杉鷹山の師であった、細井平洲。
 実は、昨年10月、松下政経塾での講義の後に、細井平洲の生誕地・東海市を訪れ、記念館や史跡地を巡りながら、その人生や教えなどについて、思いを馳せた。その時に、この地域でよく目にしたのが、「学思行、相まって良となす」という言葉であった。看板や石碑の形で、街中の各地に設置されていた。
 その趣旨は、「より好みせずに博く学び、自分自身で深く思い考え、そして結論が得られるならば、勇猛心を持って果断に行動せよ」ということであろう。こんな基本姿勢を胸に抱いているだけで、人生は確かに違ったものになるだろう。尊い言葉だと思う。

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8月24日(土) 大谷が またもや記録 投げずとも 打っては走る 二刀流にて!

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 大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が、今日の試合で、また記録を達成。「40本塁打・40盗塁」というもので、これまでにこの記録を達成した大リーガーは5名しかいなかったという。傑出したバッターの証明とされる記録なのだそうだ。しかも、この40号のホームランは、同点の9回に「さよならとなる満塁ホームラン」であったというから、その記録達成の舞台としても、この上ないものであった。
 大谷の「二刀流」といえば、昨年までは、「打者と投手の二刀流」という意味であったが、今期は、いつの間にか、「ホームランと盗塁の二刀流」に変わっている。来年には、投手としても活躍する予定であるから、この流儀で言えば、来年は「三刀流」の選手となるわけであるが、さて、三本の刀となると、どのように身構えて戦うことになるのであろうか? 余計な心配かもしれないが…。

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8月23日(金) ハリス氏が 民主候補を 受諾せり! “政治はすべての 国民のため”と

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 ハリス副大統領が、民主党全国大会の最後に、「大統領選候補者指名の受諾演説」を行った。この演説は、民主主義のあり方や安全保障問題、アメリカ国内で深刻な課題となっている移民問題、さらには国民生活を苦しめている物価高対策など、多方面にわたったが、その中で一番強く訴えたのが、「すべての米国民のための大統領になると約束する」という基本メッセージであった。そしてその「すべての米国民」を象徴する政策課題として「強い中間層」育成を強調したようである。
 この演説に対して、「それは、少し前に行った私の主張と同じだ。真似するな」と、横から口をはさむ人がいる。共和党のトランプ候補である。確かに、共和党大会で、トランプ候補はそんなことを語っていた。しかし留保条件が付けられていた。それは、「やるかやらないかは別にして…」というものであった??

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8月22日(木) 「対馬丸」 撃沈の日から 80年! 犠牲者なんと 1500人!

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 沖縄・那覇から長崎に向かっていた学童疎開船「対馬丸」がアメリカの潜水艦によって撃沈された日から、今日で丸80年。この船に乗船していた1788人のうち、1484名が亡くなり、そのうち784名が学童であったという。沖縄では、この記憶を忘れてはならないと、20年前に、那覇港の近くに「対馬丸記念館」を開設し、活発な活動を続けているようである。
 この対馬丸は、通常は、軍人や軍事物資の輸送にも当たっており、その関係で、アメリカ軍は、軍事攻撃対象として認知して撃沈したのだという。おそらくは、いろいろな事情もあったのであろう。しかし問題は、一切の裁判などの手続きを経ることもなく、一瞬にして、無辜の人々や学童の命を奪い、その人たちの未来までも無にしてしまったことである。
 戦争には、こんな異常さと残酷さがある。改めて考えたい事件である。

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8月21日(水) 万博の 大屋根リングが つながった日にも つながらないのが 「財政収支」!!

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 来年大阪で開催される「大阪・関西万博」のシンボル「大屋根リング」が、この日につながったという。一周が約2kmにも及ぶ巨大な木造リングである。間違いなく世界最大の木造建築物となろう。総工費は約344億円だという。
 その一方で、この日報じられたのは、自民党財務金融部会に、財務省から来年度予算の概算要求案が提示されたというニュース。ここで気がかりだったのが、国債の利払い費の増加。しばらくは金利の低下を受けて、国債利払い費が、おおよそ8兆円程度に抑えられていたのが、金利上昇に伴って、来年度には、約11兆円も計上しているのである。これでは、財政の収支差はますます拡大し、多額の国債発行を行わざるを得なくなる。建築物の場合は設計図通りにつながるのに、財政の場合は、収支がなかなかうまくつながらない、という点に、思わず首をかしげてしまったのであった。

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8月20日(火) 「民主党 全国大会」 お祭り気分で この日に決めたは 「政策綱領」!!

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 イリノイ州・シカゴで開催中の「民主党全国大会」でバイデン大統領が演説し、ハリス氏の当選に向けて、力を結集するように、党員たちに語りかけた。その他にも、オバマ元大統領夫妻やクリントン元大統領夫妻なども駆けつけて、応援演説を行ったという。よく知られた歌手なども駆けつけてのお祭り騒ぎである。
 そんな中で、この日(現地時刻では19日)に採択されたのが、今年2024年の「民主党政策綱領」。大統領選挙を意識して、トランプ前大統領の非民主的な政治姿勢や富裕層を優遇する政策などを批判する内容であるが、当然ながら、国政全般についても目配りされたものとなっている。ただこの政策論議は、テレビニュースなどでは、ほとんど取り上げられなかった。ただ印象に残ったのは、華やかなお祭りの様子だけ。政治というものは、どこの国でも、このようなものなのだろうか。

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8月19日(月) 米韓の 合同演習 始まりて 緊張感増す 朝鮮半島!

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 この日から、韓国軍がアメリカ軍との「定例合同軍事演習」を開始。今回は、野外での実働訓練が大幅に増加し、さらに、アメリカの核抑止力との連携を強化し、アメリカ軍が韓国の安全保障に今まで以上に深く関与することを狙った演習となっているようである。
 一方、北朝鮮側は、この演習を強く批判し、「全世界的にも最も攻撃的で挑発的な侵略戦争演習だ」とするメッセージを発表した。さらに、このしばらくは、ロシアとの軍事協力関係を、年々強化してきている。南北間の緊張は、ますます強まる気配である。
 考えれば、朝鮮半島は、古来、中国をはじめとする強国の軍事的な脅威に晒され続けてきた。そんな中で生き残りを図ってきた。軍事的脅威からいかに国を守るかということに対して、敏感にならざるを得ない地域であろう。武力衝突が起きないことを切に願いたい。

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8月18日(日) コメ足りぬ? 旅行者増加に 災害備蓄?! 問いかけすべきは 「米の日」の意味!

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 最近のニュースを見ていると、販売する米がなくなって、スーパーの米販売コーナーなどが空っぽになっている姿がよく紹介されている。その理由は、最近自然災害が相次いでいることから、災害備蓄のために、消費者が米を必要量以上に購入していること、また、外国人旅行者が増加していることから、国内でのコメの消費量が伸びていること、さらには、お盆休みなどがあって、米の配送が滞っていたことなどが挙げられている。決して、生産不振のせいではないのだという。
 今日は、「米の日」。その由来は、「米」という漢字を分解すると、「八・十八」となることからではないかと言われている。それはともあれ、「日本人の主食」といえば、消費量が年々漸減してきているとはいえ、やはり米であろう。この機会に、日本人の中心食材「米」について、もっと考えてみるべきではないか。

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8月17日(土) ヌサンタラ… インドネシアの 新首都が 始動の行事は 「独立式典」!!

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 この日、インドネシアでは、カリマンタン島の東部に建設されている「新首都・ヌサンタラ」で、「独立記念日の式典」を開いたのだそうだ。この新首都の建設は、ジョコ大統領の悲願であり、現首都のジャカルタが過密現象を強める中で、様々な都市機能障害が生まれていることから、地理的に国全体の中心に近いとされるこの森林地帯に、多くの批判を越えて、建設決定したものである。ただ、ジャカルタからは1200キロも離れている。首都移転となれば、数多くの人たちがここに移ってくることとなる。莫大な建設費の問題もある。
 それはまさに、新時代に向けての「独立運動」にも匹敵する国家事業ではないか。今回、国にとって最重要行事とされる「独立記念式典」をここで開催した背景には、そんな独立の気概のようなものもあったのではないか…という気がしたのである。

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8月16日(金) 真民さんが 人生貫き 歩んだは シルクロードの 天仰ぐ旅!

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 この日は、朝から、松山市に出かける。見ておきたい二つの展示があったからである。一つは、「坂村真民記念館」で開催中の夏休み企画展「自分の花を咲かせよう」。そしてもう一つは、「愛媛県美術館」で開催中の「大シルクロード展」。そして、その他にも、松山市内で、いくつかの用事をこなし、さらに、「愛媛県護国神社」で、戦没者に追悼の誠をささげた。
 ところで、先に述べた二つの展示を見学して、これらが強く響き合っていることを感じた。端的に言えば、坂村真民さんの人生とは、シルクロードを旅するようなものだったのではないだろうか、という心象風景が生まれていたのである。広漠とした砂漠地帯をひたすらに歩みながら、天を仰げばそこに数多くの星々…。その星々を言葉で表現したのが、真民さんの詩であったのではなかっただろうか。なんとなくそんな気がした…。

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8月15日(木) 終戦の日に 祈りを捧ぐ… 南洋に 命散らせし 若き人らに…

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 「終戦の日」。日本武道館では、恒例の「全国戦没者追悼式」。散華された方々の御霊に祈りが捧げられた。私も、この日、戦没者たちへの祈りのため、二つの場所を訪れた。
 一つは、西条市にある「関行男慰霊之碑」。関行男は、「神風特攻隊敷島隊」一番隊の隊長として、昭和19年10月25日、レイテ沖海戦において、アメリカ艦に体当たりし散華した海軍軍人である。その日から数えてもうすぐ80年。この年月の意味と重さを、改めて思い考えた。もう一つは、新居浜市にある「戦没者慰霊塔」。終戦の日に時間が許せば、必ず訪れることにしている場所である。
 来年は、いよいよ終戦から80年。かの大戦の時代を兵士として生きた人たちも、もう数少ない。そんな時代に、私たちは、何を思い考えていくべきなのか、改めて重い問いを投げかけられた気がした。

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8月14日(水) 岸田さん 総裁選への 不出馬を 宣言した日にゃ 解団式も…

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 パリオリンピックで華々しい成績を残した日本選手団が帰国。この日、解団式が執り行われた。選手たちの笑顔が印象的であった。周りからは、よくやったとか、これからも頑張れといった慰労と激励の声が満ち溢れていた。
 その少し後に、岸田総理の沈痛な表情の顔がテレビに大きく映し出された。これは、来る9月の自民党総裁選挙に、岸田総理自身が出馬しないことを表明する会見であった。そして、日本国民の深刻な政治不信の声を耳にし、「私自身が身を引くことこそが、新生する自民党を示すことだ」と語った。ニュースでは、街角の人たちの声も紹介していたが、そこにもほとんど笑顔はなかった。
 総理大臣は孤独な仕事である、とよく言われる。約3年間、精魂を込めて走り続けて、その結果がこんな反応なのか?…と、心寂しさを覚えた会見風景であった。

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8月13日(火) ハリス氏が 副大統領 候補者と 共に憂うは 「奇妙な」米国!!

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 今、アメリカでは、「Weird」という言葉がよく語られているそうだ。日本語に訳せば、「奇妙な」という意味の形容詞であるが、「薄気味悪い」とか「異様な」「この世のものとは思えない」といった語感を帯びた言葉なのだそうだ。
 そもそもなぜ、この言葉が人々の口に膾炙するようになったかといえば、民主党の副大統領候補に選ばれたウォルズ氏が、演説で共和党の大統領・副大統領候補のことを、この形容詞で表現したことがきっかけだったそうだ。確かに、共和党の正副大統領候補の発言には、常軌を逸したものがある。そしてそんな発言が、11月の大統領選挙を前にして、大きな話題として取り上げられている。
 こんな正副大統領を選べば、国までも「奇妙な」ものになってしまうのではないか、そんな憂いの声が広がってきているということなのであろうか。

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8月12日(月) 「パリ五輪」 終わってみれば 日本は 世界3位の メダル大国!?

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 「第33回夏季五輪パリ大会」が閉幕。オリンピック旗は、次期開催地であるアメリカ・ロサンゼルス市のバス市長に引き継がれた。振り返ると、連日、このオリンピック競技の様子がテレビで報じられ続け、私などは、いささか閉口気味であったが、盛大に、無事全日程を終了したことをお祝い申し上げたいと思う。
 ところで、全競技を終了したところで、改めて日本のメダル獲得数を確認してみると、金メダルが20個、銀メダルが12個、銅メダルが13個と、堂々たる成績であり、それは、アメリカ、中国に続いて世界第3位のメダル大国ということであった。日本人選手・チームの健闘を讃えたいと思う。
 しかし、この成績は一体何を意味しているのだろうか?ということも気がかりである。日本の国力を表現するものなのかどうか…改めてじっくりと考えてみたいと思う。

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8月11日(日) 「智」と「武」とが ぶつかり合うなら 「武」が勝って 局面開くと 天武天皇!

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 8月の「人間論ゼミ」。この日のテーマは、「天武天皇の人生と改革思想」。
 天武天皇といえば、約1350年前に起きた日本古代最大の戦乱「壬申の乱」で、実兄・天智天皇の息子・大友皇子と戦って勝利を収め、第40代の天皇に即位。在位の年月はわずか13年あまりであるが、強いカリスマ性を持ち、天皇自らが君臨し統治したとされている。その強力な天皇直轄の中央集権体制の中で、官僚制を整備すると同時に、自らを初めて「天皇」と称し、また、「古事記」や「日本書紀」に結びついてゆく国史の編纂を命じてもいる。また、仏教の振興や対外関係の改善にも務めたとも言われている。
 天武天皇が強権的な政治体制を確立し、新しい国づくりに邁進できたのは、天下を二分する戦いを、自らの武力で勝利したからだと言われる。「武は智に優る」ということか…。

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8月10日(土) 知るほどに 世は進歩だと 言われるが 窮屈いや増す 「注意情報」!

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 3日前に日向灘で起きた最大震度6弱の地震に関連して発せられた「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を巡って、各地で対応に苦慮する様子が報じられている。海水浴場では、「遊泳禁止」措置が取られているようである。その一方、もうすでに準備が進んでいる大規模イベント、例えば、高知の「よさこい祭り」や徳島の「阿波踊り」などは、地震発生時の対応を整えた上で、予定通りに開催する方針を決めたようである。
 考えてみれば、この種イベントを主催している人たちにとってみれば、進むも地獄引くも地獄、それなら進め、という心境であろう。
 人は、様々なことを知れば知るほど世の中を進歩させるものだと信じているが、知るほどに、窮屈さを増し加えることもあるのだ、ということを、今回、改めて思い知らされた気持ちではなかったろうか。

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8月9日(金) 「長崎の 原爆祈念日」… イスラエル 大使を呼ばぬ 判断の是非?

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 3日前の広島に続き、今日は長崎市での「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」。いつも通り、北村西望氏の「平和祈念像」の前で、式典が執り行われた。
 ただ今年の場合は、例年と異なることがあった。それは、現在パレスチナのガザ地区で大規模な戦闘を展開しているイスラエルの大使を招待しなかったことであった。その長崎市の姿勢を批判して、G7の国々の大使たちも、出席を見送った。マスコミ上では、長崎市長が行った今回の判断が、果たして妥当であったか否か、と論じられていた。
 しかし、そもそもこのような問題に、100%の正答などはない。人々の賛同を得られやすいメッセージをどう発するかだけの問題だ。
 その答えを知っているとすれば、天地自然である。私の胸の中では、「天知る、地知る、我知る、汝知る」という言葉が鳴り響いていたのであった。

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8月8日(木) 日向灘 地震を契機に 出されたは 「巨大地震の 注意」情報!!

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 この日の午後4時半ごろ、九州と四国の間にある日向灘の日南市沖で、マグニチュード7.1の強い地震が発生。宮崎県南部の日南市では、最大震度6弱の地震が観測された。
 この地震で大きな問題とされたのが、震源地が「南海トラフ巨大地震の監視領域内」であり、「マグニチュード6.8以上」であったことである。そこで、規定に従って、さっそく政府の「地震調査研究推進本部」が開かれ、今後の大規模地震の発生可能性の評価を行った。その結果「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が初めて発せられた。
 ただ、その後の記者会見に臨んだ方々の言葉は、いささか曖昧であった。巨大地震がいつ、どこで、どのように起こるか、わからないことばかり。これでは、聞く側も戸惑うばかり。いつ死刑が執行されるか分からない、無期懲役囚になったような気分である。

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8月7日(水) 暦では 「立秋」などと 言いながら こりゃ「残暑」じゃなく 「残酷暑」かも…

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 今日は、二十四節気の「立秋」。暦の上では、夏が終わり、秋が兆してくる日である。
 この夏も、やりきれない暑さであった。かつてはほとんど経験することもなかった「猛暑日」が、今年は、ずっと長く続いている。気象庁の発表によれば、7月ひと月の平均気温は、これまでの平均気温を2.16℃も上回っていたのだそうである。
 今後は、時候の挨拶も、「残暑見舞い」とせねばならないのだろうが、今の気候では、とても「残暑」とは表現できない。「残」と「暑」の漢字の間に、「酷」の漢字を一字入れて、「残酷暑」と呼びたいような気分である。
 ともあれ、昼間はともかく、夜は少しだけ気温が下がってきているような気がする。これからは、少しずつこんな兆しを肌に感じながら、秋がやってくることになるのだろうな、とかすかな期待感を胸に抱いたのであった。

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8月6日(火) 広島の 原爆の日に 被爆者の 顔見て思うは 過ぎ越し年月!

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 広島に人類史上初の原子爆弾が投下された日から、今日で丸79年。テレビでは、朝の8時過ぎから、この記念式典が報じられていた。そこで取り上げられていたのは、被爆者たちの高齢化問題。すでに数多くの被爆者がこの世を去り、当然のことながら、今生きている一番若い人でも、もうすぐ80歳となる。さらに、被爆の体験を語ることのできる証言者となると、その平均年齢は、86.5歳となるのだそうである。もうすぐ、自らの体験として原爆被災を語ることのできる人は、いなくなってしまうことになる。
 過ぎゆく時間の中に、人も社会も移り変わりゆくのは世の必然。ただ、この原子爆弾の惨禍だけは、人類社会として忘れてはならないと思う。最近、核使用をちらつかせる指導者も散見される。改めて、核のない社会の実現を願い、訴えていきたいものである。

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8月5日(月) 驚愕の 株価下落と 言うけれど… テレビ見なけりゃ 日常の日々…

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 この日の東京株式市場では、日経平均株価が、たった一日で4,400円以上の急落。「ブラックマンデー」翌日の株価急落を超える、過去最大の下落幅となった。また、この7月11日の史上最高値・42,224円からすれば、わずか1月で下げ幅が1万円を超すという異常事態でもある。テレビニュースを見ていると、そこには、当惑した人たちの表情があった。
 しかし、テレビから目を離して、社会の様子を観察すると、そこにあるのは、普段とほとんど何も変わらない日常生活。このしばらく、株価が大きく伸長していたから、この程度の下落ではまだ余裕が残っていて、大打撃を受けた人は、存外、少ないのかもしれない。
 ただ株価が一本調子で伸びる状況ではない。激しいアップダウンの中で、やがて社会にも、様々な影響が出てくることだろう。
 これから先が、やはり気がかりである。

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8月4日(日) 日本で 猛暑日地点が 最多となった日… 我ら学ぶは 「日本神道」!

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 8月の「フォレスト・トレンド勉強会」。今回のテーマは、「日本神道」であった。この10月末の「第4回・マグマ噴火口セミナー」では、混迷を極める日本の「心の故郷」を求めて、古の都である奈良県を訪れることにしている。古代日本人が胸に抱いた思いに、その故郷の姿を見出してみたいものだと考えた企画である。
 そうなると、古代日本の宗教である「神道」について、避けて通るわけにはいかない。そこで、まずその入り口を論じてみたのである。
 この日も、とても暑かった。日本全体で猛暑日地点数が最多となったらしい。若葉書院の教室内も、35度一歩手前の気温であった。空を見上げると、太陽(天照大神)が光り輝いていた。天照大神は、何を思い考え、今年の異常な猛暑の気候を私たちに与えているのか。
 そんなことも、心の中にふと思い浮かんだ、炎暑の中での勉強会であった。

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8月3日(土) 民主党 カマラ・ハリスが 候補に決定! 破るか?幾重の 「ガラスの天井」!

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 11月のアメリカ大統領選挙を前に、先日のバイデン大統領の選挙戦撤退を受け、民主党内で、オンラインでの指名投票が2日前から始まった。その投票で、副大統領を務めるカマラ・ハリス氏が、民主党候補に必要な代議員の過半数を確保したと発表された。これによって、大統領選挙が、共和党の代表・ドナルド・トランプ氏と民主党の代表・カマラ・ハリス氏の両者を軸に行われることが確定した。
 ハリス氏は、現職の副大統領。女性であり、父親がジャマイカ出身、母親がインド出身という、有色人種の出自を持つ。大統領選出までの障壁は、数多いものと思われる。しかし、ハリス氏は、幾重の「ガラスの天井」を打ち破りながら、大統領を目指すこととなるのであろう。
 アメリカに新たな可能性を切り開く選挙となることを期待したいものだ、と私は思った。

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8月2日(金) インテルが 1.5割の 人員削減! 盛者も必衰… 時には勝てぬ…?

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 アメリカの半導体メーカー・インテルが、この暫くの業績悪化を受けて、全従業員の15%にあたる1万5千人の人員削減を発表。
 少し前までは、「インテル」といえば、世界で最先端のCPUを供給する、半導体業界の巨人であった。テレビコマーシャルなどでも、「インテル入ってる?」というキーフレーズが使われ、「インテルのCPUが使われていないコンピューターは、コンピューターの名にも値しない」といったイメージさえも与えるような、群を抜いた存在であった。
 それがどうして、こんな不振に陥ったのか? 細かなことは知らないが、生き馬の目を抜くような激しい競争をする世界では、ちょっとした差が、あっという間に業績の明暗を分けることになってしまうのだろう。
 「盛者必衰」を説く「平家物語」の言葉が、私の胸の中で強く響いていたのであった。

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8月1日(木) 8月の 「祈りの日」…には 久々に 松下塾主に 会いに行ったよ…

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 8月の「祈りの日」。この日は、ちょうど大阪にいたので、門真市にある「松下幸之助歴史館」を訪れて、そこで、久々に松下塾主と心の対話を行うことにした。この館内は、以前に訪れた時と比べると、大きくリニューアルされていて、松下哲学に重点が置かれると同時に、より親しみやすい展示になっていた。家電製品の展示をしている「ものづくりイズム館」と合わせて、この場所で約2時間滞在して、様々なことに思いを巡らせたのであった。
 この日も、相変わらずの猛暑日。屋外には、松下塾主の銅像も置かれていた。
 「僕はもう、この世に生きては居ないから、暑さは関係ないのだけれど、君は暑い中をここに駆けつけてくれたんやな。今日は、一体どんなことを学んだかいな。また教えてや」と、語りかけられている気がしたのであった。
 惰性に流れる心を新たにした時であった。

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